JPH0840343A - 原動機付自転車の動力装置 - Google Patents

原動機付自転車の動力装置

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JPH0840343A
JPH0840343A JP20533994A JP20533994A JPH0840343A JP H0840343 A JPH0840343 A JP H0840343A JP 20533994 A JP20533994 A JP 20533994A JP 20533994 A JP20533994 A JP 20533994A JP H0840343 A JPH0840343 A JP H0840343A
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JP
Japan
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shaft
engine
gear
output shaft
bicycle
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JP20533994A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Nakatani
美英 中谷
Yoshio Kobayashi
芳雄 小林
Kazuyuki Uenoyama
和之 上野山
Kenji Yamazaki
健二 山崎
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YAMAZAKI SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
YAMAZAKI SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車の後輪に直結するタイプの動力装置に
おいて、自転車のペダルによりエンジンを始動できるよ
うにする。 【構成】 エンジンにより動力走行する場合、ペダルを
踏んで自転車を走らせ、次に手動で爪40bと爪筒46
よりなる爪クラッチにより減速機30の出力軸筒40と
最終段の歯車IV35とを結合すると、歯車トレーンが回
転して入力軸32がワンウェイクラッチの作用でエンジ
ン出力軸26に結合し、エンジンを始動させる。エンジ
ン25の回転が低回転の間は減速機30との間の動力伝
達は無く自由回転をする。エンジン25のスロットルを
開いて回転を上げると遠心式自動クラッチ65が作用し
てエンジン出力軸26と減速機30の入力軸32が結合
し、動力が歯車トレーンを伝わり、最終歯車IV35から
ラチェット爪38と内歯40aの係合により出力軸筒4
0から後輪ハブ71、後輪17へ伝えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車の車体にエンジ
ンを搭載して、ペダルによる人力走行とエンジンによる
動力走行とを併用できる原動機付自転車の動力装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】駆動輪である後車輪とクランクペダル間
にチエンスプロケットから成る動力伝達機構を架設した
原動機付自転車において、ペダルの左右間隔並びに車両
の幅を広げないためには、ペダルの回転範囲外にエンジ
ンを配設することが望ましく、且つエンジンを後車輪に
できるだけ近づけた方がエンジン出力の伝達効率の面で
好都合である。
【0003】一方、変速機の軽量・コンパクト化の面で
は、ペダルによる動力伝達機構の動力伝達方向下流側に
当該変速機を配設した方が望ましい。以上の点を実現す
るために考えられた原動機付自転車の動力伝達装置とし
て、例えば特開昭59ー45280号公報で示されたも
のがある。この公報に示された原動機付自転車の動力伝
達装置は、駆動車軸、例えば後車輪の一端側にエンジン
を配設するとともに、車輪を挟んで後車輪の他端側には
変速機を配設し、更にクランクペダルの回転範囲外にエ
ンジンを配置することにより、ペダルの左右間隔並びに
車両の幅を狭く納め、且つ後車軸にエンジンを近づけて
エンジン出力の伝達効率の向上を図り、更にペダルによ
る動力伝達機構の動力伝達方向下流側に変速機を配置し
て該変速機の軽量・コンパクト化を達成し、更に後車輪
とエンジン等の外観的な一体化をも実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の原
動機付自転車の動力伝達装置によると、エンジン始動は
キックペダル式スタータなので、始動操作が自転車運転
姿勢のままからは為し難いという問題がある。本発明は
上記実情に鑑みてなされたものでその目的とするところ
は、自転車のペダルによる始動が可能な原動機付自転車
の動力装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ペダルクランクによる人力走行とエンジンによる動
力走行とが可能な原動機付自転車の動力装置において、
前記自転車の固定後輪軸に回転自在に支えられたケーシ
ングに一体に取付けられていてその出力軸が前記後輪軸
と平行に設けられているエンジンと、前記ケーシングに
内蔵され前記エンジンの出力軸に同心に回転可能に支え
られた歯車と一体の中空入力軸と前記歯車を含めた複数
組の歯車トレーンと同歯車トレーンの最終出力歯車に同
軸で前記後輪軸に回転自在に支えられた中空の出力軸筒
とより構成されている減速機と、前記エンジンの出力軸
と前記減速機の中空入力軸間に介在し同入力軸よりエン
ジン出力軸へ前記後輪の前進方向回転のみを伝達するワ
ンウェイクラッチと、前記エンジンの出力軸と前記減速
機の入力軸とを連結する遠心式自動クラッチと、前記出
力軸筒と同軸でこれに固設しブレーキドラムを兼ねてい
る後輪軸ハブと、前記出力軸筒にペダル側から前進方向
のみ回転伝達ができるラチェットを介在させて取付けら
れたペダル駆動スプロケットと、前記減速機の出力軸筒
最終出力歯車との間に介在し後輪軸ハブへ前進方向のみ
回転伝達ができるラチェットと、前記減速機の出力軸筒
と前記最終歯車とを手動で動力連結する爪クラッチとで
構成され、人力走行用ペダルの回転トルクにより動力装
置のエンジンを始動させることを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、上記目的に加
え、手動操作によりエンジンを始動する際、僅かな部品
を追加するだけで始動用装置を構成でき、しかも始動操
作も簡単で、且つ、コンパクトな動力装置とするため
に、請求項1に記載のエンジンによる動力走行をリコイ
ルスタータによる手動始動式とし、エンジンの出力軸と
減速機の中空入力軸間に介在するワンウェイクラッチに
代えてベアリングを配設するとともに、減速機の出力軸
筒と最終歯車とを直結したことにある。
【0007】請求項3に記載の発明は、上記目的に加
え、別電源を用いることなく照明用ランプの点灯、ブザ
ー等の駆動を可能にするために請求項1又は請求項2に
記載の自転車の動力となるエンジンに、通常の点火用フ
ライホイールマグネトおよびコイルと併設して、円周上
に等分配置の複数個の磁石と同磁石に対応する数の励起
コイルを等分に配設した発電装置を取付け、これを自転
車付属機器の電源としたことにある。
【0008】請求項4に記載の発明は、上記目的に加
え、外気に開口する通風孔を設けずに、自己発熱と隣接
するエンジンからの熱とによる発電装置の過熱を防ぐた
めに請求項3に記載のフライホイールマグネトに、該フ
ライホイールマグネトの回転によって発電装置を収容し
た装置内の空気を循環させるためのリブを形成したこと
にある。
【0009】請求項5に記載の発明は、上記目的に加
え、既存の構成部品を活用して、穴加工するだけの、部
品を追加することなのない、極めて廉価なブリーザーが
付いた動力装置を提供するために、請求項1に記載の爪
クラッチを、ケーシングに固設され側壁にカム軸を有す
る軸ガイドと、該軸ガイドに気密でかつ摺動自在に内嵌
装された軸と、前記軸ガイドに摺動自在に外嵌装された
ガイドカバーと、該ガイドカバーに螺止され、先端が前
記カム溝を通して前記軸に設けた盲穴に遊嵌され、他端
が駆動用の索と連結するピンレバーから構成されて、該
ピンレバーで前記軸を回転させると前記カム溝によって
軸が長手方向に移動する方式のクラッチ寄せとし、前記
軸の軸心部にケーシングの内部とピンレバーが嵌装され
ている盲穴とをつなぐ孔を設け、該孔、ピンレバーと盲
穴との隙間、ピンレバーと溝カムとの隙間、及び軸ガイ
ドとガイドカバーとの隙間を通る通路よりなるブリーザ
を形成したことにある。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によると、ペダルクラン
クを踏んで自転車を人力走行する場合は、ペダルに加わ
ったトルクが駆動スプロケットからチエンを介して従動
スプロケットに伝えられる。このときは、減速機のラチ
ェットが係合せず、人力動力は減速機の歯車トレーンの
回転に伴う抵抗を受ける事なく後輪に伝えられる。ペダ
ルを回さずフリー走行する場合は、従動スプロケットに
組込まれたラチェットが空回りして自転車は惰行する。
ブレーキをかける場合でも、減速機側と無関係に操作で
きる。
【0011】エンジンによる動力走行の場合は、まず、
ペダルを踏んで自転車を走らせ、次に手動で爪クラッチ
により減速機の出力軸筒(回転中)と最終段の歯車とを
結合すると、歯車トレーンとが回転し、エンジン出力軸
に同心に嵌められている入力歯車軸がワンウェイクラッ
チの作用でエンジン出力軸と結合し、エンジンを回転さ
せ始動させる。エンジンの回転が低回転の間は動力伝達
は無く、エンジンは自由回転をする。このとき手動の爪
クラッチを操作してこのクラッチの結合を解いておく。
エンジンのスロットルを開いて回転を上げると遠心式自
動クラッチが作用してエンジン出力軸と減速機の入力軸
が結合し、動力が歯車トレーンとを伝わり、最終歯車か
らラチェットの係合により出力軸筒から後輪ハブ、後輪
へ伝えられる。動力走行のときはペダル側のスプロケッ
トは惰行の状態にある。エンジンが停止すれば、上記の
入力走行状態に戻る。
【0012】請求項2に記載の発明によると、手動始動
式によって走行する場合、スタータグリップを引いてエ
ンジンを始動し、スロットルグリップを回してエンジン
の回転速度を上げると、遠心式自動クラッチが接続し
て、動力が歯車I 、同II、同III 、同IVを介し、ラチェ
ット爪と、内歯の係合により出力軸筒から後輪ハブ、後
輪へ伝えられる。
【0013】請求項3に記載の発明によると、自転車の
動力となるエンジンに、通常の点火用フライホイールマ
グネトおよびコイルと併設して、複数個の磁石と同磁石
に対応する数の励磁コイルを等分に配設した発電装置を
設けることにより、これを照明用ランプ、ブザー等の自
転車付属機器の電源とすることが可能となる。
【0014】請求項4に記載の発明によると、リブが付
いたフライホイールマグネトにより、同フライホイール
マグネトは一種の扇風機となり、フライホイールマグネ
トの回転によって、発電装置を収容した装置内の空気が
循環し、同循環による冷却によって、発電装置が自己発
熱ならびに隣接するエンジンからの熱で過熱されるのを
抑制して、外気に開口する通風孔を設けずに発電装置の
温度上昇を防ぐ。
【0015】請求項5に記載の発明によると、エンジン
からの伝導熱を受けて気密に閉じられているケーシング
の温度が上り同ケーシング内部の圧力が上昇すると、ケ
ーシング内部の空気はクラッチ寄せの軸の孔を通って遊
嵌合部に達し、ここから遊嵌合部の狭い隙間を通って外
気に逃げ(放出)、ケーシング内部の圧力を外気の圧力
に平衡させる。
【0016】温度が下がって、圧力が負圧になると、空
気は逆に流れ、同様にケーシング内部の圧力が外気の圧
力と平衡する。このとき、遊嵌合部の狭い隙間は、潤滑
油のトラップとして働き、油の漏出を防ぐとともに外部
からの雨水の侵入を防ぐ。
【0017】このことは、既存の構成部品の各部が、格
好のブリーザの通路となる。しかも、このブリーザは、
穴加工するだけで、部品を追加することがないので、極
めて廉価である。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 [第1実施例]本発明の第1実施例に係る原動機付自転
車の動力装置を図1ないし図5を参照して説明する。
【0019】図1はペダルクランクによる人力走行とエ
ンジンによる動力走行とが可能な原動機付自転車11の
左側面を示し、図2は図1のA−A断面を上方より見下
ろしたものである。図3は、本発明の第1実施例に係る
動力装置の断面図、図4は、図3のB−B断面図、図5
は図4のC矢視展開図である。
【0020】図1及び図2において、ペダル12を回し
て発生した人力動力が、ペダル12の軸に直結した駆動
スプロケット13からチエン16を経て後輪17を回す
従動スプロケット14に伝えられる。後輪軸15(固定
後輪軸)は、図3に示すように、原動機付自転車11の
後輪フォーク19、19′によって支えられ、位置決め
ナット57と止ナット58で固設してあり、後輪17は
出力軸筒40を介して後輪軸15に回転自在に支持され
ている。
【0021】動力装置21は後輪軸15によって回転自
在に支えられ、動力装置21が自転車の左側にあまり突
出しないように、後輪17は剛性の大きいスポーク18
によって漏斗状に右側に膨らませてある。動力装置21
の出力が後輪ハブ71に伝えられるとき、動力装置21
に対する反作用トルクは、図4に示したように、動力装
置21のにギヤケース31に固設されたアーム75の先
端に固設されたピン77と、後輪フォーク19に設けら
れたピン78とにピン結合するリンク76によって受け
止められる。
【0022】動力装置21において、自転車11の固定
後輪軸15に回転自在に支えられたギヤケース31にエ
ンジン25が一体に取付けられ、そのエンジン出力軸2
6は後輪軸15と平行に設けられている。ギヤケース3
1内には複数組の減速歯車と幾つかのクラッチが収容さ
れて減速機30を構成している。
【0023】この減速機30の詳細を説明すると、エン
ジン出力軸26に同心に中空の入力軸32が支えられ、
この入力軸32の外周には歯車I 32aが一体に造成さ
れている。この歯車I 32aに歯車III 34aが一体に
造成されている歯車軸34に固設された歯車II33がか
み合い、歯車III 34aに最終段の歯車IV35がかみ合
っている。歯車IV35には軸筒37が一体に固設され、
軸筒37はニードルベアリング36の外筒を形成し、後
輪軸15とニードルベアリング36を介して回転自在に
嵌合している。
【0024】エンジン出力軸26と減速機30の中空入
力軸32間に、同入力軸32よりエンジン出力軸26へ
後輪17の前進方向回転のみを伝達するように、入力軸
32に図4に示したような楔形状のカム32bを設け、
ワンウェイクラッチローラ61を介在させてワンウェイ
クラッチを形成している。65はエンジン出力軸26と
入力軸32とを既定の回転以上になったとき連結する遠
心式自動クラッチである。
【0025】後輪軸15にボール41を介して回転自在
に支えられる出力軸筒40には、ブレーキドラムを兼ね
ている後輪ハブ71と、同後輪ハブ71にペダル側から
前進方向のみ回転伝達ができるラチェット付きの従動ス
プロケット14の軸筒部とが固設され、また、出力軸筒
40の内歯40aと軸筒37に取付けられたラチェット
爪38によって、歯車IV35より出力軸筒40及び後輪
ハブ71へ前進方向のみ回転伝達ができるラチェットが
形成されている。後輪ハブ71のブレーキドラム内側に
は手動操作のブレーキ72が設けられるが、この手動ブ
レーキ72の固定部はギヤケース31に取付けられる。
出力軸筒40には同時に爪40bが設けられ、この爪4
0bと歯車IV35のボス部35b上を摺動する爪筒46
によって手動爪クラッチが形成される。
【0026】図4及び図5に示すように、爪筒46の爪
は歯車IV35に設けられた溝35aに入って歯車IV35
の回転を伝達される。45は爪筒46を引き戻す圧縮ば
ねである。外からの手動操作によりピンレバー49が引
かれると、ピンレバー49が固定してある軸52が回転
し、軸ガイド48に設けてある溝カム48aに沿ってピ
ンレバー49が斜め移動することにより、軸52がギヤ
ケース31の内部に突き出し、レバー47を押すことに
より、爪筒46が歯車IV35の溝35aより突き出し、
手動爪クラッチがかみ合う。この手動爪クラッチは、そ
の形状が図5のように形成されており、歯車IV35側の
爪筒46に対し、出力軸側の爪40bが相対的に矢印X
の方向に移動するときはかみ合い、相対的にこの逆方向
に回転するときは(エンジン25が始動して回転が上昇
したにも拘らず手動のピンレバー49を引いたままのと
き)、かみ合わずに逃がすようになっている。
【0027】なお、42はニードルベアリング、50は
ガイドカバー、51はスプリング、55はベアリング調
整ナット、56は止めナット、88はスプライン、89
はカラーを夫々示す。また90はマフラ、91はシリン
ダヘッド、92は気化器、93はエアクリーナを示す。
【0028】次に、上記動力装置21の作用を説明す
る。ペダル12を踏んで自転車11を人力走行する場合
は、ペダル12に加わったトルクが駆動スプロケット1
3からチエン16を介して従動スプロケット14に伝え
られる。このときは、減速機30のラチェット爪38が
出力軸筒40の内歯40aと係合せず、人力動力は減速
機30の歯車トレーンとの回転に伴う抵抗を受ける事な
く後輪17に伝えられる。
【0029】ペダル12を回さずフリー走行する場合
は、従動スプロケット14に組込まれたラチェットが空
回りして自転車は惰行する。手動ブレーキ72をかける
場合でも、減速機側と無関係に操作できる。
【0030】そして、エンジンにより動力走行する場合
は、まず、ペダル12を踏んで自転車11を走らせ、次
に手動で爪40bと爪筒46よりなる爪クラッチにより
減速機30の出力軸筒40(回転中)と最終段の歯車IV
35とを結合すると、歯車トレーンが回転し、エンジン
出力軸26に同心に嵌められている歯車I 32aと一体
の入力軸32がワンウェイクラッチの作用でエンジン出
力軸26に結合し、エンジンを回転させ、始動させる。
エンジン25の回転が低回転の間は減速機30との間の
動力伝達は無く、エンジン25は自由回転をする。この
とき手動の爪クラッチを操作してこのクラッチの結合を
解いておく。エンジン25の図示せぬスロットルを開い
て回転を上げると遠心式自動クラッチ65が作用してエ
ンジン出力軸26と減速機30の入力軸32が結合し、
動力が歯車トレーンを伝わり、最終歯車IV35からラチ
ェット爪38と内歯40aの係合により出力軸筒40か
ら後輪ハブ71、後輪17へ伝えられる。動力走行のと
きはペダル側の従動スプロケット14はラチェットが滑
り惰行の状態になる。エンジン25が停止すれば、人力
走行状態に戻る。
【0031】上記のように自転車の後輪に直結するタイ
プの動力装置において、自転車のペダルによる始動が可
能である。 [第2実施例]次に本発明の第2実施例(手動始動式)
を図1、図2、図6、図7によって説明する。
【0032】上記第1実施例との相違点について説明す
ると、100はリコイルスタータ、101はリコイルス
タータケースで、ギヤケース31に取付けられ、同ケー
ス101の内側には支軸102が一体に突出し、同支軸
102にはリール103が回転自在に取付けられてい
る。
【0033】リール103の外周凹部にはロープ104
が巻付けられ、リール103とケース101との間には
ロープ104が引き出された後、手をロープ104より
放すと、ロープ104は再度、リール103の凹部に収
容するように巻き戻し用のゼンマイ105が設けられ
る。
【0034】フライホイールマグネト82のリール側側
面にラチェット106が枢着され、リターンスプリング
107によって内方に付勢されてリール103と係脱可
能となっている。フライホイール軸81は、リール10
3の正転によって共に回転し、リール103の反対方向
の回転には空転する。
【0035】一方、図6に示す動力装置は、図3の動力
装置から爪クラッチ機構を削除して、出力軸筒40と最
終歯車IV35とを直結し、ワンウェイクラッチローラ6
1に代えて、ニードルベアリング108を採用したもの
である。
【0036】なお、図1、図2において2点鎖線で示す
様に、ロープガイド109がリコイルスタータケース1
01から上方へ伸びて、防振部材110に図示せぬブラ
ケットによりフレキシブルに支持されている。スタータ
グリップ111は運転者がサドル112にまたがった状
態で把持してエンジン25を始動可能な高さに設けられ
ている。
【0037】次に手動始動式によって走行する場合につ
いて説明する。まず、手でスタータグリップ111を引
いてエンジン25を始動し、図示せぬスロットルグリッ
プを回してエンジンの回転速度を上げると、遠心式自動
クラッチ65が接続して動力が歯車I 32a、歯車II3
3、歯車III 34a、歯車IV35を介し、ラチェット爪
38と内歯40aの信号により出力軸筒40から後輪ハ
ブ71、後輪17へ伝えられる。
【0038】上記のように手動操作によってもエンジン
を始動することができる。この場合の始動用装置は、僅
かな部品を追加するだけで良く、始動操作も非常に簡単
である。また、リコイルスタータ100を用いる場合で
も、動力装置がコンパクトであることから、エンジンを
含めた全体構成もコンパクトな構成とすることができ
る。
【0039】[第3実施例]次に本発明の第3実施例に
ついて説明する。図8は、この実施例に係る発電装置で
あり、図3のD−D断面図である。また、図9は、図8
のE−E断面図である。
【0040】この実施例は、自転車の動力となるエンジ
ン25に、通常の点火用フライホイールマグネト82及
び点火用コイル83と併設して、フライホイールマグネ
ト82の円周上に等分配置の複数個の磁石85と同磁石
に対応する数の励磁コイル86を等分に配設した発電装
置88を取付け、これを自転車付属機器の電源としたも
のである。
【0041】フライホイールマグネト82はクランク2
7とフライホイール軸81に固定され、鉄心87はギヤ
ケース31から突出するボス31aに固定されている。
上記のように発電装置88を備えた構成とすることによ
り、照明用ランプやブザー等の電源を取出すことがで
き、別電源を用いる必要がない。
【0042】しかも、発電装置88をフライホイールマ
グネト82の内側にコンパクトに納めて、発電装置88
付エンジン25の外形形状を、発電装置88無しエンジ
ンの外形形状と変わらない大きさにすることができた。
【0043】[第4実施例]図10および図11は、本
発明の第4実施例を示す。本実施例は、フライホイール
マグネト82に、発電装置88を収容したギヤケース3
1内(室内)の空気を循環させるためのリブ89を形成
したことにある。
【0044】詳しくは、図11に示されるように発電装
置88と向き合うフライホイールマグネト82の内側面
には軸心から放射状に延びる形状をなす複数のリブ89
を形成してある。
【0045】こうしたリブ付フライホイールマグネット
82を採用した構造は、エンジン25の始動によってフ
ライホイールマグネト82が回転すると、発電装置88
を取り付けたギヤケース31内の空気は同発電装置88
を収容した室内を循環する。
【0046】これにより、特にフライホイールマグネト
82の内側で熱がこもり易い発電装置88からの自己発
熱による熱は、比較的温度の低いフライホイールマグネ
ト82の外側を通る際に冷却される。むろん、隣接する
エンジン25からの熱で過熱されるのも抑制される。
【0047】よって、発電装置88の温度上昇を防止で
きるという効果をもたらす。しかも、ギヤケース31の
気密性を維持する構造であるから、外気に開口する通風
孔は設けた場合のように外部からギヤケース内部にゴミ
が入ることはなく、自転車の走行性能に支障をきたすよ
うなおそれはない。
【0048】また図10および図11中の二点鎖線で示
されるようにリブ89で挟まれるフライホイールマグネ
ト82の板厚部分にフライホイールマグネト82の内・
外側面間を貫通するような通風孔90を形成すれば、通
風孔90も空気が流通して循環する分、一層、有効的に
発電装置88の温度上昇を防止することができる。
【0049】なお、通風孔90は必要に応じて形成すれ
ばよく、その個数は任意に設定すればよいものである。
またフライホイールマグネト82の内側面にリブ89を
設ける構造は、発電装置付エンジンの外形形状を、発電
装置無しエンジンの外形形状と変わらない大きさに保て
るという効果も奏する。
【0050】むろん、第3実施例、第4実施例は、上記
第1実施例及び第2実施例に適用可能である。 [第5実施例]図12ないし図15は、本発明の第5実
施例を示す。
【0051】本実施例は、第1実施例において既存とな
る構成部品、すなわち手動爪クラッチのクラッチ寄せ構
造をそのまま活用した簡単なブリーザ構造で、ギヤケー
ス31内の圧力の変化を原因として、長期間使用の際に
生じる、ギヤケース31のパッキン部からオイルシール
部から油漏れを防ぐようにしたものである。
【0052】ここで、図12はブリーザを内蔵するクラ
ッチ寄せ(手動爪クラッチを構成しているもの)をギヤ
ケース31の内側から見た斜視図、図13は図12に示
したクラッチ寄せの正面断面図、図14は同じくクラッ
チ寄せの平面図、図15は同じくクラッチ寄せの左側面
図である。
【0053】これらの図を用いて、ブリーザ内蔵のクラ
ッチ寄せの構造(手動爪クラッチ構造)を説明すると、
図中31はギヤケース、48はギヤケース31にしまり
ばめされて支持されギヤケース面から外方に向かって突
き出た軸ガイド(筒状)、48aは軸ガイド48の側壁
に斜めに設けられた溝カム(図14のみ図示)、52は
軸ガイド48にOリング90aを介して気密に、かつ回
転及び軸方向に摺動自在に内嵌装された軸、52aは軸
52の一端(ガイド突出側)に直径方向に設けられた盲
穴、52bは軸52の他端(ガイド根元側)に設けられ
た頚部、52cは盲穴52bと他端の間を軸心方向に沿
って貫通するよう軸52の軸心部に形成された、ギヤケ
ース31の内部を盲穴52bにつなぐ孔、49は一端が
溝カム48aを通じて盲穴52aに遊嵌(挿入)され他
端が二股に形成してあるピンレバー、49aはピンレバ
ー49の二股部に設けられた半円形溝、49bはピンレ
バー49の軸心方向中央部に設けられた雄ねじ(図13
のみ図示)、50は軸ガイド48の端部に遊外嵌装さ
れ、周壁にねじ孔50a(図13のみ図示)を有した有
底筒状のガイドカバー、91はピンレバー49を図15
において時計方向に付勢するばね、92は端末金具92
aをピンレバー49の半円形溝49aに係合して止めら
れたボーデン索、47は一端をピン93で軸ガイド48
の内方の端面に回転自在に止められたレバーである。ピ
ンレバー49は、中央部に在る雄ねじ49bでガイドカ
バー50のねじ孔50aに螺止してある。
【0054】レバー47は軸52の頚部52bに係合し
ていて、ボーデン索92を引いてピンレバー49を図1
5中の矢印方向のように反時計方向に回動させると、図
13図中の二点鎖線で示されるように軸52が長手方向
右側(図13において)に移動して、レバー47の位置
がα位置からβ位置へ移動されるようになっている。こ
の移動によって、爪筒46を押して、クラッチを噛み合
わせるようにしてある。むろん、ボーデン索92を戻す
と、ばね91の弾性力によってクラッチの噛み合いが解
除される。
【0055】こうした構造によると、エンジン25から
の伝導熱を受けて、気密に閉じられているギヤケース3
1の温度が上昇し、同ギヤケース内部の圧力が高くなる
と、ギヤケース内部の空気は、軸52の孔52c、ピン
レバー49と盲穴52aとの隙間、ピンレバー49とカ
ム溝48aの隙間、及び軸ガイド48とガイドカバー5
0との隙間を通路として、図12および図13に示す矢
印J,Hのように同通路を通って外気へ逃げ(放出)、
外気とギヤケース内部の圧力を平衡させる。
【0056】また逆にギヤケース31が冷えて(温度が
下降)、ギヤケース内部の圧力が負圧になると、空気は
逆に流れ、同様にギヤケース内部の圧力が外気の圧力と
平衡する。
【0057】つまり、ブリーザとなる。すなわち、空気
は隙間ばめされた部品間の狭い通路を通るので、空気の
み通し雨水や潤滑油の流入や流出を防止する格好のブリ
ーザとなる。つまり、遊嵌合部の狭い隙間は、潤滑油の
トラップとして働いて、油の漏出を防ぐとともに外部か
らの雨水の侵入を防ぐ。
【0058】かくして、既存の構成部品となるクラッチ
寄せを用い、遊嵌部を通路としてそのままブリーザとし
て利用できる。しかも、ブリーザ構造としては、穴加工
するだけで、部品を追加することがないので、極めて廉
価にしてブリーザをギヤケース31に装備することがで
きる。
【0059】
【発明の効果】以上詳記したように請求項1に記載の発
明によれば、自転車の後輪に直結するタイプの動力装置
において、自転車のペダルによりエンジンを始動するこ
とができる。
【0060】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1の効果に加え、手動操作によりエンジンを始動する
ときの始動用装置を装備するときは、僅かな部品を追加
するだけで良く、始動操作も非常に簡単であるという効
果を奏する。
【0061】そのうえ、リコイルスタータを装備したと
きでも、動力装置がコンパクトですみ、エンジンを含め
た全体構成もコンパクトな構成となるという効果ももた
らす。
【0062】請求項3に記載の発明によれば、上記請求
項1又は請求項2の効果に加え、、発電装置を内蔵した
構成とすることができ、別電源を用いることなく、照明
用ランプや、ブザー等を使用することができるという効
果を奏する。
【0063】しかも、発電装置をフライホイールマグネ
トの内側にコンパクトに納めることができ、発電装置付
エンジンの外形形状を、発電装置無しエンジンの外形形
状と変わらない大きさにすることができるという効果も
ある。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、上記請求
項3に記載の効果に加え、フライホイールマグネトが一
種の扇風機として、発電装置を収容した装置内の空気を
循環させ、特にフライホイールマグネトの内側で熱がこ
もり易い発電装置からの自己発熱による熱を、比較的温
度の低いフライホイールマグネトを通して循環冷却させ
て、発電装置の温度上昇を防止することができるという
効果を奏する。むろん、エンジンからの熱で発電装置が
温度上昇するのも防止できる。
【0065】しかも、ケーシングの気密性を維持する構
造であるから、外気に開口する通風孔は設けた場合のよ
うに外部からギヤケース内部にゴミが入ることはなく、
自転車の走行性能に支障をきたすようなおそれはない。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、上記請求
項1の効果に加え、クラッチ寄せの遊嵌部を通路として
活用して、そのままケーシング内部の圧力平衡をなすブ
リーザを形成することができるという効果を奏する。し
かも、空気は隙間ばめされた部品間の狭い通路を通るの
で、空気のみ通し雨水や潤滑油の流入や流出を防止する
格好のブリーザとなる(遊嵌合部の狭い隙間が、潤滑油
のトラップとして働き、油の漏出を防ぎ、外部からの雨
水の侵入を防ぐことによる)。そのうえ、ブリーザ構造
としては、穴加工するだけで、部品を追加することがな
いので、極めて廉価にしてブリーザを装備することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力装置を搭載した原動機付自転車の
左側面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の第1実施例に係る動力装置の断面図。
【図4】図3のB−B断面図。
【図5】図4のC矢視展開図。
【図6】本発明の第2実施例に係る動力装置の断面図。
【図7】図6のF−F断面図。
【図8】本発明の第3実施例に係る動力装置の発電装置
回りを説明するための図3中のD−D線に沿う断面図。
【図9】図8のE−E断面図。
【図10】本発明の第4実施例に係る動力装置の発電装
置回りを説明するための断面図。
【図11】図10中のG−G線に沿うフライホイールマ
グネトの断面図。
【図12】本発明の第5実施例に係る爪クラッチ回りと
なるブリーザが付いたクラッチ寄せの構造を説明するた
めの斜視図。
【図13】同クラッチ寄せの構造をそのまま活用したブ
リーザの通路を説明するための正断面図。
【図14】同クラッチ寄せの平面図。
【図15】同クラッチ寄せの左側面図。
【符号の説明】
11…原動機付自転車、12…ペダル、14…従動スプ
ロケット、15…後輪軸(固定後輪軸)、17…後輪、
21…動力装置、25…エンジン、26…エンジン出力
軸、30…減速機、31…ギヤケース(ケーシング)、
32…入力軸、32a…歯車I 、33…歯車II、34a
…歯車III 、35…歯車IV、38…ラチェット爪、40
…出力軸筒、40b…爪、46…爪筒、47…レバー、
48…軸ガイド、48a…溝lカム、49…ピンレバ
ー、49b…雄ねじ、50…ガイドカバー、50a…ね
じ孔、52…軸、52a…盲穴、52c…孔、61…ワ
ンウェイクラッチローラ、65…遠心式自動クラッチ、
71…後輪ハブ、72…ブレーキ、75…トルクアー
ム、76…リンク、77…ピン、78…ピン、82…フ
ライホイールマグネト、83…点火用コイル、85…磁
石、86…発電コイル、87…鉄心、88…発電装置、
89…リブ、90…通風孔、91…ばね、92…ホーデ
ン索、100…リコイルスタータ。
フロントページの続き (72)発明者 上野山 和之 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内 (72)発明者 山崎 健二 広島県福山市松永町399番地の49 株式会 社山崎製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルクランクによる人力走行とエンジ
    ンによる動力走行とが可能な原動機付自転車の動力装置
    において、前記自転車の固定後輪軸に回転自在に支えら
    れたケーシングに一体に取付けられていてその出力軸が
    前記後輪軸と平行に設けられているエンジンと、前記ケ
    ーシングに内蔵され前記エンジンの出力軸に同心に回転
    可能に支えられた歯車と一体の中空入力軸と前記歯車を
    含めた複数組の歯車トレーンと同歯車トレーンの最終出
    力歯車に同軸で前記後輪軸に回転自在に支えられた中空
    の出力軸筒とより構成されている減速機と、前記エンジ
    ンの出力軸と前記減速機の中空入力軸間に介在し同入力
    軸よりエンジン出力軸へ前記後輪の前進方向回転のみを
    伝達するワンウェイクラッチと、前記エンジンの出力軸
    と前記減速機の入力軸とを連結する遠心式自動クラッチ
    と、前記出力軸筒と同軸でこれに固設しブレーキドラム
    を兼ねている後輪軸ハブと、前記出力軸筒にペダル側か
    ら前進方向のみ回転伝達ができるラチェットを介在させ
    て取付けられたペダル駆動スプロケットと、前記減速機
    の出力軸筒最終出力歯車との間に介在し後輪軸ハブへ前
    進方向のみ回転伝達ができるラチェットと、前記減速機
    の出力軸筒と前記最終歯車とを手動で動力連結する爪ク
    ラッチとで構成され、人力走行用ペダルの回転トルクに
    より動力装置のエンジンを始動させることを特徴とする
    原動機付自転車の動力装置。
  2. 【請求項2】 エンジンによる動力走行をリコイルスタ
    ータによる手動始動式とし、エンジンの出力軸と減速機
    の中空入力軸間に介在するワンウェイクラッチに代えて
    ベアリングを配設するとともに、減速機の出力軸筒と最
    終歯車とを直結したことを特徴とする請求項1に記載の
    原動機付自転車の動力装置。
  3. 【請求項3】 自転車の動力となるエンジンに、通常の
    点火用フライホイールマグネトおよびコイルと併設し
    て、円周上に等分配置の複数個の磁石と同磁石に対応す
    る数の励磁コイルを等分に配設した発電装置を取付け、
    これを自転車付属機器の電源とすることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の原動機付自転車の動力装
    置。
  4. 【請求項4】 フライホイールマグネトに、該フライホ
    イールマグネトの回転によって発電装置を収容した装置
    内の空気を循環させるためのリブを形成することを特徴
    とする請求項3に記載の原動機自転車の動力装置。
  5. 【請求項5】 爪クラッチは、ケーシングに固設され側
    壁に溝カムを有する軸ガイドと、該軸ガイドに気密でか
    つ摺動自在に内嵌装された軸と、前記軸ガイドに摺動自
    在に外嵌装されたガイドカバーと、該ガイドカバーに螺
    止され、先端が前記カム溝を通して前記軸に設けた盲穴
    に遊嵌され、他端が駆動用の索と連結するピンレバーか
    ら構成されて、該ピンレバーで前記軸を回転させると前
    記溝カ、ムによって軸が長手方向に移動する方式のクラ
    ッチ寄せとし、 前記軸の軸心部にケーシングの内部とピンレバーが嵌装
    されている盲穴とをつなぐ孔を設け、 該孔、ピンレバーと盲穴との隙間、ピンレバーと溝カム
    との隙間、及び軸ガイドとガイドカバーとの隙間を通る
    通路よりなるブリーザを形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の原動機付自転車の動力装置。
JP20533994A 1994-05-26 1994-08-30 原動機付自転車の動力装置 Pending JPH0840343A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20533994A JPH0840343A (ja) 1994-05-26 1994-08-30 原動機付自転車の動力装置
TW84108096A TW286305B (ja) 1994-05-26 1995-08-03
CN95115096A CN1127207A (zh) 1994-08-18 1995-08-17 带原动机的自行车的动力装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-112894 1994-05-26
JP11289494 1994-05-26
JP20533994A JPH0840343A (ja) 1994-05-26 1994-08-30 原動機付自転車の動力装置

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JP20533994A Pending JPH0840343A (ja) 1994-05-26 1994-08-30 原動機付自転車の動力装置

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JP (1) JPH0840343A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014202946A1 (de) 2013-02-21 2014-08-21 Honda Motor Co., Ltd. Kraftübertragungseinrichtung von einem Hybridfahrzeug vom Satteltyp

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014202946A1 (de) 2013-02-21 2014-08-21 Honda Motor Co., Ltd. Kraftübertragungseinrichtung von einem Hybridfahrzeug vom Satteltyp
CN104002918A (zh) * 2013-02-21 2014-08-27 本田技研工业株式会社 跨骑式混合动力车辆的动力传动装置
DE102014202946B4 (de) * 2013-02-21 2016-09-22 Honda Motor Co., Ltd. Kraftübertragungseinrichtung von einem Hybridfahrzeug vom Satteltyp

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