JPH0835564A - 環状板シールおよびその製法 - Google Patents
環状板シールおよびその製法Info
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- JPH0835564A JPH0835564A JP6192187A JP19218794A JPH0835564A JP H0835564 A JPH0835564 A JP H0835564A JP 6192187 A JP6192187 A JP 6192187A JP 19218794 A JP19218794 A JP 19218794A JP H0835564 A JPH0835564 A JP H0835564A
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- inner peripheral
- annular
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
易にできる環状板シールおよびその製法を提供すること
を目的とする。 【構成】 一端部2が固定部材11に取り付けられると
ともに他端部が回転軸10に摺接するリップ3とされた
環状板シール1において、上記リップ3を四フッ化エチ
レン樹脂にて形成するとともに、上記リップ3の空気側
の面4の先端部に直接該リップ3の先端縁6に対して傾
斜する複数の溝5を形成したものである。そして、上記
環状板シール1を、四フッ化エチレン樹脂からなる環状
平板1aの内周部3a周囲に内周縁3bに対し略接線方
向の複数の溝5aを形成し、上記環状平板1aの内周部
3aを上記溝5a側が内周面側になるよう軸方向にプレ
ス成形して先端縁6に対して傾斜する複数の溝5を有す
るリップ3を形成して製造するものである。
Description
ための溝を有する環状板シールおよびその製法に関す
る。
ルシールとして、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)か
らなる環状板シールが用いられることがある。これは、
PTFEが自己潤滑性にすぐれているので、上記のよう
な条件下でも、回転軸表面および自身の摩耗を防止でき
るからである。
FEは高硬度であって柔軟性に乏しいためリップの回転
軸に対する追随性が悪く、リップと回転軸との間に隙間
が生じて油漏れが起こるという問題があった。また、従
来より、ゴムからなるオイルシールに採用されている構
造である、リップに溝またはリブを形成して、オイルシ
ールの密封作用の要因の一つとされるシールの空気側へ
漏れ出た油を再び油側へ押し戻すという作用、いれゆる
ポンプ作用を利用することも考えられる。ところで、こ
のようなオイルシールを製作するには上記溝またはリブ
を加工した金型を使用して一体成形するのであるが、P
TFEは上述したように高硬度であるため、ゴム成形と
同様の金型による一体成形をすると溝部またはリブ部に
割れが発生するという問題があり、PTFEからなるシ
ールのリップに溝等を直接形成することは難しかった。
そこで、本発明は、上記のような技術的課題を解決し、
高いポンプ作用が得られるとともに製作が容易にできる
環状板シールおよびその製法を提供することを目的とす
る。
の手段として、一端部が固定部材に取り付けられるとと
もに他端部が回転軸に摺接するリップとされた環状板シ
ールにおいて、上記リップを四フッ化エチレン樹脂にて
形成するとともに、上記リップの空気側の面の先端部に
直接該リップの先端縁に対して傾斜する複数の溝を形成
したものである。そして、上記環状板シールを、四フッ
化エチレン樹脂からなる環状平板の内周部周囲に内周縁
に対し略接線方向の複数の溝を形成し、上記環状平板の
内周部を上記溝側が内周面側になるよう軸方向にプレス
成形して先端縁に対して傾斜する複数の溝を有するリッ
プを形成して製造するものである。
らなる環状板シールのリップに傾斜溝を形成したため、
高いポンプ作用により密封性が向上する。また、溝を形
成した環状平板の内周部を単に軸方向にプレス成形する
だけで環状板シールを製造するため、溝部の割れ等の発
生が防止できる。
を参照して説明する。図1は、この発明にかかる一実施
例であり、環状板シール1はPTFEから形成され、一
端部2がハウジング11に取り付けられるとともに、他
端部が回転軸10に摺接するリップ3とされている。上
記環状板シール1の一端部2は、金属カバー7内に環状
金属環8,9に挟まれた状態で支持され、上記金属カバ
ー7のハウジング11内への圧入固定により該ハウジン
グ11に取り付けられている。また、上記リップ3の空
気側の面4の先端部には、直接該リップ3の先端縁6に
対して緩やかな円弧状に傾斜する複数の溝5が円周上で
等配に形成されている。この溝5の形状は実施例のよう
な円弧状に限定されるものではなく、先端縁6に対して
傾斜した溝であればよい。しかし、後述する製法におい
て、設計の容易さから円弧状の溝5とされているもので
ある。
はリップ3に形成した傾斜溝の構成のみが相違してお
り、他の構成は全く同一であるため、相違点のみ説明す
る。すなわち、リップ3の空気側の面4の先端部には、
直接該リップ3の先端縁6に対して緩やかな円弧状でか
つ一本づつ反対方向に傾斜して対とされた溝12,13
が、円周上複数対形成されている。この対の溝12,1
3はその中央を通る軸線に平行な線X−Xに対して紙面
において上下対称形状とされており、このような対称溝
12,13の対は円周上で等配に形成されている。この
対称溝12,13の構成とすることにより、回転軸10
の両方向どちらの回転時にも有効なポンプ作用を発揮さ
せることができる。なお上記対の溝12,13は一本づ
つとして形成したが、複数本づつの溝の対としてもよ
く、溝の数は任意に選択できる。
法について図3を参照して説明する。まず図3(A)に
示されたように、PTFEからなる環状平板1aの内周
部3aの周囲に、内周縁3bに対し略接線方向の複数の
長溝5aを円周等配に形成する。その後、図3(B)に
示されるように、上記環状平板1aを長溝5aが上側に
位置するように下型14の上に載置する。この時下型1
4の中央穴14aは、環状平板1aの内周部3aに形成
した溝5aが穴14a内に位置するような大径とされて
いる。そして、最後に図3(C)に示されるように、環
状平板1aの溝5aが形成された内周部3aを、下型1
4の穴14a内に挿入される上型15にて軸方向にプレ
ス成形する。これにて、環状板シール1のリップ3の空
気側の面4に、リップ3の先端縁6に対して円弧状に傾
斜した複数の溝5が円周等配に形成されることになる。
なお、上記環状平板1aに溝4aを形成するにあたって
は、プレス成形あるいは旋削によればよい。
ル1の製造については、図4に示される環状平板1aを
使用する。すなわち、図4の環状板シール1aには、内
周部3aの周囲に、内周縁3bに対し略接線方向に形成
された一本づつの長溝12a,13aの対が、複数対円
周等配に形成されている。この対の長溝12a,13a
は環状平板1aの中心Oを通る線Y−Yに対し左右対称
位置とされている。この溝12a,13aは図3と同様
プレス成形あるいは旋削によればよい。なお、この環状
平板1aのその後の成形方法は図3(B),(C)と全
く同一のため説明を省く。
FEからなる環状板シールのリップに傾斜溝を形成した
ため、高いポンプ作用により密封性が向上する。また、
溝を形成した環状平板の内周部を単に軸方向にプレス成
形するだけで環状板シールを製造するため溝部の割れ等
の発生が防止できる。さらに、環状平板に溝加工を行う
ため、安定した溝形状が得られる。
の断面図である。
ルの断面図である。
程を示す概略図である。
環状平板の平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一端部が固定部材に取り付けられるとと
もに他端部が回転軸に摺接するリップとされた環状板シ
ールにおいて、上記リップを四フッ化エチレン樹脂にて
形成するとともに、上記リップの空気側の面の先端部に
直接該リップの先端縁に対して傾斜する複数の溝を形成
したことを特徴とする環状板シール。 - 【請求項2】 四フッ化エチレン樹脂からなる環状平板
の内周部周囲に内周縁に対し略接線方向の複数の溝を形
成し、上記環状平板の内周部を上記溝側が内周面側にな
るよう軸方向にプレス成形して先端縁に対して傾斜する
複数の溝を有するリップを形成したことを特徴とする環
状板シールの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6192187A JPH0835564A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 環状板シールおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6192187A JPH0835564A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 環状板シールおよびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0835564A true JPH0835564A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=16287131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6192187A Pending JPH0835564A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 環状板シールおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0835564A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018108478A1 (de) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | Universität Stuttgart | Vorrichtung zur abdichtung eines gegenstands |
WO2022264255A1 (ja) * | 2021-06-15 | 2022-12-22 | Nok株式会社 | 密封装置 |
-
1994
- 1994-07-22 JP JP6192187A patent/JPH0835564A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018108478A1 (de) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | Universität Stuttgart | Vorrichtung zur abdichtung eines gegenstands |
KR20230020005A (ko) * | 2016-12-15 | 2023-02-09 | 우니베르지테트 스튜트가르트 | 대상물 밀봉 장치 |
WO2022264255A1 (ja) * | 2021-06-15 | 2022-12-22 | Nok株式会社 | 密封装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040430 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040622 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040820 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041019 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041216 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050217 |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20050223 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20050408 |