JPH08334402A - 懸濁異物の界面測定用送受波器 - Google Patents

懸濁異物の界面測定用送受波器

Info

Publication number
JPH08334402A
JPH08334402A JP7164537A JP16453795A JPH08334402A JP H08334402 A JPH08334402 A JP H08334402A JP 7164537 A JP7164537 A JP 7164537A JP 16453795 A JP16453795 A JP 16453795A JP H08334402 A JPH08334402 A JP H08334402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving surface
wave
transmitting
wave transmitting
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7164537A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashige Honma
隆滋 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaijo Corp filed Critical Kaijo Corp
Priority to JP7164537A priority Critical patent/JPH08334402A/ja
Publication of JPH08334402A publication Critical patent/JPH08334402A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 界面位置測定を常に安定して且つ確実に行う
ことができる送受波器を提供すること。 【構成】 一例として、送受波器本体3の送受波面3a
に対して洗浄用流体を噴射するための幅広かつ扇形のノ
ズル5を具備せしめ、以て、上記送受波面3aの全面を
洗浄して汚泥等の付着を完全に防止し、上記の効果を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃水処理用や下水処理
用等の沈澱槽における沈殿物、その他液中に懸濁する異
物の界面に向けて超音波を発して該界面の位置を測定す
るための送受波器に関する。
【0002】
【従来の技術】図13に、この種の送受波器を備えた従
来の界面測定装置の概要を示す。この界面測定装置は特
開平1−304322号公報において開示されている。
【0003】図13において、沈殿槽101は、その容
積が処理すべき廃水、下水等の液体の量に見合うように
設定され、底部が漏斗状に形成されて該底部の中央に引
抜きポンプ102に連なる吸引口が開口し、上部には上
澄液排出用の排出管103が接続されている。
【0004】送受波器105は、この沈澱槽101内の
液体106にその約下半部分がひたる(液中に完全に没
しても可)ように配置され、例えば400〜1500
(KHz)の超音波を下方に向けて送信する。そして、
沈澱物である汚泥108と液体106との界面109に
て反射された反射波を含む各種反射波を受信して測定装
置110に受信信号を伝える。
【0005】測定装置110はこの受信信号から界面に
関する信号を弁別して、その送信から受信までの時間や
減衰度等を測定し、これら測定値に基づいて界面109
の位置を演算する。
【0006】上述した界面測定装置においては、送受波
器105の送受波面に汚泥等が付着すると、図14にお
いて実線Aにて示すように、付着物がない場合(同図に
おいて二点鎖線Bで示している)に比して受信信号レベ
ル(感度)が低下するという問題がある。このような場
合、本来の界面の位置ではなく槽の底面を界面として誤
認し易く、甚だしくは受信信号さえも得られなくなって
測定不能状態に陥る。なお、測定に使用する周波数が高
くなればなる程、振幅は小さくなってエネルギが減少す
るが故に、この現象が顕著に現われる。
【0007】そこで、この問題を解消するために、図1
5に示す送受波器112が提案された。この送受波器1
12は、実開平5−64715号公報において開示され
ている。
【0008】図示のように、当該送受波器112におい
ては、超音波の送受信を行う送受波器本体113の送受
波面113aに、合成樹脂等からなって超音波を充分に
透過し得るドーム状部材115が覆設されている。そし
て、該送受波器本体113とドーム状部材115によっ
て形成される室内には、界面位置測定対象としての液体
106と同等の物理的性質を有する音波伝達用媒体11
6が充填されている。該音波伝達用媒体116としては
例えば純水が使用される。
【0009】一方、送受波器本体113に接続された接
続ケーブル118を覆うようにパイプ119が設けられ
ており、該パイプ119内には、洗浄用流体としての水
を案内する案内管120が挿通されている。
【0010】なお、この洗浄用の水は、図示しない貯留
タンクに貯留され、加圧ポンプ122によって加圧さ
れ、バルブ123を経て供給される。
【0011】上記案内管120は、先端部及びその近傍
部分が屈曲されてパッキン125を通じてパイプ119
の外部に露出し、ドーム状部材115の先端部に向けて
指向せしめられている。そして、該案内管120の先端
にはノズル127が取り付けられており、洗浄用の水は
このノズル127より噴射される。
【0012】上述した送受波器112では、送受波器本
体113が有する平面状の送受波面113aを曲面状の
ドーム状部材115により覆っている。すなわち、この
曲面の作用によって、汚泥や、汚泥から発生するガスの
泡129が付着し難いようにしているのである。
【0013】また、実質的な送受波面となるドーム表面
に対してノズル127から水を噴射することにより、更
なる付着物の除去及び防止が図られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の送受波器112においては、上記ノズル127から
噴射される加圧水はドーム状部材115の先端部分、す
なわち送受波面の中心部に集中するので、その周辺部で
は感度低下を招来する汚泥等が付着する可能性があり、
一旦周辺部に付着物が着くと中心部にも広がり易い。
【0015】また、上記構成の送受波器112では、ド
ーム状部材115を設けることで送受波面が球面状にな
っていることから超音波の指向特性が鋭く、当該送受波
器112を取り付ける際の角度ずれ等によって受信信号
レベルが減衰することが懸念される。
【0016】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
であって、その主目的とするところは、界面位置測定を
常に安定して且つ確実に行うことができる送受波器を提
供することであり、更に他の効果をも併せ奏し得る送受
波器を提供することも目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による送受波器
は、上記目的達成のために、超音波の送受信を行う送受
波面を有する送受波器本体と、該送受波面に対して洗浄
用流体を噴射する流体噴射手段とを備え、該流体噴射手
段は前記送受波面の略全面に流体を噴射するように構成
されている。また、同じ目的を達成するため、本発明に
係る他の送受波器は、超音波の送受信を行う送受波面を
有する送受波器本体と、少なくとも該送受波面を間隙を
隔てて囲繞すると共に該送受波面との対向部の略全面に
流体噴出孔が形成されたケースと、該ケース内に流体を
供給する流体供給手段とを備えている。
【0018】
【作用】前者の送受波器においては、送受波器本体が有
する送受波面の略全面に洗浄用流体が噴射される。
【0019】また、後者の送受波器においては、上記流
体供給手段によってケース内に供給される流体が、上記
流体噴出孔を通じて常に外部に噴出する。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。
【0021】図1乃至図5に、本発明の第1実施例とし
ての懸濁異物界面測定用の送受波器とこれを具備した界
面測定装置を示す。
【0022】図3に示すように、本発明に係る送受波器
1は、超音波を送信すると共にその反射波の受信を行う
送受波面3aを有する送受波器本体3と、ノズル5を含
み該送受波面3aに対して洗浄用流体を噴射する流体噴
射手段とを有している。図示のように、送受波器本体3
の送受波面3aは円形にして平面となされている。
【0023】上記送受波器本体3に接続された接続ケー
ブル7を覆うようにパイプ9が設けられており、該パイ
プ9内には、洗浄用流体を案内する案内管10が挿通さ
れている。
【0024】なお、この洗浄用流体としては例えば水が
使用され、この水は図示しない貯留タンクに貯留され、
加圧ポンプ12によって加圧され、バルブ13を経て供
給される。
【0025】上記案内管10は、先端部及びその近傍部
分が屈曲されてパッキン15を通じてパイプ9の外部に
露出し、先端に上記ノズル5が装着されている。
【0026】このノズル5は、図4に示すように略扇形
に形成され、図5に示すように、水を噴射する噴射口5
aが細長く形成されている。そして、この噴射口5aの
長さL1 は、送受波器本体3の送受波面3aの直径D
(図3参照)よりも大きく設定されている。但し、この
長さL1 は、該直径Dと等しいか、僅かに小さく設定し
てもよい。
【0027】図3及び図4から明らかなように、上記ノ
ズル5は、上記噴射口5aの長手方向が送受波器本体3
の送受波面3aと平行となるように該送受波面3aの側
方に配置されている。
【0028】上記構成によって、図3及び図4において
矢印Cで示すように、ノズル5からの洗浄用加圧水の噴
射が、送受波器本体3の送受波面3aの略全面にわたっ
て行われる。
【0029】上記ノズル5と、前述したパイプ9と、案
内管10と、加圧ポンプ12と、バルブ13と、パッキ
ン15とによって、送受波器本体3の送受波面3aに対
して洗浄用流体である水を噴射する流体噴射手段が構成
されている。
【0030】ここで、上記送受波器本体3は1つの振動
子で構成されており、この振動子は2以上の異なる周波
数の超音波を送受信することができ。これは、振動子の
有する特性を利用したもので、例えば、基本となる35
0(KHz)の周波数(基本周波数)の超音波を発振す
る振動子を用いることによって、これの三倍の周波数で
ある1050(KHz)の周波数の超音波を同時に送受
信することができる。
【0031】なお、基本周波数(350KHz)の奇数
倍、すなわち、1,3,5…倍等のいずれの周波数をも
送受信することができるが、周波数が高くなるに従って
振幅が小さくなることなどの理由によって、実用上三倍
までのものが好ましい。ここで、現状での精度は±約
1.0(%)とする。この基本周波数の選定は、これに
限られるものではなく、任意の周波数を選択することが
可能であるが、本実施例では測定ポイントとなる周波数
が約400(KHz)〜1M(KHz)であることか
ら、これらの周波数が含まれるように設定されたもので
ある。
【0032】図1及び図3に示すように、上記構成の送
受波器1は、沈澱槽内の液体18に送受波器本体3がひ
たるように取り付けられる。この状態で、送受波器本体
3から、350(KHz)及び1050(KHz)の2
種類の超音波が下方に向けて送信される。そして、沈澱
物である汚泥17(図1参照)と液体18との界面19
において反射された反射波を含む各種反射波を受信して
受信信号を発する。
【0033】図1及び図2に示すように、上記送受波器
本体3から発せられた上記受信信号は、周波数自動選択
切換器23に対して、接続ケーブル7を介して、且つ受
信回路24及び25を経て出力される。
【0034】上記受信回路24は、フィルター等で構成
されており、比較的低い周波数、この場合は基本周波数
である350(KHz)の周波数を受信して周波数自動
選択切換器23すなわち切換手段に向けて出力する。受
信回路25は、該基本周波数の三倍の周波数である10
50(KHz)の周波数を受信して周波数自動選択切換
器23に出力する。周波数自動選択切換器23は、演算
制御回路としての信号処理演算回路26から出力される
切換信号Sに基づいてこれら両周波数より成る信号を該
信号処理演算回路26に入力する。信号処理演算回路2
6は、マイクロコンピュータ等で構成されており、35
0(KHz)の周波数と1050(KHz)の周波数と
の何れの信号が最適な界面信号であるかを弁別して、そ
の最適な界面信号によりその送信から受信までの時間
か、反射波の減衰度を測定し、これに基づいて汚泥界面
の位置、即ち液面よりの深さを演算して得る。
【0035】なお、図2に示す送信回路27は、基本と
なる350(KHz)の周波数によって超音波を送信す
るための回路である。
【0036】上記のような構成にすることによって、1
つの送受波器本体3を用いて2種類以上の周波数を送受
信することが可能となり、従来、2つ以上の送受波器を
用意しなければならないような場合においても1つの送
受波器本体により対応することができる。
【0037】前述したノズル5を含む流体噴射手段は、
上記した送受波器本体3の作動、すなわち超音波の送受
信と連動して作動せしめられる。すなわち、バルブ13
が例えば電磁バルブからなり、送受波器本体3よりの接
点信号を受けてこのバルブ13が自動的に開閉をする
か、又逆に、当該バルブ13よりの接点信号に基づいて
送受波器本体3が作動するようになされている。
【0038】ところで、当該送受波器1においては、上
記流体噴射手段による洗浄用加圧水の噴射が、前述した
ように送受波器本体3が有する送受波面3aの略全面に
わたって行われる。故に、該送受波面3aの中心部及び
その周辺部のいずれの部位に汚泥等が付着した場合でも
これが除去され、また、付着防止が図られ、受信信号レ
ベルが適正値に維持されて界面位置測定を常に安定して
且つ確実に行うことができる。
【0039】また、この送受波器1においては、上記送
受波器本体3の送受波面3aにドーム状部材等を設ける
ことなく平面とされている。これにより、超音波の指向
特性は鈍化し、当該送受波器1を取り付ける際に少々の
角度ずれが生じようとも受信信号レベルが減衰すること
はない。
【0040】また、当該送受波器1が有する流体噴射手
段は、前述の如く上記送受波器本体3の送受波面3aの
直径D(図3参照)と略等しい若しくは大なる長さL1
(図5参照)の細長噴射口5aが形成されたノズル5を
有する流体噴射手段であり、該ノズル5は、該細長噴射
口5aの長手方向が上記送受波面3aと略平行となるよ
うに該送受波面3aの側方に配置される。この構成で
は、該ノズル5の構造が比較的簡単であり、製造が容易
にしてコストも安いという効果が得られる。
【0041】なお、当該実施例においては、洗浄用に水
を用いているが、洗浄用流体としては、例えば水に薬品
を混ぜたもの、あるいは圧搾空気を用いるなど、洗浄す
べき対象物に応じたものが適宜選定される。
【0042】次に、本発明の第2実施例としての送受波
器を、図6及び図7に基づいて説明する。
【0043】この第2実施例としての送受波器31は、
図1及び図2に示した界面測定装置において、該界面測
定装置が具備する送受波器1に代えて使用することがで
きる。
【0044】なお、この送受波器31は、以下に説明す
る部分以外は図3に示した第1実施例としての送受波器
1と同様に構成されており、全体としての構成及び動作
の説明は重複する故に省略し、要部のみの説明に留め
る。
【0045】また、以下の説明、並びに図6、図7にお
いて、上記第1実施例の送受波器1の構成部分と同一の
構成部分については同じ参照符号を付して示している。
【0046】また、これらのことは後述する第3実施例
以降の送受波器に関しても同様である。
【0047】図6及び図7に示すように、当該送受波器
31においては、送受波器本体3の送受波面3aに対し
て洗浄用流体としての加圧水を噴射する流体噴射手段が
具備するノズル33が、環状のものとなっている。
【0048】この環状ノズル33は、加圧水の噴射口3
3aが内側に周方向に沿って等ピッチにて多数並設さ
れ、送受波器本体3の送受波面3aの直径Dよりも大な
る内径D1 を有しており、該送受波面3aを囲むように
配置されている。
【0049】この構成の環状ノズル33からは、図7に
おいて矢印Mにて示すように、洗浄用加圧水が、送受波
器本体3の送受波面3aの略全面に噴射される。よっ
て、前述した第1実施例の送受波器1と同様に、該送受
波面3aの中心部及びその周辺部のいずれの部位に汚泥
等が付着した場合でもこれが除去され、また、付着防止
が図られ、受信信号レベルが適正値に維持されて界面位
置測定を常に安定して且つ確実に行うことができる。
【0050】また、この送受波器31においても、上記
送受波器本体3の送受波面3aにはドーム状部材等は設
けられておらず、平面とされている。これにより、超音
波の指向特性は鈍く、当該送受波器31を取り付ける際
に多少の角度ずれが生じようとも受信信号レベルが減衰
することはない。
【0051】また、上記環状ノズル33は、第1実施例
として前述した送受波器1が具備する細長噴射口5aを
有する扇形ノズル5に比して構造は複雑で、若干のコス
ト増大を来すものではあるが、送受波面3aの全面にほ
ぼ均等な圧力を以て洗浄用加圧水を噴射することがで
き、この点、前者のノズル5に比して優れている。
【0052】なお、上記構成の環状ノズル33において
は、小さな噴射口33aが周方向に沿って多数並べて形
成されているが、これに代えて、該周方向に沿って連続
する一条のスリット状の噴射口としてもよい。
【0053】続いて、本発明の第3実施例としての送受
波器について図8乃至図10を参照して説明する。
【0054】図示のように、この第3実施例の送受波器
41においては、送受波器本体3の送受波面3aに対し
て洗浄用流体としての加圧水を噴射する流体噴射手段が
具備するノズル43が直線状の長手のものとなってい
る。
【0055】この長手ノズル43は、その長さL2 が送
受波器本体3の送受波器3aの直径Dよりも大きく設定
されており、加圧水の噴射口43aが長手方向に沿って
両側に等ピッチにて多数並設されている。但し、この長
さL2 は、該直径Dと等しいか、僅かに小さく設定して
もよい。
【0056】図8及び図10から明らかなように、上記
ノズル43は、送受波器本体3の送受波面3aと略平行
に対向するように配置されている。
【0057】上記構成によって、図9及び図10におい
て矢印Oで示すように、ノズル43からの洗浄用加圧水
の噴射が、送受波器本体3の送受波面3aの略全面にわ
たって行われる。従って、前述した第1実施例及び第2
実施例の各送受波器1,31と同様に、該送受波面3a
の中心部及びその周辺部のいずれの部位に汚泥等が付着
した場合でもこれが除去され、また、付着防止が図ら
れ、受信信号レベルが適正値に維持されて界面位置測定
を常に安定して且つ確実に行うことができる。
【0058】また、この送受波器41においても、上記
送受波器本体3の送受波面3aにはドーム状部材等は設
けられておらず、平面とされている。これにより、超音
波の指向特性は鈍く、当該送受波器41を取り付ける際
に多少の角度ずれが生じようとも受信信号レベルが減衰
することはない。
【0059】上記構成の長手ノズル43は、構造の複雑
さとコスト面、並びに、洗浄用流体の噴射圧力均等化の
面に鑑みて、前述した細長噴射口5aを有するノズル5
と環状ノズル33との間に位置すべきものであり、これ
ら双方の点について有効である。
【0060】ところで、上記長手ノズル43は、図9に
おいて二点鎖線にて示すように、送受波器本体3の送受
波面3aとの対向位置から退避可能となっている。具体
的には、図8及び図9に示すように、該長手ノズル43
は、案内管10の先端部及びその近傍部分が挿通される
べくパイプ9に形成された屈曲支部9aの先端に、旋回
継手45を介して取り付けられており、所定範囲内で回
動可能となっている。
【0061】上記構成において、長手ノズル43を上記
退避位置に回動させれば、送受波面3aにて送受信され
る超音波に対して該長手ノズル43が障害になることが
なく、送受信が円滑に行われる。
【0062】なお、これと同様の効果を得るには、下記
のようにしてもよい。
【0063】すなわち、上記長手ノズル43を送受波器
本体3の不感帯域(測定不可能帯域)に配設する構成で
ある。つまり、送受波器本体3は本来その送受波面3a
から例えば約50(cm)程度の不感帯を有することか
ら、ここにノズル43を配置して超音波送受信の障害と
ならぬようにするものである。
【0064】次に、本発明の第4実施例としての送受波
器について、図11及び図12に基づいて説明する。
【0065】図示のように、この第4実施例の送受波器
51では、送受波器本体3の送受波面3aを間隙を隔て
て囲繞するケース53がパイプ9と一体に形成されてい
る。但し、このケース53については、パイプ9とは別
体に形成してもよい。また、本実施例においては該ケー
ス53は送受波器本体3を全体的に囲繞しているが、少
なくとも送受波面3aを囲繞すれば足りるものである。
【0066】ケース53には、上記送受波面3aとの対
向部53aに、多数の流体噴出孔53bが形成されてい
る。そして、該ケース53の上部に形成された注入部5
3cに、案内管10の先端がパッキン54を介して嵌入
されている。
【0067】上記案内管10と、パイプ9と、加圧ポン
プ12と、バルブ13と、パッキン15,54とによっ
て、上記ケース53内に流体としての加圧水を供給する
流体供給手段が構成される。
【0068】上記構成の送受波器51においては、上記
バルブ13は常時開かれる。バルブ13が開かれること
によって、洗浄用加圧水が、図11において矢印Sにて
示すようにケース53内に供給され、更に、矢印Tで示
すように各流体噴出孔53bを通じて常に外部に噴出す
る。すなわち、この加圧水噴出によって汚泥等の付着を
予め防ぐものであるが、該各流体噴出孔53bは上記送
受波面3aとの対向部53aの略全面に形成されている
から、送受波面3aの中心部及びその周辺部のいずれと
の対向部位に拘らず付着防止がなされ、受信信号レベル
が適正値に保たれ、界面位置測定を常に安定して且つ確
実に行うことができる。
【0069】また、この送受波器51に関して、下記の
構成が付加されている。
【0070】すなわち、上記送受波器本体3の送受波面
3aが平面とされ、上記ケース53の上記対向部53a
についてもこの送受波面3aと平行に平板状とされてい
る。これらにより、超音波の指向特性は鈍くなり、当該
送受波器51の取付時に若干の角度ずれが生じても受信
信号レベルが減衰することがない。
【0071】なお、当該送受波器51においては、上記
ケース53に小径の流体噴出孔53bが形成されている
が、スリット状の流体噴出孔を複数条、平行に形成して
もよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
例の送受波器においては、流体噴射手段による洗浄用流
体の噴射が、送受波器本体が有する送受波面の略全面に
わたって行われる。故に、該送受波面の中心部及びその
周辺部のいずれの部位に汚泥等が付着した場合でもこれ
が除去され、また、付着防止が図られ、受信信号レベル
が適正値に維持されて界面位置測定を常に安定して且つ
確実に行うことができる。また、この第1例の送受波器
において、上記送受波器本体の送受波面にドーム状部材
等を設けることなく平面とすることにより、超音波の指
向特性は鈍化し、当該送受波器を取り付ける際に少々の
角度ずれが生じようとも受信信号レベルが減衰すること
はない。また、上記流体噴射手段の具体例として下記の
種々の構成のものが採用され、夫々固有の効果が奏され
る。まず、上記送受波器本体の送受波面の直径と略等し
い若しくは大なる長さの細長噴射口が形成されたノズル
を有する流体噴射手段であり、該ノズルは、該細長噴射
口の長手方向が上記送受波面と略平行となるように該送
受波面の側方に配置される。この構成では、該ノズルの
構造が比較的簡単であり、製造が容易にしてコストも安
いという効果が得られる。次に、環状のノズルを具備す
る流体噴射手段である。この環状ノズルは、内側に周方
向に沿って流体の噴射口が形成されて送受波器本体の送
受波面の直径よりも大なる内径を有し、該送受波面を囲
むように配置される。この構成のノズルは、上述した細
長噴射口を有するノズルに比して構造は複雑で、若干の
コスト増大を来すものではあるが、送受波面の全面にほ
ぼ均等な圧力を以て洗浄用流体を噴射することができ、
この点、前者のノズルに比して優れている。続いて、上
記送受波器本体の送受波面の直径と略等しい若しくは大
なる長さにして長手方向に沿って液体の噴射口が形成さ
れた長手ノズルを有する流体噴射手段である。この長手
ノズルは、上記送受波面と略平行に対向するように配置
される。該長手ノズルは、構造の複雑さとコスト面、並
びに、洗浄用流体の噴射圧力均等化の面に鑑みて、前述
した細長噴射口を有するノズルと環状ノズルとの間に位
置すべきものであり、これら双方の点について有効であ
る。加えて、上記長手ノズルに関しては、次に示す各構
成が付加される。第1に、該長手ノズルを、上記送受波
面との対向位置から退避可能とする構成である。この構
成において、該長手ノズルをこの退避位置に移動させれ
ば、送受信される超音波に対して該長手ノズルが障害に
なることがなく、送受信が円滑に行われる。第2に、該
長手ノズルを送受波器本体の不感帯域(測定不可能帯
域)に配設する構成である。すなわち、送受波器本体は
本来その送受波面から例えば約50(cm)程度の不感
帯を有することから、ここにノズルを配置して超音波送
受信の障害とならぬようにしたものである。本発明で
は、前述した各構成が付加される第1例の送受波器の
他、次に示す構成を有する第2例の送受波器が含まれ
る。すなわち、超音波の送受信を行う送受波面を有する
送受波器本体と、少なくとも該送受波面を間隙を隔てて
囲繞すると共に該送受波面との対応部に流体噴出孔が形
成されたケースと、該ケース内に流体を供給する流体供
給手段とを備えたものである。この送受波器において
は、上記流体供給手段によってケース内に供給される流
体が、上記流体噴出孔を通じて常に外部に噴出する。す
なわち、この流体噴出によって汚泥等の付着を予め防ぐ
ものであるが、該流体噴出口は送受波面との対向部の略
全面に形成されているから、送受波面の中心部及びその
周辺部のいずれとの対向部位に拘らず付着防止がなさ
れ、受信信号レベルが適正値に保たれ、界面位置測定を
常に安定して且つ確実に行うことができる。また、この
第2例の送受波器に関して、下記の構成が付加される。
すなわち、上記送受波器本体の送受波面が平面とされ、
ケースの上記対向部についてもこの送受波面と平行に平
板状とされる。これらにより、超音波の指向特性は鈍く
なり、当該送受波器の取付時に若干の角度ずれが生じて
も受信信号レベルが減衰することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての懸濁異物
界面測定用送受波器を含む界面測定装置の要部と、水
面、界面及び底面等を示す概略図である。
【図2】図2は、図1に示した界面測定装置の検出回路
を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施例としての送受波器
の縦断面図である。
【図4】図4は、図3に関するF−F矢視図である。
【図5】図5は、図4に関するG−G矢視図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施例としての送受波器
の縦断面図である。
【図7】図7は、図6に関するI−I矢視図である。
【図8】図8は、本発明の第3実施例としての送受波器
の縦断面図である。
【図9】図9は、図8に関するJ−J矢視図である。
【図10】図10は、図8に関するK−K矢視図であ
る。
【図11】図11は、本発明の第4実施例としての送受
波器の縦断面図である。
【図12】図12は、図11に関するR−R矢視図であ
る。
【図13】図13は、第1の従来例としての送受波器を
備えた界面測定装置によって界面位置を測定している状
態を示す概略図である。
【図14】図14は、図13に示した界面測定装置にお
ける受信信号レベルを示す図である。
【図15】図15は、第2の従来例としての送受波器の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 送受波器(第1実施例) 3 送受波器本体 3a (送受波器本体3の)送受波面 5 (扇形)ノズル 5a (ノズル5の)細長噴射口 7 接続ケーブル 9 パイプ 10 案内管 12 加圧ポンプ 13 バルブ 17 汚泥 18 液体 19 界面 31 送受波器(第2実施例) 33 (環状)ノズル 33a (環状ノズル33の)噴射口 41 送受波器(第3実施例) 43 (長手)ノズル 43a (長手ノズル43の)噴射口 45 旋回継手 51 送受波器(第4実施例) 53 ケース 53a (ケース53の)対向部 53b (ケース53の)流体噴出孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波の送受信を行う送受波面を有する
    送受波器本体と、該送受波面に対して洗浄用流体を噴射
    する流体噴射手段とを備え、該流体噴射手段は前記送受
    波面の略全面に流体を噴射することを特徴とする送受波
    器。
  2. 【請求項2】 前記送受波面は平面であることを特徴と
    する請求項1記載の送受波器。
  3. 【請求項3】 前記流体噴射手段は、前記送受波面の直
    径と略等しい若しくは大なる長さの細長噴射口が形成さ
    れたノズルを有し、該ノズルは、該細長噴射口の長手方
    向が前記送受波面と略平行となるように該送受波面の側
    方に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の送受波器。
  4. 【請求項4】 前記流体噴射手段は、内側に周方向に沿
    って噴射口が形成されて前記送受波面の直径よりも大な
    る内径を有する環状ノズルを有し、該ノズルは、前記送
    受波面を囲むように配置されていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の送受波器。
  5. 【請求項5】 前記流体噴射手段は、前記送受波面の直
    径と略等しい若しくは大なる長さにして長手方向に沿っ
    て噴射口が形成された長手ノズルを有し、該ノズルは、
    前記送受波面と略平行に対向するように配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の送受波
    器。
  6. 【請求項6】 前記ノズルは前記送受波面との対向位置
    から退避可能であることを特徴とする請求項5記載の送
    受波器。
  7. 【請求項7】 前記ノズルは前記送受波器本体の不感帯
    域に配設されていることを特徴とする請求項5記載の送
    受波器。
  8. 【請求項8】 超音波の送受信を行う送受波面を有する
    送受波器本体と、少なくとも該送受波面を間隙を隔てて
    囲繞すると共に該送受波面との対向部の略全面に流体噴
    出孔が形成されたケースと、該ケース内に流体を供給す
    る流体供給手段とを備えたことを特徴とする送受波器。
  9. 【請求項9】 前記送受波面は平面であり、前記対向部
    は該送受波面と平行であることを特徴とする請求項8記
    載の送受波器。
JP7164537A 1995-06-08 1995-06-08 懸濁異物の界面測定用送受波器 Pending JPH08334402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7164537A JPH08334402A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 懸濁異物の界面測定用送受波器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7164537A JPH08334402A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 懸濁異物の界面測定用送受波器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08334402A true JPH08334402A (ja) 1996-12-17

Family

ID=15795049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7164537A Pending JPH08334402A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 懸濁異物の界面測定用送受波器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08334402A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005221322A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Kurita Water Ind Ltd 超音波式汚泥界面レベル計

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005221322A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Kurita Water Ind Ltd 超音波式汚泥界面レベル計
JP4609626B2 (ja) * 2004-02-04 2011-01-12 栗田工業株式会社 超音波式汚泥界面レベル計

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0372700B1 (en) A fluid level monitor
US8347734B2 (en) Method and measuring system for determining and/or monitoring flow of a measured medium in a measuring tube
US5001932A (en) Ultrasonic squirter
US4787407A (en) Method and apparatus for the detection of the fluid level in a tank being filled
US3546924A (en) Device for locating boundaries of non-homogeneous bodies
US5431342A (en) Nozzle providing a laminar exhaust stream
JPH08334402A (ja) 懸濁異物の界面測定用送受波器
US4526038A (en) Cross-flow ultrasonic transducer head
GB2076536A (en) Method of Detecting a Body of Liquid
KR102519685B1 (ko) 상부 프로브 모듈과 하부 프로브 모듈을 사용하는 초음파 검사 장치
JPS57199918A (en) Liquid level detector
JP2003302279A (ja) 汚泥の界面・密度・濃度等の超音波式計測装置
JPH095143A (ja) 懸濁異物の界面測定用送受波器
JP7020869B2 (ja) 気泡検出装置及び気泡検出方法
JP2002086094A (ja) 液中洗浄装置
JP2578628Y2 (ja) 懸濁異物の界面測定装置
JPH02292459A (ja) 水ジェット式超音波距離測定装置のノズル部
WO2019008170A1 (en) STORAGE TANK OF A SOLUTION AND METHOD OF MEASURING A VALUE IN THE SAME
JP4012390B2 (ja) 超音波距離計測装置
JPH09318420A (ja) 超音波センサ
JP2005233640A (ja) 超音波式空中センサによる測距方法
JPH0449592Y2 (ja)
JPH01199686A (ja) 超音波洗浄装置
CN207905037U (zh) 一种智能水槽
JPH0810794Y2 (ja) 超音波探傷用の水ジェット装置