JPH08332348A - 縦型脱硝装置 - Google Patents
縦型脱硝装置Info
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- JPH08332348A JPH08332348A JP7139760A JP13976095A JPH08332348A JP H08332348 A JPH08332348 A JP H08332348A JP 7139760 A JP7139760 A JP 7139760A JP 13976095 A JP13976095 A JP 13976095A JP H08332348 A JPH08332348 A JP H08332348A
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- denitration
- gas
- exhaust gas
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- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 設置面積を縮小するとともに、排気ガスに対
する還元剤の均一な噴霧を可能として脱硝効果を高めた
脱硝装置を提供することを目的とする。 【構成】 反応槽1の内部を隔壁10によって第1室1
1aと第2室11bに隔成して、各室の内部にハニカム
状に構成された多数個の触媒で成る脱硝剤2を積層配置
し、上記両室11a,11bの下方に排気ガスが折り返
して流れるように両室を連通するガス通路12を設け、
排気ガスが導入される第1室11a側のガス導入部近傍
に、先端部に還元剤の噴霧ノズル8が固定された流通管
7を挿通し、第2室11bの端部に排出管15を固定し
た縦型脱硝装置を提供する。上記ガス通路12の略中心
部には乱流状態のガスを整流するための整流板13を配
置してあり、前記ノズルとして還元剤の流通管に圧縮空
気の流通管を連結した2流体タイプのものを用いる。
する還元剤の均一な噴霧を可能として脱硝効果を高めた
脱硝装置を提供することを目的とする。 【構成】 反応槽1の内部を隔壁10によって第1室1
1aと第2室11bに隔成して、各室の内部にハニカム
状に構成された多数個の触媒で成る脱硝剤2を積層配置
し、上記両室11a,11bの下方に排気ガスが折り返
して流れるように両室を連通するガス通路12を設け、
排気ガスが導入される第1室11a側のガス導入部近傍
に、先端部に還元剤の噴霧ノズル8が固定された流通管
7を挿通し、第2室11bの端部に排出管15を固定し
た縦型脱硝装置を提供する。上記ガス通路12の略中心
部には乱流状態のガスを整流するための整流板13を配
置してあり、前記ノズルとして還元剤の流通管に圧縮空
気の流通管を連結した2流体タイプのものを用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関等の排気ガス中
に含まれている窒素酸化物(NOX)を除去するための
脱硝装置に関するものである。
に含まれている窒素酸化物(NOX)を除去するための
脱硝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からNOX処理技術は種々の分野で
必要とされてきており、例えばディーゼル機関等の排気
ガス中に存在するNOXは人体に有害であり、大気中に
放散されると酸性雨の発生原因ともなるので、これら排
気ガス中のNOXを効果的に処理する技術が望まれてい
る。
必要とされてきており、例えばディーゼル機関等の排気
ガス中に存在するNOXは人体に有害であり、大気中に
放散されると酸性雨の発生原因ともなるので、これら排
気ガス中のNOXを効果的に処理する技術が望まれてい
る。
【0003】一般に上記NOXの処理方法は排煙脱硝技
術として実用化されている。この排煙脱硝技術は乾式法
と湿式法に大別されるが、現在では乾式法の一つである
選択接触還元法が技術的に先行しており、有力な脱硝方
法として注目されている。
術として実用化されている。この排煙脱硝技術は乾式法
と湿式法に大別されるが、現在では乾式法の一つである
選択接触還元法が技術的に先行しており、有力な脱硝方
法として注目されている。
【0004】上記選択接触還元法の主反応は以下の通り
である。
である。
【0005】 4NO+4NH3+O2 → 4N2+6H2O・・・・・・・・・・・・・(1) この反応は還元剤としてアンモニア,炭化水素,一酸化
炭素が使用され、特にアンモニアは酸素が共存しても選
択的にNOXを除去するため、ディーゼル機関等の排気
ガス中に含まれているNOXの除去に用いて有効であ
る。
炭素が使用され、特にアンモニアは酸素が共存しても選
択的にNOXを除去するため、ディーゼル機関等の排気
ガス中に含まれているNOXの除去に用いて有効であ
る。
【0006】上記脱硝装置の一例として、図3に示した
ように密閉型反応槽1の内部にハニカム状に構成された
多数個の触媒で成る脱硝剤2,2が積層配置され、各脱
硝剤2,2の間には、断熱性と耐衝撃性を持たせるため
のスペーサ3,3が挿入された構成が知られている。
ように密閉型反応槽1の内部にハニカム状に構成された
多数個の触媒で成る脱硝剤2,2が積層配置され、各脱
硝剤2,2の間には、断熱性と耐衝撃性を持たせるため
のスペーサ3,3が挿入された構成が知られている。
【0007】4は図外の内燃機関の発生する排気ガスが
流通する配管であり、この配管4が上記反応槽1のガス
導入部5に連結されている。6は整流用の内部フィンで
ある。尚、ガス導入部5近傍に乱流状態の排気ガスGを
整流して均一な流れに変える整流器を配置した例も知ら
れている。
流通する配管であり、この配管4が上記反応槽1のガス
導入部5に連結されている。6は整流用の内部フィンで
ある。尚、ガス導入部5近傍に乱流状態の排気ガスGを
整流して均一な流れに変える整流器を配置した例も知ら
れている。
【0008】上記配管4内の適当な位置には、外方から
配管4を貫通して還元剤の流通管7が挿通されており、
この流通管7の先端部に還元剤の噴霧ノズル8が固定さ
れている。
配管4を貫通して還元剤の流通管7が挿通されており、
この流通管7の先端部に還元剤の噴霧ノズル8が固定さ
れている。
【0009】かかる脱硝装置によれば、内燃機関から発
生する排気ガスGが配管4内に送り込まれた際に、還元
剤の流通管7を介して噴霧ノズル8から還元剤がa方向
に噴霧され、この還元剤が排気ガスGと混合されてから
反応槽1の導入部5及び内部フィン6を経由してハニカ
ム状の脱硝剤2,2に導かれ、この脱硝剤2,2内を通
過する。そして選択接触還元法の主反応(前記の1式を
参照)に基づいて、排気ガスG中に含まれている窒素酸
化物(NOX)が除去され、排出部9から外方に放出さ
れる。
生する排気ガスGが配管4内に送り込まれた際に、還元
剤の流通管7を介して噴霧ノズル8から還元剤がa方向
に噴霧され、この還元剤が排気ガスGと混合されてから
反応槽1の導入部5及び内部フィン6を経由してハニカ
ム状の脱硝剤2,2に導かれ、この脱硝剤2,2内を通
過する。そして選択接触還元法の主反応(前記の1式を
参照)に基づいて、排気ガスG中に含まれている窒素酸
化物(NOX)が除去され、排出部9から外方に放出さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の脱硝装置の場合、反応槽1と配管4とが横方向
に延長した構造、換言すれば横型の脱硝装置であるた
め、脱硝装置自体の設置面積が広くなってしまう上、高
SV,高流速時には還元剤を均一に噴霧して脱硝効果を
高めることが困難であるという課題があった。
な従来の脱硝装置の場合、反応槽1と配管4とが横方向
に延長した構造、換言すれば横型の脱硝装置であるた
め、脱硝装置自体の設置面積が広くなってしまう上、高
SV,高流速時には還元剤を均一に噴霧して脱硝効果を
高めることが困難であるという課題があった。
【0011】例えば図3の装置における配管4内に配置
した噴霧ノズル8と反応槽1の導入部5との間には、装
置のレイアウト上から水平方向の距離bと上下方向の距
離cを所定長だけ必要とする場合が多く、又、還元剤の
噴霧ノズル8として1流体式ノズルを用いた場合には、
この1流体式ノズルの噴霧範囲が狭いために脱硝剤2か
ら離れた位置で噴霧を行う必要があり、図示例では距離
bとして最小限1500mmを確保することが要求さ
れ、必然的に設置面積が大きくなってしまうことにな
る。
した噴霧ノズル8と反応槽1の導入部5との間には、装
置のレイアウト上から水平方向の距離bと上下方向の距
離cを所定長だけ必要とする場合が多く、又、還元剤の
噴霧ノズル8として1流体式ノズルを用いた場合には、
この1流体式ノズルの噴霧範囲が狭いために脱硝剤2か
ら離れた位置で噴霧を行う必要があり、図示例では距離
bとして最小限1500mmを確保することが要求さ
れ、必然的に設置面積が大きくなってしまうことにな
る。
【0012】更に配管4の管径に比して脱硝剤2が積層
配置された反応槽1の内径長が大きいため、この反応槽
1内での脱硝剤2と排気ガスGとの接触面積が大きくな
り、それに伴って脱硝剤2内に還元剤を均一に浸透反応
させることが困難であり、特に高SV,高流速時には所
望とする脱硝効果が得られないことがあるという問題が
ある。ちなみに上記のSV値とは排気ガスの空間速度
(Space Velocity),換言すれば単位時間当たりの脱硝
処理能力を表している。
配置された反応槽1の内径長が大きいため、この反応槽
1内での脱硝剤2と排気ガスGとの接触面積が大きくな
り、それに伴って脱硝剤2内に還元剤を均一に浸透反応
させることが困難であり、特に高SV,高流速時には所
望とする脱硝効果が得られないことがあるという問題が
ある。ちなみに上記のSV値とは排気ガスの空間速度
(Space Velocity),換言すれば単位時間当たりの脱硝
処理能力を表している。
【0013】図3に示した装置における噴霧ノズル8を
1流体式とし、配管4内の排気ガスGの流量を500
(Nm3/h)、SV値を1000(h-1)、ガス流速
を2(m/s)、還元剤として酢酸:酢酸アンモニウム
=8:2を用いてNOX濃度が1000ppmの排気ガ
スGについて脱硝処理したところ、還元剤流量が0.8
(l/h)でNOX濃度が220ppm、同還元剤流量
が1.0(l/h)で150ppm、同還元剤濃度が2.
0(l/h)で90ppmとなった。この脱硝効果は必
ずしも満足する結果とは言えないものであって、更に脱
硝効果を高めることが要求される。
1流体式とし、配管4内の排気ガスGの流量を500
(Nm3/h)、SV値を1000(h-1)、ガス流速
を2(m/s)、還元剤として酢酸:酢酸アンモニウム
=8:2を用いてNOX濃度が1000ppmの排気ガ
スGについて脱硝処理したところ、還元剤流量が0.8
(l/h)でNOX濃度が220ppm、同還元剤流量
が1.0(l/h)で150ppm、同還元剤濃度が2.
0(l/h)で90ppmとなった。この脱硝効果は必
ずしも満足する結果とは言えないものであって、更に脱
硝効果を高めることが要求される。
【0014】他方で脱硝効率を高めるために還元剤の散
布流量を上記例よりも多くする手段も考慮されるが、薬
品代が余分にかかってしまい、イニシャルコスト増とな
る問題が生じる。
布流量を上記例よりも多くする手段も考慮されるが、薬
品代が余分にかかってしまい、イニシャルコスト増とな
る問題が生じる。
【0015】そこで本発明はこのような従来の脱硝装置
が有している課題を解消して、排気ガスに対する還元剤
の均一な噴霧を可能として脱硝効果を高めるとともに、
脱硝装置自体の占める設置面積を縮小することができる
脱硝装置を提供することを目的とするものである。
が有している課題を解消して、排気ガスに対する還元剤
の均一な噴霧を可能として脱硝効果を高めるとともに、
脱硝装置自体の占める設置面積を縮小することができる
脱硝装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、密閉型の反応槽内部にハニカム状に構成さ
れた触媒で成る脱硝剤を積層し、導入部から該反応槽内
に内燃機関の排気ガスを流入すると同時に該排気ガス内
に還元剤を噴霧して、接触還元法に基づいて排気ガス中
の窒素酸化物を除去し、排出部から放出するようにした
脱硝装置において、上記反応槽の内部を隔壁によって第
1室と第2室に隔成して、各室の内部にハニカム状に構
成された多数個の触媒で成る脱硝剤を積層配置し、上記
両室の下方に、排気ガスが折り返して流れるように両室
を連通するガス通路を設け、排気ガスが導入される第1
室側のガス導入部近傍に、先端部に還元剤の噴霧ノズル
が固定された還元剤の流通管を挿通し、第2室の端部に
排出管を固定した縦型脱硝装置を提供する。
するために、密閉型の反応槽内部にハニカム状に構成さ
れた触媒で成る脱硝剤を積層し、導入部から該反応槽内
に内燃機関の排気ガスを流入すると同時に該排気ガス内
に還元剤を噴霧して、接触還元法に基づいて排気ガス中
の窒素酸化物を除去し、排出部から放出するようにした
脱硝装置において、上記反応槽の内部を隔壁によって第
1室と第2室に隔成して、各室の内部にハニカム状に構
成された多数個の触媒で成る脱硝剤を積層配置し、上記
両室の下方に、排気ガスが折り返して流れるように両室
を連通するガス通路を設け、排気ガスが導入される第1
室側のガス導入部近傍に、先端部に還元剤の噴霧ノズル
が固定された還元剤の流通管を挿通し、第2室の端部に
排出管を固定した縦型脱硝装置を提供する。
【0017】上記ガス通路のガス流通方向略中心部に、
乱流状態のガスを整流するための整流板を配置してあ
り、脱硝装置の処理条件は、ガス流速は5〜8(m/
s)、還元剤の濃度は7〜11(mol/l)、SV値
を2000〜3000(h-1)とする。前記ノズルとし
て、還元剤の流通管に圧縮空気の流通管を連結した2流
体タイプのものを用いる。
乱流状態のガスを整流するための整流板を配置してあ
り、脱硝装置の処理条件は、ガス流速は5〜8(m/
s)、還元剤の濃度は7〜11(mol/l)、SV値
を2000〜3000(h-1)とする。前記ノズルとし
て、還元剤の流通管に圧縮空気の流通管を連結した2流
体タイプのものを用いる。
【0018】
【作用】かかる縦型脱硝装置によれば、排気ガスが配管
を経由して反応槽の第1室に送り込まれた際に、流通管
を介して噴霧ノズルから還元剤が排気ガスの下流方向に
噴霧され、この還元剤が排気ガスと混合されてからハニ
カム状の脱硝剤内を通過し、更に第1室からガス通路を
経由して折り返し第2室内に送り込まれて再度脱硝剤内
を通過することにより、選択接触還元法の主反応に基づ
いて、窒素酸化物(NOX)が除去される。従って排気
ガスが反応槽の第1室から第2室へ連続的に流れること
により、選択接触還元法の主反応が2回実施されること
になるため、より脱硝効果は高められる。
を経由して反応槽の第1室に送り込まれた際に、流通管
を介して噴霧ノズルから還元剤が排気ガスの下流方向に
噴霧され、この還元剤が排気ガスと混合されてからハニ
カム状の脱硝剤内を通過し、更に第1室からガス通路を
経由して折り返し第2室内に送り込まれて再度脱硝剤内
を通過することにより、選択接触還元法の主反応に基づ
いて、窒素酸化物(NOX)が除去される。従って排気
ガスが反応槽の第1室から第2室へ連続的に流れること
により、選択接触還元法の主反応が2回実施されること
になるため、より脱硝効果は高められる。
【0019】排気ガスがガス通路に抜けた際に、整流板
により乱流状態のガスが整流されてから第2室に送り込
まれるため、より均一な脱硝反応に基づいて処理され
る。
により乱流状態のガスが整流されてから第2室に送り込
まれるため、より均一な脱硝反応に基づいて処理され
る。
【0020】
【実施例】以下図1,図2に基づいて本発明にかかる縦
型脱硝装置の一実施例を、前記従来の構成部分と同一の
構成部分に同一の符号を付して詳述する。図中の1は密
閉型の反応槽であり、この反応槽1の内部は中央部に固
定された隔壁10によって第1室11aと第2室11b
に隔成されている。そして各室11a,11bの内部に
ハニカム状に構成された多数個の触媒で成る脱硝剤2,
2が積層配置され、各脱硝剤2,2の間には、断熱性と
耐衝撃性を持たせるためのスペーサ3,3が挿入されて
いる。脱硝剤2を構成する触媒としてプラチナ等の貴金
属とかアルミナ,酸化チタン(TiO2)等に担持され
た各種金属酸化物が使用される。
型脱硝装置の一実施例を、前記従来の構成部分と同一の
構成部分に同一の符号を付して詳述する。図中の1は密
閉型の反応槽であり、この反応槽1の内部は中央部に固
定された隔壁10によって第1室11aと第2室11b
に隔成されている。そして各室11a,11bの内部に
ハニカム状に構成された多数個の触媒で成る脱硝剤2,
2が積層配置され、各脱硝剤2,2の間には、断熱性と
耐衝撃性を持たせるためのスペーサ3,3が挿入されて
いる。脱硝剤2を構成する触媒としてプラチナ等の貴金
属とかアルミナ,酸化チタン(TiO2)等に担持され
た各種金属酸化物が使用される。
【0021】上記両室11a,11bの下方には、排気
ガスGが折り返して流れるように両室を連通するガス通
路12が設けられている。このガス通路12のガス流通
方向略中心部には乱流状態のガスを整流するための整流
板13が配置されている。
ガスGが折り返して流れるように両室を連通するガス通
路12が設けられている。このガス通路12のガス流通
方向略中心部には乱流状態のガスを整流するための整流
板13が配置されている。
【0022】4は図外の内燃機関の発生する排気ガスが
流通する配管であり、この配管4が第1室11a側のガ
ス導入部14に連結されている。このガス導入部14近
傍の適当な位置に外方から貫通して還元剤の流通管7が
挿通されており、この流通管7の先端部に還元剤の噴霧
ノズル8が固定されている。他方の第2室11bの上方
には排出管15が固定されている。
流通する配管であり、この配管4が第1室11a側のガ
ス導入部14に連結されている。このガス導入部14近
傍の適当な位置に外方から貫通して還元剤の流通管7が
挿通されており、この流通管7の先端部に還元剤の噴霧
ノズル8が固定されている。他方の第2室11bの上方
には排出管15が固定されている。
【0023】本実施例では第1室11a内の噴霧ノズル
8と脱硝剤2間の長さdを30cm〜50cmとし、脱
硝剤2の全長(第2室11b内の脱硝剤の高さ)を略1
60cm、脱硝剤2の全幅(図2寸法f)を略26cm
とした。
8と脱硝剤2間の長さdを30cm〜50cmとし、脱
硝剤2の全長(第2室11b内の脱硝剤の高さ)を略1
60cm、脱硝剤2の全幅(図2寸法f)を略26cm
とした。
【0024】ノズル8として、該ノズル8に連結された
還元剤の流通管7に加えて、圧縮空気の流通管をも連結
した2流体タイプのものを用いることも可能である。
還元剤の流通管7に加えて、圧縮空気の流通管をも連結
した2流体タイプのものを用いることも可能である。
【0025】かかる本実施例の脱硝装置によれば、内燃
機関から発生する排気ガスGがガス密度が不均一な乱流
状態として配管4を経由して反応槽1の第1室11aに
送り込まれた際に、還元剤の流通管7を介して噴霧ノズ
ル8から還元剤が排気ガスGの下流方向に噴霧され、こ
の還元剤が排気ガスGと混合されてからハニカム状の脱
硝剤2,2内を通過する。そして第1室11aからガス
通路12に抜けた際に、整流板13により上下方向及び
左右方向に乱流状態のガスが整流され、このガス通路1
2から折り返して他方の第2室11b内に送り込まれて
再度脱硝剤2,2内を通過する。
機関から発生する排気ガスGがガス密度が不均一な乱流
状態として配管4を経由して反応槽1の第1室11aに
送り込まれた際に、還元剤の流通管7を介して噴霧ノズ
ル8から還元剤が排気ガスGの下流方向に噴霧され、こ
の還元剤が排気ガスGと混合されてからハニカム状の脱
硝剤2,2内を通過する。そして第1室11aからガス
通路12に抜けた際に、整流板13により上下方向及び
左右方向に乱流状態のガスが整流され、このガス通路1
2から折り返して他方の第2室11b内に送り込まれて
再度脱硝剤2,2内を通過する。
【0026】このようにして排気ガスGが両室11a,
11b内を流通する際に選択接触還元法の主反応(前記
の1式を参照)に基づいて、排気ガスG中に含まれてい
る窒素酸化物(NOX)が除去され、第2室11bの上
方に開口された排出部15から外方に放出される。従っ
て本実施例では排気ガスGが反応槽1の第1室11aか
ら第2室11bへ連続的に流れることにより、選択接触
還元法の主反応が2回実施されることになるため、より
脱硝効果は高められる。
11b内を流通する際に選択接触還元法の主反応(前記
の1式を参照)に基づいて、排気ガスG中に含まれてい
る窒素酸化物(NOX)が除去され、第2室11bの上
方に開口された排出部15から外方に放出される。従っ
て本実施例では排気ガスGが反応槽1の第1室11aか
ら第2室11bへ連続的に流れることにより、選択接触
還元法の主反応が2回実施されることになるため、より
脱硝効果は高められる。
【0027】本実施例における噴霧ノズル8として2流
体式の広角ノズルを採用し、配管4内の排気ガスGの流
量を500(Nm3/h)、SV値を2500
(h-1)、温度を400℃〜450℃、ガス流速を8
(m/s)、還元剤として酢酸:酢酸アンモニウム=
1:1を用いてNOX濃度が1000ppmの排気ガス
Gについて脱硝処理したところ、還元剤流量が4.0
(l/h)でNOX濃度が200ppm、同還元剤流量
が5.0(l/h)で100ppmという好結果が得ら
れた。即ち、前記の従来例(図3の例)よりも排気ガス
Gと脱硝剤2との接触面積が小さくなったことにより、
ガス流速は2(m/s)から8(m/s)と4倍となっ
たにも関わらず、脱硝効果は高くなっていることが確認
された。
体式の広角ノズルを採用し、配管4内の排気ガスGの流
量を500(Nm3/h)、SV値を2500
(h-1)、温度を400℃〜450℃、ガス流速を8
(m/s)、還元剤として酢酸:酢酸アンモニウム=
1:1を用いてNOX濃度が1000ppmの排気ガス
Gについて脱硝処理したところ、還元剤流量が4.0
(l/h)でNOX濃度が200ppm、同還元剤流量
が5.0(l/h)で100ppmという好結果が得ら
れた。即ち、前記の従来例(図3の例)よりも排気ガス
Gと脱硝剤2との接触面積が小さくなったことにより、
ガス流速は2(m/s)から8(m/s)と4倍となっ
たにも関わらず、脱硝効果は高くなっていることが確認
された。
【0028】尚、本実施例の最適な処理条件は、SV値
を2000〜3000(h-1)、ガス流速は5〜8(m
/s)、還元剤の濃度は7〜11(mol/l)とする
のが良い。
を2000〜3000(h-1)、ガス流速は5〜8(m
/s)、還元剤の濃度は7〜11(mol/l)とする
のが良い。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる縦型脱硝装置によれば、排気ガス反応槽の第1室に
送り込まれて流通管を介して噴霧ノズルから還元剤が下
流方向に噴霧されて脱硝剤内を通過した後、第1室から
ガス通路を経由して折り返し第2室内に送り込まれて再
度脱硝剤内を通過することになるため、選択接触還元法
の主反応に基づく窒素酸化物(NOX)の除去作用が連
続的に2回実施されることになり、より脱硝効果を高め
ることができる。
かる縦型脱硝装置によれば、排気ガス反応槽の第1室に
送り込まれて流通管を介して噴霧ノズルから還元剤が下
流方向に噴霧されて脱硝剤内を通過した後、第1室から
ガス通路を経由して折り返し第2室内に送り込まれて再
度脱硝剤内を通過することになるため、選択接触還元法
の主反応に基づく窒素酸化物(NOX)の除去作用が連
続的に2回実施されることになり、より脱硝効果を高め
ることができる。
【0030】特に反応槽内の第1室と第2室とが水平方
向に2分された縦型の脱硝装置であるため、脱硝装置自
体の設置面積は従来例に比して小さくすることができ
る。更にこのように反応槽内を水平方向に2分したこと
により、脱硝剤と排気ガスとの接触面積が実質的に縮小
されて、脱硝剤内に還元剤を均一に浸透反応させること
が可能となり、排気ガスが高SV,高流速時であっても
還元剤を均一に噴霧して脱硝効果を高めることができ
る。
向に2分された縦型の脱硝装置であるため、脱硝装置自
体の設置面積は従来例に比して小さくすることができ
る。更にこのように反応槽内を水平方向に2分したこと
により、脱硝剤と排気ガスとの接触面積が実質的に縮小
されて、脱硝剤内に還元剤を均一に浸透反応させること
が可能となり、排気ガスが高SV,高流速時であっても
還元剤を均一に噴霧して脱硝効果を高めることができ
る。
【0031】請求項2の構成によれば、ガス密度が不均
一な乱流状態として反応槽内に送り込まれた排気ガスで
あってもガス通路に設けた整流板によって乱流状態のガ
スが整流されてから第2室に送り込まれるため、より均
一な脱硝反応に基づいて以下の処理を行うことができ
る。
一な乱流状態として反応槽内に送り込まれた排気ガスで
あってもガス通路に設けた整流板によって乱流状態のガ
スが整流されてから第2室に送り込まれるため、より均
一な脱硝反応に基づいて以下の処理を行うことができ
る。
【0032】又、脱硝効率の向上に伴ってノズルから噴
霧される還元剤の量は少なくても充分な脱硝効果が得ら
れるので、薬品代が節約できてコストの低廉化に寄与す
ることができる。
霧される還元剤の量は少なくても充分な脱硝効果が得ら
れるので、薬品代が節約できてコストの低廉化に寄与す
ることができる。
【0033】従って本発明によれば、排気ガスに対する
還元剤の噴霧効果と脱硝効果を高め、しかも脱硝装置自
体の占める設置面積を縮小することができる脱硝装置が
提供される。
還元剤の噴霧効果と脱硝効果を高め、しかも脱硝装置自
体の占める設置面積を縮小することができる脱硝装置が
提供される。
【図1】本発明を適用した縦型脱硝装置の正断面図。
【図2】図1の側断面図。
【図3】従来の脱硝装置の構成を示す概要図。
1…反応槽 2…脱硝剤 3…スペーサ 7…流通管 8…噴霧ノズル 10…隔壁 11a…第1室 11b…第2室 12…ガス通路 13…整流板 14…ガス導入部 15…排出管
Claims (4)
- 【請求項1】 密閉型の反応槽内部にハニカム状に構成
された触媒で成る脱硝剤を積層し、導入部から該反応槽
内に内燃機関の排気ガスを流入すると同時に該排気ガス
内に還元剤を噴霧して、接触還元法に基づいて排気ガス
中の窒素酸化物を除去し、排出部から放出するようにし
た脱硝装置において、 上記反応槽の内部を隔壁によって第1室と第2室に隔成
して、各室の内部にハニカム状に構成された多数個の触
媒で成る脱硝剤を積層配置し、上記両室の下方に、排気
ガスが折り返して流れるように両室を連通するガス通路
を設け、排気ガスが導入される第1室側のガス導入部近
傍に、先端部に還元剤の噴霧ノズルが固定された還元剤
の流通管を挿通し、第2室の端部に排出管を固定したこ
とを特徴とする縦型脱硝装置。 - 【請求項2】 前記ガス通路のガス流通方向略中心部
に、乱流状態のガスを整流するための整流板を配置した
請求項1記載の縦型脱硝装置。 - 【請求項3】 前記脱硝装置の処理条件は、ガス流速は
5〜8(m/s)、還元剤の濃度は7〜11(mol/
l)、SV値を2000〜3000(h-1)とした請求
項1,2記載の縦型脱硝装置。 - 【請求項4】 前記ノズルとして、還元剤の流通管に圧
縮空気の流通管を連結した2流体タイプのものを用いた
請求項1,2,3記載の縦型脱硝装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7139760A JPH08332348A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 縦型脱硝装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7139760A JPH08332348A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 縦型脱硝装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08332348A true JPH08332348A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15252755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7139760A Pending JPH08332348A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 縦型脱硝装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08332348A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013180288A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 高速排ガス処理用フィルタおよび高速排ガス除塵装置 |
JP2014079750A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-05-08 | Ube Ind Ltd | ガスの処理装置、ガスの処理カートリッジ及びガスの処理方法 |
CN110732243A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-01-31 | 中冶南方都市环保工程技术股份有限公司 | 一种多仓scr反应器烟气分仓均流装置 |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP7139760A patent/JPH08332348A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013180288A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 高速排ガス処理用フィルタおよび高速排ガス除塵装置 |
JP2014079750A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-05-08 | Ube Ind Ltd | ガスの処理装置、ガスの処理カートリッジ及びガスの処理方法 |
JP2017185489A (ja) * | 2012-09-28 | 2017-10-12 | 宇部興産株式会社 | ガスの処理装置、ガスの処理カートリッジ及びガスの処理方法 |
CN110732243A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-01-31 | 中冶南方都市环保工程技术股份有限公司 | 一种多仓scr反应器烟气分仓均流装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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