JPH0835732A - 蓄熱式空調装置とその制御方法 - Google Patents

蓄熱式空調装置とその制御方法

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JPH0835732A
JPH0835732A JP16837494A JP16837494A JPH0835732A JP H0835732 A JPH0835732 A JP H0835732A JP 16837494 A JP16837494 A JP 16837494A JP 16837494 A JP16837494 A JP 16837494A JP H0835732 A JPH0835732 A JP H0835732A
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heat storage
circuit
heat
compressor
storage tank
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JP16837494A
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Masakazu Hayashi
雅一 林
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄熱運転と同時に空調運転を行えるようにし
て、空調装置の利用効率を向上する。 【構成】 蓄熱式空調装置は、回転数の制御可能なモー
タ6によって駆動される圧縮機1と、室内4を空調する
室内ユニット7と、室外ユニット8とを循環接続してな
る空調回路2と、前記圧縮機1と、冷媒の凝縮機能を有
する温熱蓄熱槽16と、冷媒の蒸発機能を有する冷熱蓄
熱槽17と、を循環接続してなる蓄熱回路3と、前記温
熱蓄熱槽16又は冷熱蓄熱槽17における蓄熱を室内4
で再利用するための蓄熱利用回路5と、を備えている。
そして、空調回路2の室内ユニット7と室外ユニット8
との間に流量可変の第一膨張弁9を設け、蓄熱回路3の
温熱蓄熱槽16と冷熱蓄熱槽17との間に流量可変の第
二膨張弁19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱式空調装置とその
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、特に夏期の昼夜間電力需要の格差
を是正して電力供給の負荷を均一化すべく、夜間の安価
な電力を利用して冷熱蓄熱槽の蓄熱材を冷やしておき、
主として電力需要が大きい昼間にこの冷熱蓄熱槽の蓄冷
熱によって付加的に室内を冷却するようにした蓄熱式空
調(冷房)装置が開発されており、この装置の従来例と
して、例えば図3に示す蓄熱パッケージエアコンが提案
されている(特開平5−157297号公報参照)。
【0003】同図に示すように、この装置は、圧縮機5
1、凝縮器52、第一膨張弁53、蒸発器(室内エアコ
ン)54及びアキュムレータ55を循環接続してなる一
般冷房回路56と、冷媒(熱媒体)の蒸発機能を有する
蓄熱槽57、冷媒ガスポンプ58、前記蒸発器54及び
第二膨張弁59を循環接続してなる蓄熱冷房回路60と
を備えており、両回路56,60が蒸発器54を共有す
るように回路構成されている。
【0004】また、第一膨張弁53の出側と蓄熱槽57
の入側との間は開閉弁61付きの第一バイパス管62で
接続され、かつ、冷媒ガスポンプ58の入側と出側間は
開閉弁63付きの第二バイパス管64で接続されてい
る。従って、この装置では、夜間に蓄熱槽57を蓄冷す
る蓄冷運転のときは、圧縮機51、凝縮器52、第一バ
イパス管62、蓄熱槽57、第二バイパス管64、アキ
ュムレータ55の順で冷媒が循環する。
【0005】冷房負荷が低いために蓄熱槽57のみで冷
房できるときは、冷媒ガスポンプ58によって冷媒が蓄
熱槽57と蒸発器54の間を循環し、一般冷房回路56
は停止される。他方、冷房負荷が高くて蓄熱槽57のみ
では冷房できないときは、さらに圧縮機51を作動して
冷媒を圧縮機51、凝縮器52、蒸発機54、アキュム
レータ55の順で循環させ、一般冷房回路56と蓄熱冷
房回路60とが同時運転されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蓄熱式冷房
装置では、蓄熱冷房回路60で一般冷房回路56と同じ
冷媒を使用しており、しかも、蓄冷運転では冷媒が第一
バイパス管62を図3の矢印X方向に通過しかつ蓄冷を
利用する放冷運転では冷媒が蓄熱槽57から蒸発器54
に向かう矢印Y方向(X方向とは逆の方向)に通過する
ので、蓄冷運転と同時に蓄熱を利用した冷却運転をする
ことはできない。
【0007】また、一般冷房回路56と蓄熱冷房回路6
0とを動かす場合、それぞれの負荷を制御する手段を備
えていなかったので、蓄熱と冷房のぞれぞれの必要負荷
に応じた運転をすることができない。従って、例えば、
熱帯夜等のため夜間の蓄冷運転時に室内を適度に冷房し
たいときには、一旦その蓄冷運転を切ってから一般冷房
回路56又は蓄熱冷房回路60を作動しなければなら
ず、このため夜間に十分な蓄冷を行えないことがあり、
これでは昼間の電力需要に備えて夜間に蓄冷するという
装置本来の目的が損なわれることになる。
【0008】また、蓄熱式の空調装置で熱の取り出しに
液体の熱媒体を使用していないものは、その熱媒体の輸
送コストがかなり大きく、装置のランニングコストが高
くなるという欠点がある。本発明は、このような実状に
鑑み、蓄熱運転と同時に負荷に応じた空調運転を行える
ようにして、空調装置の利用効率を向上することを第一
の目的とする。
【0009】また、本発明は、蓄熱槽の潜熱を取り出す
媒体として空気を大気開放させることにより、空調装置
のランニングコストを低減することを第二の目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明装
置は、回転数の制御可能なモータによって駆動される圧
縮機と、この圧縮機からの熱媒体との熱交換によって室
内を空調する室内ユニットと、この空調による排熱を前
記熱媒体を介して室外に放出する室外ユニットと、を循
環接続してなる空調回路と、前記圧縮機と、熱媒体の凝
縮機能を有する温熱蓄熱槽と、熱媒体の蒸発機能を有す
る冷熱蓄熱槽と、を循環接続してなる蓄熱回路と、前記
温熱蓄熱槽又は冷熱蓄熱槽における蓄熱を室内で再利用
するための蓄熱利用回路と、を備え、前記空調回路の室
内ユニットと室外ユニットとの間に流量可変の第一膨張
弁が設けられ、前記蓄熱回路の温熱蓄熱槽と冷熱蓄熱槽
との間に流量可変の第二膨張弁が設けられていることを
特徴とする。
【0011】具体的には、上記蓄熱利用回路は、各蓄熱
槽内に設けた熱交換器と、この熱交換器内で加熱又は冷
却された空気を直接室内に大気開放する放出管路と、室
内の空気を回収して前記熱交換器に戻す吸気管路とから
構成される。また、本発明装置には、温熱蓄熱槽内に設
けた熱交換器と、この熱交換器内で加熱された温風を乾
燥機に送り込む放出管路と、乾燥機内の空気を回収して
前記熱交換器に戻す吸気管路とからなる乾燥回路を設け
ることができる。
【0012】更に、本発明装置には、冷熱蓄熱槽内に設
けた熱交換器と、この熱交換器内で冷却された冷風を冷
蔵室に送り込む放出管路と、冷蔵室内の空気を回収して
前記熱交換器に戻す吸気管路とからなる冷蔵回路を設け
ることができる。また、本発明方法は、圧縮機によって
駆動される空調回路と、前記圧縮機によって蓄熱槽に潜
熱を蓄熱する蓄熱回路とを併有する蓄熱式空調装置にお
いて、前記空調回路と蓄熱回路とを前記圧縮機を共有す
るように並列に設け、前記空調回路に流量可変の第一膨
張弁を設け、前記蓄熱回路に流量可変の第二膨張弁を設
け、前記空調回路と蓄熱回路の負荷に応じて前記圧縮機
の出力と前記各膨張弁の開度を調節しつつ、前記圧縮機
からの熱媒体を前記空調回路と蓄熱回路とに振り分ける
ようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明装置では、空調回路2と蓄熱回路3とを
圧縮機1を共有するよう並列に設けるとともに、蓄熱回
路3の蓄熱槽16,17の蓄熱を室内4で再利用するた
めの蓄熱利用回路5を別個に設けているため、空調回路
2を作動しながら蓄熱回路3も同時に作動でき、室内4
の空調と蓄熱槽16,17への蓄熱とを同時に行うこと
ができる。
【0014】また、本発明方法では、空調及び蓄熱負荷
に応じて圧縮機1の出力と第一及び第二膨張弁9,19
の開度を調節しつつ、圧縮機1からの熱媒体を空調回路
2及び蓄熱回路3へ振り分けているので、室内4の空調
運転と蓄熱運転とを常時バランスをとりながら稼働でき
る。更に、本発明装置では、蓄熱利用回路5、乾燥回路
32及び冷蔵回路42を大気開放タイプの管路で構成し
ているので、熱媒体を輸送する場合に比べてエアポンプ
28A,39,47が小規模のもので足り、熱媒体の輸
送コストも低減される。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳述
する。図1及び図2において、本実施例の蓄熱式空調装
置は、圧縮機1の駆動によって直接室内を冷暖房する空
調回路2と、この回路2と圧縮機1を共有しかつこの圧
縮機1の駆動によって温熱及び冷熱を蓄熱する蓄熱回路
3と、この回路3での蓄熱を室内4で再利用するための
蓄熱利用回路5とを備えている。
【0016】圧縮機1は、フロンガスやアンモニアガス
等よりなる空調及び蓄熱回路2,3内の冷媒(熱媒体)
を高温高圧に圧縮するもので、インバータによって回転
数の制御可能な電動モータ6によって駆動される。空調
回路2は、上記圧縮機1と、この圧縮機1からの冷媒と
の熱交換によって室内4を空調する室内ユニット7と、
この空調による余熱を冷媒を介して室外に放出する室外
ユニット8とを循環接続してなり、これら圧縮機1と両
ユニット7,8とからなるヒートポンプ回路を構成して
いる。
【0017】すなわち、室内ユニット7と室外ユニット
8はぞれぞれ内部に受液器(図示せず)を備え、冷凍サ
イクルにおける凝縮器と蒸発器の機能を併有しており、
当該空調回路2の両ユニット7,8間には冷媒流量可変
の第一膨張弁9が設けられている。この空調回路2に
は、同圧縮機1からの高温高圧冷媒をその室内ユニット
7又は室外ユニット8にいずれかに切り替えるための第
一及び第二バイパス管10,11が設けられ、圧縮機1
と室内ユニット7の間、第一バイパス管10の途中、第
二バイパス管11の途中、圧縮機1と室外ユニット8の
間には、ソレノイドバルブよりなる開閉弁12,13,
14,15がそれぞれ設けられている。
【0018】従って、圧縮機1からの冷媒を両バイパス
管10,11を使って室外ユニット8から室内ユニット
7に向かって流すと、室外ユニット8が凝縮器かつ室内
ユニット7が蒸発器として作用して冷房運転され(図
1)、バイパス管10,11を使用せずにを圧縮機1か
らの冷媒を室内ユニット7から室外ユニット8に向かっ
て流すと、室内ユニット7が凝縮器かつ室外ユニット8
が蒸発器として作用して暖房運転される(図2)ことに
なる。
【0019】蓄熱回路3は、前記空調回路2と共有する
圧縮機1と、冷媒の凝縮機能を有する温熱蓄熱槽16
と、冷媒の蒸発機能を有する冷熱蓄熱槽17と、を循環
接続してなり、これら圧縮機1と両蓄熱槽16,17と
からなる冷凍サイクルを構成している。すなわち、両蓄
熱槽16,17内には例えば水よりなる蓄熱材が充填さ
れており、温熱蓄熱槽16は内部に熱交換コイルを備
え、冷凍サイクルにおける凝縮器の機能を有している。
他方、冷熱蓄熱槽17は内部に熱交換コイルと受液器
(図示せず)とを備え、冷凍サイクルにおける蒸発器の
機能を有しており、この両蓄熱槽16,17間に冷媒流
量可変の第二膨張弁19が設けられている。
【0020】この蓄熱回路3における圧縮機1と温熱蓄
熱槽16との間、及び圧縮機1と冷熱蓄熱槽17との間
には、ソレノイドバルブよりなる開閉弁20,21,2
2,23がそれぞれ二つずつ設けられている。温熱蓄熱
槽16側の両開閉弁20,21間と冷熱蓄熱槽17側の
両開閉弁22,23間とは、蓄熱回路3の冷凍サイクル
を空転させる第三バイパス管24で接続されていて、こ
の第三バイパス管24の途中にも流量調整弁25が設け
られている。
【0021】蓄熱利用回路5は、温熱蓄熱槽16又は冷
熱蓄熱槽17における蓄熱を室内4で再利用するための
もので、本実施例では、各蓄熱槽16,17内に設けた
熱交換コイル26,27と、このコイル26,27内で
加熱又は冷却された空気を直接室内4に大気開放する放
出管路28と、室内4の空気を回収して熱交換コイルに
26,27戻す吸気管路29とから構成されている。
【0022】放出管路28は、その中途にエアポンプ2
8Aが接続され、その基端は開閉弁(ソレノイド)3
0,31を介して蓄熱槽16,17内の各熱交換コイル
26,27にぞれぞれ接続されているとともに、その先
端が室内ユニット7の吹出口に接続されている。他方、
吸気管路29は、その基端が室内4の吸気口に接続さ
れ、中途で二手に分かれてその各先端が蓄熱槽16,1
7内の各熱交換コイル26,27にぞれぞれ接続されて
いる。
【0023】従って、開閉弁30,31の開閉を入れ換
えると、冷熱蓄熱槽17の蓄冷熱で冷却された空気を大
気開放する冷房運転(図1)と、温熱蓄熱槽15の蓄温
熱で昇温された空気を大気開放する暖房運転(図2)と
に切り替えられ、このようにして当該蓄熱利用回路5は
冷房及び暖房の双方に利用される。また、本実施例で
は、温熱蓄熱槽16に乾燥回路32や給湯回路33を接
続して、同蓄熱槽16の蓄温熱を乾燥機34や給湯機3
5にも利用している。
【0024】このうち、乾燥回路32は、温熱蓄熱槽1
6内に設けた熱交換コイル36と、このコイル36内で
加熱された温風を乾燥機34に送り込む放出管路37
と、乾燥機34内の空気を回収して熱交換コイル36に
戻す吸気管路38とからなり、放出管路37の途中には
エアポンプ39が設けられ、吸気管路38の途中には除
湿機40が設けられている。
【0025】一方、給湯回路33は、給湯機35と温熱
蓄熱槽16との間を循環するよう管路をループさせてな
り、この回路33の熱媒体としては水を使用している。
そして、給湯機35に供給された水はその内部で当該回
路33を介して熱交換され、室内4側の給湯口41へ供
給される。更に、本実施例では、図1に示すように冷熱
蓄熱槽17に冷蔵回路42を接続して、同蓄熱槽17の
蓄冷熱を冷蔵室43にも利用するようにしている。
【0026】この冷蔵回路42は、冷熱蓄熱槽17内に
設けた熱交換コイル44と、このコイル44内で冷却さ
れた冷風を冷蔵室43に送り込む放出管路45と、冷蔵
室43内の空気を回収して熱交換コイル44に戻す吸気
管路46とから構成されており、放出管路45の途中に
はエアポンプ47が設けられている。なお、これらの乾
燥回路32、給湯回路33や冷蔵回路42は、圧縮機1
の能力に応じて省略してもよい。
【0027】上記構成に係る蓄熱式空調装置において、
一般空調回路を使って冷房運転する場合は、空調回路2
については開閉弁13,14を開いて他の開閉弁12,
15を閉じるようにし、蓄熱利用回路5については冷熱
蓄熱槽17側の開閉弁31を開いて温熱蓄熱槽16側の
開閉弁30を閉じるようにする(図1)。この操作によ
り、空調回路2では冷媒が室外ユニット8から室内ユニ
ット7に流れて同室内ユニット7が蒸発器として作用
し、これによって室内4が冷房される。他方、蓄熱利用
回路5では冷熱蓄熱槽17のコイル27において冷却さ
れた空気が室内ユニット7の吹出口から大気開放され、
これによって室内4が冷房される。
【0028】この場合、夜間電力で蓄熱回路3を作動さ
せて冷熱蓄熱槽17を蓄冷熱しておけば、例えば夏期の
昼間等において冷却負荷が大きい場合には、開閉弁2
0,22をともに閉にして圧縮機1の冷媒をすべて空調
回路2に送るとともに、蓄熱利用回路5を同時に作動さ
せるようにすればよい。他方、昼間でも冷却負荷が小さ
ければ、空調回路2のみによる冷房運転又は蓄熱利用回
路5のみによる冷房運転を行えばよい。
【0029】また、蓄熱回路3の作動(蓄熱運転)は専
ら電気料金の安い夜間に行うが、この場合、冷房が不要
のときは空調回路2側の開閉弁12,13,14,15
をすべて閉にすれば、圧縮機1の出力をすべて蓄熱運転
に使える。そして、本実施例の空調装置によれば、熱帯
夜等のため夜間に冷房が必要なときは、空調回路2を作
動するとともに蓄熱回路3も作動させるようにすれば、
室内4の冷房と蓄熱槽16,17への蓄熱を同時に行
え、熱帯夜等の場合でも夜間に十分な蓄冷が行える。
【0030】本装置の圧縮機1の出力はインバータ付き
の電動モータ6の回転数によって決まるが、この圧縮機
1から空調回路2及び蓄熱回路3への冷媒の振り分け
は、空調・蓄熱の負荷に応じて圧縮機1の出力と第一膨
張弁9及び第二膨張弁19の開度を調節することによっ
て制御される。これにより、室内4の空調運転と蓄熱運
転とを常時バランスをとりながら稼働することができ
る。
【0031】例えば、冷房負荷が小さい夜間の場合に
は、通常は、第一膨張弁9を絞って第二膨張弁10の方
の開度を上げるようにすれば、圧縮機1からの冷媒が蓄
熱回路3側により多くまわるので、夜間に必要な弱冷房
は十分確保しつつ迅速な蓄冷運転を行うことができる。
一方、冷房負荷が大きい昼間の場合には、逆に、第一膨
張弁9の開度を上げかつ第二膨張弁10を絞って、圧縮
機1からの冷媒が空調回路2側に多くまわるようにす
る。なお、冷房負荷がピーク時の場合は、第二膨張弁1
0を全閉にして圧縮機1の全出力を空調回路2のみに振
り向けるようにすればよい。
【0032】また、暖房運転する場合は、空調回路2に
ついては開閉弁12,15を開いて他の開閉弁13,1
4を閉じるようにし、蓄熱利用回路5については温熱蓄
熱槽16側の開閉弁30を開いて冷熱蓄熱槽17側の開
閉弁31を閉じるようにする(図2)。この操作によ
り、空調回路2では冷媒が室内ユニット7から室外ユニ
ット8に流れて同室内ユニット7が凝縮器として作用
し、これによって室内4が暖房される。他方、蓄熱利用
回路5では温熱蓄熱槽16のコイル26において冷却さ
れた空気が室内ユニット7の吹出口から大気開放され、
これによって室内4が暖房される。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、蓄熱利用回路5を水等の液体熱媒
体によって熱交換する回路にしてもよい。しかし、この
場合は熱媒体の輸送コストが高くなるので、本実施例の
ように蓄熱利用回路5は大気開放タイプにすることが望
ましい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置によれ
ば、空調回路2を作動しながら蓄熱回路3も同時に作動
でき、室内4の空調と蓄熱槽16,17への蓄熱とを同
時に行えるので、空調装置全体としての利用効率を従来
より大幅に向上することができる。
【0035】また、本発明方法によれば、空調・蓄熱負
荷に応じて圧縮機1の出力と膨張弁9,19の開度を調
節することにより、室内4の空調運転と蓄熱運転とを常
時バランスをとりながら稼働できるので、最低限の空調
効果を確保しつつ迅速な蓄熱運転を行えるとともに、圧
縮機1の出力を無駄なく有効利用できる。更に、蓄熱利
用回路5、乾燥回路32及び冷蔵回路42を大気開放タ
イプの管路で構成した場合、冷媒を輸送する場合に比べ
てエアポンプ28A,39,47が小規模のもので足り
るので、熱媒体の輸送コストが少なくなって空調装置の
ランニングコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄熱式空調装置の全体回路図であり、
冷房運転時を示す。
【図2】本発明の蓄熱式空調装置の全体回路図であり、
暖房運転時を示す。
【図3】従来の蓄熱式空調(冷房)装置の全体回路図で
ある。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 空調回路 3 蓄熱回路 4 室内 5 蓄熱利用回路 6 モータ 7 室内ユニット 8 室外ユニット 9 第一膨張弁 16 温熱蓄熱槽 17 冷熱蓄熱槽 19 第二膨張弁 26 熱交換器(熱交換コイル) 27 熱交換器(熱交換コイル) 28 放出管路 29 吸気管路 32 乾燥回路 34 乾燥機 36 熱交換器(熱交換コイル) 37 放出管路 42 冷蔵回路 43 冷蔵室 44 熱交換器(熱交換コイル) 45 放出管路 46 吸気管路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転数の制御可能なモータ(6)によっ
    て駆動される圧縮機(1)と、この圧縮機(1)からの
    熱媒体との熱交換によって室内(4)を空調する室内ユ
    ニット(7)と、この空調による排熱を前記熱媒体を介
    して室外に放出する室外ユニット(8)と、を循環接続
    してなる空調回路(2)と、 前記圧縮機(1)と、熱媒体の凝縮機能を有する温熱蓄
    熱槽(16)と、熱媒体の蒸発機能を有する冷熱蓄熱槽
    (17)と、を循環接続してなる蓄熱回路(3)と、 前記温熱蓄熱槽(16)又は冷熱蓄熱槽(17)におけ
    る蓄熱を室内(4)で再利用するための蓄熱利用回路
    (5)と、を備え、 前記空調回路(2)の室内ユニット(7)と室外ユニッ
    ト(8)との間に流量可変の第一膨張弁(9)が設けら
    れ、前記蓄熱回路(3)の温熱蓄熱槽(16)と冷熱蓄
    熱槽(17)との間に流量可変の第二膨張弁(19)が
    設けられていることを特徴とする蓄熱式空調装置。
  2. 【請求項2】 蓄熱利用回路(5)は、各蓄熱槽(1
    6)(17)内に設けた熱交換器(26)(27)と、
    この熱交換器(26)(27)内で加熱又は冷却された
    空気を直接室内(4)に大気開放する放出管路(28)
    と、室内(4)の空気を回収して前記熱交換器(26)
    (27)に戻す吸気管路(29)とからなる請求項1に
    記載の蓄熱式空調装置。
  3. 【請求項3】 温熱蓄熱槽(16)内に設けた熱交換器
    (36)と、この熱交換器(36)内で加熱された温風
    を乾燥機(34)に送り込む放出管路(37)と、乾燥
    機(34)内の空気を回収して前記熱交換器(36)に
    戻す吸気管路(38)とからなる乾燥回路(32)が設
    けられている請求項1又は2に記載の蓄熱式空調装置。
  4. 【請求項4】 冷熱蓄熱槽(17)内に設けた熱交換器
    (44)と、この熱交換器(44)内で冷却された冷風
    を冷蔵室(43)に送り込む放出管路(45)と、冷蔵
    室(43)内の空気を回収して前記熱交換器(44)に
    戻す吸気管路(46)とからなる冷蔵回路(42)が設
    けられている請求項1、2又は3に記載の蓄熱式空調装
    置。
  5. 【請求項5】 圧縮機(1)によって駆動される空調回
    路(2)と、前記圧縮機(1)によって蓄熱槽(16)
    (17)に潜熱を蓄熱する蓄熱回路(3)とを併有する
    蓄熱式空調装置において、 前記空調回路(2)と蓄熱回路(3)とを前記圧縮機
    (1)を共有するように並列に設け、前記空調回路
    (2)に流量可変の第一膨張弁(9)を設け、前記蓄熱
    回路(3)に流量可変の第二膨張弁(19)を設け、前
    記空調回路(2)と蓄熱回路(3)の負荷に応じて前記
    圧縮機(1)の出力と前記各膨張弁(9)(19)の開
    度を調節しつつ、前記圧縮機(1)からの熱媒体を前記
    空調回路(2)と蓄熱回路(3)とに振り分けるように
    したことを特徴とする蓄熱式空調装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11351774A (ja) * 1998-06-05 1999-12-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調冷凍装置
CN109489286A (zh) * 2018-12-19 2019-03-19 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 空调系统及空调器
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