JPH0838982A - 流動体塗布具 - Google Patents

流動体塗布具

Info

Publication number
JPH0838982A
JPH0838982A JP6200233A JP20023394A JPH0838982A JP H0838982 A JPH0838982 A JP H0838982A JP 6200233 A JP6200233 A JP 6200233A JP 20023394 A JP20023394 A JP 20023394A JP H0838982 A JPH0838982 A JP H0838982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
shaft member
applicator
communication passage
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6200233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3615571B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Nakajima
伸之 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP20023394A priority Critical patent/JP3615571B2/ja
Priority to US08/508,208 priority patent/US5678941A/en
Priority to EP95305346A priority patent/EP0695522A3/en
Publication of JPH0838982A publication Critical patent/JPH0838982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3615571B2 publication Critical patent/JP3615571B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布具のキャップを取外すことにより弁体を
開き、容器本体より流動体を直接塗布体に供給して塗布
体による塗布作業を容易にし、流動体の外部への飛散を
防止してなる流動体塗布具を提供することを目的とする
ものである。 【構成】シール室に組み込まれた弁体が先端軸部材の連
通路に形成されたシ−ル用段部に押し付けられて連通路
を閉止している状態で、容器本体内の流動体が中空軸を
通ってシール室に流れ、さらにシール室から中空軸の側
面の連絡通路を通って塗布体を嵌着した塗布体取付孔に
流れ込むように構成されており、前記容器本体の先端部
に取付けられるキャップの内側中央部に先端軸部材の連
通路に挿入される所定長さの弁押し棒を突設し、前記キ
ャップを容器本体の先端部に装着したとき、前記キャッ
プの弁押し棒が先端軸部材の連通路を閉止している弁体
を押し出して中空軸を塞ぎ、前記容器本体からシール室
に流れ込む流動体を遮断するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流動体塗布具に関し、さ
らに詳しくは、弾性容器内に充填した流動体を先端の塗
布体に直接供給して塗布するよう構成した流動体塗布具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、容器の先端部に流動体の吐出口を
設け、その吐出口を開閉する弁体を備え、容器内に充填
した流動体を開弁時に吐出口から流出させて塗布するよ
うに構成したもの、あるいは吐出口より流出された流動
体を直接塗布体に浸み込ませて塗布するようにしたもの
など流動体の塗布具が知られている。
【0003】これらの塗布具として、例えば、特開平5
−305529号公報、実開平5−31996号公報に
開示されている塗布具などのように、先端の塗布部を直
接押し込むことにより弁体を開閉して流動体を流出させ
るようにした修正液の塗布具などの他に、インキ、塗
料、化粧料、各種補修剤および靴墨などの流動体を充填
した各種の塗布具が提案されている。
【0004】上記公知の塗布具のうち、図13および図
14に示すように、靴墨などの流動体を充填した塗布具
100に基づいて説明する。まず、弾性体により成形さ
れた貯蔵体101には靴墨などの流動体が充填されてお
り、この貯蔵体101の先端部には、中心部に液吐出口
102を有する先端部材103が固着されている。そし
て、この先端部材103の外側には、リング状のスポン
ジからなる塗布体104が固着されており、不使用時に
は、キャップ105を貯蔵体101の先端部材103に
螺着したとき、キャップ105の内側中央部に突設した
シール棒106が塗布体104の中心部を貫通して先端
部材103の液吐出口102を塞ぐようになっている。
【0005】このように、塗布具100が使用されない
ときは、キャップ105が嵌着されており、キャップ1
05のシール棒106が液吐出口102を塞いでいるの
で、貯蔵体101を押し付けても流動体が液吐出口10
2より吐出されることはないが、使用時にはキャップ1
05を外して貯蔵体101を押し、内部の流動体を液吐
出口102より押し出して塗布体104に浸み込ませな
がら塗り付けるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の塗布具100では、流動体の液吐出口102が
直接外部に開口しているために、粘性の低い流動体を充
填している塗布具の場合には、使用の際にキャップ10
5を取外して貯蔵体101を振り出すと、貯蔵体101
内に充填した流動体が外部に飛び散ったり、あるいは貯
蔵体101を押し付けたりすると、流動体が勢いよく外
部に飛び出して周囲を汚すなどの技術的課題があった。
【0007】そこで、従来のこのタイプの塗布具100
を使用する場合には、まず、キャップ105を取り外し
た後、塗布する相手側に塗布体104を押し当てて、貯
蔵体101の容器を押し付けて流動体を吐出させ、吐出
された流動体がスポンジなどの塗布体104と塗布する
相手側とにより封じられて外部に洩れないようにし、か
つ塗布体104に浸み込ませながら液洩れやタレのない
ように注意深く塗布する必要があるが、塗布作業が面倒
であるなど、使い勝手の良い塗布具を得ることができな
いという問題があった。
【0008】また、不使用時には、キャップ105のシ
ール棒106により貯蔵体101の液吐出口102を塞
ぐようにしているために、この液吐出口102の上面に
塗布体104を設けることができないので、粘性の低い
流動体が外部に飛散するものであり、流動体の粘性を高
くして外部への飛散を防止するようにした場合には、塗
布面にムラが生じたり、流動体の消費量が増大するなど
の課題があり、使用目的によっては粘性の高い流動体を
使用することができないものもある。
【0009】さらに、上記した従来の塗布具100にお
いて、液吐出口102から吐出された流動体を外部に洩
らさないようにするために、吐出口102の周囲に固着
した塗布体104を液体吸収性のよいスポンジで形成す
る必要があり、液体吸収性のあまり良くない刷毛やブラ
シを用いることは適さないものであった。またスポンジ
を使用したものであっても、時間の経過とともに塗布体
104の劣化が進み、塗布を繰り返すことにより破損し
たスポンジの破片が、塗布する相手側に付着して塗布面
を汚すなどの課題があった。
【0010】一方、前述した特開平5−305529号
公報、実開平5−31996号公報に開示されている塗
布具などのように、先端の塗布部を直接押し込むことに
より弁体を開閉して流動体を流出させるようにした塗布
具であっても、塗布体がフェルトなどで形成されている
場合が多く、時間の経過とともに劣化が進み、塗布を繰
り返すことにより、劣化により塗布部の破片が塗布する
相手側に付着して塗布面を汚したり、あるいは塗布体の
先端部の太さや塗布幅などが変形して余分なところまで
消去してしまうおそれがあるなどの課題があった。特
に、これらの都不具にあって、塗布体の周囲から流動体
が供給されるため、流動体が塗布体に吸収される前に塗
布する相手側に付着し、いわゆる塗布ムラが生じやすい
という課題があった。
【0011】本発明は、上記した従来の塗布具の課題を
解決するためになされたもので、塗布具のキャップを取
外すことにより弁体を開き、容器本体より流動体を直接
塗布体に供給して塗布体による塗布作業を容易にし、流
動体の外部への飛散を防止しすると共に、塗布ムラが生
じ難い流動体塗布具を提供することを目的とするもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による流動体塗布具は、樹脂などの弾
性を有する材料で成形されて所定の流動体が充填される
容器本体と、前記容器本体の開口部に密閉状態に嵌着さ
れ、ほぼ中央部に形成した液吐出口の外側に液吐出口に
連通する中空軸を一体的に突設した中間軸部材と、前記
中間軸部材に圧入状態に嵌合され、中間軸部材の中空軸
が圧入される連通路、連通路より偏心した側方に形成さ
れている塗布体取付孔、および連通路より塗布体取付孔
に連通する連絡通路とが形成された先端軸部材と、前記
中間軸部材に先端軸部材を嵌合したとき、中空軸の先端
部と連通路とにより形成されるシール室に組み込まれ、
先端軸部材の連通路に形成された小径のシ−ル用段部に
押し付けられてシール室の内部と外部とを遮断する弁体
および弁バネなどの弾性体と、前記先端軸部材の塗布体
取付孔に嵌着されて流動体を塗布する塗布体とからな
り、前記中間軸部材に先端軸部材を嵌合したとき、シー
ル室に組み込まれた弁体が先端軸部材の連通路に形成さ
れたシ−ル用段部に押し付けられて連通路を閉止してい
る状態で、容器本体内の流動体が中空軸を通ってシール
室に流れ、さらにシール室から中空軸の側面の連絡通路
を通って塗布体を嵌着した塗布体取付孔に流れ込むよう
に構成されており、前記容器本体の先端部に取付けられ
るキャップの内側中央部に先端軸部材の連通路に挿入さ
れる所定長さの弁押し棒を突設し、前記キャップを容器
本体の先端部に装着したとき、前記キャップの弁押し棒
が先端軸部材の連通路を閉止している弁体を押し出して
中空軸を塞ぎ、前記容器本体からシール室に流れ込む流
動体を遮断するものである。
【0013】
【作用】このような構成に基づいて、本発明によれば、
塗布具が使用されずに保管されているときや輸送中など
には、容器本体の先端部にキャップが取付けられてお
り、シール室内に組み込まれている弁体が、キャップの
弁押し棒により中空軸の先端に押し付けられて流動体が
シール室内に流れ込まないように遮断されているので、
容器本体を押し付けたりしても流動体がシール室に洩れ
出すことがない。また、容器本体の先端部よりキャップ
を取外して使用するときには、弁押し棒による弁体の押
し込みが解除されるので、弁体は弾性体により先端軸部
材の連通路に形成したシ−ル用段部に押し付けられてシ
ール室内と外部とが遮断される。このために、シール室
内の流動体が外部に漏出するのが防止されるとともに、
容器本体よりシール室内に流れてきた流動体が連絡通路
を通り塗布体取付孔に流れ込むので、容器本体を握り塗
布体を所望の塗布面に塗り付けることにより、塗布体に
浸み込んだ流動体が塗布されるものである。
【0014】したがって、本発明による流動体塗布具で
は、流動体の液吐出口が直接外部に開口せず、使用時に
は容器本体内の流動体がシール室を経て直接塗布体に供
給されるとともに、使用しないときにはキャップを装着
することにより、流動体の通路が遮断されるようにした
ので、流動体の粘性にかかわらず使用性の良好な塗布具
を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
【0016】図1は本発明による流動体塗布具の第1の
実施例を示す不使用時における縦断面図、図2は図1の
キャップを取外した使用状態の要部を示す縦断面図、図
3は図1の要部を示す拡大図、図4は図2の要部を示す
拡大図である。
【0017】図において、容器本体1は、樹脂などの弾
性を有する材料で成形されており、この容器本体1に所
定の流動体を充填した後、容器本体1の先端開口部に
は、ほぼ中央部に液吐出口2aを形成した中間軸部材2
が密閉状態にネジまたは溶着などにより嵌着するととも
に、上記中間軸部材2の先端部には、中間軸部材2を覆
う先端軸部材3が圧入または溶着により嵌着されてい
る。
【0018】上記中間軸部材2に形成された液吐出口2
aの外側には、液吐出口2aに連通する中空軸2bが一
体的に突設されており、この中間軸部材2に先端軸部材
3を嵌着したとき、中間軸部材2の中空軸2bが先端軸
部材3の連通路3a内に圧入状態に嵌合され、中空軸2
bの先端部と先端軸部材3の連通路3aとの間にシール
室4が形成されるようになっている。
【0019】そして、上記中間軸部材2に先端軸部材3
を嵌着する際に、シール室4にはチェックボールなどの
弁体5が弁バネなどの弾性体6を介して組み込まれてお
り、このシール室4に組み込まれた弁体5が、弾性体6
により先端軸部材3の連通路3aに形成された小径のシ
−ル用段部3bに押し付けられて連通路3aを閉止し、
容器本体1の内部と外部とが遮断されるようになってい
る。尚、シ−ル用段部3bの弁体5側の縁部は直角形状
あるいはテ−パ面とする以外に、弁体の形状に合わせて
球面としても良い。
【0020】また、上記先端軸部材3の中心部に形成さ
れた連通路3aより偏心した側方には、フェルト、スポ
ンジ、あるいは刷毛やブラシなどからなる塗布体7が嵌
着される塗布体取付孔8が貫通して形成されており、こ
の塗布体取付孔8の底部には、塗布体7の基端部に形成
された鍔部7aが係合する座ぐり部8aが形成されてい
る。そして、塗布体7を先端軸部材3の塗布体取付孔8
に嵌着したとき、塗布体7の鍔部7aが座ぐり部8aに
係合するとともに、中間軸部材2に先端軸部材3を嵌着
することにより塗布体7の後端面が中間軸部材2により
抑えられて抜け止めされている。
【0021】さらに、上記中間軸部材2に先端軸部材3
を嵌着したとき、シール室4より中間軸部材2に突設さ
れた中空軸2bの側面を通って塗布体取付孔8の座ぐり
部8aに連通する連絡通路3cが形成されており、この
シール室4に組み込まれた弁体5が、先端軸部材3の連
通路3aに形成されたシ−ル用段部3bに押し付けられ
て連通路3aを閉止している状態で、容器本体1に充填
された流動体が中空軸2bを通ってシール室4に流れ、
このシール室4からさらに中空軸2bの側面に形成され
た連絡通路3cを通り塗布体取付孔8の座ぐり部8aに
流れ込むようになっている。
【0022】一方、上記容器本体1の先端部に取付けら
れるキャップ10は、中間軸部材2の外周側面に形成さ
れたネジ部9に螺着されるものであり、このキャップ1
0の内側中央部には、先端軸部材3の連通路3aに挿入
される所定長さの弁押し棒11が突設されている。そし
て、キャップ10を中間軸部材2のネジ部9に螺着した
とき、キャップ10の弁押し棒11が先端軸部材3の連
通路3aに挿入され、連通路3aを閉止している弁体5
が弾性体6に抗して押し戻され、中空軸2bの先端のテ
ーパ部2cに押し付けられるので、容器本体1から中空
軸2bを通ってシール室4に流れ込む流動体が遮断され
るようになっている。
【0023】以上の構成に基づいて、塗布具が使用され
ずに保管されているときや輸送中などには、容器本体1
の先端部にキャップ10が取付けられており、図1およ
び図3に示すように、シール室4内に組み込まれている
弁体5が、キャップ10の弁押し棒11により中空軸2
bの先端に押し付けられて流動体がシール室4内に流れ
込まないように遮断されている。したがって、容器本体
1を押し付けたり、周囲温度の上昇などにより容器本体
1の内圧が上昇しても流動体がシール室4に洩れ出すこ
とがない。
【0024】また、容器本体1の先端部よりキャップ1
0を取外して使用するときには、図2および図4に示す
ように、弁押し棒11による弁体5の押し込みが解除さ
れるので、弁体5は弾性体6により先端軸部材3の連通
路3aに形成したシ−ル用段部3bに押し付けられてシ
ール室4内と外部とが遮断される。このために、シール
室4内の流動体が外部に漏出するのが防止されるととも
に、容器本体1よりシール室4内に流れてきた流動体が
連絡通路3cを通り塗布体取付孔8の座ぐり部8aに流
れ込む。したがって、容器本体1を握り、塗布体7を所
望の塗布面に塗り付けることにより、塗布体7に浸み込
んだ流動体が塗布されるものであり、ときどき容器本体
1を押し付けながら連続して塗布することができる。
【0025】なお、本発明によりシール室4に組み込ま
れる弁体5は、球形のチェックボールに限定することな
く、ピストン状に成形することも可能であり、金属製の
弁体5は防錆効果のあるステンレス製が好ましい。ま
た、弁体5を押し付けている弁バネなどの弾性体6には
コイルバネが使用されているが、樹脂製でもよい。
【0026】さらに、容器本体1に充填された流動体が
中空軸2bを通ってシール室4に流れ、このシール室4
からさらに中空軸2bの側面に形成された連絡通路3c
を通り塗布体取付孔8の座ぐり部8aに流れ込むように
なっているが、この連絡通路3cは、先端軸部材3の塗
布体取付孔8に嵌着された塗布体7の先端部に近い位置
に連通するように形成することもできる。しかし、本発
明の実施例によれば、塗布体7の全体に流動体を浸みこ
ませて一回の吐出量で塗布面積を多くし、かつ多量に流
動体を吐出させても塗布体7が液を保持する体積を大き
くすることができるので、液ダレを防止する効果があ
る。したがって、容器本体1を押し過ぎて流動体が多量
に吐出されても、容器本体1の押し付け力を解除する
と、塗布体7側に吐出された余分な流動体が再び容器本
体1側に引き戻すことができる。
【0027】図5は本発明による流動体塗布具の第2の
実施例を示す不使用時における要部の縦断面図、図6は
図5のキャップを取外した使用状態の要部を示す縦断面
図であり、図において第1の実施例と共通する同一部品
には同一符合を付して説明を省略する。
【0028】本発明による第2の実施例では、塗布体7
の鍔部7aが係合する先端軸部材3に座ぐり部8aを深
くした凹嵌部8cを形成し、この凹嵌部8cに、先端軸
部材3の連絡通路3cに連通する第2連絡通路12aを
形成した塞ぎ栓12を嵌め込むとともに、上記塞ぎ栓1
2の第2連絡通路12aに連通する導入孔7bを塗布体
7の基端部より所定の長さに形成することにより、塗布
体7に流動体の浸み込みをよくするようにしたものであ
る。
【0029】したがって、第2実施例による塗布具のキ
ャップ10を取り外して使用する場合には、容器本体1
よりシール室4内に流れてきた流動体が先端軸部材3の
連絡通路3cを通り、凹嵌部8cに嵌め込まれた塞ぎ栓
12の第2連絡通路12aを通って塗布体7のほぼ中心
に設けられた導入孔7bから塗布体7の全体に浸み込む
ので、流動体が塗布体7に吸収され易く、液ダレもなく
良好な塗布性を得ることができる。
【0030】図7は本発明による流動体塗布具の第3の
実施例を示す不使用時における要部の縦断面図、図8は
図7のキャップを取外した使用状態の要部を示す縦断面
図であり、図において第1および第2の実施例と共通す
る同一部品には同一符合を付して説明を省略する。
【0031】本発明による第3の実施例では、第2実施
例と同様に、塗布体7の鍔部7aが係合する先端軸部材
3に座ぐり部8aを深くした凹嵌部8cを形成し、この
凹嵌部8cに、流動体の液保持力が良好なスポンジなど
の液吸収体13を嵌め込んだものであり、このように構
成することにより、容器本体1よりシール室4を経て凹
嵌部8cに供給された流動体が液吸収体13に多量に吸
収されるので、容器本体1を一回握るだけでり、大きな
塗布面積を連続して塗布することができるなどの利得が
ある。
【0032】図9は本発明による流動体塗布具の第4の
実施例を示す不使用時における要部の縦断面図、図10
は図9のキャップを取外した使用状態の要部を示す縦断
面図であり、図において第1および第2の実施例と共通
する同一部品には同一符合を付して説明を省略する。
【0033】塗布具の塗布体7に繊維を結束または焼き
まとめたブラシ、あるいはヘイ線を用いて繊維を植付け
たブラシなどが使用される場合には、ブラシの繊維密度
が低く、流動体の液保持力が小さいので液ダレが起り易
いという課題があるので、本発明による第4の実施例で
は、第3の実施例と同様に、塗布体7の鍔部7aが係合
する先端軸部材3に座ぐり部8aを深くした凹嵌部8c
を形成し、この凹嵌部8cに、先端軸部材3の連絡通路
3cに連通する第2連絡通路12aを形成した塞ぎ栓1
2を嵌め込むとともに、上記塗布体7に基端部より所定
の長さに亙って塞ぎ栓12の第2連絡通路12aに連通
する導入孔7bを形成し、この導入孔7bに流動体の液
保持力が良好なスポンジなどの液吸収体14を嵌め込ん
だものであり、このように構成することにより、流動体
の液保持力が大きく、液ダレなどが起らないブラシによ
る塗布体7を得ることができる。
【0034】図11は本発明による流動体塗布具の第5
の実施例を示す不使用時における要部の縦断面図、図1
2は図11のキャップを取外した使用状態の要部を示す
縦断面図であり、図において第1および第2の実施例と
共通する同一部品には同一符合を付して説明を省略す
る。
【0035】本発明による第5の実施例では、第2実施
例と基本的構造が同一であり、中間軸部材2の中空軸2
bの先端部と先端軸部材3の連通路3aとの間に形成さ
れたシール室4に組み込まれる弁体15が、ピストン状
に形成されている。この弁体15の両端部が半球状また
は円錐状に成形されており、不使用時にキャップ10を
装着したとき、図11に示すように、キャップ10の弁
押し棒11が先端軸部材3の連通路3aに挿入され、連
通路3aを閉止している弁体15が中空軸2bの先端の
テーパ部2cに押し付けられて、容器本体1から中空軸
2bを通ってシール室4に流れ込む流動体が遮断される
ようになっている。
【0036】また、容器本体1の先端部よりキャップ1
0を取外して使用するときには、図12に示すように、
弁押し棒11による弁体15の押し込みが解除されるの
で、弁体15は弾性体6により先端軸部材3の連通路3
aに形成したシ−ル用段部3bに押し付けられてシール
室4内と外部とが遮断される。このために、シール室4
内の流動体が外部に漏出するのが防止されるとともに、
容器本体1よりシール室4内に流れてきた流動体が連絡
通路3cを経て通り凹嵌部8cに嵌め込まれた塞ぎ栓1
2の第2連絡通路12aを通り塗布体7のほぼ中心に設
けられた導入孔7bから塗布体7の全体に浸み込むよう
になっている。
【0037】なお、本発明による流動体塗布具は、図面
で説明した実施例に限定するものではなく、発明の主旨
を逸脱しない範囲で種々の変形例や組み合わせが可能で
あり、使用される流動体も適宜選定することができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る流動体塗布具によれば、塗布具が使用されずに保管さ
れているときや輸送中などには、容器本体の先端部にキ
ャップが取付けられており、シール室内に組み込まれて
いる弁体が、キャップの弁押し棒により中空軸の先端に
押し付けられて流動体がシール室内に流れ込まないよう
に遮断されているので、容器本体を押し付けたり周囲温
度の上昇などにより容器本体の内圧が上昇しても流動体
がシール室に洩れ出すことがない。
【0039】また、容器本体の先端部よりキャップを取
外して使用するときには、弁押し棒による弁体の押し込
みが解除されるので、弁体は弾性体により先端軸部材の
連通路に形成したシ−ル用段部に押し付けられてシール
室内と外部とが遮断されるので、シール室内の流動体が
外部に漏出するのが防止されるとともに、容器本体より
シール室内に流れてきた流動体が連絡通路を通り塗布体
取付孔に流れ込むので、容器本体を握り塗布体を所望の
塗布面に塗り付けることにより、塗布体全体に浸み込ん
だ流動体をムラなく塗布することができるとともに、容
器本体を押し付けながら連続して塗布することができ
る。
【0040】さらに本発明によれば、塗布体に流動体を
浸みこませるのに、従来構造のように先端の塗布体を直
接押し込んで弁体を開閉する必要もなく、塗布体にはス
ポンジやフェルト、あるいは刷毛やブラシなどが使用さ
れる流動体の種類や粘性に対応して適宜使用することが
できる。
【0041】したがって、本発明による流動体塗布具で
は、使用時には容器本体内の流動体がシール室を経て直
接塗布体に供給されるとともに、使用しないときにはキ
ャップを装着することにより、流動体の通路が遮断され
るようにしたので、流動体の粘性にかかわらず使用性の
良好な塗布具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流動体塗布具の第1の実施例を示
す不使用時における要部の縦断面図である。
【図2】図1のキャップを取外した使用状態の要部を示
す縦断面図である。
【図3】図1の要部を示す拡大図である。
【図4】図2の要部を示す拡大図である。
【図5】本発明による流動体塗布具の第2の実施例を示
す不使用時における要部の縦断面図である。
【図6】図5のキャップを取外した使用状態の要部を示
す縦断面図である。
【図7】本発明による流動体塗布具の第3の実施例を示
す不使用時における要部の縦断面図である。
【図8】図7のキャップを取外した使用状態の要部を示
す縦断面図である。
【図9】本発明による流動体塗布具の第4の実施例を示
す不使用時における要部の縦断面図である。
【図10】図9のキャップを取外した使用状態の要部を
示す縦断面図である。
【図11】本発明による流動体塗布具の第5の実施例を
示す不使用時における要部の縦断面図である。
【図12】図11のキャップを取外した使用状態の要部
を示す縦断面図である。
【図13】従来構造の靴墨塗布具を示す不使用時におけ
る縦断面図である。
【図14】図13のキャップを取外した使用状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 中間軸部材 2a 液吐出口 2b 中空軸 3 先端軸部材 3a 連通路 3b シ−ル用段部 3c 連絡通路 4 シール室 5 弁体 6 弾性体 7 塗布体 8 塗布体取付孔 8a 座ぐり部 10 キャップ 11 弁押し棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 47/42 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂などの弾性を有する材料で成形され
    て所定の流動体が充填される容器本体と、 前記容器本体の開口部に密閉状態に嵌着され、ほぼ中央
    部に形成した液吐出口の外側に液吐出口に連通する中空
    軸を一体的に突設した中間軸部材と、 前記中間軸部材に圧入状態に嵌合され、中間軸部材の中
    空軸が圧入される連通路、連通路より偏心した側方に形
    成されている塗布体取付孔、および連通路より塗布体取
    付孔に連通する連絡通路とが形成された先端軸部材と、 前記中間軸部材に先端軸部材を嵌合したとき、中空軸の
    先端部と連通路とにより形成されるシール室に組み込ま
    れ、先端軸部材の連通路に形成された小径のシ−ル用段
    部に押し付けられてシール室の内部と外部とを遮断する
    弁体および弁バネなどの弾性体と、 前記先端軸部材の塗布体取付孔に嵌着されて流動体を塗
    布する塗布体とからなり、 前記中間軸部材に先端軸部材を嵌合したとき、シール室
    に組み込まれた弁体が先端軸部材の連通路に形成された
    シ−ル用段部に押し付けられて連通路を閉止している状
    態で、容器本体内の流動体が中空軸を通ってシール室に
    流れ、さらにシール室から中空軸の側面の連絡通路を通
    って塗布体を嵌着した塗布体取付孔に流れ込むように構
    成したことを特徴とする流動体塗布具。
  2. 【請求項2】 前記容器本体の先端部に取付けられるキ
    ャップの内側中央部に先端軸部材の連通路に挿入される
    所定長さの弁押し棒を突設し、 前記キャップを容器本体の先端部に装着したとき、前記
    キャップの弁押し棒が先端軸部材の連通路を閉止してい
    る弁体を押し出して中空軸を塞ぎ、 前記容器本体からシール室に流れ込む流動体を遮断する
    よう構成したことを特徴とする請求項1記載の流動体塗
    布具。
  3. 【請求項3】 前記先端軸部材に塗布体が嵌着される塗
    布体取付孔に座ぐり部を深くした凹嵌部を形成し、 前記凹嵌部に先端軸部材の連絡通路に連通する第2連絡
    通路を形成した塞ぎ栓を嵌め込み、 前記塗布体に塞ぎ栓の第2連絡通路に連通する導入孔を
    形成したことにより塗布体に流動体の浸み込みをよくす
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の流動体塗
    布具。
  4. 【請求項4】 前記先端軸部材に塗布体が嵌着される塗
    布体取付孔に座ぐり部を深くした凹嵌部を形成し、 前記凹嵌部に流動体の液保持力を高める液吸収体を嵌着
    したことを特徴とする請求項1記載の流動体塗布具。
  5. 【請求項5】 前記先端軸部材に塗布体が嵌着される塗
    布体取付孔に座ぐり部を深くした凹嵌部を形成し、 前記凹嵌部に先端軸部材の連絡通路に連通する第2連絡
    通路を形成した塞ぎ栓を嵌め込み、 前記塗布体をブラシにより成形するとともに、この塗布
    体に付帯塞ぎ栓の第2連絡通路に連通する導入孔を形成
    し、 前記塗布体の導入孔に流動体の液保持力を高める液吸収
    体を嵌着したことを特徴とする請求項1記載の流動体塗
    布具。
JP20023394A 1994-08-01 1994-08-01 流動体塗布具 Expired - Lifetime JP3615571B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20023394A JP3615571B2 (ja) 1994-08-01 1994-08-01 流動体塗布具
US08/508,208 US5678941A (en) 1994-08-01 1995-07-27 Liquid applicator
EP95305346A EP0695522A3 (en) 1994-08-01 1995-07-31 Liquid applicator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20023394A JP3615571B2 (ja) 1994-08-01 1994-08-01 流動体塗布具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0838982A true JPH0838982A (ja) 1996-02-13
JP3615571B2 JP3615571B2 (ja) 2005-02-02

Family

ID=16421029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20023394A Expired - Lifetime JP3615571B2 (ja) 1994-08-01 1994-08-01 流動体塗布具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3615571B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008508983A (ja) * 2004-08-09 2008-03-27 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 化粧組成物を貯蔵かつ施与するための装置
CN103381019A (zh) * 2011-12-31 2013-11-06 深圳市通产丽星股份有限公司 一种包装容器
KR20190002450U (ko) * 2018-03-22 2019-10-02 주식회사 엘지생활건강 화장품 용기
JP2020163782A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 三菱鉛筆株式会社 筆記具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008508983A (ja) * 2004-08-09 2008-03-27 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 化粧組成物を貯蔵かつ施与するための装置
JP4842268B2 (ja) * 2004-08-09 2011-12-21 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 化粧組成物を貯蔵かつ施与するための装置
CN103381019A (zh) * 2011-12-31 2013-11-06 深圳市通产丽星股份有限公司 一种包装容器
KR20190002450U (ko) * 2018-03-22 2019-10-02 주식회사 엘지생활건강 화장품 용기
JP2020163782A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 三菱鉛筆株式会社 筆記具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3615571B2 (ja) 2005-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7172360B2 (en) Art instrument
US4470715A (en) Dispenser/applicator for nail polish and the like
US7810510B2 (en) Packaging and applicator assembly for mascara and its use in applying mascara
US20020012562A1 (en) Device for applying a product to a section of hair
WO2005123416A1 (ja) 液体供給装置
JPH09322819A (ja) 塗布具
CA2867154A1 (en) Precision liquid applicator
JP4733020B2 (ja) 塗布体付き容器
JP3615571B2 (ja) 流動体塗布具
JP2004065467A (ja) 高粘度流動性化粧品を塗布するための化粧用具
US5678941A (en) Liquid applicator
JP5264117B2 (ja) ブラシ式塗布具
TW201840282A (zh) 塗抹具
US20120301207A1 (en) Combination storage unit and applicator for paint and other surface coating liquids
US4594014A (en) Fountain brush
JPH10218219A (ja) 液体塗布用キャップ
US6666606B2 (en) Coating tool and storage container
JP2012012056A (ja) 塗布容器
JP3312491B2 (ja) 塗布具
JP4269093B2 (ja) インキ充填器
JPH0753747Y2 (ja) 弁付塗布具
KR200326057Y1 (ko) 스프레이 방식으로 분사되는 소형 화장품용기
JP3166341B2 (ja) 筆記具
JP3722242B2 (ja) 水性ボールペン
JP2001080278A (ja) 塗布具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term