JPH0843045A - 3次元測定装置 - Google Patents

3次元測定装置

Info

Publication number
JPH0843045A
JPH0843045A JP17450394A JP17450394A JPH0843045A JP H0843045 A JPH0843045 A JP H0843045A JP 17450394 A JP17450394 A JP 17450394A JP 17450394 A JP17450394 A JP 17450394A JP H0843045 A JPH0843045 A JP H0843045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measured
information
input
sectional shape
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17450394A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Kishida
任晤 岸田
Yukio Kano
幸雄 狩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP17450394A priority Critical patent/JPH0843045A/ja
Publication of JPH0843045A publication Critical patent/JPH0843045A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定物の所望の部位の正確な寸法を効率良
く測定する。 【構成】 被測定面60Aからの反射光が2次元CCD
センサ40により受光された後、その2次元CCDセン
サ40からの出力に基づき演算装置10により被測定面
60Aの断面形状の各部における座標値が求められ、そ
の断面形状がモニタ36に表示される。そして、オペレ
ータが被測定面60Aに接触することなく、表示された
断面形状にて測定したい部位の表示箇所を指示すると、
その指示された箇所に対応する被測定面60Aの断面形
状における位置が判断され、その判断された位置と断面
形状の各部における演算された座標値とに基づいて、測
定したい部位の寸法が算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元測定装置に係
り、より詳しくは、被測定物と接触することなく所望の
部位の寸法を測定する3次元測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、被測定物に対し所望の部位の寸法を測定する場合、
その簡便さからノギス等を用いて行うことが一般的であ
る。ノギスは小型軽量で携帯性に優れており、かつ所望
の部位に当接させることにより、所望の部位の寸法を容
易に測定できる。
【0003】しかしながら、上記のようなノギス等を用
いた測定では、単一の被測定物に対し同一の部位を繰り
返し測定したとしても、そのときの被測定物に対するノ
ギス等の当接状態の違いや測定者の目の錯覚等に起因す
る誤差により、測定値が異なってしまうことが多々あっ
た。更に、被測定物の材質が軟質である場合には、ノギ
ス等を被測定物に接触させると被測定物に変形が生じる
ので、正確な測定は殆ど不可能であった。
【0004】また、上記に関連して、被測定物に接触す
ることなく、被測定面にスリット状の光ビーム(以下、
スリット光という)を照射し、照射したスリット光の光
軸と所定の角度をもって設けられた光検出センサにて被
測定面からの反射光を受光し、その受光位置から三角測
量原理を用いて被測定面の形状を2次元又は3次元の座
標にて測定する形状測定装置が提案されている(特公昭
50−36374号公報、特開昭56−138204号
公報、特開昭57−22508号公報、特開昭58−5
2508号公報等参照)。
【0005】しかしながら、上記の形状測定装置では、
測定結果として被測定物の形状が出力されるので、該測
定結果に基づいて所望の部位の寸法を求めることが可能
ではあるが、被測定物の局部的な寸法の測定については
考慮されておらず、被測定物の形状を表す膨大な情報の
中からオペレータが所望の部位の寸法を表す情報を抽出
する必要があるので、作業が煩雑であった。特に、大量
生産される部品の検査等においては、生産された部品の
特定の部位、例えば部品組み付け時に他の部品と接触す
る等の理由により高い寸法精度が要求される部位のみに
対し、その寸法を迅速に測定したいという要求がある
が、前述の形状測定装置では所望の部位の寸法のみを効
率良く測定することは困難であった。
【0006】そこで、本発明は上記事実を考慮し、被測
定物の所望の部位の正確な寸法を効率良く測定すること
ができる3次元測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の3次元測定装置は、被測定物上の互いの
距離を測定すべき第1の部位及び第2の部位を特定する
情報を入力するための入力手段と、前記第1の部位及び
第2の部位を特定する情報を記憶するための記憶手段
と、前記被測定物にスリット光を照射する照射手段と、
被測定物により反射されたスリット光を受光し、被測定
物上の輝点の軌跡を表す信号を出力する信号出力手段
と、前記入力手段によって入力された情報又は前記記憶
手段に記憶されている情報に基づいて、前記輝点の軌跡
上に存在する第1の部位及び第2の部位の位置を判断す
る判断手段と、判断手段による判断結果に基づいて第1
の部位と第2の部位との距離を演算する演算手段と、前
記演算手段によって演算された第1の部位と第2の部位
との距離を出力する出力手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0008】
【作用】本発明の3次元測定装置によれば、入力手段に
より互いの距離を測定すべき被測定物上の第1の部位及
び第2の部位を特定する情報が入力される。また、これ
らの第1の部位及び第2の部位を特定する情報を記憶す
るための記憶手段が設けられている。
【0009】なお、これらの第1の部位及び第2の部位
を特定する情報としては、例えば被測定物上の予め定め
られた基準部位とこれらの第1の部位及び第2の部位と
の各々の変位を表す情報、或いは被測定物を撮像するこ
とにより表示部(モニタ等)に表示された被測定物の画
像上において第1の部位及び第2の部位の表示位置を表
す情報等が挙げられる。また、例えば被測定物に複数の
溝が形成されており、n番目の溝の深さを測定したい場
合等には、その深さを測定したい溝を特定する情報、具
体的にはその溝がn番目であることを表す情報であって
もよい。
【0010】一方、照射手段が被測定物にスリット光を
照射すると、信号出力手段は被測定物により反射された
スリット光を受光し、被測定物上の輝点の軌跡を表す信
号を出力する。
【0011】そして、判断手段は、入力手段によって入
力された情報又は記憶手段に記憶されている情報に基づ
いて、被測定物上の輝点の軌跡上に存在する第1の部位
及び第2の部位の位置を判断する。
【0012】なお、入力手段によって入力された情報又
は記憶手段に記憶されている情報が、例えば前述のよう
に深さを測定したい溝を特定する情報である場合には、
その情報に基づいて測定したい溝を判断し、更に互いの
距離がその溝の深さに一致する第1の部位及び第2の部
位の位置を自動的に判断することも可能である。
【0013】上記のようにして第1の部位及び第2の部
位の各々の位置が判断されると、演算手段は、それらの
判断結果に基づいて第1の部位と第2の部位との距離を
演算し、出力手段は演算手段によって演算された距離を
出力する。
【0014】従って、オペレータが入力手段により、互
いの距離を測定すべき第1の部位及び第2の部位を特定
する情報を入力すれば、第1の部位及び第2の部位の距
離(寸法)が被測定物に対して非接触で測定されて出力
されるので、被測定物の所望の部位の正確な寸法を効率
良く測定することができる。
【0015】また、本発明では前述のように、互いの距
離を測定すべき第1の部位及び第2の部位を特定する情
報を記憶するための記憶手段が設けられており、入力手
段によって入力された情報等を記憶手段に記憶すること
ができるので、一旦情報が記憶された後は、その記憶さ
れた情報に基づいて第1の部位と第2の部位との距離を
繰り返し自動的に測定することができる。従って、例え
ば大量生産される部品の検査等において、部品の特定の
部位の寸法を繰り返し測定する場合には、測定する部位
を特定する情報を毎回入力する必要はなく、大量の部品
の特定の部位の寸法を迅速に測定することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の3次元測定
装置の一実施例を説明する。
【0017】図1に示すように、3次元測定装置12
は、光源としての半導体レーザー50、球面レンズで構
成されたコリメータレンズ52、及び入射されたレーザ
ービームを一方向にスリット状に発散させるロッドレン
ズ54を備えた光源装置62と、受光レンズ56及び2
次元CCDセンサ40を備えた受光装置63と、2次元
CCDセンサ40に接続された演算装置10と、この演
算装置10に接続され演算装置10から出力された情報
を表示するモニタ36と、このモニタ36の画面上に配
設された電磁式のディジタイザ37と、モニタ36の画
面上の所定位置を指し示すためのペン形状で先端に導体
が設けられたスタイラス38とから構成される。
【0018】なお、上記のうち、モニタ36は本発明の
出力手段に、2次元CCDセンサ40は本発明の信号出
力手段に、光源装置62は本発明の照射手段に、ディジ
タイザ37とスタイラス38は本発明の入力手段に、そ
れぞれ相当する。
【0019】この3次元測定装置12によれば、ロッド
レンズ54から射出されたスリット状のレーザービーム
(以下、スリット光という)が被測定物60の被測定面
60Aに照射される。この時、被測定面60A上には輝
線61(輝点の軌跡)が生じる。
【0020】被測定面60Aに照射されて反射されたス
リット光は、受光レンズ56によって、2次元CCDセ
ンサ40の受光面に結像される。従って、この2次元C
CDセンサ40上には、被測定面60A上の輝線61の
像(以下、スリット像という)64が結像される。ま
た、2次元CCDセンサ40は、このスリット像64の
位置及び光強度に応じた電気信号を演算装置10に出力
するようになっている。
【0021】上記の受光装置63の光軸は光源装置62
の光軸と所定の角度θをもって取り付けられている。こ
のため、輝線61上の点(以下、光点と称す)の位置
が、段差や変位に応じて光源装置62の光軸方向に変位
することにより、図4(A)に示したように、2次元C
CDセンサ40の受光面上に結像されるスリット像64
において前記変位した光点に対応する部分は、前記光点
の変位量に応じて所定方向(図4(A)のZ軸方向)に
変位した位置に現れることとなる。
【0022】図2に示すように、演算装置10は、増幅
回路(AMP)32を備えており、増幅回路32の入力
端は2次元CCDセンサ40に接続されている。増幅回
路32は2次元CCDセンサ40から出力された信号を
所定の増幅率で増幅して出力する。増幅回路32の出力
端はアナログデジタル変換器(以下、A/D変換器と称
す)34の入力端に接続されており、A/D変換器34
の出力端は、被測定面60A上の光点の2次元座標値等
の演算を行うマイクロコンピュータ(マイコン)20に
接続されている。
【0023】このマイコン20は、CPU30、RAM
28、ROM26、及び外部の装置との入出力を行なう
入出力回路(以下、I/Oと称す)22を備えており、
これらはバス24によって接続されデータ及びコマンド
が相互にやりとりが可能になっている。RAM28に
は、後述するようにスタイラス38及びディジタイザ3
7を介して入力された、互いの距離を測定したい第1の
部位と第2の部位(以下、これらをまとめて「測定した
い部位」または「測定部位」と称す)の位置を表す情報
が記憶される。なお、このRAM28は本発明の記憶手
段に相当する。また、I/O22には、マイコン20で
求めた被測定面60Aの断面形状を表示するモニタ36
と、モニタ36の画面上に配設されたディジタイザ37
とが接続されている。
【0024】上記の構成の3次元測定装置12は、図3
(A)に示すように筐体16内に収納されており、被測
定面60Aと所定距離を保つために所定寸法の複数のス
ペーサ14が、スリット光が照射される面(以下、ヘッ
ドと称す)18の周縁部に設けられている。
【0025】以下、本実施例の作用として、被測定面6
0Aに形成された隙間または段差の寸法を測定する場合
に関して説明する。
【0026】被測定面60Aに形成された隙間または段
差を測定する場合、まずヘッド18を被測定物60の被
測定面60Aに対し3次元測定装置12を被測定面60
Aに当接させる。この時、図3(A)に示すように被測
定面60Aが被測定物60の上面であれば、被測定面6
0Aの上に3次元測定装置12を載置しても良いし、図
3(B)に示すように被測定面60Aが被測定物60の
側面であれば、被測定物60の側方より当接しても良
い。
【0027】そして、3次元測定装置12の図示しない
測定開始ボタンがオンされると、半導体レーザー50か
らレーザービームが射出される。射出されたレーザービ
ームは、コリメータレンズ52で平行光束とされ、ロッ
ドレンズ54でスリット状に発散されて、スリット光と
して被測定面60Aに照射される。これにより、被測定
面60A上には輝線61が現れる。被測定面60Aで反
射されたスリット光は、受光レンズ56により2次元C
CDセンサ40上に、被測定面60Aの凹凸に応じて変
化する輝線61の像(スリット像64)として結像され
る。そして、2次元CCDセンサ40はこのスリット像
64の位置及び光強度に応じた検出信号を演算装置10
へ出力する。
【0028】演算装置10に入力されたスリット像64
の検出信号は、増幅回路32によって所定の増幅率で増
幅されてA/D変換器34に入力される。
【0029】そして、A/D変換器34によって所定時
間毎にサンプリングされてデジタル信号に変換され、マ
イコン20に出力される。
【0030】ここでデジタル信号がマイコン20に入力
されたことを、CPU30が検出することにより、図5
に示すCPU30による制御ルーチンが開始される。
【0031】以下この制御ルーチンの流れを説明する。
ステップ100において上記のデジタル信号、即ち2次
元CCDセンサ40により出力されたスリット像64の
位置及び光強度に応じた検出信号を増幅しアナログデジ
タル変換した信号を取り込み、次のステップ101にお
いて、被測定面60Aの断面形状の各部における座標値
を演算する。
【0032】この断面形状の各部における座標値の演算
に関して、以下に詳細に説明する。図4(A)に示すよ
うに2次元CCDセンサ40に結像されたスリット像6
4は、被測定面60Aの中央部に形成された凹部に対応
して、Y軸方向に沿った中央部のみZ軸の負方向に変位
した像となる。更に、その変位量は上記の凹部の段差の
大きさと相関がある(正比例)。
【0033】一方、2次元CCDセンサ40の図4
(A)のZ軸方向に対応する任意の走査線59A、59
Bの出力信号は、図4(B)、(C)に示したようにな
る。2次元CCDセンサ40は、このような信号を演算
装置10に出力する。この出力信号の振幅が大きい部位
が走査線上のスリット部分、即ちスリット像の位置にな
る。
【0034】従って、入力された信号に基づいて演算装
置10により2次元CCDセンサ40上の全ての走査線
上のスリット像64の位置を求め、その求めた位置から
スリット像64における変位量と上記の凹部の段差との
相関関係に基づいて、被測定面60Aの凹部の形状を求
めることができる。
【0035】なお、被測定面60A上に照射されるスリ
ット光は発散方向と交差する方向に所定の幅を有するた
めに、2次元CCDセンサ40には図4(A)のZ軸方
向に所定範囲の光が照射される。そこで、被測定面60
Aの光点の位置を、以下の式(1)に示したように、2
次元CCDセンサ40の任意の走査線から出力される信
号の加重平均によって求める。すなわち、任意の走査線
において、2次元CCDセンサ40に照射された各位置
における光量を重みとして位置の加重平均を求め、求め
た位置をスリット像の位置とする。
【0036】 Za=Σ(Ii・Zi)/ΣIi −−−(1) 但し、i=0、1、・・・ Za:1走査線上のスリット像の位置 Zi :2次元CCDセンサにおける位置 Ii :位置Zi に照射された光量 2次元CCDセンサ40の1走査線分の入力された信号
に基づいて上記の式に基づいて加重平均を行うことによ
って1走査線上のスリット像64の幅の中心位置(加重
中心値)を求める。この中心位置を全ての走査線につい
て求めることにより、スリット像64の位置を高精度に
求めることができる。この位置に基づいて、被測定面6
0Aの断面形状の座標値を演算する。
【0037】なお、スリット像を検出する受光素子とし
て上記2次元CCDセンサ40の代わりに、1次元CC
Dセンサ、所謂ラインセンサを用いてもよい。この場
合、上記走査線に対応する方向にラインセンサを配置
し、走査線と直交する方向にラインセンサを移動させれ
ば、2次元CCDセンサ40と同等の検出を行うことが
できる。
【0038】上記のようにして、被測定面の断面形状の
各部における座標値を演算した後、ステップ102に進
み、既に記憶された測定部位を特定するための情報に基
づいて測定部位の位置を判断するか否かを、予め定めら
れた手順またはその都度オペレータから入力された指示
等に基づいて判断する。
【0039】なお、工場で大量生産された製品等のよう
に同一形状の多数の被測定物を繰り返し測定する等の場
合は、測定部位の位置を表す情報が後述するようにして
一旦入力され当該情報がRAM28に記憶された後は、
RAM28に記憶されている情報に基づいて、測定部位
の位置を判断するので、このステップ102における判
断は肯定される。
【0040】ここで、否定判断を行った場合(例えば、
単一の被測定物を測定する場合、或いは多数の同一形状
の被測定物の測定を開始する際)は、ステップ104へ
進み、図4(D)のように、被測定面の断面形状をモニ
タ36に表示する。
【0041】そして次のステップ106においてオペレ
ータから測定部位が指示される迄待機する。
【0042】一方、オペレータはスタイラス38により
測定部位を指示する。具体的には、例えば図4(D)に
示す隙間の寸法を測定したい場合には、隙間の端部に対
応する点P1、P2(それぞれ本発明の第1の部位、第
2の部位に相当)が表示されているモニタ36の表示面
上の所定部位にスタイラス38の先端部を当接させる。
また、例えば段差の寸法を測定したい場合には、段差の
端部に対応する点P3、P4が表示されている所定部位
にスタイラス38の先端部を当接させる。
【0043】なお、図4(D)には、一例としてオペレ
ータが点P2の表示されている部位にスタイラス38の
先端部を当接させた場合が示されている。また、一度オ
ペレータにより指示された点P1、P2は、モニタ36
の画面上にx印で表示される。
【0044】スタイラス38の先端部が表示面上の所定
部位に当接されると、ディジタイザ37はその表示面上
の所定部位の座標値を検出し、マイコン20のI/O2
2へ送出する。
【0045】I/O22を介してその座標値が受信され
ると、ステップ106の判断は肯定され、ステップ10
8へ進む。
【0046】ステップ108では、受信した座標値に基
づいて、測定部位の位置、具体的には指示された2点
(第1の部位及び第2の部位)の前記断面形状における
位置を判断し、次のステップ109では、ステップ10
8にて判断した測定部位の位置を表す情報をRAM28
に一旦記憶する。なお、ステップ108における判断処
理は、本発明の判断手段に相当する。
【0047】なお、単一の被測定物を測定する場合は上
記の断面形状における測定部位の位置を表す情報のみに
基づいて測定部位の寸法を測定できるが、同一形状の多
数の被測定物に対し同一の部位を繰り返し測定する場合
には、被測定物と3次元測定装置12との相対位置が一
定とは限らない。従って、図4(D)に示す被測定面6
0Aの断面形状において、Z軸方向の変位量についてY
軸方向に微分する等により断面形状の特徴を抽出し、先
に判断した断面形状における測定部位の位置を表す情報
をこの断面形状の特徴と対応させて記憶する。
【0048】例えば、断面形状が図4(D)のような形
状であり、第1の部位及び第2の部位として指示された
2点がP1、P2であった場合には、「Y軸方向に沿っ
て微分値がピークとなる点Y1、Y2が存在し、測定指
示された隙間はY1〜Y2間のY軸方向の変位であり、
測定指示された段差はY1またはY2におけるZ軸方向
の変位である」ことを表す情報が記憶される。
【0049】また、例えば、断面形状が図6(A)に示
す形状であり、指示された測定部位がY1、Y2間の隙
間及びY3における段差であった場合には、「Y軸方向
に沿って微分値がピークとなる点Y1、Y2、Y3、Y
4、Y5、Y6が存在し、測定指示された隙間はY1〜
Y2間のY軸方向の変位であり、測定指示された段差は
Y3におけるZ軸方向の変位である」ことを表す情報が
記憶される。更に、断面形状が図6(B)に示す形状で
あり、指示された測定部位がY11、Y21間の隙間及
びY11における段差であった場合には、「Y軸方向に
微分値が無限大となる1次微分位置Y11、Y12と微
分値が有限値となる2次微分位置Y21とが存在し、測
定指示された隙間はY11〜Y21間のY軸方向の変位
であり、測定指示された段差はY11におけるZ軸方向
の変位である」ことを表す情報が記憶される。これらを
記憶すると、ステップ112へ進む。
【0050】一方、前述したステップ102における判
断が肯定された場合(例えば、多数の被測定物の2個目
以降の測定の場合等)は、ステップ110へ進み、測定
部位の位置を表す情報をRAM28から取り出して、次
のステップ112へ進む。
【0051】ステップ112においては、測定部位の位
置を表す情報と、前述したステップ101で演算した被
測定面60Aの断面形状の各部における座標値とに基づ
いて、測定部位の寸法を演算する。なお、この処理は本
発明の演算手段に相当する。
【0052】そして、次のステップ114でこの演算結
果の寸法をモニタ36に表示して、制御ルーチンを終了
する。
【0053】以上説明したように、本実施例では、オペ
レータがモニタ36に表示された被測定面60Aの断面
形状において、測定したい部位の表示位置をスタイラス
38によって指示すると、指示した部位の寸法が被測定
物60に対して非接触で測定(演算)されてモニタ36
に表示されるので、被測定物60の所望の部位の正確な
寸法を効率良く測定することができる。
【0054】また、特に同一形状の多数の被測定物に対
して同じ部位を測定する場合には、2個目以降の測定に
おいてオペレータは測定したい部位を再度指示する必要
は無くなるため、大量の部品の特定の部位の寸法を迅速
に測定することができる。
【0055】なお、上記では入力手段としてのスタイラ
ス38及びディジタイザ37により、第1の部位及び第
2の部位を特定する情報として、モニタ36の表示面上
における測定部位の表示位置を表す情報が入力される例
を説明したが、これ以外にも例えば、入力手段としての
キーボード等により被測定物上の端面から測定部位まで
の距離等の情報が入力されるように構成しても良い。
【0056】また、例えば被測定物に複数の溝が形成さ
れており、n番目の溝の深さを測定したい場合には、第
1の部位及び第2の部位を特定するための情報は、その
深さを測定したい溝を特定する情報、具体的にはその溝
がn番目であることを表す情報であっても良い。またこ
の場合、測定部位の位置の判断は、上記のようにして測
定したい溝を複数の溝の中から特定することで、その溝
の淵の上端部を第1の部位として、またその溝の淵の下
端部を第2の部位として、それらの測定部位の位置を自
動的に判断することも可能である。
【0057】また、本実施例では被測定面の隙間または
段差を測定する例を示したが、本発明はそれら以外の局
部的な部位の寸法、例えば突起の高さや円孔の直径等の
測定にも適用でき、また微小な被測定物の外形寸法の測
定にも適用できる。
【0058】また、本実施例では隙間または段差の測定
値を、被測定面60Aの断面形状を表示するモニタ36
に表示する例を示したが、例えばプリンタ等により紙等
の記録媒体に印刷することによって測定値の出力を行っ
ても良い。
【0059】また、本実施例ではロッドレンズを利用し
てスリット状の光を得る例について説明したが、スリッ
ト状の光を得る素子としてシリンドリカルレンズ、シリ
ンドリカルミラー等を用いることもでき、回転多面鏡等
のレーザービームをスキャンすることによりスリット状
の光を得ることもできる。
【0060】また、本実施例では受光素子として2次元
CCDセンサを用いた場合について説明したが、2次元
CCDセンサに限定されるものではなく、1次元CCD
センサ、撮像管を用いたテレビジョンシステムによる位
置検出方法を用いてセンサ上で2次元の位置を出力する
ことのできる素子を利用してもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明の3次元測定装置によれば、オペ
レータが入力手段により、互いの距離を測定すべき第1
の部位及び第2の部位を特定する情報を入力すれば、第
1の部位及び第2の部位の距離(寸法)が被測定物に対
して非接触で測定されて出力されるので、被測定物の所
望の部位の正確な寸法を効率良く測定することができる
という優れた効果を有する。
【0062】また、入力手段によって入力された情報等
を記憶手段に記憶することができるので、一旦情報が記
憶された後は、その記憶された情報に基づいて第1の部
位と第2の部位との距離を繰り返し自動的に測定するこ
とができる。従って、例えば大量生産される部品の検査
等において、部品の特定の部位の寸法を繰り返し測定す
る場合には、測定する部位を特定する情報を毎回入力す
る必要はなく、大量の部品の特定の部位の寸法を迅速に
測定することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る3次元測定装置の概略構
成を示す斜視図である。
【図2】演算装置の構成を示すブロック図である。
【図3】(A)及び(B)は、測定時における3次元測
定装置の被測定面に対する配置を示す概略図である。
【図4】(A)は、2次元CCDセンサ(受光面)上に
おけるレーザービームの照射状態を示す線図である。
(B)及び(C)は、2次元CCDセンサの出力信号を
示す線図である。(D)は、モニタに表示された被測定
面の形状を示す線図である。
【図5】マイクロコンピュータによる制御ルーチンを示
すフローチャートである。
【図6】(A)及び(B)は、各種の断面形状において
測定部位の位置を表す情報を記憶する例を示す線図であ
る。
【符号の説明】
12 3次元測定装置 20 マイクロコンピュータ 28 RAM(記憶手段) 36 モニタ(出力手段) 37 ディジタイザ(入力手段の一部) 38 スタイラス(入力手段の一部) 40 2次元CCDセンサ(信号出力手段) 60 被測定物 62 光源装置(照射手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物上の互いの距離を測定すべき第
    1の部位及び第2の部位を特定する情報を入力するため
    の入力手段と、 前記第1の部位及び第2の部位を特定する情報を記憶す
    るための記憶手段と、 前記被測定物にスリット光を照射する照射手段と、 被測定物により反射されたスリット光を受光し、被測定
    物上の輝点の軌跡を表す信号を出力する信号出力手段
    と、 前記入力手段によって入力された情報又は前記記憶手段
    に記憶されている情報に基づいて、前記輝点の軌跡上に
    存在する第1の部位及び第2の部位の位置を判断する判
    断手段と、 判断手段による判断結果に基づいて第1の部位と第2の
    部位との距離を演算する演算手段と、 前記演算手段によって演算された第1の部位と第2の部
    位との距離を出力する出力手段と、 を備えた3次元測定装置。
JP17450394A 1994-07-26 1994-07-26 3次元測定装置 Pending JPH0843045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17450394A JPH0843045A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 3次元測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17450394A JPH0843045A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 3次元測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0843045A true JPH0843045A (ja) 1996-02-16

Family

ID=15979645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17450394A Pending JPH0843045A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 3次元測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0843045A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010071722A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Nippon Steel Corp 凹凸疵検査方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010071722A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Nippon Steel Corp 凹凸疵検査方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4814214B2 (ja) 長寸の物体の方向パラメータを決定するための装置及び方法
JP3511450B2 (ja) 光学式測定装置の位置校正方法
JP3070953B2 (ja) 空間座標の逐点式測定方法及びシステム
EP2138803A1 (en) Jig for measuring an object shape and method for measuring a three-dimensional shape
JPH10311779A (ja) レンズ特性測定装置
CN103712572A (zh) 结构光源与相机结合的物体轮廓三维坐标测量装置
JP2001241941A (ja) 幾何要素測定装置及び方法
JP2004045206A (ja) 円筒形状物体の寸法測定装置
JPH06294629A (ja) 表面の曲率の測定装置
JP3324809B2 (ja) 三次元測定用測定点指示具
JPH0843045A (ja) 3次元測定装置
JPH0349363B2 (ja)
JP2016024067A (ja) 計測方法および計測装置
JP2023514237A (ja) 物体の厚さをマッピングするための方法及び装置
JP2899875B2 (ja) 非接触表面粗さ測定方法およびその測定装置
JPS6135481B2 (ja)
JP2002365027A (ja) 表面観察装置
KR101833055B1 (ko) 3차원 측정 장치
JPH08136224A (ja) 寸法測定器
JP4922905B2 (ja) 回転中心線の位置変動測定方法および装置
JP4031124B2 (ja) 光学式孔形状測定方法および測定装置
JP2557960B2 (ja) 高さ測定方法
JP2002039741A (ja) 物体表面の凹凸測定方法および装置
JP4683465B2 (ja) レンズメータ
TWI764379B (zh) 光學長度量測裝置