JPH08361Y2 - カーボン蒸着装置 - Google Patents

カーボン蒸着装置

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JPH08361Y2
JPH08361Y2 JP1991006749U JP674991U JPH08361Y2 JP H08361 Y2 JPH08361 Y2 JP H08361Y2 JP 1991006749 U JP1991006749 U JP 1991006749U JP 674991 U JP674991 U JP 674991U JP H08361 Y2 JPH08361 Y2 JP H08361Y2
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JP1991006749U
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勝治 佐原
孝 島谷
勝人 後藤
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Sanyu Denshi Co Ltd
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Sanyu Denshi Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーボン棒の蒸着状態
を自動検出するカーボン蒸着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】走査型電子顕微鏡などを用いて試料を観
察しようとすると、この試料が電子によってチャージ
し、解像度が低下して微細構造が見えなくなったりして
しまうため、通常、カーボンを当該試料の表面に薄く蒸
着し、導電性を持たせている。試料にカーボン蒸着する
装置としてカーボン蒸着装置がある。このカーボン蒸着
装置を用い、図3に示すように、先端が平坦(あるいは
斜めにカット)した部分と、先端を細く削った部分とを
バネで適度の接触圧になるように押した状態で、スイッ
チS1を短時間の間、閉(例えば1秒以下)にしてこれ
らの間に大電流を流してこの部分に集中させ、爆発的な
アーク状に加熱してカーボンを昇華させて近傍に配置し
た試料上にカーボン蒸着し、次に休止期間(例えば数
秒)をおくことを繰り返し(例えば9回)、行うように
している。この際、カーボン棒の接触具合を使用者が目
で適切に接触し、カーボン蒸着が行われているか否かを
経験的に判断するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】先端が平坦なカーボン
棒と、先端を細く削ったカーボン棒とをバネで適度な接
触力を持つように押圧した状態で、従来の一定の電流を
スライダックで調整して連続的に流してカーボン蒸着す
る場合は、試料にカーボン蒸着する毎に、カーボン棒の
セッティングをその都度、行っていたので、カーボン棒
の接触具合を自動検出する必要がなかった。しかし、本
考案者らが提案した、上述したように、短時間(例えば
1秒以下)の間、大電流をカーボン棒の接触部分に流
し、次に休止期間(例えば数秒)をおくことを複数回
(例えば9回位)繰り返し、カーボン蒸着するいわゆる
かん欠蒸着法を用いた場合、実際に使用すると、図3の
ように、カーボン棒の一方の先端が平坦、他方の先端を
細く長く削った状態にして適度な接触圧で接触させる
と、このままの状態で多数回(例えば数十回)も繰り返
して試料にカーボン蒸着可能なことが判明した。これ
は、短時間に極めて大電流を流すため、接触部分の細い
部分が瞬間的に蒸発して再度、カーボン蒸着可能な状態
になると考察される。このため、多数の試料に繰り返し
カーボン蒸着を繰り返すと、カーボン棒の細い先端の部
分などが徐々に消耗し、ついには接触しなくなってカー
ボン蒸着不能となったり、あるいは細い部分がなくなっ
たりして時として図2の右下のに示すように、太い部
分が相互に異常接触してしまい、カーボン蒸着できない
事態に至ることがある。このようにカーボン棒がカーボ
ン蒸着に適しない状態になることを、使用者はいつも注
意深くカーボン棒の先端を監視していなければならない
と共に、カーボン蒸着中は極めて強い光が発光している
ので監視すること自体がむずかしいという問題があっ
た。
【0004】本考案は、カーボン棒が消耗して接触しな
くなったり、太い部分が異常接触してしまったりするこ
とを自動検出し、使用者に知らせることを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1および図2を参照し
て課題を解決するための手段を説明する。図1および図
2において、電流検出部2は、カーボン棒1とこれに接
触するカーボン棒1との間に流れる電流を検出するもの
である。零電流検出器3は、電流検出部2によって検出
された電流が零になったことを検出するものである。
【0006】過電流検出器4は、電流検出部2によって
検出された電流が所定閾値を越えたことを検出するもの
である。
【0007】
【作用】本考案は、図1に示すように、カーボン蒸着時
にカーボン棒1の間に電流を流した場合に、電流検出部
2が検出した電流について、零電流検出器3が零電流と
検出したときに、カーボン棒1の未接触を警報するよう
にしている。また、図2に示すように、カーボン蒸着時
にカーボン棒1の間に電流を流した場合に、電流検出器
2が検出した電流について、過電流検出器4が所定電流
値以上の過電流を検出したときに、カーボン棒1の異常
接触を警報するようにしている。
【0008】従って、カーボン棒1が消耗して接触しな
くなったり、太い部分が異常接触したりしたときに、カ
ーボン棒1の未接触や異常接触の旨の警報を自動的に表
示などできる。
【0009】
【実施例】次に、図1を用いて本考案の実施例の構成お
よび動作を詳細に説明する。図1において、カーボン棒
1は、通電加熱して試料にカーボン蒸着するための棒で
ある。このカーボン棒1は、図示のように、先端を平坦
に(あるいは斜めにカット)したり、先端を細く削った
りし、これを相互にバネの力で適度の接触圧となるよう
に調整されている。そして、図示ように平坦な先端と、
細い先端とを相互に押圧してこの間に短時間(例えば1
秒以下)のパルス状の大電流を流し、次に、休止期間
(例えば数秒)をおくことを繰り返し、かん欠的な爆発
的なアーク状でカーボンを昇華させ、近傍に配置した試
料上にカーボン蒸着する。
【0010】電流検出部2は、カーボン棒1の間に流れ
る電流を検出するものであって、電流検出用のトランス
2−1でカーボン棒1に流れる電流を交流電圧として検
出し、この検出した交流電圧を電流検出回路2−2でそ
の実効成分に対応する直流電圧e0に変換するものであ
る。零電流検出器3は、電流検出部2によってカーボン
棒1に流れた電流に対応する電圧が零のときにオンとな
って、零電流を検出するものである。この零電流の検出
に対応して、ここではBZ(ブザー、又はランプなど)
や、更に音声発生装置を駆動し、カーボン蒸着装置の使
用者にその旨(ここではカーボン棒が未接触の旨)を知
らせるようにしている。
【0011】電源6は、カーボン棒1にパルス状の大電
流を短時間(例えば1秒以下)を供給する電源である。
ここでは、簡単のために降圧トランスなどを省略して模
式的に表わす。スイッチSは、電源6からパルス状の大
電流を短時間(例えば1秒以下)の間、カーボン棒1に
流したり、休止期間(例えば数秒)の間、電源6からの
電流の供給を停止したりするものである。
【0012】次に、図1の構成の動作を説明する。 (1) スイッチSを閉にして、電源6からパルス状の
大電流Iをカーボン棒1の接触部分に流す。このとき、
併せてBZの回路を閉にし、カーボン棒1に流れる電流
を、電流検出部2を構成するトランス2−1で交流電圧
として検出して電流検出回路2−2で直流電圧e0に変
換し、ここではHレベルであるので、零電流検出器3を
構成するトランジスタTR1がオフとなり、BZ(ブザ
ー又はランプなど)を駆動しない。
【0013】(2) このスイッチSを閉にした状態の
とき、カーボン棒1の細い先端の部分が消耗し、未接触
となると、電流検出回路2−2から出力される直流電圧
e0が零となるので、トランジスタTR1がオンとな
り、BZ(ブザー又はランプなど)を駆動し、カーボン
棒1が未接触である旨の警報を発する。 (3) また、カーボン棒に電流を供給しない休止期間
(例えば数秒)の間は、スイッチSが開になるが、この
ときに併せてBZの回路も開になるため、ブザーやラン
プなどを駆動することはない。
【0014】以上のように、カーボン棒1にパルス状の
大電流を短時間(例えば1秒以下)流するようにスイッ
チSを閉にしたときに、カーボン棒1に電流が流れない
ときに、トランジスタTR1がオンとなり、ブザーやラ
ンプなどを駆動し、カーボン棒1が未接触である旨の警
報を発することが可能となる。これにより、使用者は、
一度、カーボン棒1をセッティングした後、この警報が
発せられるまで、カーボン棒1の未接触を監視すること
なく、多数の試料のカーボン蒸着を繰り返し、確実に行
うことができる。
【0015】図2は、本考案の他の実施例構成図を示
す。これは、図1の構成に加え、過電流検出器4を新た
に設け、カーボン棒1が相互に異常接触した場合(図中
の右下の異常接触状態を参照)、その旨の警報を発す
るようにした構成例である。図2において、過電流検出
器4は、カーボン棒1に過電流が流れたことを検出し、
警報2(カーボン棒1の異常検出)を発するものであ
る。
【0016】通電タイミング回路7は、図示信号波形に
示すように、短時間(例えば1秒以下)の間、オンの信
号、次に、休止期間(例えば数秒)の間、オフの通電タ
イミング信号を繰り返し、予め設定した所定カーボン膜
厚となる指定した回数(例えば9回)となるまで、発生
するものである。この通電タイミング信号に同期して、
スイッチS1を閉/開に切り替える。以下動作を説明す
る。
【0017】(1) 通電タイミング回路7がONの通
電タイミング信号を出力し、スイッチS1を閉にする
(こときにスイッチS2は閉である)。これにより、電
源6からパルス状の大電流Iをカーボン棒1の接触部分
に流す。 (2) (1)の状態のとき(スイッチS1が閉の状態
のとき)、カーボン棒1の細い先端の部分が消耗し、未
接触となると、電流検出回路2−2から出力される直流
電圧e0が零となるので、零電流検出器3が警報(右
下に示すようにカーボン棒が消耗して未接触となった
旨)を出力し、ブザーを鳴らしたり、ランプを点灯した
り、音声で未接触の旨を知らせたりする。
【0018】(3) (1)の状態のとき、カーボン棒
1の太い状態のまま異常接触すると、電流検出回路2−
2から出力される直流電圧e0がHレベルとなるので、
過電流検出器4が警報(右下に示すようにカーボン棒
が異常接触した旨)を出力する。この際、併せてスイッ
チS2を開にし、電源からカーボン棒1に流れる過電流
を遮断する。
【0019】(4) 次に、通電タイミング回路7がO
FFの通電タイミング信号を出力し、スイッチS1を開
にする。これにより、電源6からカーボン棒1に流れる
電流がOFFとなる。以上のスイッチS1の閉、開を繰
り返し所定回数を行う。以上のように、カーボン棒1に
パルス状の大電流を短時間(例えば1秒以下)流するよ
うにスイッチS1を閉にしたときに、カーボン棒1に電
流が流れないときに零電流検出器3が警報(カーボン
棒1が消耗状態の旨)を出力し、カーボン棒1が異常接
触したとき過電流検出器4が警報(カーボン棒1が異
常接触した旨)を出力すると共に電源を遮断する。これ
により、使用者は、一度、カーボン棒1をセッティング
した後、この警報が発せられるまで、カーボン棒1の未
接触や異常接触を監視することなく、多数の試料のカー
ボン蒸着を繰り返し、確実に行うことができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
カーボン棒1が消耗して接触しなくなったり、太い部分
が異常接触したりしたときに、カーボン棒1の未接触や
異常接触の旨の警報を発する構成を採用しているため、
カーボン蒸着装置の使用者はカーボン棒をセッティング
した後、カーボン棒の状態を意識することなく、繰り返
し試料にカーボン蒸着を安心、かつ確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例構成図である。
【図2】本考案の他の実施例構成図である。
【図3】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:カーボン棒 2:電流検出部 2−1:トランス 2−2:電流検出回路 3:零電流検出器 4:過電流検出器 6:電源 7:通電タイミング回路 11:試料 S1、S2:スイッチ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボン棒とカーボン棒との間に短時間の
    間、大電流を供給し、次に休止期間を置くことを繰り返
    してカーボン蒸着を行うカーボン蒸着装置において、 カーボン棒(1)とこれに接触するカーボン棒(1)と
    の間に流れる電流を検出する電流検出部(2)と、 この電流検出部(2)によって上記大電流が供給された
    短時間の間で検出された電流が零になったことを検出す
    る零電流検出器(3)と、 この零電流検出器(3)が零電流を検出したときに、カ
    ーボン棒の未接触を警報する手段とを備えたことを特徴
    とするカーボン蒸着装置。
  2. 【請求項2】上記電流検出部(2)によって上記大電流
    が供給された短時間の間で検出された電流が所定電流値
    以上になったことを検出する過電流検出器(4)と、 この過電流検出器(4)が所定電流値以上の過電流を検
    出したときに、カーボン棒の異常接触を警報する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のカーボン蒸着
    装置。
JP1991006749U 1991-02-19 1991-02-19 カーボン蒸着装置 Expired - Lifetime JPH08361Y2 (ja)

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JPH05758U JPH05758U (ja) 1993-01-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58162949A (ja) * 1982-03-20 1983-09-27 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀カラ−写真感光材料
JPS6223981A (ja) * 1985-07-22 1987-01-31 Victor Co Of Japan Ltd 抵抗加熱真空蒸着装置の蒸着源の温度制御装置

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JPH05758U (ja) 1993-01-08

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