JPH0843173A - 水位測定方法および装置 - Google Patents

水位測定方法および装置

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JPH0843173A
JPH0843173A JP17662394A JP17662394A JPH0843173A JP H0843173 A JPH0843173 A JP H0843173A JP 17662394 A JP17662394 A JP 17662394A JP 17662394 A JP17662394 A JP 17662394A JP H0843173 A JPH0843173 A JP H0843173A
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JP17662394A
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Yutaka Yonetani
豊 米谷
Keiji Tanaka
敬二 田中
Fusaaki Ozawa
房明 小沢
Masaki Takahashi
正樹 高橋
Tomiji Yoshida
富治 吉田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水位計の画像から、影による誤認がなく信頼度
の高い且つ簡単な水位測定方法および装置を提供する。 【構成】液体10の水位30を目測する水位計1のの画
像をITVカメラ2で取り込み、濃淡画像処理手段31
で濃淡画像に変換し、濃淡値積算手段32でその濃淡値
を水平方向に積算し、この水平方向濃度を垂直方向に表
したヒストグラムによって濃度の大きく変化する境界位
置を検出し、その変化量がしきい値を越え且つ所定方向
(下降)の境界位置から水位を求め、このように計測し
た水位をモニタ4の画面に水位計1の映像と識別可能に
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水位計測装置に係り、特
にITVによる水位計の撮像画像を画像処理して水位を
測定する水位計測方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ITVカメラによる水位計の映像を、離
れた場所のモニタに表示する遠方監視は周知である。さ
らに、水位計の映像を画像処理し、特徴部分を切りだし
てセグメント情報に変換し、予め用意される水位に応じ
たセグメント情報の認識パターンと比較し、該当するパ
ターンによって水位を測定する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術で、切
り出されるセグメント情報は水位計の形や流体の種類あ
るいは計測環境等によって変化する。このため、それら
の場合々々に応じて認識パターンを必要とし、測定値の
チューニングに手間がかかる上に、あまり高い検出精度
が得られないという問題点があった。
【0004】本発明の目的は、従来のように場合々々に
応じた認識パターンを用意する必要がなく、チューニン
グが簡単で適用範囲の広い水位測定方法及び装置を提供
することにある。
【0005】また、水位計の映像に現れる影の影響を除
去し、精度の高い水位測定方法及び装置を提供すること
にある。
【0006】さらに、検出した水位の正誤や以上発生の
確認が容易で、水位管理の厳しい監視システムに好適な
水位測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、液体の
水面位置を目測する水位計の画像を取り込み、画像処理
によって水位を自動的に測定する方法において、前記水
位計の画像を濃淡画像に変換し、その濃淡値を水平方向
に積算すると共に垂直方向の変化として示すヒストグラ
ムを求め、前記ヒストグラムが予め設定された所定のし
きい値を越えて変化する濃度境界がある場合に、その境
界の垂直方向の画像位置を水位として求めることにより
達成される。
【0008】あるいは、積算した水平方向濃淡値にした
がって画像の垂直方向への濃淡値の変化が所定値以上と
なる濃度境界の垂直方向位置、変化量及び変化方向を求
め、前記濃度境界の変化量が所定のしきい値を越えて変
化し且つその変化方向が所定方向のとき、その垂直位置
を水位として求めることにより達成される。
【0009】また、前記濃度境界が複数あるときは、下
降となる変化方向が二つ続き且つその上部側の濃度境界
の変化量が所定のしきい値を越えて変化する場合に、そ
の下部側の濃度境界の垂直方向位置を水位に決定し、そ
うでない場合には変化方向が下降で変化量が所定のしき
い値を越え且つ最下部にある濃度境界の垂直方向位置を
水位に決定することを特徴とする。
【0010】さらに、決定された水位の垂直方向位置を
示す水位マークを出力し、前記水位計の画像を表示する
画面上に識別可能に表示することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、水位計の映像を濃淡画像に変
換し、それを水平方向に積算した濃淡値の垂直方向のヒ
ストグラムから、濃淡値が一定以上(測定精度)変化す
る境界位置を検出する。垂直方向を画像の上部から下部
方向とし、しきい値を水位計画像の最も明るいゲージ面
の水平方向濃度より小さく、液体部あるいは影部の濃度
のいずれよりも大きく設定したとき、しきい値を越えて
下降する境界位置、あるいはその関係境界位置から水位
を決定できる。
【0012】本発明によれば、従来のように認識パター
ンを用いないので設置環境に左右されず広く適用でき、
チューニングも容易になる効果がある。さらに、水位計
映像に影が生じる場合でも、影による境界を水位と誤認
することがなく、水位測定の信頼度を向上できる効果が
ある。
【0013】さらに、水位計の映像と本発明の水位決定
方法による水位を、モニタ画面上にラップして表示する
ので、監視員の確認が容易になる効果がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0015】図1は、本発明の水位測定装置の一実施例
に係る構成図である。液体10の水位を目視できる水位
計1と、水位計1を撮影するためのITVカメラ2と、
画像処理装置3と、モニタ4からなる。照明機器5は、
水位計1が撮影に適した明るさを確保できるように設置
される。ITVカメラ2には、そのカメラアングルを制
御するために、図示していない旋回俯仰機能を備えてい
る。
【0016】画像処理装置3は、ITVカメラ2による
水位計ゲージ面の映像を、その明るさに比例した濃淡画
像に変換する濃淡画像処理手段31、濃淡画像の水平
(横軸)方向に濃淡値を積算する濃淡値積算手段32、
積算した水平方向濃度の垂直(縦軸)方向へのヒストグ
ラムを作成し、濃度が一定値以上変化する濃度境界の垂
直位置、変化量及び変化方向を検出す濃度境界検出手段
33、濃度境界から水位を決定する水位決定手段34、
ITVカメラ2による撮像画像と決定された水位を、モ
ニタ4に画面表示する表示処理手段35を具備してい
る。
【0017】このように構成されている水位測定装置
は、ITVカメラ2によりモニタ4の画面に映しだされ
る水位計1の画像を基に、画像処理装置3による以下の
画像処理を行って、液体10の水位30を自動的に検出
し、その結果をモニタ4に表示する。
【0018】次に、本発明の水位測定方法に係る第一の
実施例を説明する。
【0019】まず、ITVカメラ2による水位計1のゲ
ージ面20の映像が画像処理装置3に取り込まれ、画像
表示処理手段35で白黒の映像信号として処理され、モ
ニタ4の画面上に表示される。監視者はこの画面上で、
水位計ゲージ面に相当する画像処理領域40を初期設定
する。
【0020】画像処理領域40の映像は、濃淡画像処理
手段31により映像の電圧信号から白黒映像の明るさに
相当する濃淡値へ変換されて濃淡画像となる。水位計1
の場合、ゲージ面20が最も明るくなって濃淡値が高
く、液体部10は液体の色に応じて濃淡値が低下する。
ゲージ面20の周囲は水位計本体の色で、どこも濃淡値
がほぼ一定となる。
【0021】濃淡値積算手段32は、濃淡画像処理手段
31による濃淡画像に対し、水平方向に所定走査幅(所
定画素数)で濃淡値を積算して水平方向濃度Nを求め、
これを濃淡画像画像処理エリア40の垂直方向に、最上
部から最下部まで繰り返し行う。
【0022】図2は、濃度のヒストグラムを示したもの
で、横軸は水平方向濃度N、縦軸は画像エリア40の垂
直方向の画像位置を示し、水位計1のゲージ位置と対応
している。ヒストグラムは、ゲージ面濃度20’(N
1)が連続した後に、水位30の対応位置で大きく下降
して液体部濃度10’(N2)まで低下し、以後N2が
連続している。しきい値δは、N1とN2の間に設定さ
れている。
【0023】このヒストグラムを、画像位置の上部から
下部へとサーチしたとき、水平濃度Nがしきい値δを越
えて下降する境界位置30’が検出される。この境界位
置30’は、水位計の画像の水位部30によって生じた
N1とN2の濃度境界である。これより、境界位置3
0’の画像垂直位置hが水位30に対応する画像上の水
位データとして求められる。
【0024】このように求められた水位は、モニタ4の
画面上に、画像表示処理手段35によって水位計映像と
識別して表示して、監視員による水位の監視と確認を可
能にしている。なお、監視対象となる水位計1に内蔵さ
れる液体10の種類は判っているので、液体部10のN
2とゲージ部20のN1及びしきい値δはは予め推算可
能である。
【0025】ところで、実際の水位測定においては、水
位計1の形状や設置環境あるいはITV2や照明機器5
の設置条件等により、水位計1のゲージ面にどう調整し
ても影が入ってしまい、この影による濃淡値の低下を水
位と誤認する場合がある。
【0026】たとえば、原子力発電所内の格納容器(P
CV)内部に設置されている再循環ポンプ用モータ軸受
部の潤滑油は、リークなどで不足ないし喪失すると重大
事故を引き起こす危険性があるので、ITVカメラによ
って油面計の画像を遠方監視している。このPCV内部
は多数の機器や配管が存在するために、油面計付近は非
常に狭隘で、ITV2や照明機器5の位置関係を自由に
調整することが難しく、油面計のゲージ面に生じた影を
除去できないことがある。
【0027】図3は、水位計1に生じる影11の位置
(イ)〜(ヘ)と、その濃度ヒストグラムのパターンを
示したものである。なお、ゲージ面水平濃度N1、液体
部水平濃度N2及び影部水平濃度N3は、N1>N3>
N2の関係にあるとする。しきい値δは、N1より小さ
く且つN2とN3の大なる方り大きく、両者の中間てい
どに設定している。
【0028】同図(イ)〜(ヘ)のヒストグラムのパタ
ーンで、各境界位置の変化量αは以下のα1〜α4のい
ずれかになる。なお、変化量は所定の下限値(検出精
度)を超えるものを検出している。α1=│N1−N2
│、α2=│N1−N3│、α3=│N2−N3│およ
びα4=│N3−N4│である。
【0029】同図(イ)〜(ホ)のパターンは、α1の
境界位置が水位30に対応する。α1はしきい値δを越
え、且つ、変化の方向が「下降」である。(イ)と
(ロ)の場合は、この判定条件のみで水位が決定でき
る。(イ)は、第一の実施例の場合に相当し、しきい値
δを越える場合のみでも決定できるが、誤認を避けるた
めに「下降」とのAND条件をとっている。(ハ)〜
(ホ)のパターンは、上記のAND条件を満たし、且
つ、ヒストグラム上で最も下部にある変化位置として決
定できる。なお、「しきい値δを越える」は、境界位置
でのヒストグラム曲線がしきい値δ線と交叉するかを調
べればよい。
【0030】同図(ヘ)のパターンは、影11が水位3
0を覆う場合で、最も厳しいケースである。実際にIT
V2や照明装置5を設置するときには、ゲージ面20の
中央部に影11が生じないように調整しているが、水位
30の位置が変動すると(ヘ)のパターンが発生し得
る。本実施例では、この場合も含めて水位30の決定を
可能にしている。
【0031】ところで、ある程度の明るさをもつ影は透
明性を有し、その背後のものが透けて見える。本実施例
の水位計の場合にも、影11を透して水位30が目視可
能である。影11の無いとき、水位30の変化量はα1
=N1−N2である。この変化量α1を濃淡積算値N3
の影11が覆うと、水位30の濃度N4=│N1−N2
│×N3に比例した値となる。
【0032】たとえば、上記のPCV内の油面計の場合
では、N1=1とすると、N2=0.3、N3=0.
5、程度であり、N4=(1.0−0.3)×0.5=
0.35、α4=0.5−0.35=0.15となる。
このα4の境界位置が水位30に対応する。
【0033】従って、同図(ヘ)のパターンでは、一
旦、影11によってN3まで下降した後、さらにパルス
状にN4まで下降する。即ち、変化量がしきい値δを越
えている第1の「下降」に続き(上昇すること無く)第
2の「下降」の境界位置がある場合に、該第2の境界位
置が水位を示している。このときのN4は、N3と識別
できれば、さほど精度は要求されない。
【0034】このように、本実施例では境界位置がしき
い値δを越えるか、変化方向が「下降」かを基にして、
水位計に影が生じるあらゆるケースで水位を決定でき
る。
【0035】図4は、上記した第二の実施例による水位
測定の手順を示すフローチャートである。周期的に水位
計1の映像が取り込まれ(s101)、予め設定されて
いる画像処理領域40の画像を濃淡画像へ変換する(s
102)。次に、濃淡画像に対し、所定幅で水平方向に
走査して水平方向濃度Nを求め(s103)、画像の垂
直位置に対応した濃度ヒストグラムを作成する(s10
4)。このヒストグラムの上部から順に、水平方向濃度
Nが所定量(下限値)以上変化している境界位置を検出
し、検出順にその水平方向位置、変化量及び変化方向
(下降/上昇)を含む境界位置テーブルを作成する(s
105)。
【0036】図5に、境界位置テーブル331の構成を
示す。境界位置の順番iはヒストグラムの上部から順に
付与され、垂直位置hi、変化量α、変化方向「下降」
/「上昇」が記憶される。境界位置テーブル331は、
上記s104,105を処理する濃度境界位置検出手段
33によって、画像処理装置3の具備する図示していな
い記憶装置に格納される。なお、垂直位置hiは、水位
計1の映像の画面領域40の垂直位置に対応している。
【0037】次に、境界位置をi=1から順番に取り出
して、以下のように水位の決定処理を行う。まず、今回
(i)の境界位置の変化方向が「下降」か否かを判定す
る(s107)。「下降」でなければ、iを+1して
(s112)s107に戻る。「下降」であれば、前回
(i−1)の境界位置の変化方向が「下降」であったか
判定する(s108)。
【0038】「下降」であれば、前回(i−1)の境界
位置の変化量がしきい値δを越えているか判定する(s
114)。そうであれば、今回(i)の境界位置の垂直
方向位置を水位として決定し(s115)、処理を終了
する。これにより、図3のパターン(ヘ)の水位が検出
される。
【0039】一方、s108の判定が否で、前回(i−
1)の境界位置は無しまたは「上昇」のときは、今回
(i)の境界位置の変化量がしきい値δを越えているか
判定し(s109)、しきい値δを越えている境界位置
を一時記憶する(s110)。
【0040】そして、全境界位置について上記s107
〜s109を繰返し(s111)、全数(M)が終了す
ると、一時記憶している境界位置の中でiが最大のも
の、即ち境界位置が最も下部となる垂直位置を水位に決
定する(s113)。これによって、図3のパターン
(イ)〜(ホ)の水位が検出される。
【0041】なお、第一の実施例はパターン(イ)に相
当するので、図4のフローチャートを参照すると、その
水位決定処理はs107⇒s109⇒s113の処理の
みで表すことができる。
【0042】このような第二の実施例によれば、濃淡画
像の水平方向に積算した濃淡値を垂直方向に見た場合の
変化方向が下降で、変化量がしきい値を越えている境界
位置から、影によって生じる境界位置を誤認することな
く、正確に水位計の水位を検出できる。しかも、変化量
の精度は低くてよく、しきい値を越えているか否を識別
できればよいので、装置の構成が簡単になる。
【0043】次に、本発明の第三の実施例による水位測
定方法を説明する。
【0044】本発明が対象とする水位計は主に屋内を測
定環境とするので、照明を含む水位測定システムの調整
が済み設置が完了すれば、液体10、ゲージ面20及び
影11の各々の明るさは、短期的には殆ど変化すること
がない。そこで、画像濃淡値のヒストグラムを基に、そ
の境界位置の変化量から水位を決定できる。
【0045】図6は、N1=1.0として、N2及びN
3の条件を〜と変えた場合の境界位置の変化量αを
示したものである。は、上記したPCV内油面計の条
件である。は、における液体10と影11の明るさ
が逆転した場合、は、液体10と影11の明るさが同
じ場合である。
【0046】同図で、水位30の変化量を示すα1とα
4のうち、のように液体と影の明るさの差が無いまた
は僅かなときは、水位が決定できない場合がある。これ
は、α1とα2の境界位置が存在する図3の(ロ)と
(ハ)のパターンで、(ロ)は「下降」とのAND条件
で識別できるが、(ハ)は困難である。また、(ヘ)の
パターンは、α4が正確に求まるときは問題ないが、そ
の変化がパルス性のため検出値にばらつきがでると、水
位が決定できない場合を生じる。
【0047】従って、変化量αに基づく水位決定を行う
場合は、α1とα2が十分識別できるように照明の明る
さを調整することが前提条件となる。また、検出精度に
問題が生じやすいα4については、バックアップをはか
ることが望ましい。
【0048】図7は、第三の実施例による水位決定処理
の手順を示すフローチャートである。なお、水位計映像
の取り込みから境界位置テーブル331を作成するまで
の手順は、図4に示した第二の実施例のs101〜s1
05と同様であり、記述を省略している。
【0049】境界位置テーブル331に格納されている
境界位置情報をi=1から順番に取り出し、変化方向の
判定を行う(s202)。「上昇」であれば、i=i+
1し次の境界位置(i)を取り出す。変化の方向が「下
降」であれば、その変化量α(i)がα1に等しいか判
定する(s203)。等しくなければ、変化量α(i)
がα4に等しいか判定する(s204)。
【0050】α(i)≒α1またはα4であれば、その
境界位置(i)の垂直位置hiを水位に決定し(s20
9)、終了となる。なお、α1またはα4との略同一
(≒)は、許容誤差を含むもので、その範囲はチューニ
ングにより決定される。
【0051】s204で、α(i)≠α4であれば、そ
の境界位置(i)を一時記憶し(s205)、i<Mで
あれば次の境界位置の判定処理に移る。全ての境界位置
の処理が確認されると(s206)、一時記憶していた
境界位置(i)の中で濃淡値NiがN3より低いものを
選択し(s208)、その境界位置(i)を水位に決定
する。
【0052】s208で、選択される境界位置(i)が
0のとき、あるいは複数あるときは、それらの境界位置
をモニタ4の画面上に表示して、監視員の選択によって
決定するのがよい。
【0053】なお、上記のs204の処理を止め、且
つ、s208の処理に代えて、前回の境界位置(i−
1)の変化量α(i−1)≒α2であれば、今回の境界
位置(i)を水位に決定するようにしてもよい。
【0054】このように、液体部10、ゲージ面20及
び影部11の濃淡積算値が明瞭に区別できる場合には、
変化量α1とα4または変化量α1とα2をキーとし
て、比較的手軽に水位を決定することができる。
【0055】次に、本発明の好適な適用例を説明する。
図8は、原子力発電所の格納容器(PCV)6の内部に
配置される油面計1の遠方監視システムの概略の構成を
示したものである。
【0056】再循環ポンプモータ7の軸受用潤滑油は、
油面計1−1,1−2によって測定されている。この油
面計1−1,2のゲージ部を順番にITVカメラ2のア
ングルを替えながら撮影して、映像信号を制御室の監視
盤8に伝送している。このように、1台のカメラで複数
の油面計を撮影するときは、影を除去できない油面計が
生じやすい。
【0057】監視盤8には、図1の画像処理装置3とモ
ニタ4が配備されている。本システムによって、油面計
1の水位30が常時、自動的に監視でき、異常時には監
視盤8から制御盤9にアラーム信号が出力され、必要な
措置がとられる。
【0058】図9は、モニタ4の画面による水位の表示
例である。上述の各実施例に説明した水位決定処理によ
り求められた水位データは、同図(a)のように、油面
計1の映像に水位データによる水位マーク30aを重ね
表示する。さらに、水位線30bを表示するようにして
もよい。
【0059】水位データの垂直位置hiは、油面計1の
ゲージ部の映像エリア40の垂直位置に対応しているの
で、油面計映像の水位30と、水位データによる水位マ
ーク30aは正しく一致し、二重の意味で監視員の水位
確認を容易にする。
【0060】即ち、マーク30aによって水位が即座に
読み取れること、もし映像の水位30と水位マーク30
aの位置がずれている場合は、水位データの誤りを認識
できることである。また、上記第三の実施例などで、水
位が一義に決定できないときは、候補の水位データを表
示して、その中から監視員が選択、決定することもでき
る。
【0061】同図(b)は、水位の上限位置30uと下
限位置30lも併せて表示し、水位の監視と異常時の確
認を容易にすることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、水位計の映像を濃淡画
像に変換し、それを水平方向に積算した濃淡値の垂直方
向のヒストグラムから、濃淡値が一定以上(測定精度)
変化する境界位置を検出し、しきい値を越えて下降する
境界位置、あるいはその関係境界位置から水位を決定で
きるので、従来のように認識パターンを用いないので適
用範囲が広く、チューニングも容易になる効果がある。
【0063】さらに、水位計映像に影が生じる場合で
も、影による境界を水位と誤認することがなく、水位測
定の信頼度を向上できる効果がある。
【0064】さらに、水位計の映像と本発明の水位決定
方法による水位を、モニタ画面上にラップして表示する
ので、監視員の確認が容易になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による水位測定装置の構成
図。
【図2】本発明の一実施例による水位測定方法を示す説
明図。
【図3】影を生じている水位計の模式図と、影の位置に
よる濃淡値ヒストグラムのパターンを示す説明図。
【図4】本発明の一実施例による水位測定方法のフロー
チャート。
【図5】境界位置テーブルの構成を示すテーブル図。
【図6】水位計各部の濃度比と変化量を例示するテーブ
ル図。
【図7】本発明の他の実施例による水位測定方法のフロ
ーチャート。
【図8】本発明の水位測定装置の適用例である原子炉格
納容器内油面計の遠方監視システムの概略構成図。
【図9】モニタ画面上の水位計映像と測定水位の重ね表
示を示す模式図。
【符号の説明】
1…水位計、2…ITVカメラ、3…画像処理装置、4
…モニタ、5…照明機器、6…PCV、7…再循環ポン
プモータ、8…監視盤、9…制御盤、10…液体(液体
の映像)、11…影(影の映像)、20…ゲージ面(ゲ
ージ面の映像)、30…水位(水位の映像)、30a…
水位マーク、31…濃淡画像処理手段、32…濃淡値積
算手段、33…濃度境界検出手段、34…水位決定手
段、35…表示処理手段、40…水位計の画像処理エリ
ア、331…境界位置テーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正樹 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 吉田 富治 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体の水面位置を目測する水位計の画像
    を取り込み、画像処理によって水位を自動的に測定する
    方法において、 前記水位計の画像を濃淡画像に変換し、その濃淡値を水
    平方向に積算すると共に垂直方向の変化として示すヒス
    トグラムを求め、前記ヒストグラムが予め設定された所
    定のしきい値を越えて変化する場合に、その変化する垂
    直方向の画像位置を水位として求めることを特徴とする
    水位測定方法。
  2. 【請求項2】 液体の水面位置を目測する水位計の画像
    を取り込み、画像処理によって水位を自動的に測定する
    方法において、 前記水位計の画像を濃淡画像に変換し、その濃淡値を画
    像の水平方向に所定走査幅で積算して水平方向濃淡値を
    求め、走査順の水平方向濃淡値にしたがって画像の垂直
    方向への濃淡値の変化が所定値以上となる濃度境界の垂
    直方向位置、変化量及び変化方向を求め、前記濃度境界
    の変化量が所定のしきい値を越えて変化し且つその変化
    方向が所定方向のとき、その垂直位置を水位として求め
    ることを特徴とする水位測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記垂直方向が前記濃淡画像の上から下へと向う場合
    は、前記所定方向が下降となることを特徴とする水位測
    定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記濃度境界が複数あるときは、前記垂直方向で最下部
    にある濃度境界を選択することを特徴とする水位測定方
    法。
  5. 【請求項5】 液体の水面位置を目測する水位計の画像
    を取り込み、画像処理によって水位を自動的に測定する
    方法において、 前記水位計の画像を濃淡画像に変換し、その濃淡値を画
    像の水平方向に所定走査幅で積算して水平方向濃淡値を
    求め、走査順の水平方向濃淡値にしたがって画像の上部
    から下部に向かう垂直方向への濃淡値の変化が所定値以
    上となる濃度境界の垂直方向位置、変化量及び変化方向
    を求め、 前記濃度境界が複数あるときは、下降となる変化方向が
    二つ続き且つその上部側の濃度境界の変化量が所定のし
    きい値を越えて変化する場合に、その下部側の濃度境界
    の垂直方向位置を水位に決定し、そうでない場合には変
    化方向が下降で変化量が前記しきい値を越え且つ最下部
    にある濃度境界の垂直方向位置を水位に決定することを
    特徴とする水位測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれか1項において、 前記所定のしきい値は、前記水位計画像におけるゲージ
    面の水平方向濃淡値より小さく、液体部または影部の水
    平方向濃淡値の大なる方より大きい値に設定されている
    ことを特徴とする水位測定方法。
  7. 【請求項7】 液体の水面位置を目測する水位計の画像
    を取り込み、画像処理によって水位を自動的に測定する
    方法において、 前記水位計の画像を濃淡画像に変換し、その濃淡値を画
    像の水平方向に所定走査幅で積算して水平方向濃淡値を
    求め、走査順の水平方向濃淡値にしたがって画像の上部
    から下部に向かう垂直方向への濃淡値の変化が所定値以
    上となる濃度境界の垂直方向位置、変化量及び変化方向
    を求め、 前記水位計のゲージ面と液体部の前記水平方向濃淡値の
    濃度差α1が予め設定されていて、前記変化方向が下降
    で且つ前記変化量が濃度差α1と略等しい濃度境界の垂
    直方向位置を水位に決定することを特徴とする水位測定
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 濃度差α1が前記影部に覆われるときの濃度差α4が予
    め設定されていて、前記変化方向が下降で且つ前記変化
    量が濃度差α4と略等しい濃度境界の垂直方向位置を水
    位に決定することを特徴とする水位測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、 前記水位計のゲージ面と影部の濃度差α2が予め設定さ
    れていて、前記変化方向が下降で、且つ、濃度差α2の
    濃度境界の次の濃度境界となるとき、当該濃度境界の垂
    直方向位置を水位に決定することを特徴とする水位測定
    方法。
  10. 【請求項10】 液体の水面位置を目測する水位計の画
    像をITVカメラで取り込み、画像処理手段によって水
    位を計測する水位測定装置において、 前記画像処理手段は、前記水位計の画像を濃淡画像に変
    換する濃淡画像処理手段と、濃淡値を画像の水平方向に
    所定走査幅で積算して水平方向濃淡値を求める濃淡値積
    算手段と、前記水平方向濃淡値にしたがって画像の垂直
    方向への濃淡値の変化が所定値以上となる濃度境界の垂
    直方向位置、変化量及び変化方向を求める境界検出手段
    と、前記変化量が所定のしきい値を越えるおよび/また
    は前記変化方向が所定方向(下降/上昇)となる濃度境
    界を水位に決定する水位決定手段と、水位を所定の表示
    データに変換する表示処理手段を備えていることを特徴
    とする水位測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記濃淡画像処理手段は、前記水位計の画像を表示する
    画面上で設定された画像処理範囲に従って処理すること
    を特徴とする水位測定装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、 前記表示処理手段は、決定された水位の垂直方向位置を
    示す水位マークを出力し、前記水位計の画像を表示する
    画面上に識別可能に表示することを特徴とする水位測定
    装置。
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