JPH08338757A - 内燃機関用ノッキング検出装置 - Google Patents

内燃機関用ノッキング検出装置

Info

Publication number
JPH08338757A
JPH08338757A JP14481295A JP14481295A JPH08338757A JP H08338757 A JPH08338757 A JP H08338757A JP 14481295 A JP14481295 A JP 14481295A JP 14481295 A JP14481295 A JP 14481295A JP H08338757 A JPH08338757 A JP H08338757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
vibration
suppressing member
combustion engine
vibration suppressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14481295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Sano
善彦 佐野
Kimiaki Yamaguchi
公昭 山口
Toshikazu Matsushita
利和 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP14481295A priority Critical patent/JPH08338757A/ja
Publication of JPH08338757A publication Critical patent/JPH08338757A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動検出体の共振出力の尖鋭度Qを機械的に
低減可能なノッキング検出装置を提供する。 【構成】 振動板4のゴム61、63側の上面に圧電素
子5を接着剤等により接着し、この圧電素子5を接着し
た振動板4を円筒状突起18の先端側から円筒状突起1
8に挿入し、この円筒状突起18の先端座面に振動板4
の下面を当接し嵌合する。次いで円筒状突起18の先端
部にリングプロジェクション溶接により振動板4の径方
向内側を固定する。振動抑制部材としてのゴム61、6
3、65、67が振動板4の中心軸に対して対称に配置
されるように直接取付られるため、振動板4の組付けと
同時に振動抑制部材としてのゴム61、63、65、6
7を取付けでき、振動板4の組付時にノッキング検出装
置1の尖鋭度Qを低値に同時設定することができる。こ
れにより、内燃機関に合わせてノッキングの検出周波数
の帯域を広くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のノッキング検
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関の点火時期制御に使用
するノッキング検出装置として、例えば特開昭58−1
39030号公報に開示されるものがある。このもの
は、エンジンへの取付部を有するケースにベース板を有
するコネクタを一体に設け、さらに一面を導電層とした
絶縁板に対し振動子の一端を固定している。
【0003】ケースに固定した絶縁板に片持支持された
振動子の片持梁の付根部、中間部または先端部のいずれ
かの一部または全体にシリコンゴム等の有機弾性物質を
塗布することで振動子の片持梁をベース板側に固定して
いる。これにより、尖鋭度Qの低減化と応答性の向上を
図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭58−13
9030号公報に開示されるノッキング検出装置による
と、有機弾性材料の固着量とその硬化度合、有機弾性材
料の片持ち梁への塗布位置などのばらつきにより共振出
力特性が大きくばらつく。つまり、尖鋭度Qの出る周波
数の位置と出力自体の大きさにばらつきがある。したが
って、製品間の特性のばらつきが大きくなり安定した特
性をもつ製品を均一に供給することが困難となる。
【0005】言い換えれば、振動子としての片持梁の付
根部、中間部または先端部のいずれかの一部または全体
に塗布する有機弾性物質の量、有機弾性物質の硬化度合
い、または有機弾性物質を塗布する位置等のばらつきに
より振動子から出力される共振電圧が変化することか
ら、共振出力特性に大きな影響を与えるという問題があ
る。
【0006】一方、この振動子から出力される共振電圧
に影響を与える上記有機弾性物質の位置、重量、形状等
を均一に制御することは困難であると思われる。有機弾
性物質の塗布作業は製造工程を複雑化している。本発明
の目的は、組付け作業が容易で、製品間において均一で
良好な検出特性を示す内燃機関用ノッキング検出装置を
提供することにある。
【0007】本発明の目的は、振動板の急峻な共振を抑
制し、尖鋭度Qを低値にする内燃機関用のノッキング検
出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
内燃機関用ノッキング検出装置は、内燃機関側に取付け
る取付ねじ部と内燃機関側に当接する当接面を有するハ
ウジングと、振動検出対象である振動板とこの振動板を
固定する圧電素子とからなる振動検出体と、前記ハウジ
ングに一体に形成され、上部に前記振動板を固定する円
筒状突起と、前記振動板とハウジング間に配設される非
金属材料からなる振動抑制部材であって、前記振動板に
直接取付けられ、前記振動板の中心軸に対して対称に配
置される振動抑制部材とを備えたことを特徴とする構成
を採用する。
【0009】本発明の請求項2記載の内燃機関用ノッキ
ング検出装置は、請求項1記載の構成において、所望の
尖鋭度の低下率の割合に応じて前記振動抑制部材の重量
と位置を調節可能に前記振動抑制部材を取り付けたこと
を特徴とする。本発明の請求項3記載の内燃機関用ノッ
キング検出装置は、請求項1記載の構成において、前記
振動抑制部材は、ゴム、エラストマーまたは樹脂モール
ド材からなる群から選ばれる一種の材料であることを特
徴とする。
【0010】本発明の請求項4記載の内燃機関用ノッキ
ング検出装置は、請求項1記載の構成において、前記振
動抑制部材は下記の条件を満足する。 前記振
動抑制部材は、円板状の前記振動板の両面に設けられて
いること、 前記振動板の一方の面に設けられる前記
振動抑制部材は、前記振動板の外周部の周方向に等間隔
に複数箇所に設けられていること、 前記振動板の一
方の面に設けられる一箇所の前記振動抑制部材は、所定
の均一厚さで径方向所定幅に形成されていること。
【0011】
【作用および発明の効果】請求項1記載の内燃機関用ノ
ッキング検出装置によると、非金属材料からなる振動抑
制部材が振動板の中心軸に対して対称に配置されるよう
に直接取付られるため、振動板の組付けと同時に振動抑
制部材を取付けでき、振動板の組付時にノッキング検出
装置の尖鋭度Qを低値に同時設定することができるとい
う効果がある。従って、内燃機関に合わせてノッキング
の検出周波数の帯域を広くすることができる。また、ノ
ッキング検出装置を構成する部品点数を減らし、組付部
品を高精度に位置決めでき、組付作業を容易にし、特性
の不均一を低減することができる。さらに、振動検出体
を構成する部品点数を減らし、組み付け部品を高精度に
位置決めでき、組付作業を容易にし、特性の不均一を低
減することができる。
【0012】請求項2記載の内燃機関用ノッキング検出
装置によると、振動抑制部材の重量と位置を調節するこ
とで、所望尖鋭度に容易に設定することができる。請求
項3記載の内燃機関用ノッキング検出装置によると、振
動抑制部材の材料を、ゴム、エラストマーまたは樹脂モ
ールド材からなる群から選ぶことで、容易に所望の出力
特性が得られる。
【0013】本発明の請求項4記載の内燃機関用ノッキ
ング検出装置によると、振動抑制部材の位置形状等を次
のとおり、 前記振動抑制部材は、円板状の前記振動
板の両面に設けられていること、 前記振動板の一
方の面に設けられる前記振動抑制部材は、前記振動板の
外周部の周方向に等間隔に複数箇所に設けられているこ
と、 前記振動板の一方の面に設けられる一箇所の
前記振動抑制部材は、所定の均一厚さで径方向所定幅に
形成されていることで、出力特性を容易に調節し設定す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。(第1実施例)内燃機関のエンジンブロックに取り
付けられるノッキング検出装置の第1実施例を図1〜図
5に示す。
【0015】まず図1に示すように、ノッキング検出装
置1は、共振型センサで、エンジンブロック2の外壁に
形成される雌ネジ部11にハウジング3の取り付けボル
ト部12がねじ固定されている。ハウジング2の内部に
振動板4と圧電素子5が収容され、圧電素子5から電気
信号を取り出す電気信号取出部6のターミナル14がカ
バー7に固定されている。
【0016】以下、このノッキング検出装置1の構成要
素を順に詳述する。ノッキング検出装置1は、ハウジン
グ3、振動板4、振動抑制部材59、60、圧電素子
5、電気信号取出部6及びカバー7などを構成要素とし
て形成されている。 (1) ハウジング3 ハウジング3は、エンジンブロック2にハウジングボデ
ィ15を取付ける部分で、一方の端部にエンジンブロッ
ク2の雌ネジ部11にねじ結合する雄ネジ部を有する取
付ボルト部12を有し、中央部にエンジンブロック2の
外壁に当接する肩部25を有し、他方の端部にカバー7
をかしめ固定する環状のカバー取付部17を有する。肩
部25のエンジンブロック2との当接面との反対面の中
央部に振動板4及び圧電素子5を取り付けるための円筒
状突起18が形成されている。
【0017】円筒状突起18の形状を図2及び図3に基
づいて詳述する。円筒状突起18は、振動板4と圧電素
子5を取付ける部分で、ハウジングボディ15のエンジ
ンブロック2との当接面と反対側の平坦面15aから反
エンジンブロック側に凸状に形成されている。この凸状
突起18は、振動板4を支持するための座面24の内周
壁側に形成され、この座面24で段付部23を形成して
いる。この段付部23の位置は、円筒状突起18の高さ
方向の突き出し先端部側に形成されている。この座面2
4は円環状に形成され、この座幅(図3に示す(B2
1 )/2)は、振動板4を座らせる程度の幅に形成さ
れている。またこの座面24の位置は座面24の上に振
動板4と圧電素子5を載せた状態で圧電素子5の上面よ
りも高い位置に円筒状突起18の先端部が来るようにな
っている。円筒状突起18の先端部は、後述するように
溶接時、先端部の溶解した余肉と座面24とで振動板4
の径方向内側端部を十分に挟み込み固定できる程度の高
さに設定されている(図5参照)。更に、円筒状突起の
底部22の深さはハウジングボディ15の上面15aよ
りも高い位置に設定されている。またこの底部22を形
成するように凹部21が形成されているのは、円筒状突
起18の先端を溶解し、図4、5に示すように、この溶
解した肉を径外方向に円環状に溶かし込むことで振動板
4の径内方向側端部を挟み固定するために設けられてい
る。したがって、底部22の深さはこの溶接時に余肉を
溶かし込みすることができる程度の深さ以上あれば足り
る。また凹部21の深さは深過ぎると円筒状突起18の
剛性が低減するためある程度の深さに止めるのが望まし
い。
【0018】(2) 振動板4 振動板4は、薄板円環状に形成されるもので、内燃機関
稼働時のエンジンブロック2の振動が円筒状突起18を
伝搬してこの振動に伴う慣性振動を圧電素子5に伝達す
る役割がある。振動板4は、円環板状で、その中央部に
円状の穴が形成され、この円の穴の内径は円筒状突起1
8の先端部の外径よりも大きく、段付部23の下側の大
径部23aの外径よりも小さい。これにより、円筒状突
起18に振動板4を挿入し、座面24に停止可能にして
いる。
【0019】(3) 振動抑制部材59、60 振動抑制部材59に相当するゴム61、62、63、6
4と振動抑制部材60に相当するゴム65、66、6
7、68は、図2および図3に示すように、振動板4の
外周部の上面と下面に薄膜状に複数箇所に振動板4の中
心を中心として点対称に薄膜状に形成される。
【0020】振動板4の外周部の上面にゴム61、6
2、63、64が焼き付け固定されており、反対側の下
面にはゴム65、66、67、68が焼き付け固定され
ている。これらのゴム61、62、63、64とゴム6
5、66、67、68は、振動板4の上面と下面にそれ
ぞれ表裏に相応する位置に同一形状で同一重さで同一厚
さ、同一重量で形成されている。振動板4の径内側部分
にはゴムは焼き付け形成されてはいない。
【0021】この第1実施例では、振動板の外周部の上
面(表面)と下面(裏面)に形成している。また振動板
の上面と下面との相応する位置に第1実施例ではゴムを
形成しているが、相応しない位置に設けても良い。上面
と下面のゴムの厚さは同じにするのが望ましい。このよ
うな振動抑制部材の形状は、少なくとも振動板の振動が
圧電素子の信号に均一に正確な信号を発生させる工夫に
なっている。
【0022】(4) 圧電素子5 圧電素子5は、図1及び図3に示すように、振動板4の
上面に接着剤等により接着固定される。振動板4の振動
を受けてこの振動信号を電気信号に置換して電気信号を
発生するものである。圧電素子5のマイナス側端子は、
円筒状突起18、ハウジングボディ15及びエンジンブ
ロック2に電気的に接続されてアースされ、圧電素子5
のプラス側端子は、後述する電気信号取出部6を経てタ
ーミナル14に接続される。この圧電素子5は、薄板円
盤状に形成されており、中央部に円形状の穴があけられ
ており、外径寸法は振動板4の外径よりも小さい。そし
て図3に示すように、円筒状突起18の段付部23に振
動板4と圧電素子5が嵌合された状態で圧電素子5の上
面5aは溶接前の円筒状突起18の先端部よりも低い位
置に設定されている。また円筒状突起18の先端部を溶
接するとき、図4及び図5に示すように、円筒状突起1
8の先端部が溶解して振動板5の内径側部分を溶着し挟
み固定するとき、その円筒状突起18の溶着部分が圧電
素子5の径内側部分に到達しない程度に大きな内径の内
穴5bを有する。
【0023】(5) 電気信号取出部6 電気信号取出部6は、図1に示すように、圧電素子5か
ら取り出される端子に電気的に接続されるジョイント端
子31と、このジョイント端子31から外部に取り出さ
れるリードワイヤー32と、このリードワイヤー32に
電気的に接続されるターミナル14とからなる。リード
ワイヤ32の一方の端部はジョイント端子31にねじ固
定され、他方の端部はターミナル14の一方の端部に電
気的に固定されている。ターミナル端子14は、カバー
7にインサート成形による固定がされている。
【0024】(6)カバー7 カバー7は、ハウジング3の内部に振動板4と圧電素子
5とジョイント端子31並びにリードワイヤ32を収容
するカバー部34と、このカバー部34と樹脂で一体成
形されるコネクタ部35とからなる。カバー部34の一
方側の端部はハウジング3のカバー取付け部17にかし
め固定されており、中央部にハウジング3とで内部空間
45を区画形成するターミナル固定部37を有し、他方
の端部にターミナル14の外部接続側を収容すると共に
図示しない外部電気コネクタと接続可能な略円筒状のコ
ネクタ部35が形成される。コネクタ部35は、基本形
が円筒状で、外周部分の一部に外部電気コネクタと嵌合
脱着可能な爪部38が形成されている。
【0025】次に、上記(1) 〜(6) 等の構成要素で構成
されるノッキング検出装置1の組み付け手順について説
明する。まず、振動板4のゴム61、62、63、64
側の上面に圧電素子5を接着剤等により接着し、この圧
電素子5を接着した振動板4を図5に示すように円筒状
突起18の先端側から円筒状突起18に挿入し、座面2
4に振動板4の下面を当接し嵌合する。次いで円筒状突
起18の先端部をリングプロジェクション溶接により振
動板4の径方向内側を図6に示すようにリングプロジェ
クション溶接固定する。図4、図5は溶接後の振動板4
と円筒状突起18との接合状態を示している。符号26
に示す部分が溶接部である。
【0026】次に、図1に示すように、電気信号取出部
6のジョイント端子31を圧電素子5の上面側の電極に
ハンダ付けする。一方、カバー5のターミナル固定部3
7にインサート成形により固定されるターミナル14に
あらかじめリードワイヤ32の一端をハンダ付け固定し
ておき、このリードワイヤ32の反対側端部をジョイン
ト端子31にハンダ付け固定する。そしてカバー部34
をハウジング3のカバー取付け部17に組み付け、カバ
ー取付け部17を全周側からかしめてカバー部7をハウ
ジング3に固定する。次いでこのノッキング検出装置1
のハウジング3の取付けボルト部12をエンジンブロッ
ク2の雌ネジ部11にねじ込み固定する。これにより、
エンジンブロック2へのノッキング検出装置1の取付け
を終了する。
【0027】次に、ノッキング検出装置1の作動につい
て説明する。自動車用内燃機関のエンジンブロック2に
ノッキング検出装置1を取り付けた場合、内燃機関を稼
働すると、内燃機関の点火または着火に伴い燃焼するタ
イミングに対応するようにエンジンブロック2が振動す
る。この振動は、ノッキング検出装置1の取付ボルト部
12、円筒状突起18を経由して振動板4、圧電素子5
に伝達され、振動板4から受ける圧電素子5の印加応力
に応じた電圧信号を圧電素子5が発生する。この電圧信
号は、ジョイント端子31、リードワイヤ32及びター
ミナル14を経由して外部に出力される。
【0028】このとき、振動板4の振動時、振動板4に
焼き付け固定されるゴム61、62、63、64ならび
にゴム65、66、67、68が、振動板4の振動を抑
制する機能を果たす。従って、圧電素子5の出力特性に
ついて尖鋭度Qの低い値が図られる。本実施例による
と、振動抑制部材59、60としてのゴム61、62、
63、64とゴム65、66、67、68が振動板4に
焼き付け固定される。したがって振動抑制部材59、6
0が振動板4と一体に組み付けられるので組み付け作業
が簡便になり部品管理が容易になる。
【0029】ノッキング検出装置1の組付け時、ハウジ
ング3の円筒状突起18に振動板4の中央部の穴を容易
に挿入することができ、しかも振動板4の中央部に設け
た穴の内壁と円筒状突起18との外径との寸法をあらか
じめ調整により高精度に振動板4を位置決めでき、この
振動板4にあらかじめ接着された圧電素子5を高精度に
円筒状突起18に位置決め固定される。したがって、ノ
ッキング検出装置1の取付け後の内燃機関稼働時、内燃
機関振動に応じた振動特性を的確に電気信号取出部6か
ら取り出すことができる。円筒状突起18の段付部23
に形成した座面24に振動板4が高精度にしかも取付固
定を確実にしていることがよりノッキング検出装置1の
信頼度を高めている。さらには、組付け時、円筒状突起
18に振動板4の内側の孔を挿入する際の挿入操作が容
易に行えるので組付け作業の自動化を容易に行えコスト
ダウンすることができる。また挿入固定後、リングプロ
ジェクション溶接により振動板4を円筒状突起18に高
精度に位置決め固定することができる。さらには溶接
後、振動板4の内側端部を円筒状突起18の段付部23
に挟み込み固定するため、ノッキング検出装置1の使用
時に製品間においてばらつきの少ない均一な検出特性を
示す高信頼度のノッキング検出装置を製作できる。
【0030】更に、本実施例では、振動板4の形状は開
いた円板形状であるため内外径とも高精度に加工するこ
とができる。またハウジング3は鍛造もしくは鍛造と切
削加工などで高精度に円筒状突起18の段付部23を形
成することができるので、振動板4の位置決めを高精度
にできる。すなわち、円筒状突起18への振動板4の径
方向のがたつきをほぼゼロに組付けできる。これによ
り、ノッキング検出装置の特性の製品間ばらつきを少な
くし均一な信頼度の高い製品を量産できるという効果が
ある。
【0031】(第2実施例)本発明の第2実施例を図8
に示す。図8に示す第2実施例は、振動板4に焼き付き
固定するゴムの形状を示している。振動抑制部材として
のゴム71は振動板4の中心軸の周りに円環状に配置さ
れている。ゴム71は、振動板4の上面と下面とに均等
の厚さで均等幅で均等重量で均等材料により形成されて
いる。材料は前述したゴム、エラストマー、などから選
択することができる。
【0032】以上説明したように、本発明によると、振
動板の外周部に振動を良く吸収する振動抑制部材を形成
したため、ゴムがない場合に比べ、圧電素子の検出出力
特性の尖鋭度Qを低値化することができる。 (実験データ)実験データの結果を図7に示す。
【0033】図7に示す実験の条件は、振動板に焼き付
けたゴムの面積に応じてノッキング検出装置の出力特性
の尖鋭度Q値がどのように変化するかを示している。実
験において振動板は、外径18mmのものを用いた。ま
たゴムは、円環状に上面と下面にゴムを焼き付け固定
し、振動板の上面と下面の両側の最外径部から次第に径
内方向に増加し、その径方向幅を変化させることでゴム
の面積(重量)を変化させた。ゴムの変化に応じてQ値
を算出した。
【0034】その実験結果より、尖鋭度Q値の低下率と
ゴムの面積との関係をプロットしたものが図7である。
これより、ゴムの面積が大きくなるほど尖鋭度Q値の低
下率が次第に大きくなることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の内燃機関用ノッキング検
出装置の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の振動板に形成した振動抑
制部材の形状を示す平面図である。
【図3】図2のIII − III線断面図である。
【図4】第1実施例のハウジングの主要部を示す断面図
である。
【図5】第1実施例のハウジングに振動板と圧電素子を
嵌合した状態で溶接前の状態を示す断面図である。
【図6】第1実施例のハウジングに振動板と圧電素子を
嵌合した状態で溶接後の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例の実験データを示すデータ図で
ある。
【図8】本発明の第2実施例のハウジングと振動抑制部
材を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ノッキング検出装置 2 エンジンブロック 3 ハウジング 4 振動板 5 圧電素子 6 電気信号取出部 7 カバー 14 ターミナル 18 円筒状突起 21 凹部 22 底部 23 段付部 24 座面 26 溶接部 31 ジョイント端子 32 リードワイヤ 34 カバー部 35 コネクタ部 36 内部空間 37 ターミナル固定部 41 溶接溜り用溝 61、62、63、64 ゴム(振動抑制部材) 65、66、67、68 ゴム(振動抑制部材) 71 ゴム(振動抑制部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関側に取付ける取付ねじ部と内燃
    機関側に当接する当接面を有するハウジングと、 振動検出対象である振動板とこの振動板を固定する圧電
    素子とからなる振動検出体と、 前記ハウジングに一体に形成され、上部に前記振動板を
    固定する円筒状突起と、 前記振動板とハウジング間に配設される非金属材料から
    なる振動抑制部材であって、前記振動板に直接取付けら
    れ、前記振動板の中心軸に対して対称に配置される振動
    抑制部材とを備えたことを特徴とする内燃機関用ノッキ
    ング検出装置。
  2. 【請求項2】 所望の尖鋭度の低下率の割合に応じて前
    記振動抑制部材の重量と位置を調節可能に前記振動抑制
    部材を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の内燃
    機関用ノッキング検出装置。
  3. 【請求項3】 前記振動抑制部材は、ゴム、エラストマ
    ーまたは樹脂モールド材からなる群から選ばれる一種の
    材料であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用
    ノッキング検出装置。
  4. 【請求項4】 前記振動抑制部材は下記の条件を
    満足する請求項1記載の内燃機関用ノッキング検出装
    置: 前記振動抑制部材は、円板状の前記振動板の両面に
    設けられていること、 前記振動板の一方の面に設けられる前記振動抑制部
    材は、前記振動板の外周部の周方向に等間隔に複数箇所
    に設けられていること、 前記振動板の一方の面に設けられる一箇所の前記振
    動抑制部材は、所定の均一厚さで径方向所定幅に形成さ
    れていること。
JP14481295A 1995-06-12 1995-06-12 内燃機関用ノッキング検出装置 Pending JPH08338757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14481295A JPH08338757A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 内燃機関用ノッキング検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14481295A JPH08338757A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 内燃機関用ノッキング検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08338757A true JPH08338757A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15371039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14481295A Pending JPH08338757A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 内燃機関用ノッキング検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08338757A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4374472A (en) Vibration sensor
JPH05264391A (ja) 圧力センサ
KR930009516B1 (ko) 진동검출기 및 그의 고유진동주파수 조정방법
JP2005337858A (ja) 内燃機関のノッキングセンサおよびその製造方法
JPH08338757A (ja) 内燃機関用ノッキング検出装置
JPH0769704B2 (ja) 圧電サウンダーの製造方法
US4949571A (en) Acceleration detector
JPH08334406A (ja) 内燃機関用ノッキング検出装置
KR930008302B1 (ko) 진동검출기
JP2507979B2 (ja) 圧電サウンダ―の製造方法
US4945755A (en) Acceleration detector with parallel ground paths
US4414840A (en) Knock detecting apparatus for internal combustion engines
US4302964A (en) Knock sensor
JPH08327441A (ja) 内燃機関用ノッキング検出装置
JP2619110B2 (ja) 振動検出器の製造方法
JPH1194677A (ja) 共振型ノッキング検出センサ
JP2591246B2 (ja) ノックセンサ
JP3624411B2 (ja) ノッキング検出装置
JP6381506B2 (ja) 圧力センサ、および、圧力センサの製造方法
JPH0734475Y2 (ja) 圧電サウンダー
JP3674169B2 (ja) ノッキング検出装置
JP2005086273A (ja) エレクトレットコンデンサマイクロホンの製造方法
JPH08292088A (ja) ノッキング検出装置
JP2001183228A (ja) 圧電共振型ノックセンサ
JPS6032587Y2 (ja) ノツキングセンサ