JPH0838944A - 流体分離装置 - Google Patents

流体分離装置

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JPH0838944A
JPH0838944A JP20150294A JP20150294A JPH0838944A JP H0838944 A JPH0838944 A JP H0838944A JP 20150294 A JP20150294 A JP 20150294A JP 20150294 A JP20150294 A JP 20150294A JP H0838944 A JPH0838944 A JP H0838944A
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fluid
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discharge port
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separation
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Tadasuke Urata
忠助 浦田
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/38Treatment of water, waste water, or sewage by centrifugal separation

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  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Cyclones (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理流体の流入速度が速く、その処理量が
増加した場合であっても、処理室内の圧力に対応して流
体分離を効率良く行える流体分離装置と濃縮された分離
物質がスムーズに吐出口から排出できる流体分離装置を
提供する。 【構成】 遠心分離処理室と、該処理室の中央下方に処
理流体吐出口部と、該処理室の中央上方に分離物質吐出
口部を設けてなる流体処理装置において、該分離物質吐
出口部に、該処理室内の内部圧力の変化によって上下動
する吐出口開閉弁を設け、また該処理室の中心線上で、
該吐出口開閉弁の下部に逆円錐状部を備えた分離物質ガ
イドを設けた構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体分離装置に係り、
より詳細には、例えば、魚類等の汚物・血液その他の汚
水等の汚染流体を混合液浮遊物質等の汚染物質(本明細
書において分離物質という)と浄化流体とに高効率で分
離できるようにした流体分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体分離装置としては、種々の構
成のものがあり、例えば、汚染流体の処理に関しては、
好気性菌を利用する生物膜法、遠心分離器利用による処
理方法を用いた構成となっている。そして、これらの流
体分離装置の場合、汚染流体を浄化できるものの、装
置自体の構成が大掛かりとなる、混合液浮遊物質(L
MSS)等の汚染物質の分離、除去作業に手数が掛か
る、汚染流体の連続処理に限度がある、等の問題があ
る。
【0003】そこで、本発明者は、このような問題を解
決するために、先に、『平面視が円形状の流体分離処理
室の周壁に、その接線またはその近傍方向に沿って被処
理流体を該処理室内に噴入させるための被処理流体入口
部を設け、該処理室の内部に同心円上に複数個の流体処
理部を設け、該流体処理部はそれぞれ上部側が下部側に
対して処理室外側方向に傾く一個または複数個の螺旋状
傾斜板によって形成し、かつ該各流体処理部における螺
旋状傾斜板は、前記被処理流体入口部より噴入した被処
理流体を比重差によって分離物質と浄化流体とに分離さ
せながら処理室中央側に流通できるように配置し、該処
理室中央の上方に濃縮汚泥吐出口を設け、また該処理室
の中央部に被処理流体の回転流による漏斗状流体濾過分
離部を形成した流体分離装置』を提案した(特開平4ー
313385号公報参照)。
【0004】そして、この流体分離装置によれば、円筒
状汚水分離処理室に、汚水を、その接線方向に沿って噴
入させることで、該処理室内で、汚水の渦流による漏斗
もしくは龍巻状の分離部を形成させるているので、汚水
を浄化流体と汚染物質とにスムーズに分離させることが
でき、また汚水処理室を内方向に複槽状に配設した構成
の場合、小さい設備でもって分離効率を高められるとい
う利点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した流体
分離装置の場合、次のような課題が残る。すなわち、 被処理流体より混合液浮遊物質(LMSS)等の分
離物質と浄化流体との分離効率の面で十分といえない場
合もある。 被処理流体の流入速度が速く、またその処理量が増
加した場合、処理室内の圧力に対応して、流体分離がで
きなくなる。 流体処理室内から、濃縮された分離物質がスムーズ
に吐出口から排出できない場合がある。 等の課題が残る。
【0006】そこで、本発明者は、このようなことに鑑
み、種々、研究検討した結果、処理室内で被処理流体
を電気分解させる構成、処理室内部の微圧変化に対応
させえる構成、処理室の中央程、圧力分布、重力分布
が小さいので、軽比重の分離物質を、圧力・重力の大き
い方へガイドする構成、の3点を組み合わせることによ
って、前記課題を解決できることを究明した。
【0007】本発明は、上述した点に対処して創案した
もので、その目的とする処は、被処理流体の流入速度が
速く、その処理量が増加した場合であっても、処理室内
の圧力に対応して流体分離を効率良く行える流体分離装
置を提供することにある。また本発明の他の目的は、濃
縮された分離物質がスムーズに吐出口から排出できる流
体分離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、上記課題を解決
するための手段としての本発明の流体分離装置は、遠心
分離処理室と、該処理室の中央下方に処理流体吐出口部
と、該処理室の中央上方に分離物質吐出口部を設けてな
る流体処理装置において、該分離物質吐出口部に、該処
理室内の内部圧力の変化によって上下動する吐出口開閉
弁を設け、また該処理室の中心線上で、該吐出口開閉弁
の下部に逆円錐状部を備えた分離物質ガイドを設けてな
る構成としている。
【0009】また、本発明の請求項2の流体分離装置
は、遠心分離処理室と、該処理室の中央下方に処理流体
吐出口部と、該処理室の中央上方に分離物質吐出口部を
設けてなる流体処理装置において、該処理室の周壁部の
上下方向に、陽極電極と陰極電極を設け、また該処理室
の中央上方に該処理室内の内部圧力の変化によって上下
動する吐出口開閉弁を設けると共に、該吐出開閉弁を挟
んで上方に気体排出口部、下方に該吐出開閉弁の下方に
分離物質吐出口部を設け、更に前記処理室の中心線上
で、該吐出口開閉弁の下部に、下端が開口する中空部を
備えた逆円錐状部を有する分離物質ガイドを設け、また
該吐出口開閉弁には該中空部と気体排出口部とを連通す
る前記電気分解による気体誘導用貫通孔を有する構成と
している。
【0010】更に、本発明の請求項3の流体分離装置
は、前記各発明において、遠心分離処理室が、平面視が
円形状の流体分離処理室の周壁に、その接線またはその
近傍方向に沿って被処理流体を該処理室内に噴入させる
ための被処理流体入口部を有し、該処理室の内部に同心
円上に複数個の流体処理部を有し、該流体処理部はそれ
ぞれ上部側が下部側に対して処理室外側方向に傾く一個
または複数個の螺旋状傾斜板を有し、かつ該各流体処理
部における螺旋状傾斜板は、前記被処理流体入口部より
噴入した被処理流体を比重差によって分離物質と処理流
体とに分離させながら処理室中央側に送れるように配置
し、また該処理室の中央部に被処理流体の回転流により
前記分離物質を濃縮させる漏斗状流体濾過分離部を形成
してなる構成としている。
【0011】
【作用】本発明の流体分離装置は、被処理流体を流体ポ
ンプ等で流体分離処理室内の上方より噴入させると、処
理室内に配置される上部側が下部側に対して処理室外側
方向に傾く一個または複数個の螺旋状傾斜板によって形
成される流体処理部で、該被処理流体に加圧負圧現象を
生じさせ、かつ該被処理流体を比重差で、分離物質と処
理流体とに分離させて、処理室中央に形成される漏斗状
流体濾過分離部に回転激流として噴入し、該漏斗状流体
濾過分離部で渦流、龍巻流が発生して、これにより前記
分離物質と処理流体とが分離される。
【0012】ここで、前記漏斗状流体濾過分離部で分離
された分離物質のうちの軽比重物質は、処理室の中央部
位に位置するが、逆円錐状部を有する分離物質ガイドに
よって誘導され、処理室内の内部圧力に応じて、その開
口が上下動・調整された吐出口開閉弁を介して分離物質
吐出口部から吐出され、また分離物質が分離された処理
流体は、処理室の下方の処理流体吐出口部から吐出され
る。従って、被処理流体の流量に関係なく、被処理流体
を分離物質と処理流体への分離をいっそう高効率で行な
えるように作用する。
【0013】また、処理室の周壁に、電極を設けた場合
は、処理室内部の被処理流体を電気分解させることによ
り、被処理流体を分離物質と処理流体への分離をいっそ
う高効率で行なえるように作用する。また、吐出口開閉
弁の下部に、下端が開口する中空部を備えた逆円錐状部
を有する分離物質ガイドを設けると共に、該吐出口開閉
弁に該中空部と気体排出口部とを連通する貫通孔を設け
た場合は、電気分解によって発生した酸素ガスまたは水
素ガスを、該中空部、貫通孔を通じて、スムーズに吐出
できる。更に、処理室内の被処理流体が回転運動をしな
がら分離・吐出されているので、前記電極への印か電圧
を上げることができるため、高度の電気分解を行なえる
ように作用する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明を具体化
した実施例について説明する。ここに、図1〜図2は本
発明の一実施例を示し、図1は概略構成図、図2は図1
のA−A断面図、図3〜図5は、本発明の他の実施例の
概略構成図である。
【0015】−実施例1− 本実施例の流体処理装置は、トルネード汚水分離処理装
置であって、概略すると、汚水処理室1に、アクリル板
等によって形成される汚水処理入口部2と、汚水処理部
3と、漏斗状流体濾過分離部4と、分離物質誘導部5
と、分離物質吐出部6、および処理水吐出部7の、六つ
の部分を備えた構成よりなる。
【0016】汚水処理室1は、通常、透明アクリル板等
の合成樹脂板によって形成される汚水処理装置の本体部
であって、その周壁8に汚水噴入口9を有している。汚
水噴入口9には、汚水処理入口部2が連設され、汚水処
理入口部2から汚水噴入口10を通じて汚水処理室1内
に汚水が噴入する構成とされている。
【0017】汚水処理入口部2は、ポンプ21とエジェ
クタ22によって形成され、ポンプ21の後段にエジェ
クタ22の水主流路23が連設され、また吸入路24に
空気通気管25が連設され、エジェクタ作用でもって導
入汚水中に吸入路24を通じて空気を巻き込ませる構成
とされている。空気通気管25の先端部位にはPH調整
等の薬剤、オゾン、滅菌剤、あるいは凝縮剤等の入口が
形成されている。そして、エジェクタ22によって空気
等を混合された汚水(被処理水)は、汚水処理室1の周
壁8に形成されている汚水噴入口9を介して汚水処理部
3に導入されるように構成されている。
【0018】汚水処理部3は、三つの汚水処理部31、
32、33とによって構成されている。汚水処理部3
1、32、33は、汚水処理室1の中央を中心とする同
心円上(若干の偏心した状態も含む)に連続して配設さ
れている。水処理部31は上部側が下部側に対して処理
室外側方向に傾く一枚の螺旋状傾斜板31aと周壁8と
によって形成されている。
【0019】螺旋状傾斜板31aは、その始端31bが
汚水噴入口9の噴入路後部位に位置し、必要に応じて、
該部位における周壁8に固定され、終端31cが処理室
1内部を一周する始端31bと重なる程度の長さの傾斜
板として形成されている。また、始端31bと終端31
cの間には、水処理部31で処理された汚水を汚水処理
部2に送る空隙部(長孔)31dが形成されている。こ
こで、螺旋状傾斜板31aの傾斜角度αは、70〜80
°の傾斜角度とされている。これは、実験によって得た
角度であって、該角度が60°以下となると汚水噴入口
9の噴入する被処理水の加速が弱く、充分な混合状態が
得られない。
【0020】水処理部32は、上部側が下部側に対して
処理室外側方向に傾く二枚の螺旋状傾斜板32a、32
a′と、水処理部31の螺旋状傾斜板31aとによって
形成されている。螺旋状傾斜板32a、32a′は、そ
れぞれ1/2円弧より若干長い程度の長さの傾斜板であ
って、螺旋状傾斜板32aの始端32bは、螺旋状傾斜
板31aの終端31cとの間に空隙部(長孔)32cを
介して内側に重なる部位に位置し、終端32dは、螺旋
状傾斜板32a′の始端32b′の内側に空隙部(長
孔)32c′を介して重なる部位に位置している。
【0021】また、螺旋状傾斜板32a′の始端32
b′は螺旋状傾斜板31aとの間で空隙部32d′を形
成し、終端32e′は、螺旋状傾斜板32a′の始端3
2b′の外側に空隙部32f′を介して重なる部位に位
置している。また、螺旋状傾斜板32a、32a′のそ
れぞれの終端32d、32f′は、水処理部33の螺旋
状傾斜板33aの始端33b、螺旋状傾斜板33a′′
の始端33b′′との間に、それぞれ空隙部33c、3
3c′′を形成している。
【0022】水処理部33は、上部側が下部側に対して
処理室外側方向に傾く四枚の螺旋状傾斜板33a、33
a′、33a′′、33a′′′と、水処理部32の螺
旋状傾斜板32a、32a′とによって形成されてい
る。螺旋状傾斜板33a、33a′、33a′′、33
a′′′は、それぞれ1/4円弧より若干長い程度の傾
斜板であって、それぞれの始端33b、33b′、33
b′′、33b′′′は隣接する螺旋状傾斜板33a、
33a′、33a′′、33a′′′の終端33d、3
3d′、33d′′、33d′′′との間に長孔として
形成される空隙部33e、33e′、33e′′、33
e′′′を形成し、漏斗状流体濾過分離部4と連通する
構成とされている。
【0023】漏斗状流体濾過分離部4は、処理室1の中
央部に位置し、水処理部33の螺旋状傾斜板33a、3
3a′、33a′′、33a′′′の内部に形成され、
水処理部33で浄水(処理水)と分離物質とに分離され
た状態の被処理水を、分離物質吐出部6と処理水吐出部
7でそれぞれ回収できるように渦巻または龍巻を発生さ
せる構成とされている。
【0024】分離物質誘導部5は、油、泡、ミクロ粒子
等の軽比重物質を、分離物質吐出部6に誘導吐出するた
めの誘導部であって、逆円錐状部を有する分離物質ガイ
ド51で形成されている。これは、処理室1で、分離さ
れた分離物質のうち、油、泡、ミクロ粒子等の軽比重物
質は、重比重物質に対して、圧力分布、重力分布の小さ
い処理室1の中央部に位置するため、これを分離物質ガ
イド51によって、処理室1の圧力・重力分布の大きい
周囲方向に誘導し、渦流によって、重比重物質と一緒に
分離物質吐出部6に誘導するためである。この分離物質
ガイド51は、分離物質吐出部6の吐出口開閉弁61の
下面に固定されている。
【0025】分離物質吐出部6は、処理室1の上方に設
けられていて、吐出口開閉弁61と吐出口62、および
開閉弁調整部63を有している。吐出口開閉弁61は、
板状の弁体であって、開閉弁調整部63によって、吐出
口62の上部から開閉自在の構成とされている。開閉弁
調整部63は、スプリングバネ64によって、吐出口開
閉弁61を押圧すると共に、処理室1内の内部圧力で上
下動を許容する構成とされ、またバルブ65によって、
スプリングバネ64のバネ力を調整できる構成とされて
いる。
【0026】処理水吐出部7は、処理室1の下方に設け
られていて、汚水から分離物質を除去した処理水を吐出
する処理水吐出口71と、漏斗状流体濾過分離部4にお
ける龍巻、渦巻流を受ける漏斗部72とから構成されて
いる。
【0027】また、処理室1の周壁8は、上部周壁部8
1と下部周壁部82とに分離され、両周壁部81、82
との間が絶縁体83で接続されている。そして、上部周
壁部81と下部周壁部82に、それぞれ電極84、85
が設けられている。ここで、電極84、85は、一方を
+電極とし、他方を−電極とし、陽極電極としては、フ
ッ素加工金属、鉛、あるいは二酸化鉛等の金属電極を用
いる。そして、陽極電極として、二酸化鉛等の金属電極
を用いる場合は、オゾンの発生を促すことができる構成
となる。
【0028】本実施例の流体処理装置は、まず、分離物
質吐出部6における開閉弁調整部63のバルブ65によ
ってスプリングバネ64のバネ圧を調整し、すなわち、
処理室内の圧力が高圧となる場合は、吐出口62と吐出
口開閉弁61との開口隙間を狭く調整し、また低圧の場
合は、該開口隙間を広く調整した後、ポンプ21で主通
路13を形成するエジェクタ22に強制導入すること
で、エジェクタ作用により、曝気用空気が空気通気管2
5、吸入路23を通じて吸入され混合水とされ、該混合
水は、水噴入口9を介して水処理部3に処理室1の接線
または近傍方向に噴入される。ここで、分離水中に薬剤
を滴下することで、混合水中のPH濃度の調整等を並行
処理される。
【0029】水処理部3で分離水は、まず、水処理部3
1で螺旋状傾斜板31aに沿って混合汚水が加速され周
回して空隙部31dに達すると、空隙部32bが負圧発
生状態にあるので、液体中の加圧負圧現象(船舶等にお
けるスクリュウから吐出する後蹟のように、液体に圧力
を加え、瞬間に空気を抜くと、該液体中にミクロの気泡
が発生し、透明度の高い水も白濁色になる現象)が生じ
て、混合水中の粒子の気泡が、ミクロの気泡に変えら
れ、分離水中の粒子に働く見掛け上の重力(汚水との比
重差)で、水より軽い軽比重物質を分離した状態とされ
る。ここで、混合水が高速・高圧であるほど分離状態が
増加する。
【0030】また、該分離状態にある混合水は、水処理
部32に送られ、螺旋状傾斜板32aに沿って加速され
ると共に、分離状態が促進され、更に、空隙部32c′
で加速され、また空隙部32d′が負圧発生状態にある
ので、螺旋状傾斜板31aと螺旋状傾斜板32a′との
間で加速、分離が促進される。そして、加速、分離が促
進された混合水は、空隙部33c、33c′を介して汚
水処理部47に誘導され、分離状態にある混合水は、そ
の回転速度が一層増加することにより、加速が促進され
て比重差で水より軽い軽比重物質と共に、水より重い重
比重物質をも分離した状態とされる。そして、該混合水
は、空隙部33e、33e′、33e′′、33
e′′′で、加圧負圧が繰り返されると共に、長孔を形
成する空隙部33e、33e′、33e′′、33
e′′′より漏斗状流体濾過分離部4に回転激流として
噴入する。
【0031】そして、漏斗状流体濾過分離部4に回転激
流として噴入した分離状態の混合水は、渦巻、龍巻流と
なり、回転流体による逆浸透膜現象が発生し、フィルタ
ーのないフィルターとして作用し、該混合水が濾過され
て浄水(混合水中の85%内外の浄水として)として、
被処理水中の70%程度が処理水吐出口7で回収され
る。また並行して、軽比重物質、重比重物質を含む分離
水は、処理室1の内壁8aに衝突し、該軽比重物質、重
比重物質が分離状態とされ、軽比重物質は、重比重物質
に対して、圧力分布、重力分布の小さい処理室1の中央
部に位置するため、これを逆三角錐状の分離物質ガイド
51によって、処理室1の圧力・重力分布の大きい周囲
方向に誘導され、渦流によって、重比重物質と一緒に、
吐出口開閉弁61を介して、被処理水中の30%程度が
分離物質吐出部6に誘導される。ここで、電極84、8
5に電圧を印かすることによって、被処理水が電気分解
される。この場合、被処理水中に、その電導性を増すた
めにフッ素、リン酸塩を含む電解液、H2 SO3 等のオ
キシ酸、NaOH等の塩基、等の電解液を加えることが
肝要である。そして、電気分解をする場合、該被処理水
中のNOx分が除去される。また吐出口開閉弁61は、
処理室1内の内部圧力によって、上下動して、分離物質
吐出口部6の開口間隙が自動調整され、処理室1で処理
される汚水の流量に関係なく、汚水が、高効率で分離物
質と処理水に分離される。
【0032】また、前記電気分解によって、被処理水が
電気分解され、水素ガスと酸素ガスが発生し、両ガスが
分離物質吐出部6に誘導される。すなわち、該ガスが処
理室内で、その遠心力によって中央側に移動させられ、
逆三角錐状の分離物質ガイド51によって、分離物質吐
出部6に誘導される。また、上方の電極84が、+電
極、下方の電極85が−電極の場合、過酸化水素水を含
有する処理水、すなわち酸性イオン水が、処理水吐出口
7を通じて回収できる。そして、本実施例の装置をプー
ルの水処理装置として用いた場合、この処理水を、再
び、プールに循環させることによって、該プール内の水
の酸素含有量を増加させることができ、該プール内の水
を消毒・浄水できる。また、反対に、電極84、85の
極性が逆の場合は、処理水吐出口7から還元水、すなわ
ちアルカリイオン水を得ることができる。
【0033】更に、処理室1内では、被処理水が渦流と
され、順次、回収されるので、電極への電圧を高電圧と
することが可能となり、前記電気分解をいっそう良好
に、連続して行うことができる。
【0034】−実施例2− 本実施例の流体分離装置は、前述した実施例1におい
て、処理室1の金属等の導電性材料で形成された、ある
いは一部に配した周壁部8の上方向に陽極電極84、下
方向に陰極電極85を、両電極間に絶縁体83を配して
設け、また処理室1の中央の上方に処理室1内の内部圧
力の変化によって上下動する吐出口開閉弁61を設ける
と共に、吐出開閉弁61を挟んで上方に気体排出口部1
5、下方に吐出開閉弁61の下方に分離物質吐出口部6
を設け、更に漏斗状流体濾過分離部4の中心線上で、吐
出口開閉弁61の下部に、下端が開口する中空部52を
備えた逆円錐状部を有する分離物質ガイド51を設け、
また吐出口開閉弁61に、中空部52と気体排出口部1
5とを連通する貫通孔66を設けている。
【0035】そして、本実施例の場合、陽極電極84と
陰極電極85による電気分解によって、陽極電極84で
は酸素ガス(水酸イオン)が発生し、酸化反応が進行
し、また陰極電極85では、水素ガス(水素イオン)が
発生し、還元反応が進行する。そして、陰極電極85で
発生した水素ガスは、処理室1の中央の漏斗状流体濾過
分離部4によって、処理室1の上方に強制的に誘導さ
れ、分離物質ガイド51の中央に設けられている貫通孔
66から気体排出口部15に排出され、また、陽極電極
85から発生した酸素ガスは、分離物質ガイド51に沿
って分離物質と一緒に分離物質吐出口部6に排出され
る。また、処理水吐出口7からは、処理室1の下方の陰
極電極85での水素イオンの発生により過酸化水素水
(酸性水)の状態の処理水が排出される。
【0036】また、電極84、85の極性を反対にした
場合は、酸素ガスが貫通孔66から気体排出口部15に
排出され、処理水吐出口7からは、アルカリイオン水
(還元水)が排出される。
【0037】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で変
形実施できるものを含む。因みに、図4、図5に示すよ
うな構成としてもよい。すなわち、図4、図5に示す流
体分離装置は、実施例2において、処理室1の周壁部8
が、3つの周壁で形成され、その間が絶縁体88、88
を介在させた構成とされていて、図5に示す流体分離装
置は、分離物質誘導部5を形成する分離物質ガイド51
が、下側が円筒状で、上側に円錐状部を有する構成とさ
れている。また、前記処理室は、遠心分離室であればよ
いことは当然である。更に、前述した実施例において
は、被処理流体を汚水の場合で説明したが、一般的な水
道水やその他の水、あるいは空気等の流体であっても本
発明に含まれることは当然である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1の流体分離装置によれば、分離物質吐出口部
に、処理室内の内部圧力の変化で上下動する吐出口開閉
弁を設けているので、処理室内の内部圧力に応じて、そ
の開口が上下動・調整された吐出口開閉弁を介して分離
物質吐出口部から吐出でき、また漏斗状流体濾過分離部
の中心線上で、該吐出口開閉弁の下部に逆円錐状部を有
する分離物質ガイドを設けているの、処理室の中央部位
に位置する軽比重物質を、逆円錐状部を有する分離物質
ガイドに沿って誘導でき、被処理流体の流量に関係な
く、被処理流体を分離物質と浄化流体への分離をいっそ
う高効率で行なえるという効果を有する。
【0039】また、本発明の請求項2の流体分離装置に
よれば、処理室の周壁に、電極を設けた場合は、処理室
内部の被処理流体を電気分解させることにより、被処理
流体を分離物質と浄化流体への分離をいっそう高効率で
行なえ、また、吐出口開閉弁の下部に、下端が開口する
中空部を備えた逆円錐状部を有する分離物質ガイドを設
けると共に、該吐出口開閉弁に該中空部と気体排出口部
とを連通する貫通孔を設けているので、電気分解によっ
て発生した酸素ガスまたは水素ガスを、該中空部、貫通
孔を通じて、スムーズに吐出できる。更に、処理室内の
被処理流体が回転運動をしながら分離・吐出されている
ので、前記電極への印か電圧を挙げることができるた
め、高度の電気分解を行なえるという効果を有する。
【0040】更に、本発明の請求項3の流体分離装置に
よれば、遠心分離処理室が、処理室内に配置される上部
側が下部側に対して処理室外側方向に傾く一個または複
数個の螺旋状傾斜板によって形成される流体処理部で、
該被処理流体に加圧負圧現象を生じさせ、かつ該被処理
流体を比重差で、分離物質と処理流体とに分離させる構
成であるので、処理室中央に漏斗状流体濾過分離部が形
成され、かつ該漏斗状流体濾過分離部で渦流、龍巻流が
発生して、より良好に前記分離物質と処理流体とが分離
され、前記請求項1、2の効果をいっそう向上させ得る
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図4】 本発明の他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図5】 本発明の他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1・・・汚水処理室、2・・・汚水処理入口部、3・・
・汚水処理部、4・・・漏斗状流体濾過分離部、5・・
・分離物質誘導部、6・・・分離物質吐出部、7・・・
処理水吐出部、8・・・周壁、9・・・汚水噴入口、1
0・・・汚水噴入口、21・・・ポンプ、22・・・エ
ジェクタ、23・・・水主流路、24・・・吸入路、2
5・・・空気通気管、31、32、33・・・汚水処理
部、31a、32a、33a・・・螺旋状傾斜板、51
・・・分離物質ガイド、61・・・吐出口開閉弁、62
・・・吐出口、63・・・開閉弁調整部、64・・・ス
プリングバネ、65・・・バルブ、71・・・処理水吐
出口、72・・・漏斗部、81・・・上部周壁部、82
・・・下部周壁部、83・・・絶縁体、84、85・・
・電極、52・・・中空部、15・・・気体排出口部、
66・・・貫通孔、88・・・絶縁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心分離処理室と、該処理室の中央下方
    に処理流体吐出口部と、該処理室の中央上方に分離物質
    吐出口部を設けてなる流体処理装置において、該分離物
    質吐出口部に、該処理室内の内部圧力の変化によって上
    下動する吐出口開閉弁を設け、また該処理室の中心線上
    で、該吐出口開閉弁の下部に逆円錐状部を備えた分離物
    質ガイドを設けてなることを特徴とする流体分離装置。
  2. 【請求項2】 遠心分離処理室と、該処理室の中央下方
    に処理流体吐出口部と、該処理室の中央上方に分離物質
    吐出口部を設けてなる流体処理装置において、該処理室
    の周壁部の上下方向に、陽極電極と陰極電極を設け、ま
    た該処理室の中央上方に該処理室内の内部圧力の変化に
    よって上下動する吐出口開閉弁を設けると共に、該吐出
    開閉弁を挟んで上方に気体排出口部、下方に該吐出開閉
    弁の下方に分離物質吐出口部を設け、更に前記処理室の
    中心線上で、該吐出口開閉弁の下部に、下端が開口する
    中空部を備えた逆円錐状部を有する分離物質ガイドを設
    け、また該吐出口開閉弁には該中空部と気体排出口部と
    を連通する前記電気分解による気体誘導用貫通孔を有す
    ることを特徴とする流体分離装置。
  3. 【請求項3】 遠心分離処理室が、平面視が円形状の流
    体分離処理室の周壁に、その接線またはその近傍方向に
    沿って被処理流体を該処理室内に噴入させるための被処
    理流体入口部を有し、該処理室の内部に同心円上に複数
    個の流体処理部を有し、該流体処理部はそれぞれ上部側
    が下部側に対して処理室外側方向に傾く一個または複数
    個の螺旋状傾斜板を有し、かつ該各流体処理部における
    螺旋状傾斜板は、前記被処理流体入口部より噴入した被
    処理流体を比重差によって分離物質と処理流体とに分離
    させながら処理室中央側に送れるように配置し、また該
    処理室の中央部に被処理流体の回転流により前記分離物
    質を濃縮させる漏斗状流体濾過分離部を形成してなる請
    求項1または2に記載の流体分離装置。
JP20150294A 1994-08-02 1994-08-02 流体分離装置 Pending JPH0838944A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010047760A1 (de) * 2010-10-08 2012-04-12 Hydac Process Technology Gmbh Separatorvorrichtung
CN108843544A (zh) * 2018-08-15 2018-11-20 蚌埠艾普压缩机制造有限公司 一种高纯度高压氢气压缩机

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