JPH0837539A - 構内通信方法及びそのシステム - Google Patents

構内通信方法及びそのシステム

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JPH0837539A
JPH0837539A JP12103895A JP12103895A JPH0837539A JP H0837539 A JPH0837539 A JP H0837539A JP 12103895 A JP12103895 A JP 12103895A JP 12103895 A JP12103895 A JP 12103895A JP H0837539 A JPH0837539 A JP H0837539A
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JP
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communication
cell
allocation
communication terminal
cells
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JP12103895A
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Tomoyuki Kanekiyo
知之 兼清
Haruhiko Kojima
治彦 児島
Hiroyuki Nishi
宏之 西
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信中セルの衝突による再送を防ぎ、リアル
タイムで各通信端末装置の通信を可能とし、各通信端末
装置の要求する通信速度で効率的に伝送路を共有して通
信を行えるバス型伝送路を用いた構内通信方法及びその
システムを提供する。 【構成】 システム主装置101と通信端末装置102
a〜102cとを、上下2方向のバス方式のディジタル
伝送路103,104によって接続し、おのおののディ
ジタル伝送路上でデータを固定長のセルからなる伝送フ
レーム単位で送信すると共に、システム主装置101が
下り方向ディジタル伝送路104上のセルの内、通信に
使用されていないセルを用いて上り方向ディジタル伝送
路103上のセルの各通信端末装置102a〜102c
へ割り当てを各通信端末装置102a〜102cに伝達
し、各通信端末装置102a〜102cの通信要求に応
じてシステム主装置101がセルを各通信端末装置10
2a〜102cの通信に割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主装置と複数の通信端
末装置とそれらを接続するディジタル伝送路からなる構
内通信方法及びそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】構内通信システムは、電話系とコンピュ
ータ間通信系に大別され、電話系の代表例としてPBX
(構内交換機)・ボタン電話装置があげられ、コンピュ
ータ間通信系の代表例としてLAN(ローカルエリアネ
ットワーク)があげられる。
【0003】一方、構内通信システムをトポロジの点か
ら分別すると、スター、バス、リングがあげられる。P
BXは一般にスター配線であり、ボタン電話装置は一般
にスターもしくはバス配線である。またLANはスタ
ー、バス、ループそれぞれのトポロジを用いたものがあ
り、バス型トポロジの代表例としては、IEEE(アメ
リカ電気・電子技術者協会)の802委員会で標準化さ
れているCSMA/CD方式があげられる。
【0004】ボタン電話装置でバス型トポロジを使うも
のは上り方向下り方向それぞれのバス型伝送路を持ち、
図2に示すように各伝送路中に固定データ長の通信用の
チャネル21と呼設定用のチャネル22を持ち、呼設定
用のチャネルはバス上の各通信端末装置に固定的に割り
当てられている。各通信端末装置はその呼設定用のチャ
ネル22を用いてシステム主装置に通信用チャネル21
の割り当て要求を送信し、この要求をもとにシステム主
装置が各通信チャネル21の割り当てを決定する。シス
テム主装置は決定された割り当てを呼設定用チャネル2
2を用いて通信端末装置に送信し、通信端末装置は割り
当てられた通信用チャネル21を用いて通信を行なう。
【0005】一方、CSMA/CD方式は、バス型伝送
路上で他の通信端末装置がデータを送信中でないことを
確認し、データの送信を行なう。データ送信開始後にバ
ス上でデータの衝突が起こったときは、データの送信を
中止し、ランダムに設定した時間後にデータの送信を再
開することにより、各通信端末装置のデータ送信を可能
としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たバス型トポロジを用いたボタン電話装置の場合は、通
信用のチャネルとは別に呼設定用のチャネルが各通信端
末装置に固定的に必要になり、バス上の通信端末装置の
数が増加すると伝送路上で呼設定用のチャネルが使用す
る帯域が増加し、伝送効率が低下するという問題点があ
った。
【0007】一方、CSMA/CD方式の場合は、同時
に1台の通信端末装置しか通信を行なうことができき
ず、またデータセルが輻輳すると伝送路上でセルの衝突
が発生するため、衝突したセルの再送手順が必要にな
り、リアルタイムの通信に適していなかった。
【0008】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、通信
中セルの衝突による再送を防ぎ、リアルタイムで各通信
端末装置の通信を可能とし、各通信端末装置の要求する
通信速度で効率的に伝送路を共有して通信を行えるバス
型伝送路を用いた構内通信方法及びそのシステムを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)で
は、通信を行なう複数の通信端末装置と、該通信端末装
置からの通信を交換するシステム主装置と、該システム
主装置と各通信端末装置を接続し、データを複数の固定
長のセルからなる上り方向及び下り方向伝送フレームの
形態で伝送する上り方向及び下り方向ディジタル伝送路
とからなり、前記システム主装置は、各上り方向伝送フ
レーム中の空きセルの各通信端末装置の通信への割り当
てを、該各通信端末装置によりなされた通信要求に基づ
いて決定する手段と、該決定する手段により決定された
割り当ての通知を各下り方向伝送フレーム中のセルの内
の空きセルを用いて該各通信端末装置に伝送して、該各
通信端末装置からの通信に使用可能な上り方向ディジタ
ル伝送路上の割り当てセルを該各通信端末装置が下り方
向ディジタル伝送路を介して伝送される通知に基づいて
認識できるようにする手段とを含む、ことを特徴とする
構内通信システムが提供される。
【0010】又、本発明(請求項2)では、上記構内通
信システムにおいて、前記決定する手段は更に各上り方
向伝送フレーム中の空きセルの現在通信中でない各通信
端末装置への予備割り当てを決定し、前記伝送する手段
は更に該決定する手段により決定された予備割り当ての
通知を各下り方向伝送フレーム中のセルの内の空きセル
を用いて該現在通信中でない各通信端末装置に伝送し
て、該現在通信中でない各通信端末装置からの通信要求
に使用可能な上り方向ディジタル伝送路上の予備割り当
てセルを該現在通信中でない各通信端末装置が下り方向
ディジタル伝送路を介して伝送される通知に基づいて認
識できるようにする。
【0011】又、本発明(請求項3)では、上記構内通
信システムにおいて、各通信端末装置は、通信に必要な
データ量が予備割り当てされた空きセルで伝送可能なデ
ータ量以下の時に、各上り方向伝送フレーム中の予備割
り当てされた空きセルを使って通信を行なう。
【0012】又、本発明(請求項4)では、上記構内通
信システムにおいて、各通信端末装置は、通信に必要な
データ量が予備割り当てされた空きセルで伝送可能なデ
ータ量より多い時に、通信に必要なだけの各上り方向伝
送フレーム中のセルの割り当てを要求する通信要求を行
い、該通信要求に基づいて決定された各上り方向伝送フ
レーム中の割り当てセルを使って通信を行なう。
【0013】又、本発明(請求項5)では、上記構内通
信システムにおいて、前記割り当ての通知は各下り方向
伝送フレーム中の各セルに設けられた割り当てデータ部
により示され、該割り当てデータ部は各上り方向伝送フ
レーム中のセルに対応して複数のセル割り当て表示部を
有し、各上り伝送フレーム中の各セルの割り当ての有無
を該各上り方向伝送フレーム中の各セルに対応するセル
割り当て表示部のビット値により示す。
【0014】又、本発明(請求項6)では、上記構内通
信システムにおいて、前記割り当ての通知は各下り方向
伝送フレーム中の各セルに設けられた割り当てデータ部
により示され、該割り当てデータ部は各上り方向伝送フ
レーム中の空きセルがそこから連続して割り当てられる
開始セルを示す開始セル表示部と、該開始セルから連続
して割り当てられる各上り方向伝送フレーム中の空きセ
ル数を示す割り当てセル個数表示部とを有する。
【0015】更に、本発明(請求項7)では、通信を行
なう複数の通信端末装置と、該通信端末装置からの通信
を交換するシステム主装置とにより構成された構内通信
システムで構内通信をする方法であって、データを複数
の固定長のセルからなる上り方向及び下り方向伝送フレ
ームの形態で伝送する上り方向及び下り方向ディジタル
伝送路により、前記システム主装置と各通信端末装置を
接続することと、各上り方向伝送フレーム中の空きセル
の各通信端末装置の通信への割り当てを、該各通信端末
装置によりなされた通信要求に基づいて前記システム主
装置で決定することと、これにより決定された割り当て
の通知を各下り方向伝送フレーム中のセルの内の空きセ
ルを用いて前記システム主装置から該各通信端末装置に
伝送して、該各通信端末装置からの通信に使用可能な上
り方向ディジタル伝送路上の割り当てセルを該各通信端
末装置が下り方向ディジタル伝送路を介して伝送される
通知に基づいて認識できるようにすることと、からなる
ことを特徴とする構内通信方法が提供される。
【0016】又、本発明(請求項8)では、上記構内通
信方法において、各上り方向伝送フレーム中の空きセル
の現在通信中でない各通信端末装置への予備割り当てを
前記システム主装置で決定することと、これにより決定
された予備割り当ての通知を各下り方向伝送フレーム中
のセルの内の空きセルを用いて前記システム主装置から
該現在通信中でない各通信端末装置に伝送して、該現在
通信中でない各通信端末装置からの通信要求に使用可能
な上り方向ディジタル伝送路上の予備割り当てセルを該
現在通信中でない各通信端末装置が下り方向ディジタル
伝送路を介して伝送される通知に基づいて認識できるよ
うにすることと、を更に含む。
【0017】又、本発明(請求項9)では、上記構内通
信方法において、各通信端末装置は、通信に必要なデー
タ量が予備割り当てされた空きセルで伝送可能なデータ
量以下の時に、各上り方向伝送フレーム中の予備割り当
てされた空きセルを使って通信を行なう。
【0018】又、本発明(請求項10)では、上記構内
通信方法において、各通信端末装置は、通信に必要なデ
ータ量が予備割り当てされた空きセルで伝送可能なデー
タ量より多い時に、通信に必要なだけの各上り方向伝送
フレーム中のセルの割り当てを要求する通信要求を行
い、該通信要求に基づいて決定された各上り方向伝送フ
レーム中の割り当てセルを使って通信を行なう。
【0019】又、本発明(請求項11)では、上記構内
通信方法において、前記割り当ての通知は各下り方向伝
送フレーム中の各セルに設けられた割り当てデータ部に
より示され、該割り当てデータ部は各上り方向伝送フレ
ーム中のセルに対応して複数のセル割り当て表示部を有
し、各上り伝送フレーム中の各セルの割り当ての有無を
該各上り方向伝送フレーム中の各セルに対応するセル割
り当て表示部のビット値により示す。
【0020】又、本発明(請求項12)では、上記構内
通信方法において、前記割り当ての通知は各下り方向伝
送フレーム中の各セルに設けられた割り当てデータ部に
より示され、該割り当てデータ部は各上り方向伝送フレ
ーム中の空きセルがそこから連続して割り当てられる開
始セルを示す開始セル表示部と、該開始セルから連続し
て割り当てられる各上り方向伝送フレーム中の空きセル
数を示す割り当てセル個数表示部とを有する。
【0021】
【作用】本発明によれば、主装置が下り方向の伝送路上
を伝送させるセルの内、使用されていないセルを用いて
上り方向伝送路のセルの各通信端末装置への割り当てを
各通信端末装置に伝達することにより、上り方向伝送路
上の通信用セルを割り当てることができると共に、この
通信用セル割り当てのために、伝送路上に特別なセル割
り当て用のセルを用いる必要がない。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
【0023】図1は本発明の一実施例を示す構内通信シ
ステムの概略ブロック図である。図1において、101
はシステム主装置、102a〜102cは通信端末装
置、103は上り方向ディジタル伝送路、104は下り
方向ディジタル伝送路である。
【0024】ディジタル伝送路103及び104は、複
数の固定長のセルを有し、上り方向ディジタル伝送路1
03上のセルは、通信端末装置102a〜102cがシ
ステム主装置101に情報を伝送するのに用いられる。
この際、セルの使用権はシステム主装置101によって
各通信端末装置102a〜102cに与える。下り方向
ディジタル伝送路104上のセルはシステム主装置10
1によって使用され、システム主装置101から各通信
端末装置102a〜102cに情報を伝送するのに用い
られる。
【0025】システム主装置101はCPUを主体とし
て構成され、情報通信制御部111と交換部112を有
し、情報通信制御部111は、下り方向ディジタル伝送
路104へのセルの送出を行う信号送信部113と、上
り方向ディジタル伝送路103からのセルの受信を行う
信号受信部114、及びおのおのの伝送路103,10
4のセルの各通信端末装置102a〜102cへの割り
当ての決定を行なうセル割り当て管理部115を備えて
いる。また、交換部112は各ディジタル伝送路10
3,104上を転送されるセルの交換処理を行なう。
【0026】一方、各通信端末装置102a〜102c
はCPUを主体として構成され、下り方向ディジタル伝
送路104からのセルの受信を行う信号受信部123及
び上り方向ディジタル伝送路103へのセルの送信を行
なう信号送信部122を有する情報通信制御部121を
備えている。
【0027】尚、各通信端末装置102a〜102cの
構成は単なる一例として示したものにすぎず、必ずしも
図1で示したような形態である必要はない。また、ディ
ジタル伝送路103,104に接続される通信端末装置
が3つに限定されることはない。
【0028】図3,4は本実施例におけるディジタル伝
送路の伝送フレーム構成を示す図である。図3に示す2
01は上り方向ディジタル伝送路103の伝送フレー
ム、図4に示す202は下り方向ディジタル伝送路10
4の伝送フレームである。
【0029】上り方向ディジタル伝送路103は固定ビ
ット長のセル211a〜211eから構成され、下り方
向ディジタル伝送路104は固定ビット長のセル221
a〜221eで構成されている。各通信端末装置102
a〜102cは、このセル211a〜211e及び22
1a〜221eを使用して通信を行なう。
【0030】尚、図3,4は通信用のセルについてのフ
レーム構成について一例として示したものにすぎず、必
ずしも図3,4で示したような形態である必要はない。
また、各ディジタル伝送路103,104のセルの数が
5つに限定されることはない。
【0031】次に、本実施例の構内通信システムの動作
例を図5及び図6に示すフローチャートに基づいて説明
する。ここで、図5はシステム主装置101の動作を示
すフローチャートであり、図6は通信端末装置102c
の動作を示すフローチャートである。
【0032】この動作例では通信端末装置102a及び
102bが上り方向ディジタル伝送路103を用いて通
信中である際に、新たに通信端末装置102cが上り方
向ディジタル伝送路103を用いて通信を行なう場合で
ある。具体的には図1に示すような構内通信システムに
おいて、図3,4の201,202のような伝送フレー
ムを持つとき、通信端末装置102aが上り方向ディジ
タル伝送路103のセル211aを使用し、通信端末装
置102bが同様にセル211bを使用中であり、下り
方向ディジタル伝送路104のセルの内221a,22
1b,221cが通信に使用されているときに、通信端
末装置102cが上り方向へ通信を行なう場合の動作で
ある。
【0033】システム主装置101は、現在上り方向デ
ィジタル伝送路103上のセル211a〜211eを用
いて通信中でない通信端末装置があるか否かを判定し
(SA1)、この判定の結果、通信中でない通信端末装
置が存在しないときは処理を終了し、通信中でない通信
端末装置102cをセル割り当て管理部115により認
識すると、この通信中でない通信端末装置102cから
システム主装置101へのセルの割り当てを要求するた
めの通信要求通知用としてセル割り当て管理部115に
より上り方向ディジタル伝送路103上の空きセル21
1cをこの通信中でない通信端末装置102cへ予備割
り当てする(SA2)。
【0034】次に、システム主装置101は、下り方向
ディジタル伝送路104の空きセル221dを用いて通
信端末装置102cに対し、上り方向ディジタル伝送路
103のセル211cの予備割り当てを通知する(SA
3)。
【0035】一方、通信端末装置102cでは現在下り
方向ディジタル伝送路中に自己に対するセルが存在する
か否かを判定し(SB1)、存在しない場合には処理を
終了する。また、下り方向ディジタル伝送路104中に
自己に対するセルが存在するときは、このセル221d
を信号受信部123で受信し、セル211cの予備割り
当てを認識する(SB2)。この後、通信端末装置10
2cは通信を要求するか否かを判定し(SB3)、通信
を要求しないときは処理を終了する。また、通信を要求
する場合には、通信要求する情報量が予備割り当てされ
た割り当て要求用セルで伝送可能な情報量より大きいか
判定し(SB4)、もしそうならば通信端末装置102
cは信号送信部122を介して、予備割り当てされたセ
ル211cを用いて必要な通信速度に応じたセル数の空
セルの割り当てをシステム主装置101に要求する(S
B5)。もしそうでなければ通信端末装置102cは予
備割り当てされた割り当て要求用セルを用いて通信を行
う(SB6)。
【0036】次に、システム主装置101は通信要求が
あったか否かを判定し(SA4)、この判定の結果通信
要求がないときは処理を終了し、通信要求があったと
き、即ち通信端末装置102cから送信されたセル21
1cによって、通信装置102cからのセル割り当て要
求を受信すると、システム主装置101はセル割り当て
管理部115を用いて、通信端末装置102cに対する
上り方向ディジタル伝送路103上のセル割り当て数及
び割り当てるセルを決定する(SA5)。次いで、シス
テム主装置101は信号送信部113によって、下り方
向ディジタル伝送路104上の空きセル211dを用い
てセルの割り当てを通信端末装置102cに通知する
(SA6)。
【0037】一方、通信端末装置102cでは、システ
ム主装置101から上り方向ディジタル伝送路103の
セル割り当て通知を受信したか否かを判定し(SB
7)、この判定の結果セル割り当て通知を受信していな
いときは処理を終了し、セル割り当て通知を受信したと
きは、通信端末装置102cはその割り当てに従い、通
信終了まで割り当てられたセルを用いて通信を行う(S
B8)。
【0038】尚、上述の通り本実施例ではシステム主装
置101、通信端末装置102とも、通信要求の意志表
示とその受け付けの処理(図5のSA1〜SA4、図6
のSB1〜SB3)と実際のセル割り当ての処理(図5
のSA5〜SA6、図6のSB4〜SB8)の2段階の
処理となっている。これにより、各通信端末装置102
は、予備割り当てされたセルでまかなえるだけの通信量
であれば、通信要求を出すことなく通信を行うことが可
能となる。
【0039】以上説明したように、本実施例によれば、
システム主装置101が、下り方向のディジタル伝送路
104上を伝送させるセルの内、使用されていないセル
を用いて上り方向ディジタル伝送路103のセルの各通
信端末装置への割り当てを各通信端末装置に伝達してい
るので、上り方向の通信用のセルを割り当てることがて
きる。これにより、ディジタル伝送路103,104上
にバス配線で接続された各通信端末装置102a〜10
2cの要求する通信速度での通信とリアルタイムの通信
とが同時に可能となる。さらにまた、ディジタル伝送路
103,104上に特別なセル割り当て用のセルを固定
的に必要としないため、従来方式に比べて通信に用いる
ことのできる帯域を大幅に増やすことができる。又、各
通信端末装置102が1フレーム中で複数のセルを利用
できるので、伝送帯域を有効に共通利用することが可能
である。
【0040】次に上述した割り当ての通知に用いるセル
の構成例を図面を参照しながら説明する。
【0041】図7は本発明における下りディジタル伝送
路104上のセルの構成例を示す図である。図7におい
て、601はセル、611は宛先表示部、612はセル
状態表示部、613は割り当てデータ部であり、残りは
ダミーデータで詰められている。ここで通常の通信用セ
ルでは611がセルヘッダ部に該当し、その他がセルデ
ータ部に該当する。この中で宛先表示部611はセルの
割り当てを通知する端末を示し、612はこのセルが割
り当て通知用のセルであることを示す。割り当てデータ
部613については以下の二つの例が考えられる。
【0042】まず図8に割り当てデータ部の一構成例を
示す。図8において701は割り当てデータ部、711
a〜711eはセル割り当て表示部である。セル割り当
て表示部711a〜711eは大きさ1ビットで構成さ
れ、それぞれ上り方向ディジタル伝送路103上のセル
211a〜211eに対応し、セル割り当て表示部71
1a〜711eの値により当該通信端末装置にセル割り
当てを通知する。またこのセル割り当て表示部711a
〜711eの個数は上り1フレーム中のセルの個数に等
しい。
【0043】この例ではセル割り当て表示部の値が1の
時該当セルが、当該通信端末装置へ割り当てのあること
を示し、0の時には割り当てがないことを示す。但し、
これは一例であり個数は5個であることには限定されな
いし、セルの割り当て規則が逆であってもかまわない。
例として図9(a)に示すように、セル割り当て表示部
711a〜711eの値がそれれぞれ711a=1,7
11b=0,711c=0,711d=1,711e=
1であったとすると、当該通信端末装置は、図9(b)
に示すように上り方向伝送フレーム201中のセル21
1a,211d,211eを用いて通信が可能となる。
【0044】次に図10に割り当てデータ部の他の例を
示す。図10において801は割り当てデータ部、81
1は割り当て開始セル表示部、812は割り当てセル個
数表示である。割り当て開始セル表示部811は上り方
向伝送フレーム201中のセル中から割り当てるセルの
開始セル番号を示し、割り当てセル個数表示部812は
開始セルから同時に連続して割り当てるセルの個数を示
す。
【0045】この例では、図11(a)に示すように割
り当て開始セル表示部811の値が4で、割り当てセル
個数表示部812の値が2の場合、当該通信端末装置は
図11(b)に示すように上り方向伝送フレーム201
中のセル211d,211eを使用して通信を行うこと
が出来る。
【0046】ここで、セル割り当ての具体的方式とし
て、図8のようなビットマップ表示方式と図10のよう
な開始セル位置表示方式を比較評価すると次のように言
える。
【0047】即ち、ビットマップ表示方式は1フレーム
中に含まれる多くのセルのうち、自端末が使用できるセ
ルを、使用不可を表す「0」、および使用可を表す
「1」のビットのパターンで示す方法である。一方、開
始セル位置表示方式では使用できる最初のセルの番号
と、連続して使用できるセルの個数を表示する。
【0048】従って、ビットマップ表示方式では1フレ
ーム中の任意のセルを指定できるのに対して、開始セル
位置表示方式では連続するセルしか割り当てられないと
いう特徴がある。一方、ビットマップ表示方式では1フ
レーム中のセルの数だけセル割り当て用のビット数が必
要であるのに対して、開始セル位置表示方式では開始セ
ル番号とセル数を指定するだけのビット数があればよい
という違いがある。
【0049】これらの特徴と、適用するシステムの状況
を勘案してどちらの方式を採用するか選択する必要があ
るが、フレーム毎に最適なセル割り当てを可能とするこ
とが望ましいことと、1フレーム中のセル数が高々10
0〜200であることを勘案すれば、本発明の適用対象
となるシステムでは一般にビットマップ表示方式の方が
有望であるということができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディジタル伝送路上の空きセルの利用により複数のセル
の割り当て要求及び各通信端末装置へのセルの割り当て
が可能になる。これにより、ディジタル伝送路上にバス
配線で接続された各通信端末装置の要求する通信速度で
の通信とリアルタイムの通信とが同時に可能となる。さ
らに、前記ディジタル伝送路上に特別なセル割り当て用
のセルを固定的に必要としないため、従来方式に比べて
通信に用いることのできる帯域を大幅に増やすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における構内通信システムを
示すブロック図。
【図2】従来のバス型トポロジを用いたボタン電話装置
におけるチャネル構成を示す図。
【図3】本発明の一実施例における上り方向ディジタル
伝送路のフレーム構成を示す。
【図4】本発明の一実施例における下り方向ディジタル
伝送路のフレーム構成を示す図。
【図5】本発明の一実施例におけるシステム主装置の動
作を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施例における通信端末装置の動作
を示すフローチャート。
【図7】本発明における割り当て通知用セルの一構成例
を示す図。
【図8】図7の割り当て通知用セルにおける割り当てデ
ータ部の一構成例を示す図。
【図9】図8の割り当てデータ部による割り当て動作の
一例を説明する図。
【図10】図7の割り当て通知用セルにおける割り当て
データ部の他の構成例を示す図。
【図11】図10の割り当てデータ部による割り当て動
作の一例を説明する図。
【符号の説明】
101 システム主装置 102a〜102c 通信端末装置 103 上り方向ディジタル伝送路 104 下り方向ディジタル伝送路 111 情報通信制御部 112 交換部 113 信号送信部 114 信号受信部 115 セル割り当て管理部 121 情報通信制御部 122 信号送信部 123 信号受信部 201 上り方向伝送フレーム 202 下り方向伝送フレーム 211a〜211e,221a〜221e セル

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信を行なう複数の通信端末装置と、 該通信端末装置からの通信を交換するシステム主装置
    と、 該システム主装置と各通信端末装置を接続し、データを
    複数の固定長のセルからなる上り方向及び下り方向伝送
    フレームの形態で伝送する上り方向及び下り方向ディジ
    タル伝送路とからなり、 前記システム主装置は、各上り方向伝送フレーム中の空
    きセルの各通信端末装置の通信への割り当てを、該各通
    信端末装置によりなされた通信要求に基づいて決定する
    手段と、 該決定する手段により決定された割り当ての通知を各下
    り方向伝送フレーム中のセルの内の空きセルを用いて該
    各通信端末装置に伝送して、該各通信端末装置からの通
    信に使用可能な上り方向ディジタル伝送路上の割り当て
    セルを該各通信端末装置が下り方向ディジタル伝送路を
    介して伝送される通知に基づいて認識できるようにする
    手段とを含む、 ことを特徴とする構内通信システム。
  2. 【請求項2】 前記決定する手段は更に各上り方向伝送
    フレーム中の空きセルの現在通信中でない各通信端末装
    置への予備割り当てを決定し、前記伝送する手段は更に
    該決定する手段により決定された予備割り当ての通知を
    各下り方向伝送フレーム中のセルの内の空きセルを用い
    て該現在通信中でない各通信端末装置に伝送して、該現
    在通信中でない各通信端末装置からの通信要求に使用可
    能な上り方向ディジタル伝送路上の予備割り当てセルを
    該現在通信中でない各通信端末装置が下り方向ディジタ
    ル伝送路を介して伝送される通知に基づいて認識できる
    ようにすることを特徴とする請求項1記載の構内通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 各通信端末装置は、通信に必要なデータ
    量が予備割り当てされた空きセルで伝送可能なデータ量
    以下の時に、各上り方向伝送フレーム中の予備割り当て
    された空きセルを使って通信を行なうことを特徴とする
    請求項2記載の構内通信システム。
  4. 【請求項4】 各通信端末装置は、通信に必要なデータ
    量が予備割り当てされた空きセルで伝送可能なデータ量
    より多い時に、通信に必要なだけの各上り方向伝送フレ
    ーム中のセルの割り当てを要求する通信要求を行い、該
    通信要求に基づいて決定された各上り方向伝送フレーム
    中の割り当てセルを使って通信を行なうことを特徴とす
    る請求項2又は3記載の構内通信システム。
  5. 【請求項5】 前記割り当ての通知は各下り方向伝送フ
    レーム中の各セルに設けられた割り当てデータ部により
    示され、該割り当てデータ部は各上り方向伝送フレーム
    中のセルに対応して複数のセル割り当て表示部を有し、
    各上り伝送フレーム中の各セルの割り当ての有無を該各
    上り方向伝送フレーム中の各セルに対応するセル割り当
    て表示部のビット値により示すことを特徴とする請求項
    1−4記載の構内通信システム。
  6. 【請求項6】 前記割り当ての通知は各下り方向伝送フ
    レーム中の各セルに設けられた割り当てデータ部により
    示され、該割り当てデータ部は各上り方向伝送フレーム
    中の空きセルがそこから連続して割り当てられる開始セ
    ルを示す開始セル表示部と、該開始セルから連続して割
    り当てられる各上り方向伝送フレーム中の空きセル数を
    示す割り当てセル個数表示部とを有することを特徴とす
    る請求項1−4記載の構内通信システム。
  7. 【請求項7】 通信を行なう複数の通信端末装置と、該
    通信端末装置からの通信を交換するシステム主装置とに
    より構成された構内通信システムで構内通信をする方法
    であって、 データを複数の固定長のセルからなる上り方向及び下り
    方向伝送フレームの形態で伝送する上り方向及び下り方
    向ディジタル伝送路により、前記システム主装置と各通
    信端末装置を接続することと、 各上り方向伝送フレーム中の空きセルの各通信端末装置
    の通信への割り当てを、該各通信端末装置によりなされ
    た通信要求に基づいて前記システム主装置で決定するこ
    とと、 これにより決定された割り当ての通知を各下り方向伝送
    フレーム中のセルの内の空きセルを用いて前記システム
    主装置から該各通信端末装置に伝送して、該各通信端末
    装置からの通信に使用可能な上り方向ディジタル伝送路
    上の割り当てセルを該各通信端末装置が下り方向ディジ
    タル伝送路を介して伝送される通知に基づいて認識でき
    るようにすることと、 からなることを特徴とする構内通信方法。
  8. 【請求項8】 各上り方向伝送フレーム中の空きセルの
    現在通信中でない各通信端末装置への予備割り当てを前
    記システム主装置で決定することと、 これにより決定された予備割り当ての通知を各下り方向
    伝送フレーム中のセルの内の空きセルを用いて前記シス
    テム主装置から該現在通信中でない各通信端末装置に伝
    送して、該現在通信中でない各通信端末装置からの通信
    要求に使用可能な上り方向ディジタル伝送路上の予備割
    り当てセルを該現在通信中でない各通信端末装置が下り
    方向ディジタル伝送路を介して伝送される通知に基づい
    て認識できるようにすることと、 を更に含むことを特徴とする請求項7記載の構内通信方
    法。
  9. 【請求項9】 各通信端末装置は、通信に必要なデータ
    量が予備割り当てされた空きセルで伝送可能なデータ量
    以下の時に、各上り方向伝送フレーム中の予備割り当て
    された空きセルを使って通信を行なうことを特徴とする
    請求項8記載の構内通信方法。
  10. 【請求項10】 各通信端末装置は、通信に必要なデー
    タ量が予備割り当てされた空きセルで伝送可能なデータ
    量より多い時に、通信に必要なだけの各上り方向伝送フ
    レーム中のセルの割り当てを要求する通信要求を行い、
    該通信要求に基づいて決定された各上り方向伝送フレー
    ム中の割り当てセルを使って通信を行なうことを特徴と
    する請求項8又は9記載の構内通信方法。
  11. 【請求項11】 前記割り当ての通知は各下り方向伝送
    フレーム中の各セルに設けられた割り当てデータ部によ
    り示され、該割り当てデータ部は各上り方向伝送フレー
    ム中のセルに対応して複数のセル割り当て表示部を有
    し、各上り伝送フレーム中の各セルの割り当ての有無を
    該各上り方向伝送フレーム中の各セルに対応するセル割
    り当て表示部のビット値により示すことを特徴とする請
    求項7−10記載の構内通信方法。
  12. 【請求項12】 前記割り当ての通知は各下り方向伝送
    フレーム中の各セルに設けられた割り当てデータ部によ
    り示され、該割り当てデータ部は各上り方向伝送フレー
    ム中の空きセルがそこから連続して割り当てられる開始
    セルを示す開始セル表示部と、該開始セルから連続して
    割り当てられる各上り方向伝送フレーム中の空きセル数
    を示す割り当てセル個数表示部とを有することを特徴と
    する請求項7−10記載の構内通信方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0810745A2 (en) * 1996-05-28 1997-12-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Access control method in communication system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0810745A2 (en) * 1996-05-28 1997-12-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Access control method in communication system
EP0810745A3 (en) * 1996-05-28 2001-10-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Access control method in communication system
EP1274200A1 (en) * 1996-05-28 2003-01-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Access control method in communication system

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