JPH08335939A - ネットワーク監視装置及びネットワーク監視システム - Google Patents

ネットワーク監視装置及びネットワーク監視システム

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JPH08335939A
JPH08335939A JP7143637A JP14363795A JPH08335939A JP H08335939 A JPH08335939 A JP H08335939A JP 7143637 A JP7143637 A JP 7143637A JP 14363795 A JP14363795 A JP 14363795A JP H08335939 A JPH08335939 A JP H08335939A
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JP
Japan
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log information
unit
measurement period
point
monitoring device
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Pending
Application number
JP7143637A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Sato
光夫 佐藤
Shotaro Yamashita
正太郎 山下
Yuji Sekine
裕司 関根
Shinji Sakai
真二 酒井
Hirotaka Sasaki
弘貴 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信システムの各信号回線上の各インタフェ
ース点の異常発生時点におけるログ情報を効率的に収集
する。 【構成】 ログ情報ファイル33内に、全体の測定期間
の期間長及びこの測定期間を均等分割して得られる各単
位測定期間の期間長がそれぞれ異なり、それぞれ分割さ
れた各単位測定期間に対応するとともにログ情報の発生
回数を記憶する複数の単位領域からなる複数のログ情報
テーブル33a,33bを設け、ログ情報が検出される
毎に、各ログ情報テーブルにおける時計回路31,41
が示す現在時刻が所属する単位測定期間に対応する単位
領域16a,16bに記憶されているログ情報の発生回
数を更新する。また、時計回路の現在時刻が各ログ情報
テーブルにおける各単位領域の単位測定期間の開始時刻
に達した時点で、該当時刻が所属する単位領域に累積さ
れている発生回数をクリアする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はISDNやパケット通信
網等の通信ネットワークの各信号回線の通信状態を監視
するネットワーク監視装置及びこのネットワーク監視装
置が組込まれたネットワーク監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ISDN(サービス総合デジタル網)や
パケット通信網等は多数かつ多重のデータを高速でかつ
能率よく伝送する通信システムである。このような通信
システムにおいては、通信ネッワーク内に組込まれたI
SDN交換機がISDN信号回線を介してユーザ宅内に
配設されたDSU(回線終端装置)に接続され、このD
SU(回線終端装置)に例えば電話機,テレックス,パ
ーソナルコンピュータ,ファクシミリ等の多数のTE
(端末)が接続される。
【0003】また、通信ネットワーク内のパケット交換
機はパケット信号回線及びDCE(データ回線終端装
置)を介してDTE(パケット端末)に接続されていて
る。さらに別のISDN信号回線は、同じくユーザ宅内
に配設されたDSU及びTA(端末アダプタ装置)及び
モデムを介してアナログのTE2 (ISDN非標準端
末)に接続されている。
【0004】また、場合によっては、アナログ交換機に
アナログの電話回線を介して通常の電話端末が接続され
ている。
【0005】そして、このような構成の通信システムを
新規に構築した場合や定期的な点検保守時に、各ISD
N信号回線やパケット信号回線において、ケーブルの切
断故障や,コネクタの接触不良,また、交換機とDSU
やDCEとの間の接続異常等のハード的障害の有無を確
認する必要がある。さらに、伝送エラー等の回線品質は
長期間に亘って測定を行って統計的に評価する必要があ
る。
【0006】従来、このような試験を実施する場合には
各信号回線における各装置相互間の接続点、すなわちS
/T点,R点等の各インタフェース点に監視装置を接続
して、各点の通信状態をブラウン管等によってモニタ表
示して、その信号波形又はデジタル値を分析して異常発
生位置を推定していた。
【0007】また、伝送エラー等を含めて異常発生を統
計的に把握するために、各インタフェース点における通
信状態をモニタし、そのモニタ情報から異常の有無を判
断して、異常があった場合にログ情報(異常発生情報)
として記憶保持するようにしている。
【0008】このように、監視装置において長期間に亘
ってログ情報を累積記憶することによって、後からこの
累積記憶されたログ情報を技術者が解析して、通信回線
の統計的な通信品質を評価できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ユーザ宅内に
おける各インタフェース点に上述した各監視装置を設置
して、技術者が常駐して信号波形又は測定されたデジタ
ル値を観察する手法においてはまだ次に示すような課題
があった。
【0010】すなわち、常時発生している異常現象に対
しては、その異常現象を信号波形等で簡単に特定でき、
異常原因の究明も比較的短時間で実施できる。しかし、
単発的に発生する異常現象は、その異常現象を簡単に再
現できないので、たとえこの通信システムを熟知した技
術者であったとしても、異常現象の特定及び異常原因究
明に多大の時間と労力が必要であった。
【0011】また、通信回線の切断や接触不良等のハー
ド的故障に起因する異常は比較的簡単にその異常原因を
究明することが可能である。
【0012】しかし、通信量(トラヒィック量)が多く
て、回線容量オバーフロー等の通信ネットワークの稼働
状態に起因する異常現象の原因究明を行うには、前述し
たように異常発生に関する統計的データを解析する必要
がある。
【0013】したがって、各インタフェース点における
通信状態を長期間に亘って監視し、発生したログ情報を
発生時刻と共に時系列的に記憶保持する必要がある。
【0014】しかし、長期間に亘って発生した各ログ情
報を発生時刻と共に記憶保持するためには膨大な記憶容
量を有した記憶装置が必要である。
【0015】また、たとえ、大記憶容量を有した記憶装
置が組込まれた監視装置であったとしても、この発生し
たログ情報が発生時刻とともに時系列的に記憶保持され
ている場合には、監視員又は技術者がこの記憶データか
らログ情報の発生傾向を把握するためには、この記憶デ
ータを例えば別途計算機を用いて統計的処理を行う必要
がある。
【0016】したがって、この監視装置の記憶データか
ら異常の統計的発生傾向を簡単に把握できない。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、信号回線上のインタフェース点で検出されたロ
グ情報を記憶するログ情報を測定期間が異なる複数のロ
グ情報テーブルに累積記憶することによって、小さい記
憶容量でもって、発生した異常に関する複数種類の統計
データを把握でき、異常発生の発生傾向を直ちに把握で
きるネットワーク監視装置を提供することを目的とす
る。
【0018】また、上述したネットワーク監視装置を通
信ネットワークを介して遠隔制御装置に接続することに
よって、ユーザ宅に技術者が常駐することなく、信号回
線上の各点の通信情報を遠隔制御装置で自動的に収集で
き、各信号回線の信号品質及び異常発生時の原因究明を
短時間で実施できるネットワーク監視システムを提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通信
ネットワークの信号回線上のインタフェース点における
通信異常を示すログ情報を検出してログ情報ファイルに
記憶保持するネットワーク監視装置において、現在時刻
を計時する時計回路と、ログ情報ファイル内に設けら
れ、全体の測定期間の期間長及びこの測定期間を均等分
割して得られる各単位測定期間の期間長がそれぞれ異な
り、それぞれ分割された各単位測定期間に対応するとと
もにログ情報の発生回数を記憶する複数の単位領域から
なる複数のログ情報テーブルと、ログ情報が検出される
毎に、各ログ情報テーブルにおける時計回路が示す現在
時刻が所属する単位測定期間に対応する単位領域に記憶
されているログ情報の発生回数を更新する発生回数更新
手段と、時計回路の現在時刻が各ログ情報テーブルにお
ける各単位領域の単位測定期間の開始時刻に達した時点
で、該当時刻が所属する単位領域に累積されている発生
回数をクリアする単位領域更新手段と、外部から測定期
間を指定した収集指令に応動して、指定測定期間に対応
するログ情報テーブルの各単位領域に記憶されている各
発生回数を出力するログ情報出力手段とを備えてたもの
である。
【0020】また、請求項2のネットワーク監視システ
ムは、通信ネットワークの信号回線上の各インタフェー
ス点における通信異常を示すログ情報を検出してログ情
報ファイルに記憶保持する複数の請求項1記載のネット
ワーク監視装置と、この各ネットワーク監視装置に対し
て通信ネットワークを介して接続された遠隔制御装置と
で構成されている。
【0021】そして、遠隔制御装置に対して、測定期間
を指定したログ情報の収集操作に応動して、ネットワー
ク監視装置へ測定期間を指定した収集指令を送信する収
集指令送信手段と、ネットワーク監視装置から受信した
ログ情報の各発生回数を、各単位測定期間を一方軸にし
てグラフィック表示するグラフ表示出力手段とを付加し
ている。
【0022】
【作用】このように構成されたネットワーク監視装置に
おいては、順次検出されるログ情報を記憶するためのロ
グ情報ファイル内には複数のログ情報テーブルが形成さ
れている。各ログ情報テーブルは、発生したログ情報の
発生回数を記憶するための複数の単位領域が形成されて
いる。この場合、ログ情報テーブルの種類によって各単
位領域に割付けられた単位測定期間の期間長が異なる。
その結果、それぞれ複数の単位領域で形成された各ログ
情報テーブル全体の測定期間の期間長も異なる。
【0023】そして、ログ情報が検出されると、各ログ
情報テーブルにおける現在時刻に対応する各単位領域に
記憶されている発生回数が更新される。そして、現在時
刻が各単位領域の単位測定期間の開始時刻に達した時点
で、既に前回の周期で累積された該当単位領域の発生回
数がクリアされる。
【0024】すなわち、例えば1ヶ月(31日)、1日
(24時間)、1時間(60分)等の測定期間の期間長
で示される常に最新の所定測定期間におけるログ情報
が、この測定期間を均等分割した1日、1時間、1分等
の各単位測定期間毎に記憶保持されている。
【0025】したがって、比較的長期間に亘るログ情報
の発生傾向を確認したい場合は、長期の測定期間のログ
情報テーブルを指定すれば、現時点から遡った比較的長
期間に亘って各単位測定期間における発生回数を確認で
きる。
【0026】また、比較的短期間におけるログ情報の発
生傾向を確認したい場合は、短期の測定期間のログ情報
テーブルを指定すれば、直前の比較的短期間に亘って各
単位測定期間における発生回数を確認できる。すなわ
ち、直前に生じたログ情報を詳細に検討する場合は、直
前の短い各単位測定期間毎に発生回数が把握できるので
発生時刻近傍のログ発生状況を詳細に検討できる。
【0027】すなわち、観察目的に応じて、長期又は短
期のログ情報テーブルを選択すれぱよい。
【0028】また、本発明の別の発明のネットワーク監
視装置においては、上述したネットワーク監視装置に接
続された遠隔制御装置において、ネットワーク監視装置
の各ログ情報テーブルに記憶されたログ情報を収集でき
る。すなわち、監視員は遠隔制御装置の設置場所におい
て、現時点から遡って長い測定期間におけるログ情報の
発生傾向と、直前を含む現時点から遡って短い測定期間
におけるログ情報の発生傾向を把握できる。
【0029】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0030】図1は実施例のネットワーク監視装置及び
ネットワーク監視システムが組込まれた通信システムを
示すブロック図である。
【0031】多数のISDN交換機やこれら相互間を接
続する多数の信号回線等で構成された通信ネットワーク
1内の一つのISDN交換機に接続されたISDN信号
回線2aはユーザ宅内に配設されたDSU(回線終端装
置)3aに接続されている。このDSU3aに対してT
A(端末アダプタ装置)4を介してパ一ソナルコンピュ
ータ等のTE2 (ISDN非標準端末)5が接続されて
いる。
【0032】さらに、通信ネットワーク1内のパケット
交換機に接続されたパケット信号回線6はDCE(デー
タ回線終端装置)7を介してDTE(パケット端末)8
に接続されている。
【0033】さらに別のISDN信号回線2bは、同じ
くユーザ宅内に配設されたDSU3b及びTA(端末ア
ダプタ装置)4aを介してパーソナルコンピュータ等の
TE2 (ISDN非標準端末)10に接続されている。
【0034】このような構成の通信システムにおいて、
ISDN交換機と各DSU3aとの間のインタフェース
は[2B+D]の基本インタフェース、又は、例えば
[23B+D]や[24B]等の一次群速度インタフェ
ースで構成されている。
【0035】また、DSU3aとTA4との間のインタ
フェース、すなわち、S/T点のインタフェースは基本
インタフェース又は一次群速度インタフェースで構成さ
れている。
【0036】さらにTA4とTE2 5との間のインタフ
ェース、すなわちR点のインタフェースは例えばRS−
232C(V.24/V.28)等のシリアルインタフ
ェースである。
【0037】また、パーソナルコンピュータ等のTE2
10に対してデータ通信を実施可能なTA4aの有する
インタフェースは、CCITT(国際電信電話諮問委員
会)(ITU−T(国際電気通連合電気通信標準化部
門))のVシリーズ勧告によるV.110等のインタフ
ェースである。
【0038】また、DCE7とDTE8との間のインタ
フェース、すなわち、DDX−P点のインタフェース
は、同じくCCITTのVシリーズ勧告によるV.24
/V.28, X.21/V.11, V.35等のイ
ンタフェースである。
【0039】そして、通信ネットワーク1内のISDN
交換機に接続されたDSU(回線終端装置)3aとTA
(端末アダプタ装置)4との間のS/T点と、TA4と
TE2 (ISDN非標準端末)5との間のR点とにネッ
トワーク監視装置としての端末側監視装置11が接続さ
れている。この端末側監視装置11はDSU3f及びI
SDN信号回線2fを介して通信ネットワーク1内のI
SDN交換機に接続されている。さらに、端末側監視装
置11はモデム9d及び電話回線17dを介して通信ネ
ットワーク1内のアナログ交換機に接続されている。
【0040】また、パケット信号回線6におけるDCE
(データ回線終端装置)7とDTE(パケット端末)8
との間のDDX−P点に別の端末側監視装置12が接続
されている。この端末側監視装置12はDSU3c及び
ISDN信号回線2cを介して通信ネットワーク1内の
ISDN交換機に接続されている。さらに、端末側監視
装置12はモデム9a及び電話回線17aを介して通信
ネットワーク1内のアナログ交換機に接続されている。
【0041】さらに、別のISDN信号回線2bを介し
通信ネットワーク1内のISDN交換機に接続されたD
SU(回線終端装置)3bとV.110インタフェース
機能を有したTA(端末アダプタ装置)4aとの間のS
/T点と、このTA4aとパーソナルコンピュータ等の
TE2 (ISDN非標準端末)10とに別の端末側監視
装置13が接続されている。この端末側監視装置13は
DSU3g及びISDN信号回線2gを介して通信ネッ
トワーク1内のISDN交換機に接続されている。さら
に、端末側監視装置13はモデム9e及び電話回線17
eを介して通信ネットワーク1内のアナログ交換機に接
続されている。
【0042】また、通信ネットワーク1内のISDN交
換機内のV点には同じくネットワーク監視装置としての
交換機側監視装置14が接続されている。この交換機側
監視装置14はDSU3d及びISDN信号回線2dを
介して通信ネットワーク1内のISDN交換機に接続さ
れている。さらに、交換機側監視装置14はモデム9b
及び電話回線17bを介して通信ネットワーク1内のア
ナログ交換機に接続されている。
【0043】なお、通信ネットワーク1の交換機内のV
点とは、交換機内のインタフェース用信号装置と加入者
線端局装置との間のインタフェース点を示し、ユーザ宅
内に導入された信号回線を流れる交換機内の出力点と見
做すことが可能である。
【0044】さらに、通信ネットワーク1のISDN交
換機に接続された他のISDN信号回線2eにはDSU
3eを介して遠隔制御装置15が接続されている。ま
た、この遠隔制御装置15はモデム9c及び電話回線1
7cを介して通信ネットワーク1内のアナログ交換機に
接続されている。
【0045】図2はS/T点,フレームリレー回線のイ
ンタフェース参照点(FR点)とR点,DDX−P点,
V.110点,及びISDN交換機内のV点の各インタ
フェース点の信号状態を検出する端末側監視装置11,
12,13及び交換機側監視装置14の概略構成を示す
ブロック図である。
【0046】各監視装置11〜14は図2に示すよう
に、全部の監視装置11〜14に亘って同一構成のS/
T点の通信状態を検出する監視装置本体20と、監視対
象の各インタフェース点(R点,DDX−P点,V.1
10点,V点)によってそれぞれ異なる仕様を有する複
数のアダブタ装置21とで構成されている。なお、各ア
ダプタ装置21は監視装置本体20のアタプタ端子21
aに対して着脱自在に設けられている。
【0047】したがって、S/T点の通信状態を検出す
る場合は監視装置本体20のみを用いて端末側監視装置
11を構成し、S/T点及びR点の各通信状態を検出す
る場合は監視装置本体20とR点用のアダプタ装置21
を用いて端末側監視装置11を構成する。
【0048】また、DDX−P点の通信状態を検出する
場合は監視装置本体20とDDX−P点用のアダプタ装
置21を用いて端末側監視装置12を構成する。
【0049】また、V.110点の通信状態を検出する
場合は監視装置本体20とV.110点用のアダプタ装
置21を用いて端末側監視装置13を構成する。
【0050】さらに、V点の通信状態を検出する場合は
監視装置本体20とV点用のアダプタ装置21を用いて
交換機側監視装置14を構成する。
【0051】なお、フレームリレー回線のインタフース
参照点(FR点)は、通信ネットワーク1が、Bチャン
ネルに用いられるレイヤ1,2のプロトコルのフレーム
リレー方式の伝送を実施している状態を示すので、図1
におけるS/T点に相当する。したがって、このフレー
ムリレー回線のインタフース参照点の通信状態を検出す
る場合は監視装置本体20のみを用いた端末側監視装置
11を使用する。
【0052】R点及びDDX−P点のインタフェースは
RS−232CやV.35等の類似したシリアルインタ
フェースであるので、R点及びDDX−P点用の各アダ
プタ装置21は、信号レベル調整やインピータンス調整
等の簡単な回路で構成されている。したがって、DDX
−P点用のアダプタ装置21はDDX−P点の通信状態
をR点の通信状態と同等な情報として監視装置本体20
へ送出する。
【0053】また、V点のインタフェースは基本インタ
フェース又は一次群速度インタフェースであるので、T
点のインタフェースに近い。したがって、V点用のアダ
プタ装置21はV点の通信状態をT点の通信状態と同等
な情報に変換して監視装置本体20へ送出する。
【0054】また、V.110点のインタフェース、す
なわち、CCITT勧告のV.110においては、R点
の信号をISDN信号回線2bに載せるために、パーソ
ナルコンピュータ等のTE2 10から出力されたR点の
信号をTA4aを介してS/T点に送出するが、TA4
aでは、パーソナルコンピュータ等のTE2 10の伝送
速度を例えばISDN信号回線2bの最小速度である基
本インタフェースのBチャンネルの伝送速度64kbps
に上昇させる必要がある。逆に、Bチャンネルの伝送速
度64kbps をパーソナルコンピユータ等のTE2 10
の伝送速度に低減させる必要がある。TA4aで行うこ
のV.110は主としてこの速度変換の仕様を示す。
【0055】したがって、V.110点用のアダプタ装
置21は、内部に論理回路やカウンタ等の速度変換用の
能動素子を有し、信号レベル調整やインピータンス調整
以外にも、入力信号の信号速度を変換して、R点の通信
状態と同等な情報として監視装置本体20へ送出する。
【0056】さらに、監視装置本体20は、図示するよ
うに、基本インタフェースS/T点監視部22と、一次
群速度インタフェースS/T点監視部23と、通信部2
4と、操作部25からの操作指令に基づいて各監視部2
2,23の動作を制御する制御部26とで構成されてい
る。
【0057】基本インタフェースS/T点監視部22に
おいては、システムバス27に対して、制御部28,モ
ニタ部29,ログ情報検出部30,月日も含めた現在時
刻を計時する時計回路31,トリガ発生部18が接続さ
れている。さらに、モニタ部29にはモニタ情報ファイ
ル32が接続されている。そして、ログ情報検出部30
にはログ情報ファイル33が接続されている。
【0058】モニタ情報ファイル32内には、図示しな
いが、S/T点のモニタ情報を時系列的に発生時刻と共
に記憶するS/T点モニタ情報ファイル、R点のモニタ
情報を時系列的に発生時刻と共に記憶するR点モニタ情
報ファイル、及びフレームリレー回線のインタフェース
参照点(以下FR点と略記する)のモニタ情報を時系列
的に発生時刻と共に記憶するFR点モニタ情報ファイル
等の監視対象インタフェース点に対応した複数のモニタ
情報ファイルが形成さされている。
【0059】次に各部の動作を順番に説明する。
【0060】モニタ部29は、切換接点34aを介して
ISDN信号回線2aのS/T点に接続される信号接続
端子35から入力される信号の通信状態を監視する。具
体的には、 (a) ISDN信号のレイヤ1のプロトコル情報 (b) Dチャンネル上のレイヤ2,3のプロトコル情報 (c) Bチャンネル上のレイヤ2,3のプロトコル情報 を監視する。
【0061】そして、通信状態が変化すると、その変化
時刻と共にモニタ情報ファイル32内のS/T点モニタ
情報ファイルの各アドレスにS/T点モニタ情報として
時系列的に書込む。なお、S/T点モニタ情報ファイル
の最終アドレスまでモニタ情報が書込まれると、書込ア
ドレスが先頭アドレスに戻る。すなわち、このS/T点
モニタ情報ファイル内には常時最新の所定個数のモニタ
情報が発生時刻と共に記憶保持されている。
【0062】また、このモニタ部29は、通信ネットワ
ーク1がフレームリレー方式で伝送を実施している場合
においては、前記S/T点をFR点と見なして、 (a) レイヤ1,2のプロトコル情報 (b) Bチャンネル上のレイヤ2のプロトコル情報 を監視する。通信状態が変化すると、その変化時刻と共
にモニタ情報ファイル32内のFR点モニタ情報ファイ
ルの各アドレスにFR点モニタ情報として時系列的に書
込む。
【0063】なお、インタフェース参照点が通常のIS
DN回線のS/T点か、フレームリレー回線のFR点か
は制御部26にて指定される。
【0064】また、このモニタ部29は、切換接点34
bを介してアダプタ端子21aに接続されたアダプタ装
置21から入力された、該当アダプタ装置21が接続さ
れた各インタフェース点の通信状態のモニタ情報をモニ
タ情報ファイルに時系列的に書込んでいく。
【0065】例えば、アダプタ装置21がR点用アダプ
タ装置の場合、すなわち、図1の端末側監視装置11で
ある場合、入力されたR点のモニタ情報をモニタ情報フ
ァイル32内のR点モニタ情報ファイルに上述した手順
と同様の手順で書込んでいく。
【0066】アダプタ装置21がDDX−P点用アダプ
タ装置の場合、すなわち、図1の端末側監視装置12で
ある場合、入力されたDDX−P点のモニタ情報をモニ
タ情報ファイル32内のR点モニタ情報ファイルに上述
した手順と同様の手順で書込んでいく。
【0067】アダプタ装置21がV.110点用アダプ
タ装置の場合、すなわち、図1の端末機側監視装置13
である場合、入力されたV.110点の速度変換された
信号のモニタ情報をモニタ情報ファイル32内のR点モ
ニタ情報ファイルに上述した手順と同様の手順で書込ん
でいく。この場合、信号接続端子35は開放されている
ので、モニタ部29はS/T点の通信状態を監視しな
い。
【0068】アダプタ装置21がV点用アダプタ装置の
場合、すなわち、図1の交換機側監視装置14である場
合、入力されたV点のモニタ情報をモニタ情報ファイル
32内のS/T点モニタ情報ファイルに上述した手順と
同様の手順で書込んでいく。この場合、信号接続端子3
5は開放されているので、モニタ部29はS/T点の通
信状態を監視しない。
【0069】ログ情報検出部30は、モニタ部29で検
出されたレイヤ1,2のモニタ情報のうちの予め定めら
れたログ情報(異常発生情報)を検出してログ情報ファ
イル33にその異常の発生回数を登録する。
【0070】すなわち、ログ情報検出部30内には、例
えば図3,図4,図5に示すように、それぞれのインタ
フェース点(S/T点,R点,V.110点,FR点)
毎に、検出すべきログ情報がテーブル形式で予め設定さ
れている。
【0071】例えば、図3は、S/T点におけるレイヤ
1における検出すべきログ情報が項目番号順に設定され
ているログ情報設定テーブル30aを示す。このログ情
報設定テーブル30a内には端末から網(ネットワー
ク)方向及び網から端末方向における「ノーマル雑音検
出],「INFO同期はずれ」……等の多数の異常発生
検出項目が設定されている。
【0072】また、図4のログ情報設定テーブル30b
内には、R点における検出すべきログ情報の各異常発生
検出項目が設定されている。なお、DDX−P点のログ
情報はR点のログ情報に準じ、V点のログ情報はT点、
すなわちS/T点のログ情報に準ずる。
【0073】さらに、図5のログ情報設定テーブル30
c内には、フレームリレー方式で伝送を行っている場合
におけるFR点における検出すべきログ情報の各異常発
生検出項目が設定されている。
【0074】一方、ログ情報ファイル33内には、図6
に示す測定期間が1ヶ月のログ情報テーブル33aと、
図7に示す測定期間が1日のログ情報テーブル33b
と、同じく図7に示す測定期間が定められていない累積
ファイル33cとが形成されている。なお、各ログ情報
テーブル33a,33b及び累積ファイル33cは、そ
れぞれ監視対象のインタフェース点に対応して複数個づ
つ設けられている。
【0075】図6に示す測定期間が1ヶ月のログ情報テ
ーブル33a内には、前述した各ログ情報設定テーブル
で設定された各ログ情報の項目番号毎に、1ヶ月の1日
から31日までの各日付Mに対応する31個の単位領域
16aが形成されている。各単位領域16aは自己に割
付けられた日付M(M=1〜31)の1日(24時間)
の単位測定期間内に発生したログ情報の発生回数を記憶
する。
【0076】同様に、図7に示す測定期間が1日(24
時間)のログ情報テーブル33b内には、前述した各ロ
グ情報設定テーブル30a〜30cで設定された各ログ
情報の項目番号毎に、1日(24時間)の0時から23
時までの1時間単位の各時刻N(N=0〜23)に対応
する24個の単位領域16bが形成されている。各単位
領域16bは自己に割付けられた時刻Nの1時間(60
分)の単位測定期間内に発生したログ情報の発生回数を
記憶する。
【0077】また、図7に示す累積ファイル33cは、
前述した各ログ情報設定テーブル30a〜30cで設定
された各ログ情報の項目番号毎に、該当ログ情報の発生
回数を単純に累積する領域16cが形成されている。
【0078】そして、制御部28は、時計回路31から
0時00分,1時00分,2時00分,…,23時00
分等の1時間毎に出力される正時刻の割込信号が入力さ
れる毎に、図8に示す流れ図に従って、各ログ情報テー
ブル33a,33bの各単位領域16a,16bに蓄積
された発生回数をクリアする単位領域更新処理を実行す
る。
【0079】流れ図が開始されると、S(ステップ)1
にて、時計回路31から現在の日付M及び現在の時刻N
を読出す。そして、1日分のログ情報テーブル33bの
N時間帯(N測定期間)に対応する単位領域16aの発
生回数を0にクリアする(S2)。
【0080】次に、読出した時刻Nが「0」の場合(S
3)、すなわち、日付が新しくなった場合は、1ヶ月分
のログ情報テーブル33aのM日付((M測定期間)に
対応する単位領域16bの発生回数を0にクリアする
(S4)。
【0081】したがって、結果として、1ヶ月のログ情
報テーブル33aの1日毎の各単位領域16aに蓄積さ
れた発生回数は、次の月の同一日付が到来すると0にク
リア(リセット)される。同様に、1日分のログ情報テ
ーブル33bの1時間毎の各単位領域16bに蓄積され
た発生回数は、次の日の同一時刻が到来すると0にクリ
ア(リセット)される。
【0082】なお、累積ファイル33cの各領域16c
に蓄積された各ログ情報の発生回数は、遠隔制御装置1
5から定期的に送信されるポーリング要求(定時収集要
求)に応答して、発生回数を遠隔制御装置15へ送信し
た時点でクリアされる。
【0083】そして、ログ情報検出部30は、信号状態
の異常を示すログ情報を検出する毎に、図9に示す流れ
図に従って各ログ情報テーブル33a.33b及び累積
フィイル33cの各領域16a,16b,16cに記憶
されている発生回数を更新する発生回数更新処理を実行
する。
【0084】先ず、P1にて検出されたログ情報の項目
番号をログ情報設定テーブル30a〜30cから調べ
る。次に、時計回路31から現在の日付M及び現在の時
刻Nを読出す(P2)。そして、現在測定中のインタフ
ェース点に対応する1日分のログ情報テーブル33b内
の該当項目番号のN時間帯の単位領域16bに記憶され
ている発生回数に1を加算してこの発生回数を更新する
(P3)。
【0085】同様に、現在測定中のインタフェース点に
対応する1ヶ月のログ情報テーブル33a内の該当項目
番号のM日付の単位領域16aに記憶されている発生回
数に1を加算してこの発生回数を更新する(P4)。
【0086】さらに、現在測定中のインタフェース点に
対応する蓄積ファイル33c内の該当項目番号の領域1
6cに記憶されている発生回数に1を加算してこの発生
回数を更新する(P5)。
【0087】このように、ログ情報テーブル33a内に
は1日単位で常時最新の1ヶ月分のログ情報が記憶され
ている。また、ログ情報テーブル33b内には1時間単
位で常時最新の1日分のログ情報が記憶されている。ま
た、蓄積ファイル33cには累計発生回数が記憶保持さ
れている。
【0088】次に、トリガ発生部18について説明す
る。この「トリガ」とは各監視装置11〜14から遠隔
制御装置15に対して、モニタ情報ファイル32及びロ
グ情報ファイル33に記録されたモニタ情報及びログ情
報の送信要求を促すために送出する信号である。
【0089】そして、トリガ発生部18は、(a) 操作員
が重要な異常を発見して操作部25にてトリガ出力操作
を行ったとき、(b) ログ情報ファイル33の各ログ情報
テーブル33a,33bの現在の日付M及び現在の時刻
Nが所属する単位測定期間に対応する単位領域16a,
16bの予め指定されたログ情報の発生回数が予め設定
された閥値を越えたとき、に通信部24を介して遠隔制
御装置15へトリガ信号を送出する。
【0090】通信部24は信号接続端子36a及び専用
のISDN信号回線2c,2dを介して通信ネットワー
ク1内のISDN交換機に接続されている。また、通信
部24は、接続端子36bを介して外部の電話回線17
a,17bに接続されるとともに、例えばパーソナルコ
ンピュータ等が接続されるローカル処理用端子36cに
接続されている。
【0091】さらに、この通信部24は監視対象のIS
DN信号回線2a,2bの信号接続端子35に接続され
ている。
【0092】この通信部24は監視対象のISDN信号
回線2a、2b又は専用のISDN信号回線2c,2
d,2e又は電話回線17a,17b,17cを介して
遠隔制御装置15との間で各種の情報交換及びデータ転
送を実行する。いずれの伝送経路を使用するかは操作者
が操作部25を介して予め選択設定しておく。
【0093】基本インタフェースS/T点監視部22の
前記制御部28は、操作部25を介して制御部26から
指定された指令、又は通信部24を介した遠隔制御装置
15からの指定に基づいて、接続されたアダプタ装置2
1の種類を判定して、モニタ部29へ指示する。
【0094】また、制御部28は、通信部24を介して
受信した遠隔制御装置15からの定期的なポーリング指
令(定期収集要求)に応じて、ログ情報ファイル33の
集積ファイル33cの各ログ情報の発生回数を遠隔制御
装置15へ送信する。さらに、制御部28は遠隔制御装
置15からの測定期間を指定した収集指令に応動して、
ログ情報ファイル33の各ログ情報テーブル33a,3
3bの各発生回数を通信部24を介して遠隔制御装置1
5へ送信する。
【0095】次に、一次群速度インタフェースS/T点
監視部23について説明する。
【0096】監視対象のインターフェース点のインタフ
ェースが上述した基本インタフェースではなくて、一次
群速度インタフェースの場合は、監視員は操作部25か
ら切換指令を制御部26へ印加して、各切換接点34
a,34bを一次群速度インタフェースS/T点監視部
23側へ切換え接続する。
【0097】この一次群速度インタフェースS/T点監
視部23は、基本的に前述した基本インタフェースS/
T点監視部22とほぼ同一構成を有している。そして、
システムバス37に対して、制御部38,モニタ部3
9,ログ情報検出部40,時計回路41,トリガ発生部
19が接続されている。さらに、モニタ部39にはモニ
タ情報ファイル42が接続されている。そして、ログ情
報検出部40にはログ情報ファイル43が接続されてい
る。
【0098】なお、一次群速度インタフェースにおいて
は、信号の伝送速度が高いので、モニタ部39において
は、複数のプロセッサを並列的に用いて、各インタフェ
ース点における各信号の信号状態を各プロセッサで並列
処理してモニタ情報を得てモニタ情報ファイル42へ書
き込む。モニタ情報ファイル42及びログ情報ファイル
43の構成は前述した基本インタフェースS/T点監視
部22の構成に準ずる。
【0099】したがって、たとえ信号の伝送速度が1.54
4 Mbps 又は2.048 Mbps 等の非常に高い一次群インタ
フェースを採用した通信ネットワーク1であっても、必
要なアダプタ装置21を使用することによって、正し
く、指定された各インタフェース点(S/T点,R点,
DDX−P点,FR点,V点)のモニタ情報及びログ情
報をモニタ情報ファイル42及びログ情報ファイル43
へ記憶保持できる。
【0100】制御部26は、監視員にて操作部25から
入力されたインタフェース選択指令に応じて、切換接点
34a,34bを指定されたインタフェースのS/T点
監視部22,23側へ切換える。また、監視員にて操作
部25から入力された監視対象インタフェース点(S/
T点,R点,DDX−P点,FR点,V点)に対する測
定指示を各インタフェースS/T点監視部22,23へ
送出する。
【0101】図10は遠隔制御装置15の概略構成図で
ある。
【0102】この遠隔制御装置15において、システム
バス44に対して、制御部45、プログラム等の各種固
定データを記憶するROM46、各種可変データを記憶
するRAM47、通信部48、データ収集部49、CR
T表示装置51aとキーボート51bとで構成された操
作部51、プリンタ52等が接続されている。また、デ
ータ収集部49には、このデータ収集部49で収集され
たモニタ情報やログ情報等の各種データを記憶するデー
タファイル53が接続されている。
【0103】前記RAM47内には、各監視装置11〜
14の装置番号及びアドレス等を記憶する監視装置管理
メモリ47aと、例えば1日1回又は1ヶ月に1回等の
一定期間毎に各監視装置11〜14に蓄積されたログ情
報を自動収集する日付及び時刻を記憶するポーリング管
理メモリ47bが形成されている。なお、各監視装置1
1〜14に対するポーリング時刻(定期収集時刻)は各
監視装置11〜14からの収集情報が伝送路上で競合し
ないように互いに所定時間ずらせて設定されている。
【0104】送信部48は接続端子54aを介してIS
DN信号回線2eに接続され、かつ接続端子54bを介
して電話回線17cに接続されている。さらに、外部の
ホストコンピュータ等と接続可能なRS−232Cイン
タフェース規格を有した接続端子54cに接続されてい
る。
【0105】前記データファイル53内には、監視員の
指示に基づいて各監視装置11〜14から送信されたモ
ニタ情報を記憶するモニタ情報収集メモリと、ポーリン
グ管理メモリ47bに設定された所定周期で各監視装置
11〜14から収集したログ情報の累積発生回数を記憶
するログ情報収集メモリとが形成されている。
【0106】そして、制御部45は、ポーリング管理メ
モリ47bに記憶された定期収集時刻に達すると、各監
視装置11〜14へポーリング指令を送出して各監視装
置11〜14のログ情報ファイル33の累積ファイル3
3cの各ログ情報の発生回数を収集してデータ収集部4
9を介してデータファイル53へ格納する。
【0107】また、制御部45は、通信部48を介して
トリガ信号を受信すると、トリガ発生メッセージを操作
部51のCRT表示装置51aへ表示出力して監視員に
注意を促す。
【0108】また、制御部45は、監視員が操作部51
を介して1日分又は1ヶ月の測定期間を指定した収集指
令を入力すると、通信部48を介してこの収集指令を指
定された監視装置11〜14へ送出する。
【0109】さらに、制御部45は、通信部48を介し
て各ログ情報テーブル33a,33bの各単位領域16
a,16bの発生回数を受信すると、図11,図13に
示す一覧表形式で操作部51のCRT表示装置51aに
表示出力する。さらに、監視員の表示変更指令に応動し
て、受信した各単位期間毎の発生回数を図12.図14
に示すようにグラフィック表示する。
【0110】このように構成されたネットワーク監視シ
ステムにおいては、例えば監視対象の通信回線2a,2
b,パケット信号回線6等における指定された各インタ
フェース点(S/T点(FR点)とR点,DDX−P
点,V点,V.110点)の信号状態は各監視装置11
〜14で検出され、モニタ情報としてモニタ情報ファイ
ル32,42に最新の所定時間分記憶保持される。
【0111】同様に、各インタフェース点で異常を示す
ログ情報が検出されると、全体の測定期間及び各単位測
定期間がそれぞれ異なる2種類のログ情報テーブル33
a,33b内のログ情報種類及び発生時刻に対応する各
単位領域16a,16bの発生回数が更新される。この
ログ情報テーブル33a,33bの各単位領域16a,
16bの発生回数は、次の月の同一日付又は次の日の同
一事時刻Nが到来するとクリアされる。その結果、ログ
情報テーブル33a,33bには常に最新の1ヶ月又は
1日における各日付M又は各時間N毎の単位測定期間の
発生回数が記憶保持されている。
【0112】同時に、累積ファイル33c内の対応する
ログ情報の領域16cの発生回数が更新される。
【0113】そして、各単位領域16a,16bの発生
回数を更新する過程で、発生回数が予め定められた閥値
を越えると、遠隔制御装置15へトリガ信号が送出さ
れ、遠隔制御装置15のCRT表示装置51aにトリガ
発生メッセージが表示される。
【0114】監視員は、このトリガ発生メッセージを確
認すると、操作部51を介して、トリガ信号送信元の監
視装置11〜14及び1ヶ月又は1日等の測定周期を指
定してログ情報の収集指令を入力すると、この収集指令
が該当監視装置11〜14へ送信される。そして、この
監視装置11〜14の指定測定周期のログ情報テーブル
33a.33bの各項目のログ情報が遠隔制御装置15
へ送信される。
【0115】そして、送信されたログ情報が、図11又
は図13に示す一覧表形式で表示される。また、監視員
は、キーボード51bを操作することによって、図1
2,図14に示すようように、発生回数をグラフィック
表示させることも可能である。
【0116】このように、ログ情報の発生回数を複数の
測定期間を指定してグラフィック表示可能であるので、
例えばこのログ情報(異常発生)が1ヶ月前から毎日継
続して発生しているものであるのか、又は、最近の2〜
3日になって急激に発生回数が増加したものであるのか
を判断できる。その結果、この異常発生原因が、該当通
信回線における曜日や月末等の回線使用状況に起因する
ものか、又は、該当通信回線の絶対的な回線容量に起因
するものかを把握できる。
【0117】さらに、1日,24時間の各時間帯におけ
るログ情報の発生回数を調べることによって、1日にお
ける異常の発生傾向を把握できると共に、トリガ発生時
点の一つ前の時間帯の発生状況を調べることによって、
この異常が回線故障等のハード的故障に起因するもの
か、回線使用状況等に起因する統計的に発生する異常で
あるのかを区別することができる。
【0118】また、各インタフェース点(S/T点,R
点,DDX−P点,FR点,V点,V.110点)で発
生するログ情報を記憶保持するログ情報ファイル33,
43としては、各インタフェース点毎に図6,図7に示
す2種類のログ情報テーブル33a,33bを設けるの
みで、後から十分ログ情報を解析することが可能である
ので、従来監視装置のように、各ログ情報を発生時刻と
ともに時系列的に記憶保持する必要がない。したがっ
て、ログ情報ファイル33,43の必要とする記憶容量
を大幅に節減できる。
【0119】また、ログ情報テーブル33a,33bに
は、結果的にログ情報の発生傾向が分析されて記憶保持
されているので、たとえ遠隔制御装置15が設けられて
いなかったとしても、この監視装置11〜14の接続端
子36cにパーソナルコンピュータを接続することによ
って、その分析されたログ情報の発生傾向をパーソナル
コンピュータに取込むことができ、ユーザ宅において
も、異常原因の究明を容易に実施できる。
【0120】なお、本発明は上述した実施例装置に限定
されるものではない。実施例装置においては、全体の測
定期間が1ヶ月(31日)と1日(24時間)との2種
類のログ情報テーブル33a,33bを設けたが、例え
ば全体の測定期間が1年(12ヶ月),1時間(60
分),1分(60秒)であるログ情報テーブルを設けて
もよい。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明のネットワー
ク監視装置においては、信号回線上のインタフェース点
で検出されたログ情報を記憶するログ情報を全体の測定
期間が異なる複数のログ情報テーブルに各単位測定期間
毎に累積記憶している。したがって、小さい記憶容量で
もって、発生した異常の発生時期に関する複数種類の統
計データを簡単に把握でき、異常発生の発生傾向を直ち
に把握でき、各信号回線の異常発生時の原因究明を能率
的に実施できる。
【0122】また、本発明のネットワーク監視システム
においては、上述したネットワーク監視装置を通信ネッ
トワークを介して遠隔制御装置に接続して、遠隔制御装
置からネットワーク監視装置のログ情報テーブルに記憶
されたログ情報を収集してグラフィック表示している。
したがって、ユーザ宅に技術者が常駐することなく、信
号回線上の各点の通信情報を遠隔制御装置で自動的に収
集でき、各信号回線の信号品質及び異常発生時の原因究
明を短時間で実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わるネットワーク監視
システムが組込まれた通信システムを示すブロック図
【図2】 実施例監視システムに組込まれた監視装置の
概略構成を示すブロック図
【図3】 同監視装置のログ情報検出部内に形成された
S/T点ログ情報設定テーブルを示す図
【図4】 同監視装置のログ情報検出部内に形成された
R点ログ情報設定テーブルを示す図
【図5】 同監視装置のログ情報検出部内に形成された
FR点ログ情報設定テーブルを示す図
【図6】 同監視装置のログ情報ファイル内に形成され
た1ヶ月分のログ情報テーブルを示す図
【図7】 同監視装置のログ情報ファイル内に形成され
た1日分のログ情報テーブル及び累積ファイルを示す図
【図8】 同監視装置の各ログ情報テーブルの単位領域
の発生回数をクリアする単位領域更新処理を示す流れ図
【図9】 同監視装置の各ログ情報テーブルの単位領域
の発生回数を更新する発生回数更新処理を示す流れ図
【図10】 同実施例監視システムの遠隔制御装置の概
略構成を示すブロック図
【図11】 同遠隔制御装置のCRT表示装置に一覧表
形式で表示されたログ情報の発生回数を示す図
【図12】 同遠隔制御装置のCRT表示装置にグラフ
ィック形式で表示されたログ情報の発生回数を示す図
【図13】 同遠隔制御装置のCRT表示装置に一覧表
形式で表示されたログ情報の発生回数を示す図
【図14】 同遠隔制御装置のCRT表示装置にグラフ
ィック形式で表示されたログ情報の発生回数を示す図
【符号の説明】
1…通信ネットワーク、2a,2b,2c,2d,2
e,2f.2g…ISDN信号回線、3a,3b,3
c,3d,3e,3f,3g…DSU、4,4a…T
A、5…TE2 、6…パケット通信回線、7…DCE、
8…DET、9a,9b,9c,9d,9e…モデム、
10…TE2 、11,12,13…端末側監視装置、1
4…交換器側監視装置、15…遠隔制御装置、16a,
16b…単位領域、17a,7b,17c,17d.1
7e…電話回線、18,19…トリガ発生部、20…監
視装置本体、21…アダプタ装置、22…基本インタフ
ェースS/T点監視部、23…一次群速度インタフェー
スS/T点監視部、24,48…通信部、25,51…
操作部、26,28,38,45…制御部、29,39
…モニタ部、30,40…ログ情報検出部、30a,3
0b,30c…ログ情報設定テーブル、31,41…時
計回路、32,42…モニタ情報ファイル、33,43
…ログ情報ファイル、33a.33b…ログ情報テーブ
ル、33c…累積ファイル、34a,34b…切換接
点、47a…監視装置管理メモリ、47b…ポーリング
管理メモリ、49…データ収集部、53…データファイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 裕司 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 酒井 真二 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 佐々木 弘貴 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワーク(1) の信号回線上のイ
    ンタフェース点における通信異常を示すログ情報を検出
    してログ情報ファイル(33,43) に記憶保持するネットワ
    ーク監視装置 (11〜14) において、 現在時刻を計時する時計回路(31,41) と、 前記ログ情報ファイル内に設けられ、全体の測定期間の
    期間長及びこの測定期間を均等分割して得られる各単位
    測定期間の期間長がそれぞれ異なり、それぞれ分割され
    た各単位測定期間に対応するとともに前記ログ情報の発
    生回数を記憶する複数の単位領域(16a,16b) からなる複
    数のログ情報テーブル(33a,33b) と、 前記ログ情報が検出される毎に、前記各ログ情報テーブ
    ルにおける前記時計回路が示す現在時刻が所属する単位
    測定期間に対応する単位領域に記憶されているログ情報
    の発生回数を更新する発生回数更新手段(P3,P4) と、 前記時計回路の現在時刻が前記各ログ情報テーブルにお
    ける各単位領域の単位測定期間の開始時刻に達した時点
    で、該当時刻が所属する単位領域に累積されている発生
    回数をクリアする単位領域更新手段(S2,S4) と、 外部から測定期間を指定した収集指令に応動して、指定
    測定期間に対応するログ情報テーブルの各単位領域に記
    憶されている各発生回数を出力するログ情報出力手段(2
    4)とを備えたネットワーク監視装置。
  2. 【請求項2】 通信ネットワーク(1) の信号回線上の各
    インタフェース点における通信異常を示すログ情報を検
    出してログ情報ファイルに記憶保持する複数の請求項1
    記載のネットワーク監視装置 (11〜14) と、この各ネッ
    トワーク監視装置に対して前記通信ネットワークを介し
    て接続された遠隔制御装置(15)とを有するネットワーク
    監視システムであって、 前記遠隔制御装置(15)は、 測定期間を指定したログ情報の収集操作に応動して、前
    記ネットワーク監視装置へ測定期間を指定した収集指令
    を送信する収集指令送信手段(45)と、 前記ネットワーク監視装置から受信したログ情報の各発
    生回数を、各単位測定期間を一方軸にしてグラフィック
    表示するグラフ表示出力手段(51a) とを備えたことを特
    徴とするネットワーク監視システム。
JP7143637A 1995-06-09 1995-06-09 ネットワーク監視装置及びネットワーク監視システム Pending JPH08335939A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000315995A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Nec Corp 回線品質表示方法及び表示装置
JP2017228236A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 株式会社日立産機システム 通信波形計測機能を備える監視システムおよび通信中継器

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