JPH08338502A - 動力伝達装置の制御方法 - Google Patents

動力伝達装置の制御方法

Info

Publication number
JPH08338502A
JPH08338502A JP16921495A JP16921495A JPH08338502A JP H08338502 A JPH08338502 A JP H08338502A JP 16921495 A JP16921495 A JP 16921495A JP 16921495 A JP16921495 A JP 16921495A JP H08338502 A JPH08338502 A JP H08338502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic oil
roller
rotation speed
clutch
rolling bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16921495A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Kimura
克己 木村
Hironori Sano
弘典 佐野
Toshifumi Morimoto
敏文 森本
Kiyoshi Mimori
清 三森
Yoshiharu Takenaka
美晴 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP16921495A priority Critical patent/JPH08338502A/ja
Publication of JPH08338502A publication Critical patent/JPH08338502A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチ機構を設けて駆動側と被動側を機械
的に結合し、原動機からの入力回転数と被動機回転数を
同一にすることによって、そのスリップ損失をなくし、
動力伝達効率の向上を図る。 【構成】 内輪8と外輪9の軌道面を互いに接近又は離
間させることによりオンオフ動作を行う転がり軸受クラ
ッチCL と、転がり軸受クラッチCL の内輪8と外輪9
の軌道面を互いに接近させるように押圧するピストン7
と、ピストン7の受圧面に作動油を供給する作動油供給
弁kとを備え、駆動側を起動するときには作動油供給弁
kを閉じて転がり軸受クラッチCL をオフの状態で行な
い、被動側回転数を最低回転数の状態から駆動側回転数
と同一の定格回転数に昇速するときには、被動側回転数
がスリップを含む最高回転数に達する以前の予じめ定め
られたタイミングで作動油供給弁kを開き、転がり軸受
クラッチCL をオンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動側から被動側に流体
を用いて動力を伝達する流体継手やトルクコンバータ等
の動力伝達装置の制御方法に係り、特にクラッチ機構を
設けて駆動側と被動側を機械的に結合し、原動機からの
入力回転数と被動機回転数を同一にすることによってそ
のスリップ損失をなくし、動力伝達効率の向上を図るこ
とができる動力伝達装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から駆動軸にポンプ羽根車を結合す
るとともに被動軸にタービン羽根車を結合し、ケーシン
グ内部に満たされた流体を介して駆動軸から被動軸に動
力伝達を行う流体継手やトルクコンバータ等の動力伝達
装置が知られている。
【0003】動力伝達装置として流体継手を例に挙げて
説明すると、流体継手を用いた回転数制御においては、
負荷側の回転数を、スクープチューブを使用して最低回
転数から最高回転数まで無段階に変化させるか、もしく
はインペラ、ランナ及びインペラケーシングで形成され
る流体継手羽根車への作動油の給油を通あるいは断する
ことによって最低回転数か最高回転数かのいずれかを得
るようにしている。
【0004】上記いずれの場合においても、被動機回転
数を最高回転数で運転する場合、その最高回転数は、原
動機であるモータあるいはエンジン等の入力回転数に対
して通常、約3%程度スリップした回転数である。この
スリップは流体継手を用いて回転数制御した場合必ず生
じる現象である。この時、スリップのために流体継手効
率はそのスリップパーセント分だけ低下する。従って、
伝達動力が大きければ大きい程、損失動力は大きくな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事情に
鑑みなされたもので、クラッチ機構を設けて駆動側と被
動側を機械的に結合し、原動機からの入力回転数と被動
機回転数を同一にすることによって、そのスリップ損失
をなくし、動力伝達効率の向上を図ることができる動力
伝達装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は、駆動側から被動側に流体を用いて動
力を伝達する動力伝達装置の制御方法において、駆動側
と被動側との間に設置され内輪と外輪と内輪外周と外輪
内周の軌道面間に介装される多数のローラとを有し内輪
と外輪の軌道面を互いに接近又は離間させることにより
オンオフ動作を行う転がり軸受クラッチと、該転がり軸
受クラッチの内輪と外輪の軌道面を互いに接近させるよ
うに押圧するピストンと、該ピストンの受圧面に作動油
を供給する作動油供給弁とを備え、駆動側を起動すると
きには前記作動油供給弁を閉じて転がり軸受クラッチを
オフの状態で行ない、被動側回転数を最低回転数の状態
から駆動側回転数と同一の定格回転数に昇速するときに
は、被動側回転数がスリップを含む最高回転数に達する
以前の予じめ定められたタイミングで前記作動油供給弁
を開き、前記転がり軸受クラッチをオンするようにした
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、駆動側を起動するときには作
動油供給弁を閉じて転がり軸受クラッチをオフの状態で
行ない、被動側回転数を最低回転数の状態から昇速し、
被動側回転数がスリップを含む最高回転数に達する以前
の予じめ定められたタイミングで作動油供給弁を開き、
転がり軸受クラッチをオンすることにより、被動側回転
数を駆動側回転数と同一の定格回転数までスムーズにか
つ機器へのショックを最小におさえて昇速できる。ま
た、減速時には、作動油供給弁を閉じて転がり軸受クラ
ッチをオフの状態とし、被動側回転数がスリップを含む
最高回転数にした後に、被動側回転数を減速して最低回
転数にすることにより、スムーズにかつ機器へのショッ
クを最小におさえて被動機を減速することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る動力伝達装置の制御方法
の一実施例を図面を参照して説明する。本実施例におい
ては、動力伝達装置として流体継手を例に挙げて説明す
る。図1は流体継手の全体構成を示す断面図である。図
1において、符号1は駆動軸であり、駆動軸1に隣接し
て被動軸4が配置されている。駆動軸1は軸受ケーシン
グ18内に配置された軸受メタル13に回転自在に支持
されており、被動軸4は軸受ケーシング19内に配置さ
れた軸受メタル16に回転自在に支持されている。な
お、軸受ケーシング18,19は軸受ケーシング押さえ
20により所定位置に保持されている。
【0009】また、駆動軸1にはインペラ2が結合さ
れ、被動軸4にはランナ3が結合されている。インペラ
2にはインペラケーシング5が固定され、インペラケー
シング5には外環24が固定されている。そして、外環
24には外筒25が取付けられ、外筒25には内環6が
取付けられている。
【0010】インペラケーシング5、外環24及び内環
6で囲まれた空間には、転がり軸受クラッチCL が配設
されている。転がり軸受クラッチCL は、内輪8と、外
輪9と、内外輪8,9間に配設された複数の円筒状のロ
ーラ10と、複数の円筒状のローラ10を所定位置に保
持する保持器12とから構成されている。そして、外輪
9はボールスプライン機構26を介して外筒25に連結
され、内輪8はランナ3に直接結合されている。前記円
筒状のローラ10は外輪9と内輪8の間で軸方向に対し
てある角度ねじられて配置されている。
【0011】また外筒25と内環6とで囲まれた部分は
シリンダ部を構成しており、このシリンダ部内にピスト
ン7が軸方向に可動に配設されている。そして、シリン
ダ部内面とピストン7との間にはクラッチオンオフ用作
動油室30が画成されており、この作動油室30内に、
軸受ケーシング19及び内環6に形成された作動油供給
路31a,31b,31c,31dを介して作動油が供
給されるようになっている。なお、作動油供給路31a
はパイプを介して油ポンプに接続されている(後述す
る)。
【0012】前記ピストン7と外輪9との間には、複数
のボール23が介装されている。なおボール23は円板
状の保持器22に保持されている。また、外輪9と外環
24との間には圧縮コイルスプリング11が介装されて
おり、外輪9はスプリング11の付勢力により右方向に
常時押されている。外環24と内輪8との間にはラジア
ル軸受32が介装されている。
【0013】しかして、作動油室30に作動油が供給さ
れると、作動油室30内への作動油の供給油量、回転数
等に応じて遠心圧力が発生し、図1においてピストン7
を左側、内環6を右側に押す作用をする。結果的に、図
1において、転がり軸受クラッチCL の外輪9をスプリ
ング11の右方向の力に対抗して左側に押し、内輪8を
右側に引っ張る力が作用し、外輪9と内輪8の軌道面が
互いに接近しクラッチがオン(結合)した状態となる。
逆に作動油室30への作動油の供給をストップすると、
遠心圧力を発生させていた作動油は外筒25に設けられ
た作動油室30に通じているノズル28から油室外に排
出され、転がり軸受クラッチCL はオフ(非結合)状態
になる。
【0014】また、駆動軸1のスラスト力はスラスト軸
受14で支承され、被動軸4のスラスト力はスラスト軸
受17で支承されるようになっている。またインペラケ
ーシング5の円周上に複数個のノズル21が配置され、
ノズル21の取付け位置の内側の内壁面には被動機の最
低回転数を規定するダム27が設けられている。
【0015】インペラ2、ランナ3およびインペラケー
シング5によって流体継手羽根車作動油室が構成されて
いる。作動油は、軸受ケーシング18の作動油給油通路
18aを通って、上記流体継手羽根車作動油室へ供給さ
れるようになっている。流体継手羽根車作動油室内に作
動油を供給する通路は、図2に示すように、全開と全閉
を急速に行う開閉用開閉用制御弁fと最大油量調整オリ
フィスjを有する通路I1 と、開閉用制御弁fをバイパ
スするように並設され開閉弁mと最小油量調整オリフィ
スhを備えた通路I2 とからなっている。そして作動油
は、油ポンプcによって油タンクaからストレーナbを
介し、上記通路I1 又はI2 、前記駆動軸側軸受ケーシ
ング18の給油通路18a、インペラ2の給油穴2aを
経て作動油室に供給される。また作動油室内の作動油は
ノズル21を経て外部へ排出されるようになっている。
なお、必要に応じて、油圧調整用レリーフ弁dと油冷却
器eが設置される。
【0016】上記作動油室へ供給される作動油量は、開
閉用制御弁fが全開の時、最大油量調整オリフィスjに
よって決定され、開閉用制御弁fが全閉の時、最小油量
調整オリフィスhによって決定される。これにより、被
動側回転数は、開閉用制御弁fが全開の時最高回転数と
なり、全閉の時最低回転数となる。一方、クラッチオン
オフ用作動油室30への作動油の供給は、油ポンプcに
よって通路I3 、作動油供給弁k、連通路31a〜31
d(図1参照)を介して行われる。
【0017】次に転がり軸受クラッチについて詳細に説
明する。転がり軸受クラッチとしては、例えば図3に示
すような構成のものが知られている。すなわち転がり軸
受クラッチは、図3(a)に示すように内輪100と、
外輪101と、内輪100外周と外輪101内周の間に
介装される多数のローラ104とを備えている。ローラ
104は、図3(b)に示すように、内外輪100,1
01の中心軸xに対して所定のねじれ角βでもって配置
されている。内輪100外周の軌道面102は先細とな
るような円錐台形状のテーパ面で、外輪101内周の軌
道面103も内輪100の軌道面102に対応して円錐
台形状に形成されている。また、これらの軌道面10
2,103はローラ104が線接触することが条件とな
るので、ローラ104を中心軸xを中心にして回転させ
た軌跡である単葉双曲面となる。内外輪100,101
の軌道面102,103は中心軸xに対して所定のソケ
ット角φでもって傾斜している。
【0018】ローラ104は所定のねじれ角βでもって
内外輪100,101の軌道面102,103と接触
し、内外輪100,101の回転に伴ってローラ104
が軌道面102,103間で螺旋状に転がることにな
る。図3(b)に示すように、ローラ104を介して内
輪100を外輪101内にねじり込む方向に回転させる
と、ローラ104の転がりによって内輪100と外輪1
01を軸方向に接近させるクラッチ分力F1が働き、内
輪100と外輪101間のローラ104がロック状態と
なってトルク伝達が可能となる。
【0019】一方、逆方向に回転させると、図3(c)
に示すように、ローラ104の転がりによって内外輪1
00,101を互いに引き離す方向の転がり分力F2が
発生し、ローラ104がフリー状態で転がり回転する。
このような特性を利用して、一方向にはトルクを伝達
し、他方向にはフリーに回転する一方向クラッチとして
利用されている。なおローラ104を内外輪100,1
01に初期接触させるために、内輪100と外輪101
間に軽い予圧を加える予圧バネ105が設けられてい
る。
【0020】次に、本発明において使用される転がり軸
受クラッチCL における内輪8、外輪9及びローラ10
の関係を詳細に説明する。図4は内輪8、外輪9及びロ
ーラ10の関係を示す図であり、図4(a)は内輪8、
外輪9及びローラ10を示す概略断面図、図4(b)及
び図4(c)はローラと軌道面との関係を示す図であ
る。ローラ10は、図4(a)及び図4(b)に示すよ
うに、内外輪8,9の中心軸xに対して所定のねじれ角
βでもって配置されている。内輪8外周の軌道面8aは
先細となるような円錐台形状のテーパ面で、外輪9内周
の軌道面9aも内輪8の軌道面8aに対応して円錐台形
状に成形されている。
【0021】ここで、内外輪8,9の軌道面8a,9a
はローラ10が線接触してはじめて機能を満足するもの
であり、図5(a)及び(b)に示すように、ローラ1
0を中心軸xの周りに公転させた場合のローラ10の外
周及び内周の軌跡であり双曲面形状となる。
【0022】内外輪8,9の軌道面8a,9aは、図5
(c)に示すように中心軸xに対して所定のソケット角
φでもって傾斜している。ソケット角φとは、図4
(b)に示すように、内輪8及び外輪9の中心軸線xを
通る平面で切断した双曲線となる軌道断面のローラ接点
P(x,y)における接線aと中心軸xとのなす角であ
る。
【0023】ローラ10は保持器12によって所定間隔
に保持されている。ローラ10のねじれ角βは保持器1
2によって保持されるのではなく、内外輪8,9の軌道
面8a,9aの双曲面形状によって自動的に維持され
る。保持器12は、内外輪8,9を分解した際にローラ
10がバラバラにならないように保持するものである。
【0024】ここで、食い込み角(ψ)について図6を
参照して説明する。図6(a)はテーパねじを示す図で
ある。図示するように、テーパねじ33のねじ山34
は、仮想円筒面35に対して所定のリード角βでもって
螺旋状に巻き付けられると同時に、その外周は中心軸x
に対して所定のソケット角φでもって上方に向かって拡
径する円錐台36の外周上に位置する。したがって、ね
じ山34の外径は仮想円筒面35に対して上方に向かう
につれて所定の角度θで徐々に拡大するくさび形状とな
る。この角度θを転がりくさび角とする。
【0025】この転がりくさび角θは、テーパねじとし
た場合の雄ねじと雌ねじのねじりに伴うねじ径の増加ま
たは減少角を求めたものであるが、雄ねじと雌ねじにね
じ込むときは、この両者の転がりくさび角の和が実際の
くさび角となる。このくさび角を食い込み角ψと定義す
る。
【0026】転がり軸受クラッチCL の場合には、内輪
8と外輪9間に介在するローラ10がねじれ角βを有し
ているので、ローラ10を介して内輪8と外輪9を相対
回転させると、ローラ10の転がり方向によって、あた
かもねじが存在するように内輪8が外輪9内にねじり込
まれ、ローラ10が内輪8と外輪9の軌道面8a,9a
間に食い込むことになり、テーパねじ33と全く同様の
関係となる。
【0027】図6(b)は、転がり軸受クラッチ1の内
外輪8,9をローラ10の転がり方向に螺旋状に切断し
た図を示している。図示するように、内輪8側の軌道面
8aはローラ10の転動方向に転がりくさび角θiでも
って徐々に大径となるように傾斜し、外輪9側の軌道面
9aは上方に向かって転がりくさび角θoでもって徐々
に小径となるように傾斜している。
【0028】図6(c)は、軌道面8a,9a間に介在
するローラ10を軸方向から見た模式図である。内輪8
と外輪9の軌道面8a,9a間が狭まる方向に相対移動
させるとローラ10が食い込むことになる。このローラ
10の食い込み状態は、内輪8側と外輪9側の転がりく
さび角θiとθoの両方が作用するので、両方を合成し
て食い込み角ψとして評価する。ここで、内輪8と外輪
9の軌道面8a,9a間にローラ10が転がり食い込ん
でロックされる前提は、ローラ10と軌道面8a,9a
の接触部がすべらないことが条件となっている。
【0029】本発明では、内輪8と外輪9の軌道面8
a,9a間にローラ10が転がり食い込まないように、
ローラ10と軌道面8a,9aの接触部がすべることを
条件としている。その条件として、ローラ10と軌道面
8a,9aとのなす接触部の転がりくさび角θi,θo
の少なくともいずれか一方が、接触部の静止摩擦係数μ
si,μsoに対応する摩擦角λi,λoよりも大きく設定
されている。ここで、摩擦角λとは、平らな斜面上に物
体をのせて徐々に傾けた場合にすべり始める角度のこと
で tanλi=μsi, tanλo=μsoである。
【0030】ローラ10の接点は内輪8側と外輪9側の
接触部の少なくともいずれか一方がすべれば食い込まな
いから、θi>λiあるいはθo>λoとする。もちろ
ん、θi>λiかつθo>λoとしてもよい。書き換え
れば、 tanθi>μsiと、 tanθo>μsoの2条件のう
ちの少なくともいずれか一方の条件である。
【0031】図4(c)は、θiとθoの合成角(θi
+θo)として定義されるψを、モデル的に表したもの
である。内外輪8,9は同一材料であり、ローラ10と
両軌道面8a,9aとの接触部の静止摩擦係数は等し
く、また、内輪8と外輪9の軌道面8a,9aとの転が
り接触角θi,θoはほぼ等しいと考えられるので、食
い込み角(ψ)が、式 tan(ψ/2)>μsの関係を満
足するように設定されている。このように設定しても実
用上問題はない。図中、Nは接触面からローラ10に作
用する抗力、Fは摩擦力、Pはその合力である。
【0032】しかし、このような転がり接触角θを測定
して成形することは困難であり、実際はローラのねじれ
角βとソケット角φとの関係で接触角θが設定される。
この接触角θ、ローラねじれ角β及びソケット角φは、
幾何学的に一定の関係を有している。
【0033】図6(a)に示したテーパねじモデルで説
明すると、次式のような関係となる。 tan θ=sin β・tan φ すなわち、図中、h=ltan β,Δ=htan φよりΔ=
ltan β・tan φ。また、l1=1/cos β、tan θ=
Δ/l1より、tan θ=cos β・tan β・tan φ=sin
β・tan φで証明される。したがって、ローラねじれ角
βと、ソケット角φが、sin β・tan φ>μsとなるよ
うに設定すればよい。μsについては、内輪8,外輪9
及びローラ10の材質、潤滑状態等の条件で種々の値と
なる。μsが0.05程度とした場合に、ローラねじれ
角βを21°〜24°、ソケット角φを8°〜10°の
範囲に設定することが好ましい。
【0034】ローラのねじれ角βが21°以下になると
ロックしやすくなり、25°以上になると転がりにくく
なる。また、ソケット角φが8°以下になるとロックし
やすくなり、10°を越えるとスリップしやすく安定性
が悪くなってくるためである。sin β・tan φを計算す
ると、β:24°,φ:8°の場合には約0.057、
β:21°,φ:10°の場合は約0.063、β:2
1°,φ:8°の場合には0.0503程度となり、最
大静止摩擦係数μsより大きくすべり条件を満足する。
この時の食い込み角ψは、(ψ/2)=3°付近であ
る。
【0035】これに対して、従来は、ローラねじれ角β
15〜18°とし、ソケット角φを4〜4.5°の範囲
で使用していた。この従来の場合のsin β・tan φを計
算すると、β:15°,φ:4°の場合には約0.01
8、β:18°,φ:4.5°の場合に約0.024、
β:18°,φ:4°の場合は約0.021となり、最
大静止摩擦係数よりも小さくロック条件となっている。
【0036】もちろん、ローラねじれ角βとソケット角
φは相対的なもので、βを従来の15°〜18°とし、
それに合わせてsin β・tan φが0.05以下の範囲と
なるようにソケット角φを選べばよいし、逆にソケット
角を従来の4〜4.5°の範囲に設定し、それに合わせ
てsin β・tan φが0.05以下の範囲となるように設
定すればよい。
【0037】また、上記数値以外のローラねじれ角βが
上記以外の15°以下の範囲、18〜21°間の範囲、
さらに24°以上の範囲についても適用可能である。ま
た、ソケット角φについても、上記以外の4°以下の範
囲、4.5〜8°の範囲、10°以上の範囲も適用可能
である。
【0038】さらに、最大静止摩擦係数μを0.05程
度としたが、この静止摩擦係数μを調整することも可能
であり、0.1,1.5等種々の値をとり得る。すなわ
ち、ローラねじれ角βもソケット角φも従来の角のまま
とし、最大静止摩擦係数を変えることによってすべり条
件とすることもできる。すなわち、従来のローラねじれ
角を15〜18°、ソケット角φを4〜4.5°の範囲
であっても、最大静止摩擦係数μsを0.02より小さ
くすればすべる条件になる。あくまでも静止摩擦係数μ
とローラ10の転がり摩擦角θあるいは食い込み角ψと
の相対関係であり、静止摩擦係数は0.05に限定され
ない。
【0039】上記ローラねじれ角βとソケット角φとの
間にも、図5(c)に示すように、幾何学的に一定の関
係がある。図5(c)より次式の関係が成立する。
【数1】 ここで、ローラ10の食い込み角ψは、内外輪8,9と
ローラ10の転がり接触角θi,θoの和であるから、
次式で示される。
【数2】
【0040】この関係について説明すると、図5(c)
に示すように、ローラ10の摩擦角θ及びねじれ角βに
よって軌道断面形状が決定する。ソケット角φは、決定
された軌道断面のどの範囲を実際に軌道として使うかで
決まる。すなわち、ローラ接点PのX座標(上式中のx
0)と、予め定めたFの値で決まることになる。ローラ
接点はローラの軸方向中央位置である。
【0041】次に、前述のように構成された流体継手の
制御方法を図7を参照して説明する。原動機(モータ)
を起動するときには、作動油供給弁kを閉じて転がり軸
受クラッチCL をオフの状態で行なう。原動機が定格回
転数で回転しており、開閉用制御弁f及び作動油供給弁
kが閉のとき、インペラ2、ランナ3及びインペラケー
シング5で形成される流体継手羽根車作動油室内に最小
油量調整オリフィスhによって規定された作動油量が供
給され、被動機回転数は、図7に示されるように最低回
転数となる。そして、作動油供給弁kを閉の状態で開閉
用制御弁fを開くと、流体継手羽根車作動油室内に最大
油量調整オリフィスjによって規定された作動油量が供
給され、被動機回転数は流体継手によるスリップを含ん
だ最高回転数まで昇速される。
【0042】被動機回転数が流体継手によるスリップを
含んだ最高回転数に達する以前の予じめ定められたタイ
ミングで、作動油供給弁kを開にすると、外筒25、内
環6及びピストン7によって形成されるクラッチオンオ
フ用作動油室30内に作動油が供給され、遠心力により
作動油室30内の作動油に遠心圧力が生ずる。この遠心
圧力によりピストン7が左側に押され、外輪9と内輪8
の軌道面が互いに接近して転がり軸受クラッチCL はオ
ン状態となり、被動機回転数は、図7に示されるよう
に、スムーズに昇速された流体継手によるスリップを含
まない原動機回転数と同一の回転数となる。このとき、
外筒25に設けられた作動油室30に通じているノズル
28からは常時作動油が流出している。
【0043】前記予じめ定められたタイミングは、例え
ば、開閉用制御弁fを開いたのち所定時間(タイマーに
より設定)又は被動機の所定回転数が該当する。また前
記作動油供給弁kを開く際、弁開度を徐々に大きくして
いくことにより、スムーズにしかも機器へのショックを
最小に押さえるように転がり軸受クラッチCL をオンさ
せることができる。
【0044】作動油供給弁kが開の状態で開閉用制御弁
fを閉じると、被動機回転数は原動機回転数と同一であ
るが、流体継手羽根車作動油室への作動油の供給が最小
となるため、原動機出力は図7のL1で示すように低下
する。この後、通路I2 の開閉弁mを閉じると、流体継
手羽根車作動油室への作動油の供給が停止されるため、
原動機出力は図7のL2で示すようにさらに低下する。
即ち、L1,L2の部分で省エネルギ効果が得られる。
【0045】次に、開閉用制御弁fを開くと、原動機出
力は再び上昇する。そして、作動油供給弁kを閉じ、作
動油室30への作動油の供給を停止すれば、遠心力によ
り作動油室30内の作動油はノズル28より排出され、
ピストン7への押圧力が解除されるため、転がり軸受ク
ラッチCL は、オフ状態になる。これによって、流体継
手羽根車作動油室内に最大油量調整オリフィスjによっ
て規定された作動油量が供給され、被動機回転数はスリ
ップを含んだ最高回転数となる。その後、開閉用制御弁
fを閉じ、かつ開閉弁mを開くことにより、流体継手羽
根車作動油室内に最小油量調整オリフィスhによって規
定された作動油量が供給され、被動機回転数は最低回転
数に減速される。
【0046】転がり軸受クラッチCL を作動させるため
の遠心圧力Pxは次式で表される。 Px=γω2 (r2 −rx 2 )/2g ここで、γは作動油の比重量、ωは回転角速度である。
作動油供給量q0 のとき、作動油室30内に最内周半径
x、最外周半径rの油膜が形成される。最外周半径r
は作動油室30の外周壁によって決定される。作動油供
給量q0を増加すればrxは小となり、q0 を減少すれば
x は大きくなる。以上より、必要な遠心圧力PX は作
動油供給量q0 を制御することにより、時間的要素を加
味して制御可能であることがわかる。
【0047】次に、図8を参照して本発明の他の実施例
を説明する。図8に示す実施例においては、転がり軸受
クラッチCL の構造が図1乃至図7に示す実施例とは異
なっている。本実施例における転がり軸受クラッチCL
は内外輪をロック方向とは反対のころがり方向に相対回
転させた状態で外輪を押圧手段で押圧することにより、
クラッチをオンとする構造であり、ワンウェイクラッチ
として使用される。内外輪の軌道面の構造は従来と全く
同様であるが、従来のようにねじり戻し動作は必要とし
ない。
【0048】転がり軸受クラッチCL は、内輪58と、
外輪59と、内輪58外周と外輪59内周の間に介装さ
れる多数の円筒状のローラ60と、ローラ60を所定位
置に保持する保持器62とを備えている。内輪58は、
ランナ3に直接結合されている。外輪59はボールスプ
ライン機構26を介して外筒25に連結されており、外
輪59は外筒25に対して軸方向に相対移動自在で回転
方向に一体回転するようになっている。また外環24に
はインペラケーシング5が固定されている。また外輪5
9と外筒25の対向面間には予圧バネ61が介装されて
おり、内輪58に対して外輪59を軸方向に押圧してロ
ーラ60に予圧を付与するように構成されている。内輪
58及び外輪59の軌道面58a,59aの構造は従来
と全く同様の双曲面形状であり、その説明は省略する。
その他の構成は図1に示す実施例と同様である。
【0049】次に、前述のように構成された流体継手の
作用を説明する。本実施例においては、駆動軸1は転が
り軸受クラッチCL の内外輪のロック方向とは反対のこ
ろがり方向にのみ相対回転する。駆動軸1が回転して
も、転がり軸受クラッチCL がオフの場合には、外環2
4と一体に外輪9は回転するが、ローラ10の転がりに
よって内外輪58,59を互いに引き離す方向の転がり
分力が発生し、ローラ60はフリー状態で転がり回転す
るため、内輪58は回転しない。この状態で図2のコン
トロール弁kを開にすると、作動油室30内に作動油が
供給され、遠心力により作動油室30内の作動油に遠心
圧力が生ずる。この遠心圧力によりピストン7が左側に
押され、外輪59と内輪58の軌道面が互いに接近して
転がり軸受クラッチCL はオン状態となり、駆動軸1と
被動軸4とが機械的にカップリングされる。そして、ト
ルク負荷中にコントロール弁kを閉じて作動油室30へ
の作動油の供給を停止すれば、遠心力により作動油室3
0内の作動油はノズル28から排出され、ピストン7へ
の押圧力が解除される。そのため、ローラ60の転がり
によって内外輪58,59を互いに引き離す方向の分力
が発生し、ローラ60はフリー状態で回転し、転がり軸
受クラッチCL は直ちにオフ状態となる。
【0050】図1乃至図8に示す流体継手を、製鉄工場
で製造中の鋼材表面のスケールを取り除くために用いら
れる高速運転(負荷運転)と低速運転(無負荷運転)を
繰り返すデスケーリング装置用ポンプに適用すると、無
負荷時には最低回転数で運転でき、負荷時には流体継手
によるスリップ損失を含まない原動機と同一の定格回転
数で運転でき、簡単な制御で多大な省エネルギー効果を
得ることができる。
【0051】図1乃至図8に示す実施例においては、本
発明の動力伝達装置を流体継手に適用した例を示した
が、本発明はトルクコンバータにも適用できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
動機を低速から所定の高速に昇速した後、クラッチをオ
ンし駆動側と被動側とを機械的に結合することによりス
リップ損失をなくし、動力伝達効率を向上させることが
できる。そして、本発明の一例としての流体継手を鉄鋼
設備のデスケーリング装置用ポンプに適用すると、無負
荷時には最低回転数で運転でき、負荷時には流体継手に
よるスリップ損失を含まない原動機と同一の定格回転数
で運転することができる。そして、無負荷から負荷時ま
でスムーズな運転の切り替えができ、簡単な制御で機器
へのショックを最小限にして保守性、寿命を高め、しか
も多大な省エネルギー効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力伝達装置の一実施例である流
体継手を示す断面図である。
【図2】本発明に係る動力伝達装置の一実施例である流
体継手の回路図である。
【図3】転がり軸受クラッチの詳細を示す説明図であ
る。
【図4】図1に示す転がり軸受クラッチの説明図であ
る。
【図5】転がり軸受クラッチの軌道面の説明図である。
【図6】転がり軸受クラッチのローラのくさび角の説明
図である。
【図7】本発明に係る動力伝達装置の一実施例である流
体継手の制御方法を説明する説明図である。
【図8】本発明に係る動力伝達装置の他の実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 駆動軸 2 インペラ 3 ランナ 4 被動軸 5 インペラケーシング 6 内環 7 ピストン 8 内輪 9 外輪 10 ローラ 11 スプリング 13,16 軸受メタル 14,17 スラスト軸受 18 軸受ケーシング 21 ノズル 23 ボール 24 外環 25 外筒 26 ボールスプライン機構 30 クラッチオンオフ用作動油室 CL 転がり軸受クラッチ f 開閉用制御弁 k 作動油供給弁 m 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三森 清 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 竹中 美晴 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側から被動側に流体を用いて動力を
    伝達する動力伝達装置の制御方法において、駆動側と被
    動側との間に設置され内輪と外輪と内輪外周と外輪内周
    の軌道面間に介装される多数のローラとを有し内輪と外
    輪の軌道面を互いに接近又は離間させることによりオン
    オフ動作を行う転がり軸受クラッチと、該転がり軸受ク
    ラッチの内輪と外輪の軌道面を互いに接近させるように
    押圧するピストンと、該ピストンの受圧面に作動油を供
    給する作動油供給弁とを備え、駆動側を起動するときに
    は前記作動油供給弁を閉じて転がり軸受クラッチをオフ
    の状態で行ない、被動側回転数を最低回転数の状態から
    駆動側回転数と同一の定格回転数に昇速するときには、
    被動側回転数がスリップを含む最高回転数に達する以前
    の予じめ定められたタイミングで前記作動油供給弁を開
    き、前記転がり軸受クラッチをオンするようにしたこと
    を特徴とする動力伝達装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達装置は、インペラ、ランナ
    及びインペラケーシングで構成される流体継手作動油室
    内に作動油を供給する通路に開閉用制御弁を付加し、該
    制御弁をバイパスするようにして油量調整オリフィスを
    備えた通路を設けた流体継手からなり、被動側回転数を
    駆動側回転数と同一の定格回転数に昇速した時点でその
    定格回転数に達した信号により前記開閉用制御弁を閉に
    し流体継手作動油室への作動油供給量を最小にすること
    を特徴とする請求項1記載の動力伝達装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 被動側回転数が駆動側回転数と同一の定
    格回転数で運転されているとき、被動側回転数を最低回
    転数にする場合に、開閉用制御弁を開にし前記作動油供
    給弁を閉じて転がり軸受クラッチをオフの状態とし、被
    動側回転数がスリップを含む最高回転数にした後に、被
    動側回転数を開閉用制御弁を閉にすることにより減速し
    て最低回転数にすることを特徴とする請求項1又は2記
    載の動力伝達装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ローラは内外輪の中心軸に対して所
    定のねじれ角(β)でもって傾斜配置され、内輪及び外
    輪の軌道面を前記ローラを中心軸に対して回転させた際
    の回転軌跡である双曲面形状とし、内外輪を一方向に相
    対回転させる場合にはロックし、逆方向には自由に相対
    回転するように構成した転がり軸受クラッチであって、 前記ローラの軸線方向から見たローラと外輪及び内輪の
    軌道面との少なくともいずれか一方の接触部の転がり接
    触角を、当該接触部の静止摩擦係数に対応する摩擦角よ
    りも大きい値に設定して前記内外輪をロック方向に相対
    回転させた場合にローラを内輪と外輪の軌道面との接触
    部ですべることを可能とし、 前記内外輪をロック方向に相対回転させた状態で前記ピ
    ストンで押圧することにより前記内外輪をロックしてク
    ラッチをオンとし、前記ピストンの押圧を解除すること
    により前記ローラを内輪と外輪の軌道面との接触部です
    べらせてクラッチをオフとするように構成したことを特
    徴とする請求項1記載の動力伝達装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記内外輪をロック方向に相対回転させ
    た場合にローラを内輪と外輪の軌道面との接触部ですべ
    る条件として、 前記ローラの軸線方向から見たローラと外輪及び内輪の
    軌道面との食い込み角を(ψ)、接触部の静止摩擦係数
    を(μs)とした場合に、食い込み角(ψ)を、式 tan
    (ψ/2)>μsの関係となるように設定したことを特
    徴とする請求項4記載の動力伝達装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 最大静止摩擦係数を、0.05程度に設
    定したことを特徴とする請求項5記載の動力伝達装置の
    制御方法。
  7. 【請求項7】 ローラと外輪の軌道面との接線と中心軸
    とのなす角をソケット角(φ)とした場合に、ローラの
    ねじれ角(β)を21°〜24°、ソケット角(φ)を
    8°〜10°の範囲に設定したことを特徴とする請求項
    6記載の動力伝達装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記ローラは内外輪の中心軸に対して所
    定のねじれ角(β)でもって傾斜配置され、内輪及び外
    輪の軌道面を前記ローラを中心軸に対して回転させた際
    の回転軌跡である双曲面形状とし、内外輪を一方向に相
    対回転させる場合にはロックし、逆方向には自由に相対
    回転するように構成した転がり軸受クラッチであって、 前記内外輪をロック方向とは反対のころがり方向に相対
    回転させた状態で前記ピストンで押圧することにより前
    記内外輪をロックしてクラッチをオンとし、前記ピスト
    ンの押圧を解除することにより前記内外輪が自由に相対
    回転可能としてクラッチをオフとするように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置の制御方
    法。
JP16921495A 1995-06-12 1995-06-12 動力伝達装置の制御方法 Withdrawn JPH08338502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16921495A JPH08338502A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 動力伝達装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16921495A JPH08338502A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 動力伝達装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08338502A true JPH08338502A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15882330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16921495A Withdrawn JPH08338502A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 動力伝達装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08338502A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3443483B2 (ja) 転がり軸受クラッチ
US6093128A (en) Ratchet wrench having self-shifting transmission apparatus
JP3531119B2 (ja) 自動機械式変速機用クラッチアセンブリ、及びクラッチのドラグ減少方法
US6165096A (en) Self-shifting transmission apparatus
JP3660047B2 (ja) 金属vベルト式無段変速機
US6554113B2 (en) Torque limiting accessory drive assembly
US2714946A (en) Hydraulic transmission
JP3913849B2 (ja) 金属vベルト式無段変速機
US4488626A (en) Torque transmitting apparatus and method
EP0550972B1 (en) Overrunning clutch having a cage design for directing lube flow
US7717245B2 (en) Self-actuating clutch
JPH08338503A (ja) 動力伝達装置
US4196799A (en) Safety decoupler
JPH08338502A (ja) 動力伝達装置の制御方法
EP1364139B1 (en) Fluid coupling
US7143884B2 (en) Bi-directional clutch unit
US3904004A (en) Overrunning clutch
SE421084B (sv) Sekerhetsslirkoppling
JP2001173753A (ja) 動力伝達装置
JP2637666B2 (ja) クラッチ装置
JP2001173684A (ja) 動力伝達装置
CA1204001A (en) Speed changing device
JP2004211794A (ja) トルク解放装置
JPH08338452A (ja) トルクリミッタ機能を備えた一方向転がり軸受クラッチ
JP2001173754A (ja) 動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040127

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040318