JPH0843134A - 光学式位置検出装置 - Google Patents

光学式位置検出装置

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JPH0843134A
JPH0843134A JP17838494A JP17838494A JPH0843134A JP H0843134 A JPH0843134 A JP H0843134A JP 17838494 A JP17838494 A JP 17838494A JP 17838494 A JP17838494 A JP 17838494A JP H0843134 A JPH0843134 A JP H0843134A
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track
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Keiji Matsui
圭司 松井
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Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】メインスケール長手方向位置だけでなく、長手
方向に垂直なずれ量やメインスケール面に垂直な方向を
軸とする回転ずれを検出可能な光学式位置検出装置を得
る。 【構成】 第1部材1に取付けられ長手方向に平行な格
子線を持った格子トラックと垂直な格子線を持った格子
トラックを備えたメインスケール10と、長手方向位置
検出部を具備し第1部材1に対しZ方向に相対変位する
第2部材2に取付けられスライダ20と長手方向に垂直
な方向のずれ量を検出可能な揺動検出部を具備した2つ
のスライダ21、22と、前記2つの揺動検出部から得
た2つのずれ量から第2部材2のX方向を軸とする回転
ずれ量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機械等のテーブル等
が直線運動したときの位置を検出して位置データを出力
する光学式位置検出装置、特にその位置ずれを確実に検
出する光学式位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の光学式位置検出装置と従
来の光学式位置検出装置を使った加工機を示した概略図
である。なお、紙面に垂直な方向をX軸、図の上下方向
をY軸、図の左右方向をZ軸と呼ぶ。一般的に光学式位
置検出装置は、目盛の記録されたメインスケール110
と、メインスケール110に対してその長手方向に相対
変位してメインスケール110上の目盛を読み取り、メ
インスケール110の長手方向に関する位置を検出する
機能を備えたスライダ120と、からなっている。光学
式位置検出装置のメインスケール110は、通常、加工
機のベッドと呼ばれる第1部材1に取付けられている。
そして、スライダ120は第1部材に対してZ方向つま
りメインスケールの長手方向に相対移動する第2部材2
に取り付けられている。さらに第2部材には加工用工具
3が取り付けられており所望の加工を行なう。このよう
な構成の加工機では、第1部材に対する第2部材のZ方
向の位置を光学式位置検出装置で検出し、検出した位置
データを制御装置で読み込み、モータ等のアクチュエー
タを使って第2部材を第1部材上でZ方向に移動させる
ことにより、加工用工具3の加工点Mを所望の位置に正
確に位置決めさせる。
【0003】次に、従来の光学式位置検出装置の内部の
構成を図10に示し、以下にその機能を簡単に説明す
る。前述したスライダ120には、発光素子31とコリ
メータレンズ32とインデックススケール133と光電
変換素子134とからなる検出手段が含まれており、メ
インスケール110上に記録された目盛を読み取る。動
作を具体的に説明すると、発光素子31から出てコリメ
ータレンズ32で平行光束となった光が,メインスケー
ル110とインデックススケール133を透過した後、
光電変換素子134に入射し光電変換される。メインス
ケール110の格子トラックには、図11のように光学
格子がその格子線方向がメインスケールの長手方向に垂
直になるように施されている。また、インデックススケ
ール133にも、メインスケール110の格子トラック
に対応して格子トラックが設けられている。ここでメイ
ンスケール110に対し、スライダがメインスケール1
10の長手方向に相対的に変位すると光電変換素子13
4に入射する光量が周期的に変化し、変位信号を得るこ
とができる。通常,この周期的な変位信号をカウントし
たり、さらに細かく内挿分割して位置検出を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した加工機に
おいて、第2部材の移動をガイドするガイド機構が理想
的であれば、第2部材は姿勢を変えることなしに第1部
材上でZ方向にだけ直線的に移動する。しかしながら、
現実にはガイド機構の真直度誤差やガタ等によって、第
2部材がわずかながらY方向に変位したり、X方向を軸
として回転するいわゆるピッチングを発生することがあ
る。このようなずれが発生すると、図9に示した光学式
位置検出装置のスライダの検出点Daは、メインスケー
ル上で正確な位置に位置決めされているにもかかわら
ず、加工用工具の加工点、つまり刃先位置MはZ方向や
Y方向にずれることとなり正確な加工ができなくなる。
例えば、第2部材がピッチングによってX軸を中心に左
に回転すると、刃先はEだけずれてしまい加工誤差を発
生してしまう。また、第2部材がY方向に変位した場合
は当然加工点MもY方向にずれてしまい加工誤差を発生
してしまう。本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、メインスケール長手方向
位置だけでなく、長手方向に垂直なずれ量やメインスケ
ール面に垂直な方向を軸とする回転ずれを検出可能な光
学式位置検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、スケール長手方向に垂直
な格子線を持った長手方向位置検出用格子トラックと長
手方向に平行な格子線を持った揺動検出用格子トラック
とが施され、第1部材に取り付けられたメインスケール
と、前記第1部材と相対的に移動する第2部材に取り付
けられ、光源と前記メインスケール上の長手方向位置検
出用格子トラックに対応する格子トラックが施されたイ
ンデックススケールと前記メインスケールを透過あるい
は反射した光を光電変換する光電変換素子とを備え、前
記メインスケール長手方向に関する位置を検出する長手
方向位置検出手段と、前記第2部材に取り付けられ、光
源と前記メインスケール上の揺動検出用格子トラックに
対応する格子トラックが施されたインデックススケール
と前記メインスケールを透過あるいは反射した光を光電
変換する光電変換素子とを備え、前記メインスケールの
長手方向に垂直な方向に関するずれ量を検出する少なく
とも1つ以上の揺動検出手段と、を有することを特徴と
する。請求項2記載の発明は、請求項1記載の光学式位
置検出装置において、前記揺動検出手段から得られたず
れ量から、前記第1部材に対する前記第2部材のメイン
スケール面に垂直な方向を軸とする回転ずれ量を求める
回転ずれ算出手段を有することを特徴とする。請求項3
記載の発明は、請求項1記載の光学式位置検出装置にお
いて、1本のメインスケールに対し、前記長手方向位置
検出手段と前記揺動検出手段のうちいずれか一方を1つ
以上備えた少なくとも1つ以上のスライダを持つことを
特徴とする。請求項4記載の発明は、スケール長手方向
に垂直な格子線を持った長手方向位置検出用格子トラッ
クと長手方向に平行な格子線を持った第1の揺動検出用
格子トラックとが施され、第1部材に取り付けられた第
1のメインスケールと、長手方向に平行な格子線を持っ
た第2の揺動検出用格子トラックが施され、前記第1の
メインスケールに垂直で長手方向に平行に設けられた第
2のメインスケールと、前記第1部材と相対的に移動す
る第2部材に取り付けられ、光源と前記第1のメインス
ケール上の長手方向位置検出用格子トラックに対応する
格子トラックが施されたインデックススケールと前記第
1のメインスケールを透過あるいは反射した光を光電変
換する光電変換素子とを備え、前記第1のメインスケー
ル長手方向に関する位置を検出する長手方向位置検出手
段と、前記第2部材に取り付けられ、光源と前記第1の
メインスケール上の第1の揺動検出用格子トラックに対
応する格子トラックが施されたインデックススケールと
前記第1のメインスケールを透過あるいは反射した光を
光電変換する光電変換素子とを備え、前記第1のメイン
スケールの長手方向に垂直な方向に関するずれ量を検出
する第1の揺動検出手段と、前記第2部材に取り付けら
れ、光源と前記第2のメインスケール上の第2の揺動検
出用格子トラックに対応する格子トラックが施されたイ
ンデックススケールと前記第2のメインスケールを透過
あるいは反射した光を光電変換する光電変換素子とを備
え、前記第2のメインスケールの長手方向に垂直な方向
に関するずれ量を検出する第2の揺動検出手段と、を有
することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の光学式位置検出装置によれば、メイン
スケール上にはメインスケール長手方向に垂直な格子線
を持った長手方向位置検出用格子トラックと長手方向に
平行な格子線を持った揺動検出用格子トラックとが備え
られており、長手方向の位置を位置検出用格子トラック
に対向する長手方向位置検出手段によって、そして、長
手方向に垂直な方向のずれ量を揺動検出用格子トラック
に対向する揺動検出手段によって検出する。また、回転
ずれ算出手段は、揺動検出用格子トラックに複数の揺動
検出手段を対向させることによってメインスケール面に
垂直な軸を中心に発生する回転ずれ量も検出する。ま
た、第1のメインスケールに垂直で長手方向に平行に第
2のメインスケールを設けることで、第2部材のY方向
のずれだけでなくX方向のずれも検出することができ
る。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を示すもので
ある。第1部材と第2部材と加工用工具との関係は図9
と同じであるので説明を省略する。この実施例によれ
ば、第1部材には1本のメインスケール10が取り付け
られており、一方の第2部材には3つのスライダ20、
21、22が取り付けられている。3つのスライダ20
〜22のうち両端のスライダ21、22には、メインス
ケールの長手方向に垂直なY軸方向のずれを検出する揺
動検出手段としての揺動検出部が具備されている。ま
た、中央のスライダ20にはメインスケールの長手方向
に関する位置を検出する長手方向位置検出手段としての
長手方向位置検出部が具備されている。
【0008】次に、この実施例に使われるメインスケー
ル10、揺動検出部および長手方向位置検出部について
具体的に説明する。図2は本実施例で使われるメインス
ケール10を示すものである。メインスケール10上に
は、揺動検出用格子トラック11と長手方向位置検出用
格子トラック12が形成されている。揺動検出用トラッ
ク11は、例えばエッチング等によって形成された光学
格子であり格子線方向はメインスケール長手方向であ
る。長手方向位置検出用格子トラック12も、揺動検出
用トラック11同様な方法で形成された光学格子である
が格子線方向はメインスケール長手方向に垂直な方向で
ある。揺動検出部を図3に示し動作を説明する。揺動検
出部は発光素子31とコリメータレンズ32とインデッ
クススケール33と光電変換素子34とからなってお
り、発光素子31から出た光はコリメータレンズ32に
よって平行光束となりメインスケール10の揺動検出用
格子トラック11を透過し、さらにインデックススケー
ル33上の格子トラックも透過して、光電変換素子34
で光電変換される。また、インデックススケール33上
の格子トラックの格子線方向は、メインスケール10上
の揺動検出用格子トラック11に対応してそれと平行に
なるように形成されている。このような構成を有する揺
動検出部が、各スライダ21、22の移動に対応してメ
インスケール10に対してY方向に変位するとメインス
ケール10上の格子線とインデックススケール33上の
格子線との対向関係が変化して光電変換素子34に入射
する光量も変化する。この光量変化からメインスケール
10に対する揺動検出部のY方向のずれ量を検出するこ
とができる。長手方向位置検出部を図4に示し動作を説
明する。長手方向位置検出部は、発光素子31とコリメ
ータレンズ32とインデックススケール43と光電変換
素子44とからなっており、発光素子31から出た光は
コリメータレンズ32によって平行光束となり、メイン
スケール10の長手方向位置検出用格子トラック12を
透過し、さらにインデックススケール43上の格子トラ
ックも透過して、光電変換素子44で光電変換される。
また、インデックススケール43上の格子トラックの格
子線方向は、メインスケール10上の長手方向位置検出
用格子トラック12に対応してそれと平行になるように
形成されている。このような構成を有する長手方向位置
検出部が、スライダ20の移動に対応してメインスケー
ル10に対してZ方向に変位するとメインスケール10
上の格子線とインデックススケール43上の格子線との
対向関係が変化して光電変換素子44に入射する光量も
変化する。この光量変化からメインスケール10に対す
る長手方向位置検出部のZ方向の位置を検出することが
できる。
【0009】次に、上述したメインスケール10、揺動
検出部および長手方向位置検出部を具備した光学式位置
検出装置の動作を図1を用いて説明する。従来技術の説
明で述べたように、図示した加工機において、第2部材
2の移動をガイドするガイド機構が理想的であれば、第
2部材2は姿勢を変えることなしに第1部材1上でZ方
向にだけ直線的に移動する。しかしながら、現実にはガ
イド機構の真直度誤差やガタ等によって、第2部材2が
わずかながらY方向に変位したり、X方向を軸として回
転するいわゆるピッチングを発生することがある。この
ようなずれが発生すると、光学式位置検出装置のスライ
ダ20の検出点Daはメインスケール10上で正確な位
置に位置決めされているにもかかわらず、加工用工具3
の刃先位置MはZ方向やY方向にずれることとなり正確
な加工ができなくなる。例えば、第2部材2がピッチン
グによってX軸を中心に左に回転すると、刃先はEだけ
ずれてしまい加工誤差を発生してしまう。また、第2部
材2がY方向に平行に変位した場合は当然加工点MもY
方向にずれてしまい加工誤差を発生してしまう。しか
し、本実施例によれば、もし、第2部材2が姿勢を変え
ることなくY方向にずれた場合は、揺動検出部を備えた
スライダ21、22には同じ向きで同じ量のY方向ずれ
量が検出される。その場合は、Y方向の位置を制御する
制御装置とアクチュエータ(図示せず)によって、検出
された量だけ移動させることによってずれ量は補正さ
れ、加工用工具3の加工点Mを正確な位置に位置決めす
ることができる。また、第2部材2が例えば点Daを中
心にX方向を軸として左方向に回転ずれを発生した場
合、揺動検出部を備えたスライダ21、22には逆の向
きで同じ量のY方向のずれが発生するが、本実施例にお
いては、この揺動検出部から得られたずれ量から、第1
部材1に対する第2部材2のメインスケール10の面に
垂直な方向を軸とする回転ずれ量を求める回転ずれ算出
手段としての回転ずれ算出部15を設けたことで、その
回転ずれ量を求めることができる。例えば、そのずれ量
をdとすると傾斜の勾配は2d/(L1+L2)とな
り、回転中心Daから加工点Mまでの距離をL0とする
と、加工点Mのずれ量Eは、2d・L0/(L1+L
2)で表される。ここで、回転の中心Daから加工点M
とを結ぶ線と座標軸のなす角度が分かっていれば、この
ずれ量EのY方向成分とZ方向成分である回転ずれ量E
y 、Ez をそれぞれ算出することができる。したがっ
て、Y方向の位置を制御する制御装置とアクチュエータ
(図示せず)によって、加工点MのずれのY方向成分E
y だけ加工点を移動させることによってY方向ずれ量は
補正され、同様にZ方向の位置を制御する制御装置とア
クチュエータ(図示せず)によって、加工点のずれのZ
方向成分Ez だけ加工点を移動させることによってZ方
向ずれ量は補正され加工用工具3の加工点Mを正確な位
置に位置決めすることができる。第2部材2のY軸に平
行なずれと、回転ずれが同時に起こった場合でも上述の
方法を組み合わせれば簡単に加工点Mの位置を正確に位
置決めすることができる。なお、上記においては、2つ
のスライダ21、22を用いて加工点Mのずれ量Eを求
めたが、回転の中心Da以外の位置に設けられ1つの揺
動検出部を備えた1つのスライダのみでも多少の精度は
劣るが回転ずれ量を求めることができる。
【0010】本発明の第2の実施例を図5に示し、説明
する。基本的な構成は第1の実施例と同じであるので説
明を省略する。本実施例では、第2部材2には2つのス
ライダ50、51が取付けられている。2つのスライダ
のうちスライダ51には前述した揺動検出部が具備され
ており、もう一方のスライダ50には揺動検出部と前述
した長手方向位置検出部とが両方具備されている。この
場合第2部材2のZ方向の位置は、スライダ50内の長
手方向位置検出部によって検出可能である。また、第2
部材2のY方向のずれやX軸を中心にしたピッチングは
スライダ40内の揺動検出部と、スライダ51内の揺動
検出部とによって検出し、第1の実施例と同じように補
正することによって簡単に加工点の位置を正確に位置決
めすることができる。
【0011】本発明の第3の実施例を図6に示し、説明
する。基本的な構成は第1の実施例と同じであるので説
明を省略する。本実施例では、第2部材2には1つのス
ライダ60が取付けられている。スライダ60には2つ
の前述した揺動検出部と前述した1つの長手方向位置検
出部とが両方具備されている。この場合、第2部材2の
Z方向の位置は、長手方向位置検出部によって検出可能
である。また、第2部材のY方向のずれやX軸を中心に
したピッチングは2つの揺動検出部とによって検出し、
第1の実施例と同じように補正することによって簡単に
加工点の位置を正確に位置決めすることができる。ま
た、このように2つの揺動検出部と長手方向位置検出部
を合わせ持つ構成を簡素化したスライダの内部の構成の
例を図7に示す。この構成においては、1つのインデッ
クススケール53上に揺動検出のための2つの格子トラ
ックと長手方向位置検出のための格子トラックが併せて
施されている。そして、一組の発光素子31とコリメー
タレンズ32で揺動検出と長手方向位置検出に必要な範
囲を照らしている。メインスケール10とインデックス
スケール53上の3つの格子トラックを透過した光はそ
れぞれに光電変換素子で光電変換される。この実施例に
よれば、1のスライダで効果を得ることができるので省
スペースに寄与する。また、図7のように一体化された
インデックススケール53や、1組の発光素子31とコ
リメータレンズ32による構成によってさらにスライダ
自体をコンパクトにすることができる。
【0012】本発明の第4の実施例を図8に示し説明す
る。本実施例では、前述の実施例で説明したメインスケ
ール10を第1のメインスケールとした場合、この第1
のメインスケールに対して垂直でかつ長手方向に平行に
なるように新たに第2のメインスケール120を設けた
ことを特徴とする。この第2のメインスケール120に
は、長手方向に平行な格子線を持つ第2の揺動検出用ト
ラック13が設けられている。また、スライダ側の検出
手段は図示しないが第2の揺動検出用トラック13に対
応して新たに第2の揺動検出部を設ける。このように構
成された実施例によれば、第2部材のY方向のずれだけ
でなくX方向のずれも検出することができる。また、第
2の揺動検出用トラックに対して複数の揺動検出部を設
けることにより第2部材がY軸のまわりに回転するず
れ、つまり、ヨーイング成分も検出することができる。
したがって、この実施例によれば、第2部材のZ方向の
位置の他に、Y方向のずれ、X方向のずれ、そして、X
軸を中心とした回転ずれ(ピッチング)、Y軸を中心と
した回転ずれ(ヨーイング)を同時に検出することが可
能となる。なお、上記各実施例における検出手段では、
メインスケールを透過した光を光電変換する構成にした
が、メインスケールに反射する光を光電変換するような
構成にしても同等の効果を得ることができる。また、本
発明は、1本のメインスケールに対し、長手方向位置検
出手段と揺動検出手段のうちいずれか一方を1つ以上備
えた少なくとも1つ以上のスライダを持つことを特徴と
するものなので、長手方向位置検出部、揺動検出部及び
これらを備えるスライダの組合せは、上述した各実施例
に限られたものではない。
【0013】
【発明の効果】本発明の光学式位置検出装置は、第1部
材上に取付けられ長手方向位置検出用格子トラックと揺
動検出用トラックが両方設けられた1本のメインスケー
ルと、第2部材上にとりつけられた長手方向位置検出手
段と少なくとも1つ以上の揺動検出手段によって、第1
部材上でメインスケール長手方向に移動する第2部材の
位置を読み取るだけでなく、回転ずれ算出手段を設けた
ことにより第2部材のメインスケール長手方向に垂直な
方向に関するずれ量や、メインスケール面に垂直な方向
を軸とする回転ずれ量を検出することができる。また、
第1のメインスケールに垂直で長手方向に平行に第2の
メインスケールを設けることで、第2部材のY方向のず
れだけでなくX方向のずれも検出することができる。従
って、制御装置やアクチュエータで検出したずれ量を補
正して制御することで、第2部材上の加工工具の加工点
の位置を正確に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光学式位置検出装置の第1実施
例の構成を示す概略図である。
【図2】 第1実施例で使われるメインスケールを示す
概略図である。
【図3】 第1実施例の揺動検出部を説明する概略図で
ある。
【図4】 第1実施例の長手方向位置検出部を説明する
概略図である。
【図5】 第2実施例の構成を示す概略図である。
【図6】 第3実施例の構成を示す概略図である。
【図7】 第3実施例の揺動検出部と長手方向位置検出
部を説明する概略図である。
【図8】 第4実施例で使われるメインスケールを示す
概略図である。
【図9】 従来の光学式位置検出装置と従来の光学式位
置検出装置を使った加工機を示した概略図である。
【図10】 従来のスライダの内部に設けられた検出手
段の構成を示した図である。
【図11】 従来の光学式位置検出装置で使われるメイ
ンスケールを示す概略図である。
【符号の説明】
1 第1部材 2 第2部材 3 加工工具 10、110、120 メインスケール 111 格子トラック 11、13 揺動検出用格子トラック 12 長手方向位置検出用格子トラック 15 回転ずれ算出部 20、21、22、50、51、60、120 スライ
ダ 31 発光素子 32 コリメータレンズ 33、43、53、133 インデックススケール 34、44、134 光電変換素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スケール長手方向に垂直な格子線を持っ
    た長手方向位置検出用格子トラックと長手方向に平行な
    格子線を持った揺動検出用格子トラックとが施され、第
    1部材に取り付けられたメインスケールと、 前記第1部材と相対的に移動する第2部材に取り付けら
    れ、光源と前記メインスケール上の長手方向位置検出用
    格子トラックに対応する格子トラックが施されたインデ
    ックススケールと前記メインスケールを透過あるいは反
    射した光を光電変換する光電変換素子とを備え、前記メ
    インスケール長手方向に関する位置を検出する長手方向
    位置検出手段と、 前記第2部材に取り付けられ、光源と前記メインスケー
    ル上の揺動検出用格子トラックに対応する格子トラック
    が施されたインデックススケールと前記メインスケール
    を透過あるいは反射した光を光電変換する光電変換素子
    とを備え、前記メインスケールの長手方向に垂直な方向
    に関するずれ量を検出する少なくとも1つ以上の揺動検
    出手段と、 を有することを特徴とする光学式位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動検出手段から得られたずれ量か
    ら、前記第1部材に対する前記第2部材のメインスケー
    ル面に垂直な方向を軸とする回転ずれ量を求める回転ず
    れ算出手段を有することを特徴とする請求項1記載の光
    学式位置検出装置。
  3. 【請求項3】 1本のメインスケールに対し、前記長手
    方向位置検出手段と前記揺動検出手段のうち少なくとも
    いずれか一方を1つ以上備えた少なくとも1つ以上のス
    ライダを持つことを特徴とする請求項1記載の光学式位
    置検出装置。
  4. 【請求項4】 スケール長手方向に垂直な格子線を持っ
    た長手方向位置検出用格子トラックと長手方向に平行な
    格子線を持った第1の揺動検出用格子トラックとが施さ
    れ、第1部材に取り付けられた第1のメインスケール
    と、 長手方向に平行な格子線を持った第2の揺動検出用格子
    トラックが施され、前記第1のメインスケールに垂直で
    長手方向に平行に設けられた第2のメインスケールと、 前記第1部材と相対的に移動する第2部材に取り付けら
    れ、光源と前記第1のメインスケール上の長手方向位置
    検出用格子トラックに対応する格子トラックが施された
    インデックススケールと前記第1のメインスケールを透
    過あるいは反射した光を光電変換する光電変換素子とを
    備え、前記第1のメインスケール長手方向に関する位置
    を検出する長手方向位置検出手段と、 前記第2部材に取り付けられ、光源と前記第1のメイン
    スケール上の第1の揺動検出用格子トラックに対応する
    格子トラックが施されたインデックススケールと前記第
    1のメインスケールを透過あるいは反射した光を光電変
    換する光電変換素子とを備え、前記第1のメインスケー
    ルの長手方向に垂直な方向に関するずれ量を検出する第
    1の揺動検出手段と、 前記第2部材に取り付けられ、光源と前記第2のメイン
    スケール上の第2の揺動検出用格子トラックに対応する
    格子トラックが施されたインデックススケールと前記第
    2のメインスケールを透過あるいは反射した光を光電変
    換する光電変換素子とを備え、前記第2のメインスケー
    ルの長手方向に垂直な方向に関するずれ量を検出する第
    2の揺動検出手段と、 を有することを特徴とする光学式位置検出装置。
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