JPH0833949B2 - カード発行機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、顧客による投入金額に応じた金額データを
磁気カードにエンコードして発行するとともに、発行済
みのカードには追加金額を記録可能なカード発行機に関
する。

（ロ）従来の技術 顧客の投入金額を磁気カードにエンコードして発行す
るカード発行機は、あらかじめカード収納部に磁気カー
ドをストアしておき、顧客によって貨幣が投入されると
この投入金額をカード収納部より取り出した磁気カード
にエンコードして発行するような、例えば特開昭62−16
6490号公報に記載されているものが知られている。そし
てこのようなカード発行機は、顧客カードを投入すれば
このカードに投入金額を記録することで、カードをリサ
イクルにで使用できるようになっている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 ところでこのようなカード発行機が発行するカードは
当然有料であり、本来、顧客から代金を徴収すべきもの
であるが、現実の問題としては、代金を徴収することは
不可能なことが多い。そのためカード代金はカードの発
行者側が負担することになるが、その結果、顧客はカー
ドそのものの値段は只なので次々と新規カードを購入す
るするためリサイクルの機能が活かされておらず、発行
者側での資金負担が大きくなる。

したがって本発明は、新規カードの発行時に預託金を
徴収しておき、カード金額の精算時にこの預託金を返却
することで、カードのリサイクル機能を高めたカード発
行機を提供するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 顧客の投入金額に応じた金額データをカードリーダラ
イタにより磁気カードにエンコードして発行すると共
に、顧客の要望に応じて前記カードリーダライタにて読
み取った投入カードに記録されている金額を現金精算で
きるようにしたカード発行機において、カードに所定値
の預託金の有無を設定する設定装置と、前記設定装置に
より預託金が有りと設定されると新規カードの発行時に
おいて前記投入金額から所定の預託金の額を減額した金
額を表す金額データと預託金の徴収済みを表す識別カコ
ードとをカードに記録するカード発行制御手段と、カー
ド金額の精算時に前記カードリーダライタが読み取った
カード情報に前記識別コードが含まれているかを検知す
る識別コード検知手段と、該識別コード検知手段により
識別コードが含まれていると判断するとこのカード情報
に含まれている前記金額データが示す金額と前記預託金
との合計額を払い出すよう貨幣払出装置を制御する精算
制御手段と、金額の追加書き込みを指示する金額追加指
示手段と、該金額指示手段により指示された金額の追加
書き込みにおいて投入されているカードのカード情報に
基づき再使用の可否を判別する再使用判別手段と、カー
ド情報に含まれている残額データと追加投入金額との合
計金額を投入カードに記録するよう制御するが、前記再
使用判別手段が投入カードの再使用を不可と判別してい
ると新規のカードに前記合計金額を記録するとともに、
投入カードに識別コードが含まれていると該新規カード
には識別コードも併せて記録するよう前記カードリーダ
ライタを制御する金額追加制御手段とを備えている。

（ホ）作用 上記課題を解決するために、本発明によるカード発行
機は、設定装置により所定額の預託金を設定している状
態で、新規カードの発行のための顧客がカード発行機に
貨幣を投入すると、カード発行制御手段は投入金額から
所定の預託金の額を減算した金額を表す金額データと預
託金の徴収済みを表す識別コードとが新規カードに記録
されるようカードライタを制御する。これにより顧客に
は、投入した金額から預託金の金額が差し引かれた金額
が記録されているプリペイドカードが発行されることに
なる。

そしてカードの使用のたびにプリペイド金額が減算さ
れ、顧客がカード残額の精算を希望してカードをカード
発行機に投入すると、判別手段はカードリーダライタが
読みとったカード情報に識別コードが含まれているかを
判別する。このときカード情報に識別コードが含まれて
いると、このカード情報に含まれている金額データが示
す金額と預託金との合計額を払い出すよう貨幣払出装置
を制御する。これにより顧客はカード残額とこのカード
の発行時に支払った預託金とを受け取ることができる。

また金額追加指示手段を操作することにより投入され
たカードに金額の追加を可能とする。金額の追加におい
て、再使用判別手段ほ投入カードの再使用の可否を判別
する。そして再使用が可能であると、金額追加制御手段
はカード情報に含まれている金額データと投入金額との
合計額を投入カードに記録するよう制御する。一方、再
使用判別手段が投入カードの再使用を不可として判別し
ていると、金額追加制御手段は新規カードに前記合計金
額を記録し、さらにこのとき投入カードに識別コードが
含まれている場合には、新規カードには識別コードが併
せて記録されるようカードリーダライタを制御する。

（ヘ）実施例 第１図は本発明によるカード発行機の構成を示すもの
で、８は磁気カードが積層されて収納されるカード収納
部、９はカード収納部８の最下位に収納されているカー
ドを取り出すためのカード取出部で、このカード取出部
９はカードを外方へ押し出す押出装置10と、押出装置10
にて付勢されるカードのうち最下位のカードのみを分離
するシャッタ11とを含む。

12は、カード取出部９から導入されるカードをカード
リーダライタ13に導くためのカード搬送部である。14は
カード搬送部12の下方に配置されるカード回収箱で、カ
ードリーダライタ13にて取り込まれるカードが導入され
る。そしてカードリーダライタ13は磁気ヘッド15を含
み、カード搬送部12から送られてくるカードに対しては
情報を書き込み、また発行口16から取り込まれたカード
に対しては情報を読み取る。

２はカード発行機に投入された貨幣の適正を判別して
適正であるとその貨幣種類に応じた投入貨幣信号を出力
する貨幣検知装置、３はカード発行機への投入金額を表
示する表示器、４は預託金の金額があらがじめ設定され
る設定装置、５はカード残額の精算をカード発行機に対
して指示する精算スイッチ、６はカードの発行を指示す
る発行スイッチ、6Aは投入カードへの金額の追加記録を
指示する金額追加指示手段である金額追加スイッチ、７
は貨幣払出装置、そして１はこのカード発行機の動作を
制御する制御装置である。

磁気カードは、その記録部分に、当該カードが有して
いる金額的価値を表わす金額データが記録される領域
と、預託金の徴収済みを表わす識別コードが記録される
領域と、カードの使用回数が記録される領域と、カード
のセキュリティーに関する固定情報が記録される領域と
を含んでいる。そしてこの磁気カードは、カードにて精
算を行なう自動販売機等の機器に投入されると、固定情
報に基づきその正当性がチェックされて正当なカードで
あるときは、例えば自動車販売機であれば商品の販売動
作が行なわれて精算後の残額がカードの金額データが記
録される領域に書き込まれるとともに、いままで記録さ
れていた使用回数より１つ加算された使用回数が書き込
まれて顧客に返却される。このようなカードの使用回数
を当該カードに記録することでカードに寿命が分かり、
カードの再使用が可能であるかが判別できる。尚、カー
ド発行機より発行されたばかりの新規カードには、使用
回数として「０」が記録されている。

制御装置１は、新規カードの発行時において顧客の投
入金額から所定の預託金の額を減算した金額を表わす金
額データと預託金の徴収済みを表わす識別コードとがカ
ードに記録されるようカードリーダライタ13を制御する
カード発行制御手段と、カードリーダライタ13が読み取
ったカード情報に識別コードが含まれているかを検知す
る識別コード検出手段と，精算のために投入されたカー
ドのカード情報に識別コードが含まれているとこのカー
ド情報に含まれている金属データが示す金額と預託金と
の合計額を払い出すよう貨幣払出装置７を制御する精算
制御手段と、金額の追加書き込みのために投入されるカ
ードの再使用の可能性を判別する再使用判別手段と、追
加書き込みのためにカードが投入されるとこのカード情
報に含まれている残額データと投入金額との合計額を投
入カードに記録するよう制御するが、このとき再使用判
別手段が投入カードの再使用を不可と判別していると新
規カードに合計金額を記録するとともに、投入カードに
識別コードが含まれていると該新規カードには識別コー
ドも併せて記録するようカードリーダライタ13を制御す
る金額追加制御手段の機能を有しているが、以下の説明
で明らかとなる。

制御装置１による制御動作を示す第２図から第４図ま
でのフローチャートにてこのカード発行機の動作を説明
する。

（新規カードの発行動作） 最初のステップS1においては、制御装置１は貨幣検知
装置２から投入貨幣信号が出力されているかを判別し、
投入貨幣信号が出力されていると、次のステップS2でこ
の投入貨幣額を加算計数して投入金額を演算するととも
に、表示器３にこのデータを与えて投入金額を表示す
る。

制御装置１はステップS3では発行スイッチ６がオンさ
れたかを判別し、オンされていないとステップS1に復帰
する。したがって発行スイッチ６がオンされる前には、
コード発行機に貨幣が投入されるたびにこの投入貨幣額
は投入金額に加算されることになる。

そして発行スイッチ６のオンによりステップS4の処理
となると、制御装置１はカード取出部９に制御信号を与
えて磁気カードをカード収納部８からカード搬送部12に
取り出し、しかる後、カード搬送部12に制御信号を与え
てこの磁気カードをカードリーダライタ13まで移送す
る。

次のステップS5においては設定装置４にあらかじめ設
定されている預託金が０円かを判別し、０円であるとス
テップS8に進み投入金額を新規カードに書き込む金額と
する。そして次のステップS9では、制御装置１はカード
リーダライタ13に対して、書き込み金額テータと書き込
み信号を与える。これによりカードリーダライタ13は、
磁気ヘッド15とカートとを相対運動させて金額データを
書き込むために、カードには投入金額が記録されたこと
になる。

設定装置４にあらかじめ設定されている預託金が０円
以外であると、制御装置１の処理はステップS6に進み、
このステップでは投入金額から預託金の金額を引いた金
額を書き込み金額とする。そして次のステップS7では、
制御装置１はカードリーダライタ13に対して、書き込み
金額データと識別コードと書き込み信号を与える。これ
によりカードリーダライタ13は、磁気ヘッド15とカード
とを相対運動させて金額データと識別カードとを書き込
む。この場合カードには、投入金額から預託金を引いた
金額と預託金の預かりを示すコードとが記録されたこと
になる。

そして制御装置１はカードに金額データを書き込む
と、ステップS10の処理となる。このステップS10では書
き込みを指示した情報が磁気カードに正確に記録されて
いるかを判定するための、ベリファイチェックを行な
う。このベリファイチェックは磁気カードの記録情報を
磁気ヘッド15により読み取って、正確に書き込まれてい
るかを照合して行なう。そして書き込みが正常であると
次のステップS12の処理となり、制御装置１はカードリ
ーダライタ13に制御信号を与え、これにより金額データ
のエンコードされた磁気カードがカードの発行口16より
送出される。しかるにエンコードすべき金額が正しく書
き込まれていないとステップS11の処理となり、制御装
置１はカードリーダライタ13及びカード搬送部12にそれ
ぞれ制御信号を与えて不良の磁気カードをカード回収箱
14へ導入してステップS4の処理に戻る。したがって新た
な磁気カードがカード収納部８よりカードリーダライタ
13に取り出されて、再度の投入金額の書き込み動作とな
る。

（カード金額の精算動作） 最初のステップS20においてカードリーダライタ13に
磁気カードが投入されるとステップS21に進み、制御装
置１はカードリーダライタ13が読み取ったカード情報を
導入し、このカードに記録されている金額データを表示
器３に表示する。

そして次のステップS22で精算スイッチ５がオンされ
ると、制御装置１はステップS23に進み、貨幣払出装置
７に駆動信号を与えてカード金額の払い出し動作を制御
する。次のステップS24ではカード金額を全て払い出し
たかを判別し、払い出しが完了しているとステップS25
に進む。

このステップS25では、制御装置１はカードから読み
取った情報に識別コードが含まれているかを判別し、識
別コードが含まれているとステップS26に進む。ステッ
プS26では、制御装置１は預託金を払い出すのに必要な
貨幣を貨幣払出装置７が保有しているかを判別する。貨
幣払出装置７は保有貨幣が不足すると貨幣切れ信号を出
力するようになっており、制御装置１はこの信号によっ
て貨幣の有り無しを判別する。そして貨幣が有りである
と、制御装置１は次のステップS27で貨幣払出装置７に
駆動信号を与えて、預託金の払い出し動作を制御する。

そして次のステップS28では、制御装置１はカードリ
ーダライタ13及びカード搬送部12にそれぞれ制御信号を
与えて、精算済みの磁気カードをカード回収箱14へ導く
よう制御してカード金額の精算動作を終了する。

一方、貨幣払出装置７が保有貨幣の不足により前記貨
幣切れ信号を出力していると、制御装置１はステップS2
6の処理にて預託金の払い出しができないことを判別し
てステップS30に進む。

このステップS30では、制御装置１は預託金の金額を
書き込み金額とし、そして次のステップS31でカードリ
ーダライタ13に対して書き込み金額データと書き込み信
号を与える。これによりカードリーダライタ13は、磁気
ヘッド15とカードとを相対運動させて金額データを書き
込む。そして次のステップS32では、制御装置１はカー
ドリーダライタ13に制御信号を与えるために、預託金の
エンコードされた磁気カードが発行口16から送出され
る。したがってカード発行機は預託金の払い出しができ
ないときは、この金額をカードに記録して返却する。

また制御装置１はステップS24において、カード金額
の払い出しが完了していないことを判別するとステップ
S29に進む。したがって貨幣払出装置７がカード金額を
払い出している途中に保有貨幣が不足したり、或いは異
常が生じたりすると、カード金額の払い出しが完了して
いないためにステップS29に進むことになる。このステ
ップS29では、制御装置１はカード金額の未払い出し金
額を書き込み金額とし、次のステップS31でカードリー
ダライタ13に対して書き込み金額データと書き込み信号
を与えるために、カードリーダライタ13は未払い出し金
額を書き込む。そして次のステップS32の処理にてこの
カードが発行口16から送出されると、未払い出し金額の
記録されたカードが顧客に返却されることになる。

（追加金額の書き込み動作） 最初のステップS50においてカードリーダライタ13に
磁気カードが投入されると、次のステップS5に進み、制
御装置１はカードリーダライタ13が読み取ったカード情
報を導入し、このカードに記録されている金額データを
表示器３に表示する。

そしてステップS52で顧客が貨幣を投入すると、制御
装置１は次のステップS53でこの投入金額をカードに記
録されている金額に足し込みその合計金額を表示器３に
表示する。これにより顧客は、カード金額に投入金額を
加えることで、このカードに新たに書き込まれることに
なる金額を確認することができる。

そして制御装置１はステップS54では金額追加スイッ
チ6Aがオンされたかを判別し、オンされていないとステ
ップS52に復帰する。したがって顧客は、カードに書き
込む金額を更に増やしたい場合には、ステップS52で貨
幣を追加投入することになる。

しかして金額追加スイッチ6AのオンによりステップS5
5の処理となると、制御装置１はカード金額と投入金額
との合計金額をカードへの書き込み金額とする。

次のステップS56では、制御装置１はこのカードに記
録されている使用回数が所定数に達しているかを判定す
ることで、再使用が可能なカードであるかを判別する。
そして再使用が可能なカードであることを判別すると次
のステップS57に進み、ここではこのカードに記録され
ている使用回数に１を加算する。

次のステップS58では、制御装置１はカードから読み
取った情報に識別コードが含まれているかを判別し、識
別コードが含まれているとステップS59に進む。そして
このステップS59では、制御装置１はカードリーダライ
タ13に対して、１を加算した新たな使用回数データと書
き込み金額データと識別コードと書き込み信号とを与え
る。これにより顧客が投入したカードには、更新された
使用回数とカードが有していた金額に追加金額を加算し
た金額が記録されることになる。尚、これらデータとと
もに識別コードが記録されるが、これはもともと投入カ
ードに識別コードが記録されていたからである。

制御装置１はステップS58において、カードから読み
取った情報に識別コードが含まれていないことを判別す
るとステップS60に進む。このステップ60では、制御装
置１はカードリーダライタ13に対して、新たな使用回数
データと書き込み金額データと書き込み信号とを与える
ことで、顧客が投入したカードには、更新された使用回
数とカードが有していた金額に追加金額を加算した金額
が記録されることになる。

そしてステップS59ないしステップS60にてカードに追
加金額を記録すると制御装置１はステップS61に進み、
このカードを発行口16から返却するようカードリーダラ
イタ13に制御信号を与えて処理を終了する。

また追加金額の書き込みのために顧客の投入したカー
ドに記録されている使用回数が所定数に達している場合
には、制御装置１はステップS56の判別にてステップS70
に進む。このステップS70では、制御装置１はカードリ
ーダライタ13及びカード搬送部12にそれぞれ制御信号を
与えて、再使用が不能なこのカードをカード回収箱14へ
導くよう制御する。

次のステップS71では、制御装置１はカード取出部９
及びカード搬送部12を制御して、カード収納部８に収納
されているカードをカードリーダライタ13に取り出す。

そして次のステップS72では、再使用が不能としてカ
ード回収箱14に導いたカードに識別コードが記録されて
いたかを判別し、識別コードが記録されているときはス
テップS73に進む。このステップS73では、制御装置１は
カードリーダライタ13に対して、書き込み金額データと
識別コードとを与える。これによりカード取出部９から
取り出された新規カードには、カード回収箱14へ導入し
たカードに記録されていた金額と顧客が追加書き込みの
ために投入した金額との合計額が記録されているととも
に、回収カードに記録されていた識別コードがそのまま
記録されることになる。

また制御装置１は、ステップS72において回収カード
に識別コードが含まれていないことを判別するとステッ
プS74に進む。このステップS74では、制御装置１はカー
ドリーダライタ13に対して書き込み金額データと書き込
み信号を与える。これによりカード取出部９から取り出
された新規カードには、カード回収箱14へ導入したカー
ドに記録されていた金額と顧客が追加書き込みのために
投入した金額との合計額が記録されていることになる。

そしてステップS73ないしステップS74にて新規カード
に回収カードに記録されていた金額と追加金額との合計
金額を記録すると、制御装置１はステップS75の処理と
なってベリファイチェックを行なう。このベリファイチ
ェックで不良カードであることを判別すると、ステップ
S71に復帰して再度同じ処理を繰り返すが、正常である
と次のステップS76に進む。このステップS76では、制御
装置１はカードリーダライタ13に制御信号を与えて、金
額が記録された新規カードを発行口16より送出して処理
を終える。

（ト）発明の効果 本発明によるカート発行機は、預託金の預り及び払い
戻し機能を有しているためにカードのリサイクル運営の
向上が図れる。また、預託金の有無が設定できるととも
に、カードの識別コードにより預託金の有無を判定可能
であるので、カード発行機ごとに預託金の設定を可能と
する事ができるとともに、カードごとに預託金の有無を
判別して返金する事ができるので、預託金のあるカード
ど預託金のないカードを共用することができる。また、
金額の追加書込時にカードの再使用の可否を判断するた
めに、金額を追加する際に新規カードを発行する事がで
きる。またさらに識別コードが含まれていると新規カー
ドを発行する際に識別コードも併せて記録する事ができ
るので新規カードであっても確実に預託金を返却する事
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の構成を示す図、第２図は新規
カードの発行動作を示すフローチャート、第３図はカー
ド金額の精算動作を示すフローチャート、第４図は追加
金額の書き込み動作を示すフローチャートである。 １……制御装置（カード発行制御手段、判別手段、精算
制御手段、回収制御手段、金額追加制御手段）、13……
カードリーダライタ、14……カード回収箱。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】顧客の投入金額に応じた金額データをカー
   ドリーダライダにより磁気カードにエンコードして発行
   すると共に、顧客の要望に応じて前記カードリーダライ
   タにて読み取った投入カードに記録されている金額を現
   金精算できるようにしたカード発行機において、 カードに所定額の預託金の有無を設定する設定装置と、
   前記設定装置により預託金が有りと設定されると新規カ
   ードの発行時において前記投入金額から所定の預託金の
   額を減額した金額を表す金額データと預託金の徴収済み
   を表す識別コードとをカードに記録するカード発行制御
   手段と、カード金額の精算時に前記カードリーダライタ
   が読み取ったカード情報に前記識別コードが含まれてい
   るかを検知する識別コード検知手段と、該識別コード検
   知手段により識別コードが含まれていると判断するとこ
   のカード情報に含まれている前記金額データが示す金額
   と前記預託金との合計額を払い出すよう貨幣払出装置を
   制御する精算制御手段と、金額の追加書き込みを指示す
   る金額追加指示手段と、該金額指示手段により指示され
   た金額の追加書き込みにおいて投入されているカードの
   カード情報に基づき再使用の可否を判別する再使用判別
   手段と、カード情報に含まれている残額データと追加投
   入金額との合計金額を投入カードに記録するよう制御す
   るが、前記再使用判別手段が投入カードの再使用を不可
   と判別していると新規のカードに前記合計金額を記録す
   るとともに、投入カードに識別コードが含まれていると
   該新規カードには識別コードも併せて記録するよう前記
   カードリーダライタを制御する金額追加制御手段とを備
   えたカード発行機。