JPH08338400A - 自吸式ポンプのサイフォン防止装置 - Google Patents
自吸式ポンプのサイフォン防止装置Info
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- JPH08338400A JPH08338400A JP14576995A JP14576995A JPH08338400A JP H08338400 A JPH08338400 A JP H08338400A JP 14576995 A JP14576995 A JP 14576995A JP 14576995 A JP14576995 A JP 14576995A JP H08338400 A JPH08338400 A JP H08338400A
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- priming pump
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自吸式ポンプにおいて、サイフォン作用によ
る呼び水の吸出しを防止して、次回始動のための呼び水
を確保する。 【構成】 自吸式ポンプのインペラの吸込側流路に開閉
自在の大気開放口を連通させて、自吸式ポンプの作動時
は上記大気開放口を閉鎖し、自吸式ポンプの停止時には
開放する。
る呼び水の吸出しを防止して、次回始動のための呼び水
を確保する。 【構成】 自吸式ポンプのインペラの吸込側流路に開閉
自在の大気開放口を連通させて、自吸式ポンプの作動時
は上記大気開放口を閉鎖し、自吸式ポンプの停止時には
開放する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自吸式ポンプのサイフォ
ン防止装置に関する。
ン防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自吸式ポンプpは、図11で示す
ように、水源aの水位bよりも高位置に設置されてお
り、同ポンプpの始動に際し、同ポンプpのインペラ室
dに連通した気水分離室eに貯溜した呼び水をインペラ
室dに導入して負圧を発生させ、この負圧によって吸込
配管f中の空気をインペラ室dに吸込み、インペラ室d
から排出される水と空気との混合物を気水分離室eで空
気と水とに分離し、空気だけを吐出配管gを介して排出
し、分離した水を再びインペラ室dに導入して、呼び水
として再使用するようにしている。
ように、水源aの水位bよりも高位置に設置されてお
り、同ポンプpの始動に際し、同ポンプpのインペラ室
dに連通した気水分離室eに貯溜した呼び水をインペラ
室dに導入して負圧を発生させ、この負圧によって吸込
配管f中の空気をインペラ室dに吸込み、インペラ室d
から排出される水と空気との混合物を気水分離室eで空
気と水とに分離し、空気だけを吐出配管gを介して排出
し、分離した水を再びインペラ室dに導入して、呼び水
として再使用するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記自吸式
ポンプpを停止させ、水槽の水を排出して同ポンプpの
吐出口hよりも水位が低下すると、同ポンプp及び吸込
配管fが負圧であるため、サイフォン減少が発生して、
気水分離室e中の水が吸出され、次回の始動のための呼
び水を確保できないという問題がある。
ポンプpを停止させ、水槽の水を排出して同ポンプpの
吐出口hよりも水位が低下すると、同ポンプp及び吸込
配管fが負圧であるため、サイフォン減少が発生して、
気水分離室e中の水が吸出され、次回の始動のための呼
び水を確保できないという問題がある。
【0004】そこで、図12で示す実開昭61−489
92号公報に見られるように、自吸式ポンプp1の吸入口
jに逆止弁kを設けて、サイフォン作用を防止するよう
にしたり、図13で示すように、吸込配管f中に逆止弁
mを介在させて、サイフォン作用を防止するようにした
ものがあるが、これらのものは逆止弁kが吸込配管f中
に介在しているため、自吸式ポンプ作動中、逆止弁kが
流路抵抗となって圧損が大きくなり、ポンプの効率が低
下するという問題がある。
92号公報に見られるように、自吸式ポンプp1の吸入口
jに逆止弁kを設けて、サイフォン作用を防止するよう
にしたり、図13で示すように、吸込配管f中に逆止弁
mを介在させて、サイフォン作用を防止するようにした
ものがあるが、これらのものは逆止弁kが吸込配管f中
に介在しているため、自吸式ポンプ作動中、逆止弁kが
流路抵抗となって圧損が大きくなり、ポンプの効率が低
下するという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、自吸式ポン
プのインペラの吸込側流路に開閉自在の大気開放口を連
通させて、自吸式ポンプの作動時は上記大気開放口を閉
鎖し、自吸式ポンプの停止時には開放することを特徴と
する自吸式ポンプのサイフォン防止装置を提供せんとす
るものである。
プのインペラの吸込側流路に開閉自在の大気開放口を連
通させて、自吸式ポンプの作動時は上記大気開放口を閉
鎖し、自吸式ポンプの停止時には開放することを特徴と
する自吸式ポンプのサイフォン防止装置を提供せんとす
るものである。
【0006】また、次のような特徴を併せ有するもので
ある。
ある。
【0007】上記自吸式ポンプのインペラの吐出側流路
とインペラの吸込側流路とを、大気開放口と連通した連
通路を介して連通して、自吸式ポンプ作動時は、インペ
ラの吸込側流路とインペラの吐出側流路との差圧により
大気開放口を閉塞し、自吸式ポンプ停止時は、インペラ
の吸込側流路とインペラの吐出側流路との差圧に抗して
大気開放口を開放すること。
とインペラの吸込側流路とを、大気開放口と連通した連
通路を介して連通して、自吸式ポンプ作動時は、インペ
ラの吸込側流路とインペラの吐出側流路との差圧により
大気開放口を閉塞し、自吸式ポンプ停止時は、インペラ
の吸込側流路とインペラの吐出側流路との差圧に抗して
大気開放口を開放すること。
【0008】インペラの吸込側流路と大気開放口とを連
通する連通路を設け、自吸式ポンプの作動時は、インペ
ラの吸込側流路の圧力により大気開放口と連通路を遮断
し、自吸式ポンプ停止時は、インペラの吸込側流路の圧
力に抗して大気開放口と連通路を連通させること。
通する連通路を設け、自吸式ポンプの作動時は、インペ
ラの吸込側流路の圧力により大気開放口と連通路を遮断
し、自吸式ポンプ停止時は、インペラの吸込側流路の圧
力に抗して大気開放口と連通路を連通させること。
【0009】インペラの吸込側流路と大気開放口とを連
通する連通路を設け、同連通路に電磁弁を設けて、自吸
式ポンプ作動時は電磁弁を閉鎖し、自吸式ポンプ停止時
は電磁弁を開放すること。
通する連通路を設け、同連通路に電磁弁を設けて、自吸
式ポンプ作動時は電磁弁を閉鎖し、自吸式ポンプ停止時
は電磁弁を開放すること。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明に係るサイフォン防止装置
Aを具備する自吸式ポンプPの設置状態を示す概略縦断
面図であり、浴槽Bよりも高位置に設置した自吸式ポン
プPを吸込配管4と吐出配管5とを介して浴槽Bに連通
連結し、サイフォン防止装置Aは自吸式ポンプPと吸込
配管4との間に介在している。
Aを具備する自吸式ポンプPの設置状態を示す概略縦断
面図であり、浴槽Bよりも高位置に設置した自吸式ポン
プPを吸込配管4と吐出配管5とを介して浴槽Bに連通
連結し、サイフォン防止装置Aは自吸式ポンプPと吸込
配管4との間に介在している。
【0012】図2は、本発明に係るサイフォン防止装置
Aを具備する自吸式ポンプPを示しており、縦型モータ
1の下方に、同縦型モータ1に連動連結したインペラ2a
を内蔵したインペラ室2を配設し、同インペラ室2の一
側に、縦長箱形状の気水分離室3の下部を連通連設し、
同気水分離室3の上部に、インペラ室2の吸入側に連通
した吸込配管4と、気水分離室3に連通した吐出配管5
とを配設しており、吸込配管4にはインペラ2aの中心に
向かう吸込流路4aを連通させてインペラの吸込側流路4b
を構成し、気水分離室3とインペラの吸込流路4aとの間
には気水分離室3中の水を一部環流する環流流路3aを設
けてインペラの吐出側流路3bを構成している。
Aを具備する自吸式ポンプPを示しており、縦型モータ
1の下方に、同縦型モータ1に連動連結したインペラ2a
を内蔵したインペラ室2を配設し、同インペラ室2の一
側に、縦長箱形状の気水分離室3の下部を連通連設し、
同気水分離室3の上部に、インペラ室2の吸入側に連通
した吸込配管4と、気水分離室3に連通した吐出配管5
とを配設しており、吸込配管4にはインペラ2aの中心に
向かう吸込流路4aを連通させてインペラの吸込側流路4b
を構成し、気水分離室3とインペラの吸込流路4aとの間
には気水分離室3中の水を一部環流する環流流路3aを設
けてインペラの吐出側流路3bを構成している。
【0013】かかる自吸式ポンプPにおいて、本発明で
は、上記インペラの吸込側流路4bにサイフォン防止装置
Aを連通させている。
は、上記インペラの吸込側流路4bにサイフォン防止装置
Aを連通させている。
【0014】図3は、サイフォン防止装置Aの第1実施
例を示しており、同サイフォン防止装置A1は、装置本体
6と、ピストン7と、同ピストン7と一体のロッド8
と、底蓋10とで構成されており、外形略円筒状の装置本
体6の下部に円形断面のシリンダ室11を凹設し、同シリ
ンダ室11の内底面中央にロッド挿入孔12を形成すると共
に、装置本体6の側面に吸込側連通管接続孔13を形成し
て、同吸込側連通管接続孔13を内部連通路14を介し前記
ロッド挿入孔12の上端部に連通させ、更に、ロッド挿入
孔12の上部を大気開放流路15を介し装置本体6上面に開
口した大気開放口16に連通させており、上記シリンダ室
11に、ピストン7を上下移動自在に収納し、同時に同ピ
ストン7の上面に突設したロッド8を前記ロッド挿入孔
12に上下移動自在に挿入している。
例を示しており、同サイフォン防止装置A1は、装置本体
6と、ピストン7と、同ピストン7と一体のロッド8
と、底蓋10とで構成されており、外形略円筒状の装置本
体6の下部に円形断面のシリンダ室11を凹設し、同シリ
ンダ室11の内底面中央にロッド挿入孔12を形成すると共
に、装置本体6の側面に吸込側連通管接続孔13を形成し
て、同吸込側連通管接続孔13を内部連通路14を介し前記
ロッド挿入孔12の上端部に連通させ、更に、ロッド挿入
孔12の上部を大気開放流路15を介し装置本体6上面に開
口した大気開放口16に連通させており、上記シリンダ室
11に、ピストン7を上下移動自在に収納し、同時に同ピ
ストン7の上面に突設したロッド8を前記ロッド挿入孔
12に上下移動自在に挿入している。
【0015】ピストン7及びロッド8は、図3及び図4
で示すように、ピストン7を略円板状に形成して外周面
をシリンダ室11内周面への摺接面9とし、ピストン7の
下面にピストン7の自重を調整するための肉抜き凹部17
を形成すると共に、ピストン7の上下面を連通する複数
の水抜き用透孔18を形成しており、ロッド8の側周面に
複数の水抜き溝19を形成しており、ロッド8の上端面に
上面にリング状突条20を形成したゴム等の柔軟素材より
なる空気弁体21を貼設し、ピストン7上面のロッド8の
基端周縁部に上記同様のリング状突条20を形成したリー
ク防止弁体22を貼設している。
で示すように、ピストン7を略円板状に形成して外周面
をシリンダ室11内周面への摺接面9とし、ピストン7の
下面にピストン7の自重を調整するための肉抜き凹部17
を形成すると共に、ピストン7の上下面を連通する複数
の水抜き用透孔18を形成しており、ロッド8の側周面に
複数の水抜き溝19を形成しており、ロッド8の上端面に
上面にリング状突条20を形成したゴム等の柔軟素材より
なる空気弁体21を貼設し、ピストン7上面のロッド8の
基端周縁部に上記同様のリング状突条20を形成したリー
ク防止弁体22を貼設している。
【0016】底蓋10は、図3で示すように、略円形厚板
状に形成されて装置本体6下面のシリンダ室11を閉塞し
ており、上面にOリング23を嵌装するためリング溝24を
形成し、下面に中央部に吐出側連通管接続孔25を形成し
ている。
状に形成されて装置本体6下面のシリンダ室11を閉塞し
ており、上面にOリング23を嵌装するためリング溝24を
形成し、下面に中央部に吐出側連通管接続孔25を形成し
ている。
【0017】かかるサイフォン防止装置A1は、前述した
ように気水分離室3の上方に配設されており、吸込側連
通管接続孔13と吸込配管4の最上部とを吸込側連通管26
を介して連通連結し、吐出側連通管接続孔25と気水分離
室3の上部とを吐出側連通管27を介して連通連結するこ
とにより、吸込配管4最上部からサイフォン防止装置A1
を経由して気水分離室3と大気開放口16とに至る連通路
Rを形成している。
ように気水分離室3の上方に配設されており、吸込側連
通管接続孔13と吸込配管4の最上部とを吸込側連通管26
を介して連通連結し、吐出側連通管接続孔25と気水分離
室3の上部とを吐出側連通管27を介して連通連結するこ
とにより、吸込配管4最上部からサイフォン防止装置A1
を経由して気水分離室3と大気開放口16とに至る連通路
Rを形成している。
【0018】なお、吸込側連通管26は、インペラ2aの吸
込流路4a又は吸込配管4等、インペラの吸込側流路4bで
あれば任意の位置に連通連結して良い。また、吐出側連
通管27は、インペラ2aの吐出側の気水分離室3又は吐出
配管5等、吐出側流路3bであれば任意の位置に連通連結
して良い。
込流路4a又は吸込配管4等、インペラの吸込側流路4bで
あれば任意の位置に連通連結して良い。また、吐出側連
通管27は、インペラ2aの吐出側の気水分離室3又は吐出
配管5等、吐出側流路3bであれば任意の位置に連通連結
して良い。
【0019】本発明の第1実施例は上記のように構成さ
れており、自吸式ポンプPの作動前は、図5で示すよう
に、ピストン7及びロッド8が自重によりシリンダ室11
の下方に位置し、空気弁体21がロッド挿入孔12の内底面
から離隔して、吸込配管4最上部から大気開放口16に至
る連通路Rを開放すると共に、リーク防止弁体22がシリ
ンダ室11の内底面から離隔して、吸込配管4と気水分離
室3とを大気に連通させており、したがって、吸込配管
4、気水分離室3及びこれらと連通したピストン7の上
下面は大気圧を保持している。
れており、自吸式ポンプPの作動前は、図5で示すよう
に、ピストン7及びロッド8が自重によりシリンダ室11
の下方に位置し、空気弁体21がロッド挿入孔12の内底面
から離隔して、吸込配管4最上部から大気開放口16に至
る連通路Rを開放すると共に、リーク防止弁体22がシリ
ンダ室11の内底面から離隔して、吸込配管4と気水分離
室3とを大気に連通させており、したがって、吸込配管
4、気水分離室3及びこれらと連通したピストン7の上
下面は大気圧を保持している。
【0020】次に、自吸式ポンプPの作動を開始する
と、吸込配管4はインペラ室2の吸入側にあって負圧が
発生し、この負圧が吸込側連通管26を介してサイフォン
防止装置A1のピストン7下面に伝達される。一方、気水
分離室3はインペラ室2の吐出側にあって正圧が発生
し、この正圧が吐出側連通管27を介してピストン7上面
に伝達され、その結果、図6で示すように、ピストン7
が上方に移動して、空気弁体21がロッド挿入孔12の内底
面に当接し、吸込配管4最上部から大気開放口16に至る
連通路Rを閉塞して、吸込配管4のエア吸込を防止する
と同時に、リーク防止弁体22によってロッド挿入孔12を
閉塞して、気水分離室3と大気開放口16との連通を遮断
して、同大気開放口16からの水漏れ等を防止することが
でき、自吸式ポンプPの作動中、この状態を保持する。
と、吸込配管4はインペラ室2の吸入側にあって負圧が
発生し、この負圧が吸込側連通管26を介してサイフォン
防止装置A1のピストン7下面に伝達される。一方、気水
分離室3はインペラ室2の吐出側にあって正圧が発生
し、この正圧が吐出側連通管27を介してピストン7上面
に伝達され、その結果、図6で示すように、ピストン7
が上方に移動して、空気弁体21がロッド挿入孔12の内底
面に当接し、吸込配管4最上部から大気開放口16に至る
連通路Rを閉塞して、吸込配管4のエア吸込を防止する
と同時に、リーク防止弁体22によってロッド挿入孔12を
閉塞して、気水分離室3と大気開放口16との連通を遮断
して、同大気開放口16からの水漏れ等を防止することが
でき、自吸式ポンプPの作動中、この状態を保持する。
【0021】次に、自吸式ポンプPの停止に際し、ポン
プ停止の瞬間には、吸込配管4と気水分離室3の両方が
負圧になり、図5で示すように、ピストン7の上下面の
圧力が釣合い自重によりピストン7が下方に移動して、
空気弁体21がロッド挿入孔12の内底面から離隔し、吸込
配管4最上部から大気開放口16に至る連通路Rを開放し
て吸込配管4を大気に連通させると同時に、リーク防止
弁体22がシリンダ室11内底面から離隔して大気開放口16
と気水分離室3とを連通させ、その結果、吸込配管4、
インペラ室2、気水分離室3及び吐出配管5が上記の順
で大気圧になり、吸込配管4中のサイフォン作用が発生
しなくなり、気水分離室3中の水の吸出しが防止され、
その後この状態が保持されるので、気水分離室3中に次
回始動のための呼び水を確保することができる。
プ停止の瞬間には、吸込配管4と気水分離室3の両方が
負圧になり、図5で示すように、ピストン7の上下面の
圧力が釣合い自重によりピストン7が下方に移動して、
空気弁体21がロッド挿入孔12の内底面から離隔し、吸込
配管4最上部から大気開放口16に至る連通路Rを開放し
て吸込配管4を大気に連通させると同時に、リーク防止
弁体22がシリンダ室11内底面から離隔して大気開放口16
と気水分離室3とを連通させ、その結果、吸込配管4、
インペラ室2、気水分離室3及び吐出配管5が上記の順
で大気圧になり、吸込配管4中のサイフォン作用が発生
しなくなり、気水分離室3中の水の吸出しが防止され、
その後この状態が保持されるので、気水分離室3中に次
回始動のための呼び水を確保することができる。
【0022】また、ロッド8の側周面に形成した複数の
水抜き溝19と、ピストン7に形成した複数の水抜き用透
孔18とによって、ロッド8上端面やピストン7上面に残
留する水を排出することができるので、これらの残留水
によってピストン7の上下移動が阻害されるのを防止す
ることができる。
水抜き溝19と、ピストン7に形成した複数の水抜き用透
孔18とによって、ロッド8上端面やピストン7上面に残
留する水を排出することができるので、これらの残留水
によってピストン7の上下移動が阻害されるのを防止す
ることができる。
【0023】また、ピストン7及びロッド8の上下移動
は、上記差圧と自重との兼ね合いで行われるのである
が、ピストン7下面の肉抜き凹部17によりピストン7外
周の摺接面9を減少させることなく自重を調整すること
ができ、しかも、上記摺接面9とロッド8とで、ピスト
ン7及びロッド8がガイドされるので、上記上下移動を
円滑に行わせることができる。
は、上記差圧と自重との兼ね合いで行われるのである
が、ピストン7下面の肉抜き凹部17によりピストン7外
周の摺接面9を減少させることなく自重を調整すること
ができ、しかも、上記摺接面9とロッド8とで、ピスト
ン7及びロッド8がガイドされるので、上記上下移動を
円滑に行わせることができる。
【0024】図7及び図8は、サイフォン防止装置Aの
第2実施例を示しており、前記同様に構成した装置本体
30のシリンダ室31中に、上面に空気弁体32を貼設した円
板状ピストン33を上下移動自在に収納して、自吸式ポン
プPの停止時には、図7で示すように、円板状ピストン
33が自重により下方に位置して吸込配管4と大気開放口
16とを連通させ、自吸式ポンプPの作動時には、図8で
示すように、吸込配管4と気水分離室3との差圧により
上方に位置して吸込配管4と大気開放口16との連通を遮
断するようにしたものであり、前記第1実施例と同様
に、サイフォン作用による気水分離室3中の水の吸出し
を防止して、次回始動のための呼び水を確保することが
できる。
第2実施例を示しており、前記同様に構成した装置本体
30のシリンダ室31中に、上面に空気弁体32を貼設した円
板状ピストン33を上下移動自在に収納して、自吸式ポン
プPの停止時には、図7で示すように、円板状ピストン
33が自重により下方に位置して吸込配管4と大気開放口
16とを連通させ、自吸式ポンプPの作動時には、図8で
示すように、吸込配管4と気水分離室3との差圧により
上方に位置して吸込配管4と大気開放口16との連通を遮
断するようにしたものであり、前記第1実施例と同様
に、サイフォン作用による気水分離室3中の水の吸出し
を防止して、次回始動のための呼び水を確保することが
できる。
【0025】図9は、第3実施例を示しており、装置本
体40に略円錐形状のシリンダ室41を形成し、同シリンダ
室41に略円錐台形状のピストン42を収納して、自吸式ポ
ンプPの停止時には、ピストン42が自重により下方に位
置して吸込配管4と大気開放口16とを連通させ、自吸式
ポンプPの作動時には、吸込配管4と気水分離室3との
差圧により上方に位置して吸込配管4と大気開放口16と
の連通を遮断するようにしたものであり、前記第1実施
例と同様にサイフォン作用による気水分離室3中の水の
吸出しを防止して、次回始動のための呼び水を確保する
ことができる。
体40に略円錐形状のシリンダ室41を形成し、同シリンダ
室41に略円錐台形状のピストン42を収納して、自吸式ポ
ンプPの停止時には、ピストン42が自重により下方に位
置して吸込配管4と大気開放口16とを連通させ、自吸式
ポンプPの作動時には、吸込配管4と気水分離室3との
差圧により上方に位置して吸込配管4と大気開放口16と
の連通を遮断するようにしたものであり、前記第1実施
例と同様にサイフォン作用による気水分離室3中の水の
吸出しを防止して、次回始動のための呼び水を確保する
ことができる。
【0026】図10は、サイフォン防止装置Aの第4実
施例を示しており、吸込配管4の最上部と大気開放口50
とを連通管51を介して連通し、同連通管51の中途に電磁
弁52を介設して、同電磁弁52が、自吸式ポンプP作動時
は閉鎖し停止時には開放するようにしている。
施例を示しており、吸込配管4の最上部と大気開放口50
とを連通管51を介して連通し、同連通管51の中途に電磁
弁52を介設して、同電磁弁52が、自吸式ポンプP作動時
は閉鎖し停止時には開放するようにしている。
【0027】なお、上記電磁弁52の開閉作動は、電磁弁
52を自吸式ポンプPの電源スイッチと連動させて、電源
ONのときは電磁弁52を閉鎖し、OFFのときは開放す
るようにすればればよい。
52を自吸式ポンプPの電源スイッチと連動させて、電源
ONのときは電磁弁52を閉鎖し、OFFのときは開放す
るようにすればればよい。
【0028】かかる構成によって、自吸式ポンプPの作
動時には、電磁弁52が閉鎖して大気開放口16から吸込配
管4へのエア吸込が防止され、自吸式ポンプPの停止時
には、電磁弁52が開放して大気開放口50から吸込配管4
に空気が吸込まれるので、サイフォン作用が発生するの
を防止して、次回始動のための呼び水を確保することが
できる。
動時には、電磁弁52が閉鎖して大気開放口16から吸込配
管4へのエア吸込が防止され、自吸式ポンプPの停止時
には、電磁弁52が開放して大気開放口50から吸込配管4
に空気が吸込まれるので、サイフォン作用が発生するの
を防止して、次回始動のための呼び水を確保することが
できる。
【0029】このように、自吸式ポンプPの停止時に、
吸込配管4を大気開放口50に連通させて、吸込配管4中
に空気を導入することにより、サイフォン作用の発生を
防止して、次回始動のための呼び水を確保することがで
きる。
吸込配管4を大気開放口50に連通させて、吸込配管4中
に空気を導入することにより、サイフォン作用の発生を
防止して、次回始動のための呼び水を確保することがで
きる。
【0030】特に、吸込配管4中に、逆止弁等の抵抗物
がないため厚損が少なくてすみ、ポンプ効率の低下を防
止することができる。
がないため厚損が少なくてすみ、ポンプ効率の低下を防
止することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を得るこ
とができる。
とができる。
【0032】 自吸式ポンプのインペラの吸込側流路
に開閉自在の大気開放口を連通させて、自吸式ポンプの
作動時は上記大気開放口を閉鎖し、自吸式ポンプの停止
時には開放することによって、サイフォン作用による呼
び水の吸出しを防止して、次回始動のための呼び水を確
保することができる。
に開閉自在の大気開放口を連通させて、自吸式ポンプの
作動時は上記大気開放口を閉鎖し、自吸式ポンプの停止
時には開放することによって、サイフォン作用による呼
び水の吸出しを防止して、次回始動のための呼び水を確
保することができる。
【0033】 上記自吸式ポンプのインペラの吐出側
流路とインペラの吸込側流路とを、大気開放口と連通し
た連通路を介して連通して、自吸式ポンプ作動時は、イ
ンペラの吸込側流路とインペラの吐出側流路との差圧に
より大気開放口を閉塞し、自吸式ポンプ停止時は、イン
ペラの吸込側流路とインペラの吐出側流路との差圧に抗
して大気開放口を開放することによって、サイフォン作
用による呼び水の吸出しを防止して、次回始動のための
呼び水を確保することができ、特に、大気開放口の開閉
をインペラの吸込側流路とインペラの吐出側流路との差
圧によって行うので、大気開放口開閉のための動力源や
制御装置を要せず、構造を簡単かつコンパクトにするこ
とができる。
流路とインペラの吸込側流路とを、大気開放口と連通し
た連通路を介して連通して、自吸式ポンプ作動時は、イ
ンペラの吸込側流路とインペラの吐出側流路との差圧に
より大気開放口を閉塞し、自吸式ポンプ停止時は、イン
ペラの吸込側流路とインペラの吐出側流路との差圧に抗
して大気開放口を開放することによって、サイフォン作
用による呼び水の吸出しを防止して、次回始動のための
呼び水を確保することができ、特に、大気開放口の開閉
をインペラの吸込側流路とインペラの吐出側流路との差
圧によって行うので、大気開放口開閉のための動力源や
制御装置を要せず、構造を簡単かつコンパクトにするこ
とができる。
【0034】 インペラの吸込側流路と大気開放口と
を連通する連通路を設け、自吸式ポンプの作動時は、イ
ンペラの吸込側流路の圧力により大気開放口と連通路を
遮断し、自吸式ポンプ停止時は、インペラの吸込側流路
の圧力に抗して大気開放口と連通路を連通させることに
よって、サイフォン作用による呼び水の吸出しを防止し
て、次回始動のための呼び水を確保することができる。
を連通する連通路を設け、自吸式ポンプの作動時は、イ
ンペラの吸込側流路の圧力により大気開放口と連通路を
遮断し、自吸式ポンプ停止時は、インペラの吸込側流路
の圧力に抗して大気開放口と連通路を連通させることに
よって、サイフォン作用による呼び水の吸出しを防止し
て、次回始動のための呼び水を確保することができる。
【0035】 インペラの吸込側流路と大気開放口と
を連通する連通路を設け、同連通路に電磁弁を設けて、
自吸式ポンプ作動時は電磁弁を閉鎖し、自吸式ポンプ作
動時は電磁弁を開放することによって、確実にサイフォ
ン作用による呼び水の吸出しを防止して、次回始動のた
めの呼び水を確保することができる。
を連通する連通路を設け、同連通路に電磁弁を設けて、
自吸式ポンプ作動時は電磁弁を閉鎖し、自吸式ポンプ作
動時は電磁弁を開放することによって、確実にサイフォ
ン作用による呼び水の吸出しを防止して、次回始動のた
めの呼び水を確保することができる。
【図1】本発明に係るサイフォン防止装置を具備する自
吸式ポンプの設置状態を示す概略縦断面図(自吸式ポン
プ停止時)。
吸式ポンプの設置状態を示す概略縦断面図(自吸式ポン
プ停止時)。
【図2】本発明に係るサイフォン防止装置を具備する自
吸式ポンプの正面図。
吸式ポンプの正面図。
【図3】第1実施例サイフォン防止装置の縦断面図。
【図4】第1実施例ピストンの平面図。
【図5】第1実施例サイフォン防止装置の作動説明図
(自吸式ポンプ停止時)。
(自吸式ポンプ停止時)。
【図6】第1実施例サイフォン防止装置の作動説明図
(自吸式ポンプ作動時)。
(自吸式ポンプ作動時)。
【図7】第2実施例サイフォン防止装置の作動説明図
(自吸式ポンプ停止時)。
(自吸式ポンプ停止時)。
【図8】第2実施例サイフォン防止装置の作動説明図
(自吸式ポンプ作動時)。
(自吸式ポンプ作動時)。
【図9】第3実施例サイフォン防止装置の縦断面図。
【図10】第4実施例サイフォン防止装置の説明図。
【図11】自吸式ポンプの設置状態を示す説明図。
【図12】従来の自吸式ポンプの断面説明図。
【図13】逆止弁の断面説明図。
P 自吸式ポンプ R 連通路 3 気水分離室 3b インペラの吐出側流路 4 吸込配管 4b インペラの吸込側流路 16 大気開放口 52 電磁弁
Claims (4)
- 【請求項1】 自吸式ポンプ(P) のインペラの吸込側流
路(4b)に開閉自在の大気開放口(16)を連通させて、自吸
式ポンプ(P) の作動時は上記大気開放口(16)を閉鎖し、
自吸式ポンプ(P) の停止時には開放することを特徴とす
る自吸式ポンプのサイフォン防止装置。 - 【請求項2】 上記自吸式ポンプ(P) のインペラの吐出
側流路(3b)とインペラの吸込側流路(4b)とを、大気開放
口(16)と連通した連通路(R) を介して連通して、自吸式
ポンプ(P) 作動時は、インペラの吸込側流路(4b)とイン
ペラの吐出側流路(3b)との差圧により大気開放口(16)を
閉塞し、自吸式ポンプ(P) 停止時は、インペラの吸込側
流路(4b)とインペラの吐出側流路(3b)との差圧に抗して
大気開放口(16)を開放することを特徴とする請求項1記
載の自吸式ポンプのサイフォン防止装置。 - 【請求項3】 インペラの吸込側流路(4b)と大気開放口
(16)とを連通する連通路(R) を設け、自吸式ポンプ(P)
の作動時は、インペラの吸込側流路(4b)の圧力により大
気開放口(16)と連通路(R) を遮断し、自吸式ポンプ(P)
停止時は、インペラの吸込側流路(4b)の圧力に抗して大
気開放口(16)と連通路(R) を連通させることを特徴とす
る請求項1記載の自吸式ポンプのサイフォン防止装置。 - 【請求項4】 インペラの吸込側流路(4b)と大気開放口
(16)とを連通する連通路(R) を設け、同連通路(R) に電
磁弁(52)を設けて、自吸式ポンプ(P) 作動時は電磁弁(5
2)を閉鎖し、自吸式ポンプ(P) 停止時は電磁弁(52)を開
放すること特徴とする請求項1記載の自吸式ポンプのサ
イフォン防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14576995A JPH08338400A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 自吸式ポンプのサイフォン防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14576995A JPH08338400A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 自吸式ポンプのサイフォン防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08338400A true JPH08338400A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15392745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14576995A Pending JPH08338400A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 自吸式ポンプのサイフォン防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08338400A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104265592A (zh) * | 2013-02-25 | 2015-01-07 | 赵彦杰 | 塑料打压泵 |
CN111902620A (zh) * | 2018-03-30 | 2020-11-06 | 三菱动力株式会社 | 气体燃料的冷却系统及燃气涡轮机设备 |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP14576995A patent/JPH08338400A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104265592A (zh) * | 2013-02-25 | 2015-01-07 | 赵彦杰 | 塑料打压泵 |
CN111902620A (zh) * | 2018-03-30 | 2020-11-06 | 三菱动力株式会社 | 气体燃料的冷却系统及燃气涡轮机设备 |
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