JPH0841410A - 水性ボールペンインキ組成物 - Google Patents

水性ボールペンインキ組成物

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JPH0841410A
JPH0841410A JP19488194A JP19488194A JPH0841410A JP H0841410 A JPH0841410 A JP H0841410A JP 19488194 A JP19488194 A JP 19488194A JP 19488194 A JP19488194 A JP 19488194A JP H0841410 A JPH0841410 A JP H0841410A
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JP
Japan
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water
ink
average molecular
molecular weight
weight
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Pending
Application number
JP19488194A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Okazaki
利章 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tombow Pencil Co Ltd
Original Assignee
Tombow Pencil Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0841410A publication Critical patent/JPH0841410A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 曳糸性及び粘度安定剤として重量平均分子量
が5〜130万であるポリビニルピロリドンが0.03
〜1.0重量%と、保湿・潤滑剤として平均分子量10
00〜4000であるポリエチレングリコールを1〜1
0重量%を必須成分として含有させた事を特徴とする水
性ボールペンインキ 【効果】 インキ吸蔵体中綿や誘導芯を必要とせず、イ
ンキ収容管から直接先端チップにインキが円滑に供給さ
れると共に、インキの経日安定性、耐ドライアップ性、
先洩れに優れ、筆記性能にも優れたインキが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は着色材として顔料を用い
た水性ボールペンインキ組成物に関する。さらに詳述す
れば、インキ吸蔵体中綿や誘導芯を必要としない、イン
キ収容管から直接先端チップにインキを供給する水性ボ
ールペンインキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水性ボールペンインキは着色材と
しては水溶性染料が使用され、インキ粘度3〜10mP
a・sのインキをインキ吸蔵体中綿に保護し、インキ誘
導芯によりペン先端チップにインキを供給している。例
えば特公昭54−688号、特開昭51−82120
号、特開昭55−146796号に記載されているよう
に全てインキ吸蔵体中綿と誘導芯を用いるものである。
このインキ供給方法は、インキの保持性に関しては良好
であるものの、筆記使用中にインキが減少するに従っ
て、ペン先端へのインキ供給量が減少し筆跡濃度が一定
でなく除々に濃度減少を示すようになる。又インキの残
量が不明であること、インキ吸蔵量が少なく筆記距離が
短い等の欠点があった。インキ吸蔵体中綿を使用せず直
接先端チップへ供給する提案もなされている。例えば実
公昭61−26077号、62−23785号等インキ
にチキソトロピック性を付与したものがある。さらに着
色材が水溶性染料では筆跡の耐水性、耐光性が悪いため
これを向上させるために顔料が使用されるようになっ
た。例えば特開昭60−69173号等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
顔料使用の水性ボールペンインキは潤滑性が乏しいとい
う欠点があるため各種潤滑材が提案され使用されている
ものの、筆記線のにじみが大きくなったり、顔料が凝集
したり、成分分離が生じてしまうという問題が発生し経
日安定性が悪い。又、耐ドライアップ性に欠けインキ詰
まりが生じ初筆性能が悪い。さらにチップ先端を下向き
にして放置すると言わゆるインキ先洩れを生じる等の問
題があり十分満足できるものではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した問題で
あるインキ吸蔵体である中綿及び誘導芯を使用せずにチ
ップ先端に直接インキを円滑に供給可能な粘性特性をも
つインキとし、インキの経日安定性が良好で、顔料の凝
集、成分分離の発生がない、さらには耐ドライアップ性
に優れ初筆性能を改善すると共にチップ先端からのイン
キ先洩れのない水性ボールペンインキを提供するもので
あり、上記課題を種々検討した結果、架橋型アクリル酸
重合体、スチレン・アクリル酸共重合体、顔料、水、及
び水溶性有機溶剤を主成分とした水性ボールペンインキ
において、曳糸性及び粘度安定剤として重量平均分子量
が5〜130万であるポリビニルピロリドンが0.03
〜1.0重量%と、保湿・潤滑剤として平均分子量10
00〜4000であるポリエチレングリコールを1〜1
0重量%を必須成分として含有させた事を特徴とする水
性ボールペンインキを要旨とする。
【0005】
【作用】すなわち本発明は、曳糸性及び粘度安定剤とし
て重量平均分子量5〜130万であるポリビニルピロリ
ドンを用いる事により、架橋型アクリル酸重合体で付与
されたチキソトロピック性にポリビニルピロリドンの分
子の鎖の長さがインキ内で複雑にからみ合う事により、
成分である顔料粒子の沈降を防止し、さらには成分分離
を防ぎインキの経日安定性を向上させるものと考えられ
る。ポリビニルピロリドンの使用割合は、架橋型アクリ
ル酸重合体で得られた粘性特性であるチキソトロピック
性、つまり水性組成物において成分の化合物間に形成さ
れた弱い水素結合により全体がゲル化して粘度の高い状
態となるものの、応力を加えることにより水素結合が切
れて液状になる性質を損なわない範囲で使用する事が重
要となる。チキソトロピック性が損なわれない事によ
り、水性ボールペンで筆記しない状態である静止では、
インキ粘度は高粘度の状態でありインキ吸蔵体である中
綿がなくてもチップ先端からのインキ洩れが発生しな
い。さらに筆記使用時には、チップ先端のボールの回転
により剪断応力が加えられるので低粘度の状態になると
共にポリビニルピロリドンで付与される曳糸性が加わ
り、先端チップへのインキ供給が円滑に行われるように
なる。重量平均分子量が5万以下だと分子の鎖の長さが
短いため曳糸性が弱く、重量平均分子量130万以上だ
と分子の鎖が長すぎ曳糸性が強いため、チップ先端への
インキ供給が不均一となってしまうため点字・カスレ等
が発生し筆記性能が劣る。その割合は0.03〜1.0
重量%が好ましいものであった。保湿・潤滑剤として平
均分子量1000〜4000であるポリエチレングリコ
ールを1〜10重量部を用いるが平均分子量1000以
下のものを使用すると耐ドライアップ性及び潤滑効果に
関しては著しく向上するもののチップ先端からのインキ
の先洩れが生じてしまう。平均分子量4000以上のも
のを使用すると保湿性能が減少するため、耐ドライアッ
プ性、初筆性能が向上しない。又高分子量になるに従い
水に溶解しにくくなるためインキの経日安定性も劣るよ
うになる。本発明においてチキソトロピック性を付与す
る樹脂として用いる架橋型アクリル酸重合体は、インキ
の粘度からみて0.1〜0.6重量%の範囲が好ましい
ものであった。架橋型アクリル酸重合体はその増粘特性
であるチキソトロピック性を得るためには、PH調整を
行い中性領域にする必要があるため、PH調整剤として
N−メチルジエタノールアミン、トリエチルアミン、ト
リエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、モノ
エタノールアミン等の中から一種又は二種以上を併用し
て使用する必要があることは言うまでもない。上記主成
分の他、水性ボールペンインキとして一般的に使用され
る界面活性剤、防錆剤、防腐剤、潤滑剤も添加し使用す
る事ができる。
【0006】
【実施例】次に実施例及び比較例を表1,表2として本
発明をさらに詳細に説明する。
【0007】
【表1】
【0008】 *架橋型アクリル酸重合体ゲル組成 架橋型アクリル酸重合体 2.3重量部 水 93.0 トリエタノールアミン 4.7 水に架橋型アクリル酸重合体を均一に溶解させた後、強
力撹拌を続けながらトリエタノールアミンを添加しPH
7.3〜7.5に調整してゲル増粘液とする。 ・架橋型アクリル酸重合体としては、ジュンロン 日本純薬工業(株) ハイビスワコー 和光純薬工業(株) カーボポール B.F.Godrich Company ・ポリビニルピロリドン アイエスピー・ジャパン(株) PVP K−15 重量平均分子量 1.2万 K−30 重量平均分子量 5.5万 K−90 重量平均分子量 128万 K−120 重量平均分子量 280万 ・ポリエチレングリコール 第一工業製薬(株) PEG 400 平均分子量 400 1000 平均分子量 1000 4000 平均分子量 4000 6000 平均分子量 6000 ・防腐剤 プロキセルXL−2 英国ICI社
【0009】
【表2】
【0010】実施例1〜7、比較例1〜7とも、各組成
成分を計量し順次加え均一に分散させる事によって水性
ボールペンインキとして調整された。
【0011】次に、実施例1〜7、比較例1〜7のイン
キ性能を表に示す。 実施例 比較例
【0012】
【発明の効果】本発明のインキは、インキ吸蔵体中綿や
誘導芯を必要とせず、インキ収容管から直接先端チップ
にインキが円滑に供給されると共に、インキの経日安定
性、耐ドライアップ性、先洩れに優れ、筆記性能にも優
れたインキである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋型アクリル酸重合体、スチレン・ア
    クリル酸共重合体、顔料、水、及び水溶性有機溶剤を主
    成分とした水性ボールペンインキにおいて、曳糸性及び
    粘度安定剤として重量平均分子量が5〜130万である
    ポリビニルピロリドンが0.03〜1.0重量%と、保
    湿・潤滑剤として平均分子量1000〜4000である
    ポリエチレングリコールを1〜10重量%を必須成分と
    して含有したことを特徴とする水性ボールペンインキ組
    成物。
JP19488194A 1994-07-27 1994-07-27 水性ボールペンインキ組成物 Pending JPH0841410A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08239616A (ja) * 1995-03-01 1996-09-17 Pilot Corp:The 油性ボールペン用インキ組成物
WO1998040441A1 (fr) * 1997-03-11 1998-09-17 Kabushiki Kaisha Pilot Encre a bille a base aqueuse du type a remplissage direct presentant un reflet metallique
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