JPH084069Y2

JPH084069Y2 - 音声発生及び駆動部を内蔵するぬいぐるみ玩具

Info

Publication number: JPH084069Y2
Application number: JP1991107871U
Authority: JP
Inventors: 晃市関口
Original assignee: 株式会社セキグチクリエイティブハウス
Priority date: 1991-12-27
Filing date: 1991-12-27
Publication date: 1996-02-07
Anticipated expiration: 2006-02-07
Also published as: JPH0556197U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、音声発生及び駆動部を
内蔵するぬいぐるみ玩具に係り、愛玩用の動物に模した
ぬいぐるみ玩具を玩具使用者が抱いたりした場合に、使
用者の抱いた微妙な動きを関知して、動物の動き及び鳴
き声を発するとともに感触的にも愛玩用の動物を模した
音声発生及び駆動部を内蔵するぬいぐるみ玩具に関す
る。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来の
ぬいぐるみ等の玩具は、動物等の可動部を模した手足部
あるいは頭部の口・目等を駆動し、その表面には視覚的
にも幼児が好む動物を模し、またその腹部等には駆動源
からの駆動力を介して手足を駆動させる駆動源あるいは
駆動スイッチ等を配置するものがある。このような突起
部があるぬいぐるみ玩具は、ぬいぐるみ特有の外観的な
視覚性を損なうことがあり、このような観点からぬいぐ
るみ等の外部に突出しない駆動源等が要求されるが、例
えば載置型のぬいぐるみ玩具等は載置台に接する玩具腹
部にプラスチック製の電源ボックスを配置し、これに内
蔵する駆動継手等を介して手足を駆動させるものがあ
る。しかし、かかる玩具の表面は動物玩具を模している
が、これを移動する場合には腹部等の駆動源等がむき出
しとなり、ぬいぐるみ全体のデザインを損ない、特に玩
具使用者が愛玩用に使用する場合には、単に載置型に使
用する場合と異なり全体的に柔軟性を損ない感触的に使
用するぬいぐるみ玩具には適さない。

【０００３】このような不都合は、駆動源を電動手段に
委ねるスイッチ手段あるいは駆動源自体の突出部を極力
微小なものとするか、あるいは手動の駆動源においては
その動きが単純なものに選択せざるえなかった。一方、
音声発生玩具も前記同様に電動手段によってなされるも
のが多く、スイッチ手段を契機とすることはその突起物
により使用者の意外性を損なうものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段及び作用】本考案は、上記
に鑑みてなされたものであり、愛玩用ぬいぐるみ玩具が
有する視覚的な外観性を損なうことがなく、柔らかな感
触を持ちながら、ぬいぐるみが動くことにより、従来の
単なる視覚的な観賞用のぬいぐるみ玩具に意外性を付加
し、さらに、これらの動きに応じて鳴動手段を有するた
めに視覚性及び聴覚性が一体的に富むことによって、よ
り愛玩性が加味された音声発生及び駆動部を内蔵するぬ
いぐるみ玩具を提供するものである。

【０００５】かかる目的を達成するために、ぬいぐるみ
等の微妙な動きを感知して電源部の電圧を供給して玩具
頭部及尾部を駆動させ、これに応じて予め入力されたぬ
いぐるみ玩具の鳴き声を模した音声を発生する音声発生
部を有し、前記電源部の電源ボックスとこれに接続する
駆動部を隔離し、該駆動部を前記柄部とともに一体とな
って該ぬいぐるみ内部の弾性体によって包囲し、該電源
部は分断袋に包囲され、該駆動部と該電源部は電圧供給
のためのリード線によって接続されることによって、よ
り感触的な愛玩性を有することのできるぬいぐるみ玩具
を提供するものである。

【０００６】以下、本考案の一実施例を詳細に説明す
る。図１は、本考案の一実施例を示し、本願考案の駆動
部及び電源部を内包する動物等に模したぬいぐるみ本体
１の外観図を示す。ぬいぐるみ本体１の内部には感触的
に柔軟性を付与するために本体内部に弾性体を充填し、
さらに、これに包囲されるように駆動部及び駆動源が内
包される。かかるぬいぐるみ本体１は、愛玩用の動物を
模したものであって、その頭部２及び尾部３が本体の両
先端部に突出している。この頭部と尾部は、動物の動き
を模するように首を左右に振ったり、あるいは尾部は首
の動きに応じて略回転的な運動をするように胴体４ら突
出するように取り付けられている。本実施例において
は、頭部２及び尾部３に動きを模して同期しているが、
本ぬいぐるみ玩具においては頭部と尾部に限らず動物の
手足についても同様の適用がある。

【０００７】図２は、本考案のぬいぐるみ本体１に充満
された弾性体Ａ（例えば、感触的に柔軟性を保持するた
めのクッション材等）と、これに包囲された駆動部材が
内包されている。当該駆動部材は、電源部からの電気的
供給を回転駆動に変換する駆動部５と、この内部には後
述する音声出力部が配置されている。この駆動部に連動
してぬいぐるみ本体１の頭部２の内部にその先端部が屈
曲して回転的に駆動する頭部柄６と、当該屈曲した柄７
の先端に軸支されたボール８がさらに前記柄７に回転的
に嵌合し、一方尾部３の内部には弾性的に屈曲して回転
するバネ体９とを有する。これらの駆動部５と柄７及び
バネ体９も前記同様に弾性体Ａに包袋されている。ぬい
ぐるみ本体１の胴部４であって腹部１０に該当する位置
の内部には電源ボックス１１を有し、この電源ボックス
１１の回りにこのボックスを取り囲むようにクッション
材で包囲した分離袋１２が縫い込まれ、分離袋１２の一
端に貫通して前記駆動部に接続されたリード線１３が配
線されている。この分離袋１２は前記本体１に充満して
いる弾性体Ａと電源ボックス１１の周辺を分断すること
によって、電源ボックスに電源を着脱する際の本体の腹
部１０を開放し、ボックスの取り出しに伴って前記本体
に充満したクッション材が排出されることを回避するた
めのものである。

【０００８】図３は、図２で説明した駆動部５と電源部
１２の平面図1)と側面図2)を示すものである。駆動部５
は、リード線１３に接続されたモータ１４と、このモー
タ１４の回転軸に巻着されたプーリ１５と、このプーリ
１５の回転をベルトを介して歯車列１６に変速的に伝達
し、当該歯車列１６の回転軸方向に回転を伝達する頭部
回転軸１７と、この歯車列１６の回転を直角方向に回転
軸に変換するフェイスギア１８とを有する。前記頭部回
転軸１７とフェイスギア１８の回転軸の各々の先端には
前記した頭部柄６とバネ体９が連接されている。また、
電源部の電圧は予めぬいぐるみの動物を模した音声を入
力した音声チップ１９と、かかるモータ駆動及び音声出
力部に電圧を供給する契機となる振動センサ２０とを有
する。

【０００９】図４は本考案の駆動モータ及びこれに連動
する音声出力部の回路図を表示するものである。かかる
回路は電源１２の投入によって電圧が付与され予め動物
の音声が入力された音声出力ＩＣの１９と、この音声を
発するスピーカ２１を有する。一方電源部１２の電圧付
与のスイッチ機能を有する振動センサ２０が電源回路に
介在し、スイッチの投入によって音声出力部とモータ駆
動部が同時に入力される。

【００１０】かかる構成によって、本考案はぬいぐるみ
を使用者が抱いたり、移動させるとそのわずかな振動に
よって振動センサ２０のスイッチがオンとなり、モータ
１４の駆動によって頭部２と尾部３の独特の駆動をす
る。これに応じて音声出力部からの音声が発せられ、使
用者の興味を一層倍加される。

【００１１】一方、本考案のぬいぐるみによると使用者
に感触的にもぬいぐるみ本来の柔軟性を保持するため
に、電源部以外の駆動部材は弾性体によって包囲し、こ
れと分断した領域に外部からの電源着脱を簡易におこな
うことによって、前記した感触的な柔軟性が保持される
ものである。

【００１２】

【考案の効果】以上説明したように、本考案の音声発生
及び駆動部を内蔵するぬいぐるみ玩具によると、愛玩用
ぬいぐるみ玩具が有する視覚的な外観性を損なうことが
なく、感触的にもその内部に配置された機械的な部材の
表面を弾性体で包袋し、当該機械的部材と駆動源の電源
ボックスを分断して、極力電源部ののサイズを小さくす
ることによって、本考案は従来の単なる視覚的な鑑賞用
のぬいぐるみ玩具に意外性を付加し、さらにこれらの動
きに応じて鳴動手段を有するために視覚性及び聴覚性が
一体的に富むことによって、より愛玩性が加味された音
声発生及び駆動部を内蔵するぬいぐるみ玩具を提供する
ことができる。

【００１３】これによって、ぬいぐるみ等の微妙な動き
を感知して電源部の電圧を供給して玩具頭部及び尾部を
駆動させ、これに応じて予め入力されたぬいぐるみ玩具
の鳴き声を模した音声を発生する音声発生部を有し、前
記電源部の電源ボックスとこれに接続する駆動部を隔離
し、該駆動部を前記柄部とともに一体となって該ぬいぐ
るみ内部の弾性体によって包囲し、該電源部は分断袋に
包囲され、該駆動部と該電源部は電圧供給のためのリー
ド線によって接続されることによって、より感触的な愛
玩性を有することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る音声発生及び駆動部を内蔵するぬ
いぐるみ玩具を表示する斜視図である。

【図２】本考案に係る音声発生及び駆動部を内蔵するぬ
いぐるみ玩具の内部横断面図である。

【図３】本考案に係る駆動部の内部を説明するための説
明図である。

【図４】本考案に係る音声出力及び駆動をおこなう回路
図である。

【符号の説明】

１本体２頭部３尾部４胴部５駆動部６駆動柄８ボール９バネ体１１電源ボックス１２分離袋１４モータ１６歯車列１８フェイスギア１９音声出力部２０振動センサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ａ６３Ｈ 29/22 Ｅ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】音声を発生し、動体部が動くようにしたぬ
いぐるみ玩具であって、音声出力部を有し、該ぬいぐるみの動体部の内部に配置
された柄部を軸支して該柄部を回転可能とする駆動部
と、該駆動部に電源を供給する電源部とを有し、該駆動部は前記柄部とともに一体となって該ぬいぐるみ
内部の弾性体によって包囲され、該電源部は分断袋に包
囲されることにより該弾性体と隔離され、該駆動部と該
電源部は電圧供給のためのリード線によって接続され
る、ことを特徴とするぬいぐるみ玩具。