JPH08334226A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH08334226A
JPH08334226A JP14040395A JP14040395A JPH08334226A JP H08334226 A JPH08334226 A JP H08334226A JP 14040395 A JP14040395 A JP 14040395A JP 14040395 A JP14040395 A JP 14040395A JP H08334226 A JPH08334226 A JP H08334226A
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正義 高山
Masakazu Ando
正和 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】燃焼ファンへの通電量に基づき通気路の閉塞度
合いを把握し、その閉塞度合いに応じてバーナの必要燃
焼量に対応した燃焼ファンの回転数を補正する燃焼装置
において、バーナの燃焼開始直後から燃焼ファンによる
バーナへの燃焼用空気の供給を適正に行ってバーナの良
好な燃焼を行うことができる燃焼装置を提供する。 【構成】バーナ4の初期燃焼時に、燃焼ファン6の通電
量が定常的な燃焼中に較べて大きくなることを考慮し、
バーナ3の初期燃焼時には、制御ユニット7により、バ
ーナ3の必要燃焼量に対応した燃焼ファン6の基準回転
数を、燃焼ファン6の検出通電量に基づき把握される給
排気通路32,33の閉塞度合いに応じて補正してなる
目標回転数よりも大きめの目標回転数を求め、その求め
た目標回転数に従って燃焼ファン6の回転数を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯器等の燃焼装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃焼装置にあっては、燃
焼室に収容したバーナに燃焼ファンにより適量の燃焼用
空気を供給するために、バーナの必要燃焼量からあらか
じめ定めたテーブル等に従って燃焼ファンの基準回転数
を設定し、その基準回転数を目標回転数として燃焼ファ
ンの回転数を制御するものが一般に知られている。この
場合、前記基準回転数は、バーナへの給気や排気を行う
ための通気路が正常である場合に前記必要燃焼量に対応
した適量の燃焼用空気をバーナに供給することができる
燃焼ファンの回転数としてあらかじめ定められている。
【0003】一方、この種の燃焼装置にあっては、前記
通気路の閉塞が生じると、燃焼ファンの回転数を前記基
準回転数に制御しただけでは、バーナへの燃焼用空気の
供給量が不足するので、前記通気路の閉塞度合いに応じ
て燃焼ファンの回転数を補正し(閉塞度合いが高い程、
燃焼ファンの回転数を高くする)、それにより通気路が
多少の閉塞状態であっても、バーナの必要燃焼量に対応
した適量の燃焼用空気をバーナに供給するようにするこ
とが好ましい。
【0004】このため、本願発明者は、燃焼ファンの回
転数が同じであっても、通気路の閉塞度合いが高い程、
それに応じて燃焼ファンへの通電量(ファンモータの通
電量)が低下することに着目し、バーナの燃焼中に燃焼
ファンへの通電量を検出すると共に、その検出通電量に
基づき通気路の閉塞度合いを把握することを試みてい
る。そして、把握した閉塞度合いに応じて前記必要燃焼
量に対応した燃焼ファンの基準回転数を補正しつつ燃焼
ファンの目標回転数を求め、その目標回転数に従って燃
焼ファンを制御することを試みている。このような燃焼
ファンの回転数の補正を行うことで、通気路の多少の閉
塞状態であっても、バーナの必要燃焼量に対応した適量
の燃焼用空気をバーナに供給することができる。
【0005】ところで、本願発明者のさらなる検討によ
れば、燃焼ファンの周囲温度が比較的低いバーナの燃焼
初期の状態にあっては、燃焼ファンの回転時の摺動抵抗
が比較的高い。このため、燃焼ファンの回転数を一定と
した場合、バーナの燃焼初期の状態(例えば40°C)
では、バーナの継続的な燃焼により燃焼ファンの周囲温
度が充分に高くなった状態に較べて、燃焼ファンへの通
電量は大きくなる傾向がある。
【0006】従って、前述のように燃焼ファンへの検出
通電量に基づき通気路の閉塞度合いを把握する場合、通
気路の閉塞度合いが、バーナの燃焼初期において、バー
ナの燃焼がある程度継続的に進行した段階に較べて小さ
めに把握されてしまう。このため、バーナの燃焼開始直
後から燃焼ファンへの検出通電量により把握される通気
路の閉塞度合いに応じて燃焼ファンの回転数を補正する
ようにすると、バーナの燃焼初期において、燃焼ファン
によるバーナへの燃焼用空気の供給量が不足して燃焼不
良を生じる虞れがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、燃焼ファンへの通電量に基づき通気路の閉塞度合
いを把握し、その閉塞度合いに応じてバーナの必要燃焼
量に対応した燃焼ファンの回転数を補正する燃焼装置に
おいて、バーナの燃焼開始直後から燃焼ファンによるバ
ーナへの燃焼用空気の供給を適正に行ってバーナの良好
な燃焼を行うことができる燃焼装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、燃焼室に収容されたバーナと、該バー
ナに燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、前記バーナの
必要燃焼量に対応した量の燃焼用空気を前記バーナに供
給するための前記燃焼ファンの基準回転数を設定する基
準回転数設定手段と、前記バーナの燃焼中の前記燃焼フ
ァンの通電量を検出する通電量検出手段と、該通電量検
出手段により得られた前記燃焼ファンの検出通電量に基
づき前記バーナの給気・排気を行うための通気路の閉塞
度合いを把握し、その閉塞度合いに応じて前記基準回転
数を補正して前記燃焼ファンの目標回転数を求める目標
回転数算出手段と、該目標回転数算出手段により求めら
れた目標回転数に従うように前記燃焼ファンの回転数を
制御するファン制御手段とを備えた燃焼装置において、
前記目標回転数算出手段は、前記バーナの燃焼開始後の
初期燃焼時には前記通気路の閉塞度合いに応じて前記基
準回転数を補正してなる目標回転数よりも大きな初期回
転数を目標回転数として求めることを特徴とする。
【0009】そして、前記目標回転数算出手段は、前記
燃焼ファンの検出通電量に基づき把握された前記通気路
の閉塞度合いに応じて前記基準回転数を補正するための
補正値を求める補正値算出手段と、該補正値算出手段に
より求められた補正値に従って前記基準回転数を補正し
て前記目標回転数を求める補正手段とからなり、該補正
手段は、前記バーナの燃焼開始後の初期燃焼時には前記
通気路の閉塞度合いに応じた前記基準回転数の補正値よ
りも大きな補正値により前記基準回転数を補正して前記
初期回転数を求めることを特徴とする。
【0010】さらに、前記バーナの前回の燃焼中に前記
補正値算出手段により算出された前記補正値を記憶保持
する記憶手段を備え、前記補正手段は、前記バーナの燃
焼中に前記補正値算出手段により求められた補正値によ
り前記基準回転数を補正する際、該補正値に対応した前
記基準回転数の補正量に徐々に到達するよう該基準回転
数を補正前の状態から徐々に補正しつつ前記目標回転数
を求めると共に、前記バーナの今回の燃焼開始時には前
記記憶手段に記憶保持された補正値よりも大きな補正値
により前記基準回転数を補正してなる初期回転数を目標
回転数として求めることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、前記バーナの燃焼開始後の初
期燃焼状態において、前記燃焼ファンの周囲温度が比較
的低い段階では、前記ファン制御手段により前記目標回
転数で駆動される前記燃焼ファンへの通電量はバーナの
燃焼がある程度継続的に進行した段階に較べて大きなも
のとなる。従って、前記通電量検出手段により得られる
燃焼ファンの検出通電量に基づいて把握される前記通気
路の閉塞度合いは実際の閉塞度合いよりも小さなものと
なる。そこで、前記目標回転数算出手段は、バーナの初
期燃焼状態において、前記通気路の閉塞度合いに応じて
前記基準回転数を補正してなる目標回転数よりも大きめ
の初期回転数を求め、それをファン制御手段に指示す
る。このとき、ファン制御手段により該初期回転数に制
御される燃焼ファンの回転数は、前記通気路の現在の実
際の閉塞度合いでもって、バーナをその必要燃焼量で燃
焼させるための充分な量の燃料用空気を供給することが
できるものとなる。尚、燃焼ファンの検出通電量に基づ
いて把握される前記通気路の閉塞度合いに応じて前記基
準回転数を補正してなる目標回転数よりも大きめに求め
る初期回転数は、通気路の実際の閉塞度合いに応じて前
記基準回転数を補正してなる目標回転数に略一致するよ
うに求めることが好ましい。
【0012】かかる本発明において、前記補正値算出手
段により前記基準回転数の補正値を求め、その補正値に
従って前記補正手段により前記基準回転数を補正して前
記目標回転数を求めるときには、バーナの初期燃焼状態
において、燃焼ファンの検出通電量に基づき把握される
前記通気路の閉塞度合いに応じた前記基準回転数の補正
値よりも大きめの補正値により基準回転数を補正して初
期回転数を求めることで、その求められた初期回転数
は、前述のように燃焼ファンの検出通電量に基づいて把
握される前記通気路の閉塞度合いに応じた目標回転数よ
りも大きめの目標回転数となる。
【0013】さらに、前記補正手段が、前記バーナの燃
焼中に前記補正値算出手段により求められた補正値によ
り前記基準回転数を補正する際、該補正値に対応した前
記基準回転数の補正量に徐々に到達するよう該基準回転
数を補正前の状態から徐々に補正しつつ前記目標回転数
を求める場合において、バーナの前回の燃焼中において
前記補正値算出手段により算出された補正値を前記記憶
手段に記憶保持するときには、前記補正手段は、今回の
バーナの燃焼運転に際して、該バーナの燃焼開始時に記
憶手段に記憶保持されている補正値よりも大きめの補正
値により前記基準回転数を補正して燃焼ファンの初期回
転数を求める。このとき、今回のバーナの初期燃焼状態
において、例えば前記通気路の閉塞度合いが前回のバー
ナの燃焼中の閉塞度合いと同じであるとすると、今回の
バーナの初期燃焼状態で前記補正値算出手段により求め
られる補正値(初期回転数以降の目標回転数を求めるた
めの補正値)は、前記燃焼ファンの検出通電量から把握
される前記通気路の閉塞度合いが前述したように実際の
閉塞度合いよりも小さなものとなることに起因して、通
気路の実際の閉塞度合いに対応する補正値(これは記憶
手段に記憶保持した補正値に等しい)よりも小さなもの
となる。そして、補正値算出手段により求められる補正
値は、バーナの燃焼が進行して燃焼ファンの周囲温度が
高くなるに従って、徐々に通気路の実際の閉塞度合いに
対応する補正値に到達するようになる。一方、前記補正
手段は、今回のバーナの燃焼開始時に記憶手段に記憶保
持されている補正値(通気路の実際の閉塞度合いに対応
する補正値)よりも大きめの補正値により前記基準回転
数を補正して燃焼ファンの初期回転数を求めた後、補正
値算出手段により求められる補正値に対応した前記基準
回転数の補正量に徐々に到達するよう該基準回転数を補
正前の状態から徐々に補正しつつ前記目標回転数を求め
るので、結果的に補正値算出手段により求められる補正
値に対応する目標回転数よりも大きめの初期回転数を求
めることとなると共に、目標回転数が初期回転数から徐
々に低下することを考慮すると全体的にみて通気路の実
際の閉塞度合いに対応する補正値により基準回転数を補
正してなる目標回転数に略一致するものとなる。従っ
て、このように求めた目標回転数に従ってファン制御手
段により燃焼ファンを制御することで、バーナに充分な
燃焼用空気を供給することが可能となる。
【0014】また、上記のように前記補正手段による補
正を徐々に行うことで、例えば一時的な突風等により前
記通気路の一時的な閉塞が生じた場合に補正値算出手段
により求められる補正値が急変しても、補正手段により
求められる目標回転数が急変することはなく、従って、
燃焼ファンの回転数が安定して、突風等の停止直後にバ
ーナへの燃焼用空気の供給量の大きな過不足が生じるよ
うな事態が回避される。
【0015】
【実施例】本発明の第1の態様の一例を図1乃至図7を
参照して説明する。図1は本実施例の燃焼装置を具備し
た給湯器のシステム構成図、図2は図1の給湯器の要部
のブロック構成図、図3乃至図7は図1の給湯器の作動
を説明するための線図である。
【0016】図1を参照して、本実施例の給湯器は、給
湯器本体1とそれに接続されたリモコン2とを備える。
【0017】給湯器本体1は、給水路3と、ガスバーナ
4と、ガスバーナ4を収容した燃焼室5と、燃焼用空気
を燃焼室5内に給気する燃焼ファン6と、制御ユニット
7と、ガスバーナ4に燃料ガスを供給するための給燃路
8とを具備する。
【0018】給水路3は、その上流側から下流側に順次
直列的に接続された元給水管9、熱交換器管10及び出
湯管11と、熱交換器管10に並列に接続されたバイパ
ス管12とにより構成されている。元給水管9から熱交
換器管10及びバイパス管12に至る分岐箇所には、制
御ユニット7の指示により熱交換器管10及びバイパス
管12に流れる水量の割合を調整する電動水量制御弁1
3が設けられている。
【0019】元給水管9は、上流側が上水道に接続さ
れ、下流側が電動水量制御装置13の入口に接続されて
いる。この元給水管9には、上流側から水フィルタ兼水
抜栓14、水量センサ15、給水サーミスタ16が配さ
れている。水量センサ15は、羽根車式であり、給水管
8中を流れる水量に応じたパルスを送出する。給水サー
ミスタ16は給水温を検出する。
【0020】熱交換器管10は、上流入口側が電動水量
制御装置13の一方出口側に接続され、その中間部分が
ガスバーナ4の上方に設けられた熱交換器17を通り、
下流出口側が出湯管11に接続されている。熱交換器1
7は、ガスバーナ4の燃焼により加熱され、それにより
熱交換器管10の内部を流れる水が熱交換器17を通る
過程で加熱される。また、外壁には過熱防止装置18が
配設され、下流出口側には缶体サーミスタ19が配設さ
れている。缶体サーミスタ19は、熱交換器17を通過
した水の出湯温を検出する。
【0021】バイパス管12は、上流入口側が電動水量
制御装置13の他方出口側に接続されて元給水管9から
分流され、下流端が出湯管11の上流側(熱交換器管1
0の下流端側)に合流・接続されている。
【0022】出湯管11には、凍結を防止するための凍
結防止ヒータ20、出湯温を検出する出湯サーミスタ2
1、過圧安全弁兼水抜栓22、湯を出すための給湯栓2
3が上流側から下流側にわたって配設されている。出湯
温サーミスタ21は熱交換器管10とバイパス管12と
の合流箇所の下流側で給水路3の出湯管11を流れる湯
の出湯温を検出する。給湯栓23は、キッチンや浴室に
配される蛇口(図示せず)から吐出する湯の量を調節す
る湯栓である。
【0023】給燃路8には、その上流側から順に元電磁
弁24及びガバナ比例電磁弁25が配設され、その下流
端部はガスバーナ4に燃料ガスを供給すべく燃焼室5に
導入されている。ガバナ比例電磁弁25は、制御ユニッ
ト7により通電制御され、通電量に応じて燃料ガスの給
燃量を連続的に可変する。元電磁弁24は、制御ユニッ
ト7の制御により開閉し、それにより、ガスバーナ4へ
の給燃及びその給燃の遮断を行う。
【0024】尚、図1において、26は点火電極、27
はイグナイタ、28は燃焼炎を検知するためのフレーム
ロッド、29は過熱防止用の温度ヒューズ、30は凍結
防止ヒータ20を作動させるための低温感知スイッチで
ある。また、燃焼室5には、上部に燃焼排ガス31を捕
集して外に排出する排気通路32(通気路)が延設され
ると共に、燃焼ファン6を設けた給気通路33(通気
路)が連通されている。排気通路32には必要に応じて
図示しない延長ダクトが接続される。
【0025】また、リモコン2には、温度設定スイッチ
34や運転スイッチ35、表示器(図示せず)等が設け
られている。
【0026】次に、図2を参照して、前記制御ユニット
7は、マイクロコンピュータ(図示せず)を有するもの
で、その主要な機能的構成として、ガスバーナ4の必要
燃焼量を算出する必要燃焼量算出部36と、燃焼ファン
6を制御するファン制御部37(ファン制御手段)と、
ガスバーナ4の必要燃焼量に対応した燃焼ファン6の基
準回転数を設定する基準回転数設定部38(基準回転数
設定手段)と、燃焼ファン6の目標回転数を求める目標
回転数算出部39(目標回転数算出手段)と、ガバナ比
例電磁弁25を通電制御する比例弁制御部40とを具備
する。
【0027】必要燃焼量算出部36は、給水サーミスタ
16や水量センサ15、出湯サーミスタ21により検出
される給水温や水量、出湯温等に基づき、リモコン2の
温度設定スイッチ34により設定された設定温度に出湯
温を一致させるためのガスバーナ4の必要燃焼量を所定
の演算式等を用いて算出する。
【0028】ファン制御部37は、燃焼ファン6に設け
られた回転数センサ41により検出される実回転数が目
標回転数算出部39により後述するように求められる燃
焼ファン6の目標回転数に一致するように燃焼ファン6
の回転数をフィードバック制御する。
【0029】基準回転数設定部38は、必要燃焼量算出
部36により算出されたガスバーナ4の必要燃焼量か
ら、例えば図3に示すようにあらかじめ定められたデー
タテーブルに従って燃焼ファン6を駆動すべき基準回転
数を求める。この場合、図3の基準回転数は、前記排気
通路32や給気通路33が正常な場合(閉塞等がない場
合)において、ガスバーナ4の必要燃焼量に適正な燃焼
用空気を該ガスバーナ4に給気することができる燃焼フ
ァン6の回転数として定められたものである。
【0030】目標回転数算出部39は、基準回転数設定
部38により設定された基準回転数を適宜補正しつつ燃
焼ファン6の目標回転数を求めてファン制御部37に付
与するものであり、その機能的構成をさらに詳説する
と、前記排気通路32や給気通路33の閉塞度合いに応
じて前記基準回転数を補正するための補正値を求める補
正値算出部42(補正値算出手段)と、求められた補正
値に従って基準回転数を補正して目標回転数を求める補
正部43(補正手段)と、ガスバーナ4の燃焼の終了直
前に補正値算出部42により求められた補正値を記憶保
持する記憶部44(記憶手段)とを含む。
【0031】補正値算出部42は、燃焼ファン6の通電
量(燃焼ファン6を駆動する図示しないモータの通電
量)を検出する電流センサ45から得られる検出通電量
に基づき排気通路32や給気通路33の閉塞度合いを把
握し、その閉塞度合いに応じて前記基準回転数に乗算す
べき補正値を次のように求めるものである。
【0032】すなわち、図4を参照して、46は排気通
路32や給気通路33が正常な場合において燃焼ファン
6の各回転数に対する標準的な通電量を示す標準ライ
ン、47は前記基準回転数の補正が必要か否かを決定す
るためにライン46よりも若干小さめにあらかじめ定め
た下限ライン、48は排気通路32や給気通路33の閉
塞が例えば60%程度の閉塞度合いに進行した場合にお
いて燃焼ファン6の各回転数に対する通電量を示すライ
ン、49は補正値を求めるためにあらかじめ実験等に基
づき定めた補助値ラインである。ライン48は排気通路
32や給気通路33の閉塞が進行するに従って低下して
いく。
【0033】ここで、補正値算出部42は、前記下限ラ
イン47及び補助ライン49をデータテーブル等として
所持しており、それらのデータと前記電流センサ45の
検出通電量と前記回転数センサ41の検出回転数とから
例えば20ms毎に所定の演算式により補正値を求め
る。
【0034】具体的には、図4に示すように燃焼ファン
6の検出回転数をNx 、検出通電量をIx であるとする
と、補正値算出部42は、まず、下限ライン47及び補
助ライン49における回転数Nx での通電量Ia,Ib
を求める。そして、補正値算出部42は、それらの通電
量Ia,Ibと検出通電量Ix とから次式(1)により
補正値Hを求める。
【0035】 H=〔(ΔIa/ΔIx )−1〕×α+1 ……(1) 但し、ΔIa=Ia−Ib、ΔIx =Ix −Ib、αは
1以下の定数。
【0036】このようにして燃焼ファン6の検出通電量
等から求められる補正値Hは、排気通路32や給気通路
33の閉塞度合いを示すものとなり、該補正値Hと閉塞
度合いとの関係は図5に示すようになり、該補正値Hに
より閉塞度合いが把握される。例えば、補正値Hが1.
1であれば、排気通路32や給気通路33の閉塞度合い
60%であると把握される。このような補正値Hを前記
基準回転数に乗算して得られる燃焼ファン6の回転数
は、その補正値Hに対応した排気通路32や給気通路3
3の閉塞度合いにおいてガスバーナ4の必要燃焼量に適
正な量の燃焼用空気を供給することができる回転数とな
る。
【0037】尚、前記図4に示した閉塞状態におけるラ
イン48は、ガスバーナ4を継続的に燃焼させて燃焼フ
ァン6の周囲温度が充分に高くなった定常状態における
燃焼ファン6の通電量と回転数との関係を示したもので
あり、ガスバーナ4の燃焼を開始した直後の比較的温度
の低い状態では、燃焼ファン6の摺動抵抗が比較的大き
いことに起因して、燃焼ファン6の各回転数における通
電量は例えば仮想線のライン48’で示すように大きく
なる。従って、このような状態で燃焼ファン6の検出通
電量等から前記式(1)により求められる補正値Hは、
排気通路32や給気通路33の実際の閉塞度合いに対応
する補正値よりも小さくなり、把握される閉塞度合いも
実際の閉塞度合いよりも小さめとなる。この場合、ライ
ン48’は、ガスバーナ4の燃焼が進行して燃焼ファン
6の周囲温度が高くなっていくに従って前記ライン48
に近づいていき、最終的には、該ライン48にほぼ一致
するようになる。
【0038】前記補正部43は、基本的には、基準回転
数設定部38によりガスバーナ4の必要燃焼量に対応し
て時々刻々設定される基準回転数に、補正値算出部42
により前述のように求められる補正値Hを乗算すること
により、基準回転数を補正して燃焼ファン6の目標回転
数を求める。但し、本実施例においては、補正値算出部
42により補正値Hが求められる毎(20ms毎)に該
補正値Hをそのまま基準回転数に乗算して補正すること
で目標回転数を求めるのではなく、その補正を次のよう
に徐々に行うようにしている。
【0039】すなわち、本実施例においては、補正部4
3は、例えば1秒毎に基準回転数を適宜補正しつつ目標
回転数を求めて前記ファン制御部37に指示するもので
あり、この際、補正部43は、補正値算出部42により
20ms毎に求められる補正値Hが継続的に一定値とな
っている定常状態(閉塞度合いが一定の状態)では、補
正値算出部42により求められる補正値Hを1秒毎に基
準回転数に乗算して目標回転数を求める。そして、この
ような状態で、閉塞度合いが変化して、補正値算出部4
2により求められる補正値Hが変化した場合には、補正
部43は、基準回転数に乗算する補正値を変化前の補正
値Hから変化後の補正値Hに向かって図6に示すような
時間的変化率でもって徐々に変化させつつ目標回転数を
1秒毎に求める。この場合、補正部43が基準回転数に
乗算する補正値の時間的変化率は例えば90秒で0.2
の割合(0.0022/秒)である。そして、補正部4
3は、基準回転数に乗算する補正値が最終的に補正値算
出部42により求められた補正値Hに到達したら、以後
は該補正値Hが一定に維持されている限り、該補正値H
を基準回転数に乗算して目標回転数を求める。
【0040】尚、補正部43は、補正値算出部42より
求められた補正値Hが1.0以下である場合には、該補
正値Hを1.0として上記のような基準回転数の補正を
行う。この場合は、実際上、基準回転数の補正は行われ
ず、該基準回転数がそのまま目標回転数として求められ
る。
【0041】また、本実施例においては、ガスバーナ4
の燃焼の終了(給湯作動の終了)の直前において補正値
算出部42により求められた補正値Hが前記記憶部44
に記憶保持されるようになっており、補正部43は、次
回のガスバーナ4の燃焼の開始時には、記憶部44に記
憶保持されている補正値Hを所定の割合でもって大きめ
にしてなる補正値(記憶部44に記憶保持されている補
正値Hを例えば1.1倍してなる補正値)を前記基準回
転数設定部38により設定される基準回転数に乗算する
ことにより、目標回転数の初期値(初期回転数)を求め
てそれをファン制御部37に指示する。尚、本実施例の
給湯器の初回の運転時には、記憶部44には1.0の補
正値が記憶保持されている。
【0042】前記比例弁制御部40は、燃焼ファン6に
よりガスバーナ4に給気される燃焼用空気の量に適合し
た量の燃料ガスをガスバーナ4に給燃すべく、回転数セ
ンサ41により検出される燃焼ファン6の実回転数に応
じてガバナ比例電磁弁25への通電量を決定し、その通
電量でもってガバナ比例電磁弁25に通電制御すること
で、ガスバーナ4への燃焼用空気の給気量に適合した量
の燃料ガスをガスバーナ4に給燃せしめる。この場合、
比例弁制御部40は、排気通路32あるいは給気通路3
3の閉塞がない場合に燃焼ファン6の現在の回転数で給
気される燃焼用空気の量に適合した量の燃料ガスを給燃
し得るガバナ比例電磁弁25への基準通電量を、回転数
センサ41により検出される燃焼ファン6の実回転数に
応じてあらかじめ定めたマップやテーブル等を用いて設
定し、その基準通電量を前記補正値算出部42により求
められた補正値Hで除算することにより、ガバナ比例電
磁弁25への通電量を決定する。このようにして決定さ
れた通電量でもってガバナ比例電磁弁25を通電制御す
ることで、燃焼用空気の給気量に適合した量の燃料ガス
がガスバーナ4に給燃される。そして、前述のように燃
焼ファン6の回転数はファン制御部37により前記目標
回転数に制御されて、必要燃焼量に対応した燃焼用空気
の給気量に制御されるので、上記のようにガバナ比例電
磁弁25を通電制御することで結果的に必要燃焼量に対
応した量の燃料ガスがガスバーナ4に給燃されることと
なる。尚、本実施例の給湯器は、所謂ファン先行型のも
のであるため、前述のようにガバナ比例電磁弁25への
通電量を決定したが、ガスバーナ4の必要燃焼量から直
接的にガバナ比例電磁弁25への通電量を決定するよう
なもの(所謂並列型又は比例弁先行型のもの)において
は、比例電磁弁25への基準通電量を補正値Hで除算す
る必要はない。
【0043】次に、本実施例の給湯器の給湯時(ガスバ
ーナ4の燃焼時)の作動を説明する。
【0044】給水路3の通水が開始されると、これが水
量センサ15を介して制御ユニット7により検知され、
この時、制御ユニット7は、元電磁弁24を開弁すると
共に燃焼ファン6及びガス比例電磁弁25を制御して、
所定量の燃焼用空気及び燃料ガスをガスバーナ4に供給
しつつイグナイタ27及び点火電極26によりガスバー
ナ4を着火して燃焼を開始せしめる。尚、この場合、制
御ユニット7は、給湯器が所定時間以上停止した状態か
ら給湯を行う場合には、燃焼ファン6による燃焼室5の
プリパージを行った後にガスバーナ4の着火処理を行
い、短い時間間隔で断続的に給湯を行うような場合に
は、給水路3の通水が開始されると、直ちにガスバーナ
4の着火処理を行う。また、制御ユニット7は、ガスバ
ーナ4の着火をフレームロッド28を介して確認する。
【0045】このようにガスバーナ4が着火してその燃
焼が開始すると、制御ユニット7は、必要燃焼量算出部
36により、出湯温サーミスタ21により検出される出
湯管11の出湯温をリモコン2の温度設定スイッチ34
により設定された設定温度に一致させるためのガスバー
ナ4の必要燃焼量を時々刻々算出する。そして、前記基
準回転数設定部38は、前記図3に示すデータテーブル
に従ってガスバーナ4の求められた必要燃焼量に対応し
た燃焼ファン6の基準回転数を時々刻々求めていく。さ
らに、前記目標回転数算出部39は、基本的には、補正
値算出部42により排気通路32や給気通路33の閉塞
度合いに対応して前述したように求められる補正値Hに
応じて基準回転数設定部38により設定された基準回転
数を補正することで、排気通路32や給気通路33の現
在の閉塞度合いでもってガスバーナ4にその必要燃焼量
に応じた量の燃焼用空気を供給するための燃焼ファン6
の目標回転数を求め、それをファン制御部37に指示す
る。そして、ファン制御部37は、回転数センサ41の
検出回転数が指示された目標回転数に一致するように燃
焼ファン6の回転数をフィードバック制御する。また、
前記比例弁制御部40は、燃焼ファン6の回転数に対応
したガス比例電磁弁25への通電量を前述したように決
定し、その決定した通電量でガス比例電磁弁25に通電
することにより、燃焼ファン6によりガスバーナ4に供
給される燃焼用空気の量に見合った量の燃料ガスをガス
バーナ4に供給せしめる。
【0046】これにより、ガスバーナ4は必要燃焼量算
出部36により求められた必要燃焼量で燃焼するように
なる。そして、その燃焼熱により、出湯温サーミスタ2
1の検出出湯温が設定温度に一致するように前記熱交換
器管10を流れる水が熱交換器17を介して加熱され、
設定温度での給湯がなされる。
【0047】このようなガスバーナ4の燃焼作動におい
て、ガスバーナ4の初期燃焼時においては、前述したよ
うに燃焼ファン6の各回転数における通電量は、ガスバ
ーナ4の燃焼が継続的に進行して燃焼ファン6の周囲温
度が充分に高くなった状態に較べて大きめなものとなる
ため、補正値算出部42により算出される補正値Hは、
排気通路32や給気通路33の実際の閉塞度合いに対応
した補正値に較べて小さくなる。この場合、図7に示す
ように、排気通路32や給気通路33の実際の閉塞度合
いに対応した補正値Hを例えばHx とすると、補正値算
出部42により算出される補正値Hは実線aで示すよう
にHx よりも小さな値からガスバーナ4の燃焼の進行に
伴って徐々に上昇していき、最終的に補正値Hx に一致
するようになる。
【0048】従って、仮にガスバーナ4の初期燃焼時に
おいて補正値算出部42により算出される補正値Hによ
り基準回転数を補正して燃焼ファン6の目標回転数(初
期回転数)を求めるようにすると、その目標回転数は、
排気通路32や給気通路33の実際の閉塞度合いに対応
した補正値Hx により基準回転数を補正してなる目標回
転数よりも小さなものとなって、ガスバーナ4への燃焼
用空気の給気量が不足し、燃焼不良を生じやすい。
【0049】一方、本実施例の給湯器にあっては、前記
補正部43は、前述したように、ガスバーナ4の燃焼開
始時に、記憶部44に記憶保持されている前回のガスバ
ーナ4の燃焼終了の直前に補正値算出部42により算出
された補正値Hを1.1倍してなる補正値により基準回
転数を補正して初期回転数を求め、その後は、基準回転
数に乗算する補正値を所定の時間的変化率(0.002
2/秒)でもって、補正値算出部42により算出される
補正値Hに向かって漸変させつつ基準回転数を補正して
目標回転数を求める。この場合、図7において、例えば
前回のガスバーナ4の燃焼終了の直前における排気通路
32や給気通路33の閉塞度合いと今回のガスバーナ4
の燃焼時の閉塞度合いとが同じ、すなわち、記憶部44
に記憶保持されている補正値Hx と今回のガスバーナ4
の燃焼時の実際の閉塞度合いに対応する補正値とが同じ
であるとすると、補正部43が基準回転数に乗算する補
正値は、同図実線bで示すように、補正値Hx の1.1
倍の値から、実線aで示した補正値算出部42により算
出される補正値Hに向かって漸減していく。そして、最
終的に補正部43が基準回転数に乗算する補正値が補正
値算出部42により算出される補正値H(これは最終的
にHx となる)に一致するようになると、該補正値Hに
よる基準回転数の補正が行われることとなる。この場
合、図7において、例えばHx =1.05(これは閉塞
度合いが約40%の場合に相当する)とすると、補正部
43が基準回転数に乗算する補正値がHx まで漸減する
までの時間は(1.1Hx −Hx )/0.0022=4
7.7秒であり、このような時間内では燃焼ファン6の
周囲温度は充分に高くなって、補正値算出部42により
算出される補正値HもHx に一致するようになる。
【0050】これにより、ガスバーナ4の燃焼開始時か
ら、補正部43が基準回転数に乗算する補正値が補正値
算出部42により算出される補正値Hに一致するように
なるまでの間の初期燃焼時にあっては、補正部43は、
補正値算出部42により算出される補正値H(これは実
際の閉塞度合いに対応した補正値よりも小さい)よりも
大きめの補正値でもって基準回転数を補正して目標回転
数を求めることとなる。そして、該目標回転数に従って
燃焼ファン6の回転数を制御することで、ガスバーナ4
の必要燃焼量に見合った燃焼用空気を充分に供給するこ
とができ、ガスバーナ4の燃焼を良好に行うことができ
る。この場合、補正値算出部42により算出される補正
値Hが実際の閉塞度合いに対応した補正値になるような
段階以後は、該補正値Hに従って基準回転数を補正して
目標回転数を求めることで、ガスバーナ4の良好な燃焼
を行うことができることはもちろんである。尚、燃焼停
止後、すぐに再点火した場合には、燃焼ファン6の周囲
温度が十分に高く、前述のように補正値Hx の1.1倍
の値から補正を開始すると、燃焼用空気が必要燃焼量に
対して多少多めとなる。しかし、燃焼用空気が多くなる
ことはCOが減る方向であり、リフトの発生しない範囲
であれば問題はない。
【0051】尚、ガスバーナ4の燃焼中に一時的な突風
等により閉塞度合いが一時的に上昇したような場合に
は、補正値算出部42により算出される補正値Hも一時
的に上昇するのであるが、補正部43が基準回転数に乗
算する補正値は補正値Hの急変に対して緩やかに漸変す
るので、求められる目標回転数が急変することはなく、
従ってガスバーナ4への燃焼用空気の供給を突風の停止
後に過剰に行うようなことなく安定して行うことができ
る。
【0052】また、本実施例の給湯器においては、補正
値算出部42により算出される補正値Hが例えば1.2
(これは閉塞度合いが80%の場合に相当する)を越え
たときには、制御ユニット7はガスバーナ4の燃焼運転
を停止せしめる。
【0053】また、詳細な説明は省略するが、本実施例
の給湯器においては、制御ユニット7は、補正値算出部
42により算出される補正値Hに応じてガスバーナ4の
許容最大燃焼量を制限することで、排気通路32や給気
通路33の閉塞が生じている状態でガスバーナ4が多量
の燃焼用空気を要する大熱量で燃焼する場合であっても
燃焼ファン6の回転数の補正により確実に必要量の燃焼
用空気を供給するようにしている。さらに制御ユニット
7は、ガスバーナ4をその許容最大燃焼量で燃焼させて
も、検出出湯温が設定温度に到達しないような場合に
は、電動水量制御装置13によりバイパス管12の流量
を減少させることで、検出出湯温が設定温度まで上昇す
ることができるようにしている。
【0054】尚、本実施例においては、一時的な突風等
による閉塞度合いが一時的に上昇する場合に燃焼ファン
6の回転数の急変を回避するために、基準回転数に乗算
する補正値を徐々に補正値算出部42により算出される
補正値Hに一致させるようにしたが、燃焼初期を除き、
補正値算出部42により算出される補正値Hをそのまま
基準回転数に乗算して燃焼ファン6の目標回転数を求め
るようにしてもよい。この場合において、燃焼初期にあ
っては、例えば燃焼開始時から所定時間内において、補
正値算出部42により時々刻々算出される補正値Hを本
来の閉塞度合いに対応した補正値からの低下度合いを考
慮して所定の割合だけ増加させると共に、その増加度合
いを時間の経過に伴って徐々に減少させていき、これに
より得られる値を基準回転数に乗算して目標回転数を求
めることで、閉塞度合いに対応した適正な燃焼用空気の
供給を行うことができる。
【0055】また、本実施例においては、前回の燃焼終
了の直前において補正値算出部42により算出された補
正値Hを所定倍(1.1倍)してなる値を基準回転数に
乗算する補正値の初期値として初期回転数を求め、その
状態から基準回転数に乗算する補正値を補正値算出部4
2により算出された補正値Hに徐々に一致させるように
したが、燃焼の開始の際して常に燃焼ファン6による燃
焼室5のプリパージを行う場合には、そのプリパージ時
に補正値算出部42により補正値Hを求め、燃焼の開始
時に、それを所定倍してなる補正値を初期値として基準
回転数に乗算することで目標回転数を求めるようにして
もよい。
【0056】また、本実施例においては給湯器を例にと
って説明したが、例えばガス式あるいは石油式の温風暖
房機等の燃焼機器においても本発明を適用することがで
きることはもちろんである。
【0057】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、燃焼ファンへの通電量に基づき通気路の閉塞
度合いを把握し、その閉塞度合いに応じてバーナの必要
燃焼量に対応した燃焼ファンの回転数を補正する燃焼装
置において、バーナの燃焼開始後の初期燃焼時には燃焼
ファンの検出通電量に基づき把握される通気路の閉塞度
合いに応じて基準回転数を補正してなる目標回転数より
も大きな初期回転数を目標回転数として求め、その求め
た初期回転数に従うように燃焼ファンの回転数を制御す
るようにしたことによって、バーナの燃焼開始直後から
燃焼ファンによるバーナへの燃焼用空気の供給を適正に
行ってバーナの良好な燃焼を行うことができる。 ま
た、燃焼ファンの検出通電量に基づき把握された通気路
の閉塞度合いに応じて補正値を求め、その補正値に従っ
て基準回転数を補正して目標回転数を求めるときには、
バーナの燃焼開始後の初期燃焼時に燃焼ファンへの通電
量に基づき把握される通気路の閉塞度合いに応じた補正
値よりも大きな補正値により基準回転数を補正して初期
回転数を求めることで、通気路の閉塞度合いに対応した
適正な初期回転数の算出を容易に行うことができる。さ
らに、バーナの燃焼中に求めた補正値により基準回転数
を補正する際、該補正値に対応した基準回転数の補正量
に徐々に到達するよう該基準回転数を補正前の状態から
徐々に補正しつつ目標回転数を求める場合に、バーナの
前回の燃焼中に算出された補正値を記憶手段に記憶保持
し、バーナの今回の燃焼開始時に記憶手段に記憶保持さ
れた補正値よりも大きな補正値により基準回転数を補正
してなる初期回転数を目標回転数として求めるときに
は、バーナの燃焼開始時に記憶手段に記憶保持された補
正値よりも大きな補正値を初期回転数として求めるだけ
で、その後のバーナの初期燃焼時において基準回転数を
補正するための補正値を燃焼ファンの通電量から把握さ
れる閉塞度合いに応じて求められる補正値よりも大きめ
なものとして、バーナの燃焼開始時から通気路の実際の
閉塞度合いに対応して適正な量の燃焼用空気をバーナに
供給することができると共に、このような燃焼用空気の
供給をバーナの燃焼開始時における簡単な処理を行うだ
けで容易に行うことができる。そして、同時に、一時的
な突風等によって、燃焼ファンの回転数が一時的に急変
するような事態を排除することができ、バーナへの適正
量の燃焼用空気の供給を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の燃焼装置を具備した給湯器のシ
ステム構成図。
【図2】図1の給湯器の要部のブロック構成図。
【図3】図1の給湯器の作動を説明するための線図。
【図4】図1の給湯器の作動を説明するための線図。
【図5】図1の給湯器の作動を説明するための線図。
【図6】図1の給湯器の作動を説明するための線図。
【図7】図1の給湯器の作動を説明するための線図。
【符号の説明】
4…バーナ、5…燃焼室、6…燃焼ファン、37…ファ
ン制御手段、38…基準回転数設定手段、39…目標回
転数設定手段、42…補正値算出手段、43…補正手
段、44…記憶手段、45…電流センサ(通電量検出手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 秀樹 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室に収容されたバーナと、該バーナに
    燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、前記バーナの必要
    燃焼量に対応した量の燃焼用空気を前記バーナに供給す
    るための前記燃焼ファンの基準回転数を設定する基準回
    転数設定手段と、前記バーナの燃焼中の前記燃焼ファン
    の通電量を検出する通電量検出手段と、該通電量検出手
    段により得られた前記燃焼ファンの検出通電量に基づき
    前記バーナの給気・排気を行うための通気路の閉塞度合
    いを把握し、その閉塞度合いに応じて前記基準回転数を
    補正して前記燃焼ファンの目標回転数を求める目標回転
    数算出手段と、該目標回転数算出手段により求められた
    目標回転数に従うように前記燃焼ファンの回転数を制御
    するファン制御手段とを備えた燃焼装置において、前記
    目標回転数算出手段は、前記バーナの燃焼開始後の初期
    燃焼時には前記通気路の閉塞度合いに応じて前記基準回
    転数を補正してなる目標回転数よりも大きな初期回転数
    を目標回転数として求めることを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】前記目標回転数算出手段は、前記燃焼ファ
    ンの検出通電量に基づき把握された前記通気路の閉塞度
    合いに応じて前記基準回転数を補正するための補正値を
    求める補正値算出手段と、該補正値算出手段により求め
    られた補正値に従って前記基準回転数を補正して前記目
    標回転数を求める補正手段とからなり、該補正手段は、
    前記バーナの燃焼開始後の初期燃焼時には前記通気路の
    閉塞度合いに応じた前記基準回転数の補正値よりも大き
    な補正値により前記基準回転数を補正して前記初期回転
    数を求めることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】前記バーナの前回の燃焼中に前記補正値算
    出手段により算出された前記補正値を記憶保持する記憶
    手段を備え、前記補正手段は、前記バーナの燃焼中に前
    記補正値算出手段により求められた補正値により前記基
    準回転数を補正する際、該補正値に対応した前記基準回
    転数の補正量に徐々に到達するよう該基準回転数を補正
    前の状態から徐々に補正しつつ前記目標回転数を求める
    と共に、前記バーナの今回の燃焼開始時には前記記憶手
    段に記憶保持された補正値よりも大きな補正値により前
    記基準回転数を補正してなる初期回転数を目標回転数と
    して求めることを特徴とする請求項2記載の燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100515111B1 (ko) * 2001-12-03 2005-09-13 린나이코리아 주식회사 연소장치
KR100512494B1 (ko) * 1998-12-29 2005-10-26 대우가스보일러(주) 가스보일러의 배기 폐쇄 감지 방법
JP2012037070A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Rinnai Corp 燃焼装置
JP2015140982A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 リンナイ株式会社 燃焼装置

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