JPH0839311A - タレット刃物台の熱変形防止構造 - Google Patents
タレット刃物台の熱変形防止構造Info
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- JPH0839311A JPH0839311A JP19734894A JP19734894A JPH0839311A JP H0839311 A JPH0839311 A JP H0839311A JP 19734894 A JP19734894 A JP 19734894A JP 19734894 A JP19734894 A JP 19734894A JP H0839311 A JPH0839311 A JP H0839311A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油圧インデックスモータを用いたタレット刃
物台の熱変形防止構造に関し、より高い加工精度を達成
する油圧割出し機構を得る。 【構成】 工作機械のタレット1を旋回させる油圧イン
デックスモータ9のAポートAおよび/またはBポート
Bの油圧力を信号源として用い、この信号源となる油圧
によって作動する外部切換弁23を設け、この外部切換
弁23によりタレットを位置決め固定するクランプシリ
ンダ5を動作させる。また油圧インデックスモータ9を
断熱材13を介して刃物台3に固定する。クランプシリ
ンダ5に供給される作動油は、発熱の大きな油圧インデ
ックスモータ9のハウジングを通過しないため、クラン
プシリンダ5内の作動油の温度上昇を低く抑えることが
できる。また断熱材13により、油圧インデックスモー
タ9から刃物台3に伝わる熱も小さい。従って刃物台3
の熱変形による加工精度の低下を防止できる。
物台の熱変形防止構造に関し、より高い加工精度を達成
する油圧割出し機構を得る。 【構成】 工作機械のタレット1を旋回させる油圧イン
デックスモータ9のAポートAおよび/またはBポート
Bの油圧力を信号源として用い、この信号源となる油圧
によって作動する外部切換弁23を設け、この外部切換
弁23によりタレットを位置決め固定するクランプシリ
ンダ5を動作させる。また油圧インデックスモータ9を
断熱材13を介して刃物台3に固定する。クランプシリ
ンダ5に供給される作動油は、発熱の大きな油圧インデ
ックスモータ9のハウジングを通過しないため、クラン
プシリンダ5内の作動油の温度上昇を低く抑えることが
できる。また断熱材13により、油圧インデックスモー
タ9から刃物台3に伝わる熱も小さい。従って刃物台3
の熱変形による加工精度の低下を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械のタレット
刃物台の熱変形防止構造に関するもので、特にタレット
の割出しに油圧インデックスモータを用いたタレット刃
物台の熱変形防止構造に関するものである。
刃物台の熱変形防止構造に関するもので、特にタレット
の割出しに油圧インデックスモータを用いたタレット刃
物台の熱変形防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧駆動のタレット刃物台は、タレット
を旋回(割出し)する油圧モータと、タレットを刃物台
に位置決め固定するクランプシリンダとを備えている。
タレットは、その中心軸まわりに旋回自在かつ軸方向に
若干移動自在にして刃物台に装着され、タレットと刃物
台との間には、タレットの位置決めを行う面歯車継手
(カービックカップリングなど)が設けられている。タ
レットの割出しは、クランプシリンダでタレットを前進
させて面歯車継手の嵌合を解き、その状態で油圧モータ
でタレットを所望角度回転し、次いでクランプシリンダ
でタレットを刃物台側に引き込んで面歯車継手を嵌合さ
せ、タレットの新たな割出し位置を固定するという手順
で行われる。
を旋回(割出し)する油圧モータと、タレットを刃物台
に位置決め固定するクランプシリンダとを備えている。
タレットは、その中心軸まわりに旋回自在かつ軸方向に
若干移動自在にして刃物台に装着され、タレットと刃物
台との間には、タレットの位置決めを行う面歯車継手
(カービックカップリングなど)が設けられている。タ
レットの割出しは、クランプシリンダでタレットを前進
させて面歯車継手の嵌合を解き、その状態で油圧モータ
でタレットを所望角度回転し、次いでクランプシリンダ
でタレットを刃物台側に引き込んで面歯車継手を嵌合さ
せ、タレットの新たな割出し位置を固定するという手順
で行われる。
【0003】タレットに上記のような割出し動作を行わ
せるために、油圧インデックスモータと呼ばれる装置が
提供されている。図3及び4は油圧インデックスモータ
9を用いた従来のタレット割出し装置を示したものであ
る。図4に示すように、油圧インデックスモータ9は、
2個の電磁切換弁14、15と油圧駆動切換弁16と油
圧モータ17とを内蔵しており、油ポンプ18の吐出ラ
イン19に接続されるP(ポンプ)ポートP、油タンク
への戻りライン21に接続されるT(タンク)ポートT
並びにクランプシリンダ5に接続されるAポートA及び
BポートBを備えている。
せるために、油圧インデックスモータと呼ばれる装置が
提供されている。図3及び4は油圧インデックスモータ
9を用いた従来のタレット割出し装置を示したものであ
る。図4に示すように、油圧インデックスモータ9は、
2個の電磁切換弁14、15と油圧駆動切換弁16と油
圧モータ17とを内蔵しており、油ポンプ18の吐出ラ
イン19に接続されるP(ポンプ)ポートP、油タンク
への戻りライン21に接続されるT(タンク)ポートT
並びにクランプシリンダ5に接続されるAポートA及び
BポートBを備えている。
【0004】図4において、第1電磁切換弁14がクロ
ス側(弁内通路が図記号でXで示される側)に切り換え
られると、加圧油が油圧駆動切換弁16の図の下側に供
給され、油圧駆動切換弁16を作動側に切り換える。油
圧駆動切換弁16が作動側に切り換えられると、油ポン
プ18の吐出圧は、BポートBに供給され、AポートA
は戻りライン21に連通される。従ってクランプシリン
ダ5は、タレット1を図3、4の右側(面歯車継手4の
嵌合を解除する側)に移動させる。
ス側(弁内通路が図記号でXで示される側)に切り換え
られると、加圧油が油圧駆動切換弁16の図の下側に供
給され、油圧駆動切換弁16を作動側に切り換える。油
圧駆動切換弁16が作動側に切り換えられると、油ポン
プ18の吐出圧は、BポートBに供給され、AポートA
は戻りライン21に連通される。従ってクランプシリン
ダ5は、タレット1を図3、4の右側(面歯車継手4の
嵌合を解除する側)に移動させる。
【0005】BポートBは、油圧インデックスモータ9
のハウジング内で第2電磁切換弁15のポンプポートに
接続されているため、油圧駆動切換弁16が作動位置に
切り換えられた状態で、第2電磁切換弁15をクロス側
またはパラレル側(弁内通路が図記号で平行線で示され
る側)に切り換えることにより、油圧モータ17が回転
する。この油圧モータ17の回転は、歯車列11、8、
7を介してタレットの旋回中心軸2に伝達され、タレッ
ト1を旋回させる。
のハウジング内で第2電磁切換弁15のポンプポートに
接続されているため、油圧駆動切換弁16が作動位置に
切り換えられた状態で、第2電磁切換弁15をクロス側
またはパラレル側(弁内通路が図記号で平行線で示され
る側)に切り換えることにより、油圧モータ17が回転
する。この油圧モータ17の回転は、歯車列11、8、
7を介してタレットの旋回中心軸2に伝達され、タレッ
ト1を旋回させる。
【0006】タレット1が所望の割出し位置まで旋回し
たら、第2電磁切換弁15を中立にして油圧モータ17
を停止させ、次に第1電磁切換弁14を中立またはパラ
レル側に切り換える。第1電磁切換弁14が中立または
パラレル側に切り換わると、油圧駆動切換弁16は復帰
バネ26または図の上方から作用する油圧力により復帰
して、AポートAに油圧力が供給され、BポートBが戻
りライン21に連通される状態となる。そのためクラン
プシリンダ5はタレット1を引き込んで面歯車継手4を
嵌合し、タレット1は新しい割出し位置で固定される。
たら、第2電磁切換弁15を中立にして油圧モータ17
を停止させ、次に第1電磁切換弁14を中立またはパラ
レル側に切り換える。第1電磁切換弁14が中立または
パラレル側に切り換わると、油圧駆動切換弁16は復帰
バネ26または図の上方から作用する油圧力により復帰
して、AポートAに油圧力が供給され、BポートBが戻
りライン21に連通される状態となる。そのためクラン
プシリンダ5はタレット1を引き込んで面歯車継手4を
嵌合し、タレット1は新しい割出し位置で固定される。
【0007】油圧力がAポートAに供給されている状態
では、第2電磁切換弁15の一次側ポートはいずれも戻
りライン21に連通されることとなるので、この状態で
第2電磁切換弁15が切り換えられても、油圧モータ1
7には回転力が発生しない。
では、第2電磁切換弁15の一次側ポートはいずれも戻
りライン21に連通されることとなるので、この状態で
第2電磁切換弁15が切り換えられても、油圧モータ1
7には回転力が発生しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図3及び4に示したよ
うな従来の油圧によるタレット割出し機構は、油圧回路
の大部分が油圧インデックスモータ9に内蔵されている
ため、油圧側の機器構成が単純化されるという長所があ
る。しかし上記従来構造は、工作機械の加工精度の向上
を妨げる要因となっていることが判明した。すなわち上
記従来構造では、刃物台3に内包されるクランプシリン
ダ5に供給される作動油の温度が高くなり、刃物台3の
温度も高くなる。また油圧インデックスモータ9の発熱
が大きく、この熱が刃物台3に伝達されて刃物台3を加
熱する。そして刃物台の温度上昇による熱変形が工作機
械の加工精度を低下させる要因となっていたのである。
うな従来の油圧によるタレット割出し機構は、油圧回路
の大部分が油圧インデックスモータ9に内蔵されている
ため、油圧側の機器構成が単純化されるという長所があ
る。しかし上記従来構造は、工作機械の加工精度の向上
を妨げる要因となっていることが判明した。すなわち上
記従来構造では、刃物台3に内包されるクランプシリン
ダ5に供給される作動油の温度が高くなり、刃物台3の
温度も高くなる。また油圧インデックスモータ9の発熱
が大きく、この熱が刃物台3に伝達されて刃物台3を加
熱する。そして刃物台の温度上昇による熱変形が工作機
械の加工精度を低下させる要因となっていたのである。
【0009】この発明は、上記知見に基いてなされたも
ので、より高い加工精度を達成することができるタレッ
トの油圧割出し機構を得ることを課題としている。
ので、より高い加工精度を達成することができるタレッ
トの油圧割出し機構を得ることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明では、工作機械
のタレット1を旋回させる油圧インデックスモータ9の
AポートAおよび/またはBポートBの油圧力を信号源
として用い、この信号源となる油圧によって作動する外
部切換弁23を設け、この外部切換弁23によりクラン
プシリンダ5を動作させることにより、上記課題を解決
している。
のタレット1を旋回させる油圧インデックスモータ9の
AポートAおよび/またはBポートBの油圧力を信号源
として用い、この信号源となる油圧によって作動する外
部切換弁23を設け、この外部切換弁23によりクラン
プシリンダ5を動作させることにより、上記課題を解決
している。
【0011】またこの発明では、クランプシリンダ5を
上記構成により駆動するものにおいて、油圧インデック
スモータ9を断熱材13を介して刃物台3に固定するこ
とにより、上記課題を解決している。
上記構成により駆動するものにおいて、油圧インデック
スモータ9を断熱材13を介して刃物台3に固定するこ
とにより、上記課題を解決している。
【0012】
【作用】作動油は加圧すると加熱される。この加熱は作
動油に溶解している空気が断熱圧縮されることに起因す
る。従って機器を通過する加圧作動油の流量が多ければ
多いほど、機器の温度上昇は大きくなる。また作動油
は、油圧モータ17内で撹拌されたり細い管路を通過す
るとき、剪断抵抗によって発熱する。図3及び4に示す
従来の装置では、切換弁14、15、16及び油圧モー
タ17を通過する作動油によって油圧インデックスモー
タ9のハウジングが加熱され、この熱が刃物台3に伝達
されるとともに、油圧インデックスモータ9のハウジン
グ内を通過して加熱された作動油がクランプシリンダ5
に供給されることにより、刃物台3がクランプシリンダ
5内の作動油によって直接加熱されて、刃物台3の温度
が上昇し、その熱変形により工作機械の加工精度を低下
させていた。
動油に溶解している空気が断熱圧縮されることに起因す
る。従って機器を通過する加圧作動油の流量が多ければ
多いほど、機器の温度上昇は大きくなる。また作動油
は、油圧モータ17内で撹拌されたり細い管路を通過す
るとき、剪断抵抗によって発熱する。図3及び4に示す
従来の装置では、切換弁14、15、16及び油圧モー
タ17を通過する作動油によって油圧インデックスモー
タ9のハウジングが加熱され、この熱が刃物台3に伝達
されるとともに、油圧インデックスモータ9のハウジン
グ内を通過して加熱された作動油がクランプシリンダ5
に供給されることにより、刃物台3がクランプシリンダ
5内の作動油によって直接加熱されて、刃物台3の温度
が上昇し、その熱変形により工作機械の加工精度を低下
させていた。
【0013】一方この発明では、クランプシリンダ5に
供給される作動油は、発熱の大きな油圧インデックスモ
ータ9のハウジングを通過しないため、クランプシリン
ダ5内の作動油の温度上昇を低く抑えることができ、従
って刃物台3の温度上昇も低く抑えることができる。
供給される作動油は、発熱の大きな油圧インデックスモ
ータ9のハウジングを通過しないため、クランプシリン
ダ5内の作動油の温度上昇を低く抑えることができ、従
って刃物台3の温度上昇も低く抑えることができる。
【0014】またこの発明では、発熱量の大きな油圧イ
ンデックスモータ9を断熱材13を介して刃物台3に固
定しているので、油圧インデックスモータ9から刃物台
3に伝わる熱も小さく、従ってこの点においても刃物台
3の温度上昇を低く抑えることができる。
ンデックスモータ9を断熱材13を介して刃物台3に固
定しているので、油圧インデックスモータ9から刃物台
3に伝わる熱も小さく、従ってこの点においても刃物台
3の温度上昇を低く抑えることができる。
【0015】そしてこの発明では、油圧インデックスモ
ータ9のAポートAおよび/またはBポートBの油圧力
で外部切換弁23を作動させているため、従来と全く同
じ制御構造により、タレットの固定及びその解除並びに
タレット1の割出し旋回を行わせることができる。
ータ9のAポートAおよび/またはBポートBの油圧力
で外部切換弁23を作動させているため、従来と全く同
じ制御構造により、タレットの固定及びその解除並びに
タレット1の割出し旋回を行わせることができる。
【0016】
【実施例】図1及び2はこの発明の実施例を示したもの
である。図1において、タレット1の旋回中心軸2は、
刃物台3に回転自在かつ軸方向に若干移動自在に装着さ
れており、この旋回中心軸2の一端にタレット1が固定
されている。タレット1と刃物台3との間には、面歯車
継手4が介装されており、また刃物台3に内蔵されたク
ランプシリンダ5のピストン6がタレットの旋回中心軸
2に相対回転可能かつ軸方向相対移動不能に連結されて
いる。
である。図1において、タレット1の旋回中心軸2は、
刃物台3に回転自在かつ軸方向に若干移動自在に装着さ
れており、この旋回中心軸2の一端にタレット1が固定
されている。タレット1と刃物台3との間には、面歯車
継手4が介装されており、また刃物台3に内蔵されたク
ランプシリンダ5のピストン6がタレットの旋回中心軸
2に相対回転可能かつ軸方向相対移動不能に連結されて
いる。
【0017】タレットの旋回中心軸2の他端には、歯車
7が固定され、この歯車は中間歯車8を介して油圧イン
デックスモータ9の出力軸に固定された歯車11と噛合
している。これらの歯車7、8、11は刃物台3と一体
のギヤケース12に収容されている。油圧インデックス
モータ9は、断熱材13を介して、ギヤケース12の反
タレット側に固定されている。
7が固定され、この歯車は中間歯車8を介して油圧イン
デックスモータ9の出力軸に固定された歯車11と噛合
している。これらの歯車7、8、11は刃物台3と一体
のギヤケース12に収容されている。油圧インデックス
モータ9は、断熱材13を介して、ギヤケース12の反
タレット側に固定されている。
【0018】油圧インデックスモータ9は、図3、4に
示した従来の油圧インデックスモータと同じもので、内
部には2つの電磁切換弁14、15と油圧駆動切換弁1
6と油圧モータ17とが内蔵されている。この油圧イン
デックスモータ9のPポートPおよぴTポートTは、従
来構造と同様に油ポンプ18の吐出ライン19と油タン
クへの戻りライン21とに接続されている。
示した従来の油圧インデックスモータと同じもので、内
部には2つの電磁切換弁14、15と油圧駆動切換弁1
6と油圧モータ17とが内蔵されている。この油圧イン
デックスモータ9のPポートPおよぴTポートTは、従
来構造と同様に油ポンプ18の吐出ライン19と油タン
クへの戻りライン21とに接続されている。
【0019】油圧インデックスモータ9のAポートA及
びBポートBは、切換用油圧シリンダ22のヘッドエン
ド側とロッドエンド側にそれぞれ接続されている。切換
用油圧シリンダ22のピストンロッドは、外部切換弁2
3のスプールに機械的に接続されている。外部切換弁2
3の一次側ポートのうちのポンプポートは、油ポンプ1
8の吐出ライン19に連通され、タンクポートは逆止弁
24を介して戻りライン21に連通されている。外部切
換弁23の二次側ポートは、一方が流量調整弁25を介
してクランプシリンダ5のクランプ側に、他方がクラン
プシリンダ5のアンクランプ側に直接接続されている。
びBポートBは、切換用油圧シリンダ22のヘッドエン
ド側とロッドエンド側にそれぞれ接続されている。切換
用油圧シリンダ22のピストンロッドは、外部切換弁2
3のスプールに機械的に接続されている。外部切換弁2
3の一次側ポートのうちのポンプポートは、油ポンプ1
8の吐出ライン19に連通され、タンクポートは逆止弁
24を介して戻りライン21に連通されている。外部切
換弁23の二次側ポートは、一方が流量調整弁25を介
してクランプシリンダ5のクランプ側に、他方がクラン
プシリンダ5のアンクランプ側に直接接続されている。
【0020】次に図2を参照してタレット1の割出し動
作を説明する。油圧インデックスモータ9の第1電磁切
換弁14がクロス側に切り換えられると、油圧駆動切換
弁16が作動側に切り換えられ、BポートBに圧油が供
給され、AポートAが戻りラインに連通されて、切換用
油圧シリンダ22のピストンは図の左側に移動する。こ
れにより外部切換弁23はクロス側に切り換えられ、油
ポンプ18の吐出圧は外部切換弁23を通ってクランプ
シリンダ5のアンクランプ側に供給され、クランプピス
トン6は右動して面歯車継手4の嵌合を解除する。
作を説明する。油圧インデックスモータ9の第1電磁切
換弁14がクロス側に切り換えられると、油圧駆動切換
弁16が作動側に切り換えられ、BポートBに圧油が供
給され、AポートAが戻りラインに連通されて、切換用
油圧シリンダ22のピストンは図の左側に移動する。こ
れにより外部切換弁23はクロス側に切り換えられ、油
ポンプ18の吐出圧は外部切換弁23を通ってクランプ
シリンダ5のアンクランプ側に供給され、クランプピス
トン6は右動して面歯車継手4の嵌合を解除する。
【0021】BポートBに供給された油圧力は、同時に
第2電磁切換弁15の一次側にも供給されるから、この
状態で第2電磁切換弁15をクロス側またはパラレル側
に切り換えることにより、油圧モータ17が回転駆動さ
れ、この油圧モータ17の回転が歯車11、8、7を介
して旋回中心軸2を回転させ、タレット1を新しい位置
に割り出す。
第2電磁切換弁15の一次側にも供給されるから、この
状態で第2電磁切換弁15をクロス側またはパラレル側
に切り換えることにより、油圧モータ17が回転駆動さ
れ、この油圧モータ17の回転が歯車11、8、7を介
して旋回中心軸2を回転させ、タレット1を新しい位置
に割り出す。
【0022】タレット1が所望の位置に割り出された
ら、第2電磁切換弁15の励磁を解いて油圧モータ17
の回転を停止し、第1電磁切換弁14を中立またはパラ
レル側に切り換える。この第1電磁切換弁14の中立ま
たはパラレル側への切り換えにより、油圧駆動切換弁1
6は復帰し、AポートAに油圧が供給されるとともに、
BポートBは戻りラインに連通される。従って切換用油
圧シリンダ22のピストンは図で右動し、外部切換弁2
3をパラレル側に切り換えて、クランプシリンダ5のピ
ストンをクランプ側に移動させる。
ら、第2電磁切換弁15の励磁を解いて油圧モータ17
の回転を停止し、第1電磁切換弁14を中立またはパラ
レル側に切り換える。この第1電磁切換弁14の中立ま
たはパラレル側への切り換えにより、油圧駆動切換弁1
6は復帰し、AポートAに油圧が供給されるとともに、
BポートBは戻りラインに連通される。従って切換用油
圧シリンダ22のピストンは図で右動し、外部切換弁2
3をパラレル側に切り換えて、クランプシリンダ5のピ
ストンをクランプ側に移動させる。
【0023】外部切換弁23とクランプシリンダ5との
間に介装した流量調整弁25は、面歯車継手4が衝撃的
に嵌合するのを防止している。また外部切換弁23の戻
りラインに設けた逆止弁24は、クランプシリンダ5の
アンクランプ側への油の流入を阻止して、面歯車継手4
の嵌合が緩むのを防止し、油圧インデックスモータ9の
Tポートから流出した油(高温油)のクランプシリンダ
5への流出を防止している。
間に介装した流量調整弁25は、面歯車継手4が衝撃的
に嵌合するのを防止している。また外部切換弁23の戻
りラインに設けた逆止弁24は、クランプシリンダ5の
アンクランプ側への油の流入を阻止して、面歯車継手4
の嵌合が緩むのを防止し、油圧インデックスモータ9の
Tポートから流出した油(高温油)のクランプシリンダ
5への流出を防止している。
【0024】以上の動作により、タレット1は新しい割
出し位置に割り出されて刃物台3に位置決め固定され
る。AポートAに油圧力が供給されているクランプ状態
においては、第2電磁切換弁の一次ポートに油圧力が供
給されないため、第2電磁切換弁15が切り換えられて
も油圧モータ17に回転力が生じないことは、従来構造
と同様である。
出し位置に割り出されて刃物台3に位置決め固定され
る。AポートAに油圧力が供給されているクランプ状態
においては、第2電磁切換弁の一次ポートに油圧力が供
給されないため、第2電磁切換弁15が切り換えられて
も油圧モータ17に回転力が生じないことは、従来構造
と同様である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、油圧イ
ンデックスモータを用いて従来と同様な制御でタレット
の旋回割出し及び位置決め固定を行うことが可能である
とともに、刃物台の温度上昇を低く抑えることができ、
従って刃物台の熱変形に起因する工作機械の加工精度の
低下を小さくすることが可能となり、より加工精度の高
い工作機械を得ることができるという効果がある。
ンデックスモータを用いて従来と同様な制御でタレット
の旋回割出し及び位置決め固定を行うことが可能である
とともに、刃物台の温度上昇を低く抑えることができ、
従って刃物台の熱変形に起因する工作機械の加工精度の
低下を小さくすることが可能となり、より加工精度の高
い工作機械を得ることができるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例を模式的に示すブロック図
【図2】油圧インデックスモータの内部回路を含む油圧
回路図
回路図
【図3】従来構造を示す模式的なブロック図
【図4】従来構造の図2と同様な油圧回路図
1 タレット 3 刃物台 5 クランプシリンダ 9 油圧インデックスモータ 13 断熱材 23 外部切換弁
Claims (2)
- 【請求項1】 刃物台のタレット(1) を旋回駆動する油
圧インデックスモータ(9) のAポート(A) および/また
はBポート(B) の油圧力の変化により切り換えられる外
部切換弁(23)を備え、この外部切換弁(23)の二次ポート
がタレット(1) の固定及び固定解除を行うクランプシリ
ンダ(5) に接続されていることを特徴とする、タレット
刃物台の熱変形防止構造。 - 【請求項2】 油圧インデックスモータ(9) が断熱材(1
3)を介して刃物台(3) に装着されている、請求項1記載
のタレット刃物台の熱変形防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19734894A JPH0839311A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | タレット刃物台の熱変形防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19734894A JPH0839311A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | タレット刃物台の熱変形防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0839311A true JPH0839311A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16372994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19734894A Pending JPH0839311A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | タレット刃物台の熱変形防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0839311A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8545145B2 (en) | 2006-12-26 | 2013-10-01 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Spindle inclination detector and machine tool including the same |
JP2019030957A (ja) * | 2017-06-21 | 2019-02-28 | ギルドメイスター イタリアーナ ソシエタ ペル アチオニ | 工作機械、特に多軸旋削加工機 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP19734894A patent/JPH0839311A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8545145B2 (en) | 2006-12-26 | 2013-10-01 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Spindle inclination detector and machine tool including the same |
JP2019030957A (ja) * | 2017-06-21 | 2019-02-28 | ギルドメイスター イタリアーナ ソシエタ ペル アチオニ | 工作機械、特に多軸旋削加工機 |
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