JPH0838968A - 回転ローラ式塗布装置 - Google Patents
回転ローラ式塗布装置Info
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- JPH0838968A JPH0838968A JP17994394A JP17994394A JPH0838968A JP H0838968 A JPH0838968 A JP H0838968A JP 17994394 A JP17994394 A JP 17994394A JP 17994394 A JP17994394 A JP 17994394A JP H0838968 A JPH0838968 A JP H0838968A
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- Japan
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- roller
- coating
- impregnating
- coated
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Abstract
(57)【要約】
【目的】被塗布面に均等に塗布剤の膜が形成されるう
え、被塗布面に凹部等があっても塗布剤が溜まることが
なく、塗布後の乾燥時間が短縮される回転ローラ式塗布
装置の提供。 【構成】角材2に防腐剤を噴射するノズル14と、このノ
ズル14から噴射される防腐剤を受けて当該防腐剤を含浸
する含浸ローラ15と、この含浸ローラ15に当接して当該
含浸ローラ15から防腐剤が転写される塗布ローラ16とを
設け、含浸ローラ15で防腐剤を均しながら、塗布ローラ
16で防腐剤を角材2に均一に塗布する。角材2の側面2A
を塗布するので、側面2Aに凹部等があっても、防腐剤
は、重力により落下し、凹部等に溜まることがなく、余
剰の防腐剤が排除される。
え、被塗布面に凹部等があっても塗布剤が溜まることが
なく、塗布後の乾燥時間が短縮される回転ローラ式塗布
装置の提供。 【構成】角材2に防腐剤を噴射するノズル14と、このノ
ズル14から噴射される防腐剤を受けて当該防腐剤を含浸
する含浸ローラ15と、この含浸ローラ15に当接して当該
含浸ローラ15から防腐剤が転写される塗布ローラ16とを
設け、含浸ローラ15で防腐剤を均しながら、塗布ローラ
16で防腐剤を角材2に均一に塗布する。角材2の側面2A
を塗布するので、側面2Aに凹部等があっても、防腐剤
は、重力により落下し、凹部等に溜まることがなく、余
剰の防腐剤が排除される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転ローラ式塗布装置に
関し、木材等に防腐剤、プライマ、シーラ、および、塗
料等を塗布する際に利用できる。
関し、木材等に防腐剤、プライマ、シーラ、および、塗
料等を塗布する際に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅建築の分野では、工事期間
を短縮するために、予め工場等で製造した所定面積のパ
ネル材で外壁や各部屋の仕切り壁を構築するパネル工法
が利用されている。このようなパネル工法では、木製の
角材で製作した四角枠状の下地フレームの表面に合板等
の面材を張付けて製造したパネル材を用いている。パネ
ル材を製造するにあたり、パネル材を構成する木材は、
予め防腐処理等を行っておく必要があるので、パネルの
製造工程の前に、角材や面材の表面に防腐剤やプライマ
等の塗布剤を塗布装置で塗布している。このような塗布
材を塗布する塗布装置としては、塗布剤を含浸させるス
ポンジ層が表面に設けられた塗布ロールと、この塗布ロ
ールに当接しながら回転するドクターロールとを有し、
これらの塗布ロールおよひドクターロールに回転軸を水
平にし、塗布ロールとドクターロールとが互いに当接す
る部分に塗布剤を溜めておけるようにした塗布装置(特
開平5-154437号公報、実開平3- 47065号公報等)が知ら
れている。このような塗布装置によれば、塗布ロールの
スポンジ層に含浸される塗布剤の量をドクターロールで
均しながら塗布を行うので、被塗布物である木材の表面
に均一な塗布剤の膜が形成できる。
を短縮するために、予め工場等で製造した所定面積のパ
ネル材で外壁や各部屋の仕切り壁を構築するパネル工法
が利用されている。このようなパネル工法では、木製の
角材で製作した四角枠状の下地フレームの表面に合板等
の面材を張付けて製造したパネル材を用いている。パネ
ル材を製造するにあたり、パネル材を構成する木材は、
予め防腐処理等を行っておく必要があるので、パネルの
製造工程の前に、角材や面材の表面に防腐剤やプライマ
等の塗布剤を塗布装置で塗布している。このような塗布
材を塗布する塗布装置としては、塗布剤を含浸させるス
ポンジ層が表面に設けられた塗布ロールと、この塗布ロ
ールに当接しながら回転するドクターロールとを有し、
これらの塗布ロールおよひドクターロールに回転軸を水
平にし、塗布ロールとドクターロールとが互いに当接す
る部分に塗布剤を溜めておけるようにした塗布装置(特
開平5-154437号公報、実開平3- 47065号公報等)が知ら
れている。このような塗布装置によれば、塗布ロールの
スポンジ層に含浸される塗布剤の量をドクターロールで
均しながら塗布を行うので、被塗布物である木材の表面
に均一な塗布剤の膜が形成できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
塗布装置では、木材の被塗布面を水平にして塗布剤の塗
布を行うので、被塗布面に凹部等があると、この凹部に
余剰の塗布剤が溜まってしまい、この余剰の塗布剤の回
収が困難になるという問題がある。また、この余剰の塗
布剤により、塗布済みの木材を完全に乾燥させるのに時
間がかかるという問題がある。
塗布装置では、木材の被塗布面を水平にして塗布剤の塗
布を行うので、被塗布面に凹部等があると、この凹部に
余剰の塗布剤が溜まってしまい、この余剰の塗布剤の回
収が困難になるという問題がある。また、この余剰の塗
布剤により、塗布済みの木材を完全に乾燥させるのに時
間がかかるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、被塗布面に均等に塗布剤
の膜が形成されるうえ、被塗布面に凹部等があっても塗
布剤が溜まることがなく、塗布後の乾燥時間が短縮され
る回転ローラ式塗布装置を提供することにある。
の膜が形成されるうえ、被塗布面に凹部等があっても塗
布剤が溜まることがなく、塗布後の乾燥時間が短縮され
る回転ローラ式塗布装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被塗布物に塗
布すべき塗布剤を噴射するノズルと、このノズルから噴
射される塗布剤を受けて当該塗布剤を含浸する含浸ロー
ラと、この含浸ローラに当接して当該含浸ローラから転
写される塗布剤を前記被塗布物に塗布する塗布ローラ
と、この塗布ローラを回転駆動する原動機とを備えた回
転ローラ式塗布装置であって、前記含浸ローラおよび前
記塗布ローラの各回転軸が鉛直方向に沿って設けられて
いることを特徴とする。
布すべき塗布剤を噴射するノズルと、このノズルから噴
射される塗布剤を受けて当該塗布剤を含浸する含浸ロー
ラと、この含浸ローラに当接して当該含浸ローラから転
写される塗布剤を前記被塗布物に塗布する塗布ローラ
と、この塗布ローラを回転駆動する原動機とを備えた回
転ローラ式塗布装置であって、前記含浸ローラおよび前
記塗布ローラの各回転軸が鉛直方向に沿って設けられて
いることを特徴とする。
【0006】以上において、前記ノズルは、前記含浸ロ
ーラの上端部に向かって前記塗布剤を噴射する位置に配
置されていることが望ましい。また、前記含浸ローラお
よび前記塗布ローラの下方にこれらの含浸ローラおよび
塗布ローラから落下する塗布剤を集める回収パンを設け
るとともに、この回収パンで集められた塗布剤を前記ノ
ズルに送る搬送手段を設け、被塗布物に塗布されなかっ
た余剰の塗布剤を含浸ローラに再度供給可能とすること
が望ましい。さらに、前記被塗布物が木材である場合に
は、前記含浸ローラの表面にスポンジ状の含浸部を設
け、前記塗布ローラの表面にパイル織りの織布からなる
転写部を設けることが好ましい。また、前記被塗布物側
を移動させる場合には、この被塗布物を移動させる搬送
路を設けるとともに、この搬送路の両側に前記ノズル、
前記含浸ローラ、および、前記塗布ローラを設け、この
うち塗布ローラについては、前記被塗布物の両側面を挟
持可能な位置に対向配置することが望ましい。
ーラの上端部に向かって前記塗布剤を噴射する位置に配
置されていることが望ましい。また、前記含浸ローラお
よび前記塗布ローラの下方にこれらの含浸ローラおよび
塗布ローラから落下する塗布剤を集める回収パンを設け
るとともに、この回収パンで集められた塗布剤を前記ノ
ズルに送る搬送手段を設け、被塗布物に塗布されなかっ
た余剰の塗布剤を含浸ローラに再度供給可能とすること
が望ましい。さらに、前記被塗布物が木材である場合に
は、前記含浸ローラの表面にスポンジ状の含浸部を設
け、前記塗布ローラの表面にパイル織りの織布からなる
転写部を設けることが好ましい。また、前記被塗布物側
を移動させる場合には、この被塗布物を移動させる搬送
路を設けるとともに、この搬送路の両側に前記ノズル、
前記含浸ローラ、および、前記塗布ローラを設け、この
うち塗布ローラについては、前記被塗布物の両側面を挟
持可能な位置に対向配置することが望ましい。
【0007】
【作用】このような本発明では、前記ノズルから噴出し
た塗布剤は、含浸ローラに含浸される。含浸ローラに含
浸された塗布剤は、含浸ローラと塗布ローラとの当接に
より、含浸ローラの全体に拡散するとともに、塗布ロー
ラの表面全体にむらなく転写される。これにより、被塗
布物の被塗布面に形成される塗布剤の膜厚は均一とな
る。ここで、被塗布物の被塗布面が鉛直になった状態で
塗布剤の塗布が行われるので、被塗布面に凹部等があっ
ても、塗布剤は、重力により落下し、凹部等に溜まるこ
とがなく、余剰の塗布剤の回収が容易になる。また、塗
布剤が凹部等に溜まることがなく、余剰の塗布剤が被塗
布面から排除されるので、塗布済みの被塗布物を完全に
乾燥させる時間が短縮され、これにより前記目的が達成
される。
た塗布剤は、含浸ローラに含浸される。含浸ローラに含
浸された塗布剤は、含浸ローラと塗布ローラとの当接に
より、含浸ローラの全体に拡散するとともに、塗布ロー
ラの表面全体にむらなく転写される。これにより、被塗
布物の被塗布面に形成される塗布剤の膜厚は均一とな
る。ここで、被塗布物の被塗布面が鉛直になった状態で
塗布剤の塗布が行われるので、被塗布面に凹部等があっ
ても、塗布剤は、重力により落下し、凹部等に溜まるこ
とがなく、余剰の塗布剤の回収が容易になる。また、塗
布剤が凹部等に溜まることがなく、余剰の塗布剤が被塗
布面から排除されるので、塗布済みの被塗布物を完全に
乾燥させる時間が短縮され、これにより前記目的が達成
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2には、本実施例に係るパネル材
製造ライン1の一部が示されており、このパネル材製造
ライン1は、パネル材の材料となる角材2を搬送するロ
ーラコンベア3を有するものである。パネル材製造ライ
ン1の途中には、被塗布物としての角材2に塗布剤であ
る防腐剤を塗布する回転ローラ式塗布装置10が設けられ
ている。塗布装置10は、鋼材等からなる金属製のフレー
ム11を有し、このフレーム11の内部に角材2を図中の矢
印方向に移動させる搬送路12を設けたものである。この
搬送路12の入口には、搬送路12および角材2の位置を合
わせるために、対向する一対の側壁部13A の入口側を
「ハ」字形状に広げたガイド部材13が設けられている。
明する。図1および図2には、本実施例に係るパネル材
製造ライン1の一部が示されており、このパネル材製造
ライン1は、パネル材の材料となる角材2を搬送するロ
ーラコンベア3を有するものである。パネル材製造ライ
ン1の途中には、被塗布物としての角材2に塗布剤であ
る防腐剤を塗布する回転ローラ式塗布装置10が設けられ
ている。塗布装置10は、鋼材等からなる金属製のフレー
ム11を有し、このフレーム11の内部に角材2を図中の矢
印方向に移動させる搬送路12を設けたものである。この
搬送路12の入口には、搬送路12および角材2の位置を合
わせるために、対向する一対の側壁部13A の入口側を
「ハ」字形状に広げたガイド部材13が設けられている。
【0009】搬送路12の両側には、防腐剤を噴射するノ
ズル14と、このノズル14から噴射される防腐剤を受けて
当該防腐剤を含浸する含浸ローラ15と、この含浸ローラ
15から転写される防腐剤を角材2に塗布する塗布ローラ
16と、この塗布ローラ16を回転駆動するための原動機で
ある電動モータ17とがそれぞれ一台ずつ設けられてい
る。搬送路12の下方には、含浸ローラ15および塗布ロー
ラ16等から落下する防腐剤を一箇所に集めるために、勾
配が形成された回収パン18が設けられている。この回収
パン18の下方には、当該回収パン18で集めた防腐剤を溜
めておくタンク19が設けられている。タンク19には、ノ
ズル14に防腐剤を送る搬送手段としてのポンプ20の吸込
口が配管21を介して接続されている。このポンプ20の吐
出口は、配管22を介してノズル14に接続されている。
ズル14と、このノズル14から噴射される防腐剤を受けて
当該防腐剤を含浸する含浸ローラ15と、この含浸ローラ
15から転写される防腐剤を角材2に塗布する塗布ローラ
16と、この塗布ローラ16を回転駆動するための原動機で
ある電動モータ17とがそれぞれ一台ずつ設けられてい
る。搬送路12の下方には、含浸ローラ15および塗布ロー
ラ16等から落下する防腐剤を一箇所に集めるために、勾
配が形成された回収パン18が設けられている。この回収
パン18の下方には、当該回収パン18で集めた防腐剤を溜
めておくタンク19が設けられている。タンク19には、ノ
ズル14に防腐剤を送る搬送手段としてのポンプ20の吸込
口が配管21を介して接続されている。このポンプ20の吐
出口は、配管22を介してノズル14に接続されている。
【0010】塗布ローラ16は、鉛直方向に沿って延びる
回転軸16A を中心に回転するものであり、搬送路12の両
側にそれぞれ一台ずつ配置され、角材2の側面2Aを両側
から挟持可能となっている。塗布ローラ16の回転軸16A
は、歯車23A, 23Bおよび、チェーン23C を介して電動モ
ータ17の出力軸に連結され、この電動モータ17により塗
布ローラ16が回転駆動されるようになっている。塗布ロ
ーラ16の表面には、図3に示されるように、パイル織り
の織布としてカーペットが巻き付けられ、これにより転
写部16B が設けられている。含浸ローラ15は、塗布ロー
ラ16と同様に、鉛直方向に沿って延びる回転軸15Aを中
心に回転するものであり、塗布ローラ16と当接して当該
塗布ローラ16から回転力が与えられるようになってい
る。含浸ローラ15の表面には、スポンジ状の含浸部15B
が設けられている。ノズル14は、回転する含浸ローラ15
の上端部に向かって防腐剤を噴射する位置に配置されて
いる。このノズル14から含浸ローラ15に噴射された防腐
剤は、含浸ローラ15および塗布ローラ16の当接ならびに
重力により、含浸部15B の上端から下端まで均一に広が
るようになっている。
回転軸16A を中心に回転するものであり、搬送路12の両
側にそれぞれ一台ずつ配置され、角材2の側面2Aを両側
から挟持可能となっている。塗布ローラ16の回転軸16A
は、歯車23A, 23Bおよび、チェーン23C を介して電動モ
ータ17の出力軸に連結され、この電動モータ17により塗
布ローラ16が回転駆動されるようになっている。塗布ロ
ーラ16の表面には、図3に示されるように、パイル織り
の織布としてカーペットが巻き付けられ、これにより転
写部16B が設けられている。含浸ローラ15は、塗布ロー
ラ16と同様に、鉛直方向に沿って延びる回転軸15Aを中
心に回転するものであり、塗布ローラ16と当接して当該
塗布ローラ16から回転力が与えられるようになってい
る。含浸ローラ15の表面には、スポンジ状の含浸部15B
が設けられている。ノズル14は、回転する含浸ローラ15
の上端部に向かって防腐剤を噴射する位置に配置されて
いる。このノズル14から含浸ローラ15に噴射された防腐
剤は、含浸ローラ15および塗布ローラ16の当接ならびに
重力により、含浸部15B の上端から下端まで均一に広が
るようになっている。
【0011】ここで、含浸部15B に防腐剤を含浸させた
含浸ローラ15は、塗布ローラ16と当接しているため、塗
布ローラ16の回転により自らも回転し、この含浸ローラ
15および塗布ローラ16の回転により、含浸ローラ15の含
浸部15B から塗布ローラ16の転写部16B に防腐剤がむら
なく転写されるようになっている。角材2は、回転する
塗布ローラ16の間を通過するようになっている。角材2
が通過する際に、塗布ローラ16の転写部16B に転写され
た防腐剤が角材2の側面2Aに塗布され、これにより、角
材2の側面2A全体に厚さが均一の塗膜が形成されるよう
になっている。
含浸ローラ15は、塗布ローラ16と当接しているため、塗
布ローラ16の回転により自らも回転し、この含浸ローラ
15および塗布ローラ16の回転により、含浸ローラ15の含
浸部15B から塗布ローラ16の転写部16B に防腐剤がむら
なく転写されるようになっている。角材2は、回転する
塗布ローラ16の間を通過するようになっている。角材2
が通過する際に、塗布ローラ16の転写部16B に転写され
た防腐剤が角材2の側面2Aに塗布され、これにより、角
材2の側面2A全体に厚さが均一の塗膜が形成されるよう
になっている。
【0012】このような本実施例では、ローラコンベア
3で塗布装置10の入口側に搬送されてきた角材2を作業
員がガイド部材13の間に挿入する。角材2の先端が塗布
ローラ16の間に達すると、塗布ローラ16の回転力により
駆動され、角材2は、塗布ローラ16の間を通過して塗布
装置10の出口側に移動する。この塗布ローラ16の間を通
過する際に、角材2の両側面2Aに防腐剤が塗布される。
ここで、塗布ローラ16等の回転軸16A が鉛直方向に配置
され、角材2の鉛直となった側面2Aに防腐剤が塗布され
るので、角材2の側面2Aに凹部等があっても、過剰に塗
布された防腐剤は、重力により落下し、凹部等に溜まる
ことがない。このため、搬送路12の下方に配置した回収
パン18には、余剰の防腐剤が確実に回収される。また、
落下により余剰の防腐剤が凹部等に留まらず、角材2に
残らないので、塗布が完了した角材2を乾燥させるにあ
たり、完全に乾燥するまでの時間が短縮される。
3で塗布装置10の入口側に搬送されてきた角材2を作業
員がガイド部材13の間に挿入する。角材2の先端が塗布
ローラ16の間に達すると、塗布ローラ16の回転力により
駆動され、角材2は、塗布ローラ16の間を通過して塗布
装置10の出口側に移動する。この塗布ローラ16の間を通
過する際に、角材2の両側面2Aに防腐剤が塗布される。
ここで、塗布ローラ16等の回転軸16A が鉛直方向に配置
され、角材2の鉛直となった側面2Aに防腐剤が塗布され
るので、角材2の側面2Aに凹部等があっても、過剰に塗
布された防腐剤は、重力により落下し、凹部等に溜まる
ことがない。このため、搬送路12の下方に配置した回収
パン18には、余剰の防腐剤が確実に回収される。また、
落下により余剰の防腐剤が凹部等に留まらず、角材2に
残らないので、塗布が完了した角材2を乾燥させるにあ
たり、完全に乾燥するまでの時間が短縮される。
【0013】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、回転する含浸ローラ15の上端
部に向かって防腐剤を噴射する位置にノズル14を配置
し、含浸ローラ15の含浸部15B の上端から下端まで防腐
剤が均一に広がるようにしたので、角材2に防腐剤を塗
布する塗布ローラ16に防腐剤がむらなく転写されるよう
になり、角材2の側面2A全体に厚さが均一の塗膜を形成
できる。
な効果がある。すなわち、回転する含浸ローラ15の上端
部に向かって防腐剤を噴射する位置にノズル14を配置
し、含浸ローラ15の含浸部15B の上端から下端まで防腐
剤が均一に広がるようにしたので、角材2に防腐剤を塗
布する塗布ローラ16に防腐剤がむらなく転写されるよう
になり、角材2の側面2A全体に厚さが均一の塗膜を形成
できる。
【0014】また、塗布ローラ16等の回転軸16A を鉛直
方向に配置し、角材2の鉛直になった側面2Aに防腐剤を
塗布し、過剰に塗布された防腐剤が重力により落下する
ようにしたので、角材2の側面2Aに凹部等があっても、
余剰の防腐剤が凹部等に溜まらず角材2に残らないた
め、塗布が完了した角材2を短時間で完全に乾燥させる
ことがきる。
方向に配置し、角材2の鉛直になった側面2Aに防腐剤を
塗布し、過剰に塗布された防腐剤が重力により落下する
ようにしたので、角材2の側面2Aに凹部等があっても、
余剰の防腐剤が凹部等に溜まらず角材2に残らないた
め、塗布が完了した角材2を短時間で完全に乾燥させる
ことがきる。
【0015】さらに、塗布ローラ16等の回転軸16A を鉛
直方向に配置し、搬送路12の下方に回収パン18を配置
し、回収パン18にタンク19を介してポンプ20を接続した
ので、重力により角材2から下方に落下する防腐剤は、
回収パン18で確実に回収されるとともに、ポンプ20でノ
ズル14に送り返されるので、防腐剤に無駄がなくなり、
防腐剤を有効に使用することができる。
直方向に配置し、搬送路12の下方に回収パン18を配置
し、回収パン18にタンク19を介してポンプ20を接続した
ので、重力により角材2から下方に落下する防腐剤は、
回収パン18で確実に回収されるとともに、ポンプ20でノ
ズル14に送り返されるので、防腐剤に無駄がなくなり、
防腐剤を有効に使用することができる。
【0016】また、塗布ローラ16の表面にカーペットを
巻き付けて形成した転写部16B で角材2の塗布を行うよ
うにしたので、スポンジやゴム等の他の材料で形成した
場合よりも転写部16B の耐磨耗性が向上するので、塗布
装置10の耐久性を向上することができる。
巻き付けて形成した転写部16B で角材2の塗布を行うよ
うにしたので、スポンジやゴム等の他の材料で形成した
場合よりも転写部16B の耐磨耗性が向上するので、塗布
装置10の耐久性を向上することができる。
【0017】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。例えば、ノズル、含
浸ローラ、および、塗布ローラとしては、所定箇所に固
定されたノズル14、含浸ローラ15、および、塗布ローラ
16に限らず、図4に示されるように、電動モータ17の回
転軸17A を中心に揺動自在なアーム30を設け、このアー
ム30に設置することにより、所定の範囲内を移動可能と
したノズル34、含浸ローラ35、および、塗布ローラ36で
もよい。この場合、防腐剤等を搬送するポンプとノズル
34とをフレキシブル・パイプ37で接続するとともに、ア
ーム30の回動位置を任意の位置に固定可能な固定手段、
例えば、一端がアーム30に回動自在に固定され、他端が
フレーム11に設けたスリット11A に挿通されたボルト・
ナット38で位置変更可能に固定されるロッド39を設ける
ことが望ましい。このようにすれば、角材2の塗布に何
ら問題を生じさせることなく、対向する二つの塗布ロー
ラ36の間隔が調整可能となるので、幅寸法の異なる様々
な角材に対応することができるという効果が得られる。
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。例えば、ノズル、含
浸ローラ、および、塗布ローラとしては、所定箇所に固
定されたノズル14、含浸ローラ15、および、塗布ローラ
16に限らず、図4に示されるように、電動モータ17の回
転軸17A を中心に揺動自在なアーム30を設け、このアー
ム30に設置することにより、所定の範囲内を移動可能と
したノズル34、含浸ローラ35、および、塗布ローラ36で
もよい。この場合、防腐剤等を搬送するポンプとノズル
34とをフレキシブル・パイプ37で接続するとともに、ア
ーム30の回動位置を任意の位置に固定可能な固定手段、
例えば、一端がアーム30に回動自在に固定され、他端が
フレーム11に設けたスリット11A に挿通されたボルト・
ナット38で位置変更可能に固定されるロッド39を設ける
ことが望ましい。このようにすれば、角材2の塗布に何
ら問題を生じさせることなく、対向する二つの塗布ロー
ラ36の間隔が調整可能となるので、幅寸法の異なる様々
な角材に対応することができるという効果が得られる。
【0018】また、被塗布物としては、木材に限らず、
コンクリート製の建材や、パネル材の構成部材となりう
る他の建材でもよい。さらに、塗布剤としては、防腐剤
に限らず、プライマ、シーラ、塗料、および、接着剤で
もよく、要するに、パネル材の製造に用いられる液状塗
布剤であればよい。
コンクリート製の建材や、パネル材の構成部材となりう
る他の建材でもよい。さらに、塗布剤としては、防腐剤
に限らず、プライマ、シーラ、塗料、および、接着剤で
もよく、要するに、パネル材の製造に用いられる液状塗
布剤であればよい。
【0019】また、塗布ローラの転写部としては、カー
ペットからなる転写部16B に限らず、フェルト等の不織
布や他の厚手の織布でもよいが、前記実施例のように、
パイル織りのカーペットにすれば、耐久性を向上できる
という効果が得られる。さらに、原動機としては、電動
モータ17に限らず、エアモータ、油圧モータ等の流体式
の回転機や、エンジン等の内燃機関でもよい。なお、本
発明は、塗布ローラ側を固定し、被塗布物側を移動させ
る回転ローラ式塗布装置に限らず、被塗布物側を固定
し、塗布ローラ側を移動させる回転ローラ式塗布装置に
も適用できる。
ペットからなる転写部16B に限らず、フェルト等の不織
布や他の厚手の織布でもよいが、前記実施例のように、
パイル織りのカーペットにすれば、耐久性を向上できる
という効果が得られる。さらに、原動機としては、電動
モータ17に限らず、エアモータ、油圧モータ等の流体式
の回転機や、エンジン等の内燃機関でもよい。なお、本
発明は、塗布ローラ側を固定し、被塗布物側を移動させ
る回転ローラ式塗布装置に限らず、被塗布物側を固定
し、塗布ローラ側を移動させる回転ローラ式塗布装置に
も適用できる。
【0020】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、被塗布面
に均等に塗布剤の膜を形成できるうえ、被塗布面に凹部
等があっても塗布剤が溜まることがなくなり、塗布後の
乾燥時間を短縮することができる。
に均等に塗布剤の膜を形成できるうえ、被塗布面に凹部
等があっても塗布剤が溜まることがなくなり、塗布後の
乾燥時間を短縮することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】前記実施例を示す斜視図である。
【図3】前記実施例の要部を示す拡大斜視図である。
【図4】本発明の変形例を示す拡大平面図である。
2 被塗布物である角材 10 回転ローラ式塗布装置 12 搬送路 14, 34 ノズル 15, 35 含浸ローラ 15A 含浸ローラの回転軸 15B 含浸部 16, 36 塗布ローラ 16A 塗布ローラの回転軸 16B 転写部 17 原動機としての電動モータ 18 回収パン 20 搬送手段としてのポンプ
Claims (5)
- 【請求項1】被塗布物に塗布すべき塗布剤を噴射するノ
ズルと、このノズルから噴射される塗布剤を受けて当該
塗布剤を含浸する含浸ローラと、この含浸ローラに当接
して当該含浸ローラから転写される塗布剤を前記被塗布
物に塗布する塗布ローラと、この塗布ローラを回転駆動
する原動機とを備え、前記含浸ローラおよび前記塗布ロ
ーラの各回転軸が鉛直方向に沿って設けられていること
を特徴とする回転ローラ式塗布装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の回転ローラ式塗布装置に
おいて、前記ノズルは、前記含浸ローラの上端部に向か
って前記塗布剤を噴射する位置に配置されていることを
特徴とする回転ローラ式塗布装置。 - 【請求項3】請求項2に記載の回転ローラ式塗布装置に
おいて、前記含浸ローラおよび前記塗布ローラの下方に
これらの含浸ローラおよび塗布ローラから落下する塗布
剤を集める回収パンが設けられるとともに、この回収パ
ンで集められた塗布剤を前記ノズルに送る搬送手段が設
けられていることを特徴とする回転ローラ式塗布装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の回転ローラ式塗布装置に
おいて、前記被塗布物は木材であり、前記含浸ローラの
表面にはスポンジ状の含浸部が設けられ、前記塗布ロー
ラの表面にはパイル織りの織布からなる転写部が設けら
れていることを特徴とする回転ローラ式塗布装置。 - 【請求項5】請求項4に記載の回転ローラ式塗布装置に
おいて、前記被塗布物が移動する搬送路を有し、この搬
送路の両側に前記ノズル、前記含浸ローラ、および、前
記塗布ローラが設けられ、当該搬送路の両側に設けられ
た前記塗布ローラが前記被塗布物の両側面を挟持可能な
位置に対向配置されていることを特徴とする回転ローラ
式塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17994394A JPH0838968A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 回転ローラ式塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17994394A JPH0838968A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 回転ローラ式塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0838968A true JPH0838968A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16074664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17994394A Withdrawn JPH0838968A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 回転ローラ式塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0838968A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160083268A (ko) * | 2014-12-30 | 2016-07-12 | 아주스틸 주식회사 | 메탈 동박적층판의 가장자리 면 코팅장치 및 이에 의해 제조된 메탈 동박적층판 |
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-
1994
- 1994-08-01 JP JP17994394A patent/JPH0838968A/ja not_active Withdrawn
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---|---|---|---|---|
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |