JPH084278Y2 - 引抜き加工用加熱装置 - Google Patents

引抜き加工用加熱装置

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JPH084278Y2
JPH084278Y2 JP1990116797U JP11679790U JPH084278Y2 JP H084278 Y2 JPH084278 Y2 JP H084278Y2 JP 1990116797 U JP1990116797 U JP 1990116797U JP 11679790 U JP11679790 U JP 11679790U JP H084278 Y2 JPH084278 Y2 JP H084278Y2
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heating
pipe
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synthetic resin
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光平 北田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は合成樹脂管加熱装置、特に、熱可塑性合成樹
脂管を2次加工するための局部加熱装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
例えば硬質塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等の熱可塑性合成樹脂管(以下、“原管”と略称す
る)の配管作業において、原管の途中より配管を分岐さ
せる場合など、その原管上に分岐継手の立上がり部を取
付けるための穴等を2次加工により穿孔する必要があ
る。
このため、従来は、第7図にその加熱方法の概要斜視
図を示すように、合成樹脂管P上の必要な加熱軟化部11
範囲(局部)を限定するための開口13を有するゴム板12
で覆い、加熱軟化部11に加熱源としてのガスバーナ14あ
るいはトーチランプ等を用いて手動で平均的に加熱する
ようにしていた。図中、1は、軟化後の後加工(引抜
き)用に予め原管Pの加熱軟化部11のほぼ中心に穿設さ
れた穴を示す。
そして、必要な部分を加熱軟化させた後、あらかじめ
合成樹脂管P内に設置した分岐加工用の引き抜き型(図
示せず)を引き抜いて円筒状の立上がり部を形成してい
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、以上のような従来の加熱方法にあって
は、次のような問題点があった。すなわち; 1)熱源がガス等の火力であるため、常に火口を平均的
に移動させる必要があり、細心の注意と共に熟練、手数
を要する。
2)この加熱は個人の勘に頼る作業であるため、均等な
加熱が困難で、熟練者でも過熱部(こげ)等を発生させ
る怖れがあり、特に管の内径面部が難しい。
3)非加熱部はゴム板12等で覆っているが、位置ずれ等
を生じやすく、その調整に余分の手数を要する、など。
本考案は、以上のような従来の加熱方法の問題点にか
んがみてなされたもので、熟練を要することなく容易か
つ正確にこの種の加熱を実施し得る加熱装置の提供を目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
このため、本考案における引抜き加工用加熱装置は、
曲げ反撥弾性を有する両金属板の片面に、電気絶縁性及
び耐熱性を有する柔軟な被覆を備え、この被覆内に電熱
層を設けた外面側加熱部材及び内面側加熱部材を、引抜
き加工が施される合成樹脂管の加熱すべき局部の内面及
び外面に前記両金属板の表面が密着するよう、着脱可能
に配設固定するよう構成したものである。
〔作用〕
分岐部を形成するための引抜き加工が施される合成樹
脂管の加熱すべき所定の内外面に、それぞれ電熱層が設
けられた外面側及び内面側の両加熱部材を密着させて配
設固定させることにより、両加熱部材の金属板を通じ
て、合成樹脂管の所定の内外面が同時に表面側から管壁
中央へ均一にムラなく加熱されることになる。
〔実施例〕
以下、本考案の引抜き加工用加熱装置の一実施例を図
面に基づいて説明する。第1図は本考案の加熱装置の要
部を使用状態とともに示す要部断面図、第2図は原管へ
の加熱装置の装着状態を示す斜視図、第3図は外面側加
熱部材を示す側面図、第4図は内面側加熱部材を示す側
面図である。
(構成) 第1〜5図において、Pは原管、So,Siはそれぞれ原
管Pの外面側及び内面側表面に密着させて反撥曲げ弾性
を有する例えばばね鋼板等の金属板であり各鋼板So,Si
の前記の片面にはそれぞれ電気絶縁性及び耐熱性を有す
る柔軟なシート状の被覆(特に図示せず)を有し、これ
ら各被覆上には、例えばシーズヒータエレメント等の電
気発熱体よりなる電熱層Ho,Hiが設けられ、それぞれ外
面側及び内面側の両加熱部材を構成している。なお、第
5図(a),(b)に示すように、電熱層Hoの上には電
気絶縁性及び耐熱性を有する柔軟な保護用の被覆層10が
設けられている。同様に、電熱層Hiの上にも上記と同一
の保護用の被覆層(図示せず)が設けられている。
また、これら各電熱層Ho,Hi及び鋼板So,Siには第7図
において既述の軟化後の引抜き後加工用の穴1に合わせ
てそれぞれ外面側の穴1o及び内面側の穴1iが穿設されて
いる。さらに、外面側加熱部材の電熱層Ho上の一部分に
は加熱温度調節器のつまみ2が配設されている。
これらの発熱部材を原管P上に取外し可能に取付ける
ため、外面側加熱部材の鋼板Soの両端部には、それぞれ
第3図に示すようにばね固定金具4及びばねとめ金具5
が取付けられていて、それぞれ第2図に示す一対の引張
りコイルばね3により、各々1,1o位置を合わせて原管P
の外周に着脱可能に取付ける。
また、内面側加熱部材の穴1iと相対向する部分には、
第4図に示すようにつまみ7が設けられ、これを中心に
向かって引張ると、両端に各蝶番6を備えた弧状の鋼板
部分8が内側に弾性的座屈変形して全体直径が縮まり、
原管Pの内径部に穴1、1i位置を合わせるよう挿入した
後、つまみ部7を管壁に押付けることにより、この内面
側加熱部材を着脱可能に取付けることができる。
これら内面側及び外面側の両加熱部材を取付けた後、
両部材の電熱層Ho,Hiに同時に電源を投入すると、所定
時間後に軟化が完了し、自動的に電源が切れて、ブザー
等により報知するよう構成してある。
(他の実施例) 第6図に内面側加熱部材の原管P内径部への取付け方
法の他の実施例を示すもので、鋼板SiAは、前記実施例
のように全円周とせず欠円形とし、その両端部を図示の
ように折曲げてあり、この加熱部材を原管Pの内径に沿
って軸方向に挿入した後、上記部材を着脱可能、つまり
取外し可能に支持するよう構成したものである。なお図
示の原管P内径部とのすきま寸法は誇張して大きく示し
てある。
なお、前記各実施例における各加熱部材の鋼板は、他
の適当の金属板であっても差支えなく、また、各加熱部
材の支持法も図例のみに限定されることなく、他の種々
の変形例を使用し得る。
〔考案の効果〕
以上、説明したように、本考案の引抜き加工用加熱装
置によれば作業者の熟練や余分の手数を要することなく
合成樹脂管の内外面表面よりそれぞれ熱伝導効率よく必
要局部を均等に軟化させることができるため、2次加工
品質と生産性との向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の加熱装置の要部を使用状態とともに示
す要部断面図、第2図は原管への加熱装置の装着状態を
示す斜視図、第3図は外面側加熱部材を示す側面図、第
4図は内面側加熱部材を示す側面図、第5図(a),
(b)はそれぞれ外面側加熱部材を示す拡大正面図及び
断面図、第6図は内面側加熱部材の変形例を使用状態と
ともに示す側面図、第7図は従来の加熱方法を示す説明
図である。 P:合成樹脂管(原管)、So,Si:金属板、Ho,Hi:電熱層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲げ反撥弾性を有する両金属板の片面に、
    電気絶縁性及び耐熱性を有する柔軟な被覆を備え、この
    被覆内に電熱層を設けた外面側加熱部材及び内面側加熱
    部材を、引抜き加工が施される合成樹脂管の加熱すべき
    局部の内面及び外面に前記両金属板の表面が密着するよ
    う、着脱可能に配設固定するよう構成したことを特徴と
    する引抜き加工用加熱装置。
JP1990116797U 1990-11-07 1990-11-07 引抜き加工用加熱装置 Expired - Lifetime JPH084278Y2 (ja)

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JPH0473498U JPH0473498U (ja) 1992-06-26
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