JPH08334724A - ガルバノミラー装置およびミラーの固定構造 - Google Patents

ガルバノミラー装置およびミラーの固定構造

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JPH08334724A
JPH08334724A JP16689995A JP16689995A JPH08334724A JP H08334724 A JPH08334724 A JP H08334724A JP 16689995 A JP16689995 A JP 16689995A JP 16689995 A JP16689995 A JP 16689995A JP H08334724 A JPH08334724 A JP H08334724A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出装置、測定装置および光学顕微鏡のガル
バノミラー装置において、一定の速度で光を走査して、
均一な光量を得る。 【構成】 ミラー12mを双方向に交互に振らせて光を
走査するガルバノミラー装置において、測定時よりも非
測定時の方がミラー12mの揺動角が大きくなるよう
に、かつ、揺動周期が長くなるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は検出装置、測定装置およ
び光学顕微鏡に用いられるガルバノミラー装置ならびに
ミラーの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、試料(被写体)の外観を観察
するための観察用光学系と、レーザ光の反射光の強度を
測定して、試料の深度に関する情報を検出する共焦点光
学系とを備えた光学顕微鏡が知られている。この種の顕
微鏡は、試料の拡大像だけでなく、試料の深度も含めた
三次元的なデータが得られ、半導体集積回路のような微
細な構造を知る上で有用である。共焦点光学系の一例を
図7に示す。
【0003】図7において、レーザ10からのレーザ光
L1は、ガルバノミラー装置のミラー12mおよびビー
ムプリッタ14により反射されて対物レンズ18により
試料wの表面wfに集光され、その反射光L1がイメー
ジセンサ19に入射する。ここで、共焦点光学系1は、
対物レンズ18の2つの焦点位置に、前記試料wとイメ
ージセンサ19を配設しており、試料wの表面wfに焦
点が合ったとき、レーザ10からのレーザ光L1がイメ
ージセンサ19上で結像するから、イメージセンサ19
の1つの受光素子における受光光量が著しく大きくな
る。したがって、試料wをZ軸方向に移動させて、受光
光量がピークとなるピーク位置を測定すれば、試料wの
表面wfの深さ方向の深度情報が得られる。また、ミラ
ー12mを矢印R方向に交互に振らせて、図8のモニタ
の画面における拡大像wrで示すように、レーザ光L1
を試料表面wf上で走査することにより、試料wの1つ
の断面に沿った深度情報が得られる。
【0004】つぎに、ガルバノミラー装置12の一例に
ついて説明する。図9(a)において、ミラー12m
は、支持部材100の溝101に挿入されていると共
に、接着剤によって溝101に固着されている。支持部
材100は、駆動軸102およびコロガリ軸受103を
介して、ガルバノ本体104に回転自在に支持されてい
ると共に、ガルバノ本体104に内蔵されたモータのよ
うな駆動装置(図示せず)によって極めて小さな角度の
範囲で、双方向に交互に回転し、これにより、ミラー1
2mが駆動軸102のまわりに矢印R方向に揺動する。
なお、本明細書において、ガルバノミラー装置とは、ミ
ラー12m、前記駆動装置および該駆動装置を制御する
ガルバノ駆動回路を備えたものをいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるガルバ
ノミラー装置12では、以下の理由により、深さ測定の
信頼性が低いという問題がある。ミラー12mは、前述
のように、極めて小さな角度の範囲で往復回転するか
ら、図9(b)のコロガリ軸受103の玉103aも、
一点鎖線で示す部分103bにおいて、外輪103cお
よび内輪103dに接触する。そのため、玉103aが
部分的に摩耗すると共に、玉103aの接触が不均一で
あるため摩耗自体が早く進行するのは避けられない。し
たがって、走査速度が不均一になると共に、スムースな
走査ができなくなって、試料wに照射される光量が不均
一になる。一方、前記共焦点光学系は、受光光量がピー
クとなるピーク位置を測定することにより、試料wの深
さ方向の情報を得るものであるから、前述のように、照
射される光量が不均一になると、深さ測定の信頼性が低
下する。
【0006】また、図9(a)のミラー12mはガラス
系の材質からなり、一方、支持部材100は金属製であ
ることから、接着剤によりミラー12mを支持部材10
0に固定した場合、温度変化に伴い、一時的ないし経時
的に熱膨張率の差に起因する歪みが生じる。かかる歪み
が生じると、光軸にズレが生じ、そのため、レーザ光の
結像点がイメージセンサの受光素子から位置ズレする。
こうした問題に対して、本発明者は、図10(a)のよ
うに、2本の止ねじ104でミラー12mを支持部材1
00に固定する固定構造を発明した。しかし、2本の止
ねじ104をミラー12mに押し付けると、止ねじ10
4の軸力によって、ミラー12mが図10(b)に示す
ように、鞍形に大きく歪むことを発見した。このよう
に、ミラー12mが大きく歪むと、ミラー12mから反
射されるレーザ光L1の光量が、ミラー12mの回転に
伴って不均一になる。そのため、やはり、測定の信頼性
が低下する。
【0007】かかる問題は、共焦点光学系を有する光学
顕微鏡に限らず、他の測定装置や検出装置についても同
様に生じる。また、ガルバノミラー装置の他に、走査光
学系に設けた固定ミラーについても同様に生じる。
【0008】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ガルバノミラー装置等において、一
定の速度で光を走査して、均一な光量を得ることであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】第1発明は、
光を発光する発光手段と、該発光手段から発光された光
を走査するガルバノミラー装置と、該ガルバノミラー装
置によって走査され対象物に照射した光の反射光を受光
する受光素子とを備えた検出装置のガルバノミラー装置
であって、前記ガルバノミラー装置は、該ガルバノミラ
ー装置に設けられ光を反射させるためのミラーと、該ミ
ラーを揺動させて光を走査させる駆動装置と、該駆動装
置の駆動を制御すると共に、前記対象物の検出を必要と
する検出時よりも前記対象物の検出を必要としない非検
出時の方が、ミラーの揺動角が大きくなるように制御す
るガルバノ駆動回路とを備えたガルバノミラー装置であ
る。
【0010】第2発明は、光を発光する発光手段と、該
発光手段から発光された光を走査するガルバノミラー装
置と、該ガルバノミラー装置によって走査され対象物に
照射した光の反射光を受光する受光素子とを備えた測定
装置のガルバノミラー装置であって、前記ガルバノミラ
ー装置は、該ガルバノミラー装置に設けられ光を反射さ
せるためのミラーと、該ミラーを揺動させて光を走査さ
せる駆動装置と、該駆動装置の駆動を制御すると共に、
測定時よりも非測定時の方が、ミラーの揺動角が大きく
なるように制御するガルバノ駆動回路とを備えたガルバ
ノミラー装置である。
【0011】第3発明は、レーザ光を対物レンズにより
試料の表面に集光すると共に、その反射光を検出器表面
に集光して受光させて、前記反射光の強度に基づいて試
料の深度に関する深度情報を検出する共焦点光学系と、
該共焦点光学系における試料に対する集光位置を走査す
るガルバノミラー装置とを備えた光学顕微鏡において、
前記ガルバノミラー装置は、前記共焦点光学系に配設し
たミラーと、該ミラーを揺動させて光を走査させる駆動
装置と、該駆動装置の駆動を制御すると共に、前記深度
情報を検出する深度測定時よりも前記深度情報を測定し
ない深度非測定時の方が、ミラーの揺動角が大きくなる
ように制御するガルバノ駆動回路とを備えたガルバノミ
ラー装置である。なお、これらの発明においては、揺動
角に加えて、揺動周期も長くなるようにするのが好まし
い。
【0012】これらの発明によれば、非検出時、非測定
時または深度非測定時に、ミラーの揺動角を大きくする
ので、コロガリ軸受のコロや玉が内外輪と接触する長さ
を長くでき、かつ、コロや玉の摩耗が全周にわたって生
じる。そのため、玉等の摩耗が均一になると共に、玉等
の摩耗が抑制される。更に、揺動周期を長くすれば、玉
等の摩耗自体を一層抑制することができる。
【0013】一方、本出願のミラーの固定構造は、ミラ
ーの鏡面または裏面に向かう軸力を有する止ねじによっ
てミラーを支持部材との間で挟み付けて固定すると共
に、前記止ねじを1本としている。
【0014】つぎに、本ミラーの固定構造の原理につい
て説明する。図10において、支持部材100の溝10
1の表面101aには、微小な凹凸が存在する。そのた
め、2本の止ねじ104でミラー12mを固定すると、
図4(f)に模式的に示すように、ミラー12mには止
ねじ104の軸力Fが両端に加わり、ミラー12mの裏
面12aには分布荷重2Fが加わると考えてよいから、
ミラー12mが歪む。その最大たわみ量δ2 は、分布荷
重を等分布荷重とすると、下記の(1)式で表される。 δ2 =F・D3 /8EI …(1) 但し、D:ミラーの幅の1/2 E:ヤング率 I:断面2次モーメント 一方、止ねじを1本にすると、図4(e)に示すよう
に、軸力Fに対して、ミラー12mの裏面12aに分布
荷重Fが加わる。その最大たわみ量δ1 は、同様にし
て、下記の(2) 式で表される。 δ1 =(F/2)・D3 /8EI …(2) したがって、本ミラーの固定構造を採用することによ
り、ミラーの歪が小さくなる。なお、本発明者がミラー
の歪を干渉計を用いて測定したところ、止ねじを1本と
した場合の方が、ミラーの歪は小さかった。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1において、光学顕微鏡は、共焦点光学系
1と観察用光学系2とを備えている。
【0016】まず、共焦点光学系1について説明する。
共焦点光学系1は、試料wの深度(深さ,膜厚)に関す
る深度情報を検出するもので、たとえば赤色のレーザ光
L1を出射するHe−Neレーザ(発光手段)10を光
源としている。該レーザ10の光軸上には、ビームエキ
スパンダ11、ガルバノミラー装置12のミラー12m
およびfθレンズ13が設けられている。レーザ光L1
はfθレンズ13により点光源となり、点光源となった
レーザ光L1の光軸上には、ビームスプリッタ14、1
/4波長板15、第1のハーフミラー16、結像レンズ
17および対物レンズ18が、順次配設されている。前
記対物レンズ18は、レボルバ(図示せず)により切換
が可能で、複数種類の倍率を選択できるようになってい
る。
【0017】対物レンズ18の焦点位置の付近には、対
物レンズ18に対して上下動する試料ステージ30が配
設されており、対物レンズ18はレーザ光L1を試料w
の表面に集光させる。レーザ光L1は試料wで反射さ
れ、対物レンズ18、結像レンズ17を透過する。結像
レンズ17の焦点位置の近傍には、たとえばCCDライ
ンセンサのような一次元イメージセンサ(検出器)19
が配設されており、結像レンズ17を透過したレーザ光
L1は、第1のハーフミラー16およびビームスプリッ
タ14で反射されて、一次元イメージセンサ19の表面
に集光する。前述のミラー12mは、モータ(駆動装
置)Mにより揺動し、レーザ光L1を偏向させること
で、試料wへの集光位置を紙面に直角な方向Yに一次元
的に走査する。この走査方向Yに対応する方向に一次元
イメージセンサ19の長手方向Yが設定されている。
【0018】前記ガルバノミラー装置12は、共焦点光
学系1における試料wに対する集光位置を走査するもの
である。ガルバノミラー装置12は、ミラー12m,モ
ータMおよびガルバノ駆動回路42などを備えている。
【0019】図2のマイコン50は、設定器(キーボー
ド)52からの入力設定に応じて、D/Aコンバータ4
6に深度測定モードまたは深度非測定モードを意味する
デジタル信号からなるモード信号m1を出力する。D/
Aコンバータ46はモード信号m1に応じたアナログ信
号からなるモード信号m2をガルバノ駆動回路42に出
力する。
【0020】ガルバノ駆動回路42は、たとえば発信回
路、増幅回路および分周回路を備えており、前記モード
信号(入力信号)m2に応じた複数種類の駆動信号bn
をモータMに出力することによって、モータMの駆動を
制御するものである。すなわち、ガルバノ駆動回路42
は、深度情報を検出する深度測定モードにおいては、図
3の実線で示す測定用駆動信号b1 を出力し、一方、深
度情報を検出しない深度非測定モードにおいては一点鎖
線で示す非測定用駆動信号b2 を出力する。該非測定用
駆動信号b2 は、測定用駆動信号b1 よりも、振幅Aが
大きく、かつ、周期Tが長い(周波数が小さい)。
【0021】前記モータM(図2)は、駆動信号bn
振幅Aに応じた揺動角と、周期Tに応じた揺動周期で往
復回転し、図4のミラー12mを揺動させて、レーザ光
L1を走査させるものである。したがって、深度測定時
よりも深度非測定時の方が、ミラー12mの揺動角が大
きくなると共に、揺動周期が長くなる。ここで、揺動角
とは、駆動軸102のまわりにミラー12mが振れる角
度をいい、揺動周期とは、ミラー12mの揺動(振動)
の周期をいう。
【0022】つぎに、ミラー12mの固定構造について
説明する。図4(a)に示すように、ミラー12mは、
支持部材70の溝71に挿入された状態で、1本の止ね
じ72によって、前記溝71に固定されている。溝71
には、図4(b)に明示するように、スペーサ73が挿
入されている。止ねじ72は、スペーサ73を介してミ
ラー12mの鏡面12bに直交する方向にミラー12m
の下端部の中央を押し付けており、これにより、ミラー
12mが溝71の突出部74と止ねじ72との間に挟み
付けられて固定されている。突出部74は、支持部材7
0におけるミラー12mを介して止ねじ72が対向する
部分に突出して形成されている。
【0023】つぎに、図1の共焦点光学系1の制御回路
等について説明する。同期回路40は、ステージ制御回
路41、ガルバノ駆動回路42およびCCD駆動回路4
3に同期信号を出力する。CCD駆動回路43は同期信
号を受けた後、一次元イメージセンサ19の各素子に蓄
積された電荷を読出し用クロックパルスに基づいて読み
出し、図2のゲイン制御回路44およびA/Dコンバー
タ45を介して、光量信号aをマイコン50に出力す
る。マイコン50は、CPU51およびメモリ60を備
えており、後述するように、一次元イメージセンサ19
の受光光量および試料ステージ30の高さに基づいて試
料wの深度(高さ)に関する情報を求める。
【0024】前記メモリ60は、図5(a)に示すピー
ク光量記憶部61およびピーク位置記憶部62を備えて
いる。前記各記憶部61,62は、それぞれ、一次元イ
メージセンサ19の素子の数に対応した記憶素子610
〜61n および620 〜62n を有している。
【0025】つぎに、図1の観察用光学系2について説
明する。観察用光学系2は、試料wの外観を拡大して観
察するためのもので、たとえば白色光L2を出射するラ
ンプ20を光源(観察用光源)としている。ランプ20
の光軸上には、集光レンズ21および第2のハーフミラ
ー23が配設されており、第2のハーフミラー23にお
いて観察用光学系2の光軸と共焦点光学系1の光軸とが
合致するように、観察用光学系2が配設されている。
【0026】前記第2のハーフミラー23は対物レンズ
18の光軸上にあり、白色光L2は試料wの表面の所定
の領域に集光されて照射される。試料wで反射された白
色光L21は、対物レンズ18、結像レンズ17および
第1のハーフミラー16を通過して、CCDカメラ24
に入射する。CCDカメラ24で撮像された画像は、画
像信号eとして図2のスーパーインポーザ31を介して
モニタ32に出力されて表示される。なお、モニタ32
には、図8の二点鎖線で示す赤色のレーザ光L1も映し
出される。
【0027】つぎに、深さ測定の原理を簡単に説明す
る。図1の共焦点光学系1において、前述の一次元イメ
ージセンサ19は、焦点位置に配設されており、一方、
一次元イメージセンサ19の各素子は極めて微小である
から、レーザ光L1が試料w上で焦点を結ぶと、その反
射光L1が一次元イメージセンサ19上で結像し、一次
元イメージセンサ19の1つの受光素子における受光光
量が著しく大きくなり、逆に、レーザ光L1が試料w上
で拡がっていると、その反射光L1も一次元イメージセ
ンサ19上で拡がるので、当該素子の受光光量が著しく
小さくなる。したがって、試料ステージ30を上下方向
つまりZ軸方向に上下させると、その受光光量Iは、図
5(b)のように変化して、ピントの合ったZ軸の位置
で、つまりピーク位置Zpにおいて最大となる。このピ
ーク位置Zpを一次元イメージセンサ19の各素子につ
いて求めることにより、図5(c)のように、紙面に垂
直な方向Y(図1)についての深さの情報、つまり、試
料の1つの断面における表面形状(以下、単に「表面形
状」という。)を求めることができる。
【0028】つぎに、深さの測定方法について説明す
る。図6において、まず、設定器52(図2)から深さ
測定の設定がなされると、ステップS1でミラー12m
を駆動させて、レーザ光L1を走査し、ステップS2
で、一次元イメージセンサ19において受光した光量お
よびZ軸の位置をメモリ60の各記憶部61,62に記
憶させる。つづいて、ステップS3で試料ステージ30
を1段階下降させた後、ステップS4に進み、再び、レ
ーザ光L1を走査して、ステップS5に進む。ステップ
S5では、今回測定した光量がピーク光量記憶部61の
各記憶素子61i に記憶されている光量よりも大きいか
否かを各素子についてCPU51が判断し、大きければ
ステップS6に進んで、測定光量とZ軸の位置を書き換
える。一方、小さければステップS7に進む。ステップ
S7では、試料ステージ30が所定の下降端まで下降し
たか否かを判断し、下降端でなければステップS3に戻
り、一方、下降端であれば測定を終了する。
【0029】こうして、図5(a)の両記憶部61およ
び62には、それぞれ、ピークの光量Ii とピーク位置
Zpi が記憶される。この後、ピーク位置Zpi の情報
は図2のイメージRAMに転送され、マイコン50はイ
メージ(図5(c))をスーパーインポーザ31に出力
する。スーパーインポーザ31は、CCDカメラ24の
画像と前記表面形状を重ね合わせ、モニタ32に出力す
る。これにより、オペレータは試料wの拡大画像と共に
前記表面形状を知ることができる。
【0030】前記構成において、本光学顕微鏡は、深度
非測定モードでは、図4(a)のミラー12mが大きな
揺動角で、かつ、長い周期で揺動する。そのため、図4
(d)のコロガリ軸受103の玉103aは、図9
(b)の二点鎖線で示す部分103bよりも大きな範囲
で、内外輪103c,103dに接触すると共に、図4
のミラー12mの角速度も小さくなる。したがって、玉
103aが均一に、摩耗すると共に、その摩耗量も少な
くなる。その結果、レーザ光L1の走査速度が均一にな
ると共にスムースな走査が可能となって、深さ測定の信
頼性が向上する。また、ガルバノミラー装置12の寿命
が伸びると共に、無駄な振動が発生するおそれもない。
【0031】なお、ミラー12mの揺動角は、図4
(d)の玉103aの全周が内外輪103c,103d
に接触する以上の角度に設定するのが好ましい。また、
ミラー12mの揺動周期は、深度非測定時の方が、深度
測定時よりも図4のミラー12mの角速度が小さくなる
ように設定するのが好ましい。したがって、揺動角の変
化量よりも、揺動周期の変化量を大きくするのが好まし
い。
【0032】ところで、コロガリ軸受103の摩耗を小
さくするのであれば、深度非測定時には、ミラー12m
を静止させておくことも考えられる。しかし、こうする
と、図8の拡大像wrに、レーザ光L1が映し出されな
い。そのため、深度の測定前に、試料wのどの部分につ
いて深度測定がなされるのか不明瞭になる。これに対
し、本光学顕微鏡では、深度非測定時にもレーザ光L1
を走査させるから、深度の測定前に、どの部分について
深度測定がなされるのかが明瞭になる。
【0033】また、本発明にかかるミラーの固定構造で
は、図4のように、1本の止ねじ72によってミラー1
2mを固定しているので、図4(c)のように、ミラー
12mが湾曲する。しかし、湾曲の度合いは、前述のよ
うに2本の止ねじで固定した場合に比べ小さくなる。し
たがって、レーザ光L1の走査速度が均一になると共に
スムースな走査が可能となる。
【0034】また、本実施例では、図4(b)の支持部
材70に突出部74を設けミラー12mを止ねじ72と
突出部74との間で挟み付けているから、ミラー12m
に作用する曲げモーメントが小さくなるので、ミラー1
2mの歪が小さくなる。さらに、止ねじ72とミラー1
2mとの間にスペーサ73を設けているので、止ねじ7
2の軸力を分散させることができるから、ミラー12m
の歪が一層小さくなる。
【0035】ところで、図10の止ねじ104を2本と
した場合に、止ねじ104の締付トルクを小さく設定す
れば、ミラー12mの歪は小さくなる。しかし、こうす
ると、トルク管理の必要性が生じたり、止ねじ104が
緩むおそれがある。これに対し、本ミラーの固定構造で
は、図4の止ねじ72を通常のトルクで締付ければよい
ので、こうした不都合も生じない。
【0036】さらに、本ミラーの固定構造では、従来の
ミラー12mと支持部材70とを接着する構造と異な
り、温度変化が生じても、熱膨張率の差に起因する歪み
も生じない。したがって、光軸のズレによる結像点の位
置ズレも生じるおそれがない。
【0037】なお、本発明では、ミラー12mの鏡面1
2bを支持部材70の突出部74に当接するように固定
してもよい。つまり、ミラー12mの背面12aに向っ
て止ねじ72を押し付けてもよい。また、本発明のミラ
ーの固定構造は、ミラー12mだけでなく、図1の共焦
点光学系のような走査光学系に配置したミラー16に適
用し得る。
【0038】また、本発明のガルバノミラー装置は、光
学顕微鏡だけでなく、他の測定装置などについても適用
し得る。たとえば、工場の仕分けラインに設けたバーコ
ードリーダーおよび光電スイッチなどの検出装置や、三
角測量の原理を用いて対象物の変位を測定する測定装置
などについても適用し得る。なお、前記検出装置などに
おいては、設定器からの設定ではなく、他の検出器など
からの入力信号に応じて、対象物(バーコード)の検出
を必要とする検出時と、対象物の検出を必要としない非
検出時とを判別し、ミラー12mの揺動角や揺動周期を
変化させるものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガルバノ
ミラー装置によれば、非検出時、非測定時または深度非
測定時にミラーの揺動角を大きくするから、コロガリ軸
受のコロないし玉の局部的な摩耗を抑制できる。更に、
ミラーの揺動周期も変化させれば、非検出時、非測定時
または深度非測定時に角速度を小さくすることができる
から、コロないし玉の摩耗を一層抑制することができ
る。そのため、走査速度が均一になると共にスムースな
走査が可能になって、検出や測定の信頼性が向上すると
共に、ガルバノミラー装置の寿命が伸びる。更には、無
駄な振動も発生しにくくなる。
【0040】一方、本発明のミラーの固定構造によれ
ば、ミラーを1本の止ねじで固定するから、止ねじの軸
力によるミラーの歪が小さくなるので、走査速度が均一
になると共にスムースな走査が可能となり、検出や測定
の信頼性が向上する。また、接着によって固定するのと
異なり、温度変化による歪も生じないから、一時的ない
し経時的な光軸のズレも生じにくいので製品の信頼性が
向上する。なお、止ねじとミラーとの間にスペーサを介
挿させたり、あるいは、支持部材に突出部を形成すれ
ば、ミラーの歪をより一層小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる光学顕微鏡の光学系
を示す概略構成図である。
【図2】同測定回路等を示す概略構成図である。
【図3】駆動信号を示す特性図である。
【図4】(a)および(b)はミラーの固定構造を示す
斜視部および断面図、(c)はミラーの歪の状態を示す
斜視図、(d)はコロガリ軸受の部分拡大図、(e),
(f)はたわみ量を算出するための模式図である。
【図5】深さ測定の原理を説明するための概念図であ
る。
【図6】測定方法を示すフローチャートである。
【図7】共焦点光学系の一例を示す概略構成図である。
【図8】モニタの画像の一例を示す正面図である。
【図9】(a)は従来のミラーの固定構造を示す斜視
図、(b)はコロガリ軸受の拡大図である。
【図10】(a)は本発明に含まれないミラーの固定構
造を示す断面図、(b)は同ミラーの歪の状態を示す平
面図である。
【符号の説明】
1:共焦点光学系 10:発光手段 12:ガルバノミラー装置 12m:ミラー 12a:裏面 12b:鏡面 19:検出器 2:観察用光学系 20:観察用光源 42:ガルバノ駆動回路 52:設定器 70:支持部材 71:溝 72:止ねじ 73:スペーサ 74:突出部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を発光する発光手段と、該発光手段か
    ら発光された光を走査するガルバノミラー装置と、該ガ
    ルバノミラー装置によって走査され対象物に照射した光
    の反射光を受光する受光素子とを備えた検出装置のガル
    バノミラー装置であって、 前記ガルバノミラー装置は、該ガルバノミラー装置に設
    けられ光を反射させるためのミラーと、 該ミラーを揺動させて光を走査させる駆動装置と、 該駆動装置の駆動を制御すると共に、前記対象物の検出
    を必要とする検出時よりも前記対象物の検出を必要とし
    ない非検出時の方が、ミラーの揺動角が大きくなるよう
    に制御するガルバノ駆動回路とを備えたガルバノミラー
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ガルバノ駆動回路は、検出時よりも非検出時の方
    が、前記ミラーの揺動角が大きくなるように、かつ、揺
    動周期が長くなるように制御するガルバノミラー装置。
  3. 【請求項3】 光を発光する発光手段と、該発光手段か
    ら発光された光を走査するガルバノミラー装置と、該ガ
    ルバノミラー装置によって走査され対象物に照射した光
    の反射光を受光する受光素子とを備えた測定装置のガル
    バノミラー装置であって、 前記ガルバノミラー装置は、該ガルバノミラー装置に設
    けられ光を反射させるためのミラーと、 該ミラーを揺動させて光を走査させる駆動装置と、 該駆動装置の駆動を制御すると共に、測定時よりも非測
    定時の方が、ミラーの揺動角が大きくなるように制御す
    るガルバノ駆動回路とを備えたガルバノミラー装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記ガルバノ駆動回路は、測定時よりも非測定時の方
    が、前記ミラーの揺動角が大きくなるように、かつ、揺
    動周期が長くなるように制御するガルバノミラー装置。
  5. 【請求項5】 レーザ光を対物レンズにより試料の表面
    に集光すると共に、その反射光を検出器表面に集光して
    受光させて、前記反射光の強度に基づいて試料の深度に
    関する深度情報を検出する共焦点光学系と、 該共焦点光学系における試料に対する集光位置を走査す
    るガルバノミラー装置とを備えた光学顕微鏡において、 前記ガルバノミラー装置は、前記共焦点光学系に配設し
    たミラーと、 該ミラーを揺動させて光を走査させる駆動装置と、 該駆動装置の駆動を制御すると共に、前記深度情報を検
    出する深度測定時よりも前記深度情報を測定しない深度
    非測定時の方が、ミラーの揺動角が大きくなるように制
    御するガルバノ駆動回路とを備えたガルバノミラー装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ガルバノ駆動回路は、深度測定時よりも深度非測定
    時の方が、前記ミラーの揺動角が大きくなるように、か
    つ、揺動周期が長くなるように制御するガルバノミラー
    装置。
  7. 【請求項7】 光を走査させる走査光学系に設けたミラ
    ーを支持部材に固定するミラーの固定構造において、 前記ミラーの鏡面または裏面に向かう軸力を有する止ね
    じによってミラーを支持部材との間で挟み付けて固定す
    ると共に、前記止ねじを1本としたことを特徴とするミ
    ラーの固定構造。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記止ねじとミラーとの間にスペーサを介挿したミラー
    の固定構造。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記支持部材におけるミラーを介して止ねじと対向する
    部分を突出させて突出部を形成し、該突出部において前
    記ミラーと支持部材とが当接するようにしたミラーの固
    定構造。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし6のガルバノミラー装
    置において、 前記ミラーの固定構造として、請求項7,8もしくは9
    のミラーの固定構造を採用したガルバノミラー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013078771A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Panasonic Industrial Devices Sunx Co Ltd レーザ加工装置
JP2020201151A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 株式会社デンソー 測距装置
JP2020201149A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 株式会社デンソー 測距装置

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