JPH08336008A - ファクシミリ通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポケットべルを使用しないで従来同様のファ
クシミリ通信サービスを行うことができるファクシミリ
通信装置を提供すること。 【構成】 前記センター装置は、ファクシミリ情報蓄積
部に対応する識別コードを前記呼出装置に通知し、前記
呼出装置は、その通知された識別コードに基づいた内線
番号に発呼し、前記構内交換装置は、その内線番号に対
応するアダプタ装置を呼出し、その呼出しに応答したア
ダプタ装置は、前記センター装置を呼び出して自身の識
別コードを通知すると共に、自身に接続されたファクシ
ミリ装置を呼び出して前記センター装置に回線接続し、
前記センター装置は前記回線接続されたファクシミリ装
置に対して前記アダプタ装置から通知された識別コード
に対応するファクシミリ情報蓄積部に蓄積したファクシ
ミリ情報を送信することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ホテル等の多数の使用
者により使用される施設内に設置されたファクシミリ装
置がセンター装置を介して通信相手先とファクシミリ通
信を行うファクシミリ通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のファクシミリ通信装置の一例を図
１３及び図１４を参照して説明する。

【０００３】図１３において、多数の使用者により使用
される施設のひとつであるホテル１に設置された構内交
換装置２は公衆網３に接続されている。ホテル１内の客
室１から客室ｍまでの各客室には、それぞれ、ファクシ
ミリ装置４とそのファクシミリ装置４と構内交換装置２
との間に介在するアダプタ装置５とから構成される内線
ファクシミリ装置Ｆ１ないしＦｍが配置されている。な
お、各アダプタ装置５は、それぞれポケットべル受信機
５ａを内蔵すると共に、構内交換装置２に接続されてい
る。また、構内交換装置２には、各客室の内線ファクシ
ミリ装置の使用状況を監視し、各客室毎の課金データを
管理するためのファクシミリ管理装置６が接続されてい
る。なお、通常のポケットべルは、呼び出されると内臓
されたブザーを鳴動させるが、後述するように、ポケッ
トべル受信機５ａは、呼び出されると、通常ならブザー
を鳴動させる信号により、アダプタ装置５を起動させ
る。

【０００４】センタ装置７は、公衆網３に接続されると
共に、１つ以上のファクシミリ番号のそれぞれに対応し
たファクシミリ情報蓄積部である、メールボックスＭ１
ないしＭｎを備える一方、後述するポケベル番号とアダ
プタコードの対応テーブル７ａを記憶している。

【０００５】ポケベル発信局８は、センター装置７から
通知されるポケベル番号を含む呼出信号を生成して送出
するものである。

【０００６】各客室のアダプタ装置５には、センター装
置７がそれらを識別するための識別コードであるアダプ
タコードが予め割り当てられ、各客室のアダプタ装置５
に内蔵されたポケットべル受信機５ａには、センター装
置７がポケベル発信局を介してそれらを選択的に呼び出
すためのポケベル番号が予め割り当てられている。

【０００７】一方、センター装置７は、図１４に示され
るように、各客室の内線ファクシミリ装置に対応したア
ダプタコード及びポケベル番号の対応テーブル７ａを予
め記憶している。

【０００８】ホテル１の一時的な使用者である宿泊客に
は、ホテル１側により特定の客室が割り当てられること
により、特定の内線ファクシミリ装置が割り当てられ
る。その特定の内線ファクシミリ装置が割り当てられた
宿泊客は、その内線ファクシミリ装置の利用を開始する
に先立って、その内線ファクシミリ装置を外部の通信相
手先が特定するためのファクシミリ番号を得るために、
ファクシミリ装置４を操作することによりアダプタ装置
５を通じてセンター装置７を呼出し、ファクシミリ番号
割り当て要求をする。呼出後、アダプタ装置５は、自身
のアダプタコードをＰＢ信号に乗せて送出することによ
りセンター装置７に通知する。

【０００９】センター装置７は、送出されたアダプタコ
ードと、対応テーブル７ａとを比較し、その送出された
アダプタコードと同一の対応テーブル７ａ内のアダプタ
コードにメールボックスＭ１ないしＭｎのうちの１つを
対応させる。メールボックスＭ１ないしＭｎは、前述し
たように、それぞれ特定のファクシミリ番号に対応して
いるため、送出されたアダプタコードは、特定のファク
シミリ番号にも対応付けられたことになる。また、メー
ルボックス及びそれに対応するファクシミリ番号は、ア
ダプタコードとポケベル番号とが対応しているため、そ
の対応するポケベル番号にも対応付けられたことにもな
る。

【００１０】以上の宿泊客による内線ファクシミリ装置
の利用を開始するに先立つファクシミリ番号要求操作
を、以後チェックイン操作と呼ぶことにする。なお、チ
ェックイン操作の後には、チェックイン操作とは逆に、
アダプタコードとファクシミリ番号との対応付けを解除
する操作である、チェックアウト操作が宿泊客またはホ
テル側により可能である。

【００１１】そのチェックイン操作は、各宿泊客ごとに
それぞれ個別に行われる。センター装置７は、チェック
イン操作後に当該内線ファクシミリ装置に対して、その
内線ファクシミリ装置を特定するアダプタコードに対応
付けられたファクシミリ番号を含む使用説明書を送信す
る。宿泊客は、内線ファクシミリ装置が受信したその使
用説明書に記載されたファクシミリ番号を、予定される
通信相手先に対して、その内線ファクシミリ装置を用い
て、または、電話等により連絡する。

【００１２】以上のチェックイン操作による、ホテル１
の各客室の宿泊客に割り当てられた内線ファクシミリ装
置とセンター装置７のメールボックス及びそれに対応す
るファクシミリ番号の対応付けの一例について、図１４
を参照して説明する。

【００１３】同図において、テーブルＴｇは、昨日及び
今日の各客室への宿泊客の割り当てを示している。対応
テーブル７ａは、前述したように、アダプタコードとポ
ケベル番号の対応を示している。テーブルＴｍは、セン
ター装置７が備えるメールボックスとそれに対応するフ
ァクシミリ番号を示している。

【００１４】テーブルＴｇの各客室と、対応テーブル７
ａのアダプタコード及びポケベル番号とは、前述したよ
うに１対１に対応している。テーブルＴｇにおいて、昨
日は、客室１に客Ｄが、客室３に客Ｅが宿泊し、それ以
外の客室には宿泊客がなく、一方、今日は、客室２に客
Ａが、客室３に客Ｂが、客室ｍに客Ｃ宿泊し、それ以外
の客室には宿泊客がなかったとする。それらの宿泊客
は、各客室に割り当てられたことにより、間接的に対応
テーブル７ａと対応付けられることになる。

【００１５】各宿泊客は、各自、前記チェックイン操作
を行ない、センター装置７は、当該アダプタコードに、
他の内線ファクシミリ装置に対応付けられていない空い
ているメールボックスうちの１つを割り当てる。

【００１６】このアダプタコードのメールボックスへの
割り当ては、「昨日」においては、リンクＬｄに示され
るようにコード１がメールボックスＭ２に対応付けら
れ、また、リンクＬｅに示されるようにコード３がメー
ルボックスＭ１に対応付けられられる。

【００１７】一方、「今日」においては、昨日対応付け
られたリンクＬｄ及びリンクＬｅは、それぞれチェック
アウト操作により解除される一方、リンクＬａに示され
るようにコード２がメールボックスＭ１に対応付けら
れ、リンクＬｂに示されるようにコード３がメールボッ
クスＭ２に対応付けられ、また、リンクＬｃに示される
ように、コードｍがメールボックスＭ３に対応付けられ
ている。

【００１８】さて、このように、「今日」において、ア
ダプタコードを介して、メールボックス（ファクシミリ
番号）が割り当てられた宿泊客Ａ、Ｂ、Ｃのうち、例え
ば、宿泊客Ａに対してファクシミリ情報を送信しようと
する外部の通信相手先（図１３に示されるファクシミリ
装置９）は、宿泊客Ａから連絡されたファクシミリ番
号、すなわち、「ＦＡＸ番号１」に発呼して、ファクシ
ミリ情報を送信する。

【００１９】センター装置７は、ファクシミリ装置９か
ら送信されたファクシミリ情報を、受信して「ＦＡＸ番
号１」対応したメールボックスＭ１に一時蓄積する。そ
して、その「メールボックスＭ１」に対応する「コード
１」に対応する「べル番号１」をポケベル発信局８に通
知し、ポケベル発信局８は、その通知されたポケベル番
号を含む呼出信号を生成して送出する。

【００２０】その送出された「べル番号１」に対応する
内線ファクシミリ装置、すなわち、内線ファクシミリ装
置Ｆ２を構成するアダプタ装置５に内臓されたポケット
べル受信機５ａが応答し、通常のポケットべルであれば
べルを鳴らす信号となる信号によりアダプタ装置５を起
動させ、起動したアダプタ装置５は、構内交換装置２を
介してセンター装置７に発呼すると共にＰＢ（プッシュ
ボタン）信号に乗せて自身のアダプタコードを通知す
る。センター装置７は、その通知されたアダプタコード
に対応するメールボックス、すなわち、メールボックス
Ｍ１に蓄積されたファクシミリ情報をその発呼してきた
内線ファクシミリ装置Ｆ２に送信し、内線ファクシミリ
装置Ｆ２は、そのファクシミリ情報を受信して記録出力
する。これにより、ファクシミリ装置９が送信したファ
クシミリ情報が宿泊客Ａの手元に届く。

【００２１】このように、従来のファクシミリ通信装置
によれば、客室の数だけ公衆網３との間にダイヤルイン
回線を設けることなしに、それよりずっと少ないダイヤ
ルイン回線数で、外部のファクシミリ装置から各客室の
内線ファクシミリ装置に対して、見かけ上直接的にファ
クシミリ情報を送信することができるため、ホテル側
は、回線契約料を大幅に低減できると共に、ホテル外部
から着信した宿泊客宛てのファクシミリ受信文書を当該
宿泊客に手渡す等の手間を省くことができるため、ファ
クシミリ受信文書が当該宿泊客の手元に届くのが遅れた
り、誤って別の宿泊客に渡してしまうことを避けること
ができ、高品質なファクシミリ通信サービスを宿泊客に
提供することができる。

【００２２】なお、以上説明した従来のファクシミリ通
信装置では、多数の使用者により使用される施設とし
て、ホテルを例に取って説明したが、それ以外にも、旅
館、大学の研究室、寮、その他の施設についても同様に
適用され得る。

【００２３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のファクシミリ通信装置では、外部のファクシミリ装
置からのセンター装置へのファクシミリ情報の着信をア
ダプタ装置に通知するために個々のアダプタ装置にそれ
ぞれポケットべル受信機を設ける必要があるため、その
使用料が必要であり、通信システムの運用コストがかさ
むという問題点があった。

【００２４】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、ポケットべルを使用しないで従来同様のファクシ
ミリ通信サービスを行うことができるファクシミリ通信
装置を提供することを目的とする。

【００２５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載のファクシミリ通信装置は、１つ以上
のファクシミリ番号のそれぞれに対応したファクシミリ
情報蓄積部を備えたセンター装置と、多数の使用者によ
り使用される施設内に設置された構内交換装置の内線に
接続され、それぞれが特定の使用者に一時的に割り当て
られ得る複数のアダプタ装置と、それらのアダプタ装置
に接続されたファクシミリ装置と、前記構内交換装置に
接続された呼出装置とを備え、前記アダプタ装置のそれ
ぞれに前記センター装置がそれらを識別するための識別
コードを予め割り当てておき、前記センター装置は前記
アダプタ装置からのファクシミリ番号割り当て要求があ
った場合、その要求と共に送出された識別コードを前記
ファクシミリ情報蓄積部のうちの１つに対応させて記憶
することにより前記アダプタ装置に特定のファクシミリ
番号を割り当て、前記ファクシミリ番号のいずれかにフ
ァクシミリ情報の着信があったときは、その着信があっ
たファクシミリ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部
にファクシミリ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミ
リ情報蓄積部に対応する識別コードを前記呼出装置に通
知し、前記呼出装置は、その通知された識別コードに基
づいた内線番号に発呼し、前記構内交換装置は、その内
線番号に対応するアダプタ装置を呼出し、その呼出しに
応答したアダプタ装置は、前記センター装置を呼び出し
て自身の識別コードを通知すると共に、自身に接続され
たファクシミリ装置を呼び出して前記センター装置に回
線接続し、前記センター装置は前記回線接続されたファ
クシミリ装置に対して前記アダプタ装置から通知された
識別コードに対応するファクシミリ情報蓄積部に蓄積し
たファクシミリ情報を送信することを特徴とする。

【００２６】請求項２記載のファクシミリ通信装置は、
１つ以上のファクシミリ番号のそれぞれに対応したファ
クシミリ情報蓄積部を備えたセンター装置と、多数の使
用者により使用される施設内に設置された構内交換装置
の内線に接続され、それぞれが特定の使用者に一時的に
割り当てられ得る複数のアダプタ装置と、それらのアダ
プタ装置に接続されたファクシミリ装置と、前記構内交
換装置に接続された呼出装置とを備え、前記アダプタ装
置のそれぞれに前記センター装置がそれらを識別するた
めの識別コードを予め割り当てておき、前記センター装
置は、前記アダプタ装置からのファクシミリ番号割り当
て要求があった場合、その要求と共に送出された識別コ
ードを前記ファクシミリ情報蓄積部のうちの１つに対応
させて記憶することにより前記アダプタ装置に特定のフ
ァクシミリ番号を割り当て、前記ファクシミリ番号のい
ずれかにファクシミリ情報の着信があったときは、その
着信があったファクシミリ番号に対応したファクシミリ
情報蓄積部にファクシミリ情報を蓄積すると共に、当該
ファクシミリ情報蓄積部に対応する識別コードを前記呼
出装置に通知し、前記アダプタ装置は、所定時間毎に前
記呼出装置を呼出し、その呼出装置に自身の識別コード
がある場合は、前記センター装置を呼び出して自身の識
別コードを通知すると共に、自身に接続されたファクシ
ミリ装置を呼び出して前記センター装置に回線接続し、
前記センター装置は前記回線接続されたファクシミリ装
置に対して前記アダプタ装置から通知された識別コード
に対応するファクシミリ情報蓄積部に蓄積したファクシ
ミリ情報を送信することを特徴とする。

【００２７】請求項３記載のファクシミリ通信装置は、
１つ以上のファクシミリ番号のそれぞれに対応したファ
クシミリ情報蓄積部を備えたセンター装置と、多数の使
用者により使用される施設内に設置された構内交換装置
の内線に接続され、それぞれが特定の使用者に一時的に
割り当てられ得る複数のアダプタ装置と、それらのアダ
プタ装置に接続されたファクシミリ装置及び電話装置
と、前記構内交換装置に接続された呼出装置とを備え、
前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置がそれ
らを識別するための識別コードを予め割り当てておき、
前記センター装置は、前記アダプタ装置からファクシミ
リ番号割り当て要求があった場合、その要求と共に送出
された識別コードを前記ファクシミリ情報蓄積部のうち
の１つに対応させて記憶することにより前記アダプタ装
置に特定のファクシミリ番号を割り当て、前記ファクシ
ミリ番号のいずれかにファクシミリ情報の着信があった
ときは、その着信があったファクシミリ番号に対応した
ファクシミリ情報蓄積部にファクシミリ情報を蓄積する
と共に、当該ファクシミリ情報蓄積部に対応する識別コ
ードを前記呼出装置に通知し、前記呼出装置は、その通
知された識別コードに基づいた内線番号に発呼し、前記
構内交換装置は、発呼端末が前記呼出装置であるとき
は、被呼側のアダプタ装置を第１の着信パターンの呼出
信号で呼出し、発呼端末が前記呼出装置でないときは、
被呼側のアダプタ装置を第２の着信パターンの呼出信号
で呼出し、前記アダプタ装置は、前記第２の着信パター
ンの呼出信号で呼び出された場合は、自身に接続された
電話装置を呼出して回線接続して通話し、前記第１の着
信パターンの呼出信号で呼び出された場合は、前記セン
ター装置を呼び出して自身の識別コードを通知すると共
に、自身に接続されたファクシミリ装置を呼び出して前
記センター装置に回線接続し、前記センター装置は前記
回線接続されたファクシミリ装置に対して前記アダプタ
装置から通知された識別コードに対応するファクシミリ
情報蓄積部に蓄積したファクシミリ情報を送信すること
を特徴とする。

【００２８】請求項４記載のファクシミリ通信装置は、
１つ以上のファクシミリ番号のそれぞれに対応したファ
クシミリ情報蓄積部を備えたセンター装置と、多数の使
用者により使用される施設内に設置された構内交換装置
の内線に接続され、それぞれが特定の使用者に一時的に
割り当てられ得る複数のアダプタ装置と、それらのアダ
プタ装置に接続されたファクシミリ装置及び電話装置
と、前記構内交換装置に接続された呼出装置とを備え、
前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置がそれ
らを識別するための識別コードを予め割り当てておき、
前記センター装置は、前記アダプタ装置からファクシミ
リ番号割り当て要求があった場合、その要求と共に送出
された識別コードを前記ファクシミリ情報蓄積部のうち
の１つに対応させて記憶することにより前記アダプタ装
置に特定のファクシミリ番号を割り当て、前記ファクシ
ミリ番号のいずれかにファクシミリ情報の着信があった
ときは、その着信があったファクシミリ番号に対応した
ファクシミリ情報蓄積部にファクシミリ情報を蓄積する
と共に、当該ファクシミリ情報蓄積部に対応する識別コ
ードを前記呼出装置に通知し、前記呼出装置は、その通
知された識別コードに基づいた内線番号に発呼して被呼
側のアダプタ装置を所定回数以下の着信回数の呼出信号
で呼出し、前記アダプタ装置は、前記所定回数以上の着
信回数の呼出信号で呼出された場合は、自身に接続され
た電話装置を呼出して回線接続して通話し、前記所定回
数以下の着信回数の呼出信号で呼出された場合は、前記
センター装置を呼び出して自身の識別コードを通知する
と共に、自身に接続されたファクシミリ装置を呼び出し
て前記センター装置に回線接続し、前記センター装置は
前記回線接続されたファクシミリ装置に対して前記アダ
プタ装置から通知された識別コードに対応するファクシ
ミリ情報蓄積部に蓄積したファクシミリ情報を送信する
ことを特徴とする。

【００２９】請求項５記載のファクシミリ通信装置は、
１つ以上のファクシミリ番号のそれぞれに対応したファ
クシミリ情報蓄積部を備えたセンター装置と、多数の使
用者により使用される施設内に設置された構内交換装置
の内線に接続され、それぞれが特定の使用者に一時的に
割り当てられ得る複数のアダプタ装置と、それらのアダ
プタ装置に接続されたファクシミリ装置及び電話装置
と、前記構内交換装置に接続された呼出装置とを備え、
前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置がそれ
らを識別するための識別コードを予め割り当てておき、
前記センター装置は、前記アダプタ装置からファクシミ
リ番号割り当て要求があった場合、その要求と共に送出
された識別コードを前記ファクシミリ情報蓄積部のうち
の１つに対応させて記憶することにより前記アダプタ装
置に特定のファクシミリ番号を割り当て、前記ファクシ
ミリ番号のいずれかにファクシミリ情報の着信があった
ときは、その着信があったファクシミリ番号に対応した
ファクシミリ情報蓄積部にファクシミリ情報を蓄積する
と共に、当該ファクシミリ情報蓄積部に対応する識別コ
ードを前記呼出装置に通知し、前記呼出装置は、その通
知された識別コードに基づいた内線番号に発呼して被呼
側のアダプタ装置を呼び出すと共に特定周波数の信号を
所定時間内に送出し、前記アダプタ装置は、呼び出され
た後前記所定時間内に前記特定周波数の信号を検出しな
い場合は、自身に接続された電話装置を呼出して回線接
続して通話し、呼び出された後前記所定時間内に前記特
定周波数の信号を検出した場合は、前記センター装置を
呼び出して自身の識別コードを通知すると共に、自身に
接続されたファクシミリ装置を呼び出して前記センター
装置に回線接続し、前記センター装置は前記回線接続さ
れたファクシミリ装置に対して前記アダプタ装置から通
知された識別コードに対応するファクシミリ情報蓄積部
に蓄積したファクシミリ情報を送信することを特徴とす
る。

【００３０】

【作用】請求項１記載のファクシミリ通信装置によれ
ば、前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置が
それらを識別するための識別コードが予め割り当てられ
る。前記アダプタ装置は、前記センター装置に発呼して
自身に割り当てられた識別コードを送出することにより
ファクシミリ番号割り当て要求をする。前記センター装
置は前記アダプタ装置からのファクシミリ番号割り当て
要求があった場合、その要求と共に送出された識別コー
ドを前記ファクシミリ情報蓄積部のうちの１つに対応さ
せて記憶する。これにより、特定のアダプタ装置に特定
のファクシミリ番号が割り当てられる。外部のファクシ
ミリ装置が、特定のアダプタ装置に接続されたファクシ
ミリ装置にファクシミリ情報を送信する場合は、その外
部のファクシミリ装置は、そのアダプタ装置に割当てら
れたファクシミリ番号に発呼する。前記センター装置
は、前記ファクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情
報の着信があったときは、その着信があったファクシミ
リ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部に着信したフ
ァクシミリ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミリ情
報蓄積部に対応する識別コードを前記呼出装置に通知す
る。一方、前記呼出装置は、前記センター装置から通知
された識別コードに基づいた内線番号に発呼する。前記
構内交換装置は、前記呼出装置から通知された内線番号
に対応するアダプタ装置を呼び出す。その呼出しに応答
したアダプタ装置は、前記センター装置に発呼して自身
の識別コードを通知すると共に、自身に接続されたファ
クシミリ装置を呼び出す。これにより、センター装置と
ファクシミリ装置が回線接続され、前記センター装置は
その回線接続されたファクシミリ装置に対して前記アダ
プタ装置から通知された識別コードに対応するファクシ
ミリ情報蓄積部に蓄積したファクシミリ情報を送信す
る。これにより、外部のファクシミリ装置から前記セン
ター装置へのファクシミリ情報の着信を前記アダプタ装
置に通知するためにポケットべルを用いなくても、外部
のファクシミリ装置から送信されたファクシミリ情報を
目的のファクシミリ装置に受信させることができる。

【００３１】請求項２記載のファクシミリ通信装置によ
れば、前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置
がそれらを識別するための識別コードが予め割り当てら
れる。前記アダプタ装置は、前記センター装置に発呼し
て自身に割り当てられた識別コードを送出することによ
りファクシミリ番号割り当て要求をする。前記センター
装置は前記アダプタ装置からのファクシミリ番号割り当
て要求があった場合、その要求と共に送出された識別コ
ードを前記ファクシミリ情報蓄積部のうちの１つに対応
させて記憶する。これにより、特定のアダプタ装置に特
定のファクシミリ番号が割り当てられる。外部のファク
シミリ装置が、特定のアダプタ装置に接続されたファク
シミリ装置にファクシミリ情報を送信する場合は、その
外部のファクシミリ装置は、そのアダプタ装置に割当て
られたファクシミリ番号に発呼する。前記センター装置
は、前記ファクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情
報の着信があったときは、その着信があったファクシミ
リ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部に着信したフ
ァクシミリ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミリ情
報蓄積部に対応する識別コードを前記呼出装置に通知す
る。前記アダプタ装置は、所定時間毎に前記呼出装置を
呼出し、その呼出装置に自身の識別コードがある場合
は、前記センター装置に発呼して自身の識別コードを通
知すると共に、自身に接続されたファクシミリ装置を呼
び出す。これにより、センター装置とファクシミリ装置
が回線接続され、前記センター装置はその回線接続され
たファクシミリ装置に対して前記アダプタ装置から通知
された識別コードに対応するファクシミリ情報蓄積部に
蓄積したファクシミリ情報を送信する。したがって、自
身の識別コードの有無を確認するために、前記アダプタ
装置から前記呼出装置を呼び出すため、ファクシミリ装
置のみならず電話装置がアダプタ装置に接続されている
場合でも、構内交換装置とファクシミリ装置とを結ぶ１
本の内線回線のみでファクシミリ装置によるファクシミ
リ通信及び電話装置による通話が可能となる。

【００３２】請求項３記載のファクシミリ通信装置によ
れば、前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置
がそれらを識別するための識別コードが予め割り当てら
れる。前記アダプタ装置は、前記センター装置に発呼し
て自身に割り当てられた識別コードを送出することによ
りファクシミリ番号割り当て要求をする。前記センター
装置は前記アダプタ装置からのファクシミリ番号割り当
て要求があった場合、その要求と共に送出された識別コ
ードを前記ファクシミリ情報蓄積部のうちの１つに対応
させて記憶する。これにより、特定のアダプタ装置に特
定のファクシミリ番号が割り当てられる。外部のファク
シミリ装置が、特定のアダプタ装置に接続されたファク
シミリ装置にファクシミリ情報を送信する場合は、その
外部のファクシミリ装置は、そのアダプタ装置に割当て
られたファクシミリ番号に発呼する。前記センター装置
は、前記ファクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情
報の着信があったときは、その着信があったファクシミ
リ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部に着信したフ
ァクシミリ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミリ情
報蓄積部に対応する識別コードを前記呼出装置に通知す
る。前記呼出装置は、その通知された識別コードに基づ
いた内線番号に発呼する。前記構内交換装置は、発呼端
末が前記呼出装置であるときは、被呼側のアダプタ装置
を第１の着信パターンの呼出信号で呼出し、発呼端末
が、ファクシミリ装置や電話装置等であって前記呼出装
置でないときは、被呼側のアダプタ装置を第２の着信パ
ターンの呼出信号で呼出す。この場合互いにパターンが
異なる第１及び第２の着信パターンの呼出し信号として
は、例えば第１の着信パターンの呼出し信号を、１秒お
きに断続する信号とし、第２の着信パターンの呼出し信
号を、２秒おきに断続する信号とすること等で実現でき
る。前記アダプタ装置は、前記第２の着信パターンの呼
出信号で呼び出された場合は、自身に接続された電話装
置を呼出して、発呼側電話装置とその電話装置を回線接
続して通話する。一方、前記第１の着信パターンの呼出
信号で呼び出された場合は、前記センター装置に発呼し
て自身の識別コードを通知すると共に、自身に接続され
たファクシミリ装置を呼び出す。これにより、センター
装置とファクシミリ装置が回線接続され、前記センター
装置はその回線接続されたファクシミリ装置に対して前
記アダプタ装置から通知された識別コードに対応するフ
ァクシミリ情報蓄積部に蓄積したファクシミリ情報を送
信する。これにより、構内交換装置とアダプタ装置とを
結ぶ内線回線が１本のみであってもファクシミリ装置に
よるファクシミリ通信及び電話装置による通話が可能と
なる。また、請求項２記載のファクシミリ通信方法のよ
うに、アダプタ装置が所定時間毎に呼出装置を呼出すこ
とにより生じるファクシミリ情報の配信が遅延すること
がない。

【００３３】請求項４記載のファクシミリ通信装置によ
れば、前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置
がそれらを識別するための識別コードが予め割り当てら
れる。前記アダプタ装置は、前記センター装置に発呼し
て自身に割り当てられた識別コードを送出することによ
りファクシミリ番号割り当て要求をする。前記センター
装置は前記アダプタ装置からのファクシミリ番号割り当
て要求があった場合、その要求と共に送出された識別コ
ードを前記ファクシミリ情報蓄積部のうちの１つに対応
させて記憶する。これにより、特定のアダプタ装置に特
定のファクシミリ番号が割り当てられる。外部のファク
シミリ装置が、特定のアダプタ装置に接続されたファク
シミリ装置にファクシミリ情報を送信する場合は、その
外部のファクシミリ装置は、そのアダプタ装置に割当て
られたファクシミリ番号に発呼する。前記センター装置
は、前記ファクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情
報の着信があったときは、その着信があったファクシミ
リ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部に着信したフ
ァクシミリ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミリ情
報蓄積部に対応する識別コードを前記呼出装置に通知す
る。前記呼出装置は、その通知された識別コードに基づ
いた内線番号に発呼して、被呼側のアダプタ装置を所定
回数以下の着信回数の呼出信号、例えば２回以下の着信
回数の呼出信号で呼出す。前記アダプタ装置は、前記所
定回数以上の着信回数の呼出信号で呼出された場合は、
自身に接続された電話装置を呼出して発呼側電話装置と
回線接続して通話する。一方、前記所定回数以下の着信
回数の呼出信号で呼出された場合は、前記センター装置
に発呼して自身の識別コードを通知すると共に、自身に
接続されたファクシミリ装置を呼び出す。これにより、
センター装置とファクシミリ装置が回線接続され、前記
センター装置はその回線接続されたファクシミリ装置に
対して前記アダプタ装置から通知された識別コードに対
応するファクシミリ情報蓄積部に蓄積したファクシミリ
情報を送信する。これにより、構内交換装置とアダプタ
装置とを結ぶ内線回線が１本のみであってもファクシミ
リ装置によるファクシミリ通信及び電話装置による通話
が可能となる。また、請求項２記載のファクシミリ通信
方法のように、アダプタ装置が所定時間毎に呼出装置を
呼出すことにより生じるファクシミリ情報の配信が遅延
することがない。

【００３４】請求項５記載のファクシミリ通信装置によ
れば、前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置
がそれらを識別するための識別コードが予め割り当てら
れる。前記アダプタ装置は、前記センター装置に発呼し
て自身に割り当てられた識別コードを送出することによ
りファクシミリ番号割り当て要求をする。前記センター
装置は前記アダプタ装置からのファクシミリ番号割り当
て要求があった場合、その要求と共に送出された識別コ
ードを前記ファクシミリ情報蓄積部のうちの１つに対応
させて記憶する。これにより、特定のアダプタ装置に特
定のファクシミリ番号が割り当てられる。外部のファク
シミリ装置が、特定のアダプタ装置に接続されたファク
シミリ装置にファクシミリ情報を送信する場合は、その
外部のファクシミリ装置は、そのアダプタ装置に割当て
られたファクシミリ番号に発呼する。前記センター装置
は、前記ファクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情
報の着信があったときは、その着信があったファクシミ
リ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部に着信したフ
ァクシミリ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミリ情
報蓄積部に対応する識別コードを前記呼出装置に通知す
る。前記呼出装置は、その通知された識別コードに基づ
いた内線番号に発呼すると共に特定周波数、例えば１０
００Ｈｚの周波数の信号を、所定時間内、例えば、５秒
以内に送出する。前記アダプタ装置は、呼び出された
後、前記所定時間（５秒）内に前記特定周波数（１００
０Ｈｚ）の信号を検出しない場合は、自身に接続された
電話装置を呼出して発呼側電話装置と回線接続して通話
する。一方、呼び出された後、前記所定時間（５秒）内
に前記特定周波数（１０００Ｈｚ）の信号を検出した場
合は、前記センター装置に発呼して自身の識別コードを
通知すると共に、自身に接続されたファクシミリ装置を
呼び出す。これにより、センター装置とファクシミリ装
置が回線接続され、前記センター装置はその回線接続さ
れたファクシミリ装置に対して前記アダプタ装置から通
知された識別コードに対応するファクシミリ情報蓄積部
に蓄積したファクシミリ情報を送信する。これにより、
構内交換装置とアダプタ装置とを結ぶ内線回線が１本の
みであってもファクシミリ装置によるファクシミリ通信
及び電話装置による通話が可能となる。また、請求項２
記載のファクシミリ通信方法のように、アダプタ装置が
所定時間毎に呼出装置を呼出すことにより生じるファク
シミリ情報の配信が遅延することがない。

【００３５】

【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。なお、以下の説明において、従
来のファクシミリ通信装置の構成を示す図１３と同一部
分または相当する部分には、同一符号を付す。

【００３６】図１は、本発明にかかるファクシミリ通信
装置の構成を示している。

【００３７】同図において、多数の使用者により使用さ
れる施設のひとつであるホテル１に設置された構内交換
装置２は公衆網３に接続されている。ホテル１内の客室
Ｒ１から客室Ｒｍまでの各客室には、それぞれ、構内交
換装置２に内線接続されたアダプタ装置５と、そのアダ
プタ装置５に接続されたファクシミリ装置４及び電話装
置１０とから構成される内線端末装置Ｔ１ないしＴｍが
配置されている。また、構内交換装置２には呼出装置１
１が接続されている。また、呼出装置１１は、後述する
図５に示される対応テーブル１１ａを記憶している。こ
の対応テーブル１１ａは、アダプタ装置５に予め割当て
られたアダプタコードと、呼出装置１１が構内交換装置
２を介してアダプタ装置５を呼び出すための内線番号と
が対応付けられたテーブルである。

【００３８】センター装置７は、公衆網３に接続される
と共に、１つ以上のファクシミリ番号のそれぞれに対応
した、ファクシミリ情報蓄積部であるメールボックスＭ
１ないしＭｎを備えている。

【００３９】各客室のアダプタ装置５には、センター装
置７がそれらを識別するための識別コードであるアダプ
タコードが予め割り当てられている。

【００４０】図２に、アダプタ装置５の構成例を示す。
同図において、Ｍ−ＣＰＵ２０は、装置各部を制御する
マイクロコンピュータであり、内部に図示しないマイク
ロプロセッサ、ＲＡＭ及びＲＯＭを備え、ＲＡＭは作業
領域として用いられ、ＲＯＭは制御プログラムや制御デ
ータ及び、図５に示される対応テーブル１１ａを記憶し
ており必要に応じて参照される。

【００４１】着信検出回路２１は、構内交換装置２から
の呼出信号を検出してＭ−ＣＰＵ２０に通知するもので
ある。トーンダイヤラ２２は、Ｍ−ＣＰＵ２０から指定
された所定の内線番号に対応するＰＢ信号を内線回線を
経由して構内交換装置２に送出するものである。

【００４２】１６Ｈｚ発生回路２３は、Ｍ−ＣＰＵ２０
からの指令に基づいて後述するスイッチＳ１に接続され
たファクシミリ装置４また電話装置１０に１６Ｈｚの呼
出信号を送出してそれらを呼び出すためのものである。

【００４３】スイッチＳ２は、Ｍ−ＣＰＵ２０により制
御されるものであり、内線回線をファクシミリ装置４ま
たは電話装置１０に接続するためのものである。スイッ
チＳ１は、内線回線または１６Ｈｚ発生回路の出力をフ
ァクシミリ装置４または電話装置１０に選択的に切り替
えるものであり、Ｍ−ＣＰＵ２０により制御される。

【００４４】アダプタ装置５の別の構成例を図３に示
す。同図において、図２に示されるものと異なる点は、
スイッチＳ１ががなく、スイッチＳ２を介した内線回線
または１６Ｈｚ発生回路の出力がファクシミリ装置４に
直接接続されていることである。

【００４５】つまり、図２に示されるアダプタ装置５
が、１本の内線回線にファクシミリ装置４及び電話装置
１０が収容されている構成であるのに対して、図３に示
されるアダプタ装置５は、１本の内線回線にファクシミ
リ装置４のみが収容されている構成となっている。後述
する各実施例では、アダプタ装置５として、図２または
図３に示されるものが適用される。

【００４６】さて、ホテル１の一時的な使用者である宿
泊客には、ホテル１側により特定の客室が割り当てられ
ることにより、特定の内線端末装置が割り当てられる。
その特定の内線端末装置が割り当てられた宿泊客は、そ
の内線端末装置の利用を開始するに先立って、その内線
端末装置を外部の通信相手先が特定するためのファクシ
ミリ番号を得るためのチェックイン操作をする。

【００４７】後述する各実施例に共通の手順である、そ
のチェックイン操作の手順について図４を参照して説明
する。同図において、宿泊客により操作されるファクシ
ミリ装置４はアダプタ装置５を通じてセンター装置７へ
発呼し（処理１０１）、ファクシミリ番号割り当て要求
をする。呼出後、アダプタ装置５は、自身のアダプタコ
ードをＰＢ信号に乗せて送出することによりセンター装
置７に通知する。

【００４８】センター装置７は、送出されたアダプタコ
ードをメールボックスＭ１ないしＭｎのうちの空いてい
る、すなわち、まだ他のアダプタコードが割り当てられ
ていないメールボックスに割り当てて記憶する（処理１
０２）。

【００４９】これにより、ファクシミリ番号割り当て要
求をしたアダプタ装置５を含む内線端末装置に特定のメ
ールボックス及びそれに対応したファクシミリ番号が割
り当てられたことになる。

【００５０】センター装置７は、メールボックスを割り
当てた内線端末装置に対して、そのメールボックスに対
応したファクシミリ番号を含む使用説明書を送信する。
（処理１０３）。その使用説明書は、センター装置７と
まだ回線が接続されたままの当該内線端末装置を構成す
るファクシミリ装置４により受信され、ファクシミリ装
置４は、その受信した使用説明書を記録出力する。

【００５１】宿泊客は、ファクシミリ装置４により記録
出力された使用説明書に記載されたファクシミリ番号
を、予定される通信相手先に対して、ファクシミリ装置
４を用いて、または、電話装置１０を用いて連絡する。

【００５２】以上の手順によるチェックイン操作は、各
宿泊客ごとにそれぞれ個別に行われるが、その場合にお
ける、ホテル１の各客室の宿泊客に割り当てられたアダ
プタ装置５のアダプタコード及びホテル１内でアダプタ
装置５を構内交換装置２を介して呼び出すための内線番
号と、センター装置７のメールボックス及びそれに対応
するファクシミリ番号の対応付けの一例について、図５
を参照して説明する。

【００５３】同図において、テーブルＴｇは、昨日及び
今日の各客室への宿泊客の割り当てを示している。対応
テーブル１１ａは、前述したように、呼出装置１１が記
憶しているものであり、アダプタ装置５のアダプタコー
ドと、構内交換装置２を介して呼出装置１１がアダプタ
装置５を呼び出すための内線番号とが対応付けられたテ
ーブルである。このテーブルを参照することにより、呼
出装置１１は、後述するセンター装置７からファクシミ
リ情報に付帯して転送されるアダプタコードに基づい
て、そのファクシミリ情報を送信すべき内線端末装置を
呼び出すことができる。

【００５４】この場合、センター装置７がアダプタ装置
５を識別するためのアダプタコードを、ホテル１の内線
端末装置の内線番号として直接適用しないのは、本実施
例では、センター装置７によりサービスされるのは、ホ
テル１のみであるが、センター装置７は、ホテル１のみ
に限らず複数のホテルのためのセンター装置として機能
することができ、そのため、どのホテルのどのアダプタ
装置であるかを識別するために、アダプタコードは、ひ
とつひとつのアダプタ装置に異なるものを割り当てる必
要がある。一方、内線番号は、同一ホテル内で重複して
割り当てると不都合を生じるが、あるホテルで使用され
ている内線番号が他のホテルで使用されていても不都合
はなく、かえって、あるホテル内での内線番号の割り当
てが、他のホテルでの内線番号の割当により影響を受け
るのは、ホテル側にとって大きな弊害となるため、同一
の内線番号を複数のホテルで重複して使用可能とするた
めである。

【００５５】さて、テーブルＴｍは、センター装置７が
備えるメールボックスとそれに対応するファクシミリ番
号を示している。

【００５６】テーブルＴｇの各客室と、対応テーブル１
１ａのアダプタコード及び内線番号番号とは、前述した
ように１対１に対応している。テーブルＴｇにおいて、
昨日は、客室１に客Ｄが、客室３に客Ｅが宿泊し、それ
以外の客室には宿泊客がなく、一方、今日は、客室２に
客Ａが、客室３に客Ｂが、客室ｍに客Ｃ宿泊し、それ以
外の客室には宿泊客がなかったとする。それらの宿泊客
は、各客室に割り当てられたことにより、間接的に対応
テーブル１１ａと対応付けられることになる。

【００５７】各宿泊客は、各自、前記チェックイン操作
を行ない、センター装置７は、当該アダプタコードに、
他の内線端末装置に対応付けられていない空いているメ
ールボックスうちの１つを割り当てる。

【００５８】このアダプタコードのメールボックスへの
割り当ては、「昨日」においては、リンクＬｄに示され
るようにコード１がメールボックスＭ２に対応付けら
れ、また、リンクＬｅに示されるようにコード３がメー
ルボックスＭ１に対応付けられられる。

【００５９】一方、「今日」においては、昨日対応付け
られたリンクＬｄ及びリンクＬｅは、それぞれチェック
アウト操作により解除される一方、リンクＬａに示され
るようにコード２がメールボックスＭ１に対応付けら
れ、リンクＬｂに示されるようにコード３がメールボッ
クスＭ２に対応付けられ、また、リンクＬｃに示される
ように、コードｍがメールボックスＭ３に対応付けられ
ている。

【００６０】さて、このように、「今日」において、ア
ダプタコードを介して、メールボックス及びファクシミ
リ番号が割り当てられた宿泊客Ａ、Ｂ、Ｃのうち、例え
ば、宿泊客Ａに対して、図１に示される外部の通信相手
先であるファクシミリ装置９からファクシミリ情報を送
信しようとする場合、宿泊客Ａは、チェックイン操作に
よりセンター装置７から通知されたファクシミリ番号を
前もってファクシミリ装置９の操作者に連絡する。そし
て、連絡を受けたファクシミリ装置９の操作者は、ファ
クシミリ情報を宿泊客Ａに対して送信しようとするとき
は、連絡されたファクシミリ番号、すなわち、「ＦＡＸ
番号１」に発呼する。

【００６１】このように、ホテル１の宿泊客に対してフ
ァクシミリ情報を送信する場合、外部のファクシミリ装
置９は、従来同様に、センター装置７に対してファクシ
ミリ情報を送信する。そして、本実施例では、センター
装置７がそのファクシミリ情報を受信して、その受信し
たファクシミリ情報を蓄積するメールボックスに対応付
けられたアダプタコードをホテル１内の呼出装置１１に
通知し、呼出装置１１がその通知されたアダプタコード
に対応するアダプタ装置５に対して当該アダプタ装置宛
てのファクシミリ情報がセンター装置に着信したことを
通知するか、あるいはアダプタ装置５が前記呼出装置１
１に対して、前記センター装置７から自身のアダプタコ
ードが通知されていないかを問い合わせることにより、
センター装置７への自身宛てのファクシミリ情報の着信
を知ったアダプタ装置５が、センター装置７に発呼し
て、センター装置７から当該アダプタ装置５に接続され
たファクシミリ装置４に対してファクシミリ情報が送信
される。

【００６２】以下、本実施例にかかるファクシミリ通信
手順について説明する。

【００６３】先ず、後述する各実施例に共通な、センタ
ー装置７が外部のファクシミリ装置からファクシミリ情
報を受信する場合の処理手順について図６を参照して説
明する。同図において、センター装置７は、外部のファ
クシミリ装置からの着信を待つ（判断２０１のＮｏルー
プ）。着信があった場合（判断２０１のＹｅｓ）、着信
したファクシミリ情報を着信があったファクシミリ番号
に対応するメールボックスに蓄積する（処理２０２）。
そして、当該メールボックスに対応するアダプタコード
を呼出装置１１に通知する（処理２０３）。この場合、
センター装置７から呼出装置１１に対してアダプタコー
ドを通知する方法としては、センター装置７が公衆網３
を介して呼出装置１１を呼出して回線接続し、アダプタ
コードをＰＢ（プッシュボタン）信号により送出する方
法が考えられる。

【００６４】次に、センター装置７のメールボックスに
着信したファクシミリ情報が、所定の宛先のファクシミ
リ装置に送信される手順を示す複数の実施例について順
を追って説明する。

【００６５】先ず、第１実施例について、図７及び図８
を参照して説明する。なお、第１実施例では、アダプタ
装置として図３に示されるものを適用する。図７におい
て、呼出装置１１は、センター装置７からの着信を監視
している（判断３０１のＮｏループ）。着信があった場
合（判断３０１のＹｅｓ）、センター装置７からＰＢ信
号により伝送されて通知されるアダプタコードを受信し
て記憶する（処理３０２）。この処理３０２は、前述の
図６に示される手順における処理２０３に対応する処理
である。

【００６６】そして、その受信したアダプタコードを対
応テーブル１１ａと比較することにより内線番号に変換
し（処理３０３）、その内線番号に発呼することによ
り、その内線番号に対応するアダプタ装置５に内線発信
し（処理３０４）、応答があるのを待つ（判断３０５の
Ｎｏから処理３０４のループ）。アダプタ装置５の着信
検出回路２１が着信を検出して応答があった場合（判断
３０５のＹｅｓ）、図８に示される手順を実行する。

【００６７】図８に示される手順は、第１実施例のみな
らず、後述する他の実施例でも共通に実行される手順で
ある。したがって、後述する他の実施例の説明では、図
８に示される手順については、詳細な説明は省略する。

【００６８】さて、アダプタ装置５の着信検出回路２１
が着信を検出して応答があった場合（判断３０５のＹｅ
ｓ）、図８の手順に移り、その呼出装置１１の呼出しに
応答したアダプタ装置５が、センター装置７を呼出し、
ＰＢ信号により自身のアダプタコード通知する（処理１
００１）。センター装置７は、その通知されたアダプタ
コードに該当するメールボックスの内容をチェックする
（処理１００２）。当該メールボックスにファクシミリ
情報が蓄積されていなければ（判断１００３のＮｏ）、
回線を切断して処理を終了する。蓄積されていれば（判
断１００３のＹｅｓ）、アダプタ装置５に対してＰＢ信
号によりその旨を通知する。（処理１００４）。その通
知を受けてアダプタ装置５のＭ−ＣＰＵ２０は１６Ｈｚ
発生回路２３を起動してファクシミリ装置４を呼び出す
（処理１００５）。そして、ファクシミリ装置４の応答
があった場合（判断１００６のＹｅｓ）は、アダプタ装
置５は、ファクシミリ装置４の受信準備が整ったとし
て、センター装置７に対して、ＰＢ信号によりその旨を
伝え、ファクシミリ情報の送信を要求する（処理１００
７）。その要求を受けてセンター装置７は、該当するメ
ールボックスに蓄積しておいたファクシミリ情報をファ
クシミリ装置４に送信する（処理１００８）。このと
き、アダプタ装置５のスイッチＳ２が閉結されてセンタ
ー装置７とファクシミリ装置４とが回線接続された状態
になっている。

【００６９】一方、ファクシミリ装置４の応答がない場
合（判断１００６のＮｏ）は、アダプタ装置５は、通信
システムの異常と判断してセンター装置７にその旨をＰ
Ｂ信号により通知し（処理１００９）、センター装置７
は、その通知をうけて、ホテル１側のシステム管理者等
に対して、通信システムの異常を伝えるファクシミリ文
書を送信するなどして警告通知する。例え（処理１０１
０）、処理１００８または処理１０１０の後は、図７の
判断３０１からの処理に戻る。

【００７０】以上の手順により、センター装置７に着信
した外部のファクシミリ装置９からのファクシミリ情報
が、ホテル１内の所定の宛先のファクシミリ装置４に送
信され、従来同様の通信サービスが提供できる。また、
センター装置７へのファクシミリ情報の着信をアダプタ
装置５に通知するために従来必要であったポケットべル
が不要となるため、その使用料も一切不要となり通信シ
ステムの運用コストが大幅に低減される。

【００７１】次に、センター装置７のメールボックスに
着信したファクシミリ情報が、所定の宛先のファクシミ
リ装置に送信される手順の第２実施例について図９及
び、各実施例に共通の手順を示す図８を参照して説明す
る。なお、第２実施例では、アダプタ装置として図２に
示されるものを適用する。

【００７２】図９において、アダプタ装置５は、所定時
間（例えば１５分）の経過を待つ（判断４０１のＮｏル
ープ）。所定時間が経過すると（判断４０１のＹｅ
ｓ）、トーンダイヤラ２２を起動して呼出装置１１を呼
び出す内線番号のＰＢ信号を内線回線に送出して、応答
があるまで呼出装置１１に内線発信する（処理４０２か
ら判断４０３のＮｏループ）。応答があった場合（判断
４０３のＹｅｓ）、呼出装置１１に自身のアダプタコー
ドが記憶されているかを調べる（判断４０４）。記憶さ
れていない場合（判断４０４のＮｏ）は、判断４０１に
戻り再び所定時間の経過を待つ。蓄積されている場合
（判断４０４のＹｅｓ）は、図８に示される共通手順を
実行して、判断４０１に戻る。

【００７３】以上の手順により、センター装置７に着信
した外部のファクシミリ装置９からのファクシミリ情報
が、ホテル１内の所定の宛先のファクシミリ装置４に送
信され、従来同様の通信サービスが提供できる。また、
センター装置７へのファクシミリ情報の着信をアダプタ
装置５に通知するために従来必要であったポケットべル
が不要となるため、その使用料も一切不要となり通信シ
ステムの運用コストが大幅に低減される。

【００７４】また、ファクシミリ装置４と呼出装置１１
との回線接続は呼出装置１１側ではなく、アダプタ装置
５側から行われるため、１本の内線回線で構内交換装置
２に接続されたアダプタ装置５にファクシミリ装置４と
電話装置１０とが収容されている場合でも、通常はスイ
ッチＳ１を電話装置１０側に切り替えておき、着信検出
回路２１で着信を検出した場合はスイッチＳ１を閉結す
れば電話装置１０による着信ができるため、電話装置１
０による通話とファクシミリ装置４によるファクシミリ
通信の両立が可能であり、内線回線を有効利用すること
ができる。

【００７５】次に、センター装置７のメールボックスに
着信したファクシミリ情報が、所定の宛先のファクシミ
リ装置に送信される手順の第３実施例について図１０及
び、各実施例に共通の手順を示す図８を参照して説明す
る。なお、第３実施例では、アダプタ装置として図２に
示されるものを適用する。

【００７６】図１０において、構内交換装置２は、それ
に接続された各内線端末装置また呼出装置１１から内線
呼び出しがあるのを待つ（判断５０１のＮｏループ）。
呼び出しがあった場合（判断５０１のＹｅｓ）、それが
呼出装置１１からの呼び出しである場合（判断５０２の
Ｙｅｓ）、処理５０３以降の処理を実行する。呼出装置
からの呼び出しではなく、他の内線端末装置からの呼び
出しである場合（判断５０２のＮｏ）、処理５０９以降
の処理を実行する。

【００７７】先ず、呼出装置１１からの呼び出しでない
場合（判断５０２のＮｏ）の処理５０９以降の処理につ
いて説明する。呼出装置１１からの呼び出しでないとい
うことは、その呼び出しは電話装置１０による通話のた
めの呼び出しということになる。したがって、構内交換
装置２は、発呼側の内線端末装置から伝送された内線番
号に対応する被呼側の内線端末装置のアダプタ装置５に
対して、電話装置１０宛の内線呼び出しがあることを伝
えるために、第２の着信パターンの呼出信号である、電
話装置呼び出し用着信パターンの呼出信号で内線発信す
る（処理５０９）。その内線発信はアダプタ装置５が応
答するまで行われ（判断５１０のＮｏループ）、アダプ
タ装置５が着信検出回路２１によりその電話装置呼び出
し用着信パターンの呼出信号を検出して応答すると（判
断５１０のＹｅｓ）、そのアダプタ装置５は、スイッチ
Ｓ１を電話装置１０側に切り替えて、１６Ｈｚ発生回路
２３を起動し電話装置１０を呼び出し（処理５１１）、
スイッチＳ２を閉結して電話装置４と発呼側の電話装置
１０とを回線接続して通話する（処理５１２）。処理５
１２の後は、判断５０１に戻る。

【００７８】次に、呼出装置１１からの呼び出しである
場合（判断５０２のＹｅｓ）の処理５０３以降の処理に
ついて説明する。呼出装置１１からの呼び出しであると
いうことは、呼出装置１１が、センター装置７から通知
されたアダプタコードに対応する内線番号に発呼してき
たということである。したがって、構内交換装置２は、
呼出装置１１から伝送された内線番号に対応する内線端
末装置のアダプタ装置５に対して、ファクシミリ装置４
宛の内線呼び出しがあることを伝えるために、第１の着
信パターンの呼出信号である、ファクシミリ装置呼び出
し用着信パターンの呼出信号で内線発信する（処理５０
４）。その内線発信はアダプタ装置５が応答するまで行
われ（判断５０４のＮｏループ）、アダプタ装置５が着
信検出回路２１によりそのファクシミリ装置呼び出し用
着信パターンの呼出信号を検出して応答すると（判断５
０４のＹｅｓ）、図８に示される共通手順を実行して、
判断５０１に戻る。

【００７９】なお、処理５０３または処理５０９におけ
る、ファクシミリ装置呼び出し用着信パターンの呼出信
号、または、電話装置呼び出し用着信パターンの呼出信
号としては、例えばファクシミリ装置呼び出し用着信パ
ターンの呼出信号を、０．５秒おきに断続する信号と
し、電話装置呼び出し用着信パターンの呼出信号を、
１．５秒おきに断続する信号とすること等で実現でき
る。

【００８０】以上説明した第３実施例の手順により、セ
ンター装置７に着信した外部のファクシミリ装置９から
のファクシミリ情報が、ホテル１内の所定の宛先のファ
クシミリ装置４に送信され、従来同様の通信サービスが
提供できる。また、センター装置７へのファクシミリ情
報の着信をアダプタ装置５に通知するために従来必要で
あったポケットべルが不要となるため、その使用料も一
切不要となり通信システムの運用コストが大幅に低減さ
れる。

【００８１】また構内交換装置２とアダプタ装置５とを
結ぶ内線回線が１本のみであってもファクシミリ装置４
によるファクシミリ通信及び電話装置１０による通話が
可能となる。また、第２実施例の手順によるファクシミ
リ通信のように、アダプタ装置５が所定時間毎に呼出装
置１１を呼出すことにより生じるファクシミリ情報の配
信の遅延がない。

【００８２】次に、センター装置７のメールボックスに
着信したファクシミリ情報が、所定の宛先のファクシミ
リ装置に送信される手順の第４実施例について図１１及
び、各実施例に共通の手順を示す図８を参照して説明す
る。なお、第４実施例では、アダプタ装置として図２に
示されるものを適用する。

【００８３】図１１において、アダプタ装置５は、各内
線端末装置また呼出装置１１から着信があるのを待つ
（判断６０１のＮｏループ）。着信があった場合（判断
６０１のＹｅｓ）、その着信回数が所定回数以下である
場合（判断６０２のＹｅｓ）、図８に示される共通手順
を実行して、判断６０１に戻る。その着信回数が所定回
数以上である場合（判断６０２のＮｏ）、処理６０３を
実行するが、着信回数が所定回数以上であるということ
は、所定回数以下で呼び出しを止めてしまう呼出装置１
１からの呼び出しではなく、その着信は電話装置１０に
よる通話のための着信ということになる。したがって、
着信回数が所定回数以上である場合（判断６０２のＮ
ｏ）は、アダプタ装置５は、スイッチＳ１を電話装置１
０側に切り替えて、１６Ｈｚ発生回路２３を起動して電
話装置１０を呼び出し（処理６０３）、スイッチＳ２を
閉結して電話装置４と発呼側の電話装置１０とを回線接
続して通話する（処理６０４）。処理６０４の後は、判
断６０１に戻る。

【００８４】以上説明した第４実施例の手順により、セ
ンター装置７に着信した外部のファクシミリ装置９から
のファクシミリ情報が、ホテル１内の所定の宛先のファ
クシミリ装置４に送信され、従来同様の通信サービスが
提供できる。また、センター装置７へのファクシミリ情
報の着信をアダプタ装置５に通知するために従来必要で
あったポケットべルが不要となるため、その使用料も一
切不要となり通信システムの運用コストが大幅に低減さ
れる。

【００８５】また、構内交換装置２とアダプタ装置５と
を結ぶ内線回線が１本のみであってもファクシミリ装置
４によるファクシミリ通信及び電話装置１０による通話
が可能となる。また、第２実施例の手順によるファクシ
ミリ通信のように、アダプタ装置５が所定時間毎に呼出
装置１１を呼出すことにより生じるファクシミリ情報の
配信の遅延がない。また、第３実施例の手順によるファ
クシミリ通信のように、本発明にかかるファクシミリ通
信サービスの実現のために、呼出装置１からの内線呼び
出しか、あるいは、他の内線端末装置からの内線呼び出
しかでアダプタ装置５を呼び出す場合の着信パターンを
変えるような特別な構成を構内交換装置２に持たせる必
要がなく、本発明にかかる通信システムを容易に構築で
きる。

【００８６】次に、センター装置７のメールボックスに
着信したファクシミリ情報が、所定の宛先のファクシミ
リ装置に送信される手順の第５実施例について図１２及
び、各実施例に共通の手順を示す図８を参照して説明す
る。なお、第５実施例では、アダプタ装置として図２に
示されるものを適用する。

【００８７】図１１において、アダプタ装置５は、各内
線端末装置また呼出装置１１から着信があるのを着信検
出回路２１により監視する（判断７０１のＮｏルー
プ）。着信があった場合（判断７０１のＹｅｓ）、その
着信があってから所定時間、例えば５秒以内に、所定周
波数、例えば１０００Ｈｚの信号が到来するのを、着信
検出回路２１により、監視する（判断７０２）。所定時
間内に所定周波数の信号が到来した場合（判断７０２の
Ｙｅｓ）、図８に示される共通手順を実行して、判断７
０１に戻る。所定時間内に所定周波数の信号が到来しな
い場合（判断７０２のＮｏ）、処理７０３を実行する
が、所定時間内に所定周波数の信号が到来しないという
ことは、所定時間内に所定周波数の信号を送出する呼出
装置１１からの呼び出しではなく、その着信は電話装置
１０による通話のための着信ということになる。したが
って、所定時間内に所定周波数の信号が到来しない場合
（判断７０２のＮｏ）は、アダプタ装置５は、スイッチ
Ｓ１を電話装置１０側に切り替えて、１６Ｈｚ発生回路
２３を起動して電話装置１０を呼び出し（処理７０
３）、スイッチＳ２を閉結して電話装置４と発呼側の電
話装置１０とを回線接続して通話する（処理７０４）。
処理７０４の後は、判断７０１に戻る。

【００８８】以上説明した第５実施例の手順により、セ
ンター装置７に着信した外部のファクシミリ装置９から
のファクシミリ情報が、ホテル１内の所定の宛先のファ
クシミリ装置４に送信され、従来同様の通信サービスが
提供できる。また、センター装置７へのファクシミリ情
報の着信をアダプタ装置５に通知するために従来必要で
あったポケットべルが不要となるため、その使用料も一
切不要となり通信システムの運用コストが大幅に低減さ
れる。

【００８９】また、構内交換装置２とアダプタ装置５と
を結ぶ内線回線が１本のみであってもファクシミリ装置
４によるファクシミリ通信及び電話装置１０による通話
が可能となる。また、第２実施例の手順によるファクシ
ミリ通信のように、アダプタ装置５が所定時間毎に呼出
装置１１を呼出すことにより生じるファクシミリ情報の
配信の遅延がない。また、第３実施例の手順によるファ
クシミリ通信のように、本発明にかかるファクシミリ通
信サービスの実現のために、呼出装置１からの内線呼び
出しか、あるいは、他の内線端末装置からの内線呼び出
しかでアダプタ装置５を呼び出す場合の着信パターンを
変えるような特別な構成を構内交換装置２に持たせる必
要がなく、本発明にかかる通信システムを容易に構築で
きる。

【００９０】

【発明の効果】請求項１に係る発明によれば、前記セン
ター装置は、前記アダプタ装置に対して、それに対応す
るファクシミリ情報蓄積部にファクシミリ情報の着信が
あったことを通知することを、当該ファクシミリ情報蓄
積部に対応する識別コードを前記呼出装置に通知し、そ
の呼出装置が対応するアダプタ装置を呼出すことにより
行うため、外部のファクシミリ装置から送信されたファ
クシミリ情報を目的のファクシミリ装置に受信させるた
めに従来必要であった、センター装置へのファクシミリ
情報の着信をアダプタ装置に通知するためのポケットべ
ルが不要となるため、その使用料も一切不要となり通信
システムの運用コストが大幅に低減される。

【００９１】請求項２に係る発明によれば、前記アダプ
タ装置が所定時間毎に前記呼出装置を呼出してその呼出
装置に自身の識別コードがある場合は、前記センター装
置に発呼すると共に自身に接続されたファクシミリ装置
を呼出し、前記センター装置から当該ファクシミリ装置
宛てのファクシミリ情報が送信されるため、ファクシミ
リ装置のみならず電話装置からアダプタ装置に接続され
ている場合でも、構内交換装置とアダプタ装置とを結ぶ
１本の内線回線のみでファクシミリ装置によるファクシ
ミリ通信及び電話装置による通話が可能となる。したが
って、内線回線数を最小限に抑えることができる。

【００９２】請求項３に係る発明によれば、構内交換装
置が呼出装置から発呼された場合と、呼出装置以外の通
信端末から発呼された場合とで異なる着信パターンでア
ダプタ装置を呼出し、呼び出されたアダプタ装置がその
着信パターンを識別して回線をファクシミリ装置または
電話装置に接続するため、構内交換装置とアダプタ装置
とを結ぶ内線回線が１本のみであってもファクシミリ装
置によるファクシミリ通信及び電話装置による通話が可
能となり、内線回線数を最小限に抑えることができる。
また、請求項２記載のファクシミリ通信方法のように、
アダプタ装置が所定時間毎に呼出装置を呼出すことによ
り生じるファクシミリ情報の配信の遅延がない。

【００９３】請求項４に係る発明によれば、前記呼出装
置は、被呼側のアダプタ装置を所定回数以下の着信回数
の呼出信号で呼び出し、被呼側のアダプタ装置がその着
信回数を識別して回線をファクシミリ装置または電話装
置に接続するため、構内交換装置とアダプタ装置とを結
ぶ内線回線が１本のみであってもファクシミリ装置によ
るファクシミリ通信及び電話装置による通話が可能とな
り、内線回線数を最小限に抑えることができる。また、
請求項２記載のファクシミリ通信方法のように、アダプ
タ装置が所定時間毎に呼出装置を呼出すことにより生じ
るファクシミリ情報の配信の遅延がない。また、呼出装
置がアダプタ装置を呼び出す場合の着信回数を所定回数
以下とすることにより、発呼端末が呼出装置であるかを
アダプタ装置が識別するため、請求項３記載の発明のよ
うに、本発明に係るファクシミリ通信装置の実現のため
に構内交換装置に特別の構成を持たせる必要がない。

【００９４】請求項５に係る発明によれば、前記呼出装
置は、被呼側のアダプタ装置を呼出すと共に特定周波数
の信号を所定時間内に送出し、被呼側のアダプタ装置が
呼び出された後の所定時間内に送出される特定周波数の
信号の有無を識別して回線をファクシミリ装置または電
話装置に接続するため、構内交換装置とアダプタ装置と
を結ぶ内線回線が１本のみであってもファクシミリ装置
によるファクシミリ通信及び電話装置による通話が可能
となり、内線回線数を最小限に抑えることができる。ま
た、請求項２記載のファクシミリ通信方法のように、ア
ダプタ装置が所定時間毎に呼出装置を呼出すことにより
生じるファクシミリ情報の配信の遅延がない。また、呼
び出された後の所定時間内に前記呼出装置から送出され
る特定周波数の信号の有無により、発呼端末が呼出装置
であるかをアダプタ装置が識別するため、請求項３記載
の発明のように、本発明に係るファクシミリ通信装置の
実現のために構内交換装置に特別の構成を持たせる必要
がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例にかかるファクシミリ通信装置
のブロック構成図である。

【図２】本発明の実施例にかかるアダプタ装置のブロッ
ク構成図である。

【図３】本発明の実施例にかかるアダプタ装置の別のブ
ロック構成図である。

【図４】本発明の実施例にかかるファクシミリ通信にお
けるインストール操作の手順を示すフローチャートであ
る。

【図５】本発明の実施例にかかる客室、宿泊客、アダプ
タコード、内線番号、メールボックス及びファクシミリ
番号の対応を示すテーブルの対応を示す図である。

【図６】本発明の実施例にかかるファクシミリ通信にお
いてセンター装置が外部のファクシミリ装置からファク
シミリ情報を受信して呼出装置に送信する手順を示す図
である。

【図７】本発明の第１実施例にかかるファクシミリ通信
手順を示すフローチャートである。

【図８】本発明の各実施例にかかるファクシミリ通信手
順のうちの各実施例に共通の手順を示すフローチャート
である。

【図９】本発明の第２実施例にかかるファクシミリ通信
手順を示すフローチャートである。

【図１０】本発明の第３実施例にかかるファクシミリ通
信手順を示すフローチャートである。

【図１１】本発明の第４実施例にかかるファクシミリ通
信手順を示すフローチャートである。

【図１２】本発明の第５実施例にかかるファクシミリ通
信手順を示すフローチャートである。

【図１３】従来のファクシミリ通信装置のブロック構成
図である。

【図１４】図１３と共に、従来のファクシミリ通信装置
を説明するための図である。

【符号の説明】 １ ホテル ２ 構内交換装置 ３ 公衆網 ４ ファクシミリ装置 ５ アダプタ装置 ５ａ ポケットべル受信機 ６ ファクシミリ管理装置 ７ センター装置、 ７ａ、１１ａ 対応テーブル ８ ポケベル発信局 ９ ファクシミリ装置 １０ 電話装置 １１ 呼出装置 ２０ Ｍ−ＣＰＵ ２１ 着信検出回路 ２２ トーンダイヤラ ２３ １６Ｈｚ発生回路 Ｍ１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍｎ メールボックス Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒｍ 客室 Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３、Ｔｍ 内線端末装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｑ 3/58 １０１ 9466−5Ｋ Ｈ０４Ｌ 11/20 １０１Ｃ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １つ以上のファクシミリ番号のそれぞれ
   に対応したファクシミリ情報蓄積部を備えたセンター装
   置と、多数の使用者により使用される施設内に設置され
   た構内交換装置の内線に接続され、それぞれが特定の使
   用者に一時的に割り当てられ得る複数のアダプタ装置
   と、それらのアダプタ装置に接続されたファクシミリ装
   置と、前記構内交換装置に接続された呼出装置とを備
   え、前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置が
   それらを識別するための識別コードを予め割り当ててお
   き、前記センター装置は前記アダプタ装置からのファク
   シミリ番号割り当て要求があった場合、その要求と共に
   送出された識別コードを前記ファクシミリ情報蓄積部の
   うちの１つに対応させて記憶することにより前記アダプ
   タ装置に特定のファクシミリ番号を割り当て、前記ファ
   クシミリ番号のいずれかにファクシミリ情報の着信があ
   ったときは、その着信があったファクシミリ番号に対応
   したファクシミリ情報蓄積部にファクシミリ情報を蓄積
   すると共に、当該ファクシミリ情報蓄積部に対応する識
   別コードを前記呼出装置に通知し、前記呼出装置は、そ
   の通知された識別コードに基づいた内線番号に発呼し、
   前記構内交換装置は、その内線番号に対応するアダプタ
   装置を呼出し、その呼出しに応答したアダプタ装置は、
   前記センター装置を呼び出して自身の識別コードを通知
   すると共に、自身に接続されたファクシミリ装置を呼び
   出して前記センター装置に回線接続し、前記センター装
   置は前記回線接続されたファクシミリ装置に対して前記
   アダプタ装置から通知された識別コードに対応するファ
   クシミリ情報蓄積部に蓄積したファクシミリ情報を送信
   することを特徴とするファクシミリ通信装置。
2. 【請求項２】 １つ以上のファクシミリ番号のそれぞれ
   に対応したファクシミリ情報蓄積部を備えたセンター装
   置と、多数の使用者により使用される施設内に設置され
   た構内交換装置の内線に接続され、それぞれが特定の使
   用者に一時的に割り当てられ得る複数のアダプタ装置
   と、それらのアダプタ装置に接続されたファクシミリ装
   置と、前記構内交換装置に接続された呼出装置とを備
   え、前記アダプタ装置のそれぞれに前記センター装置が
   それらを識別するための識別コードを予め割り当ててお
   き、前記センター装置は、前記アダプタ装置からのファ
   クシミリ番号割り当て要求があった場合、その要求と共
   に送出された識別コードを前記ファクシミリ情報蓄積部
   のうちの１つに対応させて記憶することにより前記アダ
   プタ装置に特定のファクシミリ番号を割り当て、前記フ
   ァクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情報の着信が
   あったときは、その着信があったファクシミリ番号に対
   応したファクシミリ情報蓄積部にファクシミリ情報を蓄
   積すると共に、当該ファクシミリ情報蓄積部に対応する
   識別コードを前記呼出装置に通知し、前記アダプタ装置
   は、所定時間毎に前記呼出装置を呼出し、その呼出装置
   に自身の識別コードがある場合は、前記センター装置を
   呼び出して自身の識別コードを通知すると共に、自身に
   接続されたファクシミリ装置を呼び出して前記センター
   装置に回線接続し、前記センター装置は前記回線接続さ
   れたファクシミリ装置に対して前記アダプタ装置から通
   知された識別コードに対応するファクシミリ情報蓄積部
   に蓄積したファクシミリ情報を送信することを特徴とす
   るファクシミリ通信装置。
3. 【請求項３】 １つ以上のファクシミリ番号のそれぞれ
   に対応したファクシミリ情報蓄積部を備えたセンター装
   置と、多数の使用者により使用される施設内に設置され
   た構内交換装置の内線に接続され、それぞれが特定の使
   用者に一時的に割り当てられ得る複数のアダプタ装置
   と、それらのアダプタ装置に接続されたファクシミリ装
   置及び電話装置と、前記構内交換装置に接続された呼出
   装置とを備え、前記アダプタ装置のそれぞれに前記セン
   ター装置がそれらを識別するための識別コードを予め割
   り当てておき、前記センター装置は、前記アダプタ装置
   からファクシミリ番号割り当て要求があった場合、その
   要求と共に送出された識別コードを前記ファクシミリ情
   報蓄積部のうちの１つに対応させて記憶することにより
   前記アダプタ装置に特定のファクシミリ番号を割り当
   て、前記ファクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情
   報の着信があったときは、その着信があったファクシミ
   リ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部にファクシミ
   リ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミリ情報蓄積部
   に対応する識別コードを前記呼出装置に通知し、前記呼
   出装置は、その通知された識別コードに基づいた内線番
   号に発呼し、前記構内交換装置は、発呼端末が前記呼出
   装置であるときは、被呼側のアダプタ装置を第１の着信
   パターンの呼出信号で呼出し、発呼端末が前記呼出装置
   でないときは、被呼側のアダプタ装置を第２の着信パタ
   ーンの呼出信号で呼出し、前記アダプタ装置は、前記第
   ２の着信パターンの呼出信号で呼び出された場合は、自
   身に接続された電話装置を呼出して回線接続して通話
   し、前記第１の着信パターンの呼出信号で呼び出された
   場合は、前記センター装置を呼び出して自身の識別コー
   ドを通知すると共に、自身に接続されたファクシミリ装
   置を呼び出して前記センター装置に回線接続し、前記セ
   ンター装置は前記回線接続されたファクシミリ装置に対
   して前記アダプタ装置から通知された識別コードに対応
   するファクシミリ情報蓄積部に蓄積したファクシミリ情
   報を送信することを特徴とするファクシミリ通信装置。
4. 【請求項４】 １つ以上のファクシミリ番号のそれぞれ
   に対応したファクシミリ情報蓄積部を備えたセンター装
   置と、多数の使用者により使用される施設内に設置され
   た構内交換装置の内線に接続され、それぞれが特定の使
   用者に一時的に割り当てられ得る複数のアダプタ装置
   と、それらのアダプタ装置に接続されたファクシミリ装
   置及び電話装置と、前記構内交換装置に接続された呼出
   装置とを備え、前記アダプタ装置のそれぞれに前記セン
   ター装置がそれらを識別するための識別コードを予め割
   り当てておき、前記センター装置は、前記アダプタ装置
   からファクシミリ番号割り当て要求があった場合、その
   要求と共に送出された識別コードを前記ファクシミリ情
   報蓄積部のうちの１つに対応させて記憶することにより
   前記アダプタ装置に特定のファクシミリ番号を割り当
   て、前記ファクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情
   報の着信があったときは、その着信があったファクシミ
   リ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部にファクシミ
   リ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミリ情報蓄積部
   に対応する識別コードを前記呼出装置に通知し、前記呼
   出装置は、その通知された識別コードに基づいた内線番
   号に発呼して被呼側のアダプタ装置を所定回数以下の着
   信回数の呼出信号で呼出し、前記アダプタ装置は、前記
   所定回数以上の着信回数の呼出信号で呼出された場合
   は、自身に接続された電話装置を呼出して回線接続して
   通話し、前記所定回数以下の着信回数の呼出信号で呼出
   された場合は、前記センター装置を呼び出して自身の識
   別コードを通知すると共に、自身に接続されたファクシ
   ミリ装置を呼び出して前記センター装置に回線接続し、
   前記センター装置は前記回線接続されたファクシミリ装
   置に対して前記アダプタ装置から通知された識別コード
   に対応するファクシミリ情報蓄積部に蓄積したファクシ
   ミリ情報を送信することを特徴とするファクシミリ通信
   装置。
5. 【請求項５】 １つ以上のファクシミリ番号のそれぞれ
   に対応したファクシミリ情報蓄積部を備えたセンター装
   置と、多数の使用者により使用される施設内に設置され
   た構内交換装置の内線に接続され、それぞれが特定の使
   用者に一時的に割り当てられ得る複数のアダプタ装置
   と、それらのアダプタ装置に接続されたファクシミリ装
   置及び電話装置と、前記構内交換装置に接続された呼出
   装置とを備え、前記アダプタ装置のそれぞれに前記セン
   ター装置がそれらを識別するための識別コードを予め割
   り当てておき、前記センター装置は、前記アダプタ装置
   からファクシミリ番号割り当て要求があった場合、その
   要求と共に送出された識別コードを前記ファクシミリ情
   報蓄積部のうちの１つに対応させて記憶することにより
   前記アダプタ装置に特定のファクシミリ番号を割り当
   て、前記ファクシミリ番号のいずれかにファクシミリ情
   報の着信があったときは、その着信があったファクシミ
   リ番号に対応したファクシミリ情報蓄積部にファクシミ
   リ情報を蓄積すると共に、当該ファクシミリ情報蓄積部
   に対応する識別コードを前記呼出装置に通知し、前記呼
   出装置は、その通知された識別コードに基づいた内線番
   号に発呼して被呼側のアダプタ装置を呼び出すと共に特
   定周波数の信号を所定時間内に送出し、前記アダプタ装
   置は、呼び出された後前記所定時間内に前記特定周波数
   の信号を検出しない場合は、自身に接続された電話装置
   を呼出して回線接続して通話し、呼び出された後前記所
   定時間内に前記特定周波数の信号を検出した場合は、前
   記センター装置を呼び出して自身の識別コードを通知す
   ると共に、自身に接続されたファクシミリ装置を呼び出
   して前記センター装置に回線接続し、前記センター装置
   は前記回線接続されたファクシミリ装置に対して前記ア
   ダプタ装置から通知された識別コードに対応するファク
   シミリ情報蓄積部に蓄積したファクシミリ情報を送信す
   ることを特徴とするファクシミリ通信装置。