JPH0842242A

JPH0842242A - ドア閉鎖装置

Info

Publication number: JPH0842242A
Application number: JP11861895A
Authority: JP
Inventors: Georg Renner; レナーゲオルグ; Andreas Doser; ドーザーアンドレアス
Original assignee: Josef Gartner and Co
Current assignee: Josef Gartner and Co
Priority date: 1994-05-17
Filing date: 1995-05-17
Publication date: 1996-02-13
Also published as: DE4417227C1; EP0684360A1

Abstract

(57)【要約】【構成】ドア敷居部に取り付けるためのドア閉鎖装置
は、ケースと、閉鎖軸と、緩衝カムと、カップリング装
置とから構成される。ケースは、バネ閉鎖機構と共に作
動し、かつ、操作スライダー内に配置される緩衝機構を
有する。閉鎖軸は、操作スライダーによってバネ閉鎖機
構と共に作動する閉鎖カムディスクを有する。緩衝カム
ディスクは、緩衝機構と共に作動する。カップリング装
置は、操作スライダーと共働し、バネ閉鎖機構および緩
衝機構上の閉鎖カムディスクによって同時の操作的共働
（operative association ）を可能にする。【効果】ドア開放力を機械的に抑制すると共に、油圧的
にも抑制することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ドア閉鎖装置に関し、
さらに詳しくは、ドアが自動的に閉鎖するのを確実にす
るために用いるドア閉鎖装置に関する。該ドア閉鎖装置
はドア敷居（door sill)に取り付けられて、閉鎖動作が
所定の速度で起こるのを確実にするものである。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ドア
と共に用いられる種々のタイプの閉鎖機構は先行技術に
おいてよく知られている。先行技術の装置のある例で
は、ドア開放の力が閉鎖バネ機構によって加えられた力
に対抗することにより、ドアの動作制御閉鎖プロセスに
必要な閉鎖力を得るようにバネが十分に締まる。ドアの
開放動作は、機械的バネ機構内部に存在する減衰力によ
ってのみ抑制される。

【０００３】他のタイプのドア閉鎖装置は米国特許第
４，０６４，５８９号に開示され、その閉鎖装置は閉鎖
力および減衰力を与える１つのカムディスクのみを用い
る。該カムディスクはバネが取り付けられた駆動軸に作
用し、油圧緩衝性である。従って、本発明の１つの目的
は、閉鎖バネ機構によってドア開放力を機械的に抑制す
ることを可能にするだけでなく、ドア開放力を油圧的に
抑制することを可能にする機構を有するドア閉鎖装置を
提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段および作用】本発明は、ド
ア敷居に取り付けられるドア閉鎖機構を操作する装置に
関する。装置自体には、開放動作が閉鎖バネ機構と緩衝
機構の両方に作用することを確実にするカップリングが
取り付けられている。従って、ドアが開放している間に
ドア閉鎖機構内にすでに収容された緩衝機構を利用する
ことができ（通常のドア閉鎖機構では、ドアを閉じる時
にだけ有効になる）、ドアの開放力の機械的抑制は油圧
抑制によって補なわれ、ドアの開放動作の間にさらに正
確な制御が行われる。

【０００５】本発明の好ましい実施態様において、カッ
プリング装置は操作スライダー（operating slide ）の
側壁間に配置されたタイバーから構成される。該カップ
リング装置は、一方の側面上の閉鎖カムディスクおよび
他方の側面上の緩衝機構と共に作動する。従って、閉鎖
カムディスクと緩衝機構との間のカップリング装置とし
て、比較的単純なデザインを使用することができる。

【０００６】緩衝機構ピストンの１つに対してカップリ
ング装置を配置することによって、特にコンパクトなデ
ザインのカップリング装置を得ることができる。カップ
リング装置は、例えば、タイバー以外の部品をさらに必
要としないため、さらに構造的変更を必要とせず、カッ
プリング装置のデザインは実質的にドア閉鎖装置の全寸
法に影響しない。

【０００７】本発明の好ましい実施態様において、操作
スライダーはＵ形状であり、２つのスライダーリムを有
する。スライダーリムの端部はタイバーによって結合さ
れ、スライダーベースは閉鎖バネ機構に作用する。Ｕ形
状の操作スライダーのみが２つの側面上の緩衝機構を包
囲するため、特殊な操作スライダーのデザインはドア閉
鎖装置の全体のコンパクト性を増大させる。従って、ド
ア閉鎖機構は、その側面の少なくとも１つ以上の面上に
おいて、従来のモデルよりも平らである。カップリング
装置を用いても用いなくとも、スライダーベースから出
る２つのスライダーリムを有するＵ形状の操作スライダ
ーを有することによって、特にコンパクトなドア閉鎖機
構を得ることができる。

【０００８】さらに本発明は、バネ圧締装置用の開口を
有するケースに入ったバネ支持体を意図するものであ
り、該バネ圧締装置は外側からケース内に供給すること
ができる。従って、閉鎖バネを圧縮すると、締付ボル
ト、閉鎖カムディスクおよび緩衝カムディスク等のドア
閉鎖装置の残りの部品を取り付けるのに十分なスペース
が残る。カップリング装置を用いても用いなくても、ケ
ーシング壁内のバネ圧締装置用の開口はドア閉鎖装置の
組立方法を非常に単純化する。

【０００９】本発明の好ましい実施態様において、追加
のバネ支持体は組立をさらに単純化する。追加のバネ支
持体は閉鎖バネを支持するように設計され、バネ圧締装
置とバネ作動連接するリンク仕掛（linkage ）を備え
る。従って、バネ圧締装置は第２のバネ支持体に対して
直接配置することができる。他の好ましい実施態様にお
いて、さらにリンク仕掛装置はスクリュータップを有す
る。バネ圧締装置のネジ付きロッドの自由端は該スクリ
ュータップに固定することができる。従って、それから
バネ圧締装置を構成できるコスト効率が良くて容易に入
手できる標準化部品を用いることができる。

【００１０】さらに他の好ましい実施態様において、閉
鎖軸用ベアリングの少なくとも１つをケーシングの蓋内
に配置することができる。従って、ケーシングはその作
業性の点で特に単純であるように設計することができ
る。なぜならば、比較的厳しい製造許容差を必要とする
ベアリングは別に製造される蓋と共に製作されるからで
ある。また、取付けスペースは通常内部ベアリングを収
容するケーシング内のスペース上の制限を受けないた
め、ドア閉鎖装置の組立はかなり単純化される。従っ
て、この閉鎖軸ベアリングの少なくとも１つがケーシン
グの蓋内に配置されるタイプのデザインは、カップリン
グ装置を用いても用いなくても有利である。また、蓋内
に配置されたベアリングが蓋と共に１つのユニットとし
て設計される場合、ドア閉鎖装置には特に少数の部品し
か必要ない。

【００１１】

【実施例】本発明は多くの異なった形態の実施例を作る
ことができ、以下、図面を参照しながらいくつかの特定
の実施例を詳しく説明するが、本開示は本発明の原理の
例示を意味するものであり、本発明はこれらの実施例に
限定することを意図するものではない。

【００１２】図１に示すドア閉鎖装置（１０）は、その
中にバネ閉鎖機構（１２）と緩衝機構（１３）とが挿入
されるケース（１１）を有する。緩衝機構（１３）は、
シリンダー（１５）と可動ピストン（１６）を収容する
操作スライダー（１４）内に配置される。ケース（１
１）内の手動回転軸（１９）上に枢軸回転可能に設けら
れた閉鎖クランク（１７）および／または緩衝クランク
（１８）は、バネ閉鎖機構（１２）を操作スライダー
（１４）に衝突させ、ピストン（１６）を閉鎖クランク
（１７）に衝突させるために用いられる。閉鎖クランク
（１７）および／または緩衝クランク（１８）は、それ
ぞれ、閉鎖カムディスク（２２）および／または緩衝カ
ムディスク（２３）の周囲に沿って回る接触ローラー
（２０、２１）を有する。閉鎖カムディスク（２２）お
よび／または緩衝カムディスク（２３）は閉鎖軸（２
４）に取り付けられ、該閉鎖軸はドアピン（２５）を貫
通してケース（１１）から出てドアプレート（図示せ
ず）と回転抵抗連結を形成するのに用いられる。

【００１３】閉鎖軸（２４）は２つのベアリング（２
６、２７）内にあり、それにより、ベアリング（２６）
はケース（１１）内に設けられ、ベアリング（２７）は
ケース（１１）を覆う蓋（２８）内に設けられる。Ｕ形
状の操作スライダー（１４）は２つのスライダーリム
（２９、３０）を有し、該スライダーリムは片端でスラ
イダーベース（３１）に結合される。その他端では、ス
ライダーリム（２９、３０）はタイバー（３２）によっ
て結合される。図２に示すように、タイバー（３２）は
閉鎖クランク（１７）の圧力ローラー（３３）によって
一方の側面上で支持される。タイバー（３２）の他方の
側面は緩衝機構（１３）のピストン（１６）によって支
持される。さらに、図２は直接ピストン（１６）上にあ
る緩衝クランク（１８）の圧力ローラー（３４）を示
す。

【００１４】緩衝機構（１３）は以下のように動作す
る。すなわち、ピストン内部の絞り口（３７）が緩衝の
引き戻しバネ(pull-back spring)（３６）を圧縮して、
該バネがシリンダー（１５）から油を押し出すスロット
ル（３５）を作動させる。開放動作の間、閉鎖軸（２
４）が矢印（３８）の方向に回転すると、閉鎖カムディ
スク（２２）は閉鎖トランク（１７）、ついで圧力ロー
ラー（３３）によって操作スライダー（１４）のタイバ
ー（３２）に作用する。操作スライダー（１４）は動作
をバネ閉鎖機構（１２）の一部である閉鎖バネ（３９）
に伝え、その結果、圧縮される。同時に、閉鎖バネ（３
９）が圧縮される限り、ドアが開放される間は油圧減衰
が生じるように、タイバー（３２）は緩衝機構（１３）
のピストン（１６）に作用する。

【００１５】図２に示すように、Ｕ形状の操作スライダ
ー（１４）はドア閉鎖装置（１０）が特に平らなデザイ
ンを有することを可能にする。なぜならば操作スライダ
ー（１４）は２つの対向側面上に２つのスライダーリム
（２９、３０）を有する緩衝機構（１３）のみを包囲す
るからである。閉鎖軸（２４）のベアリング（２７）が
蓋（２８）内に設けられるため、ケース（１１）は水平
壁（４１）、垂直壁（４０）の近傍および閉鎖軸（２
４）の近傍においてアンダーカットがないままである。
従って、ケース（１１）は単純な圧延部分として製造さ
れてもよい。

【００１６】図３に示すように、バネ閉鎖機構（１２）
は、ケース（１１）の水平壁（４１）に設けられた第１
のバネ支持体（４２）および操作スライダー（１４）の
スライダーベース（３１）上に設けられた第２のバネ支
持体（４３）等の２つのバネ支持体を備える。第１のバ
ネ支持体（４２）は、それを通してネジ付きロッド（４
５）をケース（１１）の縦軸の方向に沿ってケース（１
１）に挿入できる開口（４４）を有する。バネ支持体
（４３）は、その中にネジ付きロッド（４５）の自由端
（４７）をネジ込むことができるネジ付き穴（４６）を
備える。

【００１７】操作機構（４８）は水平壁（４１）の外面
上に設けられ、操作機構（４８）は、いっしょにネジ圧
締装置（５０）を形成するスピンドルナット（４９）を
貫通するネジ付きロッド（４５）と共に動作する。スピ
ンドルナット（４９）は、ピボットベアリングを貫通し
て（この例では、ローラーベアリング（５２）を備え
る）水平壁（４１）の外側上にある。

【００１８】閉鎖バネ（３９）を圧締（すなわち、圧
縮）するため、まずネジ付きロッド（４５）を水平壁
（４１）の外側にあるスピンドルナット（４９）にネジ
込む。次に、ネジ付きロッド（４５）をバネ支持体（４
２）内の開口（４４）に押し込み、最後にネジ付きロッ
ド（４５）を第２のバネ支持体（４３）にネジ込む。そ
の後、ケース（１１）内のネジ付きロッド（４５）の長
さはネジ付きロッド（４５）の周囲の制御レバー（５
３）を回転することによって短くすることができ、それ
により、閉鎖ネジ（３９）を圧縮する。操作スライダー
（１４）および緩衝機構（１３）は水平壁（４１）に向
かって移動させて、閉鎖軸（２４）、閉鎖クランク（１
７）および緩衝クランク（１８）を取り付けるのに必要
な取付けスペース（５４）を確保する（freeup）（図
２）。一旦、取り付けが終わると、ネジ付きロッド（４
５）をネジ戻すことによってバネ圧締装置（５０）を取
り外すことができる。次に、プラグネジ（５５）（図
２）を用いて第１のバネ支持体（４２）内の開口（４
４）を再び油密にすることができる。

【００１９】前記の記載および図面は単に説明のための
ものであって、何ら限定を意図するものではなく、さら
に、本発明の精神を逸脱することなく特許請求の範囲内
で種々の変形および修飾を加えることができることは、
当業者に明らかであり、それらも本発明の範囲のもので
ある。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、ドア開放力を、機械的
に抑制するだけでなく、油圧的にも抑制することが可能
であり、本発明の装置を用いることでよりスムーズなド
アの閉鎖を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】蓋を取り除いたドア閉鎖装置の平面図を示す。

【図２】蓋を有する、図１のII-II 線に沿った断面図を
示す。

【図３】バネ圧締機構（spring tightening mechanism
）が取り付けられたドア閉鎖機構を示す。

【符号の説明】

１０ドア閉鎖装置１１ケース１２バネ閉鎖装置１３緩衝機構１４操作スライダー１５シリンダー１６可動ピストン１７閉鎖クランク１８緩衝クランク１９手動回転軸２０，２１接触ローラー２２閉鎖カムディスク２３緩衝カムディスク２４閉鎖軸２５ドアピン２６，２７ベアリング２８蓋２９，３０スライダーリム３１スライダーベース３２タイバー３３，３４圧力ローラー３５スロットル３６引き戻しバネ３７絞り口３９閉鎖バネ４０，４１垂直壁４２第１のバネ支持体４３第２のバネ支持体４４開口４５ネジ付きロッド４６ネジ付き穴４７自由端４８操作機構４９スピンドルナット５０ネジ圧締装置５２制御レバー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者アンドレアスドーザードイツ連邦共和国，グンデルフィンゲン, ディー−89423，ロインガーストラーセ 66番地

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】バネ閉鎖機構、操作スライダーおよび該操
作スライダー内に配置された緩衝機構を有するケース
と、操作スライダーによってバネ閉鎖機構と共に作動する閉
鎖カムディスクを有する閉鎖軸と、緩衝機構と共働する緩衝カムディスクと、操作スライダーと共働し、バネ閉鎖機構および緩衝機構
上の閉鎖カムディスクによる同時的な共働を可能にする
カップリング装置とを有してなることを特徴とするドア
敷居部に取り付けるためのドア閉鎖装置。
【請求項２】請求項１記載のドア閉鎖装置において、操
作スライダーが２つの側壁を有し、さらにカップリング
装置が操作スライダーの２つの側壁の間に配置されたタ
イバーを有し、該タイバーが閉鎖カムディスクと共働す
る第１の端部および緩衝機構と共働する第２の端部を有
することを特徴とするドア閉鎖装置。
【請求項３】請求項２記載のドア閉鎖装置において、さ
らにドア閉鎖装置が、緩衝機構内に配置されたピストン
と、該ピストン上にあるタイバーとを有することを特徴
とするドア閉鎖装置。
【請求項４】請求項１〜３のいずれかに記載のドア閉鎖
装置において、さらに操作スライダーが、バネ閉鎖機構
および２つのスライダーリムに作用するリムベースを有
するＵ形状の部材を有し、２つのスライダーリムがそれ
ぞれタイバーに結合される端部を有することを特徴とす
るドア閉鎖装置。
【請求項５】請求項１〜４のいずれかに記載のドア閉鎖
装置において、さらにケーシングが壁を有し、さらにド
ア閉鎖装置が、該ケーシングの壁に取り付けられた開口
を有する第１のバネ支持体と、該開口内に供給できるバ
ネ圧締装置とを有することを特徴とするドア閉鎖装置。
【請求項６】請求項５記載のドア閉鎖装置において、さ
らに、操作スライダーに取り付けられた第２のバネ支持
体を有し、該第２のバネ支持体がバネ圧締装置に対して
摩擦連結を与えるリンク仕掛装置を備えることを特徴と
するドア閉鎖装置。
【請求項７】請求項６記載のドア閉鎖装置において、さ
らに、リンク仕掛装置がネジ付き穴を有し、さらにバネ
圧締装置がネジ付きロッドの開放端部を有し、該開放端
部がネジ付き穴に挿入できることを特徴とするドア閉鎖
装置。
【請求項８】請求項１〜７のいずれかに記載のドア閉鎖
装置において、さらに、ケースに取り付けられた操作可
能な蓋と、該蓋内に配置された閉鎖軸と共働する少なく
とも１つ以上のベアリングとを有することを特徴とする
ドア閉鎖装置。
【請求項９】請求項８記載のドア閉鎖装置において、ベ
アリングおよび蓋が１つの結合ユニットを構成すること
を特徴とするドア閉鎖装置。