JPH08334168A - 多段変速装置 - Google Patents

多段変速装置

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JPH08334168A
JPH08334168A JP7139372A JP13937295A JPH08334168A JP H08334168 A JPH08334168 A JP H08334168A JP 7139372 A JP7139372 A JP 7139372A JP 13937295 A JP13937295 A JP 13937295A JP H08334168 A JPH08334168 A JP H08334168A
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JP
Japan
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speed
stage
speed stage
gear
vehicle
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JP7139372A
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English (en)
Inventor
Junji Narita
淳二 成田
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Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】走行状態、道路の状況等に適した速度段を達成
することができ、走行フィーリングが低下したり、燃費
を悪くしたりすることがないようにする。 【構成】互いに異なるギヤ比の複数の速度段を達成する
ことが可能になっている。そして、前記速度段の数より
少ない数の変速段を選択する変速段選択手段と、車両の
走行経路及び走行状況の少なくとも一方に対応させて使
用対象となる速度段を決定するとともに、該速度段を前
記変速段選択手段の変速段に対応させる速度段決定手段
53とを有する。運転者によるシフトレバー42の操作
によって、又は車両の走行条件に対応させて変速段が選
択されると、変速段ごとの速度段が達成される。走行経
路、走行状況等に適した速度段を達成することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多段変速装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の変速機においては、通
常、4〜6速の変速段を達成することができ、運転者が
所定の変速段を選択して車両を走行させることができる
ようになっている。ところで、車両を走行させるに当た
り、エンジンの能力を最大限に利用するために、一層多
くの変速段を達成することができる変速機が提供されて
いる。この種の多段化された変速機を搭載した車両にお
いては、走行経路、走行状況等に対応させて各変速段を
選択することによって、燃費を良くすることができ、か
つ、車両の走行性能を向上させることができるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の変速機においては、運転者が走行経路、走行状況等
に合わせて、経験に基づいて変速段を選択することにな
るので、変速機の多段化に伴ってシフトゲートが複雑に
なると、シフトミスが発生することがあり、走行フィー
リングが低下してしまう。
【0004】また、運転者が選択した変速段が実際の走
行経路、走行状況等に適さないものであると、エンジン
に加わる負荷が大きくなり、燃費を悪くしてしまう。そ
こで、パターンセレクトスイッチを配設し、該パターン
セレクトスイッチによって選択されたギヤ列によって変
速を行うことができるようにした自動変速機が提供され
ている(特開平4−321874号公報参照)。
【0005】ところが、該自動変速機においては、前記
ギヤ列を運転者が選択する必要があるので、選択された
ギヤ列によって達成された変速段が必ずしも走行経路、
走行状況等に適したものにはならない。したがって、走
行フィーリングが低下したり、燃費を悪くしたりしてし
まう。本発明は、前記従来の自動変速機の問題点を解決
して、走行経路、走行状況等に適した変速段を自動的に
達成することができ、走行フィーリングが低下したり、
燃費を悪くしたりすることがない多段変速装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の多
段変速装置においては、互いに異なるギヤ比の複数の速
度段を達成することが可能になっている。そして、該速
度段の数より少ない数の変速段を選択する変速段選択手
段と、車両の走行経路及び走行状況の少なくとも一方に
対応させて使用対象となる速度段を決定するとともに、
該速度段を前記変速段選択手段の変速段に対応させる速
度段決定手段とを有する。
【0007】本発明の他の多段変速装置においては、さ
らに、前記速度段決定手段は、車両の現在地を検出する
現在地検出手段と、目的地を入力する目的地入力手段
と、地図データ及び道路データを記憶する地図情報記憶
手段と、前記現在地検出手段による検出結果と、前記地
図情報記憶手段の地図データに基づいて目的地までの走
行経路を設定する走行経路設定手段と、走行状況を検出
する走行状況検出手段とを備える。
【0008】
【作用】本発明によれば、前記のように多段変速装置に
おいては、互いに異なるギヤ比の複数の速度段を達成す
ることが可能になっている。そして、前記速度段の数よ
り少ない数の変速段を選択する変速段選択手段と、車両
の走行経路及び走行状況の少なくとも一方に対応させて
使用対象となる速度段を決定するとともに、該速度段を
前記変速段選択手段の変速段に対応させる速度段決定手
段とを有する。
【0009】この場合、変速段選択手段によって変速段
が選択されると、速度段決定手段は、車両の走行経路及
び走行状況の少なくとも一方に対応させて使用対象とな
る速度段を決定し、該速度段を前記変速段選択手段の変
速段に対応させる。したがって、手動変速機において
は、シフトレバーを運転者が操作すると、シフトレバー
の位置に対応する速度段が選択される。また、自動変速
機においては、車両の走行条件に対応して変速段が自動
的に選択される。
【0010】このように、変速段ごとに速度段が達成さ
れる。本発明の他の多段変速装置においては、さらに、
前記速度段決定手段は、車両の現在地を検出する現在地
検出手段と、目的地を入力する目的地入力手段と、地図
データ及び道路データを記憶する地図情報記憶手段と、
前記現在地検出手段による検出結果と、前記地図情報記
憶手段の地図データに基づいて目的地までの走行経路を
設定する走行経路設定手段と、走行状況を検出する走行
状況検出手段とを備える。
【0011】この場合、運転者が目的地入力手段によっ
て目的地を入力すると、前記速度段決定手段は、現在地
検出手段によって車両の現在地を検出し、地図情報記憶
手段から地図データ及び道路データを読み出し、目的地
までの走行経路を設定する。したがって、設定された走
行経路に対応させて速度段を決定することができる。ま
た、前記速度段決定手段は、走行状況検出手段によって
走行状況を検出する。したがって、検出された走行状況
に対応させて速度段を決定することもできる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図2は本発明の実施例における
変速機の概念図である。図において、11はエンジン、
12は該エンジン11に接続されたエンジン出力軸、1
3は図示しないディファレンシャル装置を介して駆動輪
と連結された出力軸、14は前記エンジン出力軸12と
クラッチ装置10を介して接続された変速機、15はギ
ヤ列G1〜G3を有し、1速〜3速の3段の主速度段を
達成することができるようにされた主変速機、16はギ
ヤ列GL、GHを有し、ロー(L)及びハイ(H)の2
段の副速度段を達成することができるようにされた副変
速機である。また、前記ギヤ列GLはギヤg1、g2
を、ギヤ列GHはギヤg3、g4を、ギヤ列G1はギヤ
g5、g6を、ギヤ列G2はギヤg7、g8を、ギヤ列
G3はギヤg9、g10を有する。
【0013】前記クラッチ装置10は、クラッチドラム
18内にクラッチCL、CHを配設させて構成され、該
クラッチCL、CHを選択的に係合させることによっ
て、エンジン11と変速機14との間を断続するととも
に、副変速機16の副速度段を選択する。また、前記変
速機14は、メインシャフト19、及び該メインシャフ
ト19と平行に配設されたカウンタシャフト20を有
し、前記メインシャフト19はベアリング22、23に
よって、前記カウンタシャフト20はベアリング24、
25によってそれぞれケーシング17に対して回転自在
に支持される。
【0014】そして、前記メインシャフト19は、イン
ナシャフト27、フロント側アウタシャフト28及びリ
ヤ側アウタシャフト29から成り、前記インナシャフト
27の前端(図における左側)にクラッチCHが、後端
(図における右側)にクラッチCDが、中央にギヤg3
が固定され、前記フロント側アウタシャフト28の前端
にクラッチCLが、後端にギヤg1が固定される。ま
た、リヤ側アウタシャフト29の前端にギヤg5が、後
端にクラッチドラム32が固定され、中央に前方から後
方に向けてギヤg7、g9が固定される。
【0015】一方、カウンタシャフト20の前方から後
方に向けて、ギヤg2、g4、g6、g8、g10が配
設され、ギヤg2、g4がカウンタシャフト20に固定
されるとともに、ギヤg6、g8、g10がカウンタシ
ャフト20に対して相対回転自在に配設され、ドグシフ
タDG1を係脱させることによってギヤg6、g8を、
ドグシフタDG2を係脱させることによってギヤg10
を選択的にカウンタシャフト20と一体回転させること
ができる。
【0016】前記クラッチCL、CH及びドグシフタD
G1、DG2はそれぞれアクチュエータ34〜38によ
って係脱させられ、アクチュエータ34を作動させクラ
ッチCLを係合させることによって、エンジン出力軸1
2の回転をフロント側アウタシャフト28に伝達し、ア
クチュエータ35を作動させクラッチCHを係合させる
ことによって、エンジン出力軸12の回転をインナシャ
フト27に伝達することができる。
【0017】また、アクチュエータ36を作動させクラ
ッチCDを係合させることによって、インナシャフト2
7の回転を出力軸13に伝達し、アクチュエータ37を
作動させドグシフタDG1を係合させることによって、
カウンタシャフト20の回転をギヤg8又はギヤg10
に伝達し、アクチュエータ38を作動させドグシフタD
G2を係合させることによって、カウンタシャフト20
の回転をギヤg6に伝達することができる(特開平6−
185583号公報参照)。
【0018】ところで、前記構成の変速機14におい
て、主変速機15によって主速度段を、副変速機16に
よって副速度段を選択することにより、8速の速度段が
得られるようになっている。次に、各速度段における動
力伝達経路について説明する。図3は本発明の実施例に
おける変速機の作動表を示す図、図4は本発明の実施例
における1速の速度段の動力伝達経路を示す図、図5は
本発明の実施例における2速の速度段の動力伝達経路を
示す図、図6は本発明の実施例における3速の速度段の
動力伝達経路を示す図、図7は本発明の実施例における
4速の速度段の動力伝達経路を示す図、図8は本発明の
実施例における5速の速度段の動力伝達経路を示す図、
図9は本発明の実施例における6速の速度段の動力伝達
経路を示す図、図10は本発明の実施例における7速の
速度段の動力伝達経路を示す図、図11は本発明の実施
例における8速の速度段の動力伝達経路を示す図であ
る。
【0019】すなわち、1速の速度段においては、図4
に示すように、クラッチCL及びドグシフタDG1が係
合させられ、副変速機16においてローの副速度段が、
主変速機15において1速の主速度段が選択され、エン
ジン11(図2)からの回転は、エンジン出力軸12、
クラッチドラム18、フロント側アウタシャフト28、
ギヤg1、ギヤg2、カウンタシャフト20、ギヤg1
0、ギヤg9、リヤ側アウタシャフト29及びクラッチ
ドラム32を介して出力軸13に伝達される。
【0020】そして、2速の速度段においては、図5に
示すように、クラッチCH及びドグシフタDG1が係合
させられ、副変速機16においてハイの副速度段が、主
変速機15において1速の主速度段が選択され、エンジ
ン11からの回転は、エンジン出力軸12、クラッチド
ラム18、インナシャフト27、ギヤg3、ギヤg4、
カウンタシャフト20、ギヤg10、ギヤg9、リヤ側
アウタシャフト29及びクラッチドラム32を介して出
力軸13に伝達される。
【0021】また、3速の速度段においては、図6に示
すように、クラッチCL及びドグシフタDG1が係合さ
せられ、副変速機16においてローの副速度段が、主変
速機15において2速の主速度段が選択され、エンジン
11からの回転は、エンジン出力軸12、クラッチドラ
ム18、フロント側アウタシャフト28、ギヤg1、ギ
ヤg2、カウンタシャフト20、ギヤg8、ギヤg7、
リヤ側アウタシャフト29及びクラッチドラム32を介
して出力軸13に伝達される。
【0022】そして、4速の速度段においては、図7に
示すように、クラッチCH及びドグシフタDG1が係合
させられ、副変速機16においてハイの副速度段が、主
変速機15において2速の主速度段が選択され、エンジ
ン11からの回転は、エンジン出力軸12、クラッチド
ラム18、インナシャフト27、ギヤg3、ギヤg4、
カウンタシャフト20、ギヤg8、ギヤg7、リヤ側ア
ウタシャフト29及びクラッチドラム32を介して出力
軸13に伝達される。
【0023】また、5速の速度段においては、図8に示
すように、クラッチCL及びドグシフタDG2が係合さ
せられ、副変速機16においてローの副速度段が、主変
速機15において3速の主速度段が選択され、エンジン
11からの回転は、エンジン出力軸12、クラッチドラ
ム18、フロント側アウタシャフト28、ギヤg1、ギ
ヤg2、カウンタシャフト20、ギヤg6、ギヤg5、
リヤ側アウタシャフト29及びクラッチドラム32を介
して出力軸13に伝達される。
【0024】そして、6速の速度段においては、図9に
示すように、クラッチCH及びドグシフタDG2が係合
させられ、副変速機16においてハイの副速度段が、主
変速機15において3速の主速度段が選択され、エンジ
ン11からの回転は、エンジン出力軸12、クラッチド
ラム18、インナシャフト27、ギヤg3、ギヤg4、
カウンタシャフト20、ギヤg6、ギヤg5、リヤ側ア
ウタシャフト29及びクラッチドラム32を介して出力
軸13に伝達される。
【0025】また、7速の速度段においては、図10に
示すように、クラッチCL、CDが係合させられ、副変
速機16においてローの副速度段が選択され、主変速機
15が直結状態(Dr)にされる。したがって、エンジ
ン11からの回転は、エンジン出力軸12、クラッチド
ラム18、フロント側アウタシャフト28、ギヤg1、
ギヤg2、カウンタシャフト20、ギヤg4、ギヤg
3、インナシャフト27及びクラッチドラム32を介し
て出力軸13に伝達される。
【0026】そして、8速の速度段においては、図11
に示すように、クラッチCH、CDが係合させられ、副
変速機16においてハイの副速度段が選択され、主変速
機15が直結状態にされる。したがって、エンジン11
からの回転は、エンジン出力軸12、クラッチドラム1
8、インナシャフト27及びクラッチドラム32を介し
て出力軸13に伝達される。
【0027】次に、前記構成の変速機14の制御方法に
ついて説明する。図1は本発明の実施例における多段変
速装置のブロック図である。図において、10はクラッ
チCL、CH(図2)を有するクラッチ装置、11はエ
ンジン(E/G)、12はエンジン出力軸、14は前記
クラッチ装置10を介してエンジン11と接続される変
速機、34〜38はクラッチCL、CH、CD、及びド
グシフタDG1、DG2をそれぞれ係脱させるアクチュ
エータ、42は第1の変速段から第5の変速段までの各
変速段、及び後進段を選択するための変速段選択手段と
してのシフトレバー、43は変速状態及び後進走行状態
が選択されたことを検出するシフトセンサ、44は人工
衛星を利用して車両の位置を測定するGPS(Glob
al Positioning System)受信装
置、45は方位を検出する方位センサ、46は距離を検
出する距離センサ、47は車速を検出する速度センサ、
48はクラッチペダル41が踏み込まれたことを検出す
るクラッチセンサである。前記GPS受信装置44、方
位センサ45、距離センサ46及び速度センサ47によ
って、車両の現在地を検出する現在地検出手段が構成さ
れる。
【0028】また、51は制御装置、52は地図情報記
憶手段であり、該地図情報記憶手段52には、電子マッ
プとしての地図データが記憶されるとともに、位置情
報、曲率半径、高速道路、郊外、市街地、ワインディン
グ、悪路、その他の道路の走行状況を示す道路データが
記憶される。なお、道路の勾(こう)配を検出する勾配
センサを配設することもでき、また、地図情報記憶手段
52に各道路の勾配を記憶させておくこともできる。
【0029】また、53は速度段決定手段、54は走行
経路設定手段としてのナビゲーション処理装置、55は
走行状況検出手段、56は目的地を入力するための目的
地入力手段である。前記ナビゲーション処理装置54
は、現在地検出手段による検出結果と前記地図情報記憶
手段52の地図データに基づいて目的地までの走行経路
を設定する。また、走行状況検出手段55は、前記地図
情報記憶手段52の道路データに基づいて走行状況を検
出する。
【0030】次に、前記シフトレバー42によって選択
される変速段及び後進段について説明する。図12は本
発明の実施例におけるシフトレバーのパターンを示す図
である。図において、57はシフトレバー42(図1)
の位置に対応する変速段及び後進段のパターンであり、
数字の1〜5の各位置にシフトレバー42を移動させる
と、それぞれ第1の変速段から第5の変速段を選択する
ことができ、各変速段に対応する速度段が達成される。
そして、アルファベットのRの位置にシフトレバー42
を移動させると、後進段が選択され、車両を後進走行さ
せることができる。
【0031】この場合、前記変速機14は手動変速機と
しているが、自動変速機に適用することもできる。該自
動変速機である場合は、制御装置51は速度センサ47
によって検出された車速、及び図示しないアクセルセン
サによって検出されたスロットル開度に対応させて、前
記変速段に対応する速度段が自動的に選択される。次
に、1速の速度段から2速の速度段への変速(以下「1
−2変速」という。)を行う場合について説明する。
【0032】この場合、1速の速度段で、副変速機16
(図2)においてローの副速度段が、主変速機15にお
いて1速の主速度段が選択されているときに、クラッチ
ペダル41が踏み込まれると、前記クラッチセンサ48
からの信号が制御装置51に送られ、該制御装置51は
アクチュエータ34を作動させてクラッチCLを解放す
る。そして、該クラッチCLを解放した後、アクチュエ
ータ35を作動させクラッチCHを係合させて変速を終
了する。
【0033】前記1−2変速においては、ドグシフタD
G1、DG2は係脱させられないが、該ドグシフタDG
1、DG2の係脱を伴う変速、例えば、1速の速度段か
ら3速の速度段への変速が行われる場合は、一旦(いっ
たん)係合させられたクラッチCL、CHを解放し、ド
グシフタDG1、DG2を係合させた後に前記クラッチ
CL、CHを係合させるようにしている。
【0034】次に、5速の速度段から7速の速度段への
変速を行う場合について説明する。この場合、5速の速
度段で、副変速機16においてローの副速度段が、主変
速機15において3速の主速度段が選択されているとき
に、クラッチペダル41が踏み込まれると、前記クラッ
チセンサ48からの信号が制御装置51に送られ、該制
御装置51はアクチュエータ34を作動させてクラッチ
CLを一旦解放する。続いて、制御装置51は、アクチ
ュエータ38を作動させてドグシフタDG2を解放し、
同時にアクチュエータ36を作動させてクラッチCDを
係合させる。そして、制御装置51はアクチュエータ3
4を作動させてクラッチCLを係合させて変速を終了す
る。
【0035】次に、5速の速度段から8速の速度段への
変速を行う場合について説明する。この場合、5速の速
度段で、副変速機16においてローの副速度段が、主変
速機15において3速の主速度段が選択されているとき
に、クラッチペダル41が踏み込まれると、前記クラッ
チセンサ48からの信号が制御装置51に送られ、該制
御装置51はアクチュエータ34を作動させてクラッチ
CHを一旦解放する。続いて、制御装置51は、アクチ
ュエータ36を作動させてクラッチCDを係合させる。
次に、制御装置51はアクチュエータ34を作動させて
クラッチCHを係合させて変速を終了する。
【0036】ところで、前記構成の変速機14が搭載さ
れた車両を走行させる場合、車両の走行経路、走行状況
等に適したギヤ列が設定される。そのために、制御装置
51は、現在地検出手段によって検出された車両の現在
地、及び前記走行経路設定手段54によって設定された
車両の走行経路、又は前記走行状況検出手段55によっ
て検出された車両の走行状況に基づいて、シフトレバー
42によって選択された各変速段に対応する速度段を選
択し、選択された速度段によって、走行経路、走行状況
等に対応した変速パターンを設定する。
【0037】図13は本発明の実施例における速度段と
ギヤ比との関係図、図14は本発明の実施例におけるギ
ヤ列の第1の例を示す図、図15は本発明の実施例にお
けるギヤ列の第2の例を示す図、図16は本発明の実施
例におけるギヤ列の第3の例を示す図、図17は本発明
の実施例におけるギヤ列の第4の例を示す図、図18は
本発明の実施例におけるギヤ列の第5の例を示す図、図
19は本発明の実施例におけるギヤ列の第6の例を示す
図である。
【0038】例えば、市街地を走行させる場合は、図1
4に示すようなギヤ列が選択される。すなわち、第1の
変速段に1速の速度段が、第2の変速段に3速の速度段
が、第3の変速段に5速の速度段が、第4の変速段に6
速の速度段が、第5の変速段に7速の速度段が設定され
る。そして、ギヤ列のギヤ比は低速側から高速側にかけ
てA、C、E、F、Gになる。
【0039】また、高速道路を走行させる場合は、図1
5に示すようなギヤ列が選択され、発進時を除いて高速
側の速度段が設定される。すなわち、第1の変速段に1
速の速度段が、第2の変速段に3速の速度段が、第3の
変速段に6速の速度段が、第4の変速段に7速の速度段
が、第5の変速段に8速の速度段が設定される。そし
て、ギヤ列のギヤ比は低速側から高速側にかけてA、
C、F、G、Hになる。
【0040】そして、上り下りの多い峠道等を走行させ
る場合は、図16に示すようなギヤ列が選択される。こ
の場合、車速を高くする必要がないので、低速側の速度
段を設定する。また、選択された各速度段のギヤ比が離
れていると、変速が行われるときにエンジン回転数の落
込みが激しくなるので、ギヤ比を接近させた速度段が設
定される。すなわち、第1の変速段に1速の速度段が、
第2の変速段に2速の速度段が、第3の変速段に4速の
速度段が、第4の変速段に5速の速度段が、第5の変速
段に6速の速度段が設定される。そして、ギヤ列のギヤ
比は低速側から高速側にかけてA、B、D、E、Fにな
る。
【0041】また、平坦(へいたん)で曲率半径が大き
い峠道等を走行させる場合は、図17に示すようなギヤ
列が選択される。この場合、車速を高くする必要がある
ので、わずかに高速側の速度段を設定する。すなわち、
第1の変速段に2速の速度段が、第2の変速段に3速の
速度段が、第3の変速段に4速の速度段が、第4の変速
段に5速の速度段が、第5の変速段に6速の速度段が設
定される。そして、ギヤ列のギヤ比は低速側から高速側
にかけてB、C、D、E、Fになる。
【0042】そして、雪道を走行させる場合は、図18
に示すようなギヤ列が選択される。この場合、車速を高
くする必要がないので、低速側の速度段を設定する。す
なわち、第1の変速段に1速の速度段が、第2の変速段
に2速の速度段が、第3の変速段に3速の速度段が、第
4の変速段に4速の速度段が、第5の変速段に5速の速
度段が設定される。そして、ギヤ列のギヤ比は低速側か
ら高速側にかけてA、B、C、D、Eになる。
【0043】また、渋滞した道路を走行させる場合は、
図19に示すような図18と同じギヤ列が選択される。
この場合、車速を高くする必要がないので、低速側の速
度段を設定する。すなわち、第1の変速段に1速の速度
段が、第2の変速段に2速の速度段が、第3の変速段に
3速の速度段が、第4の変速段に4速の速度段が、第5
の変速段に5速の速度段が設定される。そして、ギヤ列
のギヤ比は低速側から高速側にかけてA、B、C、D、
Eになる。
【0044】なお、前記地図情報記憶手段52に未舗装
の道路のデータを格納しておき、未舗装の道路を走行す
るためのギヤ列を選択することができるようにしてもよ
い。また、制御装置51にカレンダーを内蔵させて、季
節、気温、標高等に基づいて道路に雪が積雪しているか
どうかを判断し、雪道を走行するためのギヤ列を選択す
ることができるようにしてもよい。
【0045】そして、前記現在地検出手段、ナビゲーシ
ョン処理装置54及び走行状況検出手段55によって、
走行経路及び走行状況の少なくとも一方が変化すると判
断されると、例えば、高速道路から市街地に車両が移動
する場合の変速パターンが設定される。次に、実際に高
速道路から市街地に車両が移動したことが検出され、運
転者がシフトレバー42を操作して所定の変速段位置か
らニュートラル位置に移動させたときに、前記設定され
た変速パターンに切り替えられる。
【0046】このように、運転者がシフトレバー42を
操作して所定の変速段位置からニュートラル位置に移動
させたときに、変速パターンの切替えが行われるので、
運転者に違和感を与えることがなくなる。なお、自動変
速機においては、実際に走行経路及び走行状況の少なく
とも一方が変化した時点で変速パターンを切り替えるよ
うにすることもできる。
【0047】本実施例においては、主変速機15及び副
変速機16を備えた特殊な変速機14について説明して
いるが、通常の手動変速機、トルクコンバータ及び遊星
歯車が使用された自動変速機を使用することもできる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、多段変速装置においては、互いに異なるギヤ比の
複数の速度段を達成することが可能になっている。そし
て、前記速度段の数より少ない数の変速段を選択する変
速段選択手段と、車両の走行経路及び走行状況の少なく
とも一方に対応させて使用対象となる速度段を決定する
とともに、該速度段を前記変速段選択手段の変速段に対
応させる速度段決定手段とを有する。
【0049】この場合、変速段選択手段によって変速段
が選択されると、速度段決定手段は、車両の走行経路及
び走行状況の少なくとも一方に対応させて使用対象とな
る速度段を決定し、該速度段を前記変速段選択手段の変
速段に対応させる。したがって、選択された変速段に対
応する速度段は、車両の走行経路及び走行状況の少なく
とも一方に対応するものであるので、走行経路、走行状
況等に適した速度段が達成されることになる。その結
果、シフトミスが発生することはなく、走行フィーリン
グが低下することもない。
【0050】また、エンジンに加わる負荷が大きくなら
ないので、燃費が悪くなることがない。さらに、ギヤ列
を運転者が選択する必要がないので、選択されたギヤ列
によって達成された速度段が走行経路、走行状況等に適
したものになる。したがって、走行フィーリングが低下
したり、燃費を悪くしたりすることがない。
【0051】本発明の他の多段変速装置においては、さ
らに、前記速度段決定手段は、車両の現在地を検出する
現在地検出手段と、目的地を入力する目的地入力手段
と、地図データ及び道路データを記憶する地図情報記憶
手段と、前記現在地検出手段による検出結果と、前記地
図情報記憶手段の地図データに基づいて目的地までの走
行経路を設定する走行経路設定手段と、走行状況を検出
する走行状況検出手段とを備える。
【0052】この場合、運転者が目的地入力手段によっ
て目的地を入力すると、前記速度段決定手段は、現在地
検出手段によって車両の現在地を検出し、地図情報記憶
手段から地図データ及び道路データを読み出し、目的地
までの走行経路を設定する。したがって、設定された走
行経路に対応させて速度段を決定することができる。ま
た、前記速度段決定手段は、走行状況検出手段によって
走行状況を検出する。したがって、検出された走行状況
に対応させて速度段を決定することもできる。
【0053】その結果、ナビゲーション処理装置を利用
して変速段を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における多段変速装置のブロッ
ク図である。
【図2】本発明の実施例における変速機の概念図であ
る。
【図3】本発明の実施例における変速機の作動表を示す
図である。
【図4】本発明の実施例における1速の速度段の動力伝
達経路を示す図である。
【図5】本発明の実施例における2速の速度段の動力伝
達経路を示す図である。
【図6】本発明の実施例における3速の速度段の動力伝
達経路を示す図である。
【図7】本発明の実施例における4速の速度段の動力伝
達経路を示す図である。
【図8】本発明の実施例における5速の速度段の動力伝
達経路を示す図である。
【図9】本発明の実施例における6速の速度段の動力伝
達経路を示す図である。
【図10】本発明の実施例における7速の速度段の動力
伝達経路を示す図である。
【図11】本発明の実施例における8速の速度段の動力
伝達経路を示す図である。
【図12】本発明の実施例におけるシフトレバーのパタ
ーンを示す図である。
【図13】本発明の実施例における速度段とギヤ比との
関係図である。
【図14】本発明の実施例におけるギヤ列の第1の例を
示す図である。
【図15】本発明の実施例におけるギヤ列の第2の例を
示す図である。
【図16】本発明の実施例におけるギヤ列の第3の例を
示す図である。
【図17】本発明の実施例におけるギヤ列の第4の例を
示す図である。
【図18】本発明の実施例におけるギヤ列の第5の例を
示す図である。
【図19】本発明の実施例におけるギヤ列の第6の例を
示す図である。
【符号の説明】
14 変速機 15 主変速機 16 副変速機 44 GPS受信装置 45 方位センサ 46 距離センサ 47 速度センサ 52 地図情報記憶手段 53 速度段決定手段 54 ナビゲーション処理装置 55 走行状況検出手段 56 目的地入力手段 A〜H ギヤ比

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なるギヤ比の複数の速度段を達
    成することが可能な多段変速装置において、前記速度段
    の数より少ない数の変速段を選択する変速段選択手段
    と、車両の走行経路及び走行状況の少なくとも一方に対
    応させて使用対象となる速度段を決定するとともに、該
    速度段を前記変速段選択手段の変速段に対応させる速度
    段決定手段とを有することを特徴とする多段変速装置。
  2. 【請求項2】 前記速度段決定手段は、車両の現在地を
    検出する現在地検出手段と、目的地を入力する目的地入
    力手段と、地図データ及び道路データを記憶する地図情
    報記憶手段と、前記現在地検出手段による検出結果と、
    前記地図情報記憶手段の地図データに基づいて目的地ま
    での走行経路を設定する走行経路設定手段と、走行状況
    を検出する走行状況検出手段とを備える請求項1に記載
    の多段変速装置。
JP7139372A 1995-06-06 1995-06-06 多段変速装置 Pending JPH08334168A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09259397A (ja) * 1996-03-22 1997-10-03 Toyota Motor Corp 自動変速機の制御装置
JP2006132713A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Denso Corp シフト制御装置
JP2007232047A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 自動車の制御装置および制御方法
WO2009028116A1 (ja) * 2007-08-30 2009-03-05 Mitsubishi Electric Corporation 無線信号復調装置

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