JPH0835109A

JPH0835109A - ズボン吊り

Info

Publication number: JPH0835109A
Application number: JP18512794A
Authority: JP
Inventors: Takuo Mori; 拓雄毛利
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-07-15
Filing date: 1994-07-15
Publication date: 1996-02-06

Abstract

(57)【要約】【目的】肩が凝ることがなく、また装着時に手間と時
間がかからず、また上着を脱いだときに比較的目につき
にくくオシャレであり、また身体に圧迫感を与えること
がなく、さらにズボンのずり下げを確実に防止する。【構成】ズボン２の上端縁を挾んで止められる第１の
クリップ３と、第１のクリップ３に一端が結合された柔
軟性のあるバンド４と、バンド４の他端に結合されシャ
ツ６の一部を挾んで止められる第２のクリップ７とを備
えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ズボンが着用中にずり
下がることを防止するズボン吊りに関し、更に詳しく述
べると、シャツに吊る構造のズボン吊りに関する。

【０００２】

【従来の技術】ズボン吊りとして、従来、図７（Ａ）に
示すように、肩に掛ける長いベルト１００と、ズボン１
０１に止めるクリップ１０２とからなるサスペンダが良
く知られている。

【０００３】また、図７（Ｂ）に示すように、外周に凹
凸状の滑り止め１０３が形成されたゴムベルト１０４を
シャツ１０５の上から巻きつけ、滑り止め１０３とズボ
ンの内周面との摩擦を増加させるものが知られている。

【０００４】また、図７（Ｃ）に示すように、ズボン１
０１の上端部の内周に沿って凹凸状の滑り止め１０６が
形成されて成り、この滑り止め１０６とシャツとの間の
摩擦を増加させるものが知られている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図７
（Ａ）に示すサスペンダによると、肩にベルト１００を
掛けるため、肩に負担がかかり、長く使用していると肩
が凝る問題があった。また、装着時に手間と時間がかか
る問題があった。さらに、上着を脱いたときに非常に目
に付きやすく、オシャレでない問題があった。

【０００６】また、図７（Ｂ）に示す滑り止め１０３付
きのゴムベルト１０４によると、ゴムバンド１０４の収
縮力で身体に圧迫を加わるため、着用ごこちが悪い問題
があった。また、摩擦によりずり下げを防止するだけな
ので、ズボンがずり下がるおそれがある問題があった。

【０００７】また、図７（Ｃ）に示すズボン１０１の内
周に形成された滑り止め１０６によると、図７（Ｂ）の
ものと同様に、摩擦によりずり下げを防止するだけなの
で、ズボンがずり下がるおそれがある問題があった。

【０００８】本発明の目的は、このような従来例の諸問
題を全て一挙に解消することにある。即ち、本発明の目
的は、肩が凝ることがなく、また装着時に手間と時間が
かからず、また上着を脱いだときに比較的目につきにく
くオシャレであり、また身体に圧迫感を与えることがな
く、さらにズボンのずり下げを確実に防止するズボン吊
りを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のズボン吊りは、ズボンの上端縁を挾んで止
められる第１のクリップと、この第１のクリップに一端
が結合された柔軟性のあるバンドと、このバンドの他端
に結合されシャツの一部を挾んで止められる第２のクリ
ップとを備えてなる。

【００１０】また、本発明のズボン吊りは、バンドにそ
の全長を長短調節可能にする長さ調節部材が設けられて
いる。

【００１１】また、本発明のズボン吊りは、第１・第２
のクリップのうち少なくとも第２のクリップのシャツに
直接圧接される部分に軟質素材からなるパッドが設けら
れている。

【００１２】

【作用】本発明のズボン吊りでは、第２のクリップでシ
ャツを挾んで止め、第１のクリップでズボンの上端縁を
挾んで止めると、バンドを介してズボンがシャツに吊り
下げられ、ズボンのずり下がりが防止される。

【００１３】また、長さ調節部材が設けられている場合
には、バンドの長さを適切な長さに調節する。

【００１４】また、少なくとも第２のクリップのシャツ
に直接圧接される部分に軟質素材からなるパッドが設け
られている場合には、シャツを傷つけにくい。

【００１５】

【実施例】以下に、本発明のズボン吊りの実施例を図１
〜図６を参照して説明する。

【００１６】図１に本発明のズボン吊りの一実施例が示
されている。このズボン吊り１は、ズボン２の上端縁を
挾んで止められる第１のクリップ３と、この第１のクリ
ップ３に一端が固定された柔軟性のあるバンド４と、こ
のバンド４に設けられバンド４の全長を長短調節する長
さ調節部材５と、この長さ調節部材５の先の折り返し環
状部分に取り付けられシャツ６の一部を挾んで止められ
る第２のクリップ７とから成る。

【００１７】ここで、クリップ３，７は、本実施例で
は、金属からなり、図２に示すように、先端部にギザギ
サ状の歯８が形成された下顎９と、この下顎９と連結ピ
ン１０を介して連結され先端部にギザギザ状の歯１１が
形成された上顎１２とを備えている。

【００１８】この上顎９および下顎１２は、左右一対の
支持辺１３，１３部の穴に貫通した後に先端部を平面状
に潰されて抜け止め１０Ａとされた頭１０Ｂ付きピの連
結ピン１０と、この連結ピン１０に保持され両方の自由
端１１Ａ，１１Ｂが下顎９と上顎１２との後部内面に当
たるコイル状の付勢バネ１１とを備えている。この付勢
バネ１１は、上顎１２と下顎９との歯１１，８が噛み合
うように付勢するものである。したがって、下顎９と上
顎１２との後部を指で摘んで付勢バネ１１に抗して力を
加えると、連結ピン１０を中心にして上顎１２が開き、
この開いた中にズボン又はシャツの上端縁を入れる。次
に、指を離すと付勢ピン１１の復元力によって、下顎９
と下顎１２との先端の歯８，１１が圧力をもって噛み合
わされ、ズボン又はシャツの縁を強く挾み込む。

【００１９】また、バンド４は、本実施例では、長さ方
向に伸縮可能な材質を有する織物などからなり、長さ方
向に引張力が加わると伸長して、力が除かれると元の長
さに戻る。したがって、装着時に身体を動かしても、そ
れをバンド４の伸縮により吸収するので、外れることが
ない。

【００２０】また、長さ調節部材（バックル）５は、本
実施例では、金属からなり、図３に示すように、バンド
４の一端側の折り返した部分の先端に固定された開閉部
１２と、この開閉部１２に連結され開閉部１２との間に
バンド４を摺動可能に通した摺動部１３とから成る。開
閉部１２は、解放方向Ｍ又は保持方向Ｎに回動可能に摺
動部１３に支持されている。また、開閉部１２は、バン
ド４に向いた先端部が略９０度横向きにギザギザ状の歯
１４を形成されている。この長さ調節部材５によると、
開閉部１２と摺動部１３との間をバンド４を移動させて
長さ調節部材５から先のバンド４の環状部分４Ａを大小
変えて、バンド４を任意の長さにした後、開閉部１２を
矢印Ｎで示す保持方向に倒すと、歯１４がバンド４に噛
みつき、バンド４が所望の長さに保持される。

【００２１】上述のように構成されたズボン吊りは、次
のようにしてズボンを吊り下げて保持する。

【００２２】図１に示すように、第１のクリップ３をズ
ボン２の上端縁に挾んで止め、第２のクリップ７でシャ
ツ６の一部に挾んで止める。このズボン吊り１を例えば
前に２つ、後に２つ装着する。しかしながら、装着する
ズボン吊り１の数、装着位置について、これに限らない
ことは勿論である。

【００２３】これによって、バンド４を介してズボン２
がシャツ６に止められ、ズボン２のずり下がりが防止さ
れる。

【００２４】バンド４の長さが長短いずれかに過ぎる場
合には、長さ調節部材５の開閉部１２を矢印Ｍ方向に開
いてからバンド４を移動させ、バンド４の環状部分４Ａ
を大小変えて適当な長さのところで開閉部１２を矢印Ｎ
方向に閉じ、第２のクリップ７を環状部分４Ａの中央部
に持ってくる。

【００２５】図４に本発明のズボン吊りの他の実施例が
示されている。

【００２６】本実施例のズボン吊りは、金属からなるク
リップ２３のズボン又はシャツに直接圧接される部分に
軟質樹脂からなるパッド２４が付設されている。このパ
ッド２４は、ズボン又はシャツの生地を傷めないように
するためのものである。パッド２４の素材は、樹脂の
他、ゴムなどとしてもよく、ズボン又はシャツの生地を
できるだけ傷めないような柔らかさを有していればよ
い。また、このパッド２４は、第１・第２両方のクリッ
プに設けてもよいが、シャツを挾む第２のクリップだけ
に設けるようにしてもよい。シャツは、一般に、ズボン
に比べて薄く、傷みやすいからである。

【００２７】また、本実施例のクリップ２３は、下顎２
６と、パッド２４に対向し下顎２６に回動可能に支持さ
れた圧接片２７と、この圧接片２７の基端側に対向して
下顎２６に回動可能に支持された操作片２８とを備えて
構成されている。圧接片２７は、一部曲げられてバネと
なり、そのバネ力によってパッド２４から離れる方向Ｐ
に常時付勢されている。また、操作片２８は、図示のよ
うにＬ字状に形成されている。操作片２８を矢印Ｒ方向
に押し下げると、操作片２８の先端屈曲部が圧接片２７
を矢印Ｑ方向に押してパッド２４の上に圧接させる。

【００２８】また、本実施例のバンド２９は、複数条の
鎖から成る。

【００２９】図５に本発明のズボン吊りの更に他の実施
例が示されている。

【００３０】このズボン吊りのクリップは、操作片３０
の形状が図４の実施例の操作片２８とはＬ字が逆向きと
なっている。これによると、操作片３０を図４のものと
は逆に矢印Ｓ方向の圧接片３１側に倒して、圧接片３１
をバンドに圧接させる。これによると、図４のものに比
較してクリップを小形化できる。

【００３１】図６に本発明のズボン吊りの更に他の実施
例が示されている。

【００３２】このズボン吊りは、例えば図６（Ａ）に示
すような一方のクリップが２つの分岐片４０，４１とし
て形成されたり、又は図６（Ｂ）に示すような３つの分
岐片４２，４３，４４として形成されている。このよう
に複数に分岐されることにより、保持力が増加されてい
る。なお、本発明は、上述した実施例に限定されるもの
ではなく、種々の変形例が実施可能である。例えば、長
さ調節部材を省略して、構造を簡素化するようにしても
よい。

【００３３】

【発明の効果】以上説明した本発明のズボン吊りは、第
１のクリップでズボンの上端縁を挾んで止め、第２のク
リップでシャツを挾んで止め、バンドを介してズボンが
シャツに吊り下げられるので、肩に負担がかかることが
なく、また手間と時間をかけずに簡単に装着でき、また
上着を脱いだときに比較的目につきにくくオシャレであ
り、また身体に圧迫感を与えることがなく、さらにズボ
ンのずり下げを確実に防止できる。

【００３４】また、バンドにその全長を長短調節可能に
する長さ調節部材が設けられている場合には、バンドの
長さを適切な長さに調節でき、各人の感覚に応じて最適
の装着感を実現できる。

【００３５】また、少なくとも第２のクリップのシャツ
に直接圧接される部分に軟質素材からなるパッドが設け
られている場合には、シャツを傷つけにくい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のズボン吊りの一実施例の使用状態を
示す斜視図である。

【図２】図１の実施例のズボン吊りのクリップを示し
ており、（Ａ）は拡大斜視図、（Ｂ）は（Ａ）の矢印Ｙ
方向からみた背面図である。

【図３】図１の実施例の長さ調節部材付近を示す斜視
図である。

【図４】本発明の他の実施例の一部を拡大した斜視図
である。

【図５】本発明の更に他の実施例の一部を拡大した斜
視図である。

【図６】本発明の更に他の実施例を示しており、
（Ａ）は２つに分岐したもの、（Ｂ）は３つに分岐した
ものを示す全体図である。

【図７】従来のズボンのずり下がり防止手段を示して
おり、（Ａ）はサスペンダの使用状態図、（Ｂ）は滑り
止め付きゴムベルトの使用状態図、（Ｃ）は滑り止め付
きズボンの斜視図である。

【符号の説明】

１ズボン吊り２ズボン３第１のクリップ４バンド５長さ調節部材６シャツ７第２のクリップ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ズボンの上端縁を挾んで止められる第１
のクリップと、この第１のクリップに一端が結合された
柔軟性のあるバンドと、このバンドの他端に結合されシ
ャツの一部を挾んで止められる第２のクリップとを備え
てなることを特徴とするズボン吊り。
【請求項２】前記バンドにその全長を長短調節可能に
する長さ調節部材が設けられていることを特徴とする請
求項１記載のズボン吊り。
【請求項３】前記第１・第２のクリップのうち少なく
とも第２のクリップのシャツに直接圧接される部分に軟
質素材からなるパッドが設けられていることを特徴とす
る請求項１記載のズボン吊り。