JPH08330623A - 発光ダイオードアレイおよびその製造方法 - Google Patents
発光ダイオードアレイおよびその製造方法Info
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- JPH08330623A JPH08330623A JP13083495A JP13083495A JPH08330623A JP H08330623 A JPH08330623 A JP H08330623A JP 13083495 A JP13083495 A JP 13083495A JP 13083495 A JP13083495 A JP 13083495A JP H08330623 A JPH08330623 A JP H08330623A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高密度で高性能な発光ダイオードアレイおよ
びその製造方法を提供すること。 【構成】 第1導電型の化合物半導体基板11上に、拡
散源膜、アニールキャップ膜を順次に形成した後、熱拡
散により、第2導電型の拡散領域13を形成する。その
後、公知のリソグラフィー技術を用いてアニールキャッ
プ膜および拡散源膜をパターニングする。その後、露出
している拡散領域13の部分に、不純物の拡散深さより
深くイオンを注入して絶縁領域21を形成する。その
後、基板11上に設けられたすべての膜を除去した後、
層間絶縁膜25、p側電極27およびn側電極29を形
成した。このようにして製造した発光ダイオードアレイ
では、拡散領域13は絶縁領域21によって分離されて
いる。そして、拡散領域13と絶縁領域21との境界面
23は基板11の表面に対して実質的に垂直である。
びその製造方法を提供すること。 【構成】 第1導電型の化合物半導体基板11上に、拡
散源膜、アニールキャップ膜を順次に形成した後、熱拡
散により、第2導電型の拡散領域13を形成する。その
後、公知のリソグラフィー技術を用いてアニールキャッ
プ膜および拡散源膜をパターニングする。その後、露出
している拡散領域13の部分に、不純物の拡散深さより
深くイオンを注入して絶縁領域21を形成する。その
後、基板11上に設けられたすべての膜を除去した後、
層間絶縁膜25、p側電極27およびn側電極29を形
成した。このようにして製造した発光ダイオードアレイ
では、拡散領域13は絶縁領域21によって分離されて
いる。そして、拡散領域13と絶縁領域21との境界面
23は基板11の表面に対して実質的に垂直である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発光ダイオードアレ
イおよびその製造方法に関する。
イおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発光ダイオードアレイを製造する
場合、一般に半導体基板中に不純物を拡散して、PN接
合を形成する。そして、半導体基板中に不純物を拡散し
てPN接合を形成する方法の一例が、文献「特開昭62
−139320号」に開示されている。この文献に開示
されている不純物の拡散方法によれば、先ず、n型半導
体基板上に拡散窓を有する拡散マスクを形成する。次
に、拡散窓を含む拡散マスクの全面にZnを含有したS
iO2 膜およびキャップ膜を堆積する。つづいて、熱処
理を行うことによりZnを拡散窓を通して基板中に拡散
する。
場合、一般に半導体基板中に不純物を拡散して、PN接
合を形成する。そして、半導体基板中に不純物を拡散し
てPN接合を形成する方法の一例が、文献「特開昭62
−139320号」に開示されている。この文献に開示
されている不純物の拡散方法によれば、先ず、n型半導
体基板上に拡散窓を有する拡散マスクを形成する。次
に、拡散窓を含む拡散マスクの全面にZnを含有したS
iO2 膜およびキャップ膜を堆積する。つづいて、熱処
理を行うことによりZnを拡散窓を通して基板中に拡散
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
一般に行われている不純物の拡散によるPN接合形成方
法を用いて発光ダイオードアレイを製造する場合、不純
物の拡散は、基板に垂直方向への拡散に加え、横方向へ
の拡散も生じている。このため、高密度の発光ダイオー
ドアレイを製造することが困難であり、発光ダイオード
アレイのドット間隔は横方向の拡散距離によって制限を
受けるという問題があった。
一般に行われている不純物の拡散によるPN接合形成方
法を用いて発光ダイオードアレイを製造する場合、不純
物の拡散は、基板に垂直方向への拡散に加え、横方向へ
の拡散も生じている。このため、高密度の発光ダイオー
ドアレイを製造することが困難であり、発光ダイオード
アレイのドット間隔は横方向の拡散距離によって制限を
受けるという問題があった。
【0004】また、横方向の拡散距離は、不順物を拡散
する際に用いる拡散マスクの材料、拡散マスクの厚さな
どに影響を受けて変化し、場合によっては異常拡散が生
じた。その結果、隣接するPN接合がつながり、ドット
間がショートするという問題、ドットによって形状が異
なるためにドットの光量にばらつきが生じるという問
題、ドットの発光形状に異常が生じるという問題があっ
た。
する際に用いる拡散マスクの材料、拡散マスクの厚さな
どに影響を受けて変化し、場合によっては異常拡散が生
じた。その結果、隣接するPN接合がつながり、ドット
間がショートするという問題、ドットによって形状が異
なるためにドットの光量にばらつきが生じるという問
題、ドットの発光形状に異常が生じるという問題があっ
た。
【0005】さらには、横方向の拡散距離は、形成しよ
うとするアレイパターンにも影響を受ける。従って、形
成しようとするアレイパターンについて個別に拡散の条
件を最適化しなければならないという問題があった。
うとするアレイパターンにも影響を受ける。従って、形
成しようとするアレイパターンについて個別に拡散の条
件を最適化しなければならないという問題があった。
【0006】従って、以上の問題点を解決した高密度で
高性能な発光ダイオードアレイの出現や、そのような発
光ダイオードを製造する方法の出現が望まれていた。
高性能な発光ダイオードアレイの出現や、そのような発
光ダイオードを製造する方法の出現が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の発
光ダイオードアレイによれば、第1導電型の化合物半導
体基板の表面に互いに離間して配列された複数の第2導
電型の拡散領域を具えてなる発光ダイオードアレイにお
いて、拡散領域は化合物半導体基板の表面に設けられた
絶縁領域によって隣接する拡散領域から分離されてい
て、拡散領域と絶縁領域との境界面は基板の表面に対し
実質的に垂直となっていることを特徴とする。
光ダイオードアレイによれば、第1導電型の化合物半導
体基板の表面に互いに離間して配列された複数の第2導
電型の拡散領域を具えてなる発光ダイオードアレイにお
いて、拡散領域は化合物半導体基板の表面に設けられた
絶縁領域によって隣接する拡散領域から分離されてい
て、拡散領域と絶縁領域との境界面は基板の表面に対し
実質的に垂直となっていることを特徴とする。
【0008】好ましくは、絶縁領域を拡散領域にイオン
注入を行って形成した絶縁領域とするのが好適である。
そして、この発明の発光ダイオードアレイの製造方法に
よれば、先ず、第2導電型を決定する不純物を第1導電
型の化合物半導体基板中に拡散させて第2導電型の拡散
領域を形成する工程と、その後、拡散領域に、不純物の
拡散深さより深くイオン注入を行い、所定のパターンの
絶縁領域を形成する工程とを含むことを特徴とする。
注入を行って形成した絶縁領域とするのが好適である。
そして、この発明の発光ダイオードアレイの製造方法に
よれば、先ず、第2導電型を決定する不純物を第1導電
型の化合物半導体基板中に拡散させて第2導電型の拡散
領域を形成する工程と、その後、拡散領域に、不純物の
拡散深さより深くイオン注入を行い、所定のパターンの
絶縁領域を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0009】また、好ましくは、絶縁領域を空隙とする
のが好適である。そして、この発明の発光ダイオードア
レイの製造方法によれば、先ず、第2導電型を決定する
不純物を第1導電型の化合物半導体基板中に拡散させて
第2導電型の拡散領域を形成する工程と、その後、化合
物半導体基板を、不純物の拡散深さより深く、所定のパ
ターンでエッチングして空隙からなる絶縁領域を形成す
る工程とを含むことを特徴とする。
のが好適である。そして、この発明の発光ダイオードア
レイの製造方法によれば、先ず、第2導電型を決定する
不純物を第1導電型の化合物半導体基板中に拡散させて
第2導電型の拡散領域を形成する工程と、その後、化合
物半導体基板を、不純物の拡散深さより深く、所定のパ
ターンでエッチングして空隙からなる絶縁領域を形成す
る工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
【作用】上述したこの発明の発光ダイオードアレイによ
れば、第1導電型の化合物半導体基板の表面に、複数の
第2導電型の拡散領域が互いに離間して配列されてい
る。そして、この第2導電型の拡散領域は、基板の表面
に設けられた絶縁領域によって隣接する拡散領域から分
離されている。そして、拡散領域と絶縁領域との境界面
は基板に対して実質的に垂直になっている。すなわち、
横方向の拡散領域は見られない。
れば、第1導電型の化合物半導体基板の表面に、複数の
第2導電型の拡散領域が互いに離間して配列されてい
る。そして、この第2導電型の拡散領域は、基板の表面
に設けられた絶縁領域によって隣接する拡散領域から分
離されている。そして、拡散領域と絶縁領域との境界面
は基板に対して実質的に垂直になっている。すなわち、
横方向の拡散領域は見られない。
【0011】このような発光ダイオードアレイを製造す
る場合には、第1の方法では、先ず、不純物を基板中に
拡散して拡散領域を形成し、その後、拡散領域に拡散深
さより深く所定のパターンでイオンを注入する。そし
て、イオン注入により拡散領域が絶縁領域に変化し、拡
散領域は絶縁領域によって分離される。この場合、イオ
ンは基板の表面に垂直に注入され、注入されたイオンは
横方向には移動しないので、拡散領域と絶縁領域との境
界面は基板の表面に対して実質的に垂直になる。従っ
て、横方向の拡散領域は生じない。また、イオンは所定
のマスクパターンから露出している拡散領域に注入され
る。従って、このマスクパターンによりイオン注入のパ
ターン、すなわち拡散領域のパターン(要するに発光ダ
イオードアレイパターン)が決まる。そして、イオン注
入領域は、1μm程度の精度で形成することができるた
め、発光ダイオードアレイの隣接するドット端間の距離
を数μm程度にすることが出来る。
る場合には、第1の方法では、先ず、不純物を基板中に
拡散して拡散領域を形成し、その後、拡散領域に拡散深
さより深く所定のパターンでイオンを注入する。そし
て、イオン注入により拡散領域が絶縁領域に変化し、拡
散領域は絶縁領域によって分離される。この場合、イオ
ンは基板の表面に垂直に注入され、注入されたイオンは
横方向には移動しないので、拡散領域と絶縁領域との境
界面は基板の表面に対して実質的に垂直になる。従っ
て、横方向の拡散領域は生じない。また、イオンは所定
のマスクパターンから露出している拡散領域に注入され
る。従って、このマスクパターンによりイオン注入のパ
ターン、すなわち拡散領域のパターン(要するに発光ダ
イオードアレイパターン)が決まる。そして、イオン注
入領域は、1μm程度の精度で形成することができるた
め、発光ダイオードアレイの隣接するドット端間の距離
を数μm程度にすることが出来る。
【0012】また、第2の方法では、不純物を基板中に
拡散して拡散領域を形成し、その後、拡散領域形成済み
の基板を拡散深さより深く所定のパターンでエッチング
する。そして、エッチングによって拡散領域が空隙によ
り分離される。この場合、拡散領域形成済みの基板は、
表面に対して垂直にエッチングされるため、拡散領域と
空隙である絶縁領域との境界面は基板に対して実質的に
垂直になる。従って、横方向の拡散領域は生じない。ま
た、所定のマスクパターンから露出している拡散領域形
成済みの基板がエッチングされる。従って、このマスク
パターンによりエッチングのパターン、すなわち拡散領
域のパターン(要するに発光ダイオードアレイパター
ン)が決まる。そして、エッチング領域は、1μm程度
の精度で形成することができるため、発光ダイオードア
レイの隣接するドット端間の距離を数μm程度にするこ
とが出来る。
拡散して拡散領域を形成し、その後、拡散領域形成済み
の基板を拡散深さより深く所定のパターンでエッチング
する。そして、エッチングによって拡散領域が空隙によ
り分離される。この場合、拡散領域形成済みの基板は、
表面に対して垂直にエッチングされるため、拡散領域と
空隙である絶縁領域との境界面は基板に対して実質的に
垂直になる。従って、横方向の拡散領域は生じない。ま
た、所定のマスクパターンから露出している拡散領域形
成済みの基板がエッチングされる。従って、このマスク
パターンによりエッチングのパターン、すなわち拡散領
域のパターン(要するに発光ダイオードアレイパター
ン)が決まる。そして、エッチング領域は、1μm程度
の精度で形成することができるため、発光ダイオードア
レイの隣接するドット端間の距離を数μm程度にするこ
とが出来る。
【0013】以上のような第1および第2の方法を用い
て、発光ダイオードアレイを製造する場合、得られる発
光ダイオードアレイのドット間隔を、イオン注入の精度
やエッチングの精度、すなわちマスクパターンを形成す
る精度によって定めることが出来る。そして、マスクパ
ターンは1μm程度の精度で形成することが出来る。従
って、高密度の発光ダイオードアレイの製造が可能にな
る。
て、発光ダイオードアレイを製造する場合、得られる発
光ダイオードアレイのドット間隔を、イオン注入の精度
やエッチングの精度、すなわちマスクパターンを形成す
る精度によって定めることが出来る。そして、マスクパ
ターンは1μm程度の精度で形成することが出来る。従
って、高密度の発光ダイオードアレイの製造が可能にな
る。
【0014】また、横方向への不純物の拡散を考慮する
必要がないため、隣接するPN接合がつながり、ドット
間がショートするという問題がなく、さらに、ドットに
よって形状が異なるためにドットの光量にばらつきが生
じるという問題、ドットの発光形状に異常が生じるとい
う問題がない。
必要がないため、隣接するPN接合がつながり、ドット
間がショートするという問題がなく、さらに、ドットに
よって形状が異なるためにドットの光量にばらつきが生
じるという問題、ドットの発光形状に異常が生じるとい
う問題がない。
【0015】また、不純物を基板中に拡散した後、拡散
領域を絶縁領域によって分離するので、形成しようとす
るアレイパターンについて個別に拡散の条件を最適化し
なければならないという問題がなく、拡散の制御が容易
になる。
領域を絶縁領域によって分離するので、形成しようとす
るアレイパターンについて個別に拡散の条件を最適化し
なければならないという問題がなく、拡散の制御が容易
になる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例を
説明する。これらの図面において、各構成成分は、この
発明が理解出来る程度に各構成成分の形状、大きさ、お
よび配置関係を概略的に示してあるにすぎない。また、
説明に用いる各図において、同様な構成成分については
同一の番号を付して示してある。また、以下の説明で述
べる、使用材料、形成方法および膜厚等の数値的条件
は、この発明の好適例にすぎない。従って、この発明が
これらの条件にのみ限定されるものではないことは理解
されたい。
説明する。これらの図面において、各構成成分は、この
発明が理解出来る程度に各構成成分の形状、大きさ、お
よび配置関係を概略的に示してあるにすぎない。また、
説明に用いる各図において、同様な構成成分については
同一の番号を付して示してある。また、以下の説明で述
べる、使用材料、形成方法および膜厚等の数値的条件
は、この発明の好適例にすぎない。従って、この発明が
これらの条件にのみ限定されるものではないことは理解
されたい。
【0017】1.第1実施例 図1は第1実施例の発光ダイオードアレイを示す概略的
な平面図である。図2は図1のI−I線に沿って取った
要部断面図(ただし切り口の図)である。図3は図1の
II−II線に沿って取った要部断面図(ただし切り口の
図)である。図4(A)〜(C)、図5(A)および
(B)は図1のI−I線に沿って取った、第1実施例の
発光ダイオードアレイの製造工程中の主な工程でとり得
る構造体の様子を断面図(ただし切り口の図)によって
示した工程図である。なお、以下の説明において発光ダ
イオードアレイおよびその製造方法について併せて説明
する。また、この第1実施例では発光ダイオードを3個
しか示していないが、実際には多数の発光ダイオードが
配列している。また、図面中、各符号は一部分にのみ付
している場合がある。
な平面図である。図2は図1のI−I線に沿って取った
要部断面図(ただし切り口の図)である。図3は図1の
II−II線に沿って取った要部断面図(ただし切り口の
図)である。図4(A)〜(C)、図5(A)および
(B)は図1のI−I線に沿って取った、第1実施例の
発光ダイオードアレイの製造工程中の主な工程でとり得
る構造体の様子を断面図(ただし切り口の図)によって
示した工程図である。なお、以下の説明において発光ダ
イオードアレイおよびその製造方法について併せて説明
する。また、この第1実施例では発光ダイオードを3個
しか示していないが、実際には多数の発光ダイオードが
配列している。また、図面中、各符号は一部分にのみ付
している場合がある。
【0018】発光ダイオードアレイを製造する場合、先
ず、第1導電型(ここではn型)の化合物半導体基板1
1中に、第2導電型(ここではp型)を決定する不純物
を拡散させて第2導電型の拡散領域13を形成する(図
4(A))。
ず、第1導電型(ここではn型)の化合物半導体基板1
1中に、第2導電型(ここではp型)を決定する不純物
を拡散させて第2導電型の拡散領域13を形成する(図
4(A))。
【0019】そのため、最初に、この第1実施例では、
例えば、n型のGaAs0.8 P0.2エピタキシャル基板
(n型の化合物半導体基板11)の全面上に拡散源膜1
5およびアニールキャップ膜17を順次に形成する。拡
散源膜15として、例えば、200〜2000Åの厚さ
のZnOおよびSiO2 の混合膜(以下、ZnO/Si
O2 混合膜と称する場合がある。)を用いる。ここで
は、Znが第2導電型を決定する不純物である。そし
て、このZnO/SiO2 混合膜はZnOとSiO2 と
からなるターゲットのスパッタリングによって形成す
る。また、アニールキャップ膜17として、例えば、2
00〜2000Åの厚さのAl2 O3 膜やAlN膜など
を用いる。そして、このAl2 O3 膜やAlN膜はスパ
ッタリングによって形成する。
例えば、n型のGaAs0.8 P0.2エピタキシャル基板
(n型の化合物半導体基板11)の全面上に拡散源膜1
5およびアニールキャップ膜17を順次に形成する。拡
散源膜15として、例えば、200〜2000Åの厚さ
のZnOおよびSiO2 の混合膜(以下、ZnO/Si
O2 混合膜と称する場合がある。)を用いる。ここで
は、Znが第2導電型を決定する不純物である。そし
て、このZnO/SiO2 混合膜はZnOとSiO2 と
からなるターゲットのスパッタリングによって形成す
る。また、アニールキャップ膜17として、例えば、2
00〜2000Åの厚さのAl2 O3 膜やAlN膜など
を用いる。そして、このAl2 O3 膜やAlN膜はスパ
ッタリングによって形成する。
【0020】その後、この第1実施例では、例えば、基
板11、拡散源膜15およびアニールキャプ膜17から
なる構造体を窒素雰囲気中で700℃の基板温度で1時
間熱処理することにより、n型の化合物半導体基板11
中にZnを拡散させ、拡散深さが1.0μm程度であ
り、Zn濃度が5×1019〜1×1020cm-3程度のp
型の拡散領域13を形成して図4(A)に示す構造体を
得る。この場合、熱処理する温度および時間により、所
望の拡散深さに設定することができる。
板11、拡散源膜15およびアニールキャプ膜17から
なる構造体を窒素雰囲気中で700℃の基板温度で1時
間熱処理することにより、n型の化合物半導体基板11
中にZnを拡散させ、拡散深さが1.0μm程度であ
り、Zn濃度が5×1019〜1×1020cm-3程度のp
型の拡散領域13を形成して図4(A)に示す構造体を
得る。この場合、熱処理する温度および時間により、所
望の拡散深さに設定することができる。
【0021】次に、拡散領域13に、不純物の拡散深さ
より深くイオンを注入し、所定のパターンの絶縁領域2
1を形成する(図4(C))。
より深くイオンを注入し、所定のパターンの絶縁領域2
1を形成する(図4(C))。
【0022】そのため、最初に、この第1実施例では、
公知のリソグラフィー技術を用いてアニールキャップ膜
17および拡散源膜15をパターニングする(図4
(B))。この場合、マスクとして所定の形状にパター
ニングされたレジスト膜19aを使用する。アニールキ
ャップ膜17のエッチングには熱りん酸を用い、拡散源
膜15のエッチングにはバッファードフッ酸(Buff
ered HF)を用いた。なお、図中、15aはパタ
ーニング済み拡散源膜、17aはパターニング済みキャ
ップ膜、19aはパターニング済みレジスト膜を示す。
公知のリソグラフィー技術を用いてアニールキャップ膜
17および拡散源膜15をパターニングする(図4
(B))。この場合、マスクとして所定の形状にパター
ニングされたレジスト膜19aを使用する。アニールキ
ャップ膜17のエッチングには熱りん酸を用い、拡散源
膜15のエッチングにはバッファードフッ酸(Buff
ered HF)を用いた。なお、図中、15aはパタ
ーニング済み拡散源膜、17aはパターニング済みキャ
ップ膜、19aはパターニング済みレジスト膜を示す。
【0023】その後、これら膜(15a、17a、19
a)からなるパターン間に露出している拡散領域13の
部分にイオンを注入し、所定のパターンの絶縁領域21
を形成する(図4(C))。イオン注入(ion im
plantation)に用いるイオンとして、例えば
プロトンを用い、その際のドーズ量を約10cm-2、入
射イオンビームエネルギーを約0.5MeVとした。そ
して、基板11に垂直に入射したイオンが止まるまでの
距離が最大約2μmであり、不純物の拡散深さより深く
イオンが注入される。その結果、拡散領域13が絶縁領
域21によって分離される。また、注入されたイオンは
横方向へは移動しないので、拡散領域13と絶縁領域2
1との境界面23は基板11の表面に対して実質的に垂
直になっている。なお、イオン注入に用いるイオンとし
て酸素イオン(O2-)、炭素イオン(C+ )などを用い
ることもできる。なお、図4(C)中の矢印は、イオン
の注入方向を示している。
a)からなるパターン間に露出している拡散領域13の
部分にイオンを注入し、所定のパターンの絶縁領域21
を形成する(図4(C))。イオン注入(ion im
plantation)に用いるイオンとして、例えば
プロトンを用い、その際のドーズ量を約10cm-2、入
射イオンビームエネルギーを約0.5MeVとした。そ
して、基板11に垂直に入射したイオンが止まるまでの
距離が最大約2μmであり、不純物の拡散深さより深く
イオンが注入される。その結果、拡散領域13が絶縁領
域21によって分離される。また、注入されたイオンは
横方向へは移動しないので、拡散領域13と絶縁領域2
1との境界面23は基板11の表面に対して実質的に垂
直になっている。なお、イオン注入に用いるイオンとし
て酸素イオン(O2-)、炭素イオン(C+ )などを用い
ることもできる。なお、図4(C)中の矢印は、イオン
の注入方向を示している。
【0024】その後、パターニング済みレジスト膜19
a、パターニング済みキャップ膜17aおよびパターニ
ング済み拡散源膜15aを全て除去し、然る後、基板1
1上に開口部25aを有する層間絶縁膜25を形成する
(図5(A))。このパターニング済みレジスト膜19
a、パターニング済みキャップ膜17aおよびパターニ
ング済み拡散源膜15aの除去にはそれぞれレジスト剥
離液、熱りん酸、バッファードフッ酸を用いる。また、
層間絶縁膜25として、例えば、1000Åの厚さのS
iN膜を用い、このSiN膜はプラズマCVD法によっ
て形成する。この他、層間絶縁膜25として、AlN
膜、Al2 O3 膜およびSiO2 膜から選ばれたいずれ
か1種または2種以上の組み合わせの膜を用いることも
できる。そして、開口部25aは、所定の形状にパター
ニングされたレジスト膜(図示していない)をマスクと
して、バッファードフッ酸を用いたエッチングにより形
成する。ただし、層間絶縁膜としてSiO2 膜を用いる
場合にもバッファードフッ酸を用いてエッチングする
が、層間絶縁膜としてAl2 O3 膜およびAlN膜を用
いる場合には熱りん酸を用いてエッチングする。また、
SiN膜では、このエッチング工程をCF4 ガスとO2
ガスとの混合ガスを使用したドライエッチングで行って
もよい。この開口部25aは絶縁領域21によって分離
されている拡散領域13が露出するように位置決め形成
する。なお、開口部25を形成した後、レジスト膜を除
去する。レジスト膜の除去にはレジスト剥離液を用い
る。
a、パターニング済みキャップ膜17aおよびパターニ
ング済み拡散源膜15aを全て除去し、然る後、基板1
1上に開口部25aを有する層間絶縁膜25を形成する
(図5(A))。このパターニング済みレジスト膜19
a、パターニング済みキャップ膜17aおよびパターニ
ング済み拡散源膜15aの除去にはそれぞれレジスト剥
離液、熱りん酸、バッファードフッ酸を用いる。また、
層間絶縁膜25として、例えば、1000Åの厚さのS
iN膜を用い、このSiN膜はプラズマCVD法によっ
て形成する。この他、層間絶縁膜25として、AlN
膜、Al2 O3 膜およびSiO2 膜から選ばれたいずれ
か1種または2種以上の組み合わせの膜を用いることも
できる。そして、開口部25aは、所定の形状にパター
ニングされたレジスト膜(図示していない)をマスクと
して、バッファードフッ酸を用いたエッチングにより形
成する。ただし、層間絶縁膜としてSiO2 膜を用いる
場合にもバッファードフッ酸を用いてエッチングする
が、層間絶縁膜としてAl2 O3 膜およびAlN膜を用
いる場合には熱りん酸を用いてエッチングする。また、
SiN膜では、このエッチング工程をCF4 ガスとO2
ガスとの混合ガスを使用したドライエッチングで行って
もよい。この開口部25aは絶縁領域21によって分離
されている拡散領域13が露出するように位置決め形成
する。なお、開口部25を形成した後、レジスト膜を除
去する。レジスト膜の除去にはレジスト剥離液を用い
る。
【0025】その後、例えば、Al電極からなるp側電
極27を、開口部25aから露出するp型の拡散領域1
3から層間絶縁膜25上にわたって所定のパターンで形
成する。また、基板11の裏面(層間絶縁膜が設けられ
ている面と反対側の面)には、裏面研磨後にAu合金電
極からなるn側電極29を形成する(図1〜図3、図5
(B))。このようにして、発光ダイオードアレイを製
造した。
極27を、開口部25aから露出するp型の拡散領域1
3から層間絶縁膜25上にわたって所定のパターンで形
成する。また、基板11の裏面(層間絶縁膜が設けられ
ている面と反対側の面)には、裏面研磨後にAu合金電
極からなるn側電極29を形成する(図1〜図3、図5
(B))。このようにして、発光ダイオードアレイを製
造した。
【0026】以上の様にして発光ダイオードアレイを製
造する場合、得られる発光ダイオードアレイのドット間
隔を、イオン注入の精度、すなわちアニールキャップ膜
17および拡散源膜15をパターニングする際のエッチ
ングの精度によって定めることが出来る。従って、高密
度の発光ダイオードアレイの製造が可能になる。
造する場合、得られる発光ダイオードアレイのドット間
隔を、イオン注入の精度、すなわちアニールキャップ膜
17および拡散源膜15をパターニングする際のエッチ
ングの精度によって定めることが出来る。従って、高密
度の発光ダイオードアレイの製造が可能になる。
【0027】また、横方向への不純物の拡散を考慮する
必要がないため、隣接するPN接合がつながり、ドット
間がショートするという問題がない。
必要がないため、隣接するPN接合がつながり、ドット
間がショートするという問題がない。
【0028】また、発光領域、すなわち拡散領域は、イ
オン注入の際のマスクとなるパターニング済み拡散源
膜、パターニング済みキャップ膜、およびパターニング
済みレジスト膜に基づいて決まるため、ドットによって
形状が異なるためにドットの光量にばらつきが生じると
いう問題、ドットの発光形状に異常が生じるという問題
が低減する。
オン注入の際のマスクとなるパターニング済み拡散源
膜、パターニング済みキャップ膜、およびパターニング
済みレジスト膜に基づいて決まるため、ドットによって
形状が異なるためにドットの光量にばらつきが生じると
いう問題、ドットの発光形状に異常が生じるという問題
が低減する。
【0029】また、不純物を基板中に拡散した後、拡散
領域を絶縁領域によって分離するので、形成しようとす
るアレイパターンについて個別に拡散の条件を最適化し
なければならないという問題がなく、拡散の制御が容易
になる。
領域を絶縁領域によって分離するので、形成しようとす
るアレイパターンについて個別に拡散の条件を最適化し
なければならないという問題がなく、拡散の制御が容易
になる。
【0030】また、第2導電型を決定する不純物を化合
物半導体基板11中に拡散して第2導電型の拡散領域1
3を形成する場合、固相拡散を用いている。この場合、
拡散深さが浅いため、イオンを注入する深さを浅くする
ことができ、ドーズ量、入射イオンビームエネルギーの
観点からイオン注入を制御しやすい。
物半導体基板11中に拡散して第2導電型の拡散領域1
3を形成する場合、固相拡散を用いている。この場合、
拡散深さが浅いため、イオンを注入する深さを浅くする
ことができ、ドーズ量、入射イオンビームエネルギーの
観点からイオン注入を制御しやすい。
【0031】2.第2実施例 図6は第2実施例の発光ダイオードアレイを示す概略的
な平面図である。図7は図6のI−I線に沿って取った
要部断面図(ただし切り口の図)である。図8は図6の
II−II線に沿って取った要部断面図(ただし切り口の
図)である。図9(A)〜(C)、図10(A)〜
(C)は図6のI−I線に沿って取った、第2実施例の
発光ダイオードアレイの製造工程中の主な工程でとり得
る構造体の様子を断面図(ただし切り口の図)によって
示した工程図である。また、図11(A)〜(C)、図
12(A)〜(C)は、図9(A)〜(C)、図10
(A)〜(C)にそれぞれ対応していて発光ダイオード
アレイの製造工程中の主な工程でとり得る構造体の様子
を平面図によって示した工程図である。また、図13
(A)〜(C)、図14(A)および(B)は、図9
(A)〜(C)、図10(A)〜(C)にそれぞれ対応
していて、図6のII−II線に沿って取った、発光ダイオ
ードアレイの製造工程中の主な工程でとり得る構造体の
様子を断面図(ただし切り口の図)によって示した工程
図である。ただし、図14(B)は図10(B)および
(C)に対応している。なお、以下の説明において、発
光ダイオードアレイおよびその製造方法について併せて
説明する。また、この第2実施例では、各ドットが一直
線状に配列している発光ダイオードアレイについて説明
する。このような発光ダイオードアレイはプリンターヘ
ッドなどに用いられる。また、この第2実施例では発光
ダイオードアレイを3個しか示していないが、実際には
多数の発光ダイオードが配列している。また、図面中、
各符号は一部分にのみ付している場合がある。また、図
6および図12中の絶縁領域21には、断面図ではない
がハッチングを付して示している。
な平面図である。図7は図6のI−I線に沿って取った
要部断面図(ただし切り口の図)である。図8は図6の
II−II線に沿って取った要部断面図(ただし切り口の
図)である。図9(A)〜(C)、図10(A)〜
(C)は図6のI−I線に沿って取った、第2実施例の
発光ダイオードアレイの製造工程中の主な工程でとり得
る構造体の様子を断面図(ただし切り口の図)によって
示した工程図である。また、図11(A)〜(C)、図
12(A)〜(C)は、図9(A)〜(C)、図10
(A)〜(C)にそれぞれ対応していて発光ダイオード
アレイの製造工程中の主な工程でとり得る構造体の様子
を平面図によって示した工程図である。また、図13
(A)〜(C)、図14(A)および(B)は、図9
(A)〜(C)、図10(A)〜(C)にそれぞれ対応
していて、図6のII−II線に沿って取った、発光ダイオ
ードアレイの製造工程中の主な工程でとり得る構造体の
様子を断面図(ただし切り口の図)によって示した工程
図である。ただし、図14(B)は図10(B)および
(C)に対応している。なお、以下の説明において、発
光ダイオードアレイおよびその製造方法について併せて
説明する。また、この第2実施例では、各ドットが一直
線状に配列している発光ダイオードアレイについて説明
する。このような発光ダイオードアレイはプリンターヘ
ッドなどに用いられる。また、この第2実施例では発光
ダイオードアレイを3個しか示していないが、実際には
多数の発光ダイオードが配列している。また、図面中、
各符号は一部分にのみ付している場合がある。また、図
6および図12中の絶縁領域21には、断面図ではない
がハッチングを付して示している。
【0032】発光ダイオードアレイを製造する場合、先
ず、第1導電型(ここではn型)の化合物半導体基板1
1中に、第2導電型(ここではp型)を決定する不純物
を拡散させて第2導電型の拡散領域13を形成する(図
9(A)、図11(A)、図13(A))。各ドットが
一直線状に配列している発光ダイオードアレイを製造す
るため、この第2実施例では、例えば、n型のGaAs
0.8 P0.2 エピタキシャル基板(n型の化合物半導体基
板11)11中に、一直線状の拡散領域13を形成す
る。
ず、第1導電型(ここではn型)の化合物半導体基板1
1中に、第2導電型(ここではp型)を決定する不純物
を拡散させて第2導電型の拡散領域13を形成する(図
9(A)、図11(A)、図13(A))。各ドットが
一直線状に配列している発光ダイオードアレイを製造す
るため、この第2実施例では、例えば、n型のGaAs
0.8 P0.2 エピタキシャル基板(n型の化合物半導体基
板11)11中に、一直線状の拡散領域13を形成す
る。
【0033】そのため、最初に、この第2実施例では一
直線状の拡散窓31aを有する拡散マスク31を基板1
1上に形成し、然る後、拡散窓31aから露出する基板
11の部分および拡散マスク31を覆う拡散源膜15お
よびアニールキャップ膜17を順次に形成する。この場
合、拡散マスク31として、例えば、厚さ2000Åμ
mのAlN膜を用いる。そして、拡散窓31aは、公知
のリソグラフィー技術を用いて形成し、拡散マスクのエ
ッチングには熱りん酸を用いる。また、第1実施例の場
合と同様に、拡散源膜15として、例えば、200〜2
000Åの厚さのZnO/SiO2 混合膜を用い、アニ
ールキャップ膜17として、例えば、200〜2000
Åの厚さのAl2 O3 膜やAlN膜などを用いる。
直線状の拡散窓31aを有する拡散マスク31を基板1
1上に形成し、然る後、拡散窓31aから露出する基板
11の部分および拡散マスク31を覆う拡散源膜15お
よびアニールキャップ膜17を順次に形成する。この場
合、拡散マスク31として、例えば、厚さ2000Åμ
mのAlN膜を用いる。そして、拡散窓31aは、公知
のリソグラフィー技術を用いて形成し、拡散マスクのエ
ッチングには熱りん酸を用いる。また、第1実施例の場
合と同様に、拡散源膜15として、例えば、200〜2
000Åの厚さのZnO/SiO2 混合膜を用い、アニ
ールキャップ膜17として、例えば、200〜2000
Åの厚さのAl2 O3 膜やAlN膜などを用いる。
【0034】その後、第1実施例の場合と同様に、基板
11中にZnを拡散させ、拡散領域13を形成する(図
9(A)、図11(A)、図13(A))。
11中にZnを拡散させ、拡散領域13を形成する(図
9(A)、図11(A)、図13(A))。
【0035】その後、アニールキャップ膜17および拡
散源膜15を除去して、拡散窓31aから拡散領域13
を露出させる(図9(B)、図11(B)、図13
(B))。アニールキャップ膜17および拡散源膜15
の除去には、それぞれ熱りん酸、バッファードフッ酸を
用いる。
散源膜15を除去して、拡散窓31aから拡散領域13
を露出させる(図9(B)、図11(B)、図13
(B))。アニールキャップ膜17および拡散源膜15
の除去には、それぞれ熱りん酸、バッファードフッ酸を
用いる。
【0036】その後、例えば、Al電極からなるp側電
極27を、拡散窓31aから露出するp型の拡散領域1
3から拡散マスク31上にわたって所定のパターンで形
成する(図9(C)、図11(C)、図13(C))。
そして、p側電極27は、拡散領域13の長手方向に一
定の間隔で設けられている。
極27を、拡散窓31aから露出するp型の拡散領域1
3から拡散マスク31上にわたって所定のパターンで形
成する(図9(C)、図11(C)、図13(C))。
そして、p側電極27は、拡散領域13の長手方向に一
定の間隔で設けられている。
【0037】次に、拡散領域13に、不純物の拡散深さ
より深くイオンを注入し、所定のパターンの絶縁領域1
3を形成する(図10(A)および(B)、図12
(A)および(B)、図14(A)および(B))。
より深くイオンを注入し、所定のパターンの絶縁領域1
3を形成する(図10(A)および(B)、図12
(A)および(B)、図14(A)および(B))。
【0038】そのため、最初に、この第2実施例では、
p側電極27の間に開口部33aを有するレジスト膜3
3を、拡散窓31aから露出する拡散領域13の部分、
拡散マスク31およびp側電極27を覆う様に形成する
((図10(A)、図12(A)、図14(A))。
p側電極27の間に開口部33aを有するレジスト膜3
3を、拡散窓31aから露出する拡散領域13の部分、
拡散マスク31およびp側電極27を覆う様に形成する
((図10(A)、図12(A)、図14(A))。
【0039】その後、第1実施例の場合と同様に、開口
部33aから露出している拡散領域13の部分にイオン
を注入して、絶縁領域21を形成する((図10
(B)、図12(B)、図14(B))。その結果、拡
散領域13が絶縁領域21によって分離される。また、
注入されたイオンは横方向へは移動しないので、拡散領
域13と絶縁領域21との境界面23は基板11の表面
に対して実質的に垂直になっている。なお、図10
(B)中の矢印は、イオンの注入方向を示している。
部33aから露出している拡散領域13の部分にイオン
を注入して、絶縁領域21を形成する((図10
(B)、図12(B)、図14(B))。その結果、拡
散領域13が絶縁領域21によって分離される。また、
注入されたイオンは横方向へは移動しないので、拡散領
域13と絶縁領域21との境界面23は基板11の表面
に対して実質的に垂直になっている。なお、図10
(B)中の矢印は、イオンの注入方向を示している。
【0040】その後、レジスト膜33を除去する。レジ
スト膜の除去にはレジスト剥離液を用いる。そして、基
板11の裏面を研磨後にAu合金電極からなるn側電極
29を形成する(図6〜図8、図10(C)、図12
(C)、図14(B))。このようにして、発光ダイオ
ードアレイを製造した。
スト膜の除去にはレジスト剥離液を用いる。そして、基
板11の裏面を研磨後にAu合金電極からなるn側電極
29を形成する(図6〜図8、図10(C)、図12
(C)、図14(B))。このようにして、発光ダイオ
ードアレイを製造した。
【0041】以上の様にして発光ダイオードアレイを製
造する場合、第1実施例の場合と同様な効果を得ること
が出来る。
造する場合、第1実施例の場合と同様な効果を得ること
が出来る。
【0042】第3実施例 図15(A)および(B)は第3実施例の発光ダイオー
ドアレイの製造工程中の主な工程でとり得る構造体の様
子を断面図(ただし切り口の図)によって示した工程図
である。なお、以下の説明において、発光ダイオードア
レイおよびその製造方法について併せて説明する。ま
た、図面中、各符号は一部分にのみ付している場合があ
る。
ドアレイの製造工程中の主な工程でとり得る構造体の様
子を断面図(ただし切り口の図)によって示した工程図
である。なお、以下の説明において、発光ダイオードア
レイおよびその製造方法について併せて説明する。ま
た、図面中、各符号は一部分にのみ付している場合があ
る。
【0043】第1実施例の発光ダイオードの製造工程中
において、拡散領域13の一部分に、不純物の拡散深さ
よりも深くイオンを注入して所定のパターンの絶縁領域
21を形成している。その結果、拡散領域13が絶縁領
域21によって分離される。これに対して、この第3実
施例では、拡散深さよりも深く、基板11を所定のパタ
ーンでエッチングして空隙からなる絶縁領域21を形成
し、拡散領域13を絶縁領域21によって分離する場合
について説明する。
において、拡散領域13の一部分に、不純物の拡散深さ
よりも深くイオンを注入して所定のパターンの絶縁領域
21を形成している。その結果、拡散領域13が絶縁領
域21によって分離される。これに対して、この第3実
施例では、拡散深さよりも深く、基板11を所定のパタ
ーンでエッチングして空隙からなる絶縁領域21を形成
し、拡散領域13を絶縁領域21によって分離する場合
について説明する。
【0044】発光ダイオードアレイを製造する場合、こ
の第3実施例では、先ず、第1実施例の場合と同様に、
拡散深さが1μmの拡散領域13を形成する。
の第3実施例では、先ず、第1実施例の場合と同様に、
拡散深さが1μmの拡散領域13を形成する。
【0045】次に、化合物半導体基板11を、不純物の
拡散深さより深く、所定のパターンでエッチングして空
隙からなる絶縁領域21を形成する(図15(A))。
拡散深さより深く、所定のパターンでエッチングして空
隙からなる絶縁領域21を形成する(図15(A))。
【0046】そのため、最初に、この第3実施例では、
第1実施例の場合と同様に、アニールキャップ膜17お
よび拡散源膜15をパターニングする。
第1実施例の場合と同様に、アニールキャップ膜17お
よび拡散源膜15をパターニングする。
【0047】その後、これら膜(15a、17a、19
a)からなるパターン間に露出している拡散領域13の
部分、すなわち化合物半導体基板11をエッチングし
て、空隙からなる絶縁領域21を形成する(図15
(A))。化合物半導体基板11のエッチングは、例え
ば、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより行う。
そして、化合物半導体基板11を垂直方向に2μmエッ
チングした。エッチングの深さが不純物の拡散深さより
深いため、拡散領域13が絶縁領域21によって分離さ
れる。そして、このドライエッチングによって基板11
は実質的に垂直にエッチングされるので、拡散領域13
と絶縁領域21との境界面23は基板11の表面に対し
て実質的に垂直になっている。
a)からなるパターン間に露出している拡散領域13の
部分、すなわち化合物半導体基板11をエッチングし
て、空隙からなる絶縁領域21を形成する(図15
(A))。化合物半導体基板11のエッチングは、例え
ば、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより行う。
そして、化合物半導体基板11を垂直方向に2μmエッ
チングした。エッチングの深さが不純物の拡散深さより
深いため、拡散領域13が絶縁領域21によって分離さ
れる。そして、このドライエッチングによって基板11
は実質的に垂直にエッチングされるので、拡散領域13
と絶縁領域21との境界面23は基板11の表面に対し
て実質的に垂直になっている。
【0048】その後、第1実施例の場合と同様に、パタ
ーニング済みレジスト膜19a、パターニング済みキャ
ップ膜17aおよびパターニング済み拡散源膜15aを
全て除去し、然る後、基板11上に開口部25aを有す
る層間絶縁膜25を形成する。この場合、基板11表面
の凸部分を覆うことを考慮して、常圧CVD法により形
成した厚さ3000ÅのPSG膜(リン(P)含有Si
O2 膜)を層間絶縁膜25として用いた。そして、開口
部25aは、所定の形状にパターニングされたレジスト
膜(図示していない)をマスクとして、バッファードフ
ッ酸を用いて形成した。
ーニング済みレジスト膜19a、パターニング済みキャ
ップ膜17aおよびパターニング済み拡散源膜15aを
全て除去し、然る後、基板11上に開口部25aを有す
る層間絶縁膜25を形成する。この場合、基板11表面
の凸部分を覆うことを考慮して、常圧CVD法により形
成した厚さ3000ÅのPSG膜(リン(P)含有Si
O2 膜)を層間絶縁膜25として用いた。そして、開口
部25aは、所定の形状にパターニングされたレジスト
膜(図示していない)をマスクとして、バッファードフ
ッ酸を用いて形成した。
【0049】その後、第1実施例の場合と同様に、p側
電極27およびn側電極29を形成する(図15
(B))。このようにして、発光ダイオードアレイを製
造した。
電極27およびn側電極29を形成する(図15
(B))。このようにして、発光ダイオードアレイを製
造した。
【0050】以上の様にして発光ダイオードアレイを製
造する場合、第1実施例の場合と同様に、得られる発光
ダイオードアレイのドット間隔を化合物半導体基板11
のエッチングの精度によって定めることが出来る。従っ
て、高密度の発光ダイオードアレイの製造が可能にな
る。
造する場合、第1実施例の場合と同様に、得られる発光
ダイオードアレイのドット間隔を化合物半導体基板11
のエッチングの精度によって定めることが出来る。従っ
て、高密度の発光ダイオードアレイの製造が可能にな
る。
【0051】また、ドット間がショートするという問
題、ドットの光量にばらつきが生じるという問題、ドッ
トの発光形状に異常が生じるという問題およびアレイパ
ターンについて個別に拡散の条件を最適化しなければな
らないという問題も、第1実施例の場合と同様に解決す
ることが出来る。
題、ドットの光量にばらつきが生じるという問題、ドッ
トの発光形状に異常が生じるという問題およびアレイパ
ターンについて個別に拡散の条件を最適化しなければな
らないという問題も、第1実施例の場合と同様に解決す
ることが出来る。
【0052】また、第2導電型を決定する不純物を化合
物半導体基板11中に拡散して第2導電型の拡散領域1
3を形成する場合、固相拡散を用いている。この場合、
拡散深さが浅いため、化合物半導体基板11のエッチン
グの深さを浅くすることが出来る。そして、層間絶縁膜
のカバレッジも良好に制御することが出来る。
物半導体基板11中に拡散して第2導電型の拡散領域1
3を形成する場合、固相拡散を用いている。この場合、
拡散深さが浅いため、化合物半導体基板11のエッチン
グの深さを浅くすることが出来る。そして、層間絶縁膜
のカバレッジも良好に制御することが出来る。
【0053】4.第4実施例 図16(A)および(B)は第4実施例の発光ダイオー
ドアレイの製造工程中の主な工程でとり得る構造体の様
子を断面図(ただし切り口の図)によって示した工程図
である。なお、以下の説明において、発光ダイオードア
レイおよびその製造方法について併せて説明する。ま
た、この第4実施例では、各ドットが一直線状に配列し
ている発光ダイオードアレイについて説明する。また、
図面中、各符号は一部分にのみ付している場合がある。
ドアレイの製造工程中の主な工程でとり得る構造体の様
子を断面図(ただし切り口の図)によって示した工程図
である。なお、以下の説明において、発光ダイオードア
レイおよびその製造方法について併せて説明する。ま
た、この第4実施例では、各ドットが一直線状に配列し
ている発光ダイオードアレイについて説明する。また、
図面中、各符号は一部分にのみ付している場合がある。
【0054】第2実施例の発光ダイオードの製造工程中
において、拡散領域13の一部分に、不純物の拡散深さ
よりも深くイオンを注入して所定のパターンの絶縁領域
21を形成している。その結果、拡散領域13が絶縁領
域21によって分離される。これに対して、この第4実
施例では、拡散深さよりも深く、基板11を所定のパタ
ーンでエッチングして空隙からなる絶縁領域21を形成
し、拡散領域13を絶縁領域21によって分離する場合
について説明する。
において、拡散領域13の一部分に、不純物の拡散深さ
よりも深くイオンを注入して所定のパターンの絶縁領域
21を形成している。その結果、拡散領域13が絶縁領
域21によって分離される。これに対して、この第4実
施例では、拡散深さよりも深く、基板11を所定のパタ
ーンでエッチングして空隙からなる絶縁領域21を形成
し、拡散領域13を絶縁領域21によって分離する場合
について説明する。
【0055】発光ダイオードアレイを製造する場合、こ
の第4実施例では、先ず、第2実施例の場合と同様に、
拡散領域13およびp側電極27を形成する。
の第4実施例では、先ず、第2実施例の場合と同様に、
拡散領域13およびp側電極27を形成する。
【0056】次に、化合物半導体基板11を、不純物の
拡散深さより深く、所定のパターンでエッチングして空
隙からなる絶縁領域21を形成する(図16(A))。
拡散深さより深く、所定のパターンでエッチングして空
隙からなる絶縁領域21を形成する(図16(A))。
【0057】そのため、最初に、この第4実施例では、
第2実施例の場合と同様に、p側電極27の間に開口部
33aを有するレジスト膜33を形成する。
第2実施例の場合と同様に、p側電極27の間に開口部
33aを有するレジスト膜33を形成する。
【0058】その後、第3実施例の場合と同様に、開口
部33aから露出している拡散領域13の部分、すなわ
ち化合物半導体基板11をエッチングして、空隙からな
る絶縁領域21を形成する(図16(A))。エッチン
グ深さが不純物の拡散深さより深いため、拡散領域13
が絶縁領域21によって分離される。そして、拡散領域
と絶縁領域との境界面23は基板11に対して実質的に
垂直になっている。
部33aから露出している拡散領域13の部分、すなわ
ち化合物半導体基板11をエッチングして、空隙からな
る絶縁領域21を形成する(図16(A))。エッチン
グ深さが不純物の拡散深さより深いため、拡散領域13
が絶縁領域21によって分離される。そして、拡散領域
と絶縁領域との境界面23は基板11に対して実質的に
垂直になっている。
【0059】その後、第2実施例の場合と同様に、レジ
スト膜33の除去、n側電極29の形成を行う(図16
(B))。このようにして、発光ダイオードアレイを製
造した。
スト膜33の除去、n側電極29の形成を行う(図16
(B))。このようにして、発光ダイオードアレイを製
造した。
【0060】以上の様にして発光ダイオードアレイを製
造する場合、第3実施例の場合と同様な効果を得ること
が出来る。
造する場合、第3実施例の場合と同様な効果を得ること
が出来る。
【0061】この発明は、上述した各実施例に限定され
るものではないことは明らかである。例えば、これらの
実施例では、基板としてGaAsPエピタキシャル基板
を用いているが、例えば、GaAlAs基板、GaP基
板、GaAsInP基板などを用いても良い。また、基
板としてp型基板を用いても良い。
るものではないことは明らかである。例えば、これらの
実施例では、基板としてGaAsPエピタキシャル基板
を用いているが、例えば、GaAlAs基板、GaP基
板、GaAsInP基板などを用いても良い。また、基
板としてp型基板を用いても良い。
【0062】また、これらの実施例では、拡散源膜とし
てスパッタリングによって形成したZnO/SiO2 混
合膜を用いているが、不純物となるZnを含む膜であれ
ば良く、例えば、ZnO膜を用いても良い。また、不純
物はZnに限らず他の不純物を用いても良い。
てスパッタリングによって形成したZnO/SiO2 混
合膜を用いているが、不純物となるZnを含む膜であれ
ば良く、例えば、ZnO膜を用いても良い。また、不純
物はZnに限らず他の不純物を用いても良い。
【0063】また、これらの実施例では、第2導電型を
決定する不純物を化合物半導体基板中に拡散して第2導
電型の拡散領域を形成する場合、固相拡散を用いている
が、気相拡散を用いても良い。
決定する不純物を化合物半導体基板中に拡散して第2導
電型の拡散領域を形成する場合、固相拡散を用いている
が、気相拡散を用いても良い。
【0064】また、第3および第4実施例では、化合物
半導体基板をエッチングして、空隙からなる絶縁領域を
形成する場合、ドライエッチングを用いているが、ドッ
トの光量にばらつきが生じるという問題、ドットの発光
形状に異常が生じるという問題およびアレイパターンに
ついて個別に拡散の条件を最適化しなければならないと
いう問題を解決するためには、ウェットエッチングを用
いても良い。
半導体基板をエッチングして、空隙からなる絶縁領域を
形成する場合、ドライエッチングを用いているが、ドッ
トの光量にばらつきが生じるという問題、ドットの発光
形状に異常が生じるという問題およびアレイパターンに
ついて個別に拡散の条件を最適化しなければならないと
いう問題を解決するためには、ウェットエッチングを用
いても良い。
【0065】また、これらの実施例では上面発光型の発
光ダイオードアレイおよびその製造方法について説明し
たが、端面発光型の発光ダイオードアレイおよびその製
造方法にも適用することが出来る。
光ダイオードアレイおよびその製造方法について説明し
たが、端面発光型の発光ダイオードアレイおよびその製
造方法にも適用することが出来る。
【0066】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の発光ダイオードアレイによれば、第1導電型の化
合物半導体基板の表面に、複数の第2導電型の拡散領域
が互いに離間して配列されている。そして、この第2導
電型の拡散領域は、基板の表面に設けられた絶縁領域に
よって隣接する拡散領域から分離されている。そして、
拡散領域と絶縁領域との境界面は基板に対して実質的に
垂直になっている。すなわち、横方向の拡散領域は見ら
れない。
発明の発光ダイオードアレイによれば、第1導電型の化
合物半導体基板の表面に、複数の第2導電型の拡散領域
が互いに離間して配列されている。そして、この第2導
電型の拡散領域は、基板の表面に設けられた絶縁領域に
よって隣接する拡散領域から分離されている。そして、
拡散領域と絶縁領域との境界面は基板に対して実質的に
垂直になっている。すなわち、横方向の拡散領域は見ら
れない。
【0067】このような発光ダイオードアレイを製造す
る場合には、第1の方法では、先ず、不純物を基板中に
拡散して拡散領域を形成し、その後、拡散領域に拡散深
さより深く所定のパターンでイオンを注入する。そし
て、イオン注入により拡散領域が絶縁領域に変化し、拡
散領域は絶縁領域によって分離される。この場合、イオ
ンは基板の表面に垂直に注入され、注入されたイオンは
横方向には移動しないので、拡散領域と絶縁領域との境
界面は基板の表面に対して実質的に垂直になる。また、
第2の方法では、不純物を基板中に拡散して拡散領域を
形成し、その後、拡散領域形成済みの基板を拡散深さよ
り深く所定のパターンでエッチングする。そして、エッ
チングによって拡散領域が空隙により分離される。この
場合、拡散領域形成済みの基板は、表面に対して垂直に
エッチングされるため、拡散領域と空隙である絶縁領域
との境界面は基板に対して実質的に垂直になる。従っ
て、第1および第2の方法では、横方向への不純物の拡
散を考慮する必要がないため、隣接するPN接合がつな
がり、ドット間がショートするという問題なく、さら
に、ドットによって形状が異なるためにドットの光量に
ばらつきが生じるという問題、ドットの発光形状に異常
が生じるという問題がない。
る場合には、第1の方法では、先ず、不純物を基板中に
拡散して拡散領域を形成し、その後、拡散領域に拡散深
さより深く所定のパターンでイオンを注入する。そし
て、イオン注入により拡散領域が絶縁領域に変化し、拡
散領域は絶縁領域によって分離される。この場合、イオ
ンは基板の表面に垂直に注入され、注入されたイオンは
横方向には移動しないので、拡散領域と絶縁領域との境
界面は基板の表面に対して実質的に垂直になる。また、
第2の方法では、不純物を基板中に拡散して拡散領域を
形成し、その後、拡散領域形成済みの基板を拡散深さよ
り深く所定のパターンでエッチングする。そして、エッ
チングによって拡散領域が空隙により分離される。この
場合、拡散領域形成済みの基板は、表面に対して垂直に
エッチングされるため、拡散領域と空隙である絶縁領域
との境界面は基板に対して実質的に垂直になる。従っ
て、第1および第2の方法では、横方向への不純物の拡
散を考慮する必要がないため、隣接するPN接合がつな
がり、ドット間がショートするという問題なく、さら
に、ドットによって形状が異なるためにドットの光量に
ばらつきが生じるという問題、ドットの発光形状に異常
が生じるという問題がない。
【0068】また、第1の方法では、イオンは所定のマ
スクパターンから露出している拡散領域に注入される。
そして、このマスクパターンによりイオン注入のパター
ン、すなわち拡散領域のパターン(要するに発光ダイオ
ードアレイパターン)が決まる。また、第2の方法で
は、所定のマスクパターンから露出している拡散領域形
成済みの基板がエッチングされる。そして、このマスク
パターンによりエッチングのパターン、すなわち拡散領
域のパターン(要するに発光ダイオードアレイパター
ン)が決まる。イオン注入領域およびエッチング領域は
1μm程度の精度で形成することが出来るため、第1お
よび第2の方法では発光ダイオードアレイの隣接するド
ット端間の距離を数μm程度とすることができる。従っ
て、高密度の発光ダイオードアレイの製造が可能にな
る。
スクパターンから露出している拡散領域に注入される。
そして、このマスクパターンによりイオン注入のパター
ン、すなわち拡散領域のパターン(要するに発光ダイオ
ードアレイパターン)が決まる。また、第2の方法で
は、所定のマスクパターンから露出している拡散領域形
成済みの基板がエッチングされる。そして、このマスク
パターンによりエッチングのパターン、すなわち拡散領
域のパターン(要するに発光ダイオードアレイパター
ン)が決まる。イオン注入領域およびエッチング領域は
1μm程度の精度で形成することが出来るため、第1お
よび第2の方法では発光ダイオードアレイの隣接するド
ット端間の距離を数μm程度とすることができる。従っ
て、高密度の発光ダイオードアレイの製造が可能にな
る。
【0069】また、不純物を基板中に拡散した後、拡散
領域を絶縁領域によって分離するので、形成しようとす
るアレイパターンについて個別に拡散の条件を最適化し
なければならないという問題がなく、拡散の制御が容易
になる。
領域を絶縁領域によって分離するので、形成しようとす
るアレイパターンについて個別に拡散の条件を最適化し
なければならないという問題がなく、拡散の制御が容易
になる。
【図1】第1実施例の説明に供する発光ダイオードアレ
イの平面図である。
イの平面図である。
【図2】第1実施例の説明に供する発光ダイオードアレ
イの断面図である。
イの断面図である。
【図3】第1実施例の説明に供する発光ダイオードアレ
イの断面図である。
イの断面図である。
【図4】(A)〜(C)は第1実施例の発光ダイオード
アレイの製造工程図である。
アレイの製造工程図である。
【図5】(A)および(B)は図4につづく第1実施例
の発光ダイオードアレイの製造工程図である。
の発光ダイオードアレイの製造工程図である。
【図6】第2実施例の説明に供する発光ダイオードアレ
イの平面図である。
イの平面図である。
【図7】第2実施例の説明に供する発光ダイオードアレ
イの断面図である。
イの断面図である。
【図8】第2実施例の説明に供する発光ダイオードアレ
イの断面図である。
イの断面図である。
【図9】(A)〜(C)は第2実施例の発光ダイオード
アレイの製造工程図である。
アレイの製造工程図である。
【図10】(A)〜(C)はは図9につづく第2実施例
の発光ダイオードアレイの製造工程図である。
の発光ダイオードアレイの製造工程図である。
【図11】(A)〜(C)は第2実施例の発光ダイオー
ドアレイの製造工程図である。
ドアレイの製造工程図である。
【図12】(A)〜(C)は図11につづく第2実施例
の発光ダイオードアレイの製造工程図である。
の発光ダイオードアレイの製造工程図である。
【図13】(A)〜(C)は第2実施例の発光ダイオー
ドアレイの製造工程図である。
ドアレイの製造工程図である。
【図14】(A)および(B)は図13につづく第2実
施例の発光ダイオードアレイの製造工程図である。
施例の発光ダイオードアレイの製造工程図である。
【図15】(A)および(B)は第3実施例の発光ダイ
オードアレイの製造工程図である。
オードアレイの製造工程図である。
【図16】(A)および(B)は第4実施例の発光ダイ
オードアレイの製造工程図である。
オードアレイの製造工程図である。
11:化合物半導体基板 13:拡散領域 15:拡散源膜 15a:パターニング済み拡散源膜 17:アニールキャップ膜 17a:パターニング済みキャップ膜 19a:パターニング済みレジスト膜 21:絶縁領域 23:境界面 25:層間絶縁膜 25a:開口部 27:p側電極 29:n側電極 31:拡散マスク 31a:拡散窓 33:レジスト膜 33a:開口部
Claims (6)
- 【請求項1】 第1導電型の化合物半導体基板の表面に
互いに離間して配列された複数の第2導電型の拡散領域
を具えてなる発光ダイオードアレイにおいて、 前記拡散領域は前記化合物半導体基板の表面に設けられ
た絶縁領域によって隣接する拡散領域から分離されてい
て、前記拡散領域と前記絶縁領域との境界面は前記基板
の表面に対し実質的に垂直となっていることを特徴とす
る発光ダイオードアレイ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の発光ダイオードアレイ
において、前記絶縁領域を前記拡散領域にイオン注入を
行って形成した絶縁領域としたことを特徴とする発光ダ
イオードアレイ。 - 【請求項3】 請求項1に記載の発光ダイオードアレイ
において、前記絶縁領域を空隙としたことを特徴とする
発光ダイオードアレイ。 - 【請求項4】 請求項2に記載の発光ダイオードアレイ
を製造するに当り、 第2導電型を決定する不純物を第1導電型の化合物半導
体基板中に拡散させて第2導電型の拡散領域を形成する
工程と、 前記拡散領域に、前記不純物の拡散深さより深くイオン
注入を行い、所定のパターンの前記絶縁領域を形成する
工程とを含むことを特徴とする発光ダイオードアレイの
製造方法。 - 【請求項5】 請求項3に記載の発光ダイオードアレイ
を製造するに当り、 第2導電型を決定する不純物を第1導電型の化合物半導
体基板中に拡散させて第2導電型の拡散領域を形成する
工程と、 その後、前記化合物半導体基板を、前記不純物の拡散深
さより深く、所定のパターンでエッチングして空隙から
なる前記絶縁領域を形成する工程とを含むことを特徴と
する発光ダイオードアレイの製造方法。 - 【請求項6】 請求項5または6に記載の発光ダイオー
ドアレイの製造方法において、前記第2導電型を決定す
る不純物の前記化合物半導体基板中への拡散を固相拡散
により行うことを特徴とする発光ダイオードアレイの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13083495A JPH08330623A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 発光ダイオードアレイおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13083495A JPH08330623A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 発光ダイオードアレイおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08330623A true JPH08330623A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15043793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13083495A Withdrawn JPH08330623A (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 発光ダイオードアレイおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08330623A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100437761B1 (ko) * | 2001-04-19 | 2004-06-26 | 엘지전자 주식회사 | 에지 발광형 led를 이용한 면광원 및 그 제조방법 |
KR100459076B1 (ko) * | 2002-03-09 | 2004-12-03 | 주식회사 엘지이아이 | 발광 다이오드를 이용한 면 광원 |
JP2010010657A (ja) * | 2008-03-14 | 2010-01-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 化合物半導体発光素子およびそれを用いる照明装置ならびに化合物半導体発光素子の製造方法 |
JP2012526378A (ja) * | 2009-05-06 | 2012-10-25 | フィリップス ルミレッズ ライティング カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー | 電気的分離を用いた、コンタクトパッドのダイエッジまでの延在 |
-
1995
- 1995-05-29 JP JP13083495A patent/JPH08330623A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100437761B1 (ko) * | 2001-04-19 | 2004-06-26 | 엘지전자 주식회사 | 에지 발광형 led를 이용한 면광원 및 그 제조방법 |
KR100459076B1 (ko) * | 2002-03-09 | 2004-12-03 | 주식회사 엘지이아이 | 발광 다이오드를 이용한 면 광원 |
JP2010010657A (ja) * | 2008-03-14 | 2010-01-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 化合物半導体発光素子およびそれを用いる照明装置ならびに化合物半導体発光素子の製造方法 |
JP2012526378A (ja) * | 2009-05-06 | 2012-10-25 | フィリップス ルミレッズ ライティング カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー | 電気的分離を用いた、コンタクトパッドのダイエッジまでの延在 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |