JPH0833884B2 - 仮名漢字変換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、日本語文章を入力する為に入力された仮名
文字列を、仮名漢字混じり文章に変換する仮名漢字変換
装置に関する。

［従来の技術］ 従来の仮名漢字変換装置においては、文節分かち書き
を行う際、同一仮名見出し長単語で同一品詞の単語候補
すべてに対して、単語間の接合検定を行い、文節分かち
書き処理の対象としていた。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来技術によれば、単語辞書の２度読みを無くす為、
同一仮名見出し長同一品詞単語候補すべてを文節分かち
書き処理の対象としていた為、処理用の内部記憶装置領
域を、多く必要とし他の処理を圧迫すると共に、文節分
かち書き処理時間の増大を招いた。

本発明は、上記欠点を解決するもので、文節分かち書
き処理に要する時間と記憶領域を大幅に節約する事を目
的とする。

［問題点を解決する為の手段］ 本発明の仮名漢字変換装置は、 語見出しと該語見出しに対応する語候補とを記憶した
辞書と、入力された仮名文字列を前記辞書を参照して複
数の文節に分かち書きする文節処理手段とを備え、該仮
名文字列を仮名漢字混じり文に変換する仮名漢字変換装
置において、 前記文節処理手段は、 前記仮名文字列から前記語見出しを抽出すると共に、
前記辞書から該抽出された語見出しに対応する語候補を
検索する検索手段と、 該検索手段により同一の語見出しに対して文法的接続
形態を同じくする語候補が複数検索されたとき、該複数
の文法的接続形態を同じくする語候補のうちの一部の語
候補を選択する語候補選択手段と、 該語候補選択手段により選択された語候補に基づいて
前記仮名文字列を複数の文節に分かち書きする文節分か
ち書き処理手段とを備える ことを特徴とする。

［作用］ 以上のように構成された本発明の仮名漢字変換装置
は、文節処理手段が備える検索手段が、入力された仮名
文字列から語見出しを抽出すると共に、語見出しと語候
補とを記憶した辞書からこの抽出された語見出しに対応
する語候補を検索し、文節処理手段が備える語候補選択
手段が、この検索手段により同一の語見出しに対して文
法的接続形態を同じくする語候補が複数検索されたと
き、この複数の文法的接続形態を同じくする語候補のう
ちの一部の語候補を選択する。文節処理手段が備える文
節分かち書き処理手段は、語候補選択手段により選択さ
れた語候補に基づいて仮名文字列を複数の文節に分かち
書きする。

ここで、以下に本発明の一実施例の詳細を示した実施
例に基づいて、説明する。

第１図は、本発明の一実施例の仮名漢字変換装置を示
す図である。図中符号１は入力部２より入力されたデー
タに基づきシステム全体の制御を行う中央処理装置（CP
U）である。このCPUにより総ての装置の制御がおこなわ
れる。

入力部２で入力された仮名文字列は、仮名漢字変換装
置７に送られ仮名漢字変換が行われ、文節候補を文節候
補表示部３により表示しならがら、文節候補選択部４に
より文節単位に文節候補を表示選択し、文節候補確定部
５により所望の文節候補を確定し、仮名漢字文字列は文
章として、文章格納部６に格納される。

仮名漢字変換装置７内では、仮名文字獲得部８によ
り、仮名文字が受け取られ、文節分かち書き部９におい
て単語辞書11を検索しながら文法処理を行いながら文節
分かち書き処理を行う。ただし、ここで単語辞書11の検
索は同一品詞削除部10を経由しながら行われる為、同一
見出し長同一品詞単語候補は、ここで落とされる。文節
分かち書き部９で作成された文節候補は、まず第１優先
順位で文節候補格納部13に格納される。

つぎに、文節分かち書き部９により作成された文節区
切りに基づき、単文節再解析部12においては、その各々
の文節区切り単位にさらに単語辞書を検索しながら、単
文節解析を行い、文節候補を文節区切り単位に優先度を
落として、文節候補格納部13に格納する。

すべての文節候補の作成が終了すると、文節候補出力
部14は、文節分かち書きに従い文節区切り単位に第１優
先の文節候補を次々に文節候補表示部３に送る。そこ
で、所望の文節候補が文節候補確定部５により確定され
ると、先に述べた様に、仮名漢字文字列が文章格納部６
に格納されると共に、確定文節の情報が確定文節情報受
取部15によって受け取られ、単語学習部16により、単語
辞書11の中に使用頻度、最新使用状況等の情報が学習さ
れる。

第２図は、本発明の一実施例の仮名漢字変換装置の文
節候補作成に関する動作を説明するフローチャートであ
る。

前記した通り、本発明の一実施例の仮名漢字変換装置
は〈700〉で仮名文字列を受け取り、仮名解析位置の初
期設定を行い、〈701〉により所定の仮名解析位置より
単語辞書を検索し、単語候補を取り出す。そこで、〈70
2〉により同一見出し長同一品詞単語は、最初の１件の
みが〈703〉により文節分かち書き候補格納が行われる
が、他は無視される。

所定の仮名解析位置よりの検索が終了すると仮名解析
位置が〈704〉により次の位置に移動し更に〈701〉から
〈703〉の処理が繰り返される。〈704〉において、仮名
解析位置が最終点を超えると、〈705〉によりそのデー
タを基に文節分かち書き処理が成され、文節区切り位置
が確定し、この段階での文節候補が優先的に、まず文節
候補として格納される。（図示せず） 文節区切り位置が確定すると、〈706〉により、単語
辞書を文節分かち書き位置を参照しながら検索し、文節
分かち書き位置単位に単文節再解析処理が行われ、〈70
7〉で優先度を落として文節候補が格納され文節候補作
成処理が終了する。

以上説明したように、実施例の仮名漢字変換装置は、
同一仮名見出し長同一品詞単語候補が、文節分かち書き
処理において、全く同一に処理されることに着目し、同
一仮名見出し長単語の最初の候補のみを文節分かち書き
処理用の候補とし、他は文節分かち書き処理用の候補と
しない手段（同一品詞削除部10）と、文節分かち書き処
理により文節区切りが確定した後、その文節区切り単位
に再度、文節候補を作成する手段（単文節再解析部12）
とを持つ。

このため、仮名漢字変換対象の仮名文字列が入力され
た場合、まず入力仮名文字列に基づき単語辞書が検索さ
れ、単語候補が作成される。この際同一品詞削除部10に
より同一仮名見出し長同一品詞単語は１件のみとなり、
これらで文節分かち書き処理が行なわれる。この処理に
より文節分かち書き処理による文節区切りは、すべての
単語候補による文節分かち書き処理と変わらずに行なわ
れる。

こうした文節分かち書き処理では、同一仮名見出し長
同一品詞単語による文節候補は１件しか作成されないた
め、単文節再解析部12により確定している文節区切りに
対して、再度単語辞書を検索し文節候補を総て発生させ
ている。

以上説明した実施例の仮名漢字変換装置によれば、単
語辞書の検索により同一見出し長同一品詞単語について
複数の単語候補が検索されても、そのうちの１つだけを
文節分かち書き候補として格納するから、文節分かち書
き処理における単語候補格納領域を削減することができ
る。また、文節分かち書き処理の対象となる単語候補が
削減されるから、文節分かち書き処理に要する時間を短
縮することができる。

［発明の効果］ 以上説明した本発明の仮名漢字変換装置によれば、検
索手段により同一の語見出しに対し文法的接続形態を同
じくする語候補が複数検索されたときに、この複数の文
法的接続形態を同じくする語候補のうちの一部の語候補
を選択し、この選択された語候補に基づいて入力された
仮名文字列を文節分かち書きするから、仮名文字列に対
応する語候補の組み合わせの適否を解析する際の語候補
の数を少なくすることができる。この結果、語候補を一
時記憶する領域を小さくすることができる。また、仮名
文字列に対応する語候補の組み合わせ数が少なくなるか
ら、語候補の組み合わせの適否の解析に要する時間を短
縮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の仮名漢字変換装置を示す
ブロック図である。 第２図は、本発明の一実施例の仮名漢字変換装置の動作
を示すフローチャートである。 10……同一品詞削除部 12……単文節再解析部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】語見出しと該語見出しに対応する語候補と
   を記憶した辞書と、入力された仮名文字列を前記辞書を
   参照して複数の文節に分かち書きする文節処理手段とを
   備え、該仮名文字列を仮名漢字混じり文に変換する仮名
   漢字変換装置において、 前記文節処理手段は、 前記仮名文字列から前記語見出しを抽出すると共に、前
   記辞書から該抽出された語見出しに対応する語候補を検
   索する検索手段と、 該検索手段により同一の語見出しに対して文法的接続形
   態を同じくする語候補が複数検索されたとき、該複数の
   文法的接続形態を同じくする語候補のうちの一部の語候
   補を選択する語候補選択手段と、 該語候補選択手段により選択された語候補に基づいて前
   記仮名文字列を複数の文節に分かち書きする文節分かち
   書き処理手段とを備える ことを特徴とする仮名漢字変換装置。