JPH0838220A - スライドファスナー用連続エレメント列の成形方法及び装置 - Google Patents

スライドファスナー用連続エレメント列の成形方法及び装置

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JPH0838220A
JPH0838220A JP6181021A JP18102194A JPH0838220A JP H0838220 A JPH0838220 A JP H0838220A JP 6181021 A JP6181021 A JP 6181021A JP 18102194 A JP18102194 A JP 18102194A JP H0838220 A JPH0838220 A JP H0838220A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D5/00Producing elements of slide fasteners; Combined making and attaching of elements of slide fasteners
    • B29D5/06Producing elements of slide fasteners; Combined making and attaching of elements of slide fasteners the interlocking members being formed by continuous helix
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スライダーによる噛合・分離動作が円滑になさ
れると共に、所定の噛合強度が確保されスライダーの摺
動抵抗を少なくした合成樹脂製の連続エレメント列の成
形方法及び成形装置を提供する。 【構成】連続的に供給される合成樹脂モノフィラメント
(MF)の噛合頭部形成位置に薄肉状で且つフィラメント横
断方向に膨出する噛合頭部(8) を間欠的にスタンピング
成形し、次いで同モノフィラメント(MF)の噛合頭部(8)
を屈曲させると共に、脚部(9) 及び脚部間を連結する反
転部(9a)を有する一連のファスナーエレメント列(E) を
成形した後、成形されたファスナーエレメント列(E) を
搬送部(5) により搬送し、その搬送途中において加熱部
(6) を通して噛合頭部(8) を加熱軟化させ、反り返って
軟化した前記噛合頭部(8) に弧状凹部(7a)を有する頭部
整形治具(7) を当接させて噛合頭部(8) の外形を弧状に
整形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性合成樹脂製の
モノフィラメントから製造されるコイル状あるいはジグ
ザグ状の一連のスライドファスナー用の連続エレメント
列を成形するための成形方法と成形装置に関し、更に詳
しくは噛合・分離が円滑になされると共に所定の噛合強
度が確保され、且つスライダーの摺動を円滑にする同エ
レメント列の成形方法及びその成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製モノフィラメントから
コイル状或いはジグザグ状の連続エレメント列を成形す
る方法としては、例えば米国特許第5,164,205
号明細書に開示されているスライドファスナー用連続エ
レメント列の成形方法が知られている。同明細書に挙げ
られた成形方法の一例としては、連続的に供給される合
成樹脂製モノフィラメントにファスナーエレメントの噛
合頭部やエレメント脚部同士の連結部等の折曲部分をス
タンピング成形ローラにより順次押圧成形すると共に、
押圧成形を終えたモノフィラメントをマンドレルの周囲
に巻回しながらコイル状の連続エレメント列に成形する
ものである。また、他の成形方法として、前述のごとく
スタンピング成形ローラにより所定の間隔をもって押圧
成形されたモノフィラメントをジグザグ状に折曲成形す
ると共に、噛合頭部に対応する押圧成形部分を屈曲させ
てジグザグ状の連続エレメント列の成形方法が挙げられ
ている。
【0003】前記スタンピング成形用ローラは、内周面
に所望の形状をなす押圧突起を突出させた大径の環状外
ローラと、外周面に前記突起の一部を受け入れる凹部が
形成され、或いは外周面が平坦面とされた小径の円形内
ローラとを有し、両ローラを一部で衝合させながら同一
方向に回転すると共に、環状外ローラの内周面と円形内
ローラの外周面とが衝合する衝合部にモノフィラメント
を供給し、環状外ローラと円形内ローラの回転に伴って
モノフィラメントの所望位置にスタンピングにより押圧
成形するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上述の米国
特許第5,164,205号明細書に開示されたスライ
ドファスナー用の連続エレメント列の成形方法によれ
ば、噛合頭部がスタンピング成形ローラによる押圧によ
って成形されるため、同噛合頭部は偏平でモノフィラメ
ントの横断方向に膨出する薄肉状となり、これをコイル
状或いはジグザグ状に屈曲するとき前記膨出部分が噛合
頭部の頂点より上方に反り返ってしまう。噛合頭部のか
かる形態は、エレメント同士の噛合強度を低下させるば
かりでなく、スライダーの摺動抵抗を増加させ、円滑な
スライドファスナーの開閉を妨げる原因となる。
【0005】本発明はかかる課題を解決すべくなされた
ものであり、その目的はスライダーによる噛合・分離動
作が円滑になされると共に、所定の噛合強度が確保され
スライダーの摺動抵抗を少なくした合成樹脂製の連続エ
レメント列の成形方法及び成形装置を開発することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、本発明の
連続的に供給される合成樹脂モノフィラメントの所定位
置に薄肉状で且つフィラメント横断方向に膨出する噛合
頭部を間欠的に押圧成形する頭部成形工程と、同モノフ
ィラメントの噛合頭部を屈曲させると共に、脚部及び脚
部間を連結する反転部を有する一連のファスナーエレメ
ント列を成形するエレメント列成形工程と、成形された
ファスナーエレメント列の噛合頭部を加熱軟化させる加
熱工程と、軟化した前記噛合頭部に頭部整形治具を当接
させ、噛合頭部の外形を弧状に整形する頭部整形工程と
を備えてなることを特徴とするスライドファスナー用連
続エレメント列の成形方法により達成される。
【0007】また上記目的は、本発明の合成樹脂モノフ
ィラメントの連続供給手段、連続的に供給される前記モ
ノフィラメントの所定位置に薄肉状で且つフィラメント
横断方向に膨出する噛合頭部を間欠的に押圧成形する頭
部成形手段、同モノフィラメントの噛合頭部を折曲げる
と共に、脚部と脚部間を連結する反転部とを有する一連
のファスナーエレメント列を成形するエレメント列成形
手段、成形された同ファスナーエレメント列を連続搬送
する搬送手段、同搬送手段による搬送途中においてファ
スナーエレメント列の噛合頭部を加熱軟化させる頭部加
熱手段、及び加熱軟化した噛合頭部に当接し、その外形
を弧状に整形する弧状の当接面を有する頭部整形治具を
備えてなることを特徴とするスライドファスナー用連続
エレメント列の成形装置によっても達成される。
【0008】
【作用】連続的に供給されるモノフィラメントには、頭
部成形手段により偏平で且つモノフィラメントの横断方
向に膨出した膨出部を有する噛合頭部が形成され、こう
して成形されたモノフィラメントは、次いで各噛合頭部
を順次屈曲させながら連続エレメント列を成形する。
【0009】この噛合頭部が屈曲されるとき、前記膨出
部は外側に反り返った形態となり、エレメント同士の噛
合強度を低下させてスライドファスナーを徒らに開きや
すくするばかりでなく、前記膨出部の先端がスライダー
のエレメント通路に摺接して摺動抵抗を増加させ、円滑
なスライドファスナーの開閉を妨げる。これを回避する
ためには、スライダーのエレメント通路に寸法的に余裕
を持たせることが必要となるが、これではスライドファ
スナーの噛合機能がますます損なわれてしまうという問
題が生じていた。
【0010】そこで本発明では、頭部を屈曲させて上述
のごとく成形されたエレメント列を搬送部に繰り出すよ
うにしている。そして、この搬送部の途中で加熱手段に
より噛合頭部を加熱して軟化させた後に、弧状の凹部か
らなる当接面を有する頭部整形治具を順次噛合頭部の外
面に当接させて、加熱されて押圧変形しやすくなってい
る同頭部を押圧し、モノフィラメントの横断方向に膨出
する膨出部を含めて前記当接面により噛合頭部の外面全
体を弧状に整形する。この後、急激に冷却すると噛合頭
部の弧形状がエレメントの収縮により変形してしまうた
め、冷却エアノズルにより常温の空気をコイルエレメン
ト列に吹き付けて徐冷する。冷却されたコイルエレメン
ト列は搬送部から離され、次工程に移送される。
【0011】こうして整形された噛合頭部は、その全体
が弧状をなすため、左右のエレメント列がスライダー胴
体の内部に形成されたY字状のエレメント通路を通過し
ながら噛合・分離をするとき、互いの弧状面を滑るよう
にして円滑に噛合及び分離がなされ、しかも噛合頭部の
整形時に膨出部の内面も僅かに内側に曲げられるため、
所定の噛合強度を確保している。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて具体的
に説明する。図1及び図2は本発明における代表的なコ
イルエレメント成形装置の構成図である。本発明のコイ
ルエレメント成形装置1は、スライドファスナー用エレ
メント列Eの原材である合成樹脂製モノフィラメントM
Fを連続的に供給するモノフィラメント供給部2と、各
エレメントの噛合頭部、脚部反転部、縫着糸掛り溝等を
モノフィラメント上に成形するための一対のスタンピン
グ成形部3と、同スタンピング成形部3を経たモノフィ
ラメントMFをコイル状のエレメント列Eとして成形す
るエレメント列成形部である固定マンドレル4と、同マ
ンドレル4の下流側に設置され、コイル状に成形された
エレメント列Eを搬送するエレメント列搬送部5と、同
搬送部5により搬送される連続エレメント列Eの各噛合
頭部を加熱軟化する頭部加熱部6と、軟化した噛合頭部
の外形を整形する頭部整形治具7とから構成される。
【0013】前記スタンピング成形部3は公知の装置が
採用できるものであり、図示例においては上記米国特許
第5,164,205号明細書に開示されたスタンピン
グ成形装置が採用されている。同スタンピング成形部3
は、図2に示すごとく内部回転円筒体30内に配置され
た円筒内ローラ31と、外部回転円筒体32内に一体に
配置された環状外ローラ33とからなり、モノフィラメ
ントMFをスタンピング成形するために用いられる。
【0014】内部回転円筒体30は、スタンピング成形
部3の中心位置にベアリングを介して回転可能に支持さ
れる。この内部回転円筒体30は図示せぬ下端の歯車を
介して、図示せぬ駆動手段により駆動されるタイミング
ベルト13により制御回転する。内部回転円筒体30の
頂部には図示せぬ取付腕部が設けられており、該取付腕
部の下面には内部回転円筒体30の中心を挟んで対称位
置にモノフィラメントの供給ローラ34及びモノフィラ
メントMFをスタンピング成形するための円筒内ローラ
31が回転可能に軸支されている。
【0015】図2に示すごとく円筒内ローラ31の外周
面には、その一部分が環状外ローラ33の内周面と衝合
し、モノフィラメントMFをスタンピング成形する。円
筒内ローラ31の外周面には、その円周方向に所定の間
隔をもって所定数の凹部が形成されている。外部回転円
筒体32が内部回転円筒体30の外側に配置され、ベア
リングを介して内部回転円筒体30の下部と回転可能に
連結される。前記外部回転円筒体32の上面内側に環状
外ローラ33が一体に配置される。この環状外ローラ3
3の内周面には、その円周方向に沿って所定数の押圧突
起が所定の間隔をもって形成されている。環状外ローラ
33の押圧突起は円筒内ローラ31の対応する凹部と協
動し、スタンピング成形を行う。
【0016】前記押圧突起及び対応する凹部の形状はモ
ノフィラメントMF上に成形する形状によって決まる。
噛合頭部は、その外周面に押圧突起を有する円筒内ロー
ラ31と平坦な内周面を有する環状外ローラ33とによ
りモノフィラメントMFをスタンピング成形して得ても
よい。反対に、環状外ローラ33がその内周面に押圧突
起を有し、円筒内ローラ31が平坦な外周面を有するこ
ともある。円筒内ローラ31は、円筒内ローラ31の外
周面が環状外ローラ33の内周面と部分的に衝合するよ
うに環状外ローラ33に当接され、これによってモノフ
ィラメント供給部2から所定の長さが繰り出されるモノ
フィラメントMFをスタンピング成形する。環状外ロー
ラ33は内歯車を有しており、円筒内ローラ31の下部
には環状外ローラ33の内歯車と噛合する歯車を有して
いる。内部回転円筒体30よりも低い速度で回転する外
部回転円筒体32により回転される円筒内ローラ31
は、内部回転円筒体30と共に公転しつつ、それ自体が
自転をしている。モノフィラメントMFは円筒内ローラ
31と環状外ローラ33との間の衝合部に連続的に供給
され、円筒内ローラ31の外周面と環状外ローラ33の
内周面によりスタンピング成形される。
【0017】内部回転円筒体30が一回転する間に、モ
ノフィラメント供給ローラ34と円筒内ローラ31はそ
れらの軸を中心に自転する。この間に、モノフィラメン
トMFが隣接する噛合頭部間の間隔に等しい長さ、即ち
1個のエレメントの長さだけ予め設定された方向に繰り
出され、その間にモノフィラメントMFがスタンピング
成形がなされ、マンドレル4の回りに1回巻回される。
【0018】前記マンドレル4の基部はマンドレルホル
ダー41の頂部に支持されており、同マンドレルホルダ
ー41は内部回転円筒体30の内部中心にベアリングを
介して支持される図示せぬ固定軸の一端に固定されてい
る。内部回転円筒体30は前記固定軸の回りを回転し、
これによって成形されたモノフィラメントMFがマンド
レル4に屈曲巻回しつつマンドレル4の延設方向に進
み、図3に示すごとくコイル状のエレメント列Eが形成
される。マンドレル4はその内部に案内通路を有し、そ
の通路を通して芯紐Bが図示せぬ上記固定軸の中心に貫
通して形成された案内孔を通って供給され、コイル状エ
レメント列Eの内部に挿通された状態で同エレメント列
Eと共に繰り出される。
【0019】モノフィラメントMFは、図2に示すごと
くモノフィラメント供給部2のボビン21から引き出さ
れ、マンドレル4の上記案内孔を通して内部回転円筒体
30の下端から上方に案内される。そしてモノフィラメ
ントMFは、内部回転円筒体30に取り付けられた各種
プーリーを経て、上述のごとく円筒内ローラ31の外周
面と環状外ローラ33の内周面の間に供給される。モノ
フィラメントMFは、環状外ローラ33及び円筒内ロー
ラ31の回転と同期して所定の張力下に一定の速度で供
給され、上述のごとくその長手方向に一定の均一な間隔
をもって順次スタンピング成形がなされる。
【0020】図4は本発明のスタンピング成形方法によ
って成形されたモノフィラメントMFを示し、図5は成
形されたモノフィラメントMFが個々のエレメントを形
成するためにマンドレル4に徐々に巻回されるときの状
態を示している。図4及び図5に示すごとく、噛合頭部
8はモノフィラメントMFの所定位置をスタンピングに
より形成される偏平で且つモノフィラメントMFの横断
方向に膨出した膨出部8aを有しており、膨出部8aが
形成されたモノフィラメントMFは噛合頭部8が屈曲さ
れて、芯紐Bを内部に挿通しつつマンドレル4の周囲に
順次コイル状に巻回され、最終的にコイル状エレメント
列Eに成形される。
【0021】こうして偏平で且つ肉薄の噛合頭部8が屈
曲されるとき、前記膨出部8aは図3に示すごとく外側
に反り返った形態を持つようになる。このように膨出部
8aが反り返ると、エレメント同士の噛合強度が低下し
てスライドファスナーを徒らに開きやすくするばかりで
なく、前記膨出部8aの先端がスライダーのエレメント
通路に摺接して摺動抵抗が増加し、円滑なスライドファ
スナーの開閉を妨げる。これを回避するためには、スラ
イダーのエレメント通路に寸法的に余裕を持たせること
が必要となるが、これではスライドファスナーの噛合機
能がますます損なわれてしまうという問題を生じてい
た。
【0022】図6は上述のごとくして噛合頭部8が成形
されたモノフィラメントMFから得られるジグザグ状エ
レメント列E′の展開図を示している。前記モノフィラ
メントMFは、同図に示すごとく各噛合頭部8を中央に
一直線状に配置して、その左右を脚部9を残してジグザ
グ状に屈曲されており、こうしてジグザグ状に成形され
たモノフィラメントMFの各噛合頭部8を、その中心を
結ぶ直線Lに沿って更に屈曲して連続エレメント列E′
を得る。
【0023】上述のごとくしてコイル状に形成された連
続エレメント列Eは、順次マンドレル4から繰り出され
て続くエレメント列搬送部5に導かれる。このときマン
ドレル4から繰り出される連続エレメント列Eの姿勢
は、図3に示すごとく噛合頭部8が同一直線上に整列し
た状態にある。図1に示す実施例において、前記エレメ
ント列搬送部5はダイホイール50を備えており、ガイ
ドロール51を介して水平軸回りを図示せぬ駆動装置に
より積極回転しながら連続エレメント列Eを搬送する。
マンドレル4から整列状態で繰り出されてくる噛合頭部
8をダイホイール50の側面から突出させて連続エレメ
ント列Eを搬送するため、ダイホイール50の外周面に
は、その円周方向に図7及び図8に示すごとく各エレメ
ントの脚部9及び反転部9aを当接して案内するエレメ
ント列案内路50aと、各エレメント間に嵌入して各エ
レメントを所定のピッチで送り出すための仕切り片50
bとが形成されている。この構成によって、如何に記載
する加熱や整形加工を受けても、エレメント列の所定の
形状と所定のピッチを維持しながら搬送していくことが
できるものである。
【0024】図1に示す実施例においては、前記ダイホ
イール50による連続エレメント列Eの搬送区域は外周
の略5/6周(中心角が略300°)に相当する範囲に
設定され、この搬送区域の途中には連続エレメント列E
の搬送路に沿って頭部加熱部6、頭部整形治具7、冷却
エアノズル11及びスクレーパー12が順次設けられて
いる。
【0025】連続エレメント列Eの搬送路に沿って設置
されるこれらの装置のうち、頭部加熱部6及び頭部整形
治具7は、本発明の最も重要な構成部分をなしており、
図示例によれば前記頭部加熱部6はダイホイール50の
外周面に向けて所定の範囲にわたって加熱するために同
加熱部分に対設する加熱エアノズル60と、同加熱エア
ノズル60に連結され、前記噛合頭部8を加熱軟化させ
るに十分な温度とされた加熱エアを供給する加熱エア供
給管61とを有している。
【0026】また前記頭部整形治具7は、図1及び図8
に示すごとく前記ダイホイール50の外周側縁に沿って
形成された上記エレメント列案内路50aの側面から突
出する噛合頭部8を所定の押圧力をもって押圧する外周
面を有し、ダイホイール50と同期して回転する円板に
より構成される。そして、前記外周面には周方向に弧状
をなす多数の凹部7aが全周にわたって列設されてお
り、各弧状凹部7aはダイホイール50の回転により等
ピッチで搬送されてくる各噛合頭部8の頂部に順次に衝
合し、加熱されて押圧変形しやすくなっている同頭部8
を押圧して、図7に示すごとくモノフィラメントMFの
横断方向に膨出する膨出部8aの頂面を前記弧状凹部7
aにより押圧して弧状に整形する。この後、急激な冷却
により噛合頭部8の弧形状がエレメントの収縮により変
形しないよう、冷却エアノズル11からは常温の空気を
コイルエレメント列Eに吹き付けて徐冷する。冷却され
たコイルエレメント列Eはスクレーパー12によりダイ
ホイール50から離され、次工程に移送される。
【0027】図9は弧状に整形された噛合頭部8を有す
るコイルエレメント列Eの係合状態を示している。同図
に示すごとく、本発明装置により整形された噛合頭部8
はその全体が弧状をなすため、左右のエレメント列E,
Eがスライダー胴体Sの内部に形成されるY字状のエレ
メント通路を通過しながら噛合・分離をするとき、互い
の弧状面を滑るようにして円滑に噛合及び分離ができ、
しかも噛合頭部8の整形時に膨出部8aの内面も僅かに
内側に曲げられるため、所定の噛合強度が確保される。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されない
ことは上述の説明から明らかであり、例えば図6に示す
ジグザグ状のエレメント列E′にあっても上述のコイル
状エレメント列Eと同様に、噛合頭部8を屈曲するとき
その膨出部8aは外側に反り返るため、上述の頭部整形
方法が適用できる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
のスライドファスナー用連続エレメント列の成形方法に
よれば、連続的に成形されるエレメント列の噛合頭部の
外形を弧状に順次形成するものであり、また成形された
噛合頭部が理想的な形状を有するため、噛合強度が確保
されると共に噛合・分離も円滑になされるようになり、
しかもスライダー形状を小型化できる。更に、本発明の
連続エレメント列成形装置は、従来公知のエレメント列
成形装置に簡単な構成を加えるだけで上述の頭部形状が
得られるものであり、生産性の向上に資するところ大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライドファスナー用連続エレメント
列の成形装置の代表的な実施例の概略構成を示す側面図
である。
【図2】同装置のスタンピング成形部の構造例を示す平
面図である。
【図3】同装置によるコイル状エレメント列の成形工程
を示す部分側面図である。
【図4】スタンピング成形部により成形された噛合頭部
を有するモノフィラメントの形状を示す平面図である。
【図5】前記モノフィラメントのマンドレルに対する巻
回状態を示す正面図である。
【図6】連続エレメント列の別態様であるジグザグ状の
エレメント列の展開図である。
【図7】図1におけるX−X線の矢視図である。
【図8】図7におけるY−Y線の矢視断面図である。
【図9】本発明により得られたエレメント列の噛合・分
離状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 コイルエレメント列成形装置 2 モノフィラメント供給部 21 ボビン 3 スタンピング成形部 30 内部回転円筒体 31 円筒内ローラ 32 外部回転円筒体 33 環状外ローラ 34 モノフィラメント供給ローラ 4 固定マンドレル 41 マンドレルホルダー 5 エレメント列搬送部 50 ダイホイール 50a エレメント列案内路 50b 仕切り片 51 ガイドロール 6 頭部加熱部 60 加熱エアノズル 61 加熱エア供給管 7 頭部整形治具 7a 弧状凹部 8 噛合頭部 8a 膨出部 9 脚部 9a 反転部 11 冷却エアノズル 12 スクレーパー 13 タイミングベルト E 連続エレメント列 MF モノフィラメント B 芯紐 S スライダー SC 連結部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に供給される合成樹脂モノフィラ
    メント(MF)の所定位置に薄肉状で且つフィラメント横断
    方向に膨出する噛合頭部(8) を間欠的に押圧成形する頭
    部成形工程と、 同モノフィラメント(MF)の噛合頭部(8) を屈曲させると
    共に、脚部(9) 及び脚部間を連結する反転部(9a)を有す
    る一連のファスナーエレメント列(E) を成形するエレメ
    ント列成形工程と、 成形されたファスナーエレメント列(E) の噛合頭部(8)
    を加熱軟化させる加熱工程と、 軟化した前記噛合頭部(8) に頭部整形治具(7) を当接さ
    せ、噛合頭部(8) の外形を弧状に整形する頭部整形工程
    と、を備えてなることを特徴とするスライドファスナー
    用連続エレメント列の成形方法。
  2. 【請求項2】 合成樹脂モノフィラメント(MF)の連続供
    給手段(2) 、 連続的に供給される前記モノフィラメント(MF)の所定位
    置に薄肉状で且つフィラメント横断方向に膨出する噛合
    頭部(8) を間欠的に押圧成形する頭部成形手段(3) 、 同モノフィラメントの噛合頭部(8) を折曲げると共に、
    脚部(9) と脚部間を連結する反転部(9a)とを有する一連
    のファスナーエレメント列(E) を成形するエレメント列
    成形手段(4) 、 成形された同ファスナーエレメント列(E) を連続搬送す
    る搬送手段(5) 、 同搬送手段(5) による搬送途中においてファスナーエレ
    メント列(E) の噛合頭部(8) を加熱軟化させる頭部加熱
    手段(6) 、及び加熱軟化した噛合頭部(8) に当接し、そ
    の外形を弧状に整形する弧状の当接面(7a)を有する頭部
    整形治具(7) 、 を備えてなることを特徴とするスライドファスナー用連
    続エレメント列の成形装置。
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