JPH08337992A - 抄紙機の多シリンダ乾燥機におけるウエブの乾燥ワイヤへの付着を調節する方法および装置 - Google Patents

抄紙機の多シリンダ乾燥機におけるウエブの乾燥ワイヤへの付着を調節する方法および装置

Info

Publication number
JPH08337992A
JPH08337992A JP8166612A JP16661296A JPH08337992A JP H08337992 A JPH08337992 A JP H08337992A JP 8166612 A JP8166612 A JP 8166612A JP 16661296 A JP16661296 A JP 16661296A JP H08337992 A JPH08337992 A JP H08337992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
cylinder
web
drying
dryer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8166612A
Other languages
English (en)
Inventor
Raimo Virta
ビルタ ライモ
Seppo Rantanen
ランタネン セッポ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valmet Technologies Oy
Original Assignee
Valmet Oy
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Valmet Oy filed Critical Valmet Oy
Publication of JPH08337992A publication Critical patent/JPH08337992A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/04Drying on cylinders on two or more drying cylinders
    • D21F5/042Drying on cylinders on two or more drying cylinders in combination with suction or blowing devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 逆転シリンダ、例えばサクションロール内の
真空度が乾燥部において、様々な運伝速度で、かつ様々
な紙の等級に適して調節可能な装置を提供。 【解決手段】 シングルワイヤドローを有し、抄紙機の
多シリンダ乾燥機内に配設されている乾燥機グループに
おいて、ウエブを乾燥ワイヤへ付着させて、遠心力およ
び他の空気流現象の影響、において、乾燥グループは、
加熱乾燥シリンダと、ウエブWを乾燥シリンダ10,1
1,12,13の外側シリンダ面へ押しつける乾燥ワイ
ヤ17と、ウエブWが乾燥ワイヤ17の外側面上を走行
するガイドシリンダもしくはロールとを有している。ガ
イドシリンダは穿孔を有し、これらの穿孔はシリンダマ
ントル18へ貫通し、真空に曝されるガイドシリンダ内
部の内側空間へ開口している。ガイドシリンダ内の真空
はそれら穿孔を通して外側面へ送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機の乾燥部の
多シリンダ乾燥機において、シングルワイヤドローを設
けた乾燥機グループ内でウエブを乾燥ワイヤへ付着させ
て、ウエブを乾燥機グループ内で乾燥ワイヤから離そう
とする遠心力および他の空気流現象による影響を防止、
もしくは少なくとも実質的に削減する方法および装置に
関するものである。乾燥機グループは、スチーム等によ
り加熱される乾燥シリンダを有し、ウエブは、その中で
乾燥シリンダの外側の加熱シリンダ面に対して乾燥ワイ
ヤによって押しつけられる。乾燥機グループはさらにガ
イドシリンダもしくはロールを有し、その上をウエブは
乾燥ワイヤの外側の面に載って走行する。ガイドシリン
ダもしくはロールには、シリンダマントルを通りガイド
シリンダもしくはロールの内部にある内部空間内へ開口
している穿孔が設けられ、この内部空間は真空に曝され
る。ガイドシリンダ内もしくはロール内の真空は、乾燥
ワイヤの外面へ穿孔を通して移送され、これらガイドシ
リンダもしくはロールはシャフトを有し、これらのシャ
フトにガイドシリンダもしくはロールが回転可能に取り
つけられている。
【0002】
【従来の技術】従来技術において、抄紙機の多シリンダ
乾燥機は通常、重ねて配置された2列の水平列の乾燥シ
リンダからなり、これによって紙ウエブはそれらの列の
間の蛇行路を走行する。現在、乾燥シリンダに関連し
て、空気が浸透可能な乾燥ワイヤ、すなわち通気性乾燥
ワイヤが用いられている。
【0003】抄紙機の乾燥部において、シングルワイヤ
ドローおよび/またはツインワイヤドローが用いられて
いる。シングルワイヤドローとは、典型的には異なる2
列をとる1本の乾燥シリンダから他のシリンダへウエブ
が1本の乾燥ワイヤの支持とシリンダ列の間の各ギャッ
プにわたるその支持とで走行するドローを言う。ツイン
ワイヤドローでは、上部ワイヤおよび下部ワイヤを用い
てウエブを上列および下列のそれぞれの乾燥シリンダの
加熱シリンダ面に対して押し付け、ウエブは1つの列の
乾燥シリンダから他方の列へ走行する際、自由な無支持
のドローになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は主として、ウ
エブが1つの列のシリンダから他の列へ乾燥ワイヤに支
持されて走行して、1つの列のシリンダでは、ウエブが
乾燥ワイヤとシリンダ面との間に位置するようにし、他
の列のシリンダでは、ウエブがそのシリンダから最も遠
くに位置するようにし、乾燥ワイヤがシリンダ面とウエ
ブとの間に位置し、ウエブが各列のシリンダの間のドロ
ーにわたって乾燥ワイヤに支持されて走行するシングル
ワイヤドロー乾燥機グループに関する。シングルワイヤ
ドローの利点は、ウエブが常時、乾燥ワイヤによって支
持され、自由ドローがなく、これによって、ウエブにし
わおよび破損の危険性が減少することである。
【0005】従来の先導ロールもしくは先導シリンダで
あるシリンダの外側もしくはそれから最も遠くに被乾燥
ウエブが位置するシリンダに、シングルワイヤドローを
適用する従来技術の多シリンダ乾燥機では、ウエブが乾
燥ワイヤの面から遠心力の影響によって分離する傾向が
1つの欠点であり、この現象は、乾燥ワイヤおよびシリ
ンダ面の間の入口ニップで誘発される圧力によってさら
に大きくなる。この分離によって、ウエブに破損、もし
くは少なくとも袋状のたるみの形成およびしわが生じ易
い。
【0006】抄紙機の乾燥部においてシングルワイヤド
ローを有するこれらのグループ内の逆転ロールには、シ
リンダの下面で紙ウエブがワイヤへ付着する問題があ
る。下部シリンダ、すなわち逆転ロール上では、ウエブ
が最上部、すなわちシリンダ面から最も遠くを走行する
が、ワイヤはウエブとシリンダの外面との間に残る。シ
ングルワイヤドローを有するグループ内の他のロールの
場合、この問題は、紙ウエブがワイヤおよびシリンダの
マントル面の間を走行するので、発生しない。
【0007】この問題の解決のために、内部に別個の吸
込部のあるサクションロールを用いた試みが行なわれて
きた。サクションロール方式は、しかし、高価であり、
保守を必要とする。より有利な解決策が本出願人のフィ
ンランド特許第83,680号(米国特許第5,022,163 号に対
応)に説明されている。これには、シングルワイヤグル
ープ内の下部ロールに関連してウエブを支持するのに使
用する場合にとくに適した抄紙機のシリンダが記載され
ている。このシリンダは、溝付きシリンダが多数の穴を
有し、これらの穴がマントルを貫通して、それらの端部
の一方が溝の中に開口し、他方の端部がシリンダ内の内
部空間の中へ開口していることを主たる特徴としてい
る。この溝付きロールには、ロールマントルからロール
内の溝の底部へ抜ける穿孔吸込み穴が設けられ、このロ
ールの一方の端部、もしくは両端部にシャフトが設けら
れている。このシャフトは、吸込みダクトを有し、これ
がさらに吸込源に連絡している。これらの穴が適切な寸
法を有し、真空(負圧もしくは吸引力)を送るある限ら
れた数の穴がロールマントルに設けられている場合は、
永久真空がロールの内部に供給される。この真空は、ロ
ール内の穴のいくつかがロールの最上部で外気へ開口し
ているにもかかわらず、維持することができる。この真
空の効果は溝内に広がる。このようにして、真空によっ
てウエブをロールの方へ引き寄せ、吸引力をワイヤを通
してウエブへ与える簡易なロール方式が提供される。
【0008】本発明に関連する他の従来技術に関して、
欧州特許出願第 94 200 656 号(欧州特許第 0 617 162
号)を参照する。これは、上述のフィンランド特許に対
応するフィンランド特許出願第881106号の優先権を主張
し、上述のフィンランド特許に対応する欧州特許出願か
ら分割されたものである。この分割された欧州特許出願
では、ウエブを乾燥ワイヤに付着させて、遠心力および
他の空気流現象の影響、すなわち抄紙機の多シリンダ乾
燥機内にシングルワイヤドローを設けた乾燥機グループ
においてウエブをワイヤから離そうとする影響を防止す
る方法を提案している。この乾燥機グループは乾燥シリ
ンダを上部シリンダとして有し、これらの乾燥シリンダ
はスチーム等で加熱され、ウエブは乾燥シリンダの外側
シリンダ面に対して乾燥ワイヤによって押し付けられ
る。さらに、これら乾燥機グループはガイドシリンダも
しくはロールを下部シリンダとして有し、これらシリン
ダ上でウエブが乾燥ワイヤの外側を走行する。下部シリ
ンダには穴が設けられ、これらの穴は、シリンダマント
ルを通過し、シリンダの内部の真空になっている空間の
中へ開口している。この真空もしくは吸引力は下部シリ
ンダの外面へ穴を通して送られる。下部シリンダはシャ
フトを有し、これにシリンダが回転可能に取りつけら
れ、これらシャフトのうちの少なくとも1つにはダクト
が設けられ、これを通して真空がシリンダの内部空間に
生じる。シャフトは吸込みダクトへ連結され、これが真
空供給源と連絡している。この発明における新規の特徴
の1つは、シリンダ内の穴の大部分がシリンダの最上部
の外気(大気)の方へ開口して、空気流がシリンダの内
部へ向かうことである。他の特徴は、シリンダ内部の真
空が約1000 Pa から約3000 Pa の範囲であり、実質的に
一定に保たれていることである。
【0009】従来技術のサクションロールには、開放穿
孔面のため、必ずしもロール内の真空は、大量の空気に
もかかわらず、テール掛け中にウエブを保持するほど適
切ではないという問題があった。他方、全幅のウエブに
は、幅の狭い引出しストリップに必要とするのと同じよ
うに高い真空度および大量の空気は必ずしも必要としな
い。なぜならば、全幅の紙ウエブが走行する際、サクシ
ョンロールは少量の空気で作動するからである。したが
って、本発明はこの問題に対する解決策を提案するこ
と、すなわち吸引量を状況、例えば テール掛け段階も
しくは走行段階の条件によって調節する可変の装置を提
供することを重要な目的とする。この問題のための解決
策として、独立のテール掛け領域をロールの内側に採用
して引出しストリップへ適切な吸引効果を与えるサクシ
ョンロールを提案した。この点で、従来技術に関して、
例えば米国特許第5,031,338 号、第4,980,979 号、第4,
905,379 号、第5,152,078 号および第5,015,336 号を参
照する必要がある。これらのロールの問題には、それら
の複雑な構造、高いコストのみならず、例えばロールの
内側のバルブの作動を保証するために多くの保守の必要
性が含まれる。
【0010】逆転シリンダに用いられる真空によって、
乾燥部におけるウエブの収縮に影響を与えることもでき
る。この点に関して、米国特許第5,241,760 号を参照す
る。これには、紙ウエブの長手方向の収縮のため、ウエ
ブに乾燥部で張力が加わり、これによってウエブの横断
方向の収縮が溝付きロール上ではすでに阻止されること
が記載されている。これに関連する従来技術に関しては
また、Pulkowski 他の論文「bel-champ 1段式乾燥機」
TAPPI 学会誌、1990年技術会議、第393 頁〜第398 頁を
参照する。この資料には、試験結果に基づいて、強制乾
燥により弾性係数および強度特性が増大し、伸びが減少
するという利点があることが分かったことが記載されて
いる。
【0011】乾燥中のウエブの収縮の影響に関してはま
た、本出願人が実機で試験を行ない、この試験では、Sy
m-Run (商標)式の完全シングルワイヤドローによって
横断方向の収縮が約1/2 まで(例えば、約3%から約1.5%
まで)減少することが示されたと言える。この試験で
は、吸引がすべてのサクションロールからなくなった
時、横断方向の収縮が約1.5%から約1.8%に変わった。す
なわち、これらの条件下では、シングルワイヤドローの
この変化に対する効果は、この場合、約75% から約80%
であり、サクションロールの効果は約20% から約25% で
あったと言うことができる。
【0012】逆転シリンダ等の外面上におけるウエブの
ワイヤへの付着もまた、抄紙機の乾燥部に用いられる走
行速度によって、かつ、もちろん、走行中の紙ウエブの
性質によっても左右される。このような場合、逆転ロー
ル内の一定の真空度は、乾燥中のウエブの保持の観点お
よびウエブの収縮の観点からは必ずしも適切ではなかっ
た。例えば、ウエブの横断方向の収縮の過剰な抑制が紙
の横断方向への伸びの可能性に致命的な影響を及ぼすこ
とがわかっている。場合によっては、これがさらに乾燥
部の最終部分でウエブの破裂さえ生じていた。
【0013】本発明は、逆転シリンダ、例えばサクショ
ンロール内の真空度が乾燥部において運転の様々な段
階、例えばテール掛けもしくは本運転で、様々な運伝速
度で、かつ様々な紙の等級に適して調節可能な装置を提
供することを重要な目的とする。
【0014】さらに本発明は、抄紙機の乾燥部において
エネルギー、とくに電気エネルギーの節約を行なうこと
を目的とする。
【0015】本発明は、ウエブの横断方向の収縮の過剰
な抑制が紙の横断方向の伸びの可能性に影響を及ぼして
乾燥部の最終部分でウエブの破断を生じることがある問
題の解決策を提案することを他の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述および他の目的を達
成するために、本発明による装置では、ガイドシリンダ
もしくはロール内の真空度を、そのシリンダもしくはロ
ールの内部から流出する空気の量により、テール掛け段
階、走行段階ならびに/または走行速度および/もしく
は抄紙機の乾燥部の何らかの他の工程もしくは運転パラ
メータに応じて必要とされる真空度に従って調節して、
この真空の効果がウエブの乾燥ワイヤとの確実な接触を
保つのに十分であるようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】次に添付図面に示す本発明の好ま
しい実施例を参照して本発明を詳細に説明するが、本発
明は図示の実施例の詳細のみに厳格に限定されることは
ない。
【0018】添付図面は本発明の実施例を示し、特許請
求の範囲に記載の発明の範囲を限定するものではない。
【0019】図1に示すように、乾燥機グループR1、R2
は、スチーム加熱式乾燥シリンダ10、11、12および13の
実質的に水平な列を有している。乾燥ワイヤ17は紙ウエ
ブWをその外面上で乾燥機グループのうちのそれぞれの
1つを通して案内し、ウエブをグループ内のシリンダ1
0、11、12および13の加熱外面に対して押し付けて蒸発
乾燥作用が生ずるようにしている。乾燥シリンダ10、1
1、12、13の列の下には、非加熱逆転シリンダ14' 、1
4、15および16、もしくはこれと同等のガイドロールが
実質的に水平な列に配設され、これらは、望ましくは吸
込みセクタaもしくはこれと同等の吸引作用を生じる装
置を有し、ウエブWが高いウエブ走行速度でも乾燥ワイ
ヤ17の外面に確実に留まるようにしている。
【0020】図に示す乾燥シリンダのグループR1は、例
えば抄紙機の乾燥機部内の最初の乾燥機グループであ
り、ウエブWは乾燥ワイヤ17上へプレス部(図示しな
い)から運ばれる。乾燥機グループR1、R2の後で、乾燥
機部は、図に示すものと同様のシングルワイヤドローを
持つ1つもしくはそれ以上のグループ、またはシングル
ワイヤドローを持つ逆転乾燥機グループを有している。
逆転グループにおいて、乾燥シリンダは下列に位置し、
ガイドロールもしくはガイドシリンダは乾燥シリンダの
上の上列に位置している。上述のシングルワイヤドロー
を有するグループの他に、乾燥機部はまた、ツインワイ
ヤドローを有する1つもしくはいくつかのグループを持
ってもよいが、その説明は上に述べてある。
【0021】シリンダ14' 、14、15および 16 のそれぞ
れには穿孔を有するマントル18が設けられ、これらの穿
孔は、少なくとも、ウエブWが機械の横断方向、すなわ
ちウエブの走行方向に対して横断する方向に延びる領域
へ広がっている。真空(一般には当該技術で負圧もしく
は吸引力とも称される)がシリンダ14' 、14、15、16の
それぞれの内部空間へ、シリンダ14' 、14、15、16のそ
れぞれのシャフト19内に形成されているダクトを通して
導入される。すなわち、空気が内部から除去されて吸引
作用を生じる。シリンダ14' 、14、15、16は、乾燥部の
フレーム(図示しない)に固定されているシャフト19を
介して回転するように取りつけられている。
【0022】吹き出しボックス21を乾燥機グループR1
R2内に用いて、隣接するシリンダ10、11、12、他の間の
ギャップ内に配設する。これらの吹き出しボックス21に
よって、ウエブがその入口でワイヤと確実に接触を保つ
ようにしている。
【0023】吹き出し−吸込み併用ボックス20もしくは
これと同等のもの(吹き出し部を持たない標準の吸込み
ボックスなど)を用いて、これらをシリンダ10、11、1
2、他の間のギャップ内に配設することもできる。この
吹き出し−吸込みボックス20によって逆転シリンダ14'
、14、他の上部自由セクタ、すなわち乾燥ワイヤが走
行しないセクタは、安全クリアランスの余地を残して完
全に覆われている。吹き出し−吸込みボックス20からの
吹き出しはガイドシリンダの内部空間に存在する真空度
を左右する。
【0024】吹き出しボックス21、もしくは吹き出し−
吸込みボックス20にはしばしば、圧力P+が存在する圧力
区分室がある。この圧力区分室によって、噴射吹き出し
が発生し、真空の場をボックス20、21の壁に関連したギ
ャップ空間へ噴出するように作用する。これらの空間に
あるこれらの真空の場によって、乾燥ワイヤ17の入口側
で、もしくは入口および出口側で、ウエブWの直線走路
上でウエブWが確実に乾燥ワイヤ17上にとどまることが
保証される。これらの真空の場によってさらに、これら
に関するかぎり、乾燥ワイヤ17および下部シリンダ14'
、14、他の間の入口ニップNT内および出口ニップNL
で、ウエブWを確実にワイヤ17の外面上に保持するため
に、充分に低い圧力レベルが確実に存在する。
【0025】吸込みおよび吹き出しボックス20には、吸
込み区分室も設けられ、これは、ニップNTおよびNLの間
の下部シリンダもしくは下部ロール14の自由セクタに開
口している。この吸込み区分室は、下部シリンダのマン
トル18内の穿孔を通して下部シリンダの内部へ供給され
る真空に曝される。したがって、ウエブWが外側曲部の
側に配置されているシリンダ14のセクタa上では、比較
的通気性のある乾燥ワイヤ17を通して真空がウエブWに
対して作用すると、この真空は、高速時でも、また小さ
な曲率半径D1/2の場合でも、ウエブWが乾燥ワイヤ17の
外面上に確実に接触を保つ効果を与える。
【0026】下部ロール内の逆転シリンダ14' 、14、
他、またはサクションロールの真空の測定は測定装置31
によってロールの内部空間から行われる。測定装置31は
乾燥機グループR1の逆転シリンダ14の内部にある真空を
測定する。もちろん、このような測定装置を他の逆転シ
リンダに関連して配設することもできる。この測定装置
はまた、ロール内の真空を実験による測定結果から、も
しくは適切な計算法により確実に設定できる場合は、ロ
ールの外側のダクト系内に配設することもできる。
【0027】逆転シリンダ14、14' 、15、16内の真空の
調節は、例えば調整システム30によって行われる。調整
システム30は調整装置36を有し、調整装置36は、ブロワ
37の回転速度を変化させる機能を有し、ブロワ37はそこ
で、逆転ロール14、14' 、15および16から個々のシャフ
ト19を通して除去される空気の量を制御し、こうして真
空度を調節する。これに代って、調整システムは、調整
装置34を制御することによって全体の空気流の循環を制
限する機能を有するようにしてもよい。また、とくに各
ロールごとの真空度を、例えば調整装置32により、各ロ
ール14' 、14、15、16からの空気流を逆転シリンダと主
流出路40との間の空気の流路41内に設置されている調整
ダンパ33によって、調整することもできる。本システム
がいくつかの空気フロワ37をシステム30の同じダクト系
内に有している場合、必要に応じて、調整装置36による
制御に基づいて空気ブロワ37のいくつかのスイッチを切
ることができる。さらに、ガイドシリンダ内の真空度
を、ブロワ37のブレード翼を様々な作動角度に調節する
ことによって、調整することができる。
【0028】逆転シリンダ、もしくはサクションロール
14' 、14、他の真空度はまた、外側の吹き出し/吸込み
ボックス20の容量を変えることによって、同時にロール
の吸引力を調整しながら、もしくはロールの吸引力を用
いずに、調整することができる。さらに、逆転シリンダ
内の真空度は、吸込みブロワによって調節して、吸込み
ブロワの回転速度および吸込みブロワにより引かれる空
気の量をインバータ操作により変えるようにすることが
できる。
【0029】運転状態において、ウエブのテール掛けに
は、逆転シリンダ14' 、14、他におけるロールの吸引力
を効率的な真空値に調節し、その後に真空をウエブの延
展段階の後で、例えば直ちに、あるいは0秒から60秒の
間の一定の時間の後、望ましくは0秒から20秒後に、低
下させることができる。このように、ガイドシリンダ内
の真空度を調節して乾燥機のテール掛け段階および乾燥
機の運転段階について異なる真空度を供給することがで
きる。
【0030】テール掛けが完了し延展段階が終わった
後、真空度は、例えばロール内部の真空度測定に基づい
て、もしくはサクションロールからの空気流を実験デー
タに基づいて制限することによって変えて、ロール内部
に所定の圧力レベルが得られる。ウエブの走行中、真空
度は約500 Paから約3000 Pa 、望ましくは約600 Paから
約2000 Pa である。
【0031】図1は乾燥部において2つの乾燥シリンダ
グループR1およびR2と組み合わせた本発明のシステム30
を示す。もちろん、抄紙機の多シリンダ乾燥部には、真
空調節用のシステム30を設けた1つ、もしくはいくつか
の乾燥機グループを含めてもよい。
【0032】以上、提供した各例は専一的なものでな
く、本発明の多くの他の改変は当業者に明らかであり、
また特許請求の範囲内にあると考えられる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、最大効率の真空がテー
ル掛けの時間中、サクションロールに生じる。なぜなら
ば、サクションロール内の圧力レベルが走行/テール掛
け中、空気量によって調節されるからである。同じよう
に大量の空気および同じように高い真空度は全幅のウエ
ブには必ずしも必要でないので、サクションロールにお
いて、走行作動中は少量の空気を用い、テール掛けの時
間中は空気量を増すことができる。これは、本発明に従
って、圧力レベルを自動的に調節することによって行な
われる。本発明によれば、両方の状況にそれら自体の圧
力値の設定を行なうことができ、もしくはテール掛け位
置で全空気流量が得られるように、また走行位置の圧力
レベルが自動的に調節されるように、簡単に構成するこ
とができる。さらに、本発明によれば、シリンダ面の様
々な位置での吸引の度合いを、例えばサクションロール
の面にある様々な数の穴を用いて変えることができる。
【0034】本発明の他の実施例において、サクション
ロール内の真空度を、先ず抄紙機の運転段階に従って、
次いで、用いる運転速度に従って、さらに、もちろん、
掛ける紙の等級に従って調節する。このようにして、本
発明においては、要求条件に合致している。
【0035】本発明による装置において、逆転シリンダ
内の、とくにサクションロール内の真空の測定がロール
の内部から行なわれ、真空の調節は、とりわけ空気を除
去して真空を作るブロワの回転速度を変化させることに
よって、もしくは全体の空気流量を制限することによっ
て、もしくは特定の各ロールからの空気流量を変化させ
ることによって、行なわれ、またはいくつかの吸込みブ
ロワが用いられている場合は、連結ダクト系において、
例えばこれらのブロワのいくつかを完全に停止すること
ができる。ロール内の真空度は、自由ロール面全体を覆
う外側の吹き出し/吸込みボックスの容量を調節するこ
とによって(例えば米国特許第4,905,380 号に対応する
本出願人のフィンランド特許第80,491号を参照。その明
細書をここに参照する。)、ロールにおける吸引みなく
して、もしくはロール内での吸引みとともに、変えるこ
ともできる。本発明はこの種の吹き出しボックスの利用
のみに限定されるものではない。真空度の変更を、ウエ
ブの延展段階の直後、もしくは一定の時間間隔の後に行
なうことができる。テール掛けの状況では、可能な最大
流量をブロワについて調節し、延展段階の後は、真空度
の変更を、サクションロールからの真空の測定によっ
て、もしくは実験データを基にしてサクションロールか
らの空気の流量を制限することによって、行ない、所定
の圧力レベルがロールの内部に生じるようにすることが
できる。
【0036】本発明による装置において、逆転シリン
ダ、とくにサクションロール内の真空は、それ自体のた
めにサクションロール毎に個々に、もしくは該当するも
のを調節して、様々な乾燥機グループのサクションロー
ル内の真空度を他の乾燥機グループに対して適切に調節
することができる。また、ガイドシリンダ内の真空度
は、紙ウエブの乾燥加熱残分が機械の方向に増加する場
合に、調節することもできる。
【0037】さらに、乾燥シリンダ内の乾燥部の開始端
部に加えられる吸引力のレベルは、そこでのウエブの乾
燥加熱残分に従って調節してもよい。
【0038】簡単に言えば、抄紙機の多シリンダ乾燥機
におけるシングルワイヤドローを設けた乾燥機グループ
内でウエブの乾燥ワイヤへの付着を調節する装置におい
て、乾燥機グループは加熱乾燥シリンダ、穿孔マントル
および真空に曝される内部空間を備えているガイドシリ
ンダ、ならびにウエブを乾燥シリンダの外側シリンダ面
に対して押し付けウエブを乾燥ワイヤが外側シリンダ面
とウエブとの間に位置するようにガイドシリンダにわた
って運ぶ乾燥ワイヤを有している。主空気流路、および
主空気流路からガイドシリンダのそれぞれへ通る分流空
気流路が設けられている。主空気流路のうちの少なくと
も1つおよび分流空気流路のそれぞれへ空気流量調節手
段が連結されている。この調節手段は、ガイドシリンダ
のそれぞれの真空度を調節して、真空度が抄紙機の乾燥
部の工程もしくは運転パラメータに対して調節可能にな
るようする。1つの実施例では、ガイドシリンダのうち
の少なくとも1つに存在する真空度を計測手段により測
定し、ガイドシリンダ内の真空度をこの測定真空度を基
にして調節することができる。
【0039】本発明において用いられているサクション
ロールは、本出願人により商標名VAC-rollで市販されこ
のロール内側に独立した吸込み領域を有していない溝付
きサクションロールにしてもよい。これに関しては、上
述の米国特許第5,022,163 号を参照する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による抄紙機の乾燥部の一部分の概略図
である。
【符号の説明】
10,11,12,13 乾燥シリンダ 14',14,15,16 逆転シリンダ 17 乾燥ワイヤ 18 マントル 19 シャフト 20,21 吹き出し−吸込みボックス 30 調整システム 31 測定装置 32,34,36 調整装置 33 調整用ダンパ 37 ブロワ 40,41 空気流路 R1,R2 乾燥機グループ W ウエブ

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙機の多シリンダ乾燥機においてシン
    グルワイヤドローを設けた乾燥機グループ内でウエブの
    乾燥ワイヤへの付着を調節する方法であって、該乾燥機
    グループは、加熱乾燥シリンダと、多孔マントルおよび
    真空に曝される内部空間を有するガイドシリンダと、前
    記ウエブを前記乾燥シリンダの外側シリンダ面に対して
    押しつけ、乾燥ワイヤが外側シリンダ面および前記ウエ
    ブの間に位置するように前記ガイドシリンダにわたって
    該ウエブを運ぶ乾燥ワイヤからなる抄紙機の多シリンダ
    乾燥機におけるウエブの乾燥ワイヤへの付着を調節する
    方法において、該方法は、 前記ガイドシリンダの内部空間内の真空度を、前記抄紙
    機の乾燥機の工程パラメータもしくは運転パラメータの
    関数として調節し、これによってウエブを様々な運転条
    件において前記乾燥ワイヤに確実に接触させる工程を含
    むことを特徴とする抄紙機の多シリンダ乾燥機における
    ウエブの乾燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、該方法
    は、前記真空度を調節して、前記ガイドシリンダの少な
    くとも1つにおいて前記乾燥機のテール掛けの段階およ
    び該乾燥機の運転段階について異なる真空度を供給する
    ことを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、前記真
    空度は、前記ウエブが前記乾燥機を通る速度の関数とし
    て調節することを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節
    する方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、該方法
    はさらに、 前記ガイドシリンダをシャフトに回転可能に取りつける
    工程と、 前記ガイドシリンダの内部空間内に真空を前記シャフト
    内のダクトを通して発生させる工程と、 前記シャフトを真空供給源に連結する工程とを含むこと
    を特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法において、該方法
    はさらに、 吹き出し−吸込み併用ボックスを前記乾燥シリンダの隣
    接するもの同士の間のギャップ内に配設して、前記乾燥
    ワイヤが走行しない前記ガイドシリンダの上部自由セク
    タを実質的に覆う工程と、 前記吹き出し−吸込み併用ボックスから前記ガイドシリ
    ンダに対して空気を吹き出す工程と、 前記ガイドシリンダ内の真空度を前記吹き出し−吸込み
    ボックスの吹き出し容量を制御することによって調節す
    る工程とを含むことを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を
    調節する方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法において、該方法
    はさらに、 前記乾燥機グループ内の前記ガイドシリンダの内部空間
    を主流路と連結する工程と、 空気を前記主流路および、したがって、前記ガイドシリ
    ンダの内部空間を通して、前記流路内の吸込みブロワを
    回転させることによって引く工程と、 前記吸込みブロワの回転速度を変えて前記ガイドシリン
    ダ内の真空度を調節する工程とを含むことを特徴とする
    乾燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法において、該方法
    はさらに、 前記乾燥機グループ内の前記ガイドシリンダの内部空間
    を主流路と連結する工程と、 空気を前記主流路および、したがって、前記ガイドシリ
    ンダの内部空間を通して引く工程と、 前記主流路を通る全空気流を絞って前記ガイドシリンダ
    内の真空度を調節する工程とを含むことを特徴とする乾
    燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の方法において、前記ガ
    イドシリンダ内の真空度は、前記ガイドシリンダの内部
    空間から前記シャフト内に作られている前記ダクトを通
    して引き出される空気流を変えることによって調節され
    ることを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の方法において、該方法
    はさらに、 前記乾燥機グループ内の前記ガイドシリンダの内部空間
    を主流路へ連結する工程と、 空気を前記主流路および、したがって、前記ガイドシリ
    ンダの内部空間を通して引く工程と、 前記主流路へ連結しているブロワ、もしくはそれと同等
    の真空供給源を断続して前記ガイドシリンダ内の真空度
    を調節する工程とを含むことを特徴とする乾燥ワイヤへ
    の付着を調節する方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の方法において、該方
    法はさらに、 前記乾燥機グループ内の前記ガイドシリンダの内部空間
    を主流路へ連結する工程と、 空気を前記主流路および、したがって、前記ガイドシリ
    ンダの内部空間を通して、前記主流路内の吸込ブロワを
    回転させることによって引く工程と、 前記ブロワのブレード翼を調節して前記ガイドシリンダ
    内の真空度を調節する工程とを含むことを特徴とする乾
    燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の方法において、該方
    法はさらに、 前記ガイドシリンダの少なくとも1つに存在する真空度
    を測定する工程と、 前記ガイドシリンダ内の真空度を前記測定真空度を基に
    して調節する工程とを含むことを特徴とする乾燥ワイヤ
    への付着を調節する方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の方法において、該方
    法は、前記ガイドシリンダ内の真空度を所定の値に従っ
    て調節することを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節
    する方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の方法において、該方
    法は、前記ガイドシリンダ内の真空度を前記乾燥機内で
    乾燥中の紙の等級に従って調節することを特徴とする乾
    燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の方法において、該方
    法はさらに、前記乾燥機グループ内の前記ガイドシリン
    ダのそれぞれの真空度を個別に調節する工程を含むこと
    を特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の方法において、該方
    法はさらに、前記ガイドシリンダ内の真空度を約600 Pa
    から約2000 Pa の範囲で前記抄紙機の運転操作時間中に
    制御する工程を含むことを特徴とする乾燥ワイヤへの付
    着を調節する方法。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の方法において、前記
    乾燥機グループは抄紙機の多シリンダ乾燥機内に位置す
    ることを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の方法において、該方
    法を抄紙機の多シリンダ乾燥機において実質的に該乾燥
    機の全長にわたって適用することを特徴とする乾燥ワイ
    ヤへの付着を調節する方法。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載の方法において、前記
    ガイドシリンダ内の真空度は、前記紙ウエブの乾燥加熱
    残分が機械方向に増加する場合に、調節されることを特
    徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する方法。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の方法において、前記
    ガイドシリンダのうちの第1および第2のもののそれぞ
    れの内部空間内の真空度は、前記第1および第2のガイ
    ドシリンダのうちの他のものの真空度とは別個に調節さ
    れることを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する方
    法。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の方法において、該方
    法はさらに、前記乾燥シリンダ内の乾燥部の開始端部で
    適用される真空度をウエブのその場所での乾燥加熱残分
    に従って調節する工程を含むことを特徴とする乾燥ワイ
    ヤへの付着を調節する方法。
  21. 【請求項21】 抄紙機の多シリンダ乾燥機においてシ
    ングルワイヤドローを設けた乾燥機グループ内でウエブ
    の乾燥ワイヤへの付着を調節する装置であって、前記乾
    燥機グループは、加熱乾燥シリンダと、多孔マントルお
    よび真空に曝される内部空間を有するガイドシリンダ
    と、前記ウエブを前記乾燥シリンダの外側シリンダ面に
    対して押しつけ、前記乾燥ワイヤが外側シリンダ面およ
    び前記ウエブの間に位置するように前記ガイドシリンダ
    にわたって該ウエブを運ぶ乾燥ワイヤとを含む抄紙機の
    多シリンダ乾燥機におけるウエブの乾燥ワイヤへの付着
    を調節する装置において、該装置は、 主空気流路と、 それぞれが前記主空気流路から前記ガイドシリンダのそ
    れぞれの1つへ通っている分流空気流路と、 該分流空気流路へ、および/または前記主空気流路へ連
    結され、前記ガイドシリンダの内部空間内の真空度を前
    記抄紙機の乾燥機の工程パラメータもしくは運転パラメ
    ータの関数として調節する空気流調節手段とを含むこと
    を特徴とする抄紙機の多シリンダ乾燥機におけるウエブ
    の乾燥ワイヤへの付着を調節する装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の装置において、前記
    ガイドシリンダはそれぞれ、前記抄紙機のフレームに固
    定され前記ガイドシリンダを回転可能に取りつけるシャ
    フトを含み、前記分流空気流路は前記シャフトのそれぞ
    れの1つへ通って進むことを特徴とする乾燥ワイヤへの
    付着を調節する装置。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の装置において、前記
    調節手段は、前記乾燥シリンダの隣接するもの同士の間
    のギャップ内に配設されて前記乾燥ワイヤが走行しない
    前記ガイドシリンダの上部自由セクタを実質的に覆う吹
    き出し−吸込み併用ボックスを含み、該吹き出し−吸込
    みボックスは、空気を前記ガイドシリンダに対して吹き
    つける手段を含むことを特徴とする乾燥ワイヤへの付着
    を調節する装置。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の装置において、前記
    調節手段は、前記主流路内に位置する吸込みブロワを含
    み、該吸込みブロワの回転速度を変えて前記ガイドシリ
    ンダ内の真空度を調節することを特徴とする乾燥ワイヤ
    への付着を調節する装置。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載の装置において、前記
    調節手段は、前記分流路のそれぞれに配設された調節ダ
    ンパを含むことを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節
    する装置。
  26. 【請求項26】 請求項21に記載の装置において、前記
    調節手段は、前記ガイドシリンダのそれぞれの真空度を
    前記ガイドシリンダのうちの他のものに対して独立に調
    節することを特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する
    装置。
  27. 【請求項27】 請求項21に記載の装置において、前記
    調節手段は、前記主流路内に位置する吸込みブロワを含
    み、該吸込みブロワは可調節ブレードを有していること
    を特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する装置。
  28. 【請求項28】 請求項21に記載の装置において、前記
    調節手段は、前記主流路内に位置する吸込みブロワを含
    み、該吸込みブロワの回転速度、および該吸込みブロワ
    により引き出される空気量をインバータの操作によって
    変えて前記ガイドシリンダ内の真空度を調節することを
    特徴とする乾燥ワイヤへの付着を調節する装置。
JP8166612A 1995-06-07 1996-06-07 抄紙機の多シリンダ乾燥機におけるウエブの乾燥ワイヤへの付着を調節する方法および装置 Pending JPH08337992A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/477,427 US5535527A (en) 1995-06-07 1995-06-07 Method and arrangement in a multi-cylinder dryer of a paper machine
US08/477,427 1995-06-07

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08337992A true JPH08337992A (ja) 1996-12-24

Family

ID=23895875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8166612A Pending JPH08337992A (ja) 1995-06-07 1996-06-07 抄紙機の多シリンダ乾燥機におけるウエブの乾燥ワイヤへの付着を調節する方法および装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5535527A (ja)
EP (1) EP0747527B1 (ja)
JP (1) JPH08337992A (ja)
KR (1) KR0169092B1 (ja)
AT (1) ATE217043T1 (ja)
CA (1) CA2178380C (ja)
DE (1) DE69620947T2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6049999A (en) 1987-02-13 2000-04-18 Beloit Technologies, Inc. Machine and process for the restrained drying of a paper web
US5579589A (en) * 1995-05-15 1996-12-03 Voith Sulzer Papermaschinen Gmbh Process and apparatus for drying a fibrous web in a single-felt dryer group under low vacuum
FI97914C (fi) * 1995-10-23 1997-03-10 Valmet Corp Menetelmä ja laite kuivatusviiran ilman läpäisykyvyn mittaamiseksi
US5982507A (en) * 1996-03-15 1999-11-09 Novell, Inc. Method and system for generating in a headerless apparatus a communications header for use in routing of a message
US6207020B1 (en) * 1998-05-12 2001-03-27 International Paper Company Method for conditioning paper and paperboard webs
FI104988B (fi) 1998-12-04 2000-05-15 Valmet Corp Menetelmä ja laitteisto paperikoneen kuivatusosan alun säätämiseksi
FI110625B (fi) 1999-02-22 2003-02-28 Metso Paper Inc Puhalluslaite paperikoneessa tai vastaavassa
JP2004508469A (ja) * 2000-09-06 2004-03-18 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 模様付き抄紙用具
US6513263B2 (en) 2000-10-06 2003-02-04 Enerquin Air Inc. Ventilator for offset pocket and method of ventilating the same
US6412192B1 (en) 2001-01-30 2002-07-02 Enerquin Air Inc. Device and method for ventilating an offset pocket space in a papermaking machine
US6725569B2 (en) 2001-01-30 2004-04-27 Enerquin Air Inc. Device and method for ventilating an offset pocket space in a papermaking machine
US7125473B2 (en) * 2003-09-12 2006-10-24 International Paper Company Apparatus and method for conditioning a web on a papermaking machine
US8176650B2 (en) * 2005-12-13 2012-05-15 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method for warming up or cooling down a through-air dryer
FI119029B (fi) * 2006-01-30 2008-06-30 Metso Paper Inc Menetelmä ja laite kuiturainakoneen, kuten paperi- tai kartonkikoneen kuivatusosassa
DE102006047487A1 (de) * 2006-10-05 2008-04-10 Voith Patent Gmbh Trocknungsanordnung
DE102009022871A1 (de) 2009-05-27 2010-12-02 Metso Paper, Inc. Verfahren und Anlage zur Durchführung einer seillosen Bahneinführung
FI121605B (fi) * 2009-11-06 2011-01-31 Metso Paper Inc Tyhjöjärjestelmä kuiturainakonetta varten ja menetelmä kuiturainakoneen tyhjöjärjestelmässä
FI20115998L (fi) * 2011-10-11 2013-04-12 Runtech Systems Oy Menetelmä ja laitteisto paperikoneen veden- ja energiankulutuksen säästämiseksi tyhjöjärjestelmän avulla ja kuiva-aineen optimoinnilla sekä sen käyttö
CN102888777A (zh) * 2012-10-23 2013-01-23 河南江河纸业股份有限公司 高速纸机干燥部
CA2905562C (en) * 2015-01-30 2023-03-28 Enerquin Air Inc. A pocket ventilator device and method
CN110876481B (zh) * 2019-11-11 2022-07-29 张家口卷烟厂有限责任公司 一种烟草烘丝参数的控制方法和装置
KR102434365B1 (ko) 2020-05-06 2022-08-19 양지원 가열장치를 가지는 보일러용 급탕분배기
DE102021123077A1 (de) 2021-09-07 2023-03-09 Voith Patent Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Verbesserung des Trocknungsprozesses in einer Papiermaschine

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6485390A (en) * 1987-09-02 1989-03-30 Valmet Paper Machinery Inc Treatment of multicylinder dryer of papermaking machine and drying part
JPH03887A (ja) * 1989-05-02 1991-01-07 Valmet Paper Mach Inc 抄紙機の乾燥部において使用するウエブの通紙を補強するための方法および装置
JPH03137288A (ja) * 1989-03-21 1991-06-11 Valmet Paper Mach Inc コーター等の乾燥部における方法および装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2276448A (en) * 1938-12-01 1942-03-17 Foxboro Co Impulse controller
US3956832A (en) * 1974-09-13 1976-05-18 Beloit Corporation Web dryer arrangement
CA1250744A (en) * 1984-12-20 1989-03-07 Ralph J. Futcher Drier felting arrangement
US5031338A (en) * 1987-02-13 1991-07-16 Beloit Corporation Vacuum roll transfer apparatus
US4980979A (en) * 1987-02-13 1991-01-01 Beloit Corporation Vacuum roll transfer apparatus
US5152078A (en) * 1987-02-13 1992-10-06 Beloit Corporation Vacuum roll transfer apparatus
US5241760A (en) * 1987-02-13 1993-09-07 Beloit Technologies, Inc. Dryer apparatus
US4905379A (en) * 1987-02-13 1990-03-06 Beloit Corporation Intermediate vacuum roll for dryer
US5062216A (en) * 1987-08-14 1991-11-05 Champion International Corporation Single tiered multi-cylinder paper dryer apparatus
FI83680C (fi) * 1988-03-09 1991-08-12 Valmet Paper Machinery Inc Foerfarande och anordning vid dragningen av banan i en pappersmaskin samt cylinder foer anvaendning vid dragningen av banan.
FI891499A (fi) * 1989-03-29 1990-09-30 Valmet Paper Machinery Inc Fickventilationsfoerfarande och -anordning.
CA1316668C (en) * 1989-09-29 1993-04-27 Remi Turcotte Pocket ventilator
US5015336A (en) * 1989-10-31 1991-05-14 Beloit Corporation Felt turning suction roll
DE4008434A1 (de) * 1990-03-16 1991-09-19 Voith Gmbh J M Anordnung in einer ein-sieb-trockengruppe
AT396696B (de) * 1992-02-13 1993-11-25 Andritz Patentverwaltung Verfahren und vorrichtung zum be- und entlüften einer mindestens eine trockengruppe umfassenden trockenpartie einer papiermaschine
US5331749A (en) * 1992-11-09 1994-07-26 Thiele Eric W Multi-functional nozzle blow box
US5377428A (en) * 1993-09-14 1995-01-03 James River Corporation Of Virginia Temperature sensing dryer profile control

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6485390A (en) * 1987-09-02 1989-03-30 Valmet Paper Machinery Inc Treatment of multicylinder dryer of papermaking machine and drying part
JPH03137288A (ja) * 1989-03-21 1991-06-11 Valmet Paper Mach Inc コーター等の乾燥部における方法および装置
JPH03887A (ja) * 1989-05-02 1991-01-07 Valmet Paper Mach Inc 抄紙機の乾燥部において使用するウエブの通紙を補強するための方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR970001733A (ko) 1997-01-24
KR0169092B1 (ko) 1999-03-20
EP0747527A3 (en) 1998-01-21
EP0747527A2 (en) 1996-12-11
CA2178380A1 (en) 1996-12-08
US5535527A (en) 1996-07-16
DE69620947T2 (de) 2002-11-14
ATE217043T1 (de) 2002-05-15
EP0747527B1 (en) 2002-05-02
CA2178380C (en) 1998-12-01
DE69620947D1 (de) 2002-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08337992A (ja) 抄紙機の多シリンダ乾燥機におけるウエブの乾燥ワイヤへの付着を調節する方法および装置
JP2795666B2 (ja) 製紙機械の乾燥領域におけるウエブの保持方法並びに装置、及びこれに使用されるシリンダ
FI109607B (fi) Laite rainan kuivattamiseksi
US5163236A (en) Method and apparatus for drying webs
CA2325382C (en) Method and apparatus for controlling the temperature in the drying section of a paper machine
CZ20013030A3 (cs) Způsob a zařízení v suąicím úseku papírenského stroje nebo podobně
US5033207A (en) Device for drying a material web
JPH08199493A (ja) 紙ウエブ等の乾燥または冷却方法と装置
FI73259C (fi) Foerfarande och anordning i cylindertorken av en pappersmaskin
JP3271118B2 (ja) 製紙機械のドライヤ
FI82502B (fi) Foerfarande och anordning i torkpartiet av en pappersmaskin foer att effektivera spetsdragningen av banan.
US4899463A (en) Method and device in a cylinder dryer of a paper machine
US20080209758A9 (en) Pocket ventilator
JP2688104B2 (ja) ポケット換気方法およびその装置
EP0051055B1 (en) Apparatus for ventilating cylinder pockets in a cylinder dryer
JP2733018B2 (ja) 抄紙機のマルチシリンダ乾燥機のポケット空間の通気方法と装置
US6192602B1 (en) Method for contact-free drying of a paper web or equivalent
JPH10110397A (ja) 製紙機械の紙通し用ドライヤ部及び紙通し方法
US6094838A (en) Curl and profile correction with high velocity hoods
US4186496A (en) Web drier section
US6412192B1 (en) Device and method for ventilating an offset pocket space in a papermaking machine
US20050056392A1 (en) Apparatus and method for conditioning a web on a papermaking machine
US6280576B1 (en) After-dryer in a paper machine
FI110442B (fi) Paperi- tai kartonkikoneen kuivatusosa
CA1093814A (en) Web drier section

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980217