JPH08338219A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

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Publication number
JPH08338219A
JPH08338219A JP7149195A JP14919595A JPH08338219A JP H08338219 A JPH08338219 A JP H08338219A JP 7149195 A JP7149195 A JP 7149195A JP 14919595 A JP14919595 A JP 14919595A JP H08338219 A JPH08338219 A JP H08338219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
suction port
pan
strainer
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP7149195A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruyo Kimura
治世 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP7149195A priority Critical patent/JPH08338219A/ja
Publication of JPH08338219A publication Critical patent/JPH08338219A/ja
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアの吸い込みによる油圧変動が生じる限界
油面を下げることができ、車両旋回時等のエンジン傾斜
により油面が低くなった場合であっても、エアの吸入に
起因する油膜切れを防止できる内燃機関の潤滑装置を提
供すること。 【構成】 オイルストレーナ12とオイルポンプとを接続
する油路13をオイルパン11に形成し、この油路13の一方
の開口部15が設けられた前記オイルパン11の底面14に、
この開口部15に設けられた前記オイルストレーナ12を覆
うカバー18を設け、前記開口部15からオフセットした位
置に、下方に向けて前記カバー18のオイル吸込口16を配
設した内燃機関の潤滑装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイルストレーナをオ
イルパンに一体形成した内燃機関の潤滑装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の潤滑装置の構成は給油方式に
よって異なるが、自動車用エンジンではオイルポンプを
用いた強制潤滑方式が一般的であり、図5及び図6に示
すオイルパン1、オイルストレーナ2、オイルポンプ
3、及び図示していないオイルフィルタ、オイルクーラ
の要素で構成されている。
【0003】オイルパン1内のオイルは、オイルストレ
ーナ2により比較的大きな異物と分離されて吸引され、
オイルポンプ3により圧送される。更に、オイルフィル
タで比較的小さな異物が除去され、オイルクーラで適正
油温に保たれた後、エンジン内の摺動部へ給油される。
また、図中に示す如く、オイルパン1の剛性向上、及び
部品点数の削減を目的として、オイルストレーナ2及び
サクションチューブ4を一体に形成したオイルパン1で
は、その構造上、オイル吸込口5がオイルパン1の底面
6より上方を向いているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、車両の旋回性能
が向上してきたこともあり、特に車両旋回時等のエンジ
ン傾斜により油面が低くなった場合に、オイルがオイル
パン片側に偏在することになるが、上述した如く、オイ
ル吸込口がオイルパンの底面より上方を向いているた
め、エア吸い込みが発生し易くなっている。そして、こ
のエアの吸い込みによって油圧変動が生じる限界油面が
高くなると共に、エアの吸入による油膜切れ等が生じる
という問題がある。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みて、エアの吸
い込みによって油圧変動が生じる限界油面を下げること
ができ、車両旋回時等のエンジン傾斜により油面が低く
なった場合であっても、エアの吸入を防止して、油膜切
れ等を生じる恐れの無い内燃機関の潤滑装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の内燃機関の潤滑装置は、オイルストレーナと
オイルポンプとを接続する油路をオイルパンに形成し、
この油路の一方の開口部が設けられた前記オイルパンの
底面に、この開口部に設けられた前記オイルストレーナ
を覆うカバーを設け、前記開口部からオフセットした位
置に、下方に向けて前記カバーのオイル吸込口を配設し
たものである。
【0007】尚、前記カバーのオイル吸込口の開口面積
をA、オイルストレーナからオイルポンプまでの油路断
面積をB、前記オイル吸込口の周長をL、このオイル吸
込口とオイルパンの底面とのクリアランスをtとした場
合に、A≧B且つA<L・tを満足するように設定する
と好ましい。この場合、オイルストレーナからオイルポ
ンプまでの油路断面積Bは、油路の長手方向に直交する
方向であり、また、油路の内径にバラツキがある場合に
は、平均断面積とする。
【0008】
【作 用】本発明に係る内燃機関の潤滑装置は以上の構
成を有しており、オイル吸込口はオイルパン底面に対向
し、下方に向けて開口することになるので、オイル吸込
口から吸引されるオイルの流速は、従前の如くオイル吸
込口が上方に向けて開口している場合に比して遅くな
り、それに伴ってエアの吸い込みも抑えられることにな
る。
【0009】また、前記の通りオイル吸込口は下方に向
けて開口することになるので、オイルパンに溜まってい
るオイルは、オイル吸込口とオイルパンの底面との間の
クリアランスを通過することになる。従って、このクリ
アランスを任意に設定することにより、エア吸入の限界
油面の高さを適切に変更することができる。尚、前記カ
バーのオイル吸込口の開口面積をA、オイルストレーナ
からオイルポンプまでの油路断面積をB、前記オイル吸
込口の周長をL、このオイル吸込口とオイルパンの底面
とのクリアランスをtとした場合に、A≧B且つA<L
・tを満足するように構成した場合には、オイルパン底
面からオイルポンプまでのオイル流路は、いわゆる細ま
り管となり、通路断面積が小さくなる程、即ち下流側程
流速が速くなる。
【0010】従って、オイルポンプ付近のオイルの流速
をある程度以上に保持し、且つオイル吸込口付近のオイ
ルの流量を十分に確保しながら、オイルパン底面からカ
バーのオイル吸込口に流入するオイルの流速を遅くする
ことができ、この流速の低下もエアの吸入を抑制するよ
うに作用する。
【0011】
【実施例】次に図面を参照して、本発明の内燃機関の潤
滑装置の一実施例を説明する。図1及び図2に示す本実
施例において、オイルパン11にはオイルストレーナ12と
図示していないオイルポンプとを接続する油路(サクシ
ョンチューブ)13が一体成形されており、このオイルパ
ン11の底面14に、サクションチューブ13の一方の開口部
15が設けられ、また、オイルパンレール16の接合面と同
一面に他方の開口部17が設けられている。
【0012】また、前記オイルパン11の底面14の開口部
15には、金網又は多孔板(パンチメタル)で形成された
オイルストレーナ12が取り付けられており、この開口部
15とオイルストレーナ12を覆うカバー18は、オイルスト
レーナ12と共にネジ19によりオイルパン11の底面14に固
定されている。尚、前記サクションチューブ13の途中に
位置する鋳抜き穴20にはプラグ21を圧入して、これを塞
いでいる。
【0013】前記カバー18は、図3及び図4に示す形状
をしており、円形部22とこれに連続する通路部23とから
構成されている。前記円形部22にはネジ穴24が設けられ
たフランジ25が一体成形されており、一方の通路部23に
は、下方に向かって開口するオイル吸込口26が形成され
ている。このオイル吸込口26とオイルパン11の底面14と
の間には、所定のクリアランスtが設けられており、オ
イル吸込口26の周長Lとクリアランスtの積L・tが、
オイル吸込口26の開口面積Aよりも大きくなるように設
定されている。また、この開口面積Aは、サクションチ
ューブ13の平均通路断面積B以上となるように構成され
ている。
【0014】これにより、オイル吸込口26を通過するオ
イルの流速は、サクションチューブ13を通過するオイル
の流速以下となり、更に、オイルパン11の底面14とオイ
ル吸込口26との間のクリアランスtを通過するオイルの
流速は、前記オイル吸込口26を通過するオイルの流速よ
りも遅くなる。これは、通路に絞りが存在することによ
り、その通路断面積が変化する場合、通路断面積が大き
い部分では流体の流速は遅くなり、通路断面積が小さい
部分では流体の流速が速くなる性質を利用している。
【0015】従って、上記のオイル吸込口26の周長Lと
クリアランスtとの積L・tが、オイル吸込口26の開口
面積Aよりも大きくなる範囲内で、クリアランスtを小
さく、周長Lを大きくすることにより、オイル吸込口26
をオイルパン11の底面14に可及的に接近させることがで
きる。これにより、エアの吸い込みが生じる限界油面の
高さを下げることが可能となり、車両旋回時のように、
エンジンに傾きが生じた場合であっても、エアの吸い込
みを防止することができ、また、エア吸引に起因する油
圧変動も防止することができる。
【0016】また、本実施例では、オイルストレーナ12
及びサクションチューブ13をオイルパン11と一体的に構
成したので、部品点数を削減することができるのみなら
ず、サクションチューブ13が一種のリブとして機能する
ので、オイルパン11の剛性を向上させることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の内燃機関の潤滑装置によると、
上述した通り、オイル吸込口がオイルパン底面に対向
し、下方に向けて開口することになるので、オイル吸込
口から吸引されるオイルの流速は、従前の如くオイル吸
込口が上方に向けて開口している場合に比して遅くな
り、それに伴ってエアの吸い込みも抑えることができ
る。
【0018】また、前記の通りオイル吸込口は下方に向
けて開口することになるので、オイルパンに溜まってい
るオイルは、オイル吸込口とオイルパンの底面との間の
クリアランスを通過することになり、オイル吸込口の周
長とこのクリアランスを任意に調整することにより、エ
ア吸入の限界油面の高さを適切に変更することができ
る。それ故、オイル吸込口の周長を長く、前記クリアラ
ンスを小さくすることで、この限界油面を可及的に低下
させることができる。
【0019】尚、前記カバーのオイル吸込口の開口面積
をA、オイルストレーナからオイルポンプまでの油路断
面積をB、前記オイル吸込口の周長をL、このオイル吸
込口とオイルパンの底面とのクリアランスをtとした場
合に、A≧B且つA<L・tを満足するように構成した
場合には、オイルパン底面からオイルポンプまでのオイ
ル流路は、いわゆる細まり管となり、通路断面積が小さ
くなる程、即ち下流側程流速が速くなるので、オイルポ
ンプ付近のオイルの流速をある程度以上に保持し、且つ
オイル吸込口付近のオイルの流量を十分に確保しなが
ら、オイルパン底面からカバーのオイル吸込口に流入す
るオイルの流速を遅くすることができ、この流速の低下
によっても、エアの吸入を抑制し、油膜切れ等の不具合
を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における内燃機関の潤滑装置
を構成するオイルパンとカバーの平面図である。
【図2】図1のC−C線断面図である。
【図3】図1に示すカバーの拡大平面図である。
【図4】図3に示すカバーとオイルストレーナ及びオイ
ルパンの拡大断面図である。
【図5】従来の内燃機関の潤滑装置を構成するオイルパ
ンとオイルストレーナとオイルポンプの断面図である。
【図6】図5に示すオイルパンとオイルストレーナの平
面図である。
【符号の説明】
12 オイルストレーナ 13 油路(サクションチューブ) 15 開口部 11 オイルパン 14 底面 18 カバー 26 オイル吸込口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルストレーナとオイルポンプとを接
    続する油路をオイルパンに形成し、この油路の一方の開
    口部が設けられた前記オイルパンの底面に、この開口部
    に設けられた前記オイルストレーナを覆うカバーを設
    け、前記開口部からオフセットした位置に、下方に向け
    て前記カバーのオイル吸込口を配設した内燃機関の潤滑
    装置。
  2. 【請求項2】 前記カバーのオイル吸込口の開口面積を
    A、オイルストレーナからオイルポンプまでの油路断面
    積をB、前記オイル吸込口の周長をL、このオイル吸込
    口とオイルパンの底面とのクリアランスをtとした場合
    に、A≧B且つA<L・tであることを特徴とする請求
    項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
JP7149195A 1995-06-15 1995-06-15 内燃機関の潤滑装置 Pending JPH08338219A (ja)

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JP7149195A JPH08338219A (ja) 1995-06-15 1995-06-15 内燃機関の潤滑装置

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JP7149195A JPH08338219A (ja) 1995-06-15 1995-06-15 内燃機関の潤滑装置

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JPH08338219A true JPH08338219A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15469901

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JP7149195A Pending JPH08338219A (ja) 1995-06-15 1995-06-15 内燃機関の潤滑装置

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JP (1) JPH08338219A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020055654A (ko) * 2000-12-29 2002-07-10 이계안 엔진용 윤활장치의 오일 팬 구조
JP2006097564A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Honda Motor Co Ltd 小型滑走艇用内燃機関
JP2008115969A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用オイルフィルタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020055654A (ko) * 2000-12-29 2002-07-10 이계안 엔진용 윤활장치의 오일 팬 구조
JP2006097564A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Honda Motor Co Ltd 小型滑走艇用内燃機関
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