JPH0843450A - 光変流器 - Google Patents

光変流器

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Publication number
JPH0843450A
JPH0843450A JP6178192A JP17819294A JPH0843450A JP H0843450 A JPH0843450 A JP H0843450A JP 6178192 A JP6178192 A JP 6178192A JP 17819294 A JP17819294 A JP 17819294A JP H0843450 A JPH0843450 A JP H0843450A
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JP
Japan
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fiber
insertion groove
current transformer
sensing fiber
insulating member
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Pending
Application number
JP6178192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miura
宏 三浦
Toru Tamagawa
徹 玉川
Sakae Ikuta
栄 生田
Kiyohisa Terai
清寿 寺井
Masao Takahashi
正雄 高橋
Keiko Niwa
景子 丹羽
Yuji Mizutani
雄二 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電流の増加に伴うビーム揺らぎに起因する精度
の低下を防止し、振動や温度変化が大きい環境でも高精
度で電流を測定できる光変流器を得る。 【構成】通電導体2外周部に配置された円形リング状の
ボビン37に1本のセンシングファイバー11を複数回
巻回し、このセンシングファイバー11の一端側から光
源14からの光をファイバー12を介して結合光学箱1
9に入力して得られる直線偏光を入射してセンシングフ
ァイバー11の他端側に設けられた反射材24により反
射された出射光をファイバー13を介して検出器15に
より検出し、通電導体2に流れる電流をファラデー効果
を利用して測定する光変流器において、ボビンの外周面
に連続したファイバー挿入溝36を設け、このファイバ
ー挿入溝36に沿ってセンシングファイバー11を挿入
固定すると共に、ボビン37を接地側に配置した光変流
器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁ガスが充填された
密閉タンク内に配設されている通電導体に流れる電流を
高い精度で測定なファラデー効果を利用した光変流器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力系統の通電導体に流れる電流
を測定する電流測定装置の一例として光変流器がある。
これは、通電導体に極く近接して鉛ガラスや石英のブロ
ックをセンサーとして置き、直線偏光の光を通過させ、
導体に流れる被測定電流によって生ずるファラデー効果
の旋光角を測定することを原理としたものである。
【0003】図16は、従来の光変流器の1例を示す断
面図であり、GIS(ガス絶縁開閉器)タンク1の内側
に、通電導体(以下導体と称する)2を囲むように石英
あるいは鉛ガラス等のブロックでできたセンサー3が配
置されている。センサー3は固定具4に固定され、固定
具4は絶縁物でできた絶縁筒5により接地電位から絶縁
して取り付けられている。
【0004】このように構成されているのは、導体2に
高電圧が印加されるため、絶縁物でできた絶縁筒5によ
り接地電位から絶縁して取り付けられている。タンク1
外部に配置された光源(図示せず)からの光を送光ファ
イバー6によりタンク1内部に導き、この光をタンク1
内部に配置されているレンズ、偏光子等からなる結合光
学系7によりでほぼ平行光束の直線偏光ビーム8に変換
され、この直線偏光ビーム8はタンク1内部の空間を伝
播してセンサー3に入射し、センサー3の内部で反射を
繰り返した後センサー3を出射する。この間センサー3
内を通過する光は、導体2を流れる電流によって誘起さ
れるファラデー効果により偏光面がある角度だけ回転す
る。この出射光は直線偏光ビーム9となってタンク1内
部の空間を伝播して再び結合光学系7に向かい、検光
子、レンズを透過後受光ファイバー10を介してタンク
1の外部に配設されている図示しない光源検出器部に入
射する。なお、ここで述べている結合光学系7の構成や
働きについてはすでに公知の事項であるので説明は省略
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図16のような構成の
光変流器では、GISタンク1内の高圧力の絶縁ガス中
を電流測定用の直線偏光ビーム8がガス中を伝播する。
このため、導体2の電流が増加するに従って導体2が発
熱し、絶縁ガスが加熱されガス密度が局所的に変化し対
流が発生する。この結果、測定用の直線偏光ビーム8の
伝播経路の屈折率が不規則に時間変化をし、ビームの揺
らぎが生ずる。このビームの揺らぎは光学系の光軸変化
やセンサー3の感度の不規則な変化と同等なもので電流
測定器としての精度を著しく低下させる。
【0006】さらに、従来の光変流器を三相一括形のG
ISに適用する時、一相の導体に設置した光変流器が被
測定相の通電磁界を測定するだけでなく、他相の磁界の
影響を受けて測定精度が低下する問題があった。
【0007】また、このような光変流器は現場で発生す
る振動や温度変化(−20〜90℃)に対して誤差が増
大するといった欠点があった。ファラデー効果材として
一般に用いられるガラスのようなアモルファス固体は光
学的に等方であるが、外部から応力が加えられるとガラ
スも光学的に異方性となり複屈折を示す。これが測定誤
差の一因となる。また、ガラスに温度変化が生ずると応
力が発生するが、ガラスが熱膨張率の異なる物質に強固
に固定されている場合、もしくはガラスに熱膨張率の異
なる物質が強固に固定されている場合には、温度変化に
より発生するガラス内部の応力は、ガラス単体の場合に
比べてかなり大きくなり、測定誤差となる。
【0008】本発明の目的とするところは、電流の増加
に伴うビーム揺らぎに起因する精度の低下を防止し、振
動や温度変化が大きい環境でも高精度で電流を測定でき
る光変流器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、複数の筒状タンクを相
互に、各々のタンク端部に設けたフランジを介して接合
して形成した接地形の密閉タンク内に絶縁ガスを充填
し、前記密閉タンク内に軸方向に通電導体を配設してな
るガス絶縁機器の前記通電導体に流れる電流を測定する
光変流器において、前記筒状タンクの端部のフランジ相
互間に環状絶縁部材を配設し、この環状絶縁部材の外周
面に連続したファイバー挿入溝を設け、このファイバー
挿入溝に1本のセンシングファイバーを複数回巻回し、
このセンシングファイバーの一端側から直線偏光を入射
してセンシングファイバーの他端側に設けられた反射材
により反射された出射光を検出器により検出し、前記セ
ンシングファイバー内を通光する光のファラデー効果に
伴う偏光状態に基づき前記通電電流を計測することを特
徴とする光変流器である。
【0010】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記ファイバー挿入溝は断面V字形状と
し、かつ溝をなす角度を50〜110°にしたことを特
徴とする請求項1記載の光変流器である。
【0011】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、前記ファイバー挿入溝は前記環状絶縁部材
の軸心に対して平行な外径側の外周面に、らせん状に形
成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
光変流器である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、前記ファイバー挿入溝は前記環状絶縁部材
の軸心に対して平行な内径側の外周面に、らせん状に形
成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
光変流器である。
【0013】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、前記ファイバー挿入溝は前記環状絶縁部材
の軸心方向の両端面に、渦巻状に形成したことを特徴と
する請求項1記載の光変流器である。
【0014】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、前記環状絶縁部材は、少なくとも2個の円
形リングと2個の絶縁性支持体からなり、前記各円形リ
ングは直径が異なり、かつ各円形リングの軸心に対して
平行な外径側の外周面に軸方向に沿って、ファイバー挿
入溝を形成した非磁性材料からなり、絶縁支持体は前記
円形リングを同心状に配置した状態で前記各円形リング
の軸方向の両端面を支持固定したことを特徴とする請求
項1記載の光変流器である。
【0015】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、複数の筒状タンクを相互に、各々のタンク
端部に設けたフランジを介して接合して形成した接地形
の密閉タンク内に絶縁ガスを充填し、前記密閉タンク内
に軸方向に通電導体を配設してなるガス絶縁機器の前記
通電導体に流れる電流を測定する光変流器において、前
記筒状タンクの端部のフランジ相互間に環状絶縁部材を
配設し、この環状絶縁部材の周面に、弾性体シートに形
成されたセンシングファイバー挿入溝にセンシングファ
イバーを挿入固定したセンシングファイバー体の一端を
巻回してリング状とし、該センシングファイバー体の他
端を少なくとも偏光子と検出器を収納した結合光学箱に
接続し、この結合光学箱に入射して得られる直線偏光を
入射し、前記センシングファイバーの他端側に設けられ
た反射部材により反射された反射光を前記結合光学箱に
再び導き、この結合光学箱より得られる出射光を検出器
により検出し、前記センシングファイバー内を通光する
光のファラデー効果に伴う偏光状態に基づき前記通電電
流を計測することを特徴とする光変流器である。
【0016】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、前記センシングファイバーと前記結合光学
箱を、同一環状絶縁部材の外周面上に配置し固定したこ
とを特徴とする請求項7記載の光変流器である。
【0017】前記目的を達成するため、請求項9に対応
する発明は、前記センシングファイバー体と前記結合光
学箱を、環状絶縁部材に近接配置したことを特徴とする
請求項7記載の光変流器である。
【0018】前記目的を達成するため、請求項10に対
応する発明は、前記センシングファイバー体を前記環状
絶縁部材に巻回してリング状にする時、リングへの導入
部とリングの曲率を特定したことを特徴とする請求項7
記載の光変流器である。
【0019】前記目的を達成するため、請求項11に対
応する発明は、前記ファイバー挿入溝にシリコン系接着
剤を塗布して前記センシングファイバーが前記ファイバ
ー挿入溝に直接接触しないようにしたことを特徴とする
請求項1、請求項7のいずれかに記載の光変流器であ
る。
【0020】前記目的を達成するため、請求項12に対
応する発明は、前記ファイバー挿入溝内部にシリコンゲ
ルと前記センシングファイバーを収納し、前記ファイバ
ー挿入溝の開口部を蓋で覆ったことを特徴とする請求項
1または請求項7記載の光変流器である。
【0021】前記目的を達成するため、請求項13に対
応する発明は、複数の筒状タンクを相互に、各々のタン
ク端部に設けたフランジを介して接合して形成した接地
形の密閉タンク内に絶縁ガスを充填し、前記密閉タンク
内に軸方向に通電導体を配設してなるガス絶縁機器の前
記通電導体に流れる電流を測定する光変流器において、
前記筒状タンクの端部のフランジ相互間に環状絶縁部材
を配設し、この環状絶縁部材の外周面に連続したファイ
バー挿入溝を設け、このファイバー挿入溝に1本のセン
シングファイバーを複数回巻回し、このセンシングファ
イバーの一端側から直線偏光を入射してセンシングファ
イバーの他端側に設けられた反射材により反射された出
射光を検出器により検出し、前記センシングファイバー
内を通光する光のファラデー効果に伴う偏光状態に基づ
き前記通電電流を計測するものであって、前記ファイバ
ー挿入溝内部にシリコンゴム系の接着剤と共にセンシン
グファイバーを挿入した状態で、酸素あるいは水蒸気を
容易に透過する材料からなる蓋で前記ファイバー挿入溝
の開口部を塞ぐようにしたことを特徴とする光変流器で
ある。
【0022】前記目的を達成するため、請求項14に対
応する発明は、前記ファイバー挿入溝にセンシングファ
イバーを挿入後、個々の開口部を覆ったり、あるいは前
記ファイバー挿入溝の全体を覆う蓋を、酸素透過性の低
い材料および紫外線透過性の低い材料で塞ぐようにした
ことを特徴とする請求項13記載の光変流器である。
【0023】前記目的を達成するため、請求項15に対
応する発明は、複数の筒状タンクを相互に、各々のタン
ク端部に設けたフランジを介して接合して形成した接地
形の密閉タンク内に絶縁ガスを充填し、前記密閉タンク
内に軸方向に通電導体を配設してなるガス絶縁機器の前
記通電導体に流れる電流を測定する光変流器において、
前記筒状タンクの端部のフランジ相互間に環状絶縁部材
を配設し、この環状絶縁部材の外周面に連続したファイ
バー挿入溝を設け、このファイバー挿入溝に1本のセン
シングファイバーを複数回巻回して固定する際に、前記
センシングファイバーを捻った状態とし、かつこの状態
のセンシングファイバーの外周側に複数のシリコンゴム
管片を所定間隔で挿入した後、この両者を接着し、前記
ファイバー挿入溝に前記シリコンゴム管片を挿入固定し
たことを特徴とする光変流器である。
【0024】前記目的を達成するため、請求項16に対
応する発明は、前記センシングファイバーを前記環状絶
縁部材に巻く時、発生する複屈折を打ち消す抑え具を設
置したことを特徴とする請求項1記載の光変流器であ
る。
【0025】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、環状絶縁部
材のん外周面に連続したファイバー挿入溝を設け、この
ファイバー挿入溝に1本のセンシングファイバーを複数
回巻回するようにしたので、センシングファイバーが振
動等で変位したり、ファイバー溝や隣接するセンシング
ファイバーとこすれて、内部で応力を発生することを防
止できる。従って、誤差の要因となる複屈折の誘起を抑
えることができ、また環状絶縁部材を接地側に配置する
ことにより、直線偏光にした光の光ファイバー伝送が可
能となって、ビームゆらぎの影響を受ける光ビームの空
間伝送が不用になる。
【0026】請求項2に対応する発明によれば、ファイ
バー挿入溝を断面V字形状とし、溝の成す角度を50〜
110°に特定したことにより、センシングファイバー
をループ状に曲げる時発生する応力を、ファイバー挿入
溝とセンシングファイバーの接触で発生する応力が相殺
する方向に働き、複屈折を抑制することができる。
【0027】請求項3に対応する発明によれば、ファイ
バー挿入溝は環状絶縁部材の軸心に対して平行な外径側
の外周面にらせん状に形成したことにより、応力に敏感
なセンシングファイバーに他の物が触ぬよう保護した形
で、ガス絶縁機器に容易に実装できる。
【0028】請求項4に対応する発明によれば、ファイ
バー挿入溝は前記環状絶縁部材の軸心に対して平行な内
径側の外周面に、らせん状に形成したことにより、温度
上昇等でボビンとセンシングファイバー間に熱膨張差を
生じ、センシングファイバーに過大な引っ張り応力がか
かる問題を解決できる。
【0029】請求項5に対応する発明によれば、ファイ
バー挿入溝は環状絶縁部材の軸心方向の両端面に渦巻状
に形成したことにより、前述の引っ張り応力問題を解決
でき、従って、温度変化による測定精度への影響を除去
することができる。
【0030】請求項6に対応する発明によれば、センシ
ングファイバー巻き数が増加しても軸方向に厚くならな
く、また絶縁性のリングで支持したため、被測定電流に
よる渦電流の発生を防止できる。
【0031】請求項7に対応する発明によれば、結合光
学箱と環状絶縁部材を結ぶセンシングファイバー部を保
持できるため、センシングファイバーが振動等で揺れて
応力を発生する心配がなく、また環状絶縁部材の溝加工
が不要で弾性体シートを巻いて積層すれば、上記の溝を
環状絶縁部材の側面に設置したタイプが簡単に実現でき
る。
【0032】請求項8に対応する発明によれば、センシ
ングファイバーと結合光学箱を、同一環状絶縁部材の外
周面上に配置し固定したことにより、両者を結ぶセンシ
ングファイバー部を一体保持できるため、振動等に対し
強くさらに環状絶縁部材と結合光学箱との渡り部に緩衝
構造を設ける必要がなく、またこの構造は他相磁界の影
響を受けにくい。
【0033】請求項9に対応する発明によれば、センシ
ングファイバーと光学箱を近接配置したことにより、両
者を結ぶセンシングファイバー長を短くできるから、複
屈折や伝送損失を減らすことができ、他相磁界の影響を
受けにくくなる。
【0034】請求項10に対応する発明によれば、セン
シングファイバー体を環状絶縁部材に巻回してリング状
にする時、リングへの導入部とリングの曲率を特定した
ことにより、低複屈折化が可能になり、また導入部の曲
率半径を小とすることにより、他相磁界の影響を受けに
くい。
【0035】請求項11に対応する発明によれば、ファ
イバー挿入溝にシリコン系接着剤を塗布して前記センシ
ングファイバーが前記ファイバー挿入溝に直接接触しな
いようにしたことにより、センシングファイバーが直接
硬い溝に触れて応力を発生することが無くなり、またフ
ァイバー挿入溝形状の制約がなくなる。
【0036】請求項12に対応する発明によれば、ファ
イバー挿入溝を蓋で覆い、溝内部にシリコンゲルとセン
シングファイバーを配置したことにより、センシングフ
ァイバーを溝内に保持する時に与える応力を極めて小さ
くできる。
【0037】請求項13に対応する発明によれば、ファ
イバー挿入溝内に充填したシリコン系の接着剤の硬化が
均一に進み、異常な応力発生を防止できる。請求項14
に対応する発明によれば、ファイバー挿入溝内に充填し
たシリコン系の接着剤等が高温下で、酸素や紫外線によ
り劣化して徐々に硬化することを防止できる。
【0038】請求項15に対応する発明によれば、環状
絶縁部材の周面に連続したファイバー挿入溝を設け、こ
のファイバー挿入溝に、センシングファイバーを挿入固
定する際に、前記センシングファイバーを捻った状態と
し、かつこの状態のセンシングファイバーの外周側に複
数のシリコンゴム管片を所定間隔で挿入した後、この両
者を接着し、前記ファイバー挿入溝に前記シリコンゴム
管片を挿入固定したことにより、捻りセンシングファイ
バーを溝内に固定する時に応力の発生を小さくでき、リ
ング側面および円周面いずれの溝にも適用可能となる。
【0039】請求項16に対応する発明によれば、セン
シングファイバーを環状絶縁部材に巻く時、発生する複
屈折を打ち消す抑え具を設置したことにより、低複屈折
で精度の高い光変流器を実現できる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (第1実施例)本発明の1実施例(請求項1〜請求項3
に対応する発明)について図1から図4を参照して説明
する。図1は本発明の第1実施例の概略構成を示す図で
あり、接地形のガス絶縁機器タンク(以下タンクと称す
る)1の外周側にセンシングファイバー部11をタンク
1内部に配設されている導体2の回りを取り囲むように
配置している。
【0041】センシングファイバー部11の両端部に
は、送光用ファイバー12および受光用ファイバー13
が接続されており、ファイバー11,12の端部には、
以下に述べる光源検出器部18が接続されている。送光
用ファイバー12の端部には光源14が接続され、受光
用ファイバー13の端部には検出器15を介して信号処
理回路16が接続されている。検出器15の出力信号は
信号処理回路16にて演算され結果が出力端子17より
出力される。
【0042】図2に図1の実施例の光学システムをより
具体的に示す図である。光源14より出射されたレーザ
光は、送光用ファイバー12を通り、センシングファイ
バー部11中の結合光学箱19に入射される。結合光学
箱19に入射したレーザ光はレンズ20aにより平行ビ
ームにされた後、偏光子21aにより直線偏光化され、
ビームスプリッタ25aを介してレンズ20bに達す
る。そして、レンズ20bで集光されたレーザビームは
ホルダー22を介して導体2の外周側のはタンク1の外
周側に巻かれたセンシングファイバー23(以下ファイ
バー23と略称する)に導かれ、ファイバー23の終端
部に配置された反射材24により、再びもとの光路を戻
る。戻されたレーザ光はビームスプリッター25aによ
り反射され、さらにビームスプリッター25bにより2
分割され、各々のレーザ光は互いに直交する配置におか
れた検光子21b,21cを通過後、レンズ20c,2
0dにより受光用ファイバー13に導かれる。受光用フ
ァイバー13からの出力光は検出器15a,15bによ
り検出されると共に、信号処理回路16で演算された
後、出力端子17より結果が出力される。信号処理回路
16内での信号処理等の方法については、公知であるの
でここでは割愛する。
【0043】図3は図1のセンシングファイバー部11
の具体的構造を説明するための図で、タンク1の縦断面
図を示している。タンク1,1の端部に有するフランジ
相互間に設けられ、通電導体2を支持固定するための環
状絶縁部材例えばリング状の絶縁スペーサ26の外周面
に、ファイバー23を固定するため、以下のようなファ
イバー挿入溝36を形成してボビン(巻き枠)を構成し
たものである。絶縁スペーサ26はOリング27により
気密性を保ちながら絶縁用カラー28などで絶縁された
ボルト29でタンク1に固定されている。
【0044】ファイバー挿入溝36は、絶縁スペーサ2
6の軸心に対して平行な外周面(外径側)に、この周方
向に沿ってら線状に形成され、その断面形状は断面V字
状に形成されている。ファイバー挿入溝(以下単に溝と
称する)36には、1本のファイバー23が順次挿入さ
れ、この結果、ファイバー23が絶縁スペーサ26の外
周側に複数回巻き付けられた構造となっている。
【0045】そして、ファイバー23は弾性のある例え
ばシリコンゴムからなる接着材料30によりファイバー
挿入溝36内に接着(固定)されている。さらに、絶縁
スペーサ26の外周側(外径側)には、ファイバー23
を保護するための円周方向に複数に分割可能な絶縁カバ
ー31が空隙部32を保ちながら取り付けられている。
また、絶縁カバー31の外周側に断熱材33を挟んで導
電性カバー34でGISタンク1間を接続するように囲
んでいる。
【0046】さらに、断熱材33の内側の一部に結合光
学箱19が配設され、結合光学箱19は絶縁カバー31
の上部にシリコンゴム等の接着剤35を介して取り付け
ており、ファイバー23を巻いた絶縁スペーサ26との
距離ができるだけ近くなるように配置している。
【0047】図4は、絶縁スペーサ26に形成されてい
るファイバー挿入溝36を説明するための図であり、フ
ァイバー挿入溝36の断面形状をV字形とすることは前
述の通りであり、ファイバー挿入溝36のなす角度θを
50度から110度の範囲に特定している。
【0048】以上述べた第1実施例によれば、以下のよ
うな作用効果が得られる。 (1) ファイバー23を導体2を覆うタンク1の外側に配
置しているから、光ビームの空間伝送が不要になると共
に、ファイバー23を温度変化の激しい領域から遠ざけ
ることができる。
【0049】(2) ファイバー23を絶縁スペーサ26の
ファイバー挿入溝36に沿って巻回し、かつファイバー
23を溝36に固定することにより、振動等でファイバ
ー23が相互にこすれて大きな複屈折を発生するおそれ
がない。
【0050】(3) 図4に示すようなファイバー挿入溝3
6を形成することにより、ファイバー23と溝36の斜
面に働く力F1 の合成ベクトルF2 が、ボビンである絶
縁スペーサ26に巻く時にファイバー23内部に発生す
る応力と逆向きになって、複屈折を低下させる作用を生
じる。
【0051】(4) 絶縁カバー31の外周側に断熱材33
を間にはさんで導電性のカバー34でGISタンク1間
を接続するように囲み、また結合光学箱19は絶縁カバ
ー31の上部にシリコンゴム等の接着剤35を介して取
り付けており、ファイバー23を巻いた絶縁スペーサ2
6との距離ができるだけ近くなるように配置しているの
で、ファイバー23の複屈折と伝送損失を減らことがで
き、また、後述する図10の実施例で述べるように他相
磁界の影響を受けにくくなることから測定誤差を生じな
い。
【0052】(第2実施例)図5は本発明の第2実施例
(請求項15に対応する発明)の要部、すなわちファイ
バー固定構造のみを示す図であるが、この実施例は以下
のような問題点を除去するためなされたものである。一
般に、ファイバー23を単にループ状に巻く場合、複屈
折という問題が生ずるため、これを消去するためにファ
イバー23を捻るが、この捻りを保持するためにファイ
バー23を固定する必要がある。ファイバー23を絶縁
スペーサ26に固定するために普通の接着剤を用いる
と、接着剤の硬化時に起きる収縮の接合境界面に応力を
発生するため、複屈折の増加を招きやすい。また、ボビ
ン37の溝36にファイバー23を固定した後も、熱膨
張差でファイバー23に応力を発生させるので、これを
回避する必要がある。
【0053】このようなことから、図5に示すように、
捻った状態のファイバー23に複数のシリコンゴム管片
38を等間隔に配置してシリコンゴム等の接着材料30
で相互に点接着し、一定間隔で配置した物を、前述した
第1実施例の絶縁スペーサ26のファイバー挿入溝36
に巻くようにした実施例である。
【0054】この場合、ファイバー23は溝36の底と
直接触れない。双方の間に柔軟性のあるシリコン管片3
8が挿入されるため、接合境界面の応力発生や熱膨張差
による応力発生を防止できる。また、捻ったファイバは
溝36から浮き上がって保持しにくいが、本実施例では
製造が容易になる。
【0055】(第3実施例)図6は本発明の第3実施例
(請求項7に対応する発明)の要部すなわちファイバー
固定構造のみを示す図であり、(a)はその正面図、
(b)はその側面図、(c)はその平面図である。個の
実施例は溝付きのボビンすなわち前述した溝36付き絶
縁スペーサ26を用いない場合である。すなわち、図6
(a)に示すようにV字状の溝39aを設けたシリコン
ゴム等の弾性体シート39にファイバー23を挿入接着
し、図6(c)に示すようにまるめて積層し接着する。
弾性体シート39の一端は結合光学箱19に接合するた
め、ファイバー23と結合光学箱19の渡り部分の保持
も併せて行える物である。
【0056】この結果、振動や温度変化があっても複屈
折を発生しない性能の良いユニットが容易に得られる。
さらに、設置場所に十分な自由度をもって実現できる。 (第4実施例)図7は本発明の第4実施例(請求項4に
対応する発明)の要部すなわちファイバー固定構造のみ
を示す断面図である。以上述べた図3の実施例ではファ
イバー23を絶縁スペーサ26の外周面に設けた溝36
に挿入した例であるが、図7はリング状をしたボビン3
7の内径面、すなわちボビン37の軸心に対して平行な
に内径面に断面V字状のファイバー挿入溝36をらせん
状に形成した例である。
【0057】このような構造とすることにより、温度上
昇時にボビン37が熱膨張しても、ファイバー23に過
大な張力がかかる問題がない。なお、本実施例において
も、第1実施例と同様に、ボビン37が熱収縮した時フ
ァイバー23が溝36から出ないよう、ボビン37の内
径面に図示しないが、溝カバーをつけるように構成して
もよいことは明らかである。
【0058】(第5実施例)図8は、本発明の第5実施
例(請求項8、請求項9に対応する発明)の要部すなわ
ちファイバー固定構造のみを示す図である。リング状を
したボビン37の側面に、ファイバー挿入溝36を渦巻
状に形成した例である。
【0059】この構造によれば、温度上昇時に発生する
上記問題を解決するだけでなく、結合光学箱19と一体
化が容易である。また、図8のように、ボビン37の端
部に結合光学箱19を配置し、溝36と相互にファイバ
ー23の深さ方向の位置を一致させる。溝36に接着材
料30を入れてファイバー23を固定すれば、結合光学
箱19とボビン37との渡り部に特別な緩衝構造を設け
る必要がなく、振動等に対して強いセンシングファイバ
ー部11を構成できる。さらに、ファイバー23の渡り
部を短く、また、巻きわくの中心に寄せて配置している
ため、他相磁界の影響を受けにくい利点がある。
【0060】(第6実施例)図9は、本発明の第6実施
例(請求項6に対応する発明)の要部すなわちファイバ
ー固定構造のみを示す部分断面図である。ボビン37
は、直径の異なる少なくとも2個の円形リング37a,
37bと、2個の絶縁性のリング38a,38bから構
成されている。すなわち、円形リング37a,37b
は、それぞれ非磁性の肉厚の薄い金属材料により作ら
れ、それぞれ軸心に対して平行な外径側の円周面に周方
向に、断面V字状のファイバー挿入溝36がらせん状に
形成されている。円形リング37a,37bはそれぞれ
同心円状でかつ互いに間隔を存してに配置し、円形リン
グ37a,37bの軸心方向の両端面の形成されている
固定部37at,37btが絶縁性のリング38a,3
8bにより支持固定されている。
【0061】このような構成とすることにより、ファイ
バー23の巻き数が増加しても軸方向に厚くならなく、
また絶縁性のリング38a,38bで円形リング37
a,37bを支持固定したため、被測定電流による渦電
流の発生を防止できる。
【0062】(第7実施例)図10は、本発明の第7実
施例(請求項10に対応する発明)の要部すなわちファ
イバー固定構造のみを説明するための図である。前述の
実施例のように、ファイバー23をボビン37に巻き付
けてリング状に形成する時、リングの曲率Rにより発生
する曲げの応力を、リングへの導入部の曲率R′が打ち
消すよう(例えばファイバー23を半回転捻り後R′を
形成)に配置することにより、低複屈折化を図った例で
ある。この際、R′は他相磁界の影響を受けにくいよう
に、図10の向きではできるだけ半径を小さくし、結合
光学箱19までの距離を短くする必要がある。
【0063】この理由を光変流器の測定原理から考える
と、ファイバー23は周回した通電導体の電流を検出す
るが、導体を囲まない端部すなわち結合光学箱19まで
の接続部は、他の通電導体を取り囲むような配置を取る
と、他の電流の影響を受ける。光変流器を三相一括GI
S等に適用する時、他相磁界の影響を受けることを避け
るために、端部がボビン37の径と逆方向の円弧を描い
たり、誘導を拾い易い大きな半径を有するもの、長いも
のは不適当と考えられる。
【0064】(第8実施例)図11は、本発明の第8実
施例(請求項11に対応する発明)の要部すなわちファ
イバー固定構造のみを説明するための断面図である。ボ
ビン37に形成されたファイバー挿入溝36底部にシリ
コンゴム等の接着材料30を塗布または注入した後、フ
ァイバー23を挿入し、接着材料30を再度注入固定し
た例である。この場合、接着材料30の底部の厚さがL
となっている。
【0065】このような構成とすることにより、ファイ
バー23が直接硬い溝36の面に触れて応力を発生する
ことが無く、また溝形状の制約がなくなる。さらに、接
着材料30の底部の厚さがLとなっているので、図5で
述べた熱膨張差による応力発生も防止できる。
【0066】(第9実施例)図12は、本発明の第9実
施例(請求項12に対応する発明)の要部すなわちファ
イバー固定構造のみを説明するための図である。ボビン
37に形成されたファイバー挿入溝36を蓋39で覆
い、溝内部にシリコンゲル40とファイバー23を配置
した例である。
【0067】このように構成することにより、ファイバ
ー23を溝36内に保持する時に与える応力を極めて小
さくでき、また振動等に対して良好なダンパー作用を示
し、応力の発生を防止できる。
【0068】(第10実施例)図13は、本発明の第1
0実施例(請求項13に対応する発明)の要部すなわち
ファイバー固定構造のみを説明するための断面図であ
る。ボビン37に形成されたファイバー挿入溝36にフ
ァイバー23を挿入後、個々の溝上部の覆いまたは溝全
体を覆う蓋39を設けたもので、蓋39は酸素あるいは
水蒸気を容易に透過する材質で構成した例である。
【0069】このように構成することにより、蓋39の
素材により、溝36内に充填したRTV(自然加硫)シ
リコン等の硬化が均一に進み、異常な応力発生を防止す
ることができる。
【0070】(第11実施例)図14は、本発明の第1
1実施例(請求項14に対応する発明)の要部すなわち
ファイバー固定構造のみを説明するための断面図であ
る。ボビン37に形成されたファイバー挿入溝36にフ
ァイバー23を挿入しシリコン系接着材料30で接着
後、溝36の開口部を塞ぐ紫外線透過性の低いフィルム
43を溝上部に巻き、このフィルム43の上にさらに酸
素透過性の低いフィルム42を巻いた例である。この場
合には、前者のフィルムとして塩化ビニリデンフィルム
やポリスチレンテレフタートフィルムを使用し、また後
者のフィルムとしてポリイミド、ポリカーボネイト、シ
リコンレジン充填材入り等のフィルムを用いて、ラミネ
ートフィルムにヒートロールする。
【0071】このように構成することにより、高温下で
接着材料30に用いたシリコンゴムが劣化して硬化が進
む反応を緩和させることができる。 (第12実施例)図15は、本発明の第12実施例(請
求項16に対応する発明)の要部すなわちファイバー固
定構造のみを説明するための図であり、(a)はその正
面図、(b)はその側面図である。
【0072】この実施例は、ファイバー23をボビン3
7に巻く時、発生する複屈折を打ち消す抑え具41を設
置した例である。例えばボビン37に設けた溝36の一
部に切り欠き部を作り、ここにファイバー23を挟み圧
縮する抑え具41を取り付ける。
【0073】このように構成することにより、ファイバ
ー23を圧縮する力と向きを、抑え具41により調整す
ることにより、低複屈折で精度の高い光変流器が実現で
きる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、電流の増加に伴うビー
ム揺らぎに起因する精度の低下を防止し、振動や温度変
化が大きい環境でも高精度で電流を測定できる光変流器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光変流器の第1実施例の全体を示す概
略構成図。
【図2】図1の光学システムを示す図。
【図3】図1のセンシングファイバー部の具体的構造を
示す断面図。
【図4】図3のセンシングファイバー部の具体的構造を
示す断面図。
【図5】本発明の光変流器の第2実施例の要部のみを示
す図。
【図6】本発明の光変流器の第3実施例の要部のみを示
す図。
【図7】本発明の光変流器の第4実施例の要部のみを示
す図。
【図8】本発明の光変流器の第5実施例の要部のみを示
す図。
【図9】本発明の光変流器の第6実施例の要部のみを示
す図。
【図10】本発明の光変流器の第7実施例の要部のみを
示す図。
【図11】本発明の光変流器の第8実施例の要部のみを
示す図。
【図12】本発明の光変流器の第9実施例の要部のみを
示す図。
【図13】本発明の光変流器の第10実施例の要部のみ
を示す図。
【図14】本発明の光変流器の第11実施例の要部のみ
を示す図。
【図15】本発明の光変流器の第11実施例の要部のみ
を示す図。
【図16】従来の光変流器の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1…ガス絶縁機器タンク、 2…導体、11…セ
ンシングファイバー部、 19…結合光学箱、23…セ
ンシングファイバー、 26…絶縁スペーサ、30…
接着材料、 36…溝、37…ボビン。
フロントページの続き (72)発明者 寺井 清寿 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 高橋 正雄 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 丹羽 景子 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 水谷 雄二 三重県三重郡朝日町大字縄生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の筒状タンクを相互に、各々のタン
    ク端部に設けたフランジを介して接合して形成した接地
    形の密閉タンク内に絶縁ガスを充填し、前記密閉タンク
    内に軸方向に通電導体を配設してなるガス絶縁機器の前
    記通電導体に流れる電流を測定する光変流器において、 前記筒状タンクの端部のフランジ相互間に環状絶縁部材
    を配設し、この環状絶縁部材の外周面に連続したファイ
    バー挿入溝を設け、このファイバー挿入溝に1本のセン
    シングファイバーを複数回巻回し、このセンシングファ
    イバーの一端側から直線偏光を入射してセンシングファ
    イバーの他端側に設けられた反射材により反射された出
    射光を検出器により検出し、前記センシングファイバー
    内を通光する光のファラデー効果に伴う偏光状態に基づ
    き前記通電電流を計測することを特徴とする光変流器。
  2. 【請求項2】 前記ファイバー挿入溝は断面V字形状と
    し、かつ溝をなす角度を50〜110°にしたことを特
    徴とする請求項1記載の光変流器。
  3. 【請求項3】 前記ファイバー挿入溝は前記環状絶縁部
    材の軸心に対して平行な外径側の外周面に、らせん状に
    形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の光変流器。
  4. 【請求項4】 前記ファイバー挿入溝は前記環状絶縁部
    材の軸心に対して平行な内径側の外周面に、らせん状に
    形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の光変流器。
  5. 【請求項5】 前記ファイバー挿入溝は前記環状絶縁部
    材の軸心方向の両端面に、渦巻状に形成したことを特徴
    とする請求項1記載の光変流器。
  6. 【請求項6】 前記環状絶縁部材は、少なくとも2個の
    円形リングと2個の絶縁性支持体からなり、前記各円形
    リングは直径が異なり、かつ各円形リングの軸心に対し
    て平行な外径側の外周面に軸方向に沿って、ファイバー
    挿入溝を形成した非磁性材料からなり、絶縁支持体は前
    記円形リングを同心状に配置した状態で前記各円形リン
    グの軸方向の両端面を支持固定したことを特徴とする請
    求項1記載の光変流器。
  7. 【請求項7】 複数の筒状タンクを相互に、各々のタン
    ク端部に設けたフランジを介して接合して形成した接地
    形の密閉タンク内に絶縁ガスを充填し、前記密閉タンク
    内に軸方向に通電導体を配設してなるガス絶縁機器の前
    記通電導体に流れる電流を測定する光変流器において、 前記筒状タンクの端部のフランジ相互間に環状絶縁部材
    を配設し、この環状絶縁部材の周面に、弾性体シートに
    形成されたセンシングファイバー挿入溝にセンシングフ
    ァイバーを挿入固定したセンシングファイバー体の一端
    を巻回してリング状とし、該センシングファイバー体の
    他端を少なくとも偏光子と検出器を収納した結合光学箱
    に接続し、この結合光学箱に入射して得られる直線偏光
    を入射し、前記センシングファイバーの他端側に設けら
    れた反射部材により反射された反射光を前記結合光学箱
    に再び導き、この結合光学箱より得られる出射光を検出
    器により検出し、前記センシングファイバー内を通光す
    る光のファラデー効果に伴う偏光状態に基づき前記通電
    電流を計測することを特徴とする光変流器。
  8. 【請求項8】 前記センシングファイバーと前記結合光
    学箱を、同一環状絶縁部材の外周面上に配置し固定した
    ことを特徴とする請求項7記載の光変流器。
  9. 【請求項9】 前記センシングファイバー体と前記結合
    光学箱を、環状絶縁部材に近接配置したことを特徴とす
    る請求項7記載の光変流器。
  10. 【請求項10】 前記センシングファイバー体を前記環
    状絶縁部材に巻回してリング状にする時、リングへの導
    入部とリングの曲率を特定したことを特徴とする請求項
    7記載の光変流器。
  11. 【請求項11】 前記ファイバー挿入溝にシリコン系接
    着剤を塗布して前記センシングファイバーが前記ファイ
    バー挿入溝に直接接触しないようにしたことを特徴とす
    る請求項1、請求項7のいずれかに記載の光変流器。
  12. 【請求項12】 前記ファイバー挿入溝内部にシリコン
    ゲルと前記センシングファイバーを収納し、前記ファイ
    バー挿入溝の開口部を蓋で覆ったことを特徴とする請求
    項1または請求項7記載の光変流器。
  13. 【請求項13】 複数の筒状タンクを相互に、各々のタ
    ンク端部に設けたフランジを介して接合して形成した接
    地形の密閉タンク内に絶縁ガスを充填し、前記密閉タン
    ク内に軸方向に通電導体を配設してなるガス絶縁機器の
    前記通電導体に流れる電流を測定する光変流器におい
    て、 前記筒状タンクの端部のフランジ相互間に環状絶縁部材
    を配設し、この環状絶縁部材の外周面に連続したファイ
    バー挿入溝を設け、このファイバー挿入溝に1本のセン
    シングファイバーを複数回巻回し、このセンシングファ
    イバーの一端側から直線偏光を入射してセンシングファ
    イバーの他端側に設けられた反射材により反射された出
    射光を検出器により検出し、前記センシングファイバー
    内を通光する光のファラデー効果に伴う偏光状態に基づ
    き前記通電電流を計測するものであって、前記ファイバ
    ー挿入溝内部にシリコンゴム系の接着剤と共にセンシン
    グファイバーを挿入した状態で、酸素あるいは水蒸気を
    容易に透過する材料からなる蓋で前記ファイバー挿入溝
    の開口部を塞ぐようにしたことを特徴とする光変流器。
  14. 【請求項14】 前記ファイバー挿入溝にセンシングフ
    ァイバーを挿入後、個々の開口部を覆ったり、あるいは
    前記ファイバー挿入溝の全体を覆う蓋を、酸素透過性の
    低い材料および紫外線透過性の低い材料で塞ぐようにし
    たことを特徴とする請求項13記載の光変流器。
  15. 【請求項15】 複数の筒状タンクを相互に、各々のタ
    ンク端部に設けたフランジを介して接合して形成した接
    地形の密閉タンク内に絶縁ガスを充填し、前記密閉タン
    ク内に軸方向に通電導体を配設してなるガス絶縁機器の
    前記通電導体に流れる電流を測定する光変流器におい
    て、 前記筒状タンクの端部のフランジ相互間に環状絶縁部材
    を配設し、この環状絶縁部材の外周面に連続したファイ
    バー挿入溝を設け、このファイバー挿入溝に1本のセン
    シングファイバーを複数回巻回して固定する際に、前記
    センシングファイバーを捻った状態とし、かつこの状態
    のセンシングファイバーの外周側に複数のシリコンゴム
    管片を所定間隔で挿入した後、この両者を接着し、前記
    ファイバー挿入溝に前記シリコンゴム管片を挿入固定し
    たことを特徴とする光変流器。
  16. 【請求項16】 前記センシングファイバーを前記環状
    絶縁部材に巻く時、発生する複屈折を打ち消す抑え具を
    設置したことを特徴とする請求項1記載の光変流器。
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CN109490602A (zh) * 2018-10-17 2019-03-19 许继集团有限公司 光学电流互感器抗干扰方法和光学电流互感器系统

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