JPH0835824A - 丸形有色果実の自動評価装置 - Google Patents

丸形有色果実の自動評価装置

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JPH0835824A
JPH0835824A JP16931794A JP16931794A JPH0835824A JP H0835824 A JPH0835824 A JP H0835824A JP 16931794 A JP16931794 A JP 16931794A JP 16931794 A JP16931794 A JP 16931794A JP H0835824 A JPH0835824 A JP H0835824A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 丸形有色果実を小規模構成の装置で高速に自
動評価する。 【構成】 丸型有色果実を個別にカラー撮影する撮影手
段100と、その画素ごとの彩度,色相,輝度の各成分を
演算する手段101と、果実の彩度と色相のばらつきの範
囲を基準領域として格納する手段103と、基準領域に対
応する領域を"1"として抽出する手段102と、抽出領域に
含まれる雑音を除去する手段104と、予め色相,輝度を
変数として算出される半径または直径の画素数と長さの
換算値を校正係数として格納する手段106と、雑音除去
手段の出力に校正係数を乗じてサイズを算出する手段10
5と、雑音除去手段の"1"出力の領域における色相の度数
分布を算出する手段107と、果実の色相標準値を格納す
る手段109と、算出された色相度数分布を標準値と比較
して品質評価を行う手段108とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は果実の自動評価方式にか
かり、特に、丸形あるいはそれに準ずる有色果実の評価
をサイズおよび色により高速で評価する丸形有色果実の
自動評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】みかん、その他の丸形の果実を大きさ
(サイズ)や色で評価する,所謂選果作業は人手に頼っ
ているのが一般的である。人手による果実の評価は作業
者の経験を必要とし、特に色による評価は熟練を要する
と共に作業量に限界があり、大量の果実を処理するため
には多くの作業者を確保しなければならない。
【0003】このような評価作業を人手に頼らず、機械
的な手段で自動化することができれば極めて効率のよい
選果作業が可能となる。従来、果実の自動評価装置とし
て、ビデオカメラと画像処理装置とを用いてみかんの選
果を行うものが知られている。なお、この種の技術に関
連した従来技術を開示したものとしては、例えば、戸井
田秀基著「光を用いたミカンの測定」(電子情報通信学
会誌 vol.76,No.9,pp.935〜938,1993)を挙げることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動評価装
置は、広い視野角で多数個の対象物(みかん)を同時に
撮像し、1画像中の多数の対象物のそれぞれについて画
像処理を施す方法を採用しているため、個々の対象の計
測精度が低く、かつ処理すべき情報量が多いことで、高
速処理を行うためには専用の画像処理装置を必要として
いた。
【0005】また、従来の技術では、対象物の照明に伴
う影や輝度が評価に影響を与えるために、高精度の評価
を得るためには厳しい照明管理を行う必要があって、装
置構成が複雑大規模となってしまい、その設置および運
用コストが高いという問題があり、普及を阻害する要因
となっていた。本発明の目的は、上記従来技術の問題を
解消し、ミカンのように丸くかつ有色の果実を小規模な
構成で高速に評価することのできる丸形有色果実の自動
評価装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、丸い有色の果実(対象果実)をカラービ
デオカメラで個別に撮像してカラービデオ信号(以下、
カラー画像信号とも言う)を得、このカラー画像信号を
画素毎にR(赤),G(緑),B(青)の3原色に分解
し、下記の式(1)に従って輝度(I)、色相(H)、
彩度(S)を算出する。
【0007】 I(x,y)=0.39R(x,y)+0.59G(x,y)+0.11B(x,y) H(x,y)=tan-1(ERY(x,y)/ERY(x,y)) S(x,y)=(EBY(x,y)2+ERY(x,y)2)1/2 ・・・・・(1) ここで、ERY(x,y)、ERY(x,y) は、それぞれ ERY(x,y)=-0.30R(x,y)-0.59G(x,y)+0.89B(x,y) ERY(x,y)= 0.70R(x,y)-0.59G(x,y)-0.11B(x,y) で定義される変数である。
【0008】あらかじめ計測して得た対象とする果実の
色相と彩度の範囲を(h min, h max) 、(s min, s max )
とし、各画素についてh min ≦H(x,y)≦h max 、かつs
mi n ≦S(x,y)≦s max である画素を1、それ以外を0
とする2値画像B(x,y)を作成する。このB(x,
y)を下記の式(2)に示す非線形フィルタにより、孤
立点の除去と穴埋めの処理を行う。 B'(x,y)=1 : When 8≦b(x,y) =0 : When b(x,y)≦1 =B(x,y) : Others ・・・・・(2) 次に、2値画像信号B’(x,y)において、”1”の
部分の面積から直径Rを計算する。
【0009】画像信号はビデオカメラおよび信号伝送路
を通過する過程において、特に水平方向に波形なまりを
伴う。この波形なまりの影響で見かけの直径Rは誤差を
含む。この誤差を低減して精度を上げるため、要因とし
て影響が大きい色相Hと輝度Iを変数として校正を行
う。同時に、長さの単位(例えば、mm)に換算する。
【0010】この変換関数f(R,Ha, Ia)は対象
物(果実)の種類ごとにあらかじめ計測し、ルックアッ
プテーブルとしてメモリに格納しておき、運用時はこの
ルックアップテーブルを参照するだけで長さの実寸法
R’として算出する。但し、Ha、IaはそれぞれB’
(x,y)=1の領域の平均色相と平均輝度である。
【0011】次に、変換関数g(H,I)を用いて、各
画素ごとに補正した色相H’(x,y)を算出し、その
度数分布を求める。求めたR’およびH’(x,y)の
度数分布を対象果実の品質規格または基準値と比較し、
評価結果として出力する。すなわち、図1に記載のごと
く、本発明の上記目的を達成するために、請求項1に記
載の第1の発明は、丸形有色果実をその大きさおよび色
により高速で評価する丸形有色果実の自動評価装置にお
いて、前記丸型有色果実を個別に撮影するカラー画像撮
影手段100と、画像撮影手段の出力信号をデジタル化
すると共にその画素ごとの彩度,色相,輝度の各成分を
演算するカラー画像処理手段101と、予め計測した対
象とする果実の彩度と色相のばらつきの範囲を基準領域
として格納する基準領域格納手段103と、上記カラー
画像処理手段の彩度と色相出力から上記基準領域格納手
段に格納された基準領域に対応する領域を”1”として
抽出する領域抽出手段102と、領域抽出手段で抽出さ
れた領域の画像に含まれる雑音を除去する雑音除去手段
104と、予め色相,輝度を変数として算出される半径
または直径の画素数と長さの換算値を校正係数として格
納するサイズ校正係数格納手段106と、予め色相,輝
度を変数として算出される色相の換算値を校正係数とし
て格納する色相校正係数格納手段110と、上記雑音除
去手段の出力に上記サイズ校正係数格納手段に格納され
ている校正係数を乗じてサイズを算出するサイズ算出手
段105と、上記雑音除去手段の”1”出力の領域にお
ける色相の度数分布を上記色相校正係数格納手段に格納
されている校正係数を乗じて算出する色相度数分布算出
手段107と、対象とする果実の大きさと色相の基準値
を格納する基準値格納手段109と、上記サイズ算出手
段で算出された大きさと色相度数分布算出手段で算出さ
れた色相度数分布を上記基準値格納手段に格納されてい
る基準値と比較して品質評価を行う品質評価手段108
とを備え、丸形有色果実をその大きさおよび色により評
価することを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載の第2の発明は、前
記雑音除去手段104が、孤立点除去と穴埋め処理を行
う非線型フィルタであることを特徴とする。さらに、請
求項3に記載の第3の発明は、前記校正係数格納手段1
06および前記基準値格納手段109に格納する係数値
および基準値が、対象とする果実とほぼ同程度の直径と
色相を有する複数の円板から取得したものであることを
特徴とする。
【0013】
【作用】上記請求項1の発明の構成において、カラー画
像撮影手段100は丸型有色果実を個別に撮影して適宜
のカラー画像多重化方式に基づいたカラービデオ信号を
出力する。カラー画像処理手段101は画像撮影手段の
出力信号を”1”、”0”の画素からなるデジタル信号
に変換すると共にその画素ごとの彩度,色相,輝度の各
成分を演算する。
【0014】基準領域格納手段103は予め計測した対
象とする果実の彩度と色相のばらつきの範囲を基準領域
として格納する。領域抽出手段102はカラー画像処理
手段の彩度と色相出力から基準領域格納手段に格納され
た基準領域に対応する領域を”1”として抽出する。雑
音除去手段104は領域抽出手段で抽出された領域の画
像に含まれる雑音を除去する。
【0015】校正係数格納手段106は予め色相,輝度
を変数として算出される半径または直径の画素数と長さ
の換算値を校正係数として格納する。色相校正係数格納
手段110は予め色相,輝度を変数として算出される色
相の換算値を校正係数として格納する。サイズ算出手段
105は雑音除去手段の出力に校正係数格納手段に格納
されている校正係数を乗じてサイズを算出する。
【0016】色相度数分布算出手段107は雑音除去手
段の”1”出力の領域における色相の度数分布を算出す
る。基準値格納手段109は対象とする果実の色相基準
値を格納する。そして、品質評価手段108は色相度数
分布算出手段で上記色相校正係数格納手段110に格納
されている校正係数を乗じて算出された色相度数分布を
基準値格納手段に格納されている基準値と比較して品質
評価を行う。
【0017】また、請求項2の発明の構成において、非
線型フィルタで構成される雑音除去手段は孤立点除去と
穴埋め処理を行う。さらに、請求項3の発明の構成にお
いて、前記校正係数格納手段106および前記基準値格
納手段109に格納する係数値および基準値は、対象と
する果実とほぼ同程度の直径と色相を有する複数の円板
をカラー画像撮影手段で撮影したデータから取得され
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図2は本発明による丸形有色果実の
自動評価装置の1実施例の構成を説明するブロック図で
あって、1はカラービデオカメラからのアナログのNT
SCカラービデオ信号を入力し、各色度成分(R,G,
B)に分離すると共にデジタル信号に変換する信号分離
・A/D変換部、2は分離されたR(赤),G(緑)、
B(青)の各色度信号を色相(H),彩度(S),輝度
(I)に変換するRGB/HSI変換部、3は変換され
たHSI信号を2値化する色2値化処理部、4は輝度
(I)の領域の面積からその直径Rを算出する直径計測
部、5は校正係数を用いて直径計測部で算出された直径
を校正して校正された直径R’を出力する直径校正部、
6は校正係数を用いて2値化された色相(H),彩度
(S),輝度(I)信号を校正する色校正部、7は校正
された色相信号H’の度数分布を演算する色相度数分布
演算部、8は校正係数(g(H,I))を作成して格納
する校正用ルックアップテーブル作成部、9は校正され
た直径R’と校正された色相信号H’の度数分布を基準
値と比較して品質の評価を行う品質評価部、10は大き
さと色相分布の基準値を格納する基準値格納部である。
【0019】同図において、カラービデオカメラからの
アナログのNTSCカラービデオ信号は、信号分離・A
/D変換部1において3原色R,G,Bの色度成分に分
離されると共にデジタル信号に変換される。変換された
デジタル信号は、RGB/HSI変換部2において乗算
と加算演算によりEBY(x,y)、ERY(x,y)およ
びI(x,y)が計算され、さらにEBY(x,y)とE
RY(x,y)からH(x,y)とS(x,y)が演算さ
れる。
【0020】ここで、上記演算を高速で処理するために
は、例えば予めEBYとERYを変数としてHとSを計算
し、これをルックアップテーブルとしてメモリに格納し
ておき、このデータを参照する。こうして演算された
H,S,I信号は、色2値化処理部3において、予め設
定された(h min , h max)と(s min , s max )をも
とに2値化処理され、非線型フィルタにより孤立点(孤
立した1画素)の除去とピンホール(1画素のみの欠
損)の穴埋めが行われ、2値画像信号B’に変換され
る。
【0021】この2値画像信号B’は直径計測部4に入
力され、”1”の領域の面積が算出される。この面積算
出後、直径Rが求められる。直径校正部5においては、
校正用ルックアップテーブル8に格納されている直径
R、平均色相Haおよび平均輝度Iaを変数としたf
(R,Ha,Ia)を参照することで実寸法R’が演算
される。
【0022】一方、H,S,I信号のうち、H信号はI
信号と共に色校正部6において、校正用ルックアップテ
ーブル8に格納されているg(H,I)を参照すること
で補正された色相信号H’が求められる。この色相信号
H’は色相度数分布演算部7に入力され、その度数分布
が算出される。
【0023】そして、品質評価部9は上記実寸法R’と
H’の度数分布とを基準値格納部10に格納されている
対象果実の基準値と比較され、その品質が評価される。
図3は図2に示した本発明の実施例における色2値化処
理部の構成を説明するブロック図であって、31は第1
の比較器、32は第2の比較器、33はAND回路、3
4は”1”画素数算出器、35は切換器である。
【0024】同図において、対象果実の標準的サンプル
について、その色相Hと彩度Sのばらつきの範囲(最大
値と最小値)を予め計測しておき、色2値化処理部3
(図2)において、まずこの範囲に入る画素が”1”と
なるようにしておき、これを基準として色相信号H
(x,y)と彩度信号S(x,y)を抽出する。すなわ
ち、第1の比較器31において、入力した色相H(x,
y)について、その各画素がHmin≦H(x,y)≦
Hmaxならば”1”とし、それ以外は”0”として出
力する。
【0025】また、同様に、第2の比較器32におい
て、入力した彩度S(x,y)について、その各画素が
Smin≦S(x,y)≦Smaxならば”1”とし、
それ以外は”0”として出力する。上記の各比較器の出
力についてAND回路33で論理積Bをとり、非線型フ
ィルタを用いて、前記した式(2)、すなわち B'(x,y)=1 : When 8≦b(x,y) =0 : When b(x,y)≦1 =B(x,y) : Others ・・・・・(2) で孤立点の除去と穴埋めの雑音除去処理を行う。
【0026】この雑音除去は、”1”画素総数算出器3
4がAND回路33の出力Bの各画素の周囲3×3画素
について”1”である画素数の総和(Σ)を算出し、切
換器35で Σ≧8ならば ”1” 1<Σ<8ならば B Σ≦1ならば ”0” の切換えを行うことによって雑音が除去された2値画像
信号B’(x,y)を得るものである。
【0027】図4は図2に示した本発明の実施例におけ
る直径計測部の構成を説明するブロック図であって、4
1は1フレーム積分器、42は2√(Σ/π)のルック
アップテーブルである。同図において、2値画像信号
B’(x,y)は、果実の領域が”1”、背景が”0”
であることより、例えば1フレーム(1画像)内でB’
(x,y)を積分する。すなわち、”1”の画素を計数
することで果実の面積Σを求める。
【0028】果実は丸形(円形)であることから、この
面積Σより直径RをΣ=πr2 (rは半径)の関係式か
ら演算する。この演算を高速にするためには、例えばΣ
を変数として予め計算した結果をメモリに格納してお
き、これを参照して演算を行う。図5は図2に示した本
発明の実施例における直径校正部の構成を説明するブロ
ック図であって、51は第1の演算器、52は第2の演
算器、53は切換器、54はアドレスエンコーダ、55
はメモリである。
【0029】直径校正は、直径計測ブロック5(図2)
において求めた直径Rを校正して実寸法を求めると共
に、計測時の色相Hの平均値Haと輝度Iの平均値Ia
による補正を行うものである。同図において、先ず、果
実の領域(B’=”1”の領域)においてH(x,y)
およびI(x,y)を積分し、面積Σで除すことによ
り、HaとIaを求める。
【0030】次に、実寸法R’を求めるには、R,H
a,Iaを変数としてf(R,H,I)が格納されてい
るメモリ55のルックアップテーブルを参照する。具体
的には、R,Ha,Iaからアクセスするメモリ55の
アドレスを決定し、このアドレスをアドレスデコーダ5
4でデコードしてメモリ55をアクセスする。このメモ
リアクセスで該当するアドレスに対応するデータR’が
出力される。
【0031】なお、メモリ55に格納されるルックアッ
プテーブルには、初期化においてR,H,Iを変数とし
たサイズ校正用データf(R,H,I)が予め書き込ま
れている。すなわち、上記の切替器53は、メモリ55
の初期化時は入力B=出力Oの条件でR’とR,H,I
の関係を求めておき、R,H,Iを変化させながらR’
(=f(R,H,I))を外部から与え、これをメモリ
55に記憶する(メモリ55の書込み動作)。
【0032】そして、運用時は入力A=出力Oの条件で
校正された値R’=f(R,Ha,Ia)がメモリ55
から出力される。図6は図2に示した本発明の実施例に
おける色相校正部の構成を説明するブロック図であっ
て、61はB’=”1”の領域の平均値を計算する第3
の演算器、62は切換器、63はアドレスエンコーダ、
64はメモリである。
【0033】色相校正部6は上記した直径校正部と略々
同様の手順で色相H(x,y)から補正値H’(x,
y)を計算する。但し、H’(x,y)は各画素ごとに
補正された値である。例えば、同図において、まず果実
の領域(B’=”1”の領域)においてI(x,y)を
積分し、面積Σで除することにより輝度の平均値Iaを
求める。
【0034】このIaとHを変数としてメモリ64に格
納されているルックアップテーブルを参照することで
H’(x,y)を求める。ルックアップテーブルには、
予めH,Iを変数とした色相校正用ルックアップテーブ
ル作成部からのg(H,I)が書き込まれている。この
色相校正部の初期化の動作は上記直径校正部の初期化と
同様である。
【0035】図7は図2に示した本発明の実施例におけ
る色相の度数分布演算部の構成を説明するブロック図で
あって、71はメモリ、72はアップダウンカウンタで
ある。この色相度数分布演算部7では、色相校正部6で
校正された色相H’(x,y)の度数分布を計算する。
度数分布は各値の出現頻度であるため、H’の各値につ
いてそれぞれ1フレーム内での出現回数を計数する。
【0036】例えば、同図に示すように、メモリ71に
は1フレームのH’が記憶され、このH’をメモリ71
のアドレスとしてアクセスされる毎に各アドレスのデー
タをアップダウンカウンタ72でカウントアップするこ
とで、その度数分布が得られる。なお、1フレーム毎に
メモリ71はクリアされる。次に、前記図2における校
正用ルックアップテーブル8作成の具体例を説明する。
【0037】まず、実寸法が既知で、対象果実とほぼ同
程度の色相、同程度の大きさを有する円板を用いてR,
H,Iを計測する。この計測を、実寸法R’、H、Iを
変化させて繰り返し、最小二乗法などを用いて、ほぼ
R’=f(R,H,I)、およびH’=g(H,I)と
なるようにf、gの関数を近似により求める。(この作
業は、データが多く必要とされるため、装置の出荷前に
予め求めておき、果実評価現場では上記の円板の代表1
種類を用いて、f,gを校正し直すのが現実的であ
る。) 以下、前記図2における品質評価部における評価の具体
例を説明する。
【0038】現在、みかん等の柑橘類の場合、その種類
により、大きさは階級規格により(3L、)LL(2
L)、L、M、S(、SS)に分類されている。また、
各大きさの境界においては、0.5mmの精度で種別さ
れている。表1に柑橘類の大きさの規格を示す。
【0039】
【表1】
【0040】色については、12段階で規定された色サ
ンプルとの比較を目視により行っている。このため、大
きさについては、従来からの基準を用いることができる
が、色については選果場において本発明の評価装置を用
いて一旦データを収集し、このデータに基づいて数値基
準を設定する。
【0041】上記実施例によれば、カラービデオカメラ
およびこのカメラからの信号伝送路の特性による見かけ
の大きさと色相の誤差を、色相情報と輝度情報を基に校
正するようにしたことで、高精度の測定結果が得られ、
正確な品質評価を行うことができる。例えば、大きさが
直径100mmの果実が水平200画素、垂直200画
素に内接するように撮影した場合、原理上、±0.5m
mの精度が得られる。
【0042】また、色相は、360°を255段階に表
現した場合、±1.4°の精度が得られる。さらに、本
実施例によれば、色情報から大きさを求める構成である
ため、照明の影や輝度飽和による評価への影響が少ない
ために、照明設備を簡素化することができる。
【0043】そして、各演算は、乗算・加算とルックア
ップテーブル参照が中心であるため、果実評価工程にお
ける実時間処理が実現され、小規模の装置構成で、丸形
有色の果実を高速に自動評価することができる。なお、
上記実施例では、対象果実を柑橘類として説明したが、
本発明はこれに限るものではなく、形状が丸形(2次元
的にみた場合は円形)の形態をもつと共に、その品質評
価の要素の1つに色を含む果実であれば、どのような種
類の果実にも適用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
果実の大きさを色情報から求めるものであるため、照明
の影や輝度飽和による評価への影響が少なく、照明設備
を簡素化することができ、また、人手を介することな
く、かつ小規模の装置構成で、丸形有色の果実を高速に
評価する自動評価装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による丸形有色果実の自動評価装置の基
本構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明による有色果実の自動評価装置の1実施
例の構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示した本発明の実施例における色2値化
処理部の構成を説明するブロック図である。
【図4】図2に示した本発明の実施例における直径計測
部の構成を説明するブロック図である。
【図5】図2に示した本発明の実施例における直径校正
部の構成を説明するブロック図である。
【図6】図2に示した本発明の実施例における色相校正
部の構成を説明するブロック図である。
【図7】図2に示した本発明の実施例における色相の度
数分布演算部の構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】図1 100 カラー画像撮影手段 101 カラー画像処理手段 102 領域抽出手段 103 基準領域格納手段 104 雑音除去手段 105 サイズ算出手段 106 サイズ校正係数格納手段 107 色相度数分布算出手段 108 品質評価手段 109 基準値格納手段 110 色相校正係数格納手段図2 1 信号分離・A/D変換部 2 RGB/HSI変換部 3 色2値化処理部 4 直径計測部 5 直径校正部 6 色校正部 7 色相度数分布演算部 8 校正用ルックアップテーブル作成部 9 品質評価部 10 基準値格納部図3 31 第1の比較器 32 第2の比較器 33 AND回路 34 ”1”画素数算出器 35 切換器図4 41 1フレーム積分器 42 2√(Σ/π)のルックアップテーブル図5 51 第1の演算器 52 第2の演算器 53 切換器 54 アドレスエンコーダ55はメモリ図6 61 第3の演算器 62 切換器 63 アドレスエンコーダ 64 メモリ図7 71 メモリ 72 アップダウンカウンタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】丸形有色果実をその大きさおよび色により
    高速で評価する丸形有色果実の自動評価装置において、 前記丸形有色果実を個別に撮影するカラー画像撮影手段
    と、 画像撮影手段の出力信号をデジタル化すると共にその画
    素ごとの彩度,色相,輝度の各成分を演算するカラー画
    像処理手段と、 予め計測した対象とする果実の彩度と色相のばらつきの
    範囲を基準領域として格納する基準領域格納手段と、 上記カラー画像処理手段の彩度と色相出力から上記基準
    領域格納手段に格納された基準領域に対応する領域を”
    1”として抽出する領域抽出手段と、 領域抽出手段で抽出された領域の画像に含まれる雑音を
    除去する雑音除去手段と、 予め色相,輝度を変数として算出される半径または直径
    の画素数と長さの換算値を校正係数として格納するサイ
    ズ校正係数格納手段と、 予め色相,輝度を変数として算出される色相の換算値を
    校正係数として格納する色相校正係数格納手段と、 上記雑音除去手段の出力に上記サイズ校正係数格納手段
    に格納されている校正係数を乗じてサイズを算出するサ
    イズ算出手段と、 上記雑音除去手段の”1”出力の領域における色相の度
    数分布を上記色相校正係数格納手段に格納されている校
    正係数を乗じて算出する色相度数分布算出手段と、 対象とする果実の大きさと色相の基準値を格納する基準
    値格納手段と、 上記サイズ算出手段で算出された大きさと色相度数分布
    算出手段で算出された色相度数分布を上記基準値格納手
    段に格納されている基準値と比較して品質評価を行う品
    質評価手段とを備え、 丸形有色果実をその大きさおよび色により評価すること
    を特徴とする丸形有色果実の自動評価装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記雑音除去手段が、
    孤立点除去と穴埋め処理を行う非線型フィルタであるこ
    とを特徴とする丸形有色果実の自動評価装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記校正係数格納手段
    および前記基準値格納手段に格納する係数値および基準
    値が、対象とする果実とほぼ同程度の直径と色相を有す
    る複数の円板から取得したものであることを特徴とする
    丸形有色果実の自動評価装置。
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