JPH08335804A - 低域通過フィルタ装置 - Google Patents

低域通過フィルタ装置

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JPH08335804A
JPH08335804A JP14188495A JP14188495A JPH08335804A JP H08335804 A JPH08335804 A JP H08335804A JP 14188495 A JP14188495 A JP 14188495A JP 14188495 A JP14188495 A JP 14188495A JP H08335804 A JPH08335804 A JP H08335804A
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JP
Japan
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dielectric film
electrode
pass filter
dielectric
filter device
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JP14188495A
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English (en)
Inventor
Kazuya Sayanagi
和也 佐柳
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平行ストリップラインケーブルの内部に従来
例に比較して短い長さに形成することができる低域通過
フィルタ装置を提供する。 【構成】 中心導体が第1と第2の誘電体によって挟設
され、かつ第1と第2の誘電体が第1と第2の接地導体
によって挟設されてなる平行ストリップラインケーブル
において、中心導体の入力端子と出力端子との間に設け
られ、第1と第2の誘電体によって挟設されかつ第1と
第2の誘電体より薄い厚さの誘電体フィルムと、第1と
第2の接地導体とのうちの少なくとも一方と入力端子と
の間に設けられ、誘電体フィルムを挟設する一対の電極
からなる第1のキャパシタを含む第1の除去フィルタ
と、入力端子と出力端子との間に設けられ、誘電体フィ
ルムを挟設する少なくとも一対の電極からなる第2のキ
ャパシタを含む第2の除去フィルタとを少なくとも備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平行ストリップライン
ケーブルの内部に形成される低域通過フィルタ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の移動体通信の携帯端末にお
いて、送受信回路を形成した高周波回路基板とアンテナ
との接続には細い同軸ケーブルが用いられている。最近
では、小形・薄型化を図るために同軸ケーブルに代えて
平行ストリップラインケーブルを用いることが増えてき
ている。平行ストリップラインケーブルは、図7に示す
ように、中心導体であるストリップ導体101が誘電体
112,113によって挟設され、誘電体112,11
3の外側の面にそれぞれ接地導体114,114が形成
されて構成され、フィルタ等の簡単な回路を内蔵するこ
とができるという特徴を有する。
【0003】ところで、上述の高周波回路基板とアンテ
ナとの間には、一般的に通信に使用する周波数より高い
周波数を有する例えば高調波信号の通過を阻止する低域
通過フィルタ装置が設けられ、これによって、高調波信
号を減衰させて通信品質の向上を図っている。従って、
高周波回路基板とアンテナとを接続するための平行スト
リップラインケーブルに、低域通過フィルタ装置を内蔵
することによって、さらに携帯端末の小形化を図ること
ができる。
【0004】図8は、平行ストリップラインケーブルの
内部に形成された従来例の低域通過フィルタ装置の斜視
図である。この従来例の低域通過フィルタ装置は、所定
の形状を有する電極102が誘電体112,113によ
って挟設され、誘電体112,113の外側の面にそれ
ぞれ接地導体114,114が形成されて構成される。
ここで、電極102は、図9に示すように平行ストリッ
プラインケーブルの中心導体102a,102iの間
に、当該中心導体102a,102iより狭い幅を有す
る電極102b,102d,102f,102hと当該
中心導体より広い幅を有する電極102c,102e,
102gとが交互に直列に接続されて形成される。
【0005】上述のように構成された従来例の低域通過
フィルタ装置の等価回路は、図10のように表すことが
できる。ここで、インダクタLb,Ld,Lf,Lhは
それぞれ、電極102b,102d,102f,102
hによって形成され、キャパシタCc,Ce,Cgはそ
れぞれ、電極102c,102e,102gがそれぞ
れ、誘電体112,113を介して接地導体114,1
14によって挟設されて構成される。また、端子T10
1,T102からなる入力端子は中心導体102aが誘
電体112,113を介して接地導体114,114に
よって挟設されて構成され、端子T103,T104か
らなる出力端子は中心導体102iが誘電体112,1
13を介して接地導体114,114によって構成され
る。ここで、インダクタLb,Ld,Lf,Lhのイン
ダクタンスはそれぞれ、電極102b,102d,10
2f,102hの幅と長さとを所定の値に設定すること
によって、所定の値に設定できる。また、キャパシタC
c,Ce,Cgのキャパシタンスはそれぞれ、電極10
2c,102e,102gとを所定の形状に形成するこ
とによって、所定の値に設定できる。
【0006】以上のように構成された従来例の低域通過
フィルタ装置を用いて、例えば、通過帯域である1GH
z以下の周波数を有する信号の減衰量を0.1dB以下
になり、かつ阻止帯域である2GHzから3GHzの周
波数を有する信号の減衰量を20dB以上になるように
チェビシェフ型の低域通過フィルタ装置を構成しようと
すると5段以上で構成する必要がある。
【0007】例えば誘電体112,113の比誘電率を
2.1に設定し、電極102c,102e,102gが
それぞれ誘電体112,113を介して接地導体11
4,114によって挟設されて構成される伝送線路の特
性インピーダンスを20オームに設定し、かつ電極10
2b,102d,102f,102hがそれぞれ誘電体
112,113を介して接地導体114,114によっ
て挟設されて構成される伝送線路の特性インピーダンス
を100オームに設定して、上述の仕様を満足する低域
通過フィルタ装置を作成した場合、電極102の長さは
80mmになる。また、図11は以上のように構成され
た従来例の低域通過フィルタ装置の特性を示すグラフで
ある。
【0008】電極102の長さを短くする方法として、
電極102c,102e,102gの幅を広くすること
によって伝送線路の特性インピーダンスを20オームよ
り低くし、電極102b,102d,102f,102
hの幅を狭くして伝送線路の特性インピーダンスを10
0オームより高くすることが考えられる。しかし、平行
ストリップラインケーブルの幅は、通常2mm程度に設
定されているので、伝送線路のインピーダンスを20オ
ームより低くすることは困難である。また、伝送線路の
特性インピーダンスを100オームより高くしようとす
ると、電極102b,102d,102f,102hの
幅を0.1mmより狭くする必要が生じ、電極を安価な
製造方法を用いて必要な寸法精度で形成することは困難
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上詳述したように、
従来例の低域通過フィルタ装置において所望の周波数特
性を満足しようとすると、従来例の低域通過フィルタ装
置の長さは80mmになる。これに対して、携帯端末の
高周波回路基板に用いられる平行ストリップラインケー
ブルには50mm以下の長さにする必要がある場合があ
る。従って、従来例の低域通過フィルタは、そのような
短い平行ストリップラインケーブルの内部には形成する
ことができないという問題点があった。
【0010】本発明の目的は、以上の問題点を解決し
て、平行ストリップラインケーブルの内部に従来例に比
較して短い長さで形成することができる低域通過フィル
タ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の低域通過フィルタ装置は、中心導体と第1と第2の
接地導体とが互いに平行になるように、上記中心導体が
第1と第2の誘電体によって挟設され、かつ上記第1と
第2の誘電体が上記第1と第2の接地導体によって挟設
されてなる平行ストリップラインケーブルにおいて、上
記中心導体の入力端子と出力端子との間に設けられた低
域通過フィルタ装置であって、上記中心導体が誘電体フ
ィルムと上記第1の誘電体とによって挟設されるよう
に、上記第1と第2の誘電体によって挟設されかつ上記
第1と第2の誘電体より薄い厚さを有する誘電体フィル
ムと、上記第1と第2の接地導体とのうちの少なくとも
一方と上記入力端子との間に設けられ、上記誘電体フィ
ルムを挟設する一対の電極からなる第1のキャパシタを
含む第1の除去フィルタと、上記入力端子と上記出力端
子との間に設けられ、上記誘電体フィルムを挟設する少
なくとも一対の電極からなる第2のキャパシタを含む第
2の除去フィルタとを少なくとも備えたことを特徴とす
る。
【0012】また、請求項2記載の低域通過フィルタ装
置は、請求項1記載の低域通過フィルタ装置において、
上記出力端子と上記第1の接地導体との間に設けられ、
上記誘電体フィルムを挟設する一対の電極からなる第3
のキャパシタを含む第3の除去フィルタをさらに備えた
ことを特徴とする。
【0013】本発明に係る請求項3記載の低域通過フィ
ルタ装置は、中心導体と第1と第2の接地導体とが互い
に平行になるように、上記中心導体が第1と第2の誘電
体によって挟設され、かつ上記第1と第2の誘電体が上
記第1と第2の接地導体によって挟設されてなる平行ス
トリップラインケーブルにおいて、上記中心導体の入力
端子と出力端子との間に設けられた低域通過フィルタ装
置であって、上記中心導体が誘電体フィルムと上記第1
の誘電体とによって挟設されるように、上記第1と第2
の誘電体によって挟設されかつ上記誘電体より薄い厚さ
を有する誘電体フィルムと、上記第1と第2の接地導体
とのうちの少なくとも一方と上記入力端子との間に設け
られた第1の除去フィルタと、上記入力端子と上記出力
端子との間に設けられた第2の除去フィルタとを少なく
とも備え、上記第1の除去フィルタは、第1の電極が上
記入力端子に接続され、上記誘電体フィルムを挟設する
一対の第1と第2の電極からなる第1のキャパシタと、
上記平行ストリップラインケーブルの特性インピーダン
スより高い特性インピーダンスを有し、上記第1と第2
の接地導体のうちの一方と上記第2の電極との間に接続
されかつ上記誘電体フィルムと上記第2の誘電体とによ
って狭設された第3の電極を有する第1の伝送線路とを
備え、上記第2の除去フィルタは、第4の電極が上記入
力端子に接続され、上記誘電体フィルムを挟設する一対
の第4と第5の電極からなる第2のキャパシタと、第6
の電極が上記第5の電極に接続されかつ第7の電極が上
記出力端子に接続され、上記誘電体フィルムを挟設する
一対の第6と第7の電極からなる第3のキャパシタと、
上記平行ストリップラインケーブルの特性インピーダン
スより高い特性インピーダンスを有し、上記入力端子と
上記出力端子との間に接続されかつ上記誘電体フィルム
と上記第1の誘電体とによって狭設された第8の電極を
有する第2の伝送線路とを備えたことを特徴とする。
【0014】また、請求項4記載の低域通過フィルタ装
置は、請求項3記載の低域通過フィルタ装置において、
第3の除去フィルタをさらに備え、上記第3の除去フィ
ルタは、第9の電極が上記出力端子に接続され、上記誘
電体フィルムを挟設する一対の第9と第10の電極から
なる第4のキャパシタと、上記平行ストリップラインケ
ーブルの特性インピーダンスより高い特性インピーダン
スを有し、上記第10の電極と上記第1の接地導体との
間に接続されかつ上記誘電体フィルムと上記第2の誘電
体とによって狭設された第11の電極を有する第3の伝
送線路とを備えたことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に係る請求項1記載の低域通過フィルタ
装置において、上記第1と第2の接地導体とのうちの少
なくとも一方と上記入力端子との間に設けられ、上記誘
電体フィルムを挟設する一対の電極からなる第1のキャ
パシタを含む第1の除去フィルタは、上記入力端子から
入力される信号のうち所定の第1の周波数の近傍の周波
数を有する信号を接地して除去する。また、上記入力端
子と上記出力端子との間に設けられ、上記誘電体フィル
ムを挟設する少なくとも一対の電極からなる第2のキャ
パシタを含む第2の除去フィルタは、上記入力端子から
入力される信号のうち所定の第2の周波数の近傍の周波
数を有する信号以外の信号を通過させる。これによっ
て、上記入力端子から入力された信号のうち上記第1と
第2の周波数のいずれの周波数より低い周波数を有する
信号は、上記出力端子から出力される。
【0016】また、請求項2記載の低域通過フィルタ装
置は、請求項1記載の低域通過フィルタ装置において、
上記出力端子と上記第1の接地導体との間に設けられ、
上記誘電体フィルムを挟設する一対の電極からなる第3
のキャパシタを含む第3の除去フィルタをさらに備え
る。上記第3の除去フィルタは、上記入力端子から入力
される信号のうち所定の第3の周波数の近傍の周波数を
有する信号を接地して除去する。これによって、上記入
力端子から入力された信号のうち上記第1と第2と第3
の周波数のうちのいずれの周波数よりも低い周波数を有
する信号は、上記出力端子から出力される。
【0017】さらに、本発明に係る請求項3記載の低域
通過フィルタ装置において、上記第1と第2の接地導体
とのうちの少なくとも一方と上記入力端子との間に、上
記第1のキャパシタと第1の伝送線路とが直列に接続さ
れ、第1の共振周波数を有する第1の共振回路からなる
第1の除去フィルタが形成される。これによって、上記
第1の除去フィルタは、上記入力端子から入力された信
号のうち上記第1の共振周波数の近傍の周波数を有する
信号を除去する。また、上記入力端子と上記出力端子の
間に第2と第3のキャパシタが直列に接続され、かつ上
記入力端子と上記出力端子の間に第2の伝送線路が接続
される。これによって、上記入力端子と出力端子の間に
第2の共振周波数を有する第2の共振回路からなる第2
の除去フィルタが形成される。すなわち、上記第2の除
去フィルタは、上記入力端子から入力された信号のうち
上記第2の共振周波数の近傍の周波数を有する信号以外
の信号を通過させる。従って、上記入力端子から入力さ
れた信号のうち上記第1と第2の共振周波数のうちのい
ずれの共振周波数より低い周波数を有する信号は、上記
出力端子から出力される。
【0018】また、請求項4記載の低域通過フィルタ装
置は、請求項3記載の低域通過フィルタ装置においてさ
らに、上記第1と第2の接地導体とのうちの少なくとも
一方と上記出力端子との間に、上記第4のキャパシタと
第3の伝送線路とが直列に接続され、第3の共振周波数
を有する第3の共振回路からなる第3の除去フィルタが
形成される。これによって、上記第3の除去フィルタ
は、上記入力端子から入力された信号のうち上記第3の
共振周波数の近傍の周波数を有する信号を除去する。従
って、上記入力端子から入力された信号のうち上記第1
と第2と第3の共振周波数のうちのいずれの共振周波数
より低い周波数を有する信号は、上記出力端子から出力
される。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例の
低域通過フィルタ装置LF10について説明する。図1
は、本発明に係る実施例の低域通過フィルタ装置LF1
0を備えた平行ストリップラインケーブル10の分解斜
視図であり、図4は、図1の低域通過フィルタ装置LF
10の等価回路を示す回路図である。当該低域通過フィ
ルタ装置LF10は、図1に示すように、誘電体12と
誘電体13とによって挟設された誘電体フィルム11を
備え、図4に示すように除去フィルタF1,F2,F3
とからなる。ここで、図2及び図4に示すように、除去
フィルタF1は、誘電体フィルム11を挟設する電極1
a,4bからなるキャパシタC1を含み、除去フィルタ
F2は、誘電体フィルム11を挟設する電極2a,4d
からなるキャパシタC2と誘電体フィルム11を挟設す
る電極2c,6aからなるキャパシタC3とを含み、除
去フィルタF3は、誘電体フィルム11を挟設する電極
3a,6cからなるキャパシタC4を含むことを特徴と
する。
【0020】以下、図1乃至図4を参照して本発明に係
る実施例の低域通過フィルタ装置LF10の構成につい
て詳細に説明する。ここで、図2は、図1の低域通過フ
ィルタ装置LF10を備えた平行ストリップラインケー
ブル10の斜視図であり、図3は、図1の平行ストリッ
プラインケーブル10の図2におけるA−A’線につい
ての断面図である。また、図1は断面図ではないが、電
極1,2,3,4,5,6にはハッチングを付して示し
ている。
【0021】低域通過フィルタ装置LF10において、
誘電体フィルム11は、後述する中心導体4a,6dが
誘電体フィルム11と誘電体12とによって挟設される
ように、誘電体12,13によって挟設されて設けられ
る。ここで、誘電体フィルム11は、例えばテフロンや
ポリオレフィン系の樹脂フィルムまたは接着剤等からな
り、誘電体12,13と等しい幅を有しかつ誘電体1
2,13の厚さに比べて十分薄い10μmの厚さを有す
る。また、誘電体12,13は、可とう性を有する例え
ばフッ素樹脂やポリオレフィン系の樹脂等からなり、幅
方向に比較して十分長い長さを有しかつ互いに平行な上
面と下面を有する所定の幅のストリップ形状に形成され
ている。誘電体12の下面には接地導体14が形成さ
れ、誘電体13の上面には接地導体15が形成される。
ここで、中心導体4a,6dと接地導体14,15とは
互いに平行になる。そして、誘電体フィルム11及び誘
電体12,13の一方の側面には、接地導体16が形成
され、誘電体フィルム11及び誘電体12,13の他方
の側面には、接地導体17が形成される。ここで、接地
導体16,17はそれぞれ、接地導体14から接地導体
15まで連続して形成されている。
【0022】電極4,5,6は誘電体12の上面に以下
のように形成される。電極4は、中心導体4aと電極4
bと電極4cと電極4dとが誘電体12の長手方向に連
結されてなり、誘電体12の上面の幅方向の中央部に形
成される。ここで、中心導体4aは、中心導体4aの一
端が誘電体12の上面の一端の縁端部に位置するように
形成される。これによって、平行ストリップラインケー
ブルSL4aは、中心導体4aが誘電体12,13によ
って挟設され、かつ誘電体12,13が接地導体14,
15によって挟設されてなる。また、中心導体4aの幅
は、平行ストリップラインケーブルSL4aの特性イン
ピーダンスが所定の値になるように設定される。ここ
で、平行ストリップラインケーブルSL4aの特性イン
ピーダンスの値は、好ましくは50オームになるように
設定される。電極4bは、中心導体4aの幅より広い所
定の幅と所定の長さを有し、電極4cは、中心導体4a
と略等しい幅と所定の長さを有する。電極4dは、中心
導体4aの幅より広い所定の幅と所定の長さを有する。
ここで、誘電体12の一端から所定の長さだけ誘電体1
2の上面が露出するように誘電体13の一端から所定の
長さの誘電体13の一部分は除去され、これによって、
平行ストリップラインケーブルSL4aの一端に平行ス
トリップラインケーブル10の接続端子が構成される。
また、中心導体4aの他端は電極4bに連結され、平行
ストリップラインケーブルSL4aの他端によって低域
通過フィルタ装置LF10の入力端子T1が形成され
る。
【0023】電極6は、電極6aと電極6bと電極6c
と中心導体6dとが誘電体12の長手方向に連結されて
なり、電極6aが電極4dと所定の間隔を隔てて対向す
るように誘電体12の幅方向の中央部に形成される。こ
こで、電極6aは、中心導体4aの幅より広い所定の幅
と所定の長さを有し、電極6bは、中心導体4aと略等
しい幅と所定の長さを有する。電極6cは、中心導体4
aの幅より広い所定の幅と所定の長さを有する。平行ス
トリップラインケーブルSL6dは、中心導体6dが誘
電体12,13によって挟設され、かつ誘電体12,1
3が接地導体14,15によって挟設されてなる。ここ
で、中心導体6dの幅は、中心導体4aの幅と同一の値
に設定される。また、中心導体6dの一端は電極6cに
連結されて、平行ストリップラインケーブルSL6dの
一端によって低域通過フィルタ装置LF10の出力端子
T2が形成される。電極5は中心導体4a,6dより狭
い所定の幅と所定の長さを有し、電極5の一端が電極4
dに接続されかつ電極5の他端が電極6aに接続されて
形成される。これによって、ストリップ線路S5は、電
極5を誘電体12,13を介して挟設する接地導体1
4,15によって構成され、ストリップ線路S5は、入
力端子T1と出力端子T2との間に接続される。ここ
で、ストリップ線路S5は、電極5の幅が中心導体4
a,6dの幅より狭くなるように設定されているので、
平行ストリップラインケーブルSL4a,SL6dの特
性インピーダンスより高い特性インピーダンスを有す
る。図1と図2において、ストリップ線路S5の符号は
電極5の後ろの括弧内に付している。後述するストリッ
プ線路S1b,S3bについても同様に付すものとす
る。
【0024】また、電極1,2,3は誘電体フィルム1
1の上面に以下のように形成される。電極1は、電極4
bと略同一の形状を有する電極1aと、中心導体4aよ
り狭い所定の幅と所定の長さを有する電極1bとからな
り、電極1aが誘電体フィルム11を介して電極4bと
対向するように形成される。これによって、キャパシタ
C1は、誘電体フィルム11を挟設する電極1a,4b
によって構成され、キャパシタC1の一端は入力端子T
1に接続される。電極1bは電極1bの一端が電極1a
に接続されかつ電極1bの他端が誘電体フィルム11の
上面の幅方向の縁端部において接地導体17に接続され
て形成される。これによって、ストリップ線路S1b
は、電極1bを誘電体12,13を介して挟設する接地
導体14,15によって構成され、ストリップ線路S1
bは電極1aと接地導体17との間に接続される。ここ
で、ストリップ線路S1bは、電極1bの幅が中心導体
4a,6dの幅より狭くなるように設定されているの
で、平行ストリップラインケーブルSL4a,SL6d
の特性インピーダンスより高い特性インピーダンスを有
する。
【0025】電極2は、電極4dと略同一の形状を有す
る電極2aと、電極6aと略同一の形状を有する電極2
cとが、電極2a,2cの幅より狭い幅と所定の長さを
有する電極2bによって誘電体フィルム11の長手方向
に直列に連結されてなる。そして、電極2aは、誘電体
フィルム11を介して電極4dと対向するように形成さ
れ、これによって、キャパシタC2は、誘電体フィルム
11を挟設する電極2a,4dによって構成される。ま
た、電極2cは、誘電体フィルム11を介して電極6a
と対向するように形成され、これによって、キャパシタ
C3は、誘電体フィルム11を挟設する電極2c,6a
によって構成される。
【0026】電極3は、電極6cと略同一の形状を有す
る電極3aと、中心導体4a,6dより狭い所定の幅と
所定の長さを有する電極3bとからなる。電極3aは、
誘電体フィルム11を介して電極6cと対向するように
形成される。これによって、キャパシタC4は、誘電体
フィルム11を挟設する電極3a,6cによって構成さ
れ、キャパシタC4の一端は出力端子T2に接続され
る。電極3bは電極3bの一端が電極3aに接続されか
つ電極3bの他端が誘電体フィルム11の上面の幅方向
の縁端部において接地導体17に接続されて形成され
る。これによって、ストリップ線路S3bは、電極3b
を誘電体12,13を介して挟設する接地導体14,1
5によって構成され、ストリップ線路S3bは電極3a
と接地導体17との間に接続される。ここで、ストリッ
プ線路S3bは、電極3bの幅が中心導体4a,6dの
幅より狭くなるように設定されているので、平行ストリ
ップラインケーブルSL4a,SL6dの特性インピー
ダンスより高い特性インピーダンスを有する。
【0027】以上のように構成することにより、除去フ
ィルタF1は入力端子T1に接続されたキャパシタC1
と、一端がキャパシタC1に接続され他端が接地された
ストリップ線路S1bとによって構成される。また、除
去フィルタF2は、入力端子T1と出力端子T2との間
に直列に接続された2つのキャパシタC2,C3と、入
力端子T1と出力端子T2との間に接続されたストリッ
プ線路S5とによって構成される。除去フィルタF3
は、出力端子T2に接続されたキャパシタC4と、一端
がキャパシタC4に接続され他端が接地されたストリッ
プ線路S3bとによって構成される。従って、実施例の
低域通過フィルタ装置LF10は、図4に示すように、
入力端子T1と出力端子T2の間に、除去フィルタF1
と除去フィルタF2と除去フィルタF3とがπ型に接続
されて構成される。
【0028】実施例の低域通過フィルタ装置LF10で
は、除去フィルタF1において、ストリップ線路S1b
が所定の周波数f1において誘導性になるように電極1
bの幅と長さとは設定される。これによって、除去フィ
ルタF1は、周波数f1で直列共振しかつキャパシタC
1とストリップ線路S1bとからなる直列共振回路の一
端が接地されて構成されるので、周波数f1とその近傍
の周波数を有する信号を除去する。また、除去フィルタ
F2において、ストリップ線路S5が所定の周波数f2
において誘導性になるように電極5の幅と長さとは設定
される。これによって、除去フィルタF2は、周波数f
2で並列共振しかつキャパシタC2,C3とストリップ
線路S5とからなる並列共振回路からなるので、周波数
2とその近傍の周波数を有する信号以外の信号を通過
させる。除去フィルタF3において、ストリップ線路S
3bが所定の周波数f3において誘導性になるように電
極3bの幅と長さとは設定される。これによって、除去
フィルタF3は、周波数f3で直列共振しかつキャパシ
タC4とストリップ線路S3bとからなる直列共振回路
の一端が接地されて構成されるので、周波数f3とその
近傍の周波数を有する信号を除去する。ここで、周波数
1と周波数f2と周波数f3とは互いに異なる値に設定
される。この場合、好ましくは、所望の通過周波数をf
0とした場合、f1=2f0、f2=3f0、f3=4f0
なるように設定される。
【0029】本発明者は、実施例の低域通過フィルタ装
置LF10の動作を確認するために、通過帯域である1
GHz以下の周波数を有する信号の減衰量が0.1dB
以下になるように、かつ阻止帯域である2GHzから3
GHzの周波数を有する信号の減衰量が20dB以上に
なるように低域通過フィルタ装置LF10における各構
造パラメータを設定して、シミュレーションを行った。
その結果、図5に示すように良好なフィルタ特性が得ら
れた。図5は、シミュレーションの結果を出力端伝送係
数S21と入力端反射係数S11とを用いて示したグラフで
ある。ここで、誘電体フィルム11の厚さは、10μm
に設定し、誘電体フィルム11の幅は、2mmに設定し
た。また、誘電体12,13の厚さは、0.25mmに
設定した。その結果、低域通過フィルタ装置LF10の
長さは、30mmであった。
【0030】図5から明らかなように、2GHzから3
GHzの周波数における低域通過フィルタ装置LF10
の減衰量は、25dB以上である。すなわち、低域通過
フィルタ装置LF10は、従来例に比較して阻止帯域に
おける減衰量を大きくできることがわかる。また、上述
のように、実施例の低域通過フィルタ装置LF10の長
さは、従来例の低域通過フィルタ装置の長さの80mm
に比べて短い30mmにできる。
【0031】図6は、低域通過フィルタ装置LF10を
備えた平行ストリップラインケーブル10の応用例の高
周波送受信モジュールの斜視図である。当該高周波送受
信モジュールは、上面にトランジスタなどの回路素子2
4,25,26,27等を備えた高周波回路基板23と
アンテナ21と導体ケース22とからなる。当該高周波
送受信モジュールにおいて、低域通過フィルタ装置LF
10を備えた平行ストリップラインケーブル10は、ア
ンテナ21と回路素子25との間に、回路素子24の表
面上に接するように接続されている。また、低域通過フ
ィルタ装置LF10とは異なる低域通過フィルタ装置L
F10aを備えた平行ストリップラインケーブル10a
は、回路素子26と外部回路との間に接続されている。
図6において、低域通過フィルタ装置LF10,LF1
0aの符号は、平行ストリップラインケーブル10,1
0aの符号の後ろの括弧内に付して示している。ここ
で、低域通過フィルタ装置LF10aは、低域通過フィ
ルタ装置10と同様に構成され、その周波数特性が低域
通過フィルタ装置LF10の周波数特性とは異なる。こ
のように低域通過フィルタ装置LF10を備えた平行ス
トリップラインケーブル10と低域通過フィルタ装置L
F10aを備えた平行ストリップラインケーブル10a
とを用いることにより、当該高周波送受信モジュールを
小形にすることができる。ここで、図6は断面図ではな
いが、平行ストリップラインケーブル10,10aには
ハッチングを付して示している。
【0032】以上、詳述したように実施例の低域通過フ
ィルタ装置LF10においては、誘電体フィルム11の
厚さを誘電体12,13に比較して薄くしているので、
比較的小さい面積の電極1a,2a,2c,3a,4
b,4d,6a,6cを用いて比較的大きい静電容量を
有するキャパシタC1,C2,C3,C4を構成するこ
とができる。これによって、平行ストリップラインケー
ブル10,10aの内部に形成された低域通過フィルタ
装置LF10,LF10aの長さを従来例に比較して短
くすることができ、短い平行ストリップラインケーブル
の内部に形成することができる。
【0033】<変形例>以上の実施例では、3つの除去
フィルタF1,F2,F3を用いて構成したが、本発明
はこれに限らず、少なくとも2つの除去フィルタF1,
F2を用いて構成するようにしてもよい。以上のように
構成しても実施例と同様の動作をして同様の効果を有す
るとともに構成を簡単にすることができる。
【0034】以上の実施例では、除去フィルタF1,F
2,F3はそれぞれ、キャパシタC1,C2,C3,C
4とストリップ線路S1b,S5,S3bとを用いて構
成したが、本発明はこれに限らず、除去フィルタF1,
F2,F3をそれぞれ、少なくともキャパシタC1,C
2,C3,C4を含んで構成するようにしてもよい。以
上のように構成しても実施例と同様の動作をして同様の
効果を有する。
【0035】以上の実施例では、電極4b,4d,6
a,6cの幅は、中心導体4a,6dの幅より広くなる
ように設定したが、本発明はこれに限らず、電極4b,
4d,6a,6cの幅を、中心導体4a,6dの幅と同
一になるように設定してもよい。以上のように構成して
も実施例と同様の動作をして同様の効果を有する。
【0036】以上の実施例では、接地導体14,15,
16,17を形成して構成したが、本発明はこれに限ら
ず、接地導体14,15のみを形成するようにして構成
してもよい。この場合において、電極1bと電極3b
は、接地導体14,15のうちの少なくとも一方に接続
されて形成される。以上のように構成しても実施例と同
様の動作をして同様の効果を有する。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の低域通過フ
ィルタ装置は、上記第1の除去フィルタと上記第2の除
去フイルタとを備え、上記第1の除去フィルタは、上記
誘電体フィルムを挟設する一対の電極からなる上記第1
のキャパシタを含み、上記第2の除去フィルタは、上記
誘電体フィルムを挟設する少なくとも一対の電極からな
る上記第2のキャパシタを含んで構成される。また、上
記誘電体フィルムは、上記第1と第2の誘電体によって
挟設されかつ上記第1と第2の誘電体より薄い厚さを有
する。これによって、上記平行ストリップラインケーブ
ルの内部に従来例に比較して短い長さに形成することが
できる低域通過フィルタ装置を提供することができる。
【0038】また、請求項2記載の低域通過フィルタ装
置は、請求項1記載の低域通過フィルタ装置において、
上記誘電体フィルムを挟設する一対の電極からなる上記
第3のキャパシタを含む上記第3の除去フィルタをさら
に備えているので、上記第3の除去フィルタを備えない
場合に比較して、阻止帯域における減衰量を大きくする
ことができる。
【0039】本発明に係る請求項3記載の低域通過フイ
ルタ装置は、上記第1の除去フィルタと上記第2の除去
フイルタとを備え、上記第1の除去フィルタは、上記誘
電体フィルムを挟設する一対の第1と第2の電極からな
る上記第1のキャパシタと上記第1の伝送線路とを含
み、上記第2の除去フィルタは、上記誘電体フィルムを
挟設する少なくとも一対の第4と第5の電極からなる上
記第2のキャパシタと上記誘電体フィルムを挟設する一
対の第6と第7の電極からなる上記第3のキャパシタと
上記第2の伝送線路とを含んで構成される。また、上記
誘電体フィルムは、上記第1と第2の誘電体によって挟
設されかつ上記第1と第2の誘電体より薄い厚さを有す
る。これによって、上記平行ストリップラインケーブル
の内部に従来例に比較して短い長さに形成することがで
きる低域通過フィルタ装置を提供することができる。
【0040】また、請求項4記載の低域通過フィルタ装
置は、請求項3記載の低域通過フィルタ装置において、
上記誘電体フィルムを挟設する一対の第9と第10の電
極からなる上記第4のキャパシタと上記第3の伝送線路
とを備えた上記第3の除去フィルタをさらに備えている
ので、上記第3の除去フィルタを備えない場合に比較し
て、阻止帯域における減衰量を大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例の低域通過フィルタ装置
LF10を備えた平行ストリップラインケーブル10の
分解斜視図である。
【図2】 図1の平行ストリップラインケーブル10の
斜視図である。
【図3】 図1の平行ストリップラインケーブル10の
図2におけるA−A’線についての断面図である。
【図4】 図1の低域通過フィルタ装置LF10の等価
回路を示す回路図である。
【図5】 図1の低域通過フィルタ装置LF10の特性
を示すグラフである。
【図6】 図1の低域通過フィルタ装置LF10を備え
た平行ストリップラインケーブル10を用いた応用例を
示す斜視図である。
【図7】 平行ストリップラインケーブルの斜視図であ
る。
【図8】 従来例の低域通過フィルタ装置の斜視図であ
る。
【図9】 図8の電極102の平面図である。
【図10】 図8の従来例の低域通過フィルタ装置の等
価回路を示す回路図である。
【図11】 図8の低域フィルタの特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1,1a,1b,2,2a,2b,2c,3,3a,3
b,4,4b,4c,4d,5,6,6a,6b,6c
…電極、 C1,C2,C3,C4…キャパシタ、 S1b,S3b,S5…ストリップ線路、 F1,F2,F3…除去フィルタ、 T1…入力端子、 T2…出力端子、 SL4a,SL6d,10,10a…平行ストリップラ
インケーブル、 4a,6d…中心導体、 LF10…低域通過フィルタ装置、 11…誘電体フィルム、 12,13…誘電体、 14,15,16,17…接地導体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体と第1と第2の接地導体とが互
    いに平行になるように、上記中心導体が第1と第2の誘
    電体によって挟設され、かつ上記第1と第2の誘電体が
    上記第1と第2の接地導体によって挟設されてなる平行
    ストリップラインケーブルにおいて、上記中心導体の入
    力端子と出力端子との間に設けられた低域通過フィルタ
    装置であって、 上記中心導体が誘電体フィルムと上記第1の誘電体とに
    よって挟設されるように、上記第1と第2の誘電体によ
    って挟設されかつ上記第1と第2の誘電体より薄い厚さ
    を有する誘電体フィルムと、 上記第1と第2の接地導体とのうちの少なくとも一方と
    上記入力端子との間に設けられ、上記誘電体フィルムを
    挟設する一対の電極からなる第1のキャパシタを含む第
    1の除去フィルタと、 上記入力端子と上記出力端子との間に設けられ、上記誘
    電体フィルムを挟設する少なくとも一対の電極からなる
    第2のキャパシタを含む第2の除去フィルタとを少なく
    とも備えたことを特徴とする低域通過フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 上記出力端子と上記第1の接地導体との
    間に設けられ、上記誘電体フィルムを挟設する一対の電
    極からなる第3のキャパシタを含む第3の除去フィルタ
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の低域通
    過フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 中心導体と第1と第2の接地導体とが互
    いに平行になるように、上記中心導体が第1と第2の誘
    電体によって挟設され、かつ上記第1と第2の誘電体が
    上記第1と第2の接地導体によって挟設されてなる平行
    ストリップラインケーブルにおいて、上記中心導体の入
    力端子と出力端子との間に設けられた低域通過フィルタ
    装置であって、 上記中心導体が誘電体フィルムと上記第1の誘電体とに
    よって挟設されるように、上記第1と第2の誘電体によ
    って挟設されかつ上記誘電体より薄い厚さを有する誘電
    体フィルムと、 上記第1と第2の接地導体とのうちの少なくとも一方と
    上記入力端子との間に設けられた第1の除去フィルタ
    と、 上記入力端子と上記出力端子との間に設けられた第2の
    除去フィルタとを少なくとも備え、 上記第1の除去フィルタは、 第1の電極が上記入力端子に接続され、上記誘電体フィ
    ルムを挟設する一対の第1と第2の電極からなる第1の
    キャパシタと、 上記平行ストリップラインケーブルの特性インピーダン
    スより高い特性インピーダンスを有し、上記第1と第2
    の接地導体のうちの一方と上記第2の電極との間に接続
    されかつ上記誘電体フィルムと上記第2の誘電体とによ
    って狭設された第3の電極を有する第1の伝送線路とを
    備え、 上記第2の除去フィルタは、 第4の電極が上記入力端子に接続され、上記誘電体フィ
    ルムを挟設する一対の第4と第5の電極からなる第2の
    キャパシタと、 第6の電極が上記第5の電極に接続されかつ第7の電極
    が上記出力端子に接続され、上記誘電体フィルムを挟設
    する一対の第6と第7の電極からなる第3のキャパシタ
    と、 上記平行ストリップラインケーブルの特性インピーダン
    スより高い特性インピーダンスを有し、上記入力端子と
    上記出力端子との間に接続されかつ上記誘電体フィルム
    と上記第1の誘電体とによって狭設された第8の電極を
    有する第2の伝送線路とを備えたことを特徴とする低域
    通過フィルタ装置。
  4. 【請求項4】 第3の除去フィルタをさらに備え、 上記第3の除去フィルタは、 第9の電極が上記出力端子に接続され、上記誘電体フィ
    ルムを挟設する一対の第9と第10の電極からなる第4
    のキャパシタと、 上記平行ストリップラインケーブルの特性インピーダン
    スより高い特性インピーダンスを有し、上記第10の電
    極と上記第1の接地導体との間に接続されかつ上記誘電
    体フィルムと上記第2の誘電体とによって狭設された第
    11の電極を有する第3の伝送線路とを備えたことを特
    徴とする請求項3記載の低域通過フィルタ装置。
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