JPH0836589A - データ処理システム及び教育システム及びシミュレーションシステム - Google Patents

データ処理システム及び教育システム及びシミュレーションシステム

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JPH0836589A
JPH0836589A JP22197194A JP22197194A JPH0836589A JP H0836589 A JPH0836589 A JP H0836589A JP 22197194 A JP22197194 A JP 22197194A JP 22197194 A JP22197194 A JP 22197194A JP H0836589 A JPH0836589 A JP H0836589A
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data
simulation
storage unit
knowledge base
data storage
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Application number
JP22197194A
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English (en)
Inventor
Kenji Kira
賢治 吉良
Ikuko Takanashi
郁子 高梨
Kazutomo Naganuma
和智 永沼
Hironobu Abe
博信 阿倍
Jiyunshirou Kanda
準史郎 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 教育システムにおいて、マルチメディアデー
タを含む教材データの構成要素を分離独立させて管理
し、構成要素毎の改訂に伴う更新を容易に行う。また、
知識ベースを用いてシミュレーションを行う。 【構成】 教材データを記憶する処理対象データ記憶部
1にデータ検索コマンドを記憶させ、データ検索コマン
ドの検索条件と被検索データ記憶部3に記憶されている
被検索データの一部分とを対応付ける管理データを管理
データ記憶部に記憶させる。それにより、各構成要素を
独立させて更新を容易にするとともに、マルチメディア
データのファイルの一部分を取り出して教材データと結
合させることを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、データを分離して管
理するデータ処理システムに関するものである。また、
教材データを分離して管理する教育システムに関するも
のである。また、シミュレーションシステムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在の世の中に存在する教育訓練システ
ム(CAI:Computer−Aided Inst
ruction)の代表的なものには、紙芝居型、穴埋
めドリル型、特殊シミュレータがある。図36を用いて
説明する。図36(a)は、紙芝居型の例を示す図であ
る。図に示すように、教材のストーリーに従って画面を
順番に表示するものである。ただ単にページを繰るだけ
なので“高価な電子ページめくり機”という批判があ
り、実際、この機能を得るだけなら本を読んだ方がまし
であると思われる。図36(b)は、穴埋めドリル型の
表示画面の例を示す図である。図に示すように、画面に
問題が表示されるとともに、答えを入力する欄が用意さ
れている。この回答欄に数値や文字を入力したり、表示
されている選択肢を指定して学習を進行するものであ
る。この穴埋めドリル型においては、問題設定は全てシ
ステム側で行い、回答方法も限定されているため、学習
者が受身的になり、興味をそがれるという欠点がある。
また、図示しないが特殊シミュレータを用いた教育シス
テムとして航空機操縦シミュレータ、自動車運転シミュ
レータ、原子炉運転教育シミュレータなどがある。これ
らの特殊シミュレータは、一般に高価なため広く普及す
ることは難しく、自動車のように高度に標準化されたも
の以外は、対象がかわるとハードウェアから全て作り直
しになるため、対象の多様性に追随できないという欠点
がある。
【0003】一方、教育システムで用いる教材データ
は、従来、ファイルの形で管理していた。図37から図
40を用いて説明する。図37は、従来の教材データを
示す図である。図37に示すように、教材として用いる
全ての説明や問題は、教材データ自身のファイル中に書
き込まれている。また、図38は、従来の他の教材デー
タを示す図である。図38に示すように、複数のファイ
ルに分けてパス名やポインタで管理するという方法であ
る。パス名とは、システム上でファイルを探すための道
筋を示すものである。図39にパス名の例を示す。教材
データの中で例えば説明1に該当する部分に、説明1が
記述されているファイルのパス名を書いておき、教育の
実行中に説明1が要求されるとパス名を経由して説明1
のファイルが参照され、教材データ中に説明1が記述さ
れている場合と同様に利用が可能となる。この方法で
は、教材データの一部として使用される説明や問題は、
教材データファイルとは別のファイルに記述してあり、
教材データファイルにはそれらのファイルへのパス名や
ポインタが書き込まれている。これにより、説明や問題
を教材データと独立させ、説明や問題のみの更新を容易
にすることが可能である。ところが教材データファイル
と説明や問題が記述されているファイルとの関係が固定
的になってしまうという欠点がある。
【0004】この欠点は、教材にマルチメディアデータ
を利用している場合も同様に発生する。前述した図3
7、図38に示した説明1、問題1がマルチメディアデ
ータであると考えると、教材データ本体がマルチメディ
アデータそのもの、またはマルチメディアデータへのパ
ス名を保持していることになる。その場合には、マルチ
メディアデータのみの改定であっても、教材データ本体
を改定しなければならないという欠点がある。
【0005】また、マルチメディアデータを利用する場
合、利用したい情報のボリュームが小さくても、管理の
都合上利用したい範囲毎に1つのファイルとして作成
し、記憶していた。そのため、例えばオリジナルのマル
チメディアデータを複数回引用し、その都度引用範囲が
微妙に異なるような場合、大部分が共通である内容を持
った複数のファイルを作成しなければならず、記憶媒体
の効率が悪かった。また、ファイル数が多くなることか
らシステムの負荷も大きかった。
【0006】データを独立させ、分離して管理するため
の手法として、物理名と論理名を用いる方法がある。例
えば、SQL(Structured Query L
anguage)の従来の利用方法としてプログラム中
にSQLを書くという利用例がある。図40にSQLの
一例を示す。このSQLは、教材DBから“部位=エン
ジン”で、且、“種類=説明”という検索条件に合うデ
ータを検索し、“内容”というフィールドのデータを結
果として返しなさいという意味である。
【0007】また、株式会社ジャストシステムの一太郎
Ver.5には“組込リンク”という機能がある。この
機能は、一太郎の文書に枠をあけ、クリップボードから
取り出したデータを表示するものである。クリップボー
ドとは、WindowsやMacintoshでデータ
を主メモリ上に一時保存しておくための機能であり、複
数のアプリケーション・ソフトウェアで共通にアクセス
することができる。文書中の枠に表示されるデータは、
組込元データとつながり(リンク)を持った状態で組み
込まれているため、組込元データを編集すると組み込ま
れたデータにも自動的に変更内容が反映される。
【0008】また、前述したように、従来のシミュレー
タは、航空機操縦シミュレータ、自動車運転シミュレー
タなど専用のハードウェアを使うものであったが、高価
であるため広く普及することは難しいという欠点があっ
た。そこで、高価な専用ハードウェアを用いないものの
例として、パーソナルコンピュータやワークステーショ
ン上で稼動するフライトシミュレーション用のソフトウ
ェアがいくつか見られる。これらのソフトウェアでは、
キーボード、マウス、ジョイスティック等を利用者の意
志を伝え操作するための入力手段として使用する。その
入力手段により伝達された利用者の操作に対応して、3
次元のアニメーションの角度等が変化して表示されるも
のである。
【0009】また、高価なハードウェアを用いない他の
例として、モデルに基づくシミュレーションがある。こ
れはシミュレート対象の装置の構造と、装置を構成する
各部品の動作を持つモデルと,モデル間の影響を記述し
た単一の知識ベースに基づいて推論が行なわれるもので
ある。例えば、特開平4−313142号公報に示され
た「シミュレーション方式」では、プロセスモデルを使
って部品の組合せによって生じるような部品間の影響関
係を単一の知識ベースに保持することにより、一般の装
置の動作シミュレーションを可能にする技術が開示され
ている。
【0010】また、特開平4−178834号公報に開
示された「推論処理方式」は、仮説管理部と知識ベース
と仮説検証部を有し、仮説検証部が検証を行って知識ベ
ースが矛盾しないように推論を進める技術である。この
先行技術において、知識ベース部の知識はシステムが立
てた仮説を検証するためのものであり、シミュレーショ
ンの動作を定義するものではない。
【0011】一方、パーソナルコンピュータ、ワークス
テーション等のコンピュータ、ビデオ、レーザーディス
ク、コンパクトディスク等のマルチメディア機器の普
及、コンピュータゲームの浸透によるコンピュータへの
違和感の減少等、CAIシステム開発/利用のインフラ
は既に充実しており、コンピュータの能力も向上してい
るため、教育効果の期待できるシステムの開発を可能と
するものが廉価で提供されつつある。
【0012】また、教育システムという観点からみる
と、従来の教育システムでの学習者の理解度評価は、単
元、あるいは類別された問題のグループ毎に正解率を出
すものであった。また、学習者の理解度を表示するため
には、点数を数表化して表示する、あるいは点数をグラ
フ化して表示するなどの方法が用いられていたが、学習
対象に直接理解度を反映させるようなものは存在しなか
った。また、類別された問題のグループ毎に出された正
解率から、学習者の理解度を推論するシステムは存在し
なかった。更に、従来の教育システムは、学習者が選択
したシミュレーション、あるいはカリキュラムの順番通
りのシミュレーションにより学習を行うものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな問題点を解決するためになされたものであり、教材
データファイルと説明や問題を完全に分離独立させ、そ
れぞれの改定に伴う更新を容易に行えるような教育シス
テムを提供することを目的としている。
【0014】また、教育システムに限定することなく、
データファイル本体と、最終的にデータファイル本体と
を結合させて処理するデータ群を別ファイルとして管理
し、個々のデータを独立させて、保守が容易なデータ処
理システムを提供することを目的としている。
【0015】また、結合させるデータにマルチメディア
データを適用することを可能にしたシステムを提供する
ことを目的としている。
【0016】更に、上記のシステムに加えて、データの
一部分を切り出すために必要な情報を管理データとして
保持することによって、効率よくマルチメディアデータ
を管理できる手法を提供することを目的としている。
【0017】また、専用ハードウェアを必要とせず、臨
場感を得られるシミュレーションを実現できるシステム
を得ることを目的としている。
【0018】更に、そのシミュレーションをマルチメデ
ィアデータを用いて実現することを目的としている。
【0019】更に、そのシミュレーションにおける知識
ベースを対象モデル別、機能別に分散することにより、
知識ベースの構築やメンテナンスを容易にすることを目
的としている。
【0020】また、そのシミュレーションにおいて現象
が発生している場合にその原因を知識ベースから求める
原因検索を可能とすることを目的としている。さらに、
原因検索の高速化を目的としている。
【0021】また、類別された問題のグループ毎の正解
率をもとに、学習者の理解度を推論する教育システムを
得ることを目的としている。
【0022】また、推論された理解度を反映させて、よ
り効果的な再教育を行うことができる教育システムを得
ることを目的としている。
【0023】更にまた、理解度をわかりやすく表示する
ことのできる教育システムを得ることを目的としてい
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るデータ
処理システムは、以下の要素を有することを特徴とす
る。 (a)処理の対象となる処理対象データと、その処理対
象データ間に挿入されたデータ検索コマンドを記憶する
処理対象データ記憶部、(b)データ検索コマンドによ
り検索される被検索データを記憶する被検索データ記憶
部、(c)処理対象データ記憶部に記憶された上記デー
タ検索コマンドの検索条件と上記被検索データ記憶部に
記憶された被検索データの一部分とを対応付ける管理デ
ータを記憶する管理データ記憶部、(d)上記処理対象
データ記憶部に記憶された処理対象データを処理すると
ともに、データ検索コマンドを解析し、上記管理データ
記憶部に記憶された管理データを参照してデータ検索コ
マンドの検索条件に対応する被検索データの一部分を上
記被検索データ記憶部から検索し、検索した被検索デー
タの一部分を処理対象データとして処理するデータ処理
手段。
【0025】第2の発明に係るデータ処理手段は、処理
対象データ記憶部に記憶されたデータ検索コマンドを解
析するデータ検索手段を備えたことを特徴とする。
【0026】第3の発明に係る教育システムは、以下の
要素を有することを特徴とする。 (a)教材データを記憶する教材データ記憶部、(b)
複数メディアからなるマルチメディアデータを記憶する
マルチメディアデータ記憶部、(c)上記教材データ記
憶部に記憶された教材データを利用して教育を実行する
とともに、教材データに対応して上記マルチメディアデ
ータ記憶部に記憶されたマルチメディアデータを選択的
に検索して、上記教材データ記憶部に記憶された教材デ
ータと結合して教育を実行する教育実行手段。
【0027】第4の発明に係る教材データは、マルチメ
ディアデータを検索するデータ検索コマンドを含んでお
り、上記教育実行手段は、データ検索コマンドに基づい
てマルチメディアデータ記憶部に記憶されたマルチメデ
ィアデータを検索し、教材データとマルチメディアデー
タを結合することを特徴とする。
【0028】第5の発明に係る教育システムは、教材デ
ータに含まれたデータ検索コマンドを解析し、解析した
結果を用いてデータ検索コマンドを置き換える教材変換
手段を備えたことを特徴とする。
【0029】第6の発明に係るシミュレーションシステ
ムは、以下の要素を有することを特徴とする。 (a)シミュレーションの対象となる各種対象モデルを
設定してシミレーションを実行するシミュレータ、
(b)上記シミュレータで実行されるシミュレーション
とそのシミュレーションの実行に必要なオブジェクトの
対応付けを管理データとして記憶する管理データ記憶
部、(c)上記シミュレータで実行されるシミュレーシ
ョンの実行に必要なオブジェクトを記憶するオブジェク
ト記憶部、(d)上記管理データ記憶部に記憶された管
理データを参照し、上記シミュレータで実行されるシミ
ュレーションに必要なオブジェクトを上記オブジェクト
記憶部から検索し、上記シミュレータに対して供給し、
上記シミュレータに対象モデルを設定する対象モデル設
定手段。
【0030】第7の発明に係るシミュレーションシステ
ムは、更に、オブジェクトに対してマルチメディアデー
タを記憶するマルチメディアデータ記憶部と、上記シミ
ュレータのシミュレーションの実行により発生する要求
に基づいて上記マルチメディアデータ記憶部に記憶され
たマルチメディアデータを検索してシミュレータに供給
するマルチメディア管理手段を備えたことを特徴とす
る。
【0031】第8の発明に係るシミュレーションシステ
ムは、以下の要素を有することを特徴とする。 (a)シミュレーションの対象となる各種対象モデルを
設定してシミュレーションを実行するシミュレータ、
(b)上記シミュレータで実行されるシミュレーション
の実行に必要なオブジェクトに対してマルチメディアデ
ータを記憶するマルチメディアデータ記憶部、(c)上
記シミュレータのシミュレーションの実行により発生す
る要求に基づいて上記マルチメディアデータ記憶部に記
憶されたマルチメディアデータを選択してシミュレータ
に供給するマルチメディア管理手段。
【0032】第9の発明に係る教育システムは、以下の
要素を有することを特徴とする。 (a)対話的に学習者を教育する教育手段、(b)上記
教育手段による学習者からの応答に基づいて、予め分類
された複数のカテゴリー毎に、学習者の正解率を計算す
る正解率計算手段、(c)上記複数のカテゴリー毎の正
解率に基づいて学習者の理解度を推論する推論ルールを
記憶する推論ルール記憶手段、(d)上記正解率計算手
段により得られた正解率に対して、上記推論ルール記憶
手段に記憶された推論ルールを適用して、学習者の理解
度を推論する推論手段。
【0033】第10の発明に係る教育手段は、推論手段
により推論された理解度に基づいて、再教育を行うため
の教材を生成することを特徴とする。
【0034】第11の発明に係る教育システムは、以下
の要素を有することを特徴とする。 (a)複数の学習対象に関して教育を行う教育手段、
(b)複数の学習対象に対して学習者の理解度を評価す
る理解度評価手段、(c)上記学習対象それぞれに対し
て、上記理解度評価手段により評価された理解度に対応
して学習対象を特殊表示する表示手段。
【0035】この発明によるシミュレーションシステム
は、以下の要素を備えたことを特徴とする。 (a)シミュレーションの対象となる複数の対象モデル
を入力して記憶するシミュレーション対象データ記憶
部、(b)上記対象モデルに対応してシミュレーション
の動作を定義した知識ベースを記憶する知識ベース記憶
部、(c)上記シミュレーション対象データ記憶部に記
憶された対象モデルを設定し、設定した対象モデルに対
応する知識ベースを検索してシミュレーションを実行す
るシミュレーション実行部。
【0036】上記知識ベース記憶部に記憶される知識ベ
ースは、知識ベースを機能別に記憶する機能別知識ベー
スであることを特徴とする。
【0037】また、上記機能別知識ベースは、上記対象
モデルの相関を定義する内部知識ベースと、外部から入
力された作業に対応する対象モデルの状態の変化を定義
する外部作用知識ベースと、外部からの作業結果要求に
対して出力する応答を定義する応答知識ベースを記憶
し、上記シミュレーション実行部は上記機能別知識ベー
スを参照してシミュレーションを実行することを特徴と
する。
【0038】上記シミュレーションシステムは、さらに
上記シミュレーション実行部が実行するシミュレーショ
ンにおいて発生する現象の原因を検索する原因検索部を
備えたことを特徴とする。
【0039】上記シミュレーションシステムは、さらに
上記シミュレーション実行部により実行された履歴を実
行知識として記憶する実行知識記憶部を備え、上記原因
検索部は、上記実行知識記憶部に記憶された実行知識を
検索することによりシミュレーションで発生する現象の
原因を検索することを特徴とする。
【0040】上記シミュレーションシステムは、さらに
上記対象モデルが影響を受ける可能性のある他の対象モ
デルへのポインタを備え、上記原因検索部は、上記ポイ
ンタを参照することにより、シミュレーションで発生す
る可能性のある現象の原因を検索することを特徴とす
る。
【0041】
【作用】第1の発明におけるデータ処理システムでは、
データ処理手段が処理対象データを処理するとともに、
データ検索コマンドを解析し、管理データを参照しなが
らデータ検索コマンドの検索条件に対応する被検索デー
タの一部分を被検索データ記憶部から検索し、検索した
被検索データの一部分を処理対象データとして処理す
る。
【0042】第2の発明におけるデータ処理システムで
は、データ検索手段は処理対象データ記憶部に記憶され
たデータ検索コマンドを解析する。
【0043】第3の発明における教育システムにおいて
は、教育実行手段が教材データを利用して教育を実行す
るとともに、教材データに対応してマルチメディアデー
タ記憶部に記憶されたマルチメディアデータを選択的に
検索して、教材データと結合して教育を実行する。
【0044】第4の発明における教育システムにおいて
は、教材データはマルチメディアデータを検索するデー
タ検索コマンドを含んでいることにより、マルチメディ
アデータと教材データを結合することができる。
【0045】第5の発明における教育システムは、教材
変換手段が教材データに含まれたデータ検索コマンドを
解析し、解析した結果を用いてデータ検索コマンドを置
き換える。
【0046】第6の発明におけるシミュレーションシス
テムにおいては、対象モデル設定手段が管理データを参
照し、シミュレーションに必要なオブジェクトを検索
し、シミュレータに対して供給しシミュレータに対象モ
デルを設定する。
【0047】第7の発明におけるシミュレーションシス
テムにおいては、マルチメディア管理手段がマルチメデ
ィアデータを検索してシミュレータに供給する。
【0048】第8の発明におけるシミュレーションシス
テムにおいては、マルチメディア管理手段がシミュレー
ションの実行により発生する要求に基づいて、マルチメ
ディアデータ記憶部に記憶されたマルチメディアデータ
を選択してシミュレータに供給する。
【0049】第9の発明における教育システムにおいて
は、正解率計算手段により得られた正解率に対して、推
論ルール記憶手段に記憶された推論ルールを適用して学
習者の理解度を推論する。
【0050】第10の発明における教育システムにおい
ては、教育手段は推論手段により推論された理解度に基
づいて、再教育を行うための教材を生成する。
【0051】第11の発明における教育システムにおい
ては、表示手段が学習対象それぞれに対して、評価され
た理解度に対応して学習対象を特殊表示する。
【0052】第12の発明におけるシミュレーションシ
ステムでは、シミュレーション対象の装置を構成する各
部品のいずれかで状態の変化が設定された場合、その対
象モデルの知識ベースを参照し、それに従い状態の変化
の影響を他モデルに設定する。各モデルが保持する知識
ベースは、そのモデルに関する記述のみで構築される。
あるモデルで知識の更新を行なう場合、そのモデルの知
識ベースのみが更新される。
【0053】第13の発明におけるシミュレーションシ
ステムでは、知識ベースを機能別に記憶した機能別知識
ベースを用いて、シミュレーション実行部がシミュレー
ションを実行する。
【0054】第14の発明におけるシミュレーションシ
ステムでは、対象の装置を構成する各部品のモデルいず
れかで状態の変化、外部からの応答要求、外部からの作
用がなされた場合、機能別知識ベースから機能に対応し
た知識ベースを参照し、それぞれの知識ベースの内容に
従った処理を行なう。機能別の知識ベースは、その機能
に関する記述のみで構築される。ある機能で知識の更新
を行なう場合、その機能の知識ベースのみが更新され
る。
【0055】第15の発明は、シミュレーションにおい
て発生する現象の原因を原因検索部が検索する。
【0056】第16の発明は、シミュレーションにおい
てある現象が発生した場合、実行された知識ベース中の
知識の履歴を実行知識記憶部に記憶する。そして、原因
検索部は記憶された知識の履歴を逆にたどることによ
り、現在シミュレーションにおいて発生している現象の
原因を得る。
【0057】第17の発明は、シミュレーションの各対
象モデルが影響を受け得る他モデルへのポインタを備え
ている。シミュレーションにおいてある現象が発生した
場合、ポインタにより影響を受け得るモデルを参照する
ことにより、発生している現象の原因と、発生している
現象の可能性となり得る原因を全て得る。
【0058】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1は、この発明のデータ処理システムの構成を示
すブロック図である。図において、1は処理対象データ
記憶部、2は管理データ記憶部、3は被検索データ記憶
部、4はデータ処理手段であり、5は処理対象データ、
6はデータ検索コマンド、7は管理データ、8は被検索
データであり、データ検索コマンド6a、管理データ7
aと被検索データ8aが対応し、同様にデータ検索コマ
ンド6b、管理データ7bと被検索データ8bが対応し
ている。
【0059】図2は、この発明の教育システムの一実施
例の構成を示すブロック図である。図において、11は
教材データ記憶部、6cは教材データ記憶部11に記憶
されたデータ検索コマンドである。また、12はマルチ
メディアデータ記憶部、13はマルチメディアデータで
あり、13c,13dはそれぞれ異なった種類のメディ
アに記憶されているデータであることを表している。1
4は教育実行手段である。
【0060】図3は、この発明の実施例のブロック図で
ある。図において、1は処理対象データ記憶部、2は管
理データ記憶部であり、3は被検索データ記憶部であ
る。
【0061】次に、動作について説明する。図3におい
て、処理対象データ記憶部1には、教育実行時に参照さ
れる教材が書き込まれている。例えば、エンジンについ
て学習する際に、教材データ中でエンジンの説明を本来
書いておくべき位置には、エンジンの説明を検索せよと
いう“説明の検索式”が書かれている。エンジンの説明
は、被検索データ記憶部3の中にファイルAとして記憶
されている。また、管理データ記憶部2の教材DBの中
には、“エンジン”という“部位”の“説明”という
“種類”の“内容”が被検索データ記憶部3のファイル
Aに書かれている、という情報が記述されている。同様
に、本来、教材の中に書かれるべき“エンジン”という
“部位”の“問題”は、実際には被検索データ記憶部3
の中のファイルBの中に書かれている。そして、“エン
ジン”という“部位”の“説明”という“種類”の“内
容”がファイルBに記述されているという情報は、同じ
く管理データ記憶部2の中の教材DBに記述されている
ものとする。学習者が処理対象データ記憶部の教材を利
用して“エンジン”について学習を進める際には、まず
“説明の検索式”を実行することによって、管理データ
記憶部2に記憶されている教材DBに対する検索が行わ
れ、内容がAであるという情報を得ることができる。そ
れに基づいて、被検索データ記憶部3を参照し、ファイ
ルAに記述されている説明1が、あたかも処理対象デー
タ記憶部1に書かれている教材の“説明の検索式”の位
置に、実際に記述されているかのように教材を利用し
て、学習を進行させることが可能となる。同じ様に次の
“問題の検索式”についても、まず教材DBの中の“部
位=エンジン”、“種類=問題”に対して検索が行わ
れ、内容がBであるという検索結果を知ることができ、
それに基づいて被検索データ記憶部3のファイルBを参
照することによって、実際の“問題1”を学習者が得る
ことが可能となる。
【0062】このように構成されたデータ処理システム
を利用して教育を行う場合に、“説明1”や“問題1”
に対する改訂が必要になった場合、従来は図37に示す
ように、教材データ中に説明や問題が書かれているため
に、処理対象データ記憶部1の中の教材データを直接書
き直すという操作が必要であったが、この実施例におい
ては、“説明1”の改訂版をCというファイルで作成
し、また、“問題1”の改訂版をDというファイルで作
成し、それに対応付けて教材DBの“説明”に対応する
“内容”の部分をCに書き直し、“問題”に対応する部
分をDに書き直しておけば教材データ自身の変更は必要
はない。
【0063】実施例2.図4は、この発明の他の実施例
を説明するブロック図である。図において、11は教材
データやデータ検索コマンドを記憶する教材データ記憶
部、12は複数メディアからなるマルチメディアデータ
を記憶するマルチメディアデータ記憶部、2は管理デー
タを記憶する管理データ記憶部、14は教育実行手段、
16はデータ検索手段である。また、図5は、図4に示
した教材データ記憶部11に記憶されているデータ検索
コマンドの図である。図において、“*”は後に続く文
字列がデータ検索コマンドであるということを判断する
ための識別子である。図5(a)は、データ検索コマン
ドの入れ子を説明するためのものである。まず、“*”
に続く“検索”は、データ検索コマンドそのものであ
り、括弧“()”の中の“綱車説明”という文字は、
“検索”というコマンドに対するパラメータになってい
る。同様に、“*テキスト表示”というのは、“テキス
トを表示しなさい”というコマンドの一例であり、括弧
“( )”の中の“*検索(綱車説明)”は、テキスト
表示というコマンドのパラメータである。即ち、これら
のコマンドを解釈し実行する際には、まず、検索という
コマンドが先に実行され、“綱車説明”に対応する情報
が検索され、その結果が“テキスト表示”というコマン
ドのパラメータとして利用される。
【0064】図5(b)及び図5(c)は、データ検索
コマンドの書式の一例である。どちらの書き方をしても
実行時には全く同じ動作をするものと考えてよい。図4
の管理データ記憶部2において、記憶されている管理デ
ータの内容は前述した実施例とは少し異なっており、マ
ルチメディアデータ記憶部12に記憶されているマルチ
メディアデータファイルのファイル名に加えて、そのフ
ァイルの一部を取り出すための開始情報、終了情報が含
まれている。ここでは、実際にマルチメディアデータ記
憶部12に記憶されている様々な形態のファイルの内容
に応じた単位、例えば“行”、“フレーム”で開始位置
と終了位置を示す情報が記憶されている。これにより、
従来のようにファイル毎ではなく、ファイルの一部分を
取り出して取り扱うことが可能となる。
【0065】次に、図4を用いて動作について説明す
る。ここで述べたようなデータ検索コマンドが記憶され
ている教材データ記憶部11を用いて学習を進める際
に、教育実行手段14が教材データ記憶部11の中に記
憶されているデータ検索コマンドを検出すると、そのデ
ータ検索コマンドをデータ検索手段16に渡し、例え
ば、“綱車説明を検索せよ”というコマンドであれば、
管理データ記憶部2に記憶されている管理データの中か
ら、それに該当するものを探し、それがtext.tx
tという名前のテキストファイルの3行目から10行目
までに記憶されているという情報を得ると、データ検索
手段16は、その情報を教育実行手段14に返し、教育
実行手段14は、その情報を元にマルチメディアデータ
記憶部12のtext.txtというファイルの3行目
から10行目までを、教材データ記憶部11の中に記述
されている“*テキスト表示”というコマンドのパラメ
ータとして指定された内容に従って参照し、あたかもそ
れらのデータが教材データ記憶部に書かれているかのよ
うに学習者に提供する。
【0066】教材データの次の行には、“上記のような
綱車が回転する様子を見よう”という文章が書かれてお
り、これは教材データそのものとして学習者に提供され
る。引続き“*ビデオplay(*検索(綱車回
転))”というデータ検索コマンドを教育実行手段14
が検出すると、先程と同様にデータ検索手段16に検索
コマンドを渡し、データ検索手段16は管理データ記憶
部2の中から検索条件に一致するデータを探す。そし
て、検索結果であるvideo.aviというファイル
名と、15フレーム目から150フレーム目という開始
情報、終了情報を得て、これを教育実行手段14に返
す。教育実行手段14は、受け取ったファイル名と開始
情報、終了情報を教材データ記憶部11に書かれている
“*ビデオplay”というコマンドのパラメータとし
て理解し、マルチメディアデータ記憶部12の中からフ
ァイルを探して、その15フレーム目から150フレー
ム目までを取り出し、あたかもそれが教材データ記憶部
に実際に記憶されているかのように学習者に提供する。
【0067】このように学習を進める際に、学習者に対
して表示される画面の例を図6に示す。図6は、教材デ
ータ記憶部11に記憶されているデータの中の処理対象
データ(教材データ)に相当する部分と、マルチメディ
アデータ記憶部12に記憶されている被検索データ(マ
ルチメディアデータ)から検索された一部分が結合され
て、一連の教材データとして表示されている画面の図で
ある。
【0068】以上のように、この実施例においては、教
育実行手段14が教材データを読み“*検索”が来ると
データ検索手段16に命じて管理データ記憶部2から必
要なファイル名と開始情報、終了情報を得、その該当部
分をマルチメディアデータ記憶部から取り出し教材の一
部として表示する教育システムについて説明した。
【0069】実施例3.この実施例では、教材変換手段
を備えた教育システムについて説明する。図7及び図8
は、この実施例における教材変換手段の動作を説明する
図である。図7において、15は教材変換手段である。
他の部分については図4と同様であるので説明は省略す
る。また、図8において、14は教育実行手段であり、
12はマルチメディアデータ記憶部である。今まで述べ
てきた例では、教育実行時にデータ検索手段16がデー
タ検索コマンドの解釈実行を行ったが、そのためには教
育システムを実行するハードウェアには、必ずデータ検
索手段16を搭載しなければならず、価格的にも高価な
ものとなってしまう。この実施例は、教材作成時のみデ
ータ検索手段が存在すればいいように、教材データその
ものを書き換えてしまうものである。次に、動作につい
て説明する。教材変換手段15が教材データ記憶部11
に記憶された教材データ中からデータ検索コマンドを検
出すると、そのコマンドをデータ検索手段16に渡し、
データ検索手段16はそのコマンドを解釈して、管理デ
ータ記憶部2からその検索条件にあった管理データを検
索し、その結果を教材変換手段15に返す。教材変換手
段15は、受け取った検索結果を教材データ中に書き込
むという動作を行う。その結果、図8に示すように変換
後の教材データ記憶部には、“*テキスト表示(tex
t.txt,3,10)”という記述がなされる。同じ
様に、“ビデオplay”についても教材データ自身が
“*ビデオplay(video.avi,15,15
0)”というように書き換えられる。図8に示すよう
に、教育実行時には教育実行手段14と変換後の教材デ
ータ記憶部及びマルチメディアデータ記憶部12のみが
存在し、教育実行手段14は教材データ記憶部の中から
コマンド、例えば“*テキスト表示(text.tx
t,3,10)”を検出すると、そのコマンドを元にマ
ルチメディアデータ記憶部12から対応するマルチメデ
ィアデータを参照して、そのデータを教材データ自身と
結合させて学習者に提供する。詳細な動作については、
前述した実施例と同様であるので、説明は省略する。
【0070】以上のように、この実施例では、データ検
索コマンドの解析を教育実行時ではなく、教材作成時に
行う教材変換手段を備えた教育システムについて説明し
た。この実施例には、教育実行時には、データ検索手段
を必要としない安価なシステム構成を実現できるという
効果がある。
【0071】また、この実施例においては、データの検
索を毎回行わないことから、検索時間がかからないとい
うメリットも得られる。
【0072】実施例4.前述した実施例においては、処
理対象データ(教材データ)中の特定の文字列がデータ
検索コマンドであることを識別するための識別子として
“*”を用いたが、“#”、“%”等他の文字で処理対
象データ(教材データ)中には、存在しない文字であれ
ばよい。
【0073】また、データの一部分を処理するために、
管理データ中に開始情報と終了情報を持っており、それ
らの位置を示す単位として、“行”、“フレーム”を使
用しているが、カラム数等他のものでも良い。
【0074】また、管理データ中に、メディアの種類を
示す項目を設け登録しておくことによって教材データ中
には“テキスト表示”、“ビデオplay”などと書か
ずに、例えば“表示”というようなメディアに依存しな
いコマンドを使用してもよい。
【0075】また、上記実施例において、結果出力は、
ビデオ、テキストであったが、音、静止画像、描画、図
形、静止アニメーション、アニメーション(動画)、文
字、数字、記号及びそれらの組み合せたものでもよい。
【0076】実施例5.この実施例では、例えば教育シ
ステムにおいて、パーソナルコンピュータやワークステ
ーションの画面上で、ある操作を指示すると、シミュレ
ータがその操作のシミュレーションを行い、蓄積された
データの中から操作結果にあたるデータを取り出し、そ
れを画面上に表示することによって教育を実行する例に
ついて説明する。図9は、この発明の実施例におけるシ
ミュレーションのブロック図である。図において30は
シミュレータ、31は制御ブロック、32は対象モデ
ル、14は教育実行手段、16はデータ検索手段、20
は管理データ記憶部、27は管理データである。また、
35は対象モデル設定手段であり、36はオブジェクト
記憶部であり、37はオブジェクト記憶部36に記憶さ
れるオブジェクトである。
【0077】次に、動作について説明する。学習者が
「エレベータNo.008」をシミュレーションの対象
として選ぶと、教育実行手段14からデータ検索手段1
6に検索要求が出る。データ検索手段16は、管理デー
タ記憶部20を検索する。その検索結果として、「エレ
ベータNo.008」に対応する部品のオブジェクトI
Dを全て対象モデル設定手段35に送る。対象モデル設
定手段35はオブジェクト記憶部36からオブジェクト
IDを指定された対象部品のオブジェクトを取り出し、
シミュレータ30の対象モデル32としてセットする。
セットされた結果を用いて学習者はシミュレーションを
利用した教育を実行することができる。
【0078】また、この実施例では教育システムでシミ
ュレーションを利用するという前提で説明を行っている
が、教育という分野に限定しなくとも良い。
【0079】以上のようにこの実施例においては、シミ
ュレータと、シミュレーションの実行に必要なオブジェ
クトの対応付けを管理データとして記憶する管理データ
記憶部と、上記シミュレータで実行されるシミュレーシ
ョンの実行に必要なオブジェクトを記憶するオブジェク
ト記憶部と、上記管理データ記憶部に記憶された管理デ
ータを参照し、上記シミュレータで実行されるシミュレ
ーションに必要なオブジェクトを上記オブジェクト記憶
部から検索し、上記シミュレータに対して供給し、上記
シミュレータに対象モデルを設定する対象モデル設定手
段を備えたシミュレーションシステムについて説明し
た。
【0080】実施例6.この実施例では、上記実施例に
加えて、シミュレーションの実行に必要なオブジェクト
に対してマルチメディアデータを記憶するマルチメディ
アデータ記憶部とマルチメディアデータを検索してシミ
ュレータに供給するマルチメディア管理手段を備えたシ
ミュレーションシステムについて説明する。
【0081】ここでは、“綱車軸受故障”という場合を
想定したシミュレーションについて、図10から図13
を用いて説明する。図10において、30はシミュレー
タ、31はシミュレータ30の制御ブロック、32は対
象モデル、40はマルチメディア管理手段、20は管理
データ記憶部、12はマルチメディアデータ記憶部であ
る。また、45は表示部である。マルチメディア管理手
段40は、図9の対象モデル設定手段35に相当し、マ
ルチメディアデータ記憶部12は、図9のオブジェクト
記憶部36に相当する。またマルチメディア管理手段4
0は図9におけるデータ検索手段16の役割も兼ねてい
るものとする。図11は、この実施例における表示部4
5の一部を拡大したものである。ここでは、五感ツール
として、手、目、耳、鼻等を絵で描いたものを画面上に
用意している。この五感ツールを何らかの方法で選択す
ることによりどのようなシミュレーションを行うかをシ
ミュレータに伝えるものである。このような五感ツール
の中からたとえば耳のボタンを選択すると“音を聞く”
と言う動作を表し、目のボタンを選択すると“良く見
る、観察する”という動作を表すことになる。このよう
な操作を通して“綱車の音を聞く”という動作を指定す
る。
【0082】次に、図を用いて動作について説明する。
図12及び図13は、この実施例の動作を説明する流れ
図である。まず、S1において図11に示されたような
五感ツールを選択する(この動作は図10の(1)に対
応している)。以下の説明では( )内に数字のみ示す
が、同様に図10に対応している。続いて、S2におい
て点検箇所を選択する(2)。S3では、選択されたツ
ールと点検箇所をシミュレータ30の中の制御ブロック
31に伝達する(3)。次に、制御ブロック31は、S
4において対象モデル32に対して“綱車の音を出せ”
という要求を出す(4)。S5においては内部状態を参
照し、結果出力を決定する(5)。結果出力の決定と
は、具体的にどういう音を出すかを決めるということで
ある。
【0083】ここで使用される対象モデルについて図1
4を用いて説明する。ここでは、“綱車”という対象モ
デルについて“音を出す”、あるいは“回転の映像を出
す”という関数が用意されている。その関数の中で内部
状態を参照し、例えば内部状態が“綱車軸受故障”であ
れば、“異常音1”というようにパラメータがそれぞれ
設定されている。今回のシミュレーションでは、あらか
じめ“綱車軸受故障”という場合が想定されているの
で、五感ツールで“耳”が選択され、点検箇所として
“綱車”が選択され、更に内部状態が“綱車軸受故障”
であるというこれらのパラメータから“綱車の異常音
1”という結果出力が決定される。S6において、決定
された結果出力を制御ブロックに伝える(6)。次に、
S7において制御ブロック31より、マルチメディア管
理手段40にデータを要求する(7)。S8において、
マルチメディア管理手段40は、管理データ記憶部20
を検索する(8)。その検索の結果、S9において、
“対象”は“綱車”、“内容”は“異常音1”に対応す
るデータはBであるということが分かると、その検索結
果を受け取る(9)。次に、マルチメディア管理手段4
0は、S10において、マルチメディアデータ記憶部1
2にBを要求する(10)。S11においてマルチメデ
ィアデータ記憶部12は、マルチメディア管理手段40
にBのデータを渡す(11)。次に、S12においてマ
ルチメディア管理手段40は、制御ブロック31にBの
データを渡し(12)、S13においてBの音が出力さ
れる(13)。以上のようにしてマルチメディアデータ
を用いたシミュレーションが行われる。
【0084】また、図15は、管理データ記憶部の一例
である。この図に示すように管理データ記憶部の記憶形
式としてデータを管理する論理名と物理名、例えばパス
名等を記憶し、更に付加情報として開始情報、終了情報
を持ったデータを記憶させることによって管理データと
してもよい。また、実行中に機能を選択する動作とし
て、マウスを使用して、画面上のボタンを押す、クリッ
クするという操作を行っているが、キーボード等マウス
以外を使用した操作であってもかまわない。また、対象
モデルの設定方法としては、例えば学習者の弱点を集中
的に学べるような方法や、学習者の裏に先生が存在して
選択する方法等がある。
【0085】以上のように、この実施例では、管理デー
タ記憶部を介在させてマルチメディアデータを管理する
シミュレーションシステムについて説明した。
【0086】実施例7.前述した実施例においては、管
理データ記憶部に記憶された管理データを参照すること
によってシミュレータで実行されるシミュレーションに
必要なデータをシミュレータに対して供給するシミュレ
ーションシステムについて説明したが、管理データ記憶
部がなくともマルチメディアを用いたシミュレーション
システムを実現することは可能である。
【0087】図16を用いて説明する。図16はマルチ
メディアによるシミュレーションを説明する図である。
図16の特徴は、管理データ記憶部を持たないという点
である。また、マルチメディア管理手段40がi
f....then....の条件分岐文を含むプログ
ラムを保持しているという点である。図16のその他の
構成要素は、図10に示したものと同一であるので説明
は省略する。
【0088】この実施例では、図16に示すようにi
f....then....の条件分岐文を使い、プロ
グラムの中でマルチメディアデータを選んでいる。その
結果として選択されたマルチメディアデータを用いてシ
ミュレーションを実現している。このように管理データ
記憶部を用いなくても前述した実施例と同様の効果を生
むことができる。
【0089】実施例8.この実施例では、単元あるいは
類別された問題のグループごとに正解率を算出し、その
正解率を元に学習者の理解が不足している点を推論する
理解度推論方式について説明する。図17は、この実施
例の理解度推論方式の流れ図であり、図18は正解率の
一覧表である。また、図19は理解度推論ルールの一例
を示す図であり、図20は推論結果の図である。
【0090】図17を用いて説明する。まず、S20に
おいて正解率を計算する。正解率を計算する単位を図1
8に示す。図18のように、まず問題は部品A、部品B
という“対象”毎に分類されており、その中が更に、
“単元”という単位毎に問題がグループ化されていると
いうのがこの実施例の特徴である。例えば部品Aに対し
ては、原因究明不正解率、見落とし率、対処法間違い
率、不要点検実行率というような“単元”が設定されて
いる。即ち、問題毎にどの“単元”の正解率にカウント
するかは、あらかじめ設定されている。なお、この実施
例においては、正解率の値はすべて百分率を用いてい
る。
【0091】次に、S21において推論ルールを適用し
て推論する。図19はS21において適用される理解度
推論ルールの一例を示す図である。例えば、原因究明不
正解率が50よりも大であり見落とし率が30よりも大
であれば構造理解不足となり、対処法間違い率が40よ
りも大であり不要点検実行率が50よりも大であれば点
検手順理解不足となる。更に、構造理解不足の条件を満
たし、且、点検手順理解不足にも該当すれば、全体理解
不足という結論が導かれる。このような推論ルールを用
いて、図18に示すような正解率を当てはめて理解度不
足を推論すると、部品Aについては原因究明正解率が6
0であり見落とし率も60であるので構造理解不足とな
る。一方、対処方間違い率は10、不要点検実行率は1
0であるので、点検手順理解不足には該当しない。従っ
て部品Aについては構造理解不足という結論が導かれ
る。また、部品Bについても原因究明不正解率が80、
見落とし率が40であるので構造理解不足となり、対処
法間違い率が50、不要点検実行率が70であるので点
検手順理解不足という結論が導かれる。更に、構造理解
不足と点検手順理解不足の両方に該当することから、全
体理解不足という結論が導かれる。
【0092】以上のようにこの実施例においては、作業
学習を行った場合に単元、あるいは類別された問題のグ
ループ毎の正解率を計算し、どの単元、あるいは類別さ
れた問題のグループの正解率が低いかということから、
その学習者の理解度が不足している点をルールにより推
論する推論手段を備えた教育システムについて説明し
た。
【0093】実施例9.この実施例においては、学習者
の理解不足箇所を重点的に学習させることのできる教育
システムについて説明する。図21はこの実施例の流れ
図であり、図22は理解度評価結果の図であり、図23
は故障設定表の図であり、図24は故障現象表の図であ
り、図25は疑似体験学習の図である。
【0094】図21を用いて説明する。まず、S30に
おいて理解度評価結果を得る。ここでは、図22に示す
ような“部品Aの点検方法理解度不足”という評価であ
る。次に、S31において故障設定表より故障を決定す
る。図23に示すように故障設定表とは、さまざまな理
解度を設定し、それに対応してどのような故障を設定し
たらよいかを記憶しておくものである。この実施例では
表形式を用いているが、ルール、チャート等、他のもの
でも良い。ここでは、“部品A:点検方法理解度不足”
という理解度に応じて“部品A”に対する“故障1”が
設定されている。次に、S32において故障現象表より
現象を決定し、シミュレーションを行う。故障現象表と
は、図24(a)に示すように、どの故障の場合にどの
現象が起こるかという因果関係をデータとして設定した
ものである。ここでは、“部品A”の“故障1”に対し
て実際に表面に現れる現象として、“部品B”の“現象
2”が定義されている。その定義に基づいて行われるシ
ミュレーションは図24(b)に示すものである。即
ち、“部品B”において“現象2”が発生しましたとい
うものである。これは実際にシミュレーションが行われ
るときに、学習者に対して表示部に表示される内容を示
す図である。このようなシミュレーションの中で学習者
がどのような回答をしたかによって疑似体験学習を行う
ことができる(S33)。
【0095】疑似体験学習について、図25を用いて説
明する。このシミュレーションにおいて学習者は、まず
“現象2”が“部品B”において発生していることによ
って“部品B”を点検する。“部品B”の点検によって
“部品A”の点検が必要なことに気付き、“部品A”の
点検を行うことによって故障を発見し、“部品A”の修
理が完了すれば正解となる。もしも学習者が“部品B”
を点検したときに、“部品B”には問題がないというこ
とで点検が完了させてしまうと不正解となり、そのまま
走行させると事故が起きるということをシミュレーショ
ンで学習させるものである。
【0096】以上のように、この実施例では、学習者の
理解が不足している点に応じてつぎに学習して欲しいポ
イント(故障)を故障設定表に設定しておき、更に、そ
の故障と因果関係がある現象を故障現象表として定義し
ておくことによって、その現象をシミュレーションで学
習することができる教育システムについて説明した。こ
の実施例によれば、従来のように学習者が選択したもの
を学習する、あるいはカリキュラムの順番通りに学習す
るという画一的な学習ではなく学習者の理解度に対応し
た効果的な学習を行うことができる。
【0097】実施例10.図26は、構造を持ったもの
を説明するためにツリー構造を用いた図で表したもので
ある。図27から図30は理解度に対応した表示を説明
するための図である。図26においてレベル0が自動車
であり、ある対象物(ここでは自動車)の全体を表して
いる。そして、その対象物を構造に対応して細分化した
ものがレベル1であり、ここでは車体(ボディ)と車台
(シャシ)の二つの構造に分かれる。ここでいうレベル
0、レベル1、レベル2、レベル3というのは対象物が
細分化されている度合を示すものであり、数字が大きい
程より細かく分類されているということを表している。
例えば、レベル1の車台を更に細分化するとレベル2に
おいて走行装置、動力伝達装置、フレーム、緩衝装置と
いうように分けられる。更に、レベル2の動力伝達装置
を細分化するとレベル3のクラッチ、トランスミッショ
ン、ディファレンシャル、ユニバーサルジョイント、プ
ロペラシャフトというように細分化される。
【0098】この実施例における教育システムにおいて
は、図26に示したような構造を持ったものの全体をま
ず表示部に表示しておき、その部位ごとに理解度を色分
けして表示を行うものである。図27を用いて説明す
る。図27は、自動車を各部位毎に理解度に応じて色分
けして表示した図である。図において、a1〜a4は
赤、a5は黄、a6,a7は緑で色分けされているもの
とする。この色分けは理解度に対応しており、例えば、
緑はOK、黄色は注意、赤は要注意というように対応付
けられている。図28は、図27に示した自動車の全体
図のある部位を取り出して拡大表示した図である。図2
7に示すように、全体を表示した静止画、あるいは写真
を元に表示した全体図のある部位をクリックすることに
より、次の画面即ち、図28ではその部位を拡大してよ
り詳細に表示することができる。そして、その拡大した
図において更に、その内部での詳細な理解度を色分けし
て表示することができる。図28において、b1は黄、
b2は緑、b3は赤で色分けされて表示されているもの
とする。また、図29はa5が点滅して表示されている
自動車の図である。この点滅は、危険な点検を行った場
合、あるいは要注意の部位を特殊表示することによっ
て、その学習を強化して重点的に行うように示唆するも
のである。
【0099】また、図30に示すように前回までと、今
回の理解度を色分けして表示し、学習の進み方を一目で
分かるように一覧的に示すことができる。図において
は、理解度を示す色を設定して表示する例を示したが、
斜線や枠で囲う、あるいは絵柄を用いる等の違いによっ
て表現する方法でもよい。
【0100】また、この教育システムは点検作業だけで
はなく例えば、物理学習などのようにある構造を持った
物を各部位ごとの理解度を表す場合に有効である。
【0101】また、前述した理解度不足の点を重点的に
学習させるシミュレーションと連動させて実施させるこ
とにより、より効果的な学習を進めることができる教育
システムを実施することができる。
【0102】また、この実施例においては、部位を確定
するためにマウスを用いてクリックするという動作を行
っているが、他のポインティングデバイスを用いたり、
あるいはキーボードを用いて指定する方法でも構わな
い。
【0103】以上のように、この実施例では、自動車を
例に取って理解度表示について説明した。
【0104】実施例11.図31は、この実施例のシミ
ュレーションシステムを表す図である。この実施例にお
けるシミュレーションシステムは、シミュレーション対
象データ記憶部46とシミュレーション実行部47を有
する。シミュレーション対象データ記憶部46は、シミ
ュレーションの対象となる装置を構成する部品毎の対象
モデル48〜52を有し、各対象モデルは知識ベース5
3〜56を有する。また、各対象モデルは、「現象」、
「故障」等の変数を持つ。
【0105】次に動作について説明する。対象モデル4
という部品において、B4という故障が発生したと想定
する。シミュレーション対象データ記憶部46の対象モ
デル4の変数、故障にB4という値が設定される。する
と、シミュレーション実行部47は、対象モデル4に対
応する知識ベース55を参照する。知識ベースの内容は
「故障=B4→モデル2:故障=B2」であるが、これ
は対象モデル4において故障B4が発生した場合、対象
モデル2において故障B2が発生することを示す。知識
ベース55により、シミュレーション実行部47は、対
象モデル2の変数、故障にB2を設定する。シミュレー
ション実行部47は対象モデル2に対応する知識ベース
53を参照する。知識ベース53の内容は「故障=B2
→モデル1:現象=A1」であるが、これは対象モデル
2において故障B2が発生した場合、対象モデル1にお
いて現象A1が発生することを示している。知識ベース
53により、シミュレーション実行部47は、対象モデ
ル1の変数、現象にA1を設定する。
【0106】以上のように、この実施例においては、シ
ミュレーション対象データ記憶部46に記憶される対象
モデルに対応して、対象モデルの状態を示すある変数の
値が予め設定された条件を満たすときに引き起こす状態
の変化を、他の変数の取るべき値として予め定義し、知
識ベースとして記憶させる知識ベース記憶部を有し、シ
ミュレーション実行部47は、対象モデル毎の知識ベー
スを用いてシミュレーションを実行するシミュレーショ
ンシステムについて説明した。
【0107】実施例12.図32は、この実施例のシミ
ュレーションシステムを表す図である。この実施例にお
けるシミュレーションシステムは、シミュレーション対
象データ記憶部46とシミュレーション実行部47と機
能別知識ベース58を有する。機能別知識ベース58
は、シミュレーション対象装置を構成する部品毎の対象
モデルの応答知識ベース59、内部知識ベース60、外
部作用知識ベース61を有する。また、62はシミュレ
ーション実行部に対して入力される「作業」、63は
「作業結果要求」である。
【0108】次に動作について説明する。シミュレーシ
ョン対象データ記憶部46の対象モデル4という部品に
おいて、故障、B4が発生した場合、対象モデル4の変
数、故障にB4という値が設定される。すると、シミュ
レーション実行部47は機能別知識ベース58の内部知
識ベース60を参照する。内部知識ベース60には、対
象モデルの状態を示す変数に設定された条件と、その条
件を満たすときに引き起こされる状態を示す他の変数の
値が定義されている。この内部知識ベース60を参照
し、対象モデル4の故障B4に関するものを検索する。
そして、内部知識ベースの内容から「対象モデル4:故
障=B4→対象モデル2:故障=B2」を検索する。こ
れは対象モデル4において故障B4が発生した場合、対
象モデル2において故障B2が発生することを示してお
り、対象モデル2の変数、故障にB2が設定される。す
ると、シミュレーション実行部47は内部知識ベース6
0を参照し、対象モデル2の故障B2が対象モデル1の
現象A1を引き起こすという定義データを得、対象モデ
ル1の変数、現象にA1を設定する。
【0109】シミュレーションの外部から、図32に示
す62の作業、モデル2修理がなされると、シミュレー
ション実行部47は、外部作用知識ベース61を参照
し、そこから、対象モデル2の修理に関するものを検索
する。外部作用知識ベース61は、シミュレーション実
行部47に対して外部から入力されるアクション(作
業)と、そのアクションに対応して対象モデルに引き起
される状態の変化を定義して記憶するものである。そし
て、外部作用知識ベース61の内容から「対象モデル
2:修理&故障=B2→故障=空」を検索結果として得
る。これは対象モデル2に修理が指定され、対象モデル
2の変数、故障がB2の時、対象モデル2の故障が空と
なるということを示しているので、シミュレーション実
行部47は、対象モデル2の変数、故障の値を空とす
る。その後、内部知識ベース60を参照し、モデル2の
故障B2により発生している他の故障や現象を除く。図
32の場合は、対象モデル1の変数、現象の値を空とす
る。
【0110】外部から図32に示す63の作業結果要
求、モデル4点検がなされると、シミュレーション実行
部47は、応答知識ベース59を参照し、その作業結果
要求モデル4点検に関係するものを検索する。応答知識
ベース59には、シミュレーション実行部47に対する
シミュレーション結果出力要求(作業結果要求)の入力
に対応して、シミュレーション実行部47が応答すべき
動作を示す情報が定義されている。そして、応答知識ベ
ース59の内容から「対象モデル4:点検&故障=B4
→異常4」を検索する。これは、対象モデル4に対して
点検がなされた時に、モデル4の変数、故障の値がB4
の場合、異常4という値を結果として返すということを
示しているので、シミュレーション実行部47は、63
の作業結果要求に対し、「異常4」という結果を返す。
これによりシミュレーションの利用者は「異常4」に対
応する音や映像あるいは文字表示など具体的な出力を得
る。以上のように、機能別知識ベースを用いてシミュレ
ーションが実行される。
【0111】この実施例においては、知識ベースを応答
知識ベース、内部知識ベース、外部作用知識ベースに分
けた機能別知識ベースとして記憶し、この機能別知識ベ
ースを用いてシミュレーションを実行するシミュレーシ
ョンシステムについて説明した。
【0112】実施例13.図33は、この実施例のシミ
ュレーションシステムを表す図である。この実施例にお
けるシミュレーションシステムは、シミュレーション対
象データ記憶部46とシミュレーション実行部47を有
する。また、48〜52の対象モデルは、それぞれが自
分自身に対応する機能別知識ベースを有する。機能別知
識ベースは、前述した実施例と同様に応答知識ベース、
内部知識ベース、外部作用知識ベースを有する。64は
対象モデル2に対応する機能別知識ベース、65は対象
モデル4に対応する機能別知識ベースである。
【0113】次に動作について説明する。シミュレーシ
ョン対象データ記憶部46の対象モデル4で故障、B4
が発生した場合、対象モデル4の変数、故障にB4とい
う値が設定される。すると、シミュレーション実行部4
7は、機能別知識ベース65の内部知識ベースを参照
し、内部知識ベースの内容から「故障=B4→対象モデ
ル2:故障=B2」を検索する。これは対象モデル4に
おいて故障B4が発生した場合、対象モデル2において
故障B2が発生することを示しており、対象モデル2の
変数、故障にB2が設定される。すると、シミュレーシ
ョン実行部47は、対象モデル2の機能別知識ベース6
4の内部知識ベースを参照する。内部知識ベースの内容
は、対象モデル2において故障B2が発生した場合、対
象モデル1において現象A1が発生することを示してい
る。この内部知識ベースに基づいて、シミュレーション
実行部47は、対象モデル1の変数、現象にA1を設定
する。
【0114】外部から62の作業、モデル2修理がなさ
れると、シミュレーション実行部47は、対象モデル2
の機能別知識ベース64の外部作用知識ベースを参照
し、「修理&故障=B2→故障=空」を検索結果として
得る。これは対象モデル2に修理が指定され、対象モデ
ル2の変数、故障がB2の時、対象モデル2の故障が空
となるということを示しているので、シミュレーション
実行部47は、対象モデル2の変数、故障の値を空とす
る。その後、機能別知識ベース64の内部知識ベースを
参照し、モデル2の故障B2により発生している他の故
障や現象を除く。図33の場合は、対象モデル1の変
数、現象の値を空とする。
【0115】外部から作業結果要求63、モデル4点検
がなされるとシミュレーション実行部47は、対象モデ
ル4の機能別知識ベース65の応答知識ベースを参照
し、応答知識ベースの内容から「点検&故障=B4→異
常4」を検索結果として得る。これは、対象モデル4に
対して点検がなされた時に、モデル4の変数、故障の値
がB4の場合、異常4という値を結果として返すという
ことを示しているので、47のシミュレーション実行部
は、作業結果要求63に対し、「異常4」という結果を
返す。
【0116】以上のように、この実施例においては、機
能別知識ベースを対象モデル毎に設定してシミュレーシ
ョンを行うシミュレーションシステムについて説明し
た。この実施例によれば、知識ベースを機能毎に分けて
いるので機能毎に知識ベースを作成すれば良いという利
点がある。また、対象モデル毎に知識ベースがまとまっ
ているので改定がしやすく、容易なシミュレーション知
識ベース構築とメンテナンスが可能となる。
【0117】実施例14.図34は、この実施例のシミ
ュレーションシステムを表す図である。この実施例にお
けるシミュレーションシステムは、シミュレーション対
象データ記憶部46とシミュレーション実行部47、実
行知識記憶部65、原因検索部66を有する。シミュレ
ーション対象データ記憶部46に記憶される対象モデル
及び各対象モデルに対応して記憶される知識ベースは前
述した図31と同一である。
【0118】次に動作について説明する。対象モデル4
の変数、故障にB4が設定された場合、シミュレーショ
ン実行部47は、対象モデル4に対応する知識ベースを
参照し、対象モデル2の変数、故障にB2を設定する。
さらに、対象モデル2に対応する知識ベース53を参照
し、対象モデル1の変数、現象にA1を設定する。この
時、実行知識記憶部65は、実行された知識の履歴を、
図34に示すように、スタック形式で記憶する。従っ
て、実行順が古いものほど下に記憶され、一番最近実行
された履歴が一番上に記憶されることになる。この履歴
を利用して、原因検索部66が、シミュレーション対象
データ記憶部46で設定された変数値の原因を検索す
る。
【0119】対象モデル1の現象A1の原因を検索する
場合、原因検索部66は、実行知識記憶部65より、対
象モデル1の現象をA1に設定する知識「モデル2:
(故障=B2→モデル1:現象=A1)」を検索し、こ
の知識より原因としてモデル2の故障B2を得る。さら
に、モデル2の故障B2の原因として「モデル4:(故
障=B4→モデル2:故障=B2)より、モデル4の故
障B4を得る。
【0120】また、この実施例で、知識ベースは個々の
対象モデルに分散して持たせているが、全てを一つにま
とめた単一の知識ベースや機能別に分類した機能別知識
ベースでも同様に実行知識記憶部を用いた原因検索が可
能である。
【0121】実施例15.図35は、この実施例のシミ
ュレーションシステムを表す図である。この実施例のシ
ミュレーションシステムは、シミュレーション対象デー
タ記憶部46とシミュレーション実行部47及び原因検
索部66を有する。シミュレーション対象データ記憶部
46は、対象モデル48〜52を有し、各対象モデル
は、そのモデルに影響を与え得る他のモデルへのポイン
タである影響元ポインタ67、68を有する。
【0122】次に動作について説明する。対象モデル4
の変数、故障にB4が設定された場合、シミュレーショ
ン実行部47は、対象モデル4に対応する知識ベース5
5を参照し、対象モデル2の変数、故障にB2を設定す
る。さらに、対象モデル2に対応する知識ベース53を
参照し、対象モデル1の変数、現象にA1を設定する。
この時、対象モデル1の現象A1の原因を検索する場
合、原因検索部66は、対象モデル1の影響元ポインタ
67により、対象モデル2の知識ベース53と対象モデ
ル3の知識ベース54を参照する。そして、対象モデル
1の現象A1の原因となる知識ベースを検索し、可能性
のある原因として対象モデル2の故障B2と、対象モデ
ル3の故障B3を得る。さらに、対象モデル2の影響元
ポインタ68を参照し、同様に対象モデル2の故障B2
の可能性のある原因として、対象モデル4の故障B4
と、対象モデル5の故障B5を得る。以上のように、影
響元ポインタを参照することにより、対象モデル1の現
象A1の可能性のある原因全てを連鎖的に得ることがで
きる。また、ここで得た原因が、実際に49〜52の対
象モデル内で設定されているかを検証することにより、
実際の原因を得ることもできる。
【0123】このように、原因検索部を備えたことによ
り、例えば、シミュレーション実行中にオンラインヘル
プ機能を提供することができる。また、例えばシミュレ
ーションをある機械の操作学習に用いる場合、学習者が
誤った解答を行った時の正解表示などに利用できる。
【0124】
【発明の効果】第1の発明によれば、データ処理手段が
管理データを参照しながらデータ検索コマンドの検索条
件に対応する被検索データの一部分を被検索データ記憶
部から検索し、検索した被検索データの一部分を処理対
象データとして処理する。このため、被検索データを検
索の対象となる一部分毎ではなく、より大きな単位で記
憶させることができる。同時に、処理対象データに影響
を与えずに、独立して更新等保守が行える。
【0125】第2の発明によれば、データ検索手段は処
理対象データ記憶部に記憶されたデータ検索コマンドを
解析する。このため、データを分離独立させる際に、従
来のパス名やポインタによる固定的な方法よりも、より
柔軟な管理が可能となる。
【0126】第3の発明によれば、教育実行手段が教材
データに対応してマルチメディアデータ記憶部に記憶さ
れたマルチメディアデータを選択的に検索して、教材デ
ータと結合して教育を実行する。それにより、教材デー
タに影響を与えず、マルチメディアデータを改訂するこ
とができる。
【0127】第4の発明によれば、教材データはマルチ
メディアデータを検索するデータ検索コマンドを含んで
いることにより、マルチメディアデータと教材データを
結合することができる。このため、記憶方式や媒体が変
化に富んでいるマルチメディアデータを従来よりも柔軟
に、且、一元的に管理して教材データと結合して利用す
ることができる。また、マルチメディアデータの一部を
取り出すことも可能となる。
【0128】第5の発明によれば、教材変換手段が教材
データに含まれたデータ検索コマンドを解析し、解析し
た結果を用いてデータ検索コマンドを置き換える。これ
により、教育実行時にはデータ検索コマンドの解析を行
わない安価なシステム構成が可能である。
【0129】第6の発明によれば、対象モデル設定手段
が管理データを参照し、シミュレーションに必要なオブ
ジェクトを検索し、シミュレータに対して供給しシミュ
レータに対象モデルを設定する。このため、オブジェク
トを独立させて変更することが可能となる。
【0130】第7の発明によれば、マルチメディア管理
手段がオブジェクトに対して記憶されているマルチメデ
ィアデータをシミュレーションの実行により発生する要
求に基づいて検索してシミュレータに供給する。これに
より、従来のように専用のハードウェアを必要とせず、
臨場感のあるシミュレーションが実現できる。
【0131】第8の発明によれば、マルチメディア管理
手段がマルチメディアデータを選択してシミュレータに
供給する。これにより、従来のように専用のハードウェ
アを必要とせず、ビデオデータ等のマルチメディアを用
いた臨場感のあるシミュレーションが実現できる。
【0132】第9の発明によれば、正解率計算手段によ
り得られた正解率に対して、推論ルール記憶手段に記憶
された推論ルールを適用して学習者の理解度を推論す
る。つまり、ルールを適用した推論により問題に対する
理解度を情報として得ることができる。
【0133】第10の発明によれば、教育手段は推論手
段により推論された理解度に基づいて、再教育を行うた
めの教材を生成するので、理解度に応じた効果的な教育
が行える。
【0134】第11の発明によれば、表示手段が学習対
象それぞれに対して、評価された理解度に対応して学習
対象を特殊表示する。これにより、学習対象の理解度を
直感的に認識できる。
【0135】第12の発明によれば、シミュレーション
の動作を定義する知識ベースが対象モデルに対応して記
憶されており、内容はその対象モデルに関するものが記
述されているため、各モデル毎にそのモデルに関するシ
ミュレーション用の知識ベースを作成すれば良いという
利点がある。また、対象モデルの内容を更新しようとす
る時、更新対象が1箇所にまとまっているため、改定が
しやすく、容易なシミュレーション用知識ベース構築と
メンテナンスが可能である。
【0136】第13の発明によれば、シミュレーション
の動作を定義する知識ベースを機能毎に分けており、知
識ベースの型をその機能に敵したものとして限定してい
るため、機能毎にシミュレーション用の知識ベースを作
成すれば良く、シミュレーション用知識ベースの構築と
メンテナンスを効率よく行うことができる。
【0137】第14の発明によれば、シミュレーション
の動作を定義する知識ベースを機能毎に分けているの
で、機能毎にシミュレーション用の知識ベースを作成す
れば良いという効果がある。また、機能の変更や追加が
あった場合にも、その対象となる知識ベースが1箇所に
まとまっているため、改定がしやすいという効果があ
る。また、シミュレーション実行部が知識ベースを参照
する際も、効率良く検索ができる。
【0138】第15の発明によれば、シミュレーション
において発生した現象の原因を検索することが可能とな
る。
【0139】第16の発明によれば、シミュレーション
においてある現象が発生し、その現象の原因を検索する
場合に、その時実行されたシミュレーションの動作を定
義する知識の履歴を保持し、その履歴を検索することに
より、他の関係のない知識を検索する必要がなくなり、
実際の原因を高速に検索することができるシミュレーシ
ョンシステムを実現する。
【0140】第17の発明によれば、シミュレーション
においてある現象が発生し、その現象の原因、あるいは
現象を引き起こす可能性のある原因全てを検索する場合
に、対象モデル毎にそのモデルに影響を与え得るモデル
へのポインタを保持し、そのモデルの知識ベースのみを
検索することにより、他の関係のないモデルの知識を検
索する必要がなくなり、実際の原因と可能性として原因
であり得る全てのものの効率的な原因検索を可能にし
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のデータ処理システムの1構成を示
すブロック図。
【図2】 この発明の教育システムの1構成を示すブロ
ック図。
【図3】 この発明の実施例を説明するブロック図。
【図4】 この発明の実施例を説明するブロック図。
【図5】 この発明の実施例のデータ検索コマンドの
図。
【図6】 この発明の実施例における教育実行手段が表
示する画面の図。
【図7】 この発明の実施例における教材変換手段の動
作を説明する図。
【図8】 この発明の実施例における教材変換手段の動
作を説明する図。
【図9】 この発明の実施例におけるシミュレーション
のブロック図。
【図10】 この発明の実施例におけるマルチメディア
によるシミュレーションの図。
【図11】 この発明の実施例の表示画面の部分図。
【図12】 この発明の実施例の流れ図。
【図13】 この発明の実施例の流れ図。
【図14】 この発明の実施例の対象モデルの図。
【図15】 この発明の管理データ記憶部の一例を示す
図。
【図16】 この発明の実施例におけるマルチメディア
によるシミュレーションの図。
【図17】 この発明の実施例の流れ図。
【図18】 この発明の実施例の正解率を示す図。
【図19】 この発明の実施例の理解度推論ルールの
図。
【図20】 この発明の実施例の推論結果の図。
【図21】 この発明の実施例の流れ図。
【図22】 この発明の実施例の理解度評価結果の図。
【図23】 この発明の実施例の故障設定表の図。
【図24】 この発明の実施例のシミュレーションを説
明する図。
【図25】 この発明の実施例の疑似体験学習の図。
【図26】 この発明の実施例の理解度に対応した表示
を説明する図。
【図27】 この発明の実施例の理解度に対応した表示
を説明する図。
【図28】 この発明の実施例の理解度に対応した表示
を説明する図。
【図29】 この発明の実施例の理解度に対応した表示
を説明する図。
【図30】 この発明の実施例の理解度に対応した表示
を説明する図。
【図31】 この発明の実施例におけるシミュレーショ
ンのブロック図。
【図32】 この発明の実施例におけるシミュレーショ
ンのブロック図。
【図33】 この発明の実施例におけるシミュレーショ
ンのブロック図。
【図34】 この発明の実施例におけるシミュレーショ
ンのブロック図。
【図35】 この発明の実施例におけるシミュレーショ
ンのブロック図。
【図36】 従来の教育訓練システムの図。
【図37】 従来の教材データの記録形式の図。
【図38】 従来の教材データの記録形式の図。
【図39】 従来のパス名の例を示す図。
【図40】 従来のSQLの例を示す図。
【符号の説明】
1 処理対象データ記憶部、2 管理データ記憶部、3
被検索データ記憶部、4 データ処理手段、5 処理
対象データ、6a,6b,6c データ検索コマンド、
7a,7b 管理データ、8a,8b 被検索データ、
11 教材データ記憶部、12 マルチメディアデータ
記憶部、13c,13d マルチメディアデータ、14
教育実行手段、15 教材変換手段、16 データ検
索手段、31 制御ブロック、30 シミュレータ、3
2 対象モデル、37 オブジェクト、20 管理デー
タ記憶部、27 管理データ、36 オブジェクト記憶
部、35 対象モデル設定手段、40 マルチメディア
管理手段、45 表示部、46 シミュレーション対象
データ記憶部、47 シミュレーション実行部、48
対象モデル1、49 対象モデル2、50 対象モデル
3、51 対象モデル4、52 対象モデル5、53
知識ベース、57 変数、58 機能別知識ベース、5
9 応答知識ベース、60 内部知識ベース、61 外
部作用知識ベース、62 作業(モデル2修理)、63
作業結果要求(モデル4点検)、64機能別知識ベース、
66 原因検索部、67,68 影響元ポインタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09B 9/00 Z 19/00 Z 9288−5L G06F 15/20 590 A (72)発明者 阿倍 博信 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報システム研究所内 (72)発明者 神田 準史郎 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報システム研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有するデータ処理システム (a)処理の対象となる処理対象データと、その処理対
    象データ間に挿入されたデータ検索コマンドを記憶する
    処理対象データ記憶部、 (b)データ検索コマンドにより検索される被検索デー
    タを記憶する被検索データ記憶部、 (c)処理対象データ記憶部に記憶された上記データ検
    索コマンドの検索条件と上記被検索データ記憶部に記憶
    された被検索データの一部分とを対応付ける管理データ
    を記憶する管理データ記憶部、 (d)上記処理対象データ記憶部に記憶された処理対象
    データを処理するとともに、データ検索コマンドを解析
    し、上記管理データ記憶部に記憶された管理データを参
    照してデータ検索コマンドの検索条件に対応する被検索
    データの一部分を上記被検索データ記憶部から検索し、
    検索した被検索データの一部分を処理対象データとして
    処理するデータ処理手段。
  2. 【請求項2】 上記データ処理手段は、処理対象データ
    記憶部に記憶されたデータ検索コマンドを解析するデー
    タ検索手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ処理システム。
  3. 【請求項3】 以下の要素を有する教育システム (a)教材データを記憶する教材データ記憶部、 (b)複数メディアからなるマルチメディアデータを記
    憶するマルチメディアデータ記憶部、 (c)上記教材データ記憶部に記憶された教材データを
    利用して教育を実行するとともに、教材データに対応し
    て上記マルチメディアデータ記憶部に記憶されたマルチ
    メディアデータを選択的に検索して、上記教材データ記
    憶部に記憶された教材データと結合して教育を実行する
    教育実行手段。
  4. 【請求項4】 上記教材データは、マルチメディアデー
    タを検索するデータ検索コマンドを含んでおり、上記教
    育実行手段は、データ検索コマンドに基づいてマルチメ
    ディアデータ記憶部に記憶されたマルチメディアデータ
    を検索し、教材データとマルチメディアデータを結合す
    ることを特徴とする請求項3記載の教育システム。
  5. 【請求項5】 上記教育システムは、教材データに含ま
    れたデータ検索コマンドを解析し、解析した結果を用い
    てデータ検索コマンドを置き換える教材変換手段を備え
    たことを特徴とする請求項4記載の教育システム。
  6. 【請求項6】 以下の要素を有するシミュレーションシ
    ステム (a)シミュレーションの対象となる各種対象モデルを
    設定してシミュレーションを実行するシミュレータ、 (b)上記シミュレータで実行されるシミュレーション
    とそのシミュレーションの実行に必要なオブジェクトの
    対応付けを管理データとして記憶する管理データ記憶
    部、 (c)上記シミュレータで実行されるシミュレーション
    の実行に必要なオブジェクトを記憶するオブジェクト記
    憶部、 (d)上記管理データ記憶部に記憶された管理データを
    参照し、上記シミュレータで実行されるシミュレーショ
    ンに必要なオブジェクトを上記オブジェクト記憶部から
    検索し、上記シミュレータに対して供給し、上記シミュ
    レータに対象モデルを設定する対象モデル設定手段。
  7. 【請求項7】 上記シミュレーションシステムは、更
    に、オブジェクトに対してマルチメディアデータを記憶
    するマルチメディアデータ記憶部と、上記シミュレータ
    のシミュレーションの実行により発生する要求に基づい
    て上記マルチメディアデータ記憶部に記憶されたマルチ
    メディアデータを検索してシミュレータに供給するマル
    チメディア管理手段を備えたことを特徴とする請求項6
    記載のシミュレーションシステム。
  8. 【請求項8】 以下の要素を有するシミュレーションシ
    ステム (a)シミュレーションの対象となる各種対象モデルを
    設定してシミュレーションを実行するシミュレータ、 (b)上記シミュレータで実行されるシミュレーション
    の実行に必要なオブジェクトに対してマルチメディアデ
    ータを記憶するマルチメディアデータ記憶部、 (c)上記シミュレータのシミュレーションの実行によ
    り発生する要求に基づいて上記マルチメディアデータ記
    憶部に記憶されたマルチメディアデータを選択してシミ
    ュレータに供給するマルチメディア管理手段。
  9. 【請求項9】 以下の要素を有する教育システム (a)対話的に学習者を教育する教育手段、 (b)上記教育手段による学習者からの応答に基づい
    て、予め分類された複数のカテゴリー毎に、学習者の正
    解率を計算する正解率計算手段、 (c)上記複数のカテゴリー毎の正解率に基づいて学習
    者の理解度を推論する推論ルールを記憶する推論ルール
    記憶手段、 (d)上記正解率計算手段により得られた正解率に対し
    て、上記推論ルール記憶手段に記憶された推論ルールを
    適用して、学習者の理解度を推論する推論手段。
  10. 【請求項10】 上記教育手段は、推論手段により推論
    された理解度に基づいて、再教育を行うための教材を生
    成することを特徴とする請求項9記載の教育システム。
  11. 【請求項11】 以下の要素を有する教育システム (a)複数の学習対象に関して教育を行う教育手段、 (b)複数の学習対象に対して学習者の理解度を評価す
    る理解度評価手段、 (c)上記学習対象それぞれに対して、上記理解度評価
    手段により評価された理解度に対応して学習対象を特殊
    表示する表示手段。
  12. 【請求項12】 以下の要素を備えたシミュレーション
    システム (a)シミュレーションの対象となる複数の対象モデル
    を入力して記憶するシミュレーション対象データ記憶
    部、 (b)上記対象モデルに対応してシミュレーションの動
    作を定義した知識ベースを記憶する知識ベース記憶部、 (c)上記シミュレーション対象データ記憶部に記憶さ
    れた対象モデルを設定し、設定した対象モデルに対応す
    る知識ベースを検索してシミュレーションを実行するシ
    ミュレーション実行部。
  13. 【請求項13】 上記知識ベース記憶部に記憶される知
    識ベースは、知識ベースを機能別に記憶する機能別知識
    ベースであることを特徴とする請求項12記載のシミュ
    レーションシステム。
  14. 【請求項14】 上記機能別知識ベースは、上記対象モ
    デルの相関を定義する内部知識ベースと、外部から入力
    された作業に対応する対象モデルの状態の変化を定義す
    る外部作用知識ベースと、外部からの作業結果要求に対
    して出力する応答を定義する応答知識ベースを記憶し、
    上記シミュレーション実行部は上記機能別知識ベースを
    参照してシミュレーションを実行することを特徴とする
    請求項13記載のシミュレーションシステム。
  15. 【請求項15】 上記シミュレーションシステムは、さ
    らに上記シミュレーション実行部が実行するシミュレー
    ションにおいて発生する現象の原因を検索する原因検索
    部を備えたことを特徴とする請求項12記載のシミュレ
    ーションシステム。
  16. 【請求項16】 上記シミュレーションシステムは、さ
    らに上記シミュレーション実行部により実行された履歴
    を実行知識として記憶する実行知識記憶部を備え、上記
    原因検索部は、上記実行知識記憶部に記憶された実行知
    識を検索することによりシミュレーションで発生する現
    象の原因を検索することを特徴とする請求項15記載の
    シミュレーションシステム。
  17. 【請求項17】 上記シミュレーションシステムは、さ
    らに上記対象モデルが影響を受ける可能性のある他の対
    象モデルへのポインタを備え、上記原因検索部は、上記
    ポインタを参照することにより、シミュレーションで発
    生する可能性のある現象の原因を検索することを特徴と
    する請求項15記載のシミュレーションシステム。
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