JPH0833309A - 推進力発生装置 - Google Patents

推進力発生装置

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JPH0833309A
JPH0833309A JP18535394A JP18535394A JPH0833309A JP H0833309 A JPH0833309 A JP H0833309A JP 18535394 A JP18535394 A JP 18535394A JP 18535394 A JP18535394 A JP 18535394A JP H0833309 A JPH0833309 A JP H0833309A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特別な偏重心発生機構を用いることなく、推進
力を発生できる推進力発生装置を提供する。 【構成】固定子5との間の磁気的作用にて回転力を付さ
れる回転子11の重心を、軸心から偏心回転させながら
その重心を直線方向に移動させる偏重心発生手段により
推進力を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機、船舶などの移
動体を推進せるための推進力発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転体を外部駆動モータによって高速回
転させ、回転する回転体の重心をその回転軸から偏心さ
せ、偏心により発生する遠心力を移動体の推進力として
利用する推進力発生装置が従来から提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置では高速で
回転する回転体の重心を回転軸から偏心させ、その偏心
した重心に起因した遠心力を制御して利用するのに、高
速かつ強力な偏重心発生機構が必要であるという問題点
がある。
【0004】本発明の目的は特別な偏重心発生機構を用
いることなく、推進力を発生できる推進力発生装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明を実施するための
手段は次のとおりである。
【0006】<手段1>固定子との間の磁気的作用にて
回転力を付される回転子の重心を、偏心回転させながら
その重心を直線方向に移動させる偏重心発生手段により
推進力を得る。
【0007】<手段2>励磁コイルよりなる複数の固定
子磁極を有する固定子を固定子軸に固着し、この固定子
の外周側に配設され、永久磁石よりなる複数の磁極を有
する回転子を固定子軸に対して回転自在、かつ偏心可能
に取り付け、複数の固定子磁極への励磁タイミングを制
御することによって、回転子を偏心回転させながらその
重心を直線方向に移動させる偏重心発生手段により推進
力を得る。
【0008】<手段3>永久磁石よりなる複数の磁極を
有する回転子を回転軸に偏心可能に取り付け、励磁コイ
ルからなる複数の固定子磁極を有する固定子を回転子の
外周側に配設し、複数の固定子磁極への励磁タイミング
を制御することによって、回転子を偏心回転させながら
その重心を直線方向に移動させる偏重心発生手段により
推進力を得る。
【0009】<手段4>励磁コイルよりなる複数の磁極
を有する回転子軸磁極部を回転軸に取り付け、内周面に
永久磁石よりなる複数の磁極を有する内周面磁極部が形
成され、かつ外周面に永久磁石よりなる複数の磁極を有
する外周面磁極部が形成された回転子リングを回転子軸
磁極部の外周側に偏心可能に設け、励磁コイルよりなる
複数の固定子磁極を有し、上記外周面磁極部との磁気的
結合で回転子に回転力を付与するよう励磁される固定子
を、回転子軸磁極部と回転子リングとよりなる回転子の
外周側に配設し、上記固定子磁極に通電して回転子を回
転させ、上記回転子軸磁極部への励磁タイミングを制御
することによって、内周面磁極との結合で回転子リング
を偏心回転させながらその重心を直線方向に移動させる
偏重心発生手段により推進力を得る。
【0010】
【作用】固定子磁極への通電を制御することにより、固
定子磁極と磁気的に結合する回転子または回転子リング
が固定子の外周または内周側で回転させられながら重心
の移動が制御され、推進力が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は第1実施例に係る推進力発生装置の一
部切欠き分解斜視図、図2は推進力発生装置の回転子リ
ングと固定子の断面図を示す。
【0012】これらの図で、ブラケット2に固定された
固定子軸3には、励磁コイルからなる複数の固定子磁極
4を有する固定子5が固着されている。固定子5の一端
の適所には、後述する回転子リング7の磁極を検出する
複数のホール素子6が取り付けられている。
【0013】固定子5の外周側には僅かな空隙を開けて
回転子リング7が配され、回転子リング7の内周面には
永久磁石によって複数の磁極が形成されている。また、
回転子リング7の外周側には固定子軸3まわりに回転自
在な回転子ケース9が空隙を開けて配設されていて、回
転子ケース9の左右の両端面には、その外周寄りに長円
孔からなる2つのガイド孔10がケース9の直径方向に
それぞれ形成されている。これらガイド孔10には、回
転子リング7の左右の両端面に突設されたガイドピン8
が嵌合しており、回転子リング7は、回転子ケース9に
対してガイド孔10の長径方向に移動可能となってい
る。
【0014】回転子リング7は、ガイドピン8がガイド
孔10の中心位置にある場合、図2の断面図に示すよう
に、その重心が固定子軸3と一致した軸心上にある。一
方、ガイドピン8がガイド孔10の長径方向に移動して
いるとき、回転子リング7は、軸心から偏心した位置と
なる。
【0015】回転子リング7と回転子ケース9とからな
る回転子11の外周側には、円筒状のケーシング1が配
されており、ケーシング1はブラケット2の外周内側に
突設された爪2aが凹部1aに嵌め込まれることによ
り、ブラケット2に固定されている。
【0016】固定子5に装着されたホール素子6からの
検出出力は、図示省略の制御回路に入力され、この制御
回路によって固定子磁極4の各励磁コイルに流される電
流の大小およびタイミングが制御される。なお、図2に
おいてはホール素子6をすべての固定子5に設けるよう
にしてあるが、必ずしもすべての固定子に設けなくても
よい。
【0017】次に、このように構成される推進力発生装
置における推進力発生時の固定子磁極4の励磁タイミン
グと回転子リング7の動きの一例を図3を参照して説明
する。
【0018】なお、説明にあたっては固定子磁極4のそ
れぞれの磁極を時計まわり方向にa、b、c、d、e、
f、g、hとし、回転子リング7の磁極を時計まわり方
向にN1、S1、N2、S2とする。
【0019】<ステップU1>固定子磁極h、aをN極
に、fをS極となるように通電する。 <ステップU2>固定子磁極a、bをN極に、gをS極
となるように通電する。 <ステップU3>固定子磁極b、cをN極に、hをS極
となるように通電する。 <ステップU4>固定子磁極c、dをN極に、aをS極
となるように通電する。
【0020】このステップU1〜U4までの通電によ
り、回転子リング7は回転子ケース9に対して偏心した
位置で、回転子ケース9と共に時計まわり方向に半回転
し、回転子リング7と回転子ケース9からなる回転子1
1の重心は、図4にその軌跡を示すように軸心に対して
図中上側に偏心した位置から時計まわり方向に半回転し
て、軸心に対して図中下側位置に移動する。
【0021】<ステップU5>固定子磁極e、fをS極
に、a、bをN極となるように通電する。
【0022】この通電により、回転子リング7は回転子
ケース9のガイド孔10に沿ってガイド孔の長径方向へ
移動し、回転子11の重心は、図4中、軸心に対して上
側位置に一気に移動する。
【0023】<ステップU6>固定子磁極h、aをN極
に、fをS極となるように通電する。 <ステップU7>固定子磁極a、bをN極に、gをS極
となるように通電する。 <ステップU8>固定子磁極b、cをN極に、hをS極
となるように通電する。 <ステップU9>固定子磁極c、dをN極に、aをS極
となるように通電する。
【0024】このステップU6〜U9までの通電によ
り、ステップU1〜U4までの通電動作と同様に、回転
子リング7は偏心したまま回転子ケース9と共に時計ま
わり方向に半回転し、回転子11の重心は軸心に対して
図中上側に偏心した位置から時計まわり方向に半回転し
て、軸心に対して図中下側位置に移動する。
【0025】<ステップU10>固定子磁極e、fをS
極に、a、bをN極となるように通電する。
【0026】この通電で、回転子11の重心は軸心に対
して図中上側位置に一気に移動し、ステップU1の状態
となる。以降、ステップU1から同様に繰り返される。
【0027】このように固定子磁極4への通電を制御す
ることにより、回転子11の重心は、図4で説明したよ
うな軌跡となり、偏心した重心に起因する遠心力の合力
が図中F方向(下方向)への推進力となって発生する。
【0028】なお、上述した固定子磁極4の励磁タイミ
ングは一例であって、励磁電流の大小や回転子11の回
転速度等に応じ、制御回路により励磁タイミングを調節
する。
【0029】次に、第2実施例に係る推進力発生装置を
説明する。図5はこの推進力発生装置の分解斜視図、図
6は断面図を示す。
【0030】これらの図で、回転軸15は軸受14によ
りブラケット13で回転自在に支承されており、また回
転軸15は回転子リング16の軸孔16aに挿通されて
いる。回転子リング16の外周面には永久磁石によって
複数の磁極が形成されていて、回転子リング16の両側
の回転軸15には円盤状の回転子ガイド18が取り付け
られている。これら回転子ガイド18の外周寄りには、
長円孔からなる2つのガイド孔19がガイド18の直径
方向にそれぞれ穿設されている。これらガイド孔19に
は回転子リング16の左右両端面に突設されたガイドピ
ン17が嵌合しており、回転子リング16は、回転子ガ
イド18に対してガイド孔19の長径方向に移動可能と
なっている。
【0031】この回転子リング16は、ガイドピン17
がガイド孔19の中心位置にある場合、図6に示すよう
にその重心が回転軸15の軸心に一致しており、一方、
ガイドピン17がガイド孔19の長径方向に移動してい
る場合、回転子リング16は軸心から偏心した位置とな
っている。図7は回転子20の組立て斜視図を示し、図
中の符号24は止めワッシャを示している。
【0032】ケーシング12の内周面には、回転子リン
グ16の外周側に空隙を開けて対峙する固定子22が配
設されている。この固定子22は円筒状のケーシング1
2の内周部に励磁コイルからなる複数の固定子磁極21
を形成した構成となっており、ブラケット13の外周内
側に突設された爪13aが、ケーシング12の外周部の
凹部12aに嵌め込まれることで、左右のブラケット1
3によって保持されている。
【0033】固定子22の一端の適所には、回転子リン
グ16の磁極を検出する複数のホール素子23が取り付
けられており、これらホール素子23の検出出力が図示
省略の制御回路に入力されることにより、この制御回路
によって固定子磁極21の各励磁コイルに流される電流
の大小および励磁タイミングが制御される。なお、図6
においてはホール素子23をすべての固定子22に設け
るようにしてあるが、必ずしもすべての固定子に設けな
くてもよい。
【0034】図8および図9は、別の実施例の回転子2
0を示しており、この実施例では、回転軸15が回転子
リング16に穿設された長孔の軸孔16bに挿通され、
回転子リング16は回転軸15に対してこの軸孔16b
の範囲偏心できるようになっている。なお、軸孔16b
を長円孔ではなく略楕円孔としてもよい。
【0035】次に、このように構成される推進力発生装
置における推進力発生時の固定子磁極21の励磁タイミ
ングと回転子リング16の動きの一例を図10を参照し
て説明する。
【0036】なお、説明にあたっては固定子磁極21の
それぞれの磁極を時計まわり方向にa、b、c、d、
e、f、g、hとし、回転子リング16の磁極を時計ま
わり方向にN1、S1、N2、S2とする。
【0037】<ステップU1>固定子磁極h、aをN極
に、fをS極となるように通電する。 <ステップU2>固定子磁極a、bをN極に、gをS極
となるように通電する。 <ステップU3>固定子磁極b、cをN極に、hをS極
となるように通電する。 <ステップU4>固定子磁極c、dをN極に、aをS極
となるように通電する。
【0038】ステップU1〜U4までの通電により、回
転子リング16は回転子ガイド18に対して偏心した位
置で回転子ガイド18と共に時計まわり方向に半回転
し、回転子リング16と回転子ガイド19からなる回転
子20の重心は、図11にその軌跡を示すように回転軸
15の軸心に対して図中下側に偏心した位置から時計ま
わり方向に半回転して、軸心に対して図中上側位置に移
動する。
【0039】<ステップU5>固定子磁極e、fをS極
に、a、bをN極となるように通電する。
【0040】この通電により、回転子リング16は回転
子ガイド18のガイド孔19に沿って移動し、回転子2
0の重心は、図11中、回転軸15の軸心に対して下側
位置に一気に移動する。
【0041】<ステップU6>固定子磁極h、aをN極
に、fをS極となるように通電する。 <ステップU7>固定子磁極a、bをN極に、gをS極
となるように通電する。 <ステップU8>固定子磁極b、cをN極に、hをS極
となるように通電する。 <ステップU9>固定子磁極c、dをN極に、aをS極
となるように通電する。
【0042】このステップU6〜U9までの通電によ
り、ステップU1〜U4までの通電動作と同様に、回転
子リング16は偏心したまま回転子ガイド18と共に時
計まわり方向に半回転し、回転子20の重心は回転軸1
5の軸心に対して図中下側に偏心した位置から時計まわ
り方向に半回転して、軸心に対して図中上側位置に移動
する。
【0043】<ステップU10>固定子磁極e、fをS
極に、a、bをN極となるように通電する。
【0044】この通電で、回転子20の重心は回転軸1
5の軸心に対して図中下側位置に一気に移動し、ステッ
プU1の状態となる。以降、ステップU1から同様に繰
り返される。
【0045】このように固定子磁極21への通電を制御
することにより、回転子20の重心は、図11で説明し
たような軌跡となり、偏心した重心に起因する遠心力の
合力が図中F方向(上方向)への推進力となって発生す
る。
【0046】なお、上述した固定子磁極21の励磁タイ
ミングは一例であって、励磁電流の大小や回転子20の
回転速度等に応じ、制御回路により励磁タイミングを調
節する。
【0047】次に、第3実施例に係る推進力発生装置を
説明する。図12はこの推進力発生装置の横断面図、図
13は縦断面図を示す。
【0048】これらの図で、ケーシング25に軸受26
を介して回転自在な回転軸27には、4個の電磁石から
なる回転子軸磁極部28が装着されている。
【0049】なお、図中の符号29は非磁性体などから
なる充填固形剤であり、この充填剤29によって回転子
軸磁極部28が円柱形状に一体化されている。この回転
子軸磁極部28の励磁コイルは、例えば回転軸27に設
けたスリップリングなどの電流供給部品を介して電流が
供給され、励磁される。
【0050】回転子軸磁極部28の外周側に配設される
回転子リング30には、その中心軸部に、短径が回転子
軸磁極部28の径よりも僅かに大きい略楕円形状の軸孔
31が穿設されている。この回転子リング30の内周面
には永久磁石によって複数の回転子内周面磁極部32が
形成されており、回転子リング30の外周面には永久磁
石によって複数の回転子外周面磁極部33が形成されて
いる。
【0051】回転子リング30に備えられた継鉄35、
36は内周面磁極部32と外周面磁極部33の磁気的結
合を遮蔽するものとしてある。
【0052】また、回転子リング30の両端面部には、
円板状の鉄リング34が埋め込まれており、ケーシング
25の両端面板内面部に取り付けられた磁気軸受磁石4
2とこれら鉄リング34がそれぞれ結合することにより
磁気軸受を構成し、回転子軸磁極部28と磁気的に結合
する回転子リング30がこの磁気軸受によって回転自在
に保持されている。なお、磁気軸受磁石42に挟まれた
位置にはギャップセンサ43を設けてある。
【0053】回転子軸磁極部28と回転子リング30と
は回転子37を構成していて、ケーシング25の両端面
板内面部には、回転子37の位置や速度を検出する複数
のホール素子41が基板40上に取り付けられて配され
ている。
【0054】また、ケーシング25の内周部には、回転
子リング30に対して空隙を開けて励磁コイルからなる
複数の固定子磁極44が固着されていて、固定子45を
構成する複数の固定子磁極44と回転子リング30の外
周面磁極部33とは、電動機をなしている。
【0055】回転子37の重心は回転子軸磁極部28が
回転子リング30の軸孔31の短径位置(図12の状
態)では回転軸27の軸心上にあり、軸孔31の長径位
置に回転子軸磁極部28が来るように回転子リング30
が移動すると、回転子37の重心は回転軸27の軸心か
ら長径の方向に偏心した位置に置かれる。
【0056】ホール素子41の検出出力は、図示省略の
制御回路に入力され、この制御回路によって回転子37
や固定子45に供給される電流の大小および励磁タイミ
ングが制御され、また磁気軸受磁石42やギャップセン
サ43が制御される。
【0057】次に、このように構成される推進力発生装
置における推進力発生時の回転子軸磁極部28の励磁タ
イミングと回転子リング30の動きの一例を図14を参
照して説明する。
【0058】なお、説明にあたっては回転子軸磁極部2
8のそれぞれの磁極を時計まわり方向に、a、b、c、
dとし、回転子内周面磁極部32の磁極を時計まわり方
向にN1、N2、N3、N4とする。
【0059】固定子45と回転子リング30の外周面磁
極部33とで電動機が構成されており、この構成により
回転子37(回転子軸磁極部28と回転子リング30)
は図中時計まわり方向に常に回転しておりその励磁タイ
ミングは省略する。
【0060】<ステップU1>回転子軸磁極a、cをN
極に、b、dをS極になるように通電する。
【0061】この状態はアイドル状態であり、回転子3
7の重心は、回転軸27の軸心上にある。 <ステップU2>回転子軸磁極aをN極に、cをS極に
なるように通電し、b、dには通電しない。
【0062】この通電により回転子リング30は、回転
子軸磁極部28が軸孔31の長径の一方側(内周面磁極
N3側)にくるように移動、偏心する。
【0063】<ステップU3〜U6>ステップU2と同
様に通電を行なう。
【0064】この通電により、回転子37の重心は、図
15にその軌跡を示すように回転軸27の軸心に対して
図中上側にずれた状態から時計まわり方向に回転して、
回転軸27の軸心に対して図中下側に移動する。
【0065】<ステップU7>回転子軸磁極aをS極、
cをN極になるように通電し、b、dには通電しない。
【0066】この通電により回転子リング30は、回転
子軸磁極部28が軸孔31の長径の他方側(内周面磁極
N1側)に来るよう移動するので、回転子37の重心
は、図15中、回転軸27の軸心に対して上側位置に一
気に移動する。
【0067】<ステップU8〜U11>ステップU7と
同様に通電を行う。
【0068】この通電により回転子37の重心は、時計
まわり方向に回転して回転軸27に対して図中下側位置
に移動する。以降、ステップU2から同様に繰り返され
る。
【0069】このように回転子軸磁極部28への通電を
制御すると、回転子37の重心は図15に示したような
軌跡となり、偏心した重心に起因する遠心力の合力が図
中F方向(下方向)への推進力となって発生する。
【0070】なお、上述した回転子軸磁極部28の励磁
タイミングは一例であって、励磁電流の大小や回転子3
7の回転速度等に応じ、制御回路により励磁タイミング
を調節する。
【0071】上記第1〜3の実施例においては推進力に
回転成分が含まれているので、逆回転成分を発生する同
様な装置と組み合わせることにより、回転成分を打ち消
すようにする。
【0072】
【発明の効果】本発明に係る推進力発生装置は上述した
構成のものであるので、次の効果を奏し得る。
【0073】回転子を回転させて回転トルクを発生させ
ながら、その重心を制御することにより推進力を発生せ
ているので、従来のように外部モータにて駆動される回
転体の重心を偏心させるための強力な偏重心発生機構が
不要であるとともに、外部駆動モータも不要であり、推
進力発生装置の構成を大幅に簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る推進力発生装置の一実施例を示す
斜視図。
【図2】図1における固定子と回転子リングのA−A線
断面図。
【図3】推進力発生時の回転子リングの動きを示す説明
図。
【図4】回転子の重心の移動を示す説明図。
【図5】他の実施例の推進力発生装置を示す斜視図。
【図6】図5のB−B線断面図。
【図7】回転子の組立て斜視図。
【図8】他の実施例の回転子の組立て斜視図。
【図9】図8の回転子の断面図。
【図10】推進力発生時の回転子リングの動きを示す説
明図。
【図11】回転子の重心の移動を示す説明図。
【図12】他の実施例の推進力発生装置を示す横断面
図。
【図13】図12のC−C線断面図。
【図14】推進力発生時の回転子の動きを示す説明図。
【図15】回転子の重心の移動を示す説明図。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ブラケット 3 固定子軸 4 固定子磁極 5 固定子 6 ホール素子 7 回転子リング 8 ガイドピン 9 回転子ケース 10 ガイド孔 11 回転子 12 ケーシング 13 ブラケット 14 軸受 15 回転軸 16 回転子リング 17 ガイドピン 18 回転子ガイド 19 ガイド孔 20 回転子 21 固定子軸 22 固定子 23 ホール素子 25 ケーシング 26 軸受 27 回転軸 28 回転子軸磁極部 29 充填剤 30 回転子リング 31 軸孔 32 内周面磁極部 33 外周面磁極部 34 鉄リング 35 継鉄 36 継鉄 37 回転子 41 ホール素子 42 磁気軸受磁石 43 ギャップセンサ 44 固定子磁極 45 固定子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子との間の磁気的作用にて回転力を付
    される回転子の重心を、偏心回転させながらその重心を
    直線方向に移動させる偏重心発生手段により推進力を得
    ることを特徴とする推進力発生装置。
  2. 【請求項2】励磁コイルよりなる複数の固定子磁極を有
    する固定子を固定子軸に固着し、この固定子の外周側に
    配設され、永久磁石よりなる複数の磁極を有する回転子
    を固定子軸に対して回転自在、かつ偏心可能に取り付
    け、複数の固定子磁極への励磁タイミングを制御するこ
    とによって、回転子を偏心回転させながらその重心を直
    線方向に移動させる偏重心発生手段により推進力を得る
    ことを特徴とする推進力発生装置。
  3. 【請求項3】永久磁石よりなる複数の磁極を有する回転
    子を回転軸に偏心可能に取り付け、励磁コイルからなる
    複数の固定子磁極を有する固定子を回転子の外周側に配
    設し、複数の固定子磁極への励磁タイミングを制御する
    ことによって、回転子を偏心回転させながらその重心を
    直線方向に移動させる偏重心発生手段により推進力を得
    ることを特徴とする推進力発生装置。
  4. 【請求項4】励磁コイルよりなる複数の磁極を有する回
    転子軸磁極部を回転軸に取り付け、内周面に永久磁石よ
    りなる複数の磁極を有する内周面磁極部が形成され、か
    つ外周面に永久磁石よりなる複数の磁極を有する外周面
    磁極部が形成された回転子リングを回転子軸磁極部の外
    周側に偏心可能に設け、励磁コイルよりなる複数の固定
    子磁極を有し、上記外周面磁極部との磁気的結合で回転
    子に回転力を付与するよう励磁される固定子を、回転子
    軸磁極部と回転子リングとよりなる回転子の外周側に配
    設し、上記固定子磁極に通電して回転子を回転させ、上
    記回転子軸磁極部への励磁タイミングを制御することに
    よって、内周面磁極との結合で回転子リングを偏心回転
    させながらその重心を直線方向に移動させる偏重心発生
    手段により推進力を得ることを特徴とする推進力発生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018070884A1 (en) * 2016-10-14 2018-04-19 Hustler Equipment Limited A retention mechanism for agricultural machinery

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