JPH0833899A - 水の浄化方法 - Google Patents

水の浄化方法

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JPH0833899A
JPH0833899A JP19231394A JP19231394A JPH0833899A JP H0833899 A JPH0833899 A JP H0833899A JP 19231394 A JP19231394 A JP 19231394A JP 19231394 A JP19231394 A JP 19231394A JP H0833899 A JPH0833899 A JP H0833899A
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JP
Japan
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water
roots
reeds
pond
pollutants
Prior art date
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Pending
Application number
JP19231394A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
弘 佐藤
Takanobu Kashiuchi
孝信 樫内
Takahiro Yoshigae
隆広 吉ケ江
Ryuzo Tazawa
竜三 田沢
Shoko Shimizu
勝公 清水
Munehiro Hamamoto
宗弘 濱本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 池2の水1に浮かべた葦3の水中に伸びた根
4の部分に、凝集剤8を添加した水1を水中ポンプ5と
送水管6とで循環供給し、凝集剤によって凝集した汚濁
物質を葦3の下方に凝集沈殿汚泥9として沈殿させる。 【効果】 凝集剤を添加した水が、水中に無数に伸びた
葦の根にぶつかって攪拌され、凝集剤と汚濁物質の接触
チャンスが増えるので、水中の汚濁物質が効率良く凝集
する。凝集した汚濁物質は、葦が水面に浮いているため
水面に浮くこともなく根との接触沈殿作用により葦の下
方に沈殿するので、底が白っぽくなっても葦によって目
隠しされることから景観を損ねることがないし、凝集沈
殿汚泥に含まれる藻類を微生物が分解して再溶出する窒
素、リンなどの栄養塩は、葦の養分として消費されるの
で、富栄養化も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水処理方法に関する
ものであり、特に詳しくは池、堀、沼、湖などの汚れた
水を、景観を損ねることなく浄化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生活廃水などが流れ込み、富栄養化した
修景池にCa塩やAl塩などの凝集剤を投入し、凝集し
た汚濁物質を沈殿させて水を浄化する方法が周知であ
る。凝集剤を添加・混合する方法としては、一般に水中
攪拌機や間欠式空気揚水筒などを用いて被処理水を循環
し、その水流に薬剤を添加・混合する方法が採られてい
る。
【0003】しかし、このような浄化方法は、薬剤に
よって凝集した汚濁物質が水面全体に暫く浮遊する、
汚濁物質が沈殿した底は水酸化物の白っぽい色で不自然
になる、沈殿物に含まれる藻類は微生物により分解さ
れて栄養塩(窒素、リン)を再溶出する、などの問題点
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、生活廃水な
どによって汚れた池などの水を、景観を損ねることなく
効率良く浄化することのできる水処理方法の開発が強く
期待されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した従来技
術の課題を解決するためになされたもので、水に浮かべ
た植物の水中根部に、凝集剤を添加した汚濁水を供給
し、前記凝集剤によって凝集した汚濁物質を前記植物の
下方に沈殿させる水の浄化方法を提供し、上記従来技術
の課題を解決するものである。
【0006】
【作用】凝集剤が添加された汚濁水を、例えば群生して
水面に浮かぶ植物の水中根部に供給すると、水が植物の
水中根にぶつかって攪拌されるため、凝集剤と汚濁物質
との接触チャンスが増加し、水中の汚濁物質が効率良く
凝集する。
【0007】植物の水中根部の近くで凝集した汚濁物質
は、密生している水中根群との接触沈殿作用により、効
率良く沈殿する。
【0008】汚濁物質が凝集して沈殿する水面には植物
が群生して浮いているので、池などの底が水酸化物によ
って白っぽくなっても目立つことがないし、沈殿物に含
まれる藻類を微生物が分解して再溶出する窒素、リンな
どの栄養塩は、水面に浮かぶ植物の養分となって消費さ
れるので、池などの富栄養化が防止される。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例をさ
らに詳細に説明する。本発明においては、浄化が必要な
水1を湛えた池2の適宜の部位の水面、例えば中央部な
どの水面に、群生して養分吸収力の強い適宜の植物、例
えば葦3を浮かべ、葦3の水中に延びた根4の略中央部
に下方から、例えば水中ポンプ5と送水管6とによって
水1が循環供給できるように構成する。
【0010】この実施例における水中ポンプ5は、管理
が容易なように、また、水1が水中ポンプ5と送水管6
とによって池全体を大きく循環するように、略対称な両
岸に設けたピット7の中に設置され、且つ、このピット
7に池2から流れ込み、水中ポンプ5の力で送水管6を
介して根4の方向に送水される水1に、Ca塩やAl塩
などの凝集剤8が適宜の比率で添加できるようになって
いる。
【0011】このため、水中ポンプ5を駆動すると、ピ
ット7に池2から流れ込み凝集剤8が所定の比率で添加
された水1が、送水管6の先端開口部から吐出し、葦3
の水中に延びた根4にぶつかる。水中に無数に延びた根
4にぶつかった水1は攪拌されるので、水1と添加され
た凝集剤8との接触チャンスが増大し、水1に含まれて
いた汚濁物質が凝集剤によって効率良く凝集する。
【0012】凝集した汚濁物質は水面に葦3が群生して
いるので、根4の中を放射状に移動することとなり、根
4との接触沈殿作用によって沈殿し、葦3の下方に凝集
沈殿汚泥9となって溜る。
【0013】凝集沈殿汚泥9が溜った池の底は、白っぽ
くなるが、凝集沈殿汚泥9の上方に群生して浮かんでい
る葦3が目隠しするので、景観を損ねることがない。
【0014】底に溜った凝集沈殿汚泥9に含まれる藻な
どは、微生物によって分解され、窒素やリンなどの栄養
塩が再溶出するが、この再溶出した栄養塩は葦3の養分
として根4から吸収されるので、水1が富栄養化するこ
とが防止される。
【0015】再溶出した窒素やリンなどの栄養塩が、葦
3により効率良く吸収されて消費されるためには、凝集
剤を注入し、水1が奇麗になった後は水中ポンプ5によ
る根4への送水を停止し、再溶出した栄養塩が池全体に
拡散しないようにすることが好ましい。
【0016】根4への送水を停止している間は汚濁物質
の凝集が行われなくなるので、葦3を複数、例えば二箇
所に浮かべ、それぞれの根4の中央部分に水1が水中ポ
ンプ5によって交互に供給可能に、例えば送水管6を分
岐して設け、適宜の間隔、例えば1週間毎に交互に送水
すれば、常に何れか一方の根4によって汚濁物質の凝集
を行い、他方の根4からは微生物が分解して再溶出した
窒素やリンなどの栄養塩を吸収することができるので、
水1の富栄養化が一層効果的に防止される。
【0017】なお、葦3は、例えば図2に例示したよう
に、型崩れしないように網などで囲って形成したピート
培地10に種子を植えて育苗し(必要に応じて温室など
を利用する)、これを例えば比重が1より小さい繊維状
の樹脂体11などに、ピート培地10が下方から浸水可
能に竹串12などで固定し、樹脂体11が風などで移動
することがないように、図示しないロープなどで池2の
底に係留することなどで、所望の部位の水面に浮かべる
ことができる。
【0018】ところで、葦3の代わりに、菱や房藻など
の水生植物を水面に群生したり、トマトや茄などの野菜
を水耕栽培するように樹脂体11などに植え付け、これ
ら植物の根部に水1を循環供給するようにしても良い。
【0019】なお、凝集沈殿汚泥9の量が多くなった時
には、例えば池2が比較的小さく、水1の全量排水がそ
れ程困難でない場合は、葦3を移動して水1を排水し、
凝集沈殿汚泥9を適宜の装置で除去すれば良いし、池2
が大きく、水1の全量排水が困難な時には、ポンプなど
で凝集沈殿汚泥9を水1と共に吸引除去する。
【0020】そして、池2から取り除いた凝集沈殿汚泥
9は、そのまま廃棄する他、土質改良して有効利用を図
るこも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、水に浮か
べた植物の水中根部に、凝集剤を添加した汚濁水を供給
し、前記凝集剤によって凝集した汚濁物質を前記植物の
下方に沈殿させる水の浄化方法であるので、植物の水中
根部に供給された汚濁水は水中根にぶつかって攪拌さ
れ、凝集剤と汚濁物質との接触チャンスが増加し、水中
の汚濁物質が効率良く凝集する。
【0022】汚濁物質が主に凝集する部位の上方には、
植物を例えば群生して浮かべているため、凝集した汚濁
物質は水面に浮いて景観を損ねることもなく、水に浮い
ている植物の根との接触沈殿作用により速やかに沈殿す
る。
【0023】すなわち、水中の汚濁物質が凝集して沈殿
する部位の上方には植物が浮かんでおり、沈殿物によっ
て池などの底が白っぽくなっても目隠しされて目立つこ
とがないので景観を損ねることがないし、沈殿物に含ま
れる藻類を微生物が分解して再溶出する窒素、リンなど
の栄養塩は、水に浮かべた植物の養分として水中根から
吸収されて消費されるので、富栄養化の防止も可能であ
る。
【0024】したがって、本発明により、生活廃水など
によって汚れた池などの水を、景観を損ねることなく効
率良く浄化することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の説明図である。
【図2】葦を水面に浮かせる一要領の説明図である。
【符号の説明】
1 水 2 池 3 葦 4 根 5 水中ポンプ 6 送水管 7 ピット 8 凝集剤 9 凝集沈殿汚泥 10 ピート培地 11 樹脂体 12 竹串
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田沢 竜三 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 清水 勝公 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 濱本 宗弘 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に浮かべた植物の水中根部に、凝集剤
    を添加した汚濁水を供給し、前記凝集剤によって凝集し
    た汚濁物質を前記植物の下方に沈殿させることを特徴と
    する水の浄化方法。
  2. 【請求項2】 水中根部への汚濁水の供給を、水中ポン
    プと送水管とで行う請求項1記載の水の浄化方法。
JP19231394A 1994-07-25 1994-07-25 水の浄化方法 Pending JPH0833899A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998045213A1 (es) * 1997-04-04 1998-10-15 Universidad Politecnica De Madrid Procedimiento de depuracion de aguas residuales y vertidos contaminantes en base a cultivos de macrofitas emergentes convertidas en flotantes
WO2012039464A1 (ja) * 2010-09-24 2012-03-29 イビデン株式会社 微生物燃料電池システム、発電方法、及び有機物の処理方法

Cited By (4)

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