JPH084287Y2 - 免震ゴム - Google Patents

免震ゴム

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Publication number
JPH084287Y2
JPH084287Y2 JP1989086642U JP8664289U JPH084287Y2 JP H084287 Y2 JPH084287 Y2 JP H084287Y2 JP 1989086642 U JP1989086642 U JP 1989086642U JP 8664289 U JP8664289 U JP 8664289U JP H084287 Y2 JPH084287 Y2 JP H084287Y2
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JP
Japan
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rubber
seismic isolation
vulcanization molding
laminated body
isolation rubber
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Application number
JP1989086642U
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English (en)
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JPH0326535U (ja
Inventor
茂 丸山
久幸 矢島
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、建造物等を支承して地震から保護する免震
ゴムに関する。
(従来の技術) 従来のこの種の免震ゴムは、複数の円盤状のゴム体と
金属板とを交互に配置して積層体を形成し、この積層体
を所定の金型に入れて加硫成形することにより所定の形
状とすると共に、各ゴム体と金属板とをそれぞれ強固に
接着してなるものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、この従来の免震ゴムにおいては次のよ
うな難点がある。
たとえば第3図に、ゴム体を19層設けてなる積層体を
金型により加硫成形したときの金型内における各ゴム層
の温度変化を示している。
なお、○は第1層、×は第10層、●は第19層の温度を
それぞれ示す。
この図からも明らかなように従来の免震ゴムにおける
積層体の中間層(第10層)と両端層(第1層、第19層)
とは、かなりの温度差があり、ほぼ同じ温度になるのは
数時間後である。
したがって、この従来の免震ゴムは、加硫成形の際、
各層共ほぼ均一な温度変化を行って所定の特性のものを
得るためには低温かつ長時間の加硫接着を行う必要があ
り、製造が煩雑であり長時間を要した。また加硫成形後
はばね定数の調整ができなかった。
また、ゴム体と金属板とを交互に接着剤で接着して積
層させた免震構造体も知られているが(実開昭59-58108
号)、このような積層体では加硫接着によるものと比較
して層間接着強度や耐熱性について信頼性に乏しいとい
う難点がある。
そこで、本考案はこのような従来の難点を解消すべく
なされたもので、加硫時間を短縮でき、また加硫成形後
にばね定数の調整を行い得る免震ゴムを提供することを
目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の免震ゴムは、複数のゴム体と剛性板とを外側
にゴム体がくるよう交互に配置し前記外側のゴム体に外
金具を当接しこの積層体を所定形状に加硫成形してなる
免震ゴムにおいて、前記外金具間を貫通して周囲数箇所
に軸方向に貫通する空洞部が設けられ、前記加硫成形の
後に前記空洞部に異質部材が充填されたことを特徴とす
るものである。
本考案において、前記空洞部に充填される異質部材と
しては、加硫成形後の積層体のばね定数を適宜変えられ
るものがよく、たとえばゴム体が柔らかい場合はそのゴ
ム体より高いばね定数を備えたゴム材料が好ましく、ま
たゴム以外にもオイル等の流体でもよい。
(作用) このように構成された本考案の免震ゴムにおいて、加
硫成形前に積層体の周囲数箇所に空洞部が設けられてい
ることにより、加硫成形の際の中間ゴム層への熱伝達が
良好となり加硫時間が短縮される。また前記加硫成形の
後にゴム材料等の異質部材が充填されたことにより、積
層体変形時の各空洞部への応力集中が緩和されかつ積層
体のばね定数が安定化する。
(実施例) 以下、本考案の免震ゴムを図に示した実施例に従い説
明する。第1図、第2図は本考案の一実施例を示す図で
ある。
これらの図において、複数のゴム体1と金属板2とが
それぞれ交互に配置されて円筒状の積層体3が形成され
ている。
ゴム体1は厚さが約3.5mm、外径が約500mmの円盤状ゴ
ムであり、金属板2は厚さが約1.5mm、外径がゴム体1
とほぼ同じ大きさの円盤状である。
積層体3は、周囲数箇所に軸方向に貫通する空洞部4
が設けられ、さらに上下面にそれぞれ外金具5、6が配
置され、周囲にゴム被覆7が施されて所定の金型(図示
せず)に収納され加硫成形される。この加硫成形により
積層体3の各構成部品がそれぞれ強固に接着される。
しかして各空洞部4に、加硫成形後にそれぞれ異質ゴ
ム8が充填されている。
異質ゴム8は、たとえばゴム体1のばね定数が小さい
場合はゴム体1より高いばね定数を備えたものとするこ
とが望ましい。すなわち異質ゴム8としては、加硫成形
後の積層体3のばね定数を適宜変えられる異質部材でよ
く、ゴムに代えてオイル等の流体を使用するようにして
もよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、複数のゴム体と
剛性板とを外側にゴム体がくるよう交互に配置し前記外
側のゴム体に外金具を当接してなる積層体の周囲数箇所
に軸方向に貫通する空洞部を設けたことにより、積層体
の加硫時間が短縮され、またこの積層体の加硫成形の後
に前記空洞部に異質ゴム等の異質部材を充填したことに
より、加硫成形後のばね定数の調整が可能となり製品の
安定化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の免震ゴムの一実施例を示す一部縦断面
図、第2図は同平面図、第3図は従来の免震ゴムの加硫
成形時の各部の温度変化を示す線図である。 1……ゴム体 2……金属板 3……積層体 4……空洞部 8……異質ゴム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のゴム体と剛性板とを外側にゴム体が
    くるよう交互に配置し前記外側のゴム体に外金具を当接
    しこの積層体を所定形状に加硫成形してなる免震ゴムに
    おいて、前記外金具間を貫通して周囲数箇所に軸方向に
    貫通する空洞部が設けられ、前記加硫成形の後に前記空
    洞部に異質部材が充填されたことを特徴とする免震ゴ
    ム。
JP1989086642U 1989-07-24 1989-07-24 免震ゴム Expired - Lifetime JPH084287Y2 (ja)

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JPH0326535U JPH0326535U (ja) 1991-03-18
JPH084287Y2 true JPH084287Y2 (ja) 1996-02-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5899538A (ja) * 1981-12-03 1983-06-13 Unitika Ltd 免震装置
JPS5958108U (ja) * 1982-10-12 1984-04-16 オ−ツタイヤ株式会社 免震構造体
JPS6139705U (ja) * 1984-08-16 1986-03-13 鹿島建設株式会社 建物の免震装置
JPS6423504U (ja) * 1987-07-31 1989-02-08

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