JPH0842369A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH0842369A
JPH0842369A JP6177016A JP17701694A JPH0842369A JP H0842369 A JPH0842369 A JP H0842369A JP 6177016 A JP6177016 A JP 6177016A JP 17701694 A JP17701694 A JP 17701694A JP H0842369 A JPH0842369 A JP H0842369A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】還流排気中に含まれる酸素量に対応して、燃料
噴射量及び点火時期を設定する。 【構成】排気還流制御弁の開度制御値と機関運転条件と
に基づいて還流排気量Gを求める(P7)。一方、酸素
センサによって排気中の酸素濃度を検出する(P11)。
そして、排気還流に伴って機関に流入する酸素量に対応
する基本燃料噴射量Tp1を、前記還流排気量及び酸素
濃度に基づいて算出する(P12)。ここで、エアフロメ
ータで検出される新気量に対応する基本燃料噴射量Tp
と前記噴射量Tp1との加算値を、実際の気筒流入酸素
量に対応する噴射量と見做し、これに基づいて最終的な
燃料噴射量Tiを算出する(P13)。同様に、前記基本
燃料噴射量Tp,Tp1の加算値(P14)に基づいて点
火時期ADVを設定する(P15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の制御装置に関
し、詳しくは、排気還流装置を備えた機関において燃料
供給量や点火時期を適性に制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、機関からのNOx排出量を低
減するための装置として、排気還流装置が知られている
が、同時に、かかる排気還流によって機関の充填効率が
変化して、燃料噴射制御の精度が悪化することが知られ
ている。前記排気還流に伴う燃料噴射制御精度の悪化を
回避する技術として、特開平4−311643号公報に
開示されるようなものがある。
【0003】このものは、吸気管内における空気(新
気)の分圧と、還流排気の分圧とをそれぞれに求めるこ
とで、各気筒に流入する空気量を精度良く求め、以て、
燃料噴射の制御精度が、排気還流によって悪化すること
を回避する構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御方法は、還流排気中の酸素濃度を0%と見做し
て燃料量を決定するものであるため、機関吸入混合気の
空燃比が理論空燃比よりもリーンであって排気中に酸素
が含まれ、還流された排気中に含まれる酸素が新気とし
て吸入された空気中の酸素に加わる場合には、空燃比を
精度良く目標空燃比に制御することができないという問
題があった。
【0005】また、上記のようにして気筒に実際に吸入
される酸素量に見合った燃料量を噴射させることができ
ないということは、点火時期を最適に設定することがで
きないことにも繋がり、点火時期が最適時期からずれて
ノッキングを発生させる惧れもあった。ここで、排気還
流によって加えられる酸素量を含めて気筒に流入する酸
素量を検出するために、吸気管に酸素濃度を検出する酸
素センサを配設する構成としたものが、特開昭61−2
47839号公報に開示されている。
【0006】しかし、上記のように吸気管に酸素センサ
を設ける構成では、排気管に設ける場合のように被検出
気体(排気)による加熱が期待できないために、常温か
らセンサの活性化温度にまで加熱する手段が必要にな
り、また、このような加熱手段を備えることによって吸
気管内での混合気の燃焼を誘発し、かかる燃焼によって
吸気管装着部品の故障を招く惧れがあるという問題があ
った。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、吸気管内での混合気の燃焼等の不具合を伴うこと
なく、排気還流によって空燃比や点火時期の制御精度が
悪化することを回避できる制御装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかる内燃機関の制御装置は、機関排気を排気還流通
路を介して機関の吸気系に還流する排気還流装置を備え
た内燃機関において、図1に示すように構成される。図
1において、還流酸素量検出手段は、前記排気還流装置
で還流される排気中の酸素量を検出する。
【0009】また、新気量検出手段は、機関に吸入され
る新気の量を検出する。そして、機関制御手段は、新気
量検出手段で検出された新気の量と還流酸素量検出手段
で検出された還流排気中の酸素量とに基づいて機関の制
御量を決定する。請求項2の発明にかかる制御装置で
は、図1中に示したように、前記還流酸素量検出手段
が、前記排気還流装置で還流される排気中の酸素濃度を
検出する排気酸素濃度検出手段と、前記排気還流装置で
還流される排気量を検出する還流排気量検出手段と、前
記排気酸素濃度検出手段で検出された排気中の酸素濃度
と前記還流排気量検出手段で検出された還流排気の量と
に基づいて前記排気還流装置で還流される排気中の酸素
量を算出する還流酸素量算出手段と、を含んで構成され
るものとした。
【0010】請求項3の発明にかかる制御装置では、前
記還流排気量検出手段が、可変制御される前記排気還流
通路の有効開口面積と機関運転条件とに基づいて排気還
流量を算出する構成とした。請求項4の発明にかかる制
御装置では、前記機関制御手段が、機関の制御量として
の燃料供給量と点火時期との少なくとも一方を、前記新
気の量と還流排気中の酸素量とに基づいて決定する構成
とした。
【0011】
【作用】請求項1の発明にかかる制御装置によると、排
気還流装置によって還流される排気中の酸素量が検出さ
れ、かかる酸素量と、新気の量(新気として吸入される
酸素量)とに基づいて機関の制御量が決定される。即
ち、排気還流中に酸素が含まれる場合があるので、その
場合には、かかる還流排気中の酸素が新気として吸入さ
れる酸素に加算されて気筒に流入することになるので、
排気還流中に含まれる酸素量を検出することで、排気還
流による変動分を含めて実際に気筒に流入されることに
なる酸素量が求められ、かかる酸素量に対応して機関が
制御されるようにした。
【0012】請求項2の発明にかかる制御装置では、排
気還流装置によって還流される排気中の酸素量を、排気
中の酸素濃度と還流排気量とに基づいて算出する。請求
項3の発明にかかる制御装置では、前記還流排気量が、
排気還流通路の有効開口面積と機関の吸入負圧とによっ
て変化するので、前記有効開口面積と吸入負圧に相関す
る機関運転条件とに基づいて推定演算する構成とした。
【0013】請求項4の発明にかかる制御装置では、上
記のように排気還流によって気筒に流入する酸素と、新
気として気筒に流入する酸素量とに基づいて気筒に実際
に流入する酸素量を求め、該酸素量に対応させて燃料供
給量や点火時期を決定することで、空燃比及び点火時期
の制御精度を改善する。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図2は実
施例のシステム構成を示す図である。この図2におい
て、内燃機関1には、スロットル弁2で流量調整される
空気(新気)が吸気ダクト3,スロットルチャンバ4,
吸気マニホールド5を介して吸入される。ここで、各気
筒別に吸気ポート部に燃料噴射弁6が設けられており、
該燃料噴射弁6から噴射される燃料と前記吸入空気とが
混合して所定空燃比の混合気が形成され、該混合気が吸
気弁7を介して各気筒に流入する。
【0015】気筒内に流入した混合気は、点火栓8によ
る火花点火によって着火燃焼し、燃焼排気は排気マニホ
ールド9及び図示しない排気浄化装置等を介して大気中
に排出される。また、本実施例の内燃機関1には、機関
のNOx排出量を抑制するための装置として排気還流
(EGR)装置が備えられている。この排気還流装置
は、排気通路マニホールド9(排気系)とスロットル弁
2下流側の吸気通路(吸気系)とを連通させる排気還流
通路10と、該排気還流通路10の途中に介装された排気還
流制御弁11と、該排気還流制御弁11を開閉駆動するステ
ップモータ12とによって構成される。
【0016】尚、上記構成において、ステップモータ12
の回転をウォームギヤによって直線運動に変換して、き
のこ型の排気還流制御弁11を軸方向に移動させて、排気
還流通路10の有効開口面積を変化させる構成となってい
る。かかる構成により、排気還流制御弁11が開制御され
ると、排気通路と吸気通路との圧力差によって排気がス
ロットル弁2の下流側に還流され、この還流排気が気筒
に流入することによって混合気の燃焼速度及び最高温度
を下げて、NOxの低減を図るものである。
【0017】尚、本実施例では、排気還流制御弁11上流
側の排気還流通路10にオリフィス13が設けられている。
マイクロコンピュータを内蔵したコントロールユニット
15は、各種センサからの検出信号を入力し、これらの検
出信号に基づいて前記燃料噴射弁6による燃料噴射量,
点火栓8による点火時期,排気還流制御弁11の開度(排
気還流率)等を制御するようになっている。
【0018】前記各種センサとしては、機関の吸入空気
量(新気量)を質量流量として検出する熱線式流量計等
のエアフローメータ17、スロットル弁2の開度を検出す
るスロットルセンサ18,機関の冷却水温度を検出する水
温センサ19,クランク角を検出するクランク角センサ2
0,排気中の酸素濃度を広域に検出する酸素センサ21
(排気酸素濃度検出手段)等が設けられている。
【0019】ところで、前記燃料噴射弁6による燃料噴
射量の設定は、気筒に流入する酸素量に基づいて目標空
燃比の混合気が得られるように設定することが望まれ、
同様に点火栓8による点火時期の設定においても、前記
酸素量に対応することが望まれる。ここで、排気還流が
実行される場合であっても、還流される排気中に酸素が
含まれない場合には、新気量検出手段としてのエアフロ
ーメータ17で検出される新気量が気筒に流入する酸素量
に対応することになるので、適性な噴射量制御,点火時
期制御が可能であるが、空燃比が理論空燃比よりもリー
ンで還流排気中に酸素が含まれていると、新気として流
入する酸素に前記還流排気中の酸素が加算されることに
なり、エアフローメータ17に基づく噴射量,点火時期制
御では前記加算される酸素量に対応することができず、
噴射量,点火時期が適性値からずれてしまう。
【0020】そこで、本実施例では、図3のフローチャ
ートに示すようにして還流排気中に含まれる酸素量に対
応した噴射量制御及び点火制御を実行するようになって
いる。尚、本実施例において、還流酸素量検出手段,還
流排気量検出手段,還流酸素量算出手段,機関制御手段
としての機能は、前記図3のフローチャートに示すよう
に、コントロールユニット15がソフトウェア的に備えて
いる。
【0021】図3のフローチャートにおいて、まず、P
1では、エアフローメータ17で検出された吸入空気量
(新気量)Qaを読み込む。P2では、クランク角セン
サ20の検出信号に基づいて機関回転数Nを算出する。P
3では、基本燃料噴射量Tp(基本噴射パルス幅)を、
前記吸入空気量Qa,機関回転数N及び燃料噴射弁6の
流量特性と目標空燃比とに基づいて設定される定数Kに
基づいて算出する(Tp=K×Qa/N)。
【0022】P4では、水温センサ19で検出される冷却
水温度Twを読み込む。P5では、前記冷却水温度Tw
に基づいて前記基本燃料噴射量Tpを増量補正するため
の増量補正係数KTwを演算する。P6では、機関回転
数Nと機関負荷を代表する前記基本燃料噴射量Tpとに
基づいて排気還流率を制御すべく前記ステップモータ12
の基本ステップ数Soを演算する。前記ステップ数So
は、図4に示すように、予め機関回転数Nと基本燃料噴
射量Tpとによって複数に区分される運転領域毎にステ
ップ数Soを記憶したマップを備えておき、かかるマッ
プを参照して決定する構成とすれば良い。尚、本実施例
では、ステップ数Soが大きいときほど排気還流制御弁
11の開度を大きくなり還流排気量が増大するものとす
る。
【0023】P7では、前記P6で求めた基本ステップ
数Soに従ってステップモータ12を制御したときに得ら
れる還流排気量Goを求める。前記還流排気量Goは、
図5に示すように、ステップ数Soを記憶させるマップ
と同じ運転領域毎に予め還流排気量Goを記憶させてお
き、かかるマップを参照することで求めることができ
る。
【0024】P8では、冷却水温度Twに基づいて前記
基本ステップ数Soを補正するための水温補正係数ST
wを求める。前記水温補正係数STwは、例えば図6に
示すような特性で設定される。P9では、前記水温補正
係数STwをP6で求めたステップ数Soに乗算し、該
乗算補正値を最終的なステップ数Sにセットする。
【0025】P10では、前記P7で求めた還流排気量G
oに前記水温補正係数STwを乗算して、ステップ数S
でステップモータ12を制御したときに得られる還流排気
量Gを求める。P11では、酸素センサ21の出力に基づい
て排気中の酸素濃度Opを算出する。P12では、排気還
流によって気筒に流入する酸素量に対応する基本燃料噴
射量Tp1を、前記定数K,機関回転数N,還流排気量
G,排気中の酸素濃度Gに基づいて算出する(Tp1=
K×(G×Op/20)/N)。
【0026】P13では、前記P3で求めた基本燃料噴射
量Tp、即ち、新気に対応する噴射量と、上記P12で求
めた還流排気中の酸素量に対応する基本燃料噴射量Tp
1とに基づいて最終的な燃料噴射量(燃料供給量)Ti
を、Ti=(Tp+Tp1)×(1+KTw)+Tsと
して算出する。尚、前記Tsは、燃料噴射弁6のバッテ
リ電圧による無効噴射時間の変化に対応するための補正
分である。
【0027】コントロールユニット15は、前記燃料噴射
量Tiに対応するパルス幅の噴射パルス信号を、所定の
噴射タイミングにおいて前記燃料噴射弁6に出力して、
燃料噴射弁6による燃料噴射を制御する。上記ようにし
て算出される燃料噴射量Tiは、新気として気筒に流入
する酸素量と、還流排気中に含まれて気筒に流入する酸
素量との総和に対応して設定される値となり、還流排気
中に酸素が含まれる場合であっても、気筒に流入する酸
素量に見合った噴射量として算出されることになり、目
標空燃比を高精度に得られることになる。
【0028】P14では、前記P3で求めた新気に対応す
る基本燃料噴射量Tpと、前記P12で求めた還流排気中
の酸素量に対応する基本燃料噴射量Tp1との加算値T
Aを求める。P15では、気筒の流入酸素量に対応する前
記噴射量TAと機関回転数Nとに基づいて点火時期(点
火進角値)ADVを求める。前記点火時期ADVは、前
記噴射量TAと機関回転数Nとによって複数に区分され
る運転領域毎に予めマップ(図7参照)に予め記憶して
あり、該マップを参照することで求める。
【0029】そして、前記クランク角センサ20で検出さ
れるクランク角位置に基づいて前記点火時期ADVで点
火を行わせるべく点火信号を図示しないパワートランジ
スタに出力し、点火栓8による点火タイミングを制御す
る。上記のようにして点火時期ADVを設定する構成で
あれば、点火時期ADVは新気として気筒に流入する酸
素量と、排気還流によって気筒に流入する酸素量との総
和に対応して設定されることになる。
【0030】例えば排気還流量を図8に示すようにステ
ップ変化させる場合、前記新気に対応する基本燃料噴射
量Tpのみを用いて点火時期ADVを設定する構成で
は、基本燃料噴射量Tpに対する点火時期ADVは排気
還流のON・OFFに無関係に一定であるが、本実施例
では、還流排気に含まれる酸素量を見込んで点火時期A
DVが設定されるから、還流排気中に酸素が含まれる場
合には、同じ新気量であってもそのときに還流排気に伴
って気筒に流入する酸素量に対応して点火時期が遅角補
正されることになり、点火時期が不当に進角制御されて
ノッキングが発生することを回避できる。
【0031】また、同様に、排気還流の実行によって還
流排気と共に気筒に流入される酸素量に対応する分の燃
料噴射が行われるから、排気還流の実行に伴って空燃比
が目標よりもリーン化することを回避できる。ここで、
上記のようにして還流排気中に含まれる酸素量に対応し
て噴射量を設定させると共に、図9のフローチャートに
示すように、並行して酸素センサ21で検出される酸素濃
度を目標空燃比相当の値に近づけるように噴射量をフィ
ードバック制御すれば、より一層空燃比制御精度を高め
ることができる。
【0032】図9のフローチャートにおいて、P21〜P
32までの各ステップは、図3のフローチャートにおける
P1〜P12と全く同じ処理内容であるので説明を省略
し、P33から説明する。P33では、P31で求められた排
気中の酸素濃度Opと目標空燃比に対応する目標酸素濃
度とを比較する。
【0033】そして、目標酸素濃度よりも実際の酸素濃
度Opが大きい(空燃比が目標よりもリーンである)と
きには、P34へ進んで空燃比フィードバック補正係数α
n を所定値Δαだけ増大変化させ噴射量の増大を図り、
目標酸素濃度よりも実際の酸素濃度Opが小さい(空燃
比が目標よりもリッチである)ときには、P35へ進んで
空燃比フィードバック補正係数αn を所定値Δαだけ減
少変化させ噴射量の減少を図る。
【0034】P36では、P23で求めた新気に対応する基
本燃料噴射量Tpと、P32で求めた還流排気中の酸素量
に対応する基本燃料噴射量Tp1と、水温Twに応じた
増量補正係数KTwと、電圧補正分Tsと、前記空燃比
フィードバック補正係数αnとに基づいて最終的な燃料
噴射量Tiを以下のようにして算出する。 Ti=(Tp+Tp1)×(1+KTw)×αn +Ts このように、排気還流に伴って加算される酸素量に見合
った噴射量をフィードホワード制御すると同時に、目標
酸素濃度が得られるように噴射量をフィードバック制御
する構成とすれば、排気還流の実行による空燃比ずれの
発生を高精度に回避できることになる。
【0035】P37,P38では、図3のフローチャートに
おけるP14,P15と同様にして、気筒に流入される酸素
量の総和に見合った点火時期ADVの設定を行う。ここ
で、排気還流率制御のより好ましい実施例を、図10のフ
ローチャートに従って説明する。図10のフローチャート
において、P41では、エアフローメータ17で検出された
吸入空気量(質量流量)Qaを読み込む。
【0036】P42では、クランク角センサ20の検出信号
に基づいて機関回転数Nを算出する。P43では、前記吸
入空気量Qa,機関回転数Nに基づいて基本燃料噴射量
Tpを算出する。P44では、スロットルセンサ18で検出
されたスロットル弁開度θを読み込む。
【0037】P45では、機関回転数Nと前記スロットル
弁開度θとに基づいて吸入空気の体積流量Vを求める
(図11参照)。P46では、前記質量流量Qaと体積流量
Vとに基づいて空気密度σを算出する。P47では、機関
回転数Nと基本燃料噴射量Tpとに基づいてステップモ
ータ12の基本ステップ数Soを算出する(図12参照)。
【0038】P48では、前記ステップ数Soをそのとき
の空気密度σに応じて補正するための空気密度補正係数
Kσを算出する(図13参照)。図13に示す例では、空気
密度補正係数Kσは、空気密度が小さくなると排気還流
率をより小さくして、過剰な排気還流によって運転性が
悪化することを回避するようにしてある。P49では、水
温センサ19で検出された冷却水温度Twを読み込む。
【0039】P50では、前記冷却水温度Twに基づいて
排気還流量を補正するための水温補正係数Kwを算出す
る(図14参照)。図14に示す例では、冷却水温度Twが
高くオーバーヒート傾向にあるときに排気還流率を高く
すべく補正係数Kwをより大きく設定するようにしてあ
る。P51では、前記P47で求めた基本ステップ数Soを
空気密度補正係数Kσ及び水温補正係数Kwで補正して
最終的なステップ数S(=So×Kσ×Kw)を設定す
る。
【0040】P52では、前記ステップ数Sに基づいてス
テップモータ12を駆動制御し、以て、排気還流率を空気
密度の変化に応じて適性に制御する。上記のようにして
空気密度の変化に対応して排気還流率を設定する構成に
おいても、前記図3のフローチャートに示した実施例の
ように、最終的に設定されたステップ数Sから還流排気
量を求め、これと排気中の酸素濃度とから、排気還流に
よって気筒に流入する酸素量を求めて新気分に加算する
ことで、排気還流が行われる状態における空燃比及び点
火時期の制御精度を高く保つことができる。
【0041】尚、上記実施例では、排気還流制御弁11が
ステップモータ12によって開閉動作する構成としたが、
排気還流量を調整する構成を上記実施例に示したものに
限定するものではなく、排気還流制御弁11としてリニア
ソレノイド式の弁を用いた構成などであっても良いこと
は明らかである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にか
かる内燃機関の制御装置によると、還流排気中に含まれ
る酸素量を検出することで、排気還流による変動分を含
めて実際に気筒に流入されることになる酸素量が求めら
れ、かかる酸素量に対応して機関が制御されるので、吸
入酸素量に対応して行われる機関制御の精度が向上する
という効果がある。
【0043】請求項2の発明にかかる内燃機関の制御装
置によると、還流排気中の酸素量を、排気中の酸素濃度
と還流排気量とに基づいて精度良く検出できるという効
果がある。請求項3の発明にかかる内燃機関の制御装置
によると、還流排気量を、排気還流通路の有効開口面積
と、機関運転条件(機関の吸入負圧)とに基づいて、精
度良く推定できるという効果がある。
【0044】請求項4の発明にかかる内燃機関の制御装
置によると、還流排気中の酸素量を見込んだ制御の対象
を、燃料供給量や点火時期とすることで、空燃比や点火
時期の制御精度を向上させることができ、排気還流に伴
って空燃比ずれが生じたり、ノッキングが発生すること
を回避できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示すシステム概略図。
【図3】第1実施例の燃料噴射及び点火制御を示すフロ
ーチャート。
【図4】実施例における排気還流率の特性を示す図。
【図5】実施例における排気還流量の特性を示す図。
【図6】排気還流率の温度補正の特性を示す線図。
【図7】実施例における基本点火時期の特性を示す図。
【図8】実施例の効果を説明するためのタイムチャー
ト。
【図9】第2実施例の燃料噴射及び点火制御を示すフロ
ーチャート。
【図10】排気還流率制御の他の実施例を示すフローチャ
ート。
【図11】実施例における体積流量の検出特性を示す図。
【図12】実施例における排気還流率の特性を示す図。
【図13】実施例における排気還流率の空気密度補正の様
子を示す線図。
【図14】実施例における排気還流率の水温補正の様子を
示す線図。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 スロットル弁 6 燃料噴射弁 8 点火栓 10 排気還流通路 11 排気還流制御弁 12 ステップモータ 15 コントロールユニット 17 エアフローメータ 18 スロットルセンサ 19 水温センサ 20 クランク角センサ 21 酸素センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/18 Z 43/00 301 B H N F02M 25/07 550 E R N F02P 5/15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関排気を排気還流通路を介して機関の吸
    気系に還流する排気還流装置を備えた内燃機関におい
    て、 前記排気還流装置で還流される排気中の酸素量を検出す
    る還流酸素量検出手段と、 機関に吸入される新気の量を検出する新気量検出手段
    と、 該新気量検出手段で検出された新気の量と前記還流酸素
    量検出手段で検出された還流排気中の酸素量とに基づい
    て機関の制御量を決定する機関制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記還流酸素量検出手段が、 前記排気還流装置で還流される排気中の酸素濃度を検出
    する排気酸素濃度検出手段と、 前記排気還流装置で還流される排気量を検出する還流排
    気量検出手段と、 前記排気酸素濃度検出手段で検出された排気中の酸素濃
    度と前記還流排気量検出手段で検出された還流排気の量
    とに基づいて前記排気還流装置で還流される排気中の酸
    素量を算出する還流酸素量算出手段と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の内
    燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】前記還流排気量検出手段が、可変制御され
    る前記排気還流通路の有効開口面積と機関運転条件とに
    基づいて排気還流量を算出することを特徴とする請求項
    2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 【請求項4】前記機関制御手段が、機関の制御量として
    の燃料供給量と点火時期との少なくとも一方を、前記新
    気の量と還流排気中の酸素量とに基づいて決定すること
    を特徴とする請求項1,2又は3のいずれかに記載の内
    燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010248923A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Toyota Motor Corp 内燃機関装置およびその制御方法並びに車両

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