JPH0833199A - コンデンサ保護装置 - Google Patents

コンデンサ保護装置

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Publication number
JPH0833199A
JPH0833199A JP15973994A JP15973994A JPH0833199A JP H0833199 A JPH0833199 A JP H0833199A JP 15973994 A JP15973994 A JP 15973994A JP 15973994 A JP15973994 A JP 15973994A JP H0833199 A JPH0833199 A JP H0833199A
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JP
Japan
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capacitor
harmonic current
switch
circuit
current
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JP15973994A
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English (en)
Inventor
Isao Sakai
勲 坂井
Tomoo Katauri
伴夫 片瓜
Tetsumasa Tamura
哲正 田村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 無効電力補償用のコンデンサ7は、主ライン
4に遮断器11を介して接続され、コンデンサ7に直列
にリアクトル8が接続されている。電流検出手段9はコ
ンデンサへ流入する高調波を含む電流を取り込む。コン
デンサ保護装置19内の偶数高調波電流検出手段は取り
込まれた高調波を含む電流から偶数高調波のみを検出す
る。奇数高調波電流検出手段は、高調波を含む電流から
偶数高調波電流を減じて得られる基本波を含む奇数高調
波電流を出力する。過電流保護手段は基本波を含む奇数
高調波電流の大きさに応じて遮断器11を開動作とす
る。 【効果】 変圧器の投入時にコンデンサの不要な開放を
回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、系統に接続される進相
用のコンデンサを高調波電流から保護するコンデンサ保
護装置に係り、詳しくは、系統内の無効電力や力率、若
しくは、電圧の改善のための進相用のコンデンサへ入力
する高調波電流を減少あるいは遮断器を開動作として保
護するコンデンサ保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、所定電気設備では、負荷の運転
による無効電力や力率、若しくは、電圧の改善のため進
相コンデンサを設置して、無効電力、力率、電圧等を調
整している。一方、負荷にはインバータのように高調波
電流を発生するものがあり、このために高調波電流が進
相コンデンサへ流入してコンデンサの異常加熱や劣化を
もたらすことがある。
【0003】そこで、高調波電流発生源からの高調波電
流の流入によるコンデンサの異常加熱や劣化を防止する
ために種々の手段がある。
【0004】この一例を図8を参照して説明すると、系
統1には遮断器2を介して変圧器3が接続され、主ライ
ン4から母線5へ接続されている。母線5には、インバ
ータ等の高調波電流を発生する負荷6や力率改善用のコ
ンデンサ7とこれに直列に突入電流緩和用のリアクトル
8が遮断器11を介して接続されている。
【0005】そして、コンデンサ7の上流側には変流器
9が設けられ過電流継電器10によって遮断器11を開
放してコンデンサ7を保護している。
【0006】上記過電流継電器10としては、誘導円板
形継電器により代表される実効値で応動するものは好ま
しく無く、トランジスタ形継電器で代表されるピーク値
で応動するものが用いられる。
【0007】また、所内の無効電力若しくは、力率をき
め細かく調整するために図9に示すように、複数のコン
デンサ7を有する進相コンデンサバンク12を設け、開
閉器13の入切によりコンデンサ7の投入・引外しを行
うことがある。
【0008】この開閉器13の入切の制御として、主ラ
イン4の電流を変流器9によって検出し、母線5の電圧
を計器用変圧器14によって検出して、これらの検出値
に基づいて制御装置15が無効電力を演算して所定の無
効電力となるように進相コンデンサバンク12の開閉器
13を入切しコンデンサ7の投入・引外しをする。
【0009】この場合に、インバータ等の負荷6によっ
て発生した過大な高調波電流が開閉器13を介してコン
デンサ7へ流入するのを減少させるために所要の値のリ
アクトル8が接続されている。なお、16は負荷6以外
の負荷を示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8お
よび図9で説明したコンデンサ保護装置では、次に説明
する問題がある。
【0011】まず、図8において説明したコンデンサ保
護装置では、上位系統内の変圧器の投入が行われると、
変圧器のヒステリシス特性によって過渡的に偶数高調波
電流がコンデンサ7へ侵入するおそれがある。
【0012】一方、リアクトル8は、インバータ等の負
荷6からの第5次,第7次,第11次,第13次等の奇
数波高調波成分に対して誘導性とするために、一般に、
第4調波に共振点を有するように選択されている。従っ
て、上位系統からの偶数高調波電流がコンデンサ7へ侵
入すると、過渡的に共振現象が発生してコンデンサ耐量
として問題がなくてもピーク値で応動する過電流継電器
10でコンデンサ7が開放されるおそれがある。
【0013】かかる事象が発生すると、一般にコンデン
サ7の健全性を確認した上で再投入がされるが、このた
めにオペレータの負担を増加させ、コンデンサ7の開放
中には力率が低下し、電圧降下や電気料金の増大を招く
ことがある。
【0014】また、図9において説明したコンデンサ保
護装置では、図8と同様にインバータ等の負荷6で発生
する次数の高調波電流に対して共振しない所に所内の回
路の共振点を有するようにしてコンデンサ7の保護を行
っている。
【0015】ところが、複数の進相コンデンサバンクの
投入状況によって所内の回路の共振点がずれて、高調波
電流による共振現象が生じることがある。
【0016】このために、過大な電流がコンデンサ7へ
侵入してコンデンサ7が損傷等するおそれがある。
【0017】そこで、本発明は共振点を所定値に維持し
て共振現象を阻止する一方、変圧器投入時に過渡的に流
入する偶数高調波による不要動作を回避してコンデンサ
を保護するコンデンサ保護装置を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、系統
に遮断器を介して接続される無効電力補償用のコンデン
サと、このコンデンサに直列に接続されるリアクトルと
を有し、前記コンデンサへ流れる電流に応じて遮断器を
開動作させて、コンデンサを保護するコンデンサ保護装
置において、コンデンサへ流入する高調波を含む電流を
取り込む電流検出手段と、この電流検出手段から取り込
まれ高調波を含む電流から偶数高調波のみ検出する偶数
高調波電流検出手段と、高調波を含む電流から偶数高調
波電流を減じて得られる基本波を含む奇数高調波電流を
出力する奇数高調波電流検出手段と、基本波を含む奇数
高調波電流の大きさに応じて遮断器を開動作とする過電
流保護手段とを設けるようにしたものである。
【0019】請求項2の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、偶数高調波電流検出手段により検出された偶数
高調波電流のみを外部で利用可能とするように出力手段
を付加するようにしたものである。
【0020】請求項3の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、偶数高調波電流検出手段により検出された偶数
高調波電流を積分する積分手段と、この積分手段による
積分量がコンデンサの耐量を想定する所定量に達したと
き過電流保護手段によって遮断器を開動作させる手段と
を設けるようにしたものである。
【0021】請求項4の発明は、系統に接続される高調
波電流発生負荷と、系統に第1開閉器を介して接続され
る複数の進相コンデンサバンクと、これらの進相コンデ
ンサバンクのそれぞれに第2開閉器を介して接続される
複数のリアクトルと、系統の運転状態に応じて第1開閉
器を入切りして進相コンデンサバンクを投入または引外
しをする一方、この進相コンデンサバンクの投入または
引外しに対応して系統内回路の共振点を所定値に維持す
るように第2開閉器を入切りする対象のリアクトルを予
め設定し、この設定と進相コンデンサバンクの投入また
は引外しの状況とに基づいて第2開閉器を入切りして制
御する制御装置を設けるようにしたものである。
【0022】請求項5の発明は、系統に接続される高調
波電流発生負荷と、系統に第1開閉器を介して接続され
る複数の進相コンデンサバンクと、これらの進相コンデ
ンサバンクのそれぞれに第2開閉器を介して接続される
複数のリアクトルと、上位系統のインピーダンスを監視
する監視装置と、上位系統の運転状態に応じて第1開閉
器を入切りして進相コンデンサバンクを投入または引外
しをする一方、これらの進相コンデンサバンクの投入ま
たは引外しの状況と上位系統のインピーダンスとから第
2開閉器を入切りして系統内回路の共振点を所定値に維
持する制御装置とを設けるようにしたものである。
【0023】請求項6の発明は、系統に接続される高調
波電流発生負荷と、系統に第1開閉器を介して接続され
る複数の進相コンデンサバンクと、これらの進相コンデ
ンサバンクのそれぞれに第2開閉器を介して接続される
複数のリアクトルと、系統の運転状態に応じて第1開閉
器を入切りして進相コンデンサバンクを投入または引外
しをする第1制御装置と、この進相コンデンサバンクの
投入または引外しの状況と進相コンデンサバンクへ流入
する高調波電流の変化とから第2開閉器を入切りして系
統内回路の共振点を所定値に維持する第2制御装置とを
設けるようにしたものである。
【0024】
【作用】請求項1の発明によれば、偶数高調波電流が除
去され基本波を含む奇数高調波電流の大きさに応じて遮
断器を開動作とするするようにしたために偶数高調波電
流に対してコンデンサを保護する遮断器が応動すること
がなく、変圧器の投入時にコンデンサの不要な開放を回
避することができる。従って、コンデンサの不要な開放
による操作員の負担を軽減し、電圧や力率の低下を招く
ことから開放される。
【0025】請求項2の発明によれば、偶数高調波電流
のみを外部で利用可能とする出力手段によって警報等に
利用することができる。
【0026】請求項3の発明は、偶数高調波電流の積分
量がコンデンサの耐量を想定する所定量に達したとき遮
断器を開動作させるようにしたために偶数高調波電流で
もその量と継続時間によりコンデンサを積極的に保護す
ることができる。
【0027】請求項4の発明は、系統の運転状態に応じ
て進相コンデンサバンクを投入または引外しをする一
方、この進相コンデンサバンクの投入または引外しに対
応して所内の回路の共振点を所定値に維持するように第
2開閉器を入切りするリアクトルを予め設定し、この設
定に基づいて制御される。従って、所内の回路の共振点
が所定値に維持され、コンデンサへ過大な高調波電流の
流れ込みを防止し、コンデンサに損傷等を与えることな
くコンデンサを保護できる。
【0028】請求項5の発明は、上位系統のインピーダ
ンスを監視して、上位系統の運転状態に応じて進相コン
デンサバンクを投入または引外しをする一方、この進相
コンデンサバンクの投入または引外しの状況と上位系統
のインピーダンスとから第2開閉器を入切りして所内の
回路の共振点が所定値に維持される。従って、過大な高
調波電流のコンデンサへの流れ込みが防止され、コンデ
ンサに損傷を与えることがなくコンデンサを保護でき
る。
【0029】請求項6の発明は、進相コンデンサバンク
の投入または引外しの状況と進相コンデンサバンクへ流
入する高調波電流の変化とから第2開閉器を入切りして
所内の回路の共振点が所定値に維持される。従って、過
大な高調波電流のコンデンサへの流れ込みが防止され、
コンデンサに損傷を与えることがなくコンデンサを保護
できる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0031】図1は、本発明の第1実施例を示すコンデ
ンサ保護装置の系統図であり、図8に示す対応する従来
例と同一符号は、同一部分または相当部分を示してい
る。
【0032】図中、コンデンサ7へ流れるコンデンサ電
流を検出する変流器9とを配置し、この変流器9を入力
側に接続するコンデンサ保護装置19とこのコンデンサ
保護装置19の出力によって遮断器11を動作するよう
にしている。
【0033】コンデンサ保護装置19は、図2に示すよ
うに偶数高調波電流検出手段22と奇数高調波電流検出
手段23と過電流保護手段24とから構成される。
【0034】ここで、偶数高調波電流検出手段22は、
波形再現回路22aと位相シフト回路22bと加算器2
2cと倍率器22dとから構成されている。
【0035】最初に、高調波を含むコンデンサ電流から
波形再現回路22aによって直流分が除去され高調波を
含む交流電流成分のみ抽出される。
【0036】高調波を含む交流電流は、次の位相シフト
回路22bによるサンプリングディジタル処理がされ、
そして、基本波に対して180°電気角シフト処理がさ
れ、再びアナログに変換される。
【0037】続いて、波形再現回路22aからの出力と
位相シフト回路22bからの出力とが加算器22cによ
って加算される。これにより、基本波を含む奇数高調波
電流が加算器22cによって除去される一方、2倍のピ
ークの偶数高調波電流が抽出され、そして、倍率器22
dによって半分にされ、元の倍率の偶数高調波電流が得
られる。
【0038】偶数高調波電流検出手段22で得られた偶
数高調波電流が奇数高調波電流検出手段23の加算器2
3aへ入力され、ここで、波形再現回路22aの出力で
ある高調波を含む電流から偶数高調波が減じられ基本波
を含む奇数高調波電流が過電流保護手段24へ入力され
る。
【0039】過電流保護手段24は、電気量が一定以上
で、かつ、一定時間継続すると開信号を遮断器11へ出
力して遮断器11を開放する。
【0040】以上の構成で、コンデンサ保護装置19は
コンデンサを偶数高調波電流によっては保護せず、基本
波を含む奇数高調波電流の電流量に応じて保護するよう
に作用する。従って、コンデンサが設置される回路より
も上位系統内で変圧器の投入が行われた場合でも、励磁
交流の偶数高調波成分で不要動作することを防止でき、
オペレータの負担を軽減し、電圧や力率の低下を防止す
ることができる。
【0041】図3は本発明の第2実施例である。
【0042】図2と重複する部分は説明を省略する。偶
数高調波電流検出手段22で得られた偶数高調波電流を
出力手段25で外部出力できるように構成し、コンデン
サ保護装置19Aの外部で偶数高調波電流を利用した制
御ができるようにする。
【0043】以上の構成で、コンデンサ保護装置19A
によれば、励磁交流期間の計測や警報、アクティブフィ
ルタ等への制御入力用としても利用することができる。
【0044】図4は本発明の第3実施例である。
【0045】図2と重複する部分は説明を省略する。第
3実施例によるコンデンサ保護装置19Bは、偶数高調
波電流検出手段22で得られた偶数高調波電流を積分手
段28で時間積分することにより、予め想定されている
コンデンサ耐量に達した場合には、過電流保護手段24
へ出力し、遮断器11を開放させる。
【0046】以上の構成で、コンデンサ保護装置19B
では、過渡的な励磁交流であってもその量および継続時
間によってはコンデンサ保護のための観点から積極的に
保護することができる。
【0047】以上の如く、本実施例によれば、コンデン
サに流入する高調波電流のうち常時流入している奇数調
波成分に対しては感度を下げず、変圧器の投入時の過渡
的に流入する偶数高調波成分に対しては動作させないた
め、変圧器の投入時の不要なコンデンサ開放がなく、確
実なコンデンサ保護が可能となる。
【0048】次に、本発明の第4実施例を図5を参照し
て説明する。
【0049】図5において、図9に示す従来例と同一符
号は、同一部分または相当部分を示し、両図の異なる主
な点は、進相コンデンサバンク12内の各コンデンサ7
に開閉器17とリアクトル8とを直列接続したものを複
数並列接続すると共に、制御装置15Aによるコンデン
サ7の開閉器13の投入・引外しに応じて開閉器17の
入切も行うようにしたものである。
【0050】ここで、制御装置15Aは、変流器9の出
力と計器用変圧器14の出力とを入力して力率を算出
し、予め設定された力率となるように開閉器13を入切
してコンデンサ7の投入・引外しを行うと共に、コンデ
ンサ7の投入・引外しに応じて所内の回路のインピーダ
ンスが変化しないように予め決められた演算またはプロ
グラムによって開閉器17を入切するものである。
【0051】この構成で、負荷6および負荷16が運転
され、制御装置15Aによって力率が検出され所定の力
率となるように進相コンデンサバンク12内の開閉器1
3を予め決められた順序で入切され、コンデンサ7が投
入・引外しがされる。これによって、系統1内の力率が
所定の力率に維持される。
【0052】このとき、コンデンサ7の投入・引外しに
伴い所内の回路のインピーダンスが変化する。制御装置
15Aは、予めコンデンサ7の投入状態や力率等に応じ
て所内の回路の共振点を一定に維持するように開閉器1
7を入切する指令を出力する。
【0053】従って、負荷6,16の運転に応じてコン
デンサ7の投入・引外しがされ、力率が所定値に維持さ
れると共に、所内の回路の共振点も変化しない。
【0054】このように、所内の負荷6,16の増加に
伴い、進相のコンデンサ7の投入量を増加させると、容
量性のインピーダンスが増える。このため仮にある調波
に回路の共振点をもたせていたものが他の調波に共振点
が移動する。このため系統1側で多く発生している他の
調波の高調波電流が回路に流れ込むことになる。ところ
が、直列のリアクトル8のインピーダンスをコンデンサ
の投入量に合わせて変えることにより回路の共振点を元
のある所定の調波の位置に維持できる。
【0055】従って、制御装置15Aによって直列のリ
アクトル8のインピーダンスも制御するために所定の回
路の共振点を維持することができコンデンサ7へ高調波
電流の流れ込みを防止し、コンデンサ7に損傷を与える
ことがなくコンデンサ7を保護できる。
【0056】次に、本発明の第5実施例を図6を参照し
て説明する。
【0057】図6において、図9に示す従来例と同一符
号は、同一部分または相当部分を示し、両者の異なる主
な点は、進相コンデンサバンク12内に開閉器17とリ
アクトル8とを直列接続したものを複数並列に設けて、
これをコンデンサ7に直列接続すると共に、監視装置1
8と制御装置15Bとを追設したことである。
【0058】ここで、監視装置18は、系統1のインピ
ーダンスを系統1の運用状態に応じて予測するものであ
る。制御装置15Bは、力率を一定にするように開閉器
13の入切りによるコンデンサ7の投入・引外しを行う
と共に、系統1のインピーダンスの変化とコンデンサ7
の投入・引外しによるインピーダンスの変化に応じて所
内の回路の共振点がずれないように開閉器17の入切り
するものである。
【0059】この構成で、負荷6および負荷16が運転
されると、制御装置15Bによって力率が検出され、所
定の力率となるように進相コンデンサバンク12内の開
閉器13を予め決められた順序で入切がされ、コンデン
サ7が投入・引外しがされる。これによって、系統1内
の力率が所定の力率に維持される。
【0060】このとき、系統1のインピーダンスが変化
し、コンデンサ7の投入・引外しに伴い所内の回路のイ
ンピーダンスが変化する。
【0061】制御装置15Bは、監視装置18から入力
する系統1の予想インピーダンスと所定の回路のインピ
ーダンスとを演算して、コンデンサ7の投入状況や力率
等に応じて所内の回路の共振点を一定に維持するように
開閉器17を入切する指令を出力する。
【0062】従って、負荷6,16の運転に応じてコン
デンサ7の投入・引外しがされ、力率が所定値に維持さ
れると共に、所内の回路の共振点も変化しない。しか
も、上流側の系統1のインピーダンスの変化も加味され
ることにより、共振点のずれを少なくすることができ
る。
【0063】このように、系統1のインピーダンスは、
上流側の系統運用によって変わってくるため、予め系統
1のインピーダンスを予測できない場合があるが系統1
のインピーダンスを監視する監視装置18を設けて、コ
ンデンサ7が投入したとき、所内の回路の共振点が変わ
らないように制御装置15Bが開閉器17を入切させ
る。
【0064】従って、系統1のインピーダンスの変化に
よる所内の回路の共振点のずれをも常に監視、制御する
ことができ、しかも、コンデンサ7の投入量の増加にか
かわらずリアクトル8のインピーダンスを単独で制御で
きる。
【0065】次に、本発明の第6実施例を図7を参照し
て説明する。
【0066】図7において、図9に示す従来例と同一符
号は、同一部分または相当部分を示し、両者の異なる主
な点は、進相コンデンサバンク12内に開閉器17とリ
アクトル8とを直列接続したものを複数並列に設けて、
これをコンデンサ7に直列接続すると共に、変流器27
と制御装置26とを設けたことである。
【0067】ここで、変流器27は進相コンデンサバン
ク12へ流入する電流を検出するものである。制御装置
26は、コンデンサ7の投入・引外しに伴う、高調波含
有率を検出してこれに基づいて所内の回路の共振点を所
定値に維持するように開閉器17へ入切指令を出力する
ものである。
【0068】この構成で、負荷6および負荷16が運転
されると、制御装置15Aによって力率が検出され、所
定の力率となるように進相コンデンサバンク12内の開
閉器13を予め決められた順序で入切がされ、コンデン
サ7の投入・引外しがされる。
【0069】これによって、系統1内の力率が所定の力
率に維持される。このとき、コンデンサ7の投入・引外
しに伴い系統1内のインピーダンスが変化する。
【0070】制御装置26は、変流器27から電流を取
り込んで高調波含有率を検出し、この値に基づいて予め
コンデンサ7の投入状況や力率等に応じて所内の回路の
共振点を一定に維持するように開閉器17を入切する指
令を出力する。
【0071】従って、負荷6,16の運転に応じてコン
デンサ7の投入・引外しがされ力率が所定値に維持され
ると共に、所内回路の共振点も変化しない。
【0072】このように、進相コンデンサバンク12へ
流入する高調波電流を測定する制御装置26によりコン
デンサ7へ流入する電流が増加する前後の高調波含有率
が測定され、これらが比較されて所内の負荷6,16の
増加による高調波電流の変化を考慮した上で、所内の回
路の共振点が変わらないように開閉器17を入切する。
【0073】従って、コンデンサの投入量の増加に伴
い、リアクトル8のインピーダンスを予めプログラムや
演算して設定しておかなくても所内の回路の共振点が変
わらないように制御することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明よれ
ば、基本波を含む奇数高調波電流の大きさに応じて遮断
器を開動作とするするようにしたために変圧器の投入時
にコンデンサの不要な開放を回避することができ、操作
員の負担を軽減し、電圧や力率の低下を招くことから開
放される。
【0075】請求項2の発明によれば、偶数高調波電流
のみを外部で利用可能とする出力手段によって警報等に
利用することができる。
【0076】請求項3の発明は、偶数高調波電流の積分
量がコンデンサの耐量を想定する所定量に達したとき遮
断器を開動作させるようにしたために偶数高調波電流で
もその量と継続時間によりコンデンサを積極的に保護す
ることができる。
【0077】請求項4の発明は、進相コンデンサバンク
の投入または引外しに対応して所内の回路の共振点を所
定値に維持するように第2開閉器を入切りするリアクト
ルを予め設定し、この設定と進相コンデンサの投入状況
に基づいて制御するようにしたために所内の回路の共振
点が所定値に維持され、コンデンサへ大きな高調波電流
の流れ込みを防止し、コンデンサに損傷を与えることが
なくコンデンサを保護できる。
【0078】請求項5の発明は、進相コンデンサバンク
の投入または引外しの状況と上位系統のインピーダンス
とから第2開閉器を入切りして所内の回路の共振点を所
定値に維持するするようにしたために所内の回路の共振
点が所定値に維持でき、コンデンサへ過大な高調波電流
の流れ込みが防止され、コンデンサに損傷を与えること
がなくコンデンサを保護できる。
【0079】請求項6の発明は、進相コンデンサバンク
の投入または引外しの状況と進相コンデンサバンクへ流
入する高調波電流の変化とから第2開閉器を入切りして
所内の回路の共振点が所定値に維持され、コンデンサへ
過大な高調波電流の流れ込みが防止され、コンデンサに
損傷を与えることがなくコンデンサを保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すコンデンサ保護装置
の系統図である。
【図2】図1のコンデンサ保護装置を示す構成図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例を示すコンデンサ保護装置
の構成図である。
【図4】本発明の第3実施例を示すコンデンサ保護装置
の構成図である。
【図5】本発明の第4実施例を示すコンデンサ保護装置
の系統図である。
【図6】本発明の第5実施例を示すコンデンサ保護装置
の系統図である。
【図7】本発明の第6実施例を示すコンデンサ保護装置
の系統図である。
【図8】第1の従来例を示すコンデンサ保護装置の系統
図である。
【図9】第2の従来例を示すコンデンサ保護装置の系統
図である。
【符号の説明】
1 系統 7 コンデンサ 8 リアクトル 9 変流器 12 進相コンデンサバンク 13 開閉器 15 制御装置 17 開閉器 18 監視装置 20 変流器 21 変流器 22 偶数高調波電流検出手段 23 奇数高調波電流検出手段 24 過電流保護手段 25 出力手段 26 制御装置 27 変流器 28 積分手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統に遮断器を介して接続される無効電
    力補償用のコンデンサと、このコンデンサに直列に接続
    されるリアクトルとを有し、前記コンデンサへ流れる電
    流に応じて前記遮断器を開動作させて、前記コンデンサ
    を保護するコンデンサ保護装置において、 前記コンデンサへ流入する高調波を含む電流を取り込む
    電流検出手段と、 この電流検出手段から取り込まれた高調波を含む電流か
    ら偶数高調波電流のみを検出する偶数高調波電流検出手
    段と、 前記高調波を含む電流から前記偶数高調波電流を減じて
    得られる基本波を含む奇数高調波電流を出力する奇数高
    調波電流検出手段と、 前記基本波を含む奇数高調波電流の大きさに応じて前記
    遮断器を開動作とする過電流保護手段とを備えることを
    特徴とするコンデンサ保護装置。
  2. 【請求項2】 前記偶数高調波電流検出手段により検出
    された偶数高調波電流のみを外部で利用可能とするよう
    に出力手段を付加することを特徴とする請求項1記載の
    コンデンサ保護装置。
  3. 【請求項3】 前記偶数高調波電流検出手段により検出
    された偶数高調波電流を積分する積分手段と、この積分
    手段による積分量がコンデンサの耐量を想定する所定量
    に達したとき前記過電流保護手段によって前記遮断器を
    開動作させる手段とを備えることを特徴とする請求項1
    記載のコンデンサ保護装置。
  4. 【請求項4】 系統に接続される高調波電流発生負荷
    と、前記系統に第1開閉器を介して接続される複数の進
    相コンデンサバンクと、これらの進相コンデンサバンク
    のそれぞれに第2開閉器を介して接続される複数のリア
    クトルと、前記系統の運転状態に応じて前記第1開閉器
    を入切りして進相コンデンサバンクを投入または引外し
    をする一方、この進相コンデンサバンクの投入または引
    外しに対応して系統内回路の共振点を所定値に維持する
    ように前記第2開閉器を入切りする対象のリアクトルを
    予め設定し、この設定と前記進相コンデンサバンクの投
    入または引外しの状況とに基づいて前記第2開閉器を入
    切りして制御する制御装置を備えることを特徴とするコ
    ンデンサ保護装置。
  5. 【請求項5】 系統に接続される高調波電流発生負荷
    と、前記系統に第1開閉器を介して接続される複数の進
    相コンデンサバンクと、これらの進相コンデンサバンク
    のそれぞれに第2開閉器を介して接続される複数のリア
    クトルと、上位系統のインピーダンスを監視する監視装
    置と、前記上位系統の運転状態に応じて前記第1開閉器
    を入切りして進相コンデンサバンクを投入または引外し
    をする一方、これらの進相コンデンサバンクの投入また
    は引外しの状況と前記上位系統のインピーダンスとから
    前記第2開閉器を入切りして系統内回路の共振点を所定
    値に維持する制御装置とを備えることを特徴とするコン
    デンサ保護装置。
  6. 【請求項6】 系統に接続される高調波電流発生負荷
    と、前記系統に第1開閉器を介して接続される複数の進
    相コンデンサバンクと、これらの進相コンデンサバンク
    のそれぞれに第2開閉器を介して接続される複数のリア
    クトルと、前記系統の運転状態に応じて前記第1開閉器
    を入切りして進相コンデンサバンクを投入または引外し
    をする第1制御装置と、この進相コンデンサバンクの投
    入または引外しの状況と前記進相コンデンサバンクへ流
    入する高調波電流の変化とから前記第2開閉器を入切り
    して系統内回路の共振点を所定値に維持する第2制御装
    置とを備えることを特徴とするコンデンサ保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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