JPH08331018A - 線路終端回路 - Google Patents

線路終端回路

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JPH08331018A
JPH08331018A JP7132304A JP13230495A JPH08331018A JP H08331018 A JPH08331018 A JP H08331018A JP 7132304 A JP7132304 A JP 7132304A JP 13230495 A JP13230495 A JP 13230495A JP H08331018 A JPH08331018 A JP H08331018A
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豊 粟田
Nobukazu Koizumi
伸和 小泉
Atsushi Manabe
厚 真鍋
Mitsuo Tsunoishi
光夫 角石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は線路終端回路に関し、線路等化及び
タイミング再生等の受信処理をディジタル信号処理で行
い、簡単な回路構成で近端漏話の影響を受けることなく
安定したトレーニングを行うことができることを目的と
する。 【構成】 アナログアンプ54は、利得可変の受信信号
を供給される。A/D変換器55は、上記アナログアン
プの出力信号をディジタル信号に変換する。伝達関数可
変の前置線路等化器56は、上記A/D変換器の出力信
号を等化する。判定帰還型等化器57は、上記前置線路
等化器の出力信号を等化し受信シンボルの判定を行う。
利得制御回路60は、上記判定帰還型等化器のメインカ
ーソル・タップ係数に応じて上記アナログアンプの利得
及び前置線路等化器の伝達関数を可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線路終端回路に関し、局
と加入者との間でピンポン伝送方式によりディジタル伝
送を行うディジタル加入者線伝送システムの線路終端回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9はディジタル加入者線伝送システム
の構成図を示す。同図中、局側には局内回線終端装置
(OCU)10が設けられ、加入者側にはディジタル回
線終端装置(DSU)11が設けられ、この間は2線加
入者線12で接続される。
【0003】OCU10は加入者線12に対する線路終
端回路(LT)15と、交換機17に対するインタフェ
ース回路(CT)16とを有している。DSU11は加
入者線12に対する線路終端回路(LT)20と、ディ
ジタル宅内機器23等の加入者端末に対するユーザ・網
インタフェース回路であるCT21及びINF22とを
有している。
【0004】上記のOCU10とDSU11との間では
加入者線12を介して図10に示す如きピンポン伝送方
式の双方向伝送を行う。ピンポン伝送方式は時分割方向
制御伝送方式とも呼ばれ、送信と受信とを時分割で行
う。送信側では信号を約1/2に時間圧縮した送信バー
スト信号として伝送し、受信側では受信信号を約2倍に
時間伸長することで連続的な原信号を得る。加入者線1
2上のビットレートは例えば320kbpsである。
【0005】上記のバースト信号のフレーム構成を図1
1に示す。図中のワード#1〜#20を用いて2B+D
(64kbps+64kbps+16kbps=144
kbps)のデータを伝送し、これらの先頭にフレーム
同期信号と監視ビットが設けられている。このバースト
信号は加入者線12上ではAMI符号に符号化されてい
る。
【0006】ディジタル加入者線伝送システムでは通信
を行う毎に、LT15,20を初期設定するために通信
に先立ちトレーニングを行う。このトレーニングのため
のビットパターンを図12(A),(B)に示す。DS
U11のLT20をトレーニングする同図(A)のパタ
ーンをトレーニングパターンと呼び、OCU10のLT
15をトレーニングする同図(B)のパターンを逆トレ
ーニングパターンと呼ぶ。いずれのパターンも1/8ビ
ットパターンと呼ばれる“10000000”の繰り返
しを基本としている。
【0007】トレーニングは、図13に示す手順で行わ
れる。先ずOCU10からトレーニングパターンを送出
してDSU11のLT20をトレーニングし、LT20
のトレーニング終了後、DSU11から逆トレーニング
パターンを送出してOCU10のLT15の受信機能を
トレーニングして、このLT15のトレーニング終了後
OCU10とDSU11との間で通信を開始する。
【0008】図14は従来のLTのブロック図を示す。
同図中、粗調傾斜アンプ31,粗調平坦アンプ32,微
調平坦アンプ33,AGC回路34は線路等化回路を構
成しており、AGC回路34の制御により粗調傾斜アン
プ31,粗調平坦アンプ32,微調平坦アンプ33夫々
の利得を切換えて線路特性の等化を行う。フィルタ35
は受信信号帯域外の雑音を除去する低域フィルタであ
る。
【0009】ところで、加入者線にはブリッジドタップ
(BT)と呼ばれる先端が開放の分岐線が存在する場合
がある。そのような線路でディジタル信号を伝送しよう
とする場合、本来の信号にさらにBTの先端で反射した
信号(エコー)が遅延して重畳されることになり、その
エコーは受信信号にとっては符号間干渉となるため線路
等化特性を著しく劣化させる。このBTによる符号間干
渉成分を等化するために加算アンプ36,コンパレータ
37,BT等化器38,D/A変換器39からなるBT
等化回路を備えている。
【0010】BT等化器38ではエコーを打消すための
疑似エコー(エコーレプリカ)のディジタルコードを発
生し、このディジタルコードをD/A変換器39でアナ
ログ信号に変換して加算アンプで受信信号に加算するこ
とによりエコーをキャンセルする。コンパレータ37は
加算アンプ出力を複数のしきい値と比較してAGC回路
34,BT等化器38,及びタイミング抽出部41の制
御情報となる信号を生成している。タイミング抽出部4
1はディジタルPLLで構成されコンパレータ37出力
(例えば、受信信号の最大レベルの75%のレベルをし
きい値としたときの出力である75%スライス信号)か
ら受信タイミングを示す受信クロックを生成している。
上記のAGC回路34,BT等化器38,タイミング抽
出部41はディジタル回路で構成され、その他の回路は
アナログ回路で構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加入者線
は、本来アナログ(音声)信号の伝送を対称としている
ため、高周波成分を持つディジタル信号を伝送する場
合、近接する線路からの漏話(近端漏話)が生じること
がある。しかし一般的にピンポン伝送では、OCU側で
バースト位相の管理を行い、送受の切り換えタイミング
を同一ケーブル内の全システムに渡って一致させること
により近端漏話の影響を無視することが出来ると言われ
る。しかし、DSU側でトレーニングを行っている場合
に、その近接する線から漏話がある場合にはその限りで
はない。
【0012】図15(A)〜(G)では3組のOCU及
びDSUについて通信またはトレーニングを行っている
様子を示している。まずOCU10aとDSU11a間
では通信を行っており、送信信号バーストSが線路遅延
により遅れ受信信号バーストRとなっている。また、O
CU10bとDSU11b間でも同様である。ここで各
OCU間では送信信号バーストが一致するよう管理する
ことで、例えばDSU11bからDSU11aへの近端
漏話Nが存在しても、それはDSU11aの送信信号バ
ーストの位相にほぼ重なるため、バーストフレーム同期
がとれ受信バーストフレームを認識しているDSU11
aの受信の妨げにはならない。ところがOCU10c,
DSU11c間がトレーニングを行っており、受信機能
の準備が終わっていないDSU11cにとっては受信信
号バーストRと近端漏話Nのどちらが本来の受信信号か
の区別をつけるのが困難だからである。
【0013】この問題に対する従来のLTでの対処は送
受検出回路40で行っており、その動作を以下に説明す
る。 受信信号、近端漏話の区別をせずAGC回路34をト
レーニングする。 コンパレータ37の出力する50%スライス信号を使
用しトレーニングパターンの検出を行い、トレーニング
パターンを検出した場合にはその受信フレームのみを使
用しAGC回路34から再トレーニングを行う。
【0014】トレーニングパターンを検出出来ない
(受信信号<近端漏話)場合には、コンパレータ37の
出力する75%スライス信号を使用し近端漏話雑音のフ
レームを検出し、そのフレーム以外でAGC回路34か
ら再トレーニングを行う。このように、従来のLTでは
各適応回路31〜34,38の制御情報としてしきい値
レベル数が限られたコンパレータ出力を利用しているた
め、制御範囲や制御速度が限定されたものとなってい
た。またそれを改善するためにしきい値レベルを増やそ
うとしてもそのコンパレータ37がアナログ回路である
ため限度があるという問題があった。
【0015】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
線路等化及びタイミング再生等の受信処理をディジタル
信号処理で行い、簡単な回路構成で近端漏話の影響を受
けることなく安定したトレーニングを行うことができる
線路終端回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ピンポン伝送方式によりディジタル伝送を行うディ
ジタル加入者線伝送システムの線路終端回路において、
受信信号を供給される利得可変のアナログアンプと、上
記アナログアンプの出力信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換器と、上記A/D変換器の出力信号を等化
する伝達関数可変の前置線路等化器と、上記前置線路等
化器の出力信号を等化し受信シンボルの判定を行う判定
帰還型等化器と、上記判定帰還型等化器のメインカーソ
ル・タップ係数に応じて上記アナログアンプの利得及び
前置線路等化器の伝達関数を可変制御する利得制御回路
とを有する。
【0017】請求項2に記載の発明は、 請求項1記載
の線路終端回路において、前記判定帰還型等化器のプリ
カーソル・タップ係数を用いてタイミング再生を行い、
前記A/D変換器のサンプリングタイミングを制御する
タイミング再生回路を有する。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
線路終端回路において、前記判定帰還型等化器の出力す
る受信シンボルからトレーニングパターンと上り及び下
りのフレーム同期信号を検出し、受信バースト信号を生
成する受信フレーム検出回路を有し、下りの受信信号バ
ーストフレームのトレーニングパターンを用いてトレー
ニングを行う。
【0019】請求項4に記載の発明は、 請求項1又は
2又は3記載の線路終端回路において、前記利得制御回
路は、前記アナログアンプの利得を最小値から順に増大
させ、上記アナログアンプの出力信号が前記A/D変換
器のダイナミックレンジを越えないように制御する。
【0020】
【作用】請求項1に記載の発明においては、信号の線路
等化及びシンボル判定をディジタル信号処理によって行
い、かつメインカーソル・タップ係数に応じて利得制御
及び伝達関数制御を行うことにより、A/D変換の量子
化精度を緩和しつつ、正確なA/D変換を行うことがで
き、利得制御回路の回路規模の増加を抑え、特性の向上
及び安定化が可能となる。
【0021】請求項2に記載の発明においては、プリカ
ーソル・タップ係数を用いてタイミング再生を行い、A
/D変換のサンプリングタイミングを制御するため、受
信信号のピーク値を正確に検出でき、シンボル判定を高
精度に行うことができる。請求項3に記載の発明におい
ては、受信シンボルからトレーニングパターンと上り及
び下りのフレーム同期信号を検出し、受信バースト信号
を生成するため、簡単な回路構成で下りの受信信号バー
ストフレームのトレーニングパターンだけを用いてトレ
ーニングを行うことができ、近端漏話による誤ったトレ
ーニングを防止でき、安定したトレーニングが可能とな
る。
【0022】請求項4に記載の発明においては、アナロ
グアンプの利得を最小値から順に増大させ、A/D変換
のダイナミックレンジを越えないように制御するため、
正確なA/D変換を行うことが可能となる。
【0023】
【実施例】図1は本発明の一実施例のブロック図を示
す。同図中、ユニポーラ/バイポーラ(U/B)変換器
50は端子51から供給されるユニポーラ信号の2値送
信データをバイポーラ信号のAMI符号に変換してライ
ンドライバ(LDRV)52に供給する。ラインドライ
バ52は供給されるバイポーラ信号で加入者線12を駆
動するべく電力増幅を行い、トランス53を通してバイ
ポーラ信号を加入者線12に送出する。トランス(TR
NS)53は2線/4線変換を行う。
【0024】加入者線12から入来するAMI符号の受
信信号はトランス53を通してアナログアンプ(AAM
P)54に供給される。アナログアンプ54はAGC回
路55から供給されるゲインコードに従って利得を可変
するもので、ここで増幅されたアナログのAMI符号の
受信信号はA/D変換器55でディジタル化された後、
前置線路等化器(フィードフォワード・イコライザ:F
FE)56に供給される。FFE56はAGC回路60
から供給されるゲインコードに従って周波数特性を可変
して受信信号の等化を行い、判定帰還型等化器(デシジ
ョン・フィードバック・イコライザ:DFE)57に供
給する。
【0025】判定帰還型等化器57は適応等化動作を行
い受信シンボルを判定して受信フレーム検出回路(RF
DET)59に供給すると共に、端子62から出力す
る。AGC(自動利得制御)回路60は判定帰還型等化
器57のメインカーソル・タップ係数からアナログアン
プ54及び前置線路等化器56の特性を設定するための
ゲインコードを生成する。タイミング再生回路(TI
M)58は判定帰還型等化器57のプリカーソル・タッ
プ係数からサンプリング位相を設定するためのサンプリ
ングパルスを生成する。受信フレーム検出回路59はト
レーニング中に本来の受信信号バーストを検出し、この
受信信号バーストでのみ受信機能を働かせるための上り
又は下りの受信フレーム同期検出を行って、その検出信
号を後続の各ブロックへ供給する。また、トレーニング
コントローラ61は受信フレーム検出回路59からの検
出信号を供給されており、トレーニング時にAGC回路
60及び判定帰還型等化器57の制御を行う。
【0026】図2はAGC回路60が出力するゲインコ
ードに対するアナログアンプ54の利得、及び前置線路
等化器56の伝達関数夫々の対応表を示す図である。こ
の図2に示す如く、アナログアンプ54は、供給される
ゲインコードが0〜3のとき利得を−12dBに設定し、
ゲインコードが4〜7のとき利得を0dBとし、ゲインコ
ードが8〜12のとき利得を12dBとし、ゲインコード
が13〜15のとき利得を24dBとして設定する。
【0027】また、前置線路等化器56は供給されるゲ
インコードが0,1のとき伝達関数H1とし、ゲインコ
ードが2,3のとき伝達関数H2とし、ゲインコードが
4,5のとき伝達関数H3とし、ゲインコードが6,7
のとき伝達関数H4とし、ゲインコードが8,9のとき
伝達関数H5とし、ゲインコードが10,11のとき伝
達関数H6とし、ゲインコードが12,13のとき伝達
関数H7とし、ゲインコードが14,15のとき伝達関
数H8として設定する。上記の伝達関数H1〜H8を以
下に示す。ここで、ZはZ演算子である。
【0028】 H1(Z-1)=k10+k11-1+k12-2+k13-3+・・・ H2(Z-1)=k20+k21-1+k22-2+k23-3+・・・ H3(Z-1)=k30+k31-1+k32-2+k23-3+・・・ ・ ・ H7(Z-1)=k70+k71-1+k72-2+k73-3+・・・ H8(Z-1)=k80+k81-1+k82-2+k83-3+・・・ 但し、k10〜k33は定数である。
【0029】図3は判定帰還型等化器57のブロック図
を示す。同図中、端子70には前置線路等化器56の出
力信号XK が供給され、この信号XK は混合器71にお
いて加算器72から供給されるレプリカ信号RK を減算
混合され等化信号YK とされる。この等化信号は判定器
73に供給されて±1,0かどうかの判定を行われ、こ
こで得られたシンボルaK が端子74より出力される。
【0030】混合器76は次式で表わされるプリカーソ
ル等化前の残留エラーeK を演算する。 eK (k)=Y(k)−a(k)・C0 (k) この残留エラーeK は単位遅延素子77で遅延されて混
合器78に供給され、ここで次式で表わされるプリカー
ソル等化後の残留エラーEK-1 が演算され、乗算器8
1,82,83,84,85,…夫々に供給される。
【0031】 EK-1 (k)=eK (k−1)−a(k)・C-1(k) 乗算器81と係数器86と混合器87と単位遅延素子8
8と乗算器89とでC -1・aK を生成し、乗算器82と
係数器96と混合器97と単位遅延素子98と乗算器9
9とでC0 ・aK を生成している。また、単位遅延素子
100,101と、乗算器83と係数器106と混合器
107と単位遅延素子108と乗算器109とでC1
K-1 を生成し、単位遅延素子102と、乗算器84と
係数器116と混合器117と単位遅延素子118と乗
算器119とでC2 ・aK-2 を生成し、単位遅延素子1
03と、乗算器85と係数器126と混合器127と単
位遅延素子128と乗算器129とでC3 ・aK-3 を生
成し、加算器72で次式で表わされるレプリカ信号RK
を生成している。
【0032】
【数1】
【0033】また、混合器87の出力するC-1が位相情
報として端子130より出力される。また、タップ係数
の更新は引き込み開始時に次式で表わされるLMSアル
ゴリズムで行い、 Cn (k+1)=Cn (k)+α・a(k-n-1) ・Ek-1 引き込み後の定常状態では次式で表わされるSignL
MSアルゴリズムで行う。
【0034】Cn (k+1)=Cn (k)+Sgn〔α
・a(k-n-1)・Ek-1 〕 但し、n=−1〜N つまり、判定帰還型等化器57は、図4に実線で示す如
き前置線路等化器56の出力信号を供給され、この信号
からポストカーソルのタップ係数C1 ,C2 ,C3 のレ
プリカ信号を減算して除去した後、メインカーソルのセ
ンタータップ係数C0 から判定器73でシンボルaK
判定している。
【0035】判定器73はメインカーソル・タップ係数
0 の50%のしきい値を持っている。AGC回路60
は判定帰還型等化器のメインカーソル・タップ係数C0
が目標値となるようなゲインコードを出力してアナログ
アンプ54の利得及び前置線路等化器56の伝達関数の
制御を行う。このようにメインカーソル・タップ係数C
0 を制御情報として用いることにより回路規模の増加を
抑えることができる。
【0036】図5はタイミング再生回路58のブロック
図を示す。同図中、端子140には位相情報として判定
帰還型等化器57のプリカーソル・タップ係数C-1が供
給される。係数器141,142と混合器143,14
5と、単位遅延素子144はディジタル信号処理型のル
ープ・フィルタを構成しており、その出力信号は係数器
146を通して混合器147と、単位遅延素子148
と、コンパレータ149とよりなる位相制御情報発生部
に供給され、コンパレータ149出力がサンプリング位
相情報として端子150から出力される。
【0037】このタイミング再生回路58は図4に示す
プリカーソル・タップ係数C-1が0のときメインカーソ
ル・タップ係数C0 が最大値となるので、プリカーソル
・タップ係数C-1が正のときサンプリング位相を遅ら
し、タップ係数C-1が負のときサンプリング位相を進め
るよう制御し、このサンプリング位相制御信号をA/D
変換器55に供給する。
【0038】図6は受信フレーム検出回路59のブロッ
ク図を示す。同図中、端子155には判定帰還型等化器
57から受信シンボルが供給される。1/8ビットパタ
ーン相関器156は、順次供給される受信シンボルと、
トレーニングパターンである1/8ビットパターン“1
0000000”との相関演算を行うことにより1/8
ビットパターンの検出を行い、その検出時に1/8ビッ
トパターン検出信号を端子157より出力する。フレー
ム同期信号検出回路158は順次供給される受信シンボ
ルが上りのフレーム同期信号“1000000M”又は
下りのフレーム同期信号“100000M0”と一致し
たとき上り又は下りのフレーム同期検出信号を生成して
端子159から出力する。ただし、Mはフレーム毎に
“0”と“1”とが交番する。
【0039】受信バースト生成回路160は、フレーム
同期信号検出回路158で検出したフレーム同期信号を
もとに、本来の受信信号が存在する受信バーストを生成
し、端子161から出力することによって、受信バース
トのみで受信機能(AGC,DFE,TIM)を動作さ
せる機能を持つ。すなわち図7(A)に示すように、本
来の受信信号である下りフレーム同期信号を検出し、図
7(B)にハイレベルで示す下りバースト信号を生成し
たときには、そのハイレベルの部分で受信機能(AG
C,DFE,TIM)を動作させ、また近端漏話である
上りフレーム同期信号を検出し、図7(C)にハイレベ
ルで示す上りバースト信号を生成したときには、図7
(D)に示すその反転信号のハイレベルの部分で受信機
能(AGC,DFE,TIM)を動作させる。
【0040】次に、トレーニングコントローラ61によ
るトレーニング処理のフローチャートを図8に示す。図
8において、トレーニング開始時にはステップS10で
AGC回路60のゲインコードを最小値0とし、判定帰
還型等化器57の判定器73の判定レベルをA/D変換
器55のダイナミックレンジの1/2以下の適切な値で
固定する。
【0041】次にステップS12で1/8ビットパター
ン相関器158から1/8ビットパターン検出信号が供
給されたか否かを判別する。1/8ビットパターン検出
信号が供給されてなければステップS14に進んでAG
C回路60のゲインコードを1だけ増加させた後、再び
ステップS12に進む。これによってアナログアンプ5
4の利得が徐々に増大される。このようにアナログアン
プ54の初期利得を0から徐々に増大させるため、A/
D変換器55の入力信号レベルがA/D変換器60のダ
イナミックレンジを越えることを防止でき、常時正確な
A/D変換を行うことができる。
【0042】ステップS12で1/8ビットパターン検
出が行われると、ステップS16に進んで、判定帰還型
等化器57の判定器73の判定レベルをメインカーソル
の1/2のレベルに設定し、AGC回路60,アナログ
アンプ54,判定帰還型等化器57,タイミング再生回
路58夫々の適応動作を行わせる。次にステップS18
で上り又は下りのフレーム同期検出信号が供給されたか
否かを判別する。フレーム同期が検出されてない場合は
ステップS16に進み、ステップS16,S18を繰り
返す。
【0043】ステップS18で上りのフレーム同期検出
信号が供給されている場合はステップS20に進み、上
りバースト反転信号がハイレベルの部分の受信信号に対
し、判定器73の判定レベルをメインカーソルの1/2
のレベルに設定し、AGC回路60、アナログアンプ5
4、判定帰還型等化器57およびタイミング再生回路5
8の受信機能の適応動作を行う。その後ステップS22
で下りフレームを検出するまで、上りバースト反転信号
がハイレベルの部分の受信信号に対し受信機能の適応動
作を行うが、ステップS22で下りフレームを検出する
と、ステップS24で下りバースト信号がハイレベルの
部分の受信信号に対し受信機能の適応動作を行い、トレ
ーニング処理を終了する。
【0044】また、ステップS18で下りのフレーム同
期検出信号が供給されている場合はステップS24に直
接進み、下りバースト信号がハイレベルの部分の受信信
号に対し、判定器73の判定レベルをメインカーソルの
1/2のレベルに設定し、AGC回路60、アナログア
ンプ54、判定帰還型等化器57およびタイミング再生
回路58の受信機能の適応動作を行いトレーニング処理
を終了する。
【0045】このように、ステップS18で1/8ビッ
トパターンの検出有無を判別しているため、通信を行っ
ている線路からの近端漏話によりトレーニングを行うこ
とを防止できる。しかし、トレーニングを行っている線
路からの近端漏話があれば、上記ステップS18だけで
はトレーニングパターンの受信信号バーストRか、トレ
ーニングを行っている線路からの近端漏話Nかを判別で
きず、近端漏話Nを用いてトレーニングしてしまい、次
のステップS18で上りの受信フレーム同期検出がなさ
れる場合がある。このような場合は検出した上りの受信
フレーム同期信号の受信信号バースト以外の受信信号バ
ーストが本来のトレーニングパターンの受信信号バース
トであるため、検出した上りの受信フレーム同期信号の
受信信号バーストの受信終了を待って再度トレーニング
を行い正確なトレーニングを行うことが可能となる。
【0046】また、トレーニング中においてもタイミン
グ再生回路58を動作させることで受信信号のピーク値
をサンプリングすることができ、シンボル判定の誤りを
低減できる。
【0047】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明によ
れば、信号の線路等化及びシンボル判定ディジタル信号
処理によって行い、かつメインカーソル・タップ係数に
応じて利得制御及び伝達関数制御を行うことにより、A
/D変換の量子化精度を緩和しつつ、正確なA/D変換
を行うことができ、利得制御回路の回路規模の増加を抑
え、特性の向上及び安定化が可能となる。
【0048】また、請求項2に記載の発明によれば、プ
リカーソル・タップ係数を用いてタイミング再生を行
い、A/D変換のサンプリングタイミングを制御するた
め、受信信号のピーク値を正確に検出でき、シンボル判
定を高精度に行うことができる。
【0049】また、請求項3に記載の発明によれば、受
信シンボルからトレーニングパターンと上り及び下りの
フレーム同期信号を検出し、受信バースト信号を生成す
るため、簡単な回路構成で下りの受信信号バーストフレ
ームのトレーニングパターンだけを用いてトレーニング
を行うことができ、近端漏話による誤ったトレーニング
を防止でき、安定したトレーニングが可能となる。
【0050】また、請求項4に記載の発明によれば、ア
ナログアンプの利得を最小値から順に増大させ、A/D
変換のダイナミックレンジを越えないように制御するた
め、正確なA/D変換を行うことが可能となり、実用上
きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明回路のブロック図である。
【図2】ゲインコードとアナログアンプゲイン及び伝達
関数との対応を示す図である。
【図3】判定帰還型等化器のブロック図である。
【図4】本発明を説明するための図である。
【図5】タイミング再生回路のブロック図である。
【図6】受信フレーム検出回路のブロック図である。
【図7】図6の回路動作を説明するための図である。
【図8】トレーニング処理のフローチャートである。
【図9】ディジタル加入者線伝送システムの構成図であ
る。
【図10】ピンポン伝送を説明するための図である。
【図11】バースト信号のフレーム構成図である。
【図12】トレーニングパターンを示す図である。
【図13】トレーニング手順を示す図である。
【図14】従来回路のブロック図である。
【図15】近端漏話を説明するための図である。
【符号の説明】 50 バイポーラ/ユニポーラ変換器 52 ラインドライバ 53 トランス 54 アナログアンプ 55 A/D変換器 56 前置線路等化器 57 判定帰還型等化器 58 タイミング再生回路 59 受信フレーム検出回路 60 AGC回路 61 トレーニングコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 厚 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士通 ディジタル・テクノロジ株式会社内 (72)発明者 角石 光夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンポン伝送方式によりディジタル伝送
    を行うディジタル加入者線伝送システムの線路終端回路
    において、 受信信号を供給される利得可変のアナログアンプと、 上記アナログアンプの出力信号をディジタル信号に変換
    するA/D変換器と、 上記A/D変換器の出力信号を等化する伝達関数可変の
    前置線路等化器と、 上記前置線路等化器の出力信号を等化し受信シンボルの
    判定を行う判定帰還型等化器と、 上記判定帰還型等化器のメインカーソル・タップ係数に
    応じて上記アナログアンプの利得及び前置線路等化器の
    伝達関数を可変制御する利得制御回路とを有することを
    特徴とする線路終端回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の線路終端回路において、 前記判定帰還型等化器のプリカーソル・タップ係数を用
    いてタイミング再生を行い、前記A/D変換器のサンプ
    リングタイミングを制御するタイミング再生回路を有す
    ることを特徴とする線路終端回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の線路終端回路において、 前記判定帰還型等化器の出力する受信シンボルからトレ
    ーニングパターンと上り及び下りのフレーム同期信号を
    検出し、受信バースト信号を生成する受信フレーム検出
    回路を有し、 下りの受信信号バーストフレームのトレーニングパター
    ンを用いてトレーニングを行うことを特徴とする線路終
    端回路。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3記載の線路終端回
    路において、 前記利得制御回路は、前記アナログアンプの利得を最小
    値から順に増大させ、上記アナログアンプの出力信号が
    前記A/D変換器のダイナミックレンジを越えないよう
    に制御することを特徴とする線路終端回路。
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