JPH08329605A - デイジタルオーデイオ信号処理方法、デイジタルオーデイオ信号処理装置及び記録再生装置 - Google Patents

デイジタルオーデイオ信号処理方法、デイジタルオーデイオ信号処理装置及び記録再生装置

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JPH08329605A
JPH08329605A JP9481196A JP9481196A JPH08329605A JP H08329605 A JPH08329605 A JP H08329605A JP 9481196 A JP9481196 A JP 9481196A JP 9481196 A JP9481196 A JP 9481196A JP H08329605 A JPH08329605 A JP H08329605A
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JP9481196A
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Ryuzo Nagai
龍三 永井
Masaaki Isozaki
正明 五十崎
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】編集の最小単位であるフレーム又はフイールド
に同期しない符号化ブロツクを用いて編集を行う場合で
も、編集による符号化ブロツクの不連続点の発生を回避
して、全ての符号化データを復号し得るオーデイオデー
タを形成する。 【構成】再生符号化データD26の符号化ブロツク境界
とインサートデータD23の符号化ブロツクの境界が一
致するまでは、再生符号化データD26を再記録し、符
号化ブロツクの境界が一致したときに始めてインサート
データD23の記録を開始することにより、編集による
符号化ブロツクの不連続点の発生を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図5〜図7) 発明が解決しようとする課題(図8〜図11) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図4) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はデイジタルオーデイ
オ信号処理方法、デイジタルオーデイオ信号処理装置及
び記録再生装置に関し、例えばオーデイオ信号をブロツ
ク単位で符号化して記録するデイジタルビデオテープレ
コーダに適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、オーデイオ信号をブロツク単位で
符号化してデータ量を削減する方法として、サブバンド
符号化や変換符号化がある。これらは、オーデイオ信号
の周波数軸方向における偏在の性質を利用して冗長成分
を有効に削減するようになされており、例えばMPEG
(Moving Picture Experts Group)の音声規格に採用さ
れている。
【0004】ここでM分割のサブバンド符号化を実現す
るエンコーダ及びデコーダの概略構成を図5に示す。エ
ンコーダ1は入力オーデイオデータD1を分析フイルタ
3に入力し、M個のバンドパスフイルタ(BPF)4A
1 〜4AM によつて入力オーデイオデータD1をM個の
周波数帯域に分割した後、ダウンサンプリング回路5A
1 〜5AM によつて各周波数帯域信号を1/Mにダウン
サンプリングする。次に各周波数帯域毎に設けられた量
子化器(Q)6A1 〜6AM によつて、ダウンサンプリ
ング後の各周波数帯域信号を量子化し、続くパケツト化
回路7A1 〜7AM によつてパケツト化処理を施すこと
により、サブバンド符号化データD2を形成する。
【0005】デコーダ2は、サブバンド符号化データD
2をアンパケツト化回路8A1 〜8AM 及び逆量子化回
路9A1 〜9AM に順次与えることによつて、ダウンサ
ンプリングされた各周波数帯域信号を形成し、これを同
期フイルタ10に与える。同期フイルタ10は各周波数
帯域信号をアツプサンプリング回路11A1 〜11AM
によつてダウンサンプリング前の信号に戻し、続くバン
ドパスフイルタ(BPF)12A1 〜12AM によつて
各周波数帯域信号を帯域合成することにより、復元オー
デイオデータD3を形成する。
【0006】またエンコーダ1はダウンサンプリング後
の各周波数帯域信号を量子化器(Q)で量子化する際
に、図6に示すように、各周波数帯域信号毎に最大絶対
値(以下、これをスケールフアクタ(SF)と呼ぶ)を検
出する。そして各サブバンドのデータは各サブバンドの
最大値に対応した値で正規化された後量子化される。こ
のとき量子化器6A1 〜6AM は、サブバンドのデータ
量に応じて全体で一定のデータ量になるように量子化レ
ベルを割り当てる(以下、これをビツトアロケーシヨン
と呼ぶ)。
【0007】実際上ビツトアロケーシヨン時には、各サ
ブバンドのスケールフアクタの大きさから、各サブバン
ドの量子化ビツト数を決定する。このビツト割り当て
は、単純にスケールフアクタの大きさからだけでなく、
人間の聴覚の性質を利用した、心理聴覚モデルを用いて
決定することも可能である。符号の圧縮率は、量子化の
際にトータルで何ビツト割り当てるかによつて決定され
る。
【0008】そしてエンコーダ1はパケツト化回路7A
1 〜7AM によつてサブバンドデータの先頭側から順に
順次、ヘツダ情報(HEADER) 、ビツトアロケーシヨン情
報(すなわち量子化レベル情報)(ALLOC) 及びスケール
フアクタ情報(SF)をオーデイオデータDATAに付加す
ることにより、サブバンド符号化データD2を形成す
る。デコーダ2側では、サブバンド符号化データD2を
ビツトストリームの状態から各サブバンドのデータ列に
並べ換え、ビツトアロケーシヨン情報及びスケールフア
クタ情報に基づいて元のオーデイオデータDATAを復
元する。
【0009】ここで図7において、サブバンド符号化デ
ータD2のビツトストリーム構成例についてさらに詳細
に説明する。各サブバンドブロツクにはビツトアロケー
シヨン情報(ALLOC) とスケールフアクタ情報(SF)が低域
のバンドから順に32バンド分配列されている。データ
領域(DATA) には、12サンプルD0 〜D11で1つのサ
ブバンドを構成するデータブロツクが周波数の低いバン
ドから高いバンドの順に32バンド分形成されている。
また各ブロツクの先頭には、符号化の状態を表わすヘツ
ダ(HEADER)が付加されている。このヘツダには、符号
化の際の圧縮率を表わす情報が含まれている。
【0010】このようにして384個のオーデイオサン
プルに対して1つの符号化ブロツクが構成される。因
に、ヘツダ(HEADER)、ビツトアロケーシヨン情報(ALL
OC) 及びスケールフアクタ情報(SF)のバイト数は固定で
あるが、データ領域(DATA) のバイト数は圧縮率によつ
て変化する。
【0011】かくして、所定のサンプル数(上述の場合
384サンプルの入力オーデイオデータ)を単位符号化
ブロツクとするサブバンド符号化データD2が形成され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
ブロツク単位で符号化された符号化オーデイオデータ
は、映像信号のフレーム又はフイールドに同期して伝送
又は記録されることが望ましい。ところが、実際上MP
EGによる音声規格では、オーデイオ符号化ブロツク
と、フレーム又はフイールドは同期関係にない。そのた
め、映像の最小単位である1フレーム又は1フイールド
単位で符号化オーデイオデータを編集しようとすると、
フレーム又はフイールドの境界位置においてオーデイオ
符号化ブロツクのビツトストリームの連続性が確保でき
ないためデータの復号ができなくなる。
【0013】例えばMPEGの音声規格によれば、NT
SC画像の1フレームに対応する音声信号のサンプル数
は1601または1602と規定されている。ところ
が、上述したように384サンプルを単位符号化ブロツ
クとするサブバンド符号化では、1フレーム中の符号化
ブロツク数が整数個でなくなるため(すなわちフレーム
と符号化ブロツクが同期関係に無いため)、フレームの
境界に跨がる符号化ブロツクが存在し、この符号化ブロ
ツクがフレーム単位の編集をした場合に不連続となる。
【0014】これをデイジタルVTRを例にとつて説明
する。図8において、デイジタルVTRのオーデイオデ
ータ記録再生部20は、予め記録された音声データの所
望位置に入力オーデイオデータD10をインサート記録
し得る構成となつている。音声データ記録再生部20
は、入力オーデイオデータD10をクロスフエード処理
回路21に入力し、当該クロクフエード処理回路21に
よつてクロスフエード処理を施すことにより編集データ
D11を形成し、これをエンコーダ22に与える。
【0015】ここでクロスフエード処理回路21は、入
力オーデイオデータD10を増幅する増幅回路21A
と、復号データD16を増幅する増幅回路21Bと、増
幅回路21A及び21Bの出力を加算する加算回路21
Cによつて構成され、予め記録された音声データの所望
位置に入力オーデイオデータD10を記録する際に増幅
回路21Bの増幅度を徐々に下げかつ増幅回路21Aの
増幅度を徐々に上げることによりクロスフエード処理が
実行される。すなわちクロスフエード処理とは、元のデ
ータ(復号データD16)とインサートデータ(入力オ
ーデイオデータD10)との区切り位置で急激に音声が
変化することによる違和感を防ぐための処理である。
【0016】エンコーダ22は編集データD11に対し
て上述したようなサブバンド符号化処理を施すことによ
り符号化編集データD12を形成し、これをエラーコー
ド付加回路23に与える。エラーコード付加回路23は
符号化編集データD12に所定のエラーコードを付加す
ることにより記録データD13を形成する。記録データ
D13は、回転ドラム24に搭載された記録ヘツド(図
示せず)に与られ、映像データ符号化回路(図示せず)
によつて形成された記録映像データと共に磁気テープ2
5上に記録される。
【0017】このときオーデイオデータ記録再生部20
においては、記録ヘツドよりも先行するプリリードヘツ
ド(図示せず)によつて、予め磁気テープ25上に記録
されている記録オーデイオデータを再生データD14と
して読み出し、これをエラー訂正回路26に与える。エ
ラー訂正回路26は再生データD14に付加されている
エラーコードを用いながら再生符号化データD15を復
元し、これをデコーダ27に与える。デコーダ27はエ
ンコーダ22と逆の処理を行うことにより復号データD
16を得、これをクロスフエード処理回路21に与える
と共にスピーカ等の外部機器に出力する。
【0018】ここで上述したような編集動作は、映像信
号に同期したフレーム又はフイールド単位で行われる。
ところが、サブバンド符号化の符号化ブロツクがフレー
ム又はフイールドに同期していないために、復号できな
いオーデイオ符号化ブロツクが発生することになる。
【0019】具体的に図9を用いて説明すると、フレー
ムに対応する符号化ブロツクが再生されると、フレーム
に跨がる符号化ブロツクは復号できなくなる。これは、
フレーム単位の編集を行おうとした場合に、フレームに
跨がる符号化ブロツクでは各符号化ブロツクの先頭に付
加されている各符号化ブロツクを復号するために必要な
情報(ヘツダ情報、ビツトアロケーシヨン情報及びスケ
ールフアクタ情報等)を抽出することができなくなるた
めである。
【0020】また仮に編集前の再生オーデイオデータを
完全に復号し得た場合でも、編集後に記録した符号化オ
ーデイオデータが復号し得なくなる場合もある。この場
合を説明するに当たつて、編集前の再生オーデイオデー
タが復号可能になつたことを前提にした編集について以
下に述べる。
【0021】図10に、クロスフエード処理を行う場合
の編集例を示す。先ず編集のIN点及びOUT点を任意
の位置に設定する(図10の場合はフレームの境界付近
に設定した)。先ずIN点について考えると、図10の
場合クロスフエードの先頭がフレーム2内にあるが、そ
れを含むオーデイオ符号化ブロツクは映像信号のフレー
ム1とフレーム2に跨がつて記録されている。この結
果、編集の最小書き換え可能な範囲がフレーム単位であ
るため、フレーム2から書き換えを開始すると、その境
界を跨ぐオーデイオ符号化ブロツクは前半と後半で全く
違うデータ列(ビツトストリーム)になり、次回の復号
が不可能になつてしまう。
【0022】OUT点についても同様に、編集後のフレ
ームの境界に復号不可能なオーデイオ符号化ブロツクが
生じてしまう。編集の最小記録単位がフレームであるの
で、実際にはどのフレームから書き換えを開始しても、
フレームの境界でオーデイオ符号化ブロツクの不連続が
発生し、編集後に記録した符号化データの復号ができな
くなる欠点があつた。
【0023】実際の編集処理を、図11を用いて具体的
に説明する。ここで図11において大文字は圧縮符号化
さていないデータ(すなわちリニアPCMデータ)を表
し、小文字は圧縮符号化されたデータ(すなわちサブバ
ンド符号化データ)を表わす。またs′、t′……等の
「′」を付けた符号は2回目の符号化を施したデータ
(以下、このように一度復号した後2回目の符号化を施
したデータを第2ジエネレーシヨンの符号化データと呼
ぶ)を表わす。また図11(A)〜図11(H)におけ
るデータの境界は映像信号1フレームの境界位置を表わ
す。またデコード処理及びエンコード処理に際して1フ
レーム分のデイレイがあるものとする。
【0024】ここで例えばエラー訂正回路26からの出
力データt、u、……(即ち再生符号化データD15)
(図11(C))は、デコーダ27によつて復号データ
T、U、……(D16)(図11(D))とされ、クロ
スフエード処理回路21によつて編集データT、U、…
…(D11)(図11(E))とされ、続くエンコーダ
22によつて符号化編集データt′、u′、……(D1
2)(図11(F))とされ、エラーコード付加回路2
3によつて記録データt′、u′、……(図11
(G))とされる。
【0025】ここで図11(H)に示すように、記録デ
ータu′以降のデータをインサートオーデイオデータと
して元々の記録データtに続けて記録しようとした場
合、フレームの境界位置で元々の記録データtに第2ジ
エネレーシヨンの記録データu′をインサートデータと
して繋ぐことになり、図11(I)に示すように、フレ
ーム境界を跨ぐ符号化ブロツクBLK2に不連続が生じ
てしまう。すなわち符号化ブロツクBLK2には、第1
ジエネレーシヨンの符号化データtと第2ジエネレーシ
ヨンの符号化データu′が混在することにより再生時に
復号不可能になる。
【0026】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、編集の最小単位であるフレーム又はフイールドに同
期しない符号化ブロツクを用いて編集を行う場合でも、
編集による符号化ブロツクの不連続点の発生を回避し
て、全ての符号化データを復号し得るオーデイオデータ
を形成するデイジタルオーデイオ信号処理方法、デイジ
タルオーデイオデータ処理装置及び記録再生装置を提案
しようとするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、フレーム又はフイールドに同期し
た指令信号により指定された位置又はその前後位置のう
ち、第1及び第2の符号化オーデイオデータの符号化ブ
ロツク境界位置が一致したとき、第1の符号化オーデイ
オデータへの第2の符号化オーデイオデータの挿入を開
始又は終了させて編集符号化オーデイオデータを形成す
るようにする。
【0028】また本発明においては、第1及び第2の符
号化オーデイオデータに、フレーム又はフイールドの境
界に対する各符号化ブロツクのオフセツト量を付加し、
このオフセツト量に基づいて第1及び第2の符号化オー
デイオデータの符号化ブロツク境界が一致する位置を検
出し、当該検出位置で第1の符号化オーデイオデータへ
の第2の符号化オーデイオデータの挿入を開始又は終了
させるようにする。
【0029】さらに本発明においては、第1の符号化オ
ーデイオデータの記録媒体への記録時に、第1の符号化
オーデイオデータに、フレーム又はフイールドの境界に
対する各符号化ブロツクのオフセツト量を付加するオフ
セツト量付加手段と、第1の符号化オーデイオデータの
再生時に、第1の符号化オーデイオデータに付加された
オフセツト量を抽出するオフセツト量抽出手段とを設
け、抽出したオフセツト量を符号化手段に与え、符号化
手段によつて第2の符号化オーデイオデータを形成する
際、オフセツト量に基づいて第2の符号化オーデイオデ
ータの符号化ブロツク位相を第1の符号化オーデイオデ
ータの符号化ブロツク位相に合わせた後、第2の符号化
オーデイオデータをインサート記録するようにする。第
1及び第2の符号化オーデイオデータの符号化ブロツク
境界が一致したとき、第1の符号化オーデイオデータへ
の第2の符号化オーデイオデータの挿入を開始又は終了
させるようにしたことにより、編集符号化オーデイオデ
ータにおける第1の符号化オーデイオデータ及び第2の
符号化オーデイオデータの符号化ブロツクの不連続が回
避される。
【0030】また第1及び第2の符号化オーデイオデー
タに、フレーム又はフイールドの境界に対する各符号化
ブロツクのオフセツト量を付加するようにしたことによ
り、容易に第1及び第2の符号化オフセツトデータの符
号化ブロツク境界が一致する位置を検出でき、符号化ブ
ロツク内での不連続の無い編集符号化オーデイオデータ
を容易に形成できる。
【0031】さらに第1の符号化オーデイオデータの記
録媒体への記録時に、第1の符号化オーデイオデータ
に、フレーム又はフイールドの境界に対する各符号化ブ
ロツクのオフセツト量を付加するオフセツト量付加手段
と、第1の符号化オーデイオデータの再生時に、第1の
符号化オーデイオデータに付加されたオフセツト量を抽
出するオフセツト量抽出手段とを設け、抽出したオフセ
ツト量を符号化手段に与え、符号化手段によつて第2の
符号化オーデイオデータを形成する際、オフセツト量に
基づいて第2の符号化オーデイオデータの符号化ブロツ
ク位相を第1の符号化オーデイオデータの符号化ブロツ
ク位相に合わせた後、記録媒体に記録するようにしたこ
とにより、第1の符号化オーデイオデータと第2の符号
化オーデイオデータとの符号化ブロツク位相が常に合致
した状態にされ、一段と符号化ブロツク境界での挿入が
容易になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0033】図8との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、30は全体としてオーデイオデータ記録
再生装置を示し、予め磁気テープ25上に記録された符
号化オーデイオデータに入力オーデイオデータをインサ
ート記録し得るようになされている。オーデイオデータ
記録再生装置30は入力オーデイオデータD20をクロ
スフエード処理回路21に入力し、ここでクロスフエー
ド処理、すなわち元のデータ(復号データS27)とイ
ンサートデータ(入力オーデイオデータD20)との区
切り位置で急激に音声が変化することによる違和感を防
ぐための処理を施すことにより編集データD22を得、
これを符号化回路31に与える。符号化回路31は編集
データD22に対してサブバンド符号化処理を施すこと
により符号化編集データD23を形成する。
【0034】ここでオーデイオデータ記録再生装置30
はタイミングジエネレータ32を有し、当該タイミング
ジエネレータ32のフレームカウンタ33に映像信号の
1フレームに同期したフレームパルス信号S1が入力さ
れる。フレームカウンタ33はフレームパルス信号S1
のパルス数をカウントすることにより、現在符号化回路
31に何フレーム目の入力オーデイオデータD20が入
力されているかを表わすフレーム番号信号S2を形成
し、当該フレーム番号信号S2を符号化回路31及びオ
フセツト変換テーブル34に送出する。
【0035】オフセツト変換テーブル34には、図2に
示すように、各フレーム番号に対応したフレームの境界
位置に対する符号化ブロツクの境界位置を示すオフセツ
ト量が格納されている。ここで図2に示すオフセツト量
は、1つのオーデイオ符号化ブロツクを384サンプル
とし、NTSC画像の1フレームに対応する音声信号の
サンプル数が1601又は1602の例である。図2を
具体的に説明すると、第0フレームでは、符号化ブロツ
クの境界とフレームの境界の位置が一致するためにオフ
セツト量は0であり、第1フレームでは、符号化ブロツ
クの境界とフレームの境界の位置が66サンプル分だけ
ずれており、従つてオフセツト量は66である。160
1/2サンプルのNTSCシステムにおいては、1つの
符号化ブロツクを384サンプルとした場合、240フ
レームで1サイクルとなり、かつ各フレーム番号毎に1
対1で対応するオフセツト量が一義的に決まつている。
【0036】オフセツト変換テーブル34は、フレーム
番号信号S2を入力としてフレーム番号に対応したオフ
セツト量を示すオフセツト信号S3をブロツクパルス発
生回路35に送出する。ブロツクパルス発生回路35は
オフセツト信号S3に基づいてオーデイオ符号化ブロツ
クの境界を指定するブロツクパルス信号S4を発生し、
当該ブロツクパルス信号S4を符号化回路31に送出す
る。
【0037】符号化回路31は、あるブロツクパルス信
号S4を入力した時点から次のブロツクパルス信号S4
を入力した時点までを1つの符号化ブロツクとするよう
に編集データD22をサブバンド符号化すると共に、こ
の符号化結果にフレームカウンタ33からのフレーム番
号信号S2を付加することにより、符号化編集データD
23を形成する。この符号化編集データD23はスイツ
チヤ36の端子Aに与えられる。
【0038】またブロツクパルス発生回路35から出力
されるブロツクパルス信号S4はスイツチングジエネレ
ータ37に与えられる。スイツチングジエネレータ37
はブロツクパルス信号S4に基づいてスイツチヤ36の
切換制御信号S6を生成し、これをスイツチヤ36に送
出する。スイツチヤ36のスイツチング動作は、切換制
御信号S6に基づいて行われるので常にオーデイオ符号
化ブロツクの境界位置でスイツチング動作を行うことが
できる。スイツチヤ36の出力はエラーコード付加回路
47を介して記録データD24とされ、当該記録データ
D24が記録ヘツドによつて磁気テープ25上に記録さ
れる。
【0039】記録データD24は、記録ヘツドよりも先
行するプリリードヘツドにより再生データD25として
読み出され、エラー訂正回路38を介して再生符号化デ
ータD26とされ、当該再生符号化データD26が遅延
回路(DL)39を介してスイツチヤ36の端子Bに与
えられると共に復号化回路40に与えられる。ここで遅
延回路39の遅延時間は、プリリードヘツドにより再生
された再生データD25をエラー訂正回路38、遅延回
路39、スイツチヤ36、エラーコード付加回路47及
び記録ヘツドを介して磁気テープ25上に再記録する
際、丁度元の記録位置に再記録される値に選定されてい
る。
【0040】復号化回路40は再生符号化データD26
を入力すると、当該再生符号化データD26から符号化
回路31によつて付加されたフレーム番号信号S7を抽
出し、これをオフセツト変換テーブル41に送出する。
オフセツト変換テーブル41には、符号化側のオフセツ
ト変換テーブル34と同様にフレーム番号に対応したオ
フセツト量が格納されており、フレーム番号に対応した
オフセツト量を示すオフセツト信号S8をブロツクパル
ス発生回路42に送出する。
【0041】ブロツクパルス発生回路42はオフセツト
信号S8に基づいてオーデイオ符号化ブロツクの境界を
指定するブロツクパルス信号S9を発生し、これを復号
化回路40に与える。この結果復号化回路40はブロツ
クパルス信号S9を参照することにより、符号化ブロツ
クの境界位置を検出し得、符号化ブロツク単位で復号処
理を施すことができるようになされている。因に、ブロ
ツクパルス発生回路42はフレームパルスS1が立ち上
がつたときにリセツトされ、オフセツト信号S8によつ
て更新されたオフセツト量に基づくブロツクパルス信号
S9をフレーム毎に出力し得るようになされている。
【0042】これに加えて、オーデイオデータ記録再生
装置30においては、復号化回路40によつて再生符号
化データD26から抽出したフレーム番号信号S7を符
号化側のフレームカウンタ33に帰還させる。フレーム
カウンタ33はフレーム番号信号S7を入力するとこれ
をロードし、フレーム番号信号S7をそのままフレーム
番号信号S2として符号化回路31及びオフセツト変換
テーブル34に送出する。因に、フレームカウンタ33
は、外部の制御部(図示せず)からのインサート指令信
号S10によつて、インサート記録が指示されていない
ときにはフレームパルス信号S1に基づくフレーム番号
信号S2を出力し、インサート記録が指示されたときに
再生側からのフレーム番号信号S7をロードするように
なされている。
【0043】このように符号化回路31は復号側から帰
還されたフレーム番号信号S7に基づいて発生されたブ
ロツクパルス信号S4を基準にした1つの符号化ブロツ
クとするように編集データD22をサブバンド符号化す
ると共に、その符号化結果にフレーム番号信号S7を付
加することにより符号化編集データD23を形成する。
従つてオーデイオデータ記録再生装置30は、再生符号
化データD26の符号化ブロツク位相に符号化編集デー
タD23の符号化ブロツク位相を合致させることができ
るようになされている。
【0044】実際上、オーデイオデータ記録再生装置3
0においては、図3に示すように、遅延回路39を介し
てスイツチヤ36に入力される再生符号化データ(図3
(B))の符号化ブロツク位相と、符号化回路31を介
してスイツチヤ36に入力される符号化編集データD2
3(図3(C))の符号化ブロツク位相とを一致させ
る。
【0045】次にインサート記録時のスイツチヤ36の
スイツチング動作について説明する。スイツチングジエ
ネレータ37は編集符号化データD23を磁気テープ2
5上にインサート記録するためのインサート指令信号S
10が入力されると、ブロツクパルス発生回路35から
のブロツクパルス信号S4が立ち上がつた時点で、それ
まで端子B側に接続されていたスイツチヤ36を端子A
側に接続する切換制御信号S6を出力する。符号化ブロ
ツクの境界位置で再生符号化データD26と符号化編集
データD23とを切り換えて出力し得ることにより、1
つの符号化ブロツク内に異なるジエネレーシヨンの符号
化データが混在することを回避できる。
【0046】実際上、オーデイオデータ記録再生装置3
0は、図3に示すように、指定されたIN点の1つ前の
フレーム内でスイツチングを行う。このときスイツチン
グポイントSP1の前では、再生符号化データD26を
再記録し、これに対してスイツチングポイントSP1の
後ろからは符号化回路31により得られた符号化編集デ
ータD23を記録する。このときスイツチングポイント
SP1は、指定されたIN点の前のブロツク境界位置、
すなわち符号化編集データD23のブロツク境界及び遅
延回路39から出力される再生符号化データD26のブ
ロツク境界に共に一致した位置に選定されていることに
より、同一符号化ブロツク内に符号化編集データD23
と再生符号化データD26とが混在するのを回避でき
る。
【0047】またオーデイオデータ記録再生装置30
は、指定されたOUT点の1つ後のフレーム内でスイツ
チングを行う。すなわち、符号化ブロツク位相に一致し
た切換制御信号S6がスイツチングジエネレータ37か
ら出力されて、スイツチヤ36は、それまで端子A側に
接続されていたものが、端子B側に接続が切り換わる。
このときスイツチングポイントSP2の前では、符号化
編集データD23を記録し、これに対してスイツチング
ポイントSP2の後からは再生符号化データD26を再
記録する。このときもスイツチングポイントSP2は、
指定されたOUT点の後のブロツク境界位置、すなわち
符号化編集データD23のブロツク境界及び遅延回路3
9から出力される再生符号化データD26のブロツク境
界に共に一致した位置に選定されていることにより、同
一符号化ブロツク内に符号化編集データD23と再生符
号化データD26とが混在するのを回避できる。
【0048】ここで上述したオーデイオデータ記録再生
装置30におけるスイツチング動作を、図4を用いてさ
らに詳述する。ここで図4において大文字は圧縮符号化
さていないデータ(すなわちリニアPCMデータ)を表
し、小文字は圧縮符号化されたデータ(すなわちサブバ
ンド符号化データ)を表わす。またs′、t′……等の
「′」を付けた符号は第2ジエネレーシヨンの符号化デ
ータを表わす。また図4(A)〜図4(H)におけるデ
ータの境界はフレームの区切り位置を表わす。また符号
化処理及び復号処理に際して1フレーム分のデイレイが
あるものとする。
【0049】ここで例えばエラー訂正回路38からの出
力データt、u、……(すなわち再生符号化データD2
6)(図4(C))は、復号化回路40によつて復号デ
ータT、U、……(D27)(図4(D))とされ、ク
ロスフエード処理回路21によつて編集データT、U、
……(D22)(図4(E))とされ、続く符号化回路
31によつて符号化編集データt′、u′、……(D2
3)(図4(F))とされ、エラーコード付加回路47
によつて記録データt′、u′、……(図4(G))と
される。因に、図4におけるVD、v′d等はクロスフ
エード中のデータを表わす。
【0050】ここで図4(H)に示すように、記録デー
タu′以降のデータをインサートデータとして元々の記
録データtに続けて記録しようとした場合、従来のよう
にフレームの境界位置で元々の記録データtに第2ジエ
ネレーシヨンの記録データu′を繋ぐと、図4(I)に
示すように、フレーム境界を跨ぐ符号化ブロツクBLK
2に不連続が生じてしまう。
【0051】これに対して実施例の場合には、図4
(K)に示すように、フレームの境界位置で記録データ
tに第2ジエネレーシヨンの記録データu′を繋ぐので
はなく、フレーム内の符号化ブロツク境界までは一旦再
生した符号化データuを再記録し、符号化ブロツク境界
になつたときスイツチヤ36の接続を端子A側に切り換
えることにより、編集符号化データu′、v′d、w′
e……の記録を開始する。すなわち図4(K)における
スイツチングポイントは丁度符号化ブロツクのブロツク
境界に一致している。
【0052】このように符号化ブロツクのブロツク境界
に一致した位置をスイツチングポイントとするために
は、第1ジエネレーシヨンの符号化データ(再生符号化
データ)s、t、u……と、第2ジエネレーシヨンの符
号化データ(編集符号化データ)u′、v′d、w′e
……の符号化ブロツク位相が一致している必要がある。
このため、オーデイオデータ記録再生装置30では、符
号化時に符号化データにフレーム番号を付加し、再生時
にこのフレーム番号を符号化側に帰還させることにより
符号化ブロツクの位相合せを行つている。
【0053】以上の構成において、オーデイオデータ記
録再生装置30は、符号化時に予め各符号化ブロツク
に、各符号化ブロツクが何番目のフレームに属するブロ
ツクかを表わすフレーム番号を付加する。そしてオーデ
イオデータ記録再生装置30は、インサート記録時、復
号側でフレーム番号を抽出し、当該フレーム番号を符号
化側に送出し、符号化側でこのフレーム番号に基づいた
符号化処理を行うことにより、再生符号化データとこれ
からインサート記録しようとする符号化編集データの位
相を合わせる。
【0054】またオーデイオデータ記録再生装置30
は、フレームに同期したインサート指令信号S10に基
づいてフレーム境界位置から直ちにインサート記録を開
始するのではなく、符号化ブロツクの境界位置までは再
生符号化データD26を遅延回路39、スイツチヤ36
及びエラーコード付加回路37を介して再び記録し、符
号化ブロツクの境界位置に来たとき始めて符号化回路3
6から出力される符号化編集データD23(すなわちイ
ンサートデータ)を、スイツチヤ36及びエラーコード
付加回路37を介して記録ヘツドに供給して記録する。
【0055】記録終了時おいても同様に、フレームに同
期したインサート指令信号S10に基づいてフレーム境
界位置で直ちに符号化編集データD23のインサート記
録を終了するのではなく、符号化ブロツクの境界位置ま
では符号化編集データD23を記録し続け、符号化ブロ
ツクの境界位置まで来たとき始めてスイツチヤ36を切
り換えることにより再生符号化データD26を再記録す
るようにする。
【0056】因に、従来の編集可能なオーデイオデータ
記録再生装置においては、フレームの切れ目で記録デー
タにインサートデータを繋いでいたために、フレームの
境界を跨ぐような符号化ブロツクでブロツクの不連続が
生じ、再生不可能な符号化データが発生していた。これ
に対して、実施例のオーデイオデータ記録再生装置30
では、インサートデータと記録データとの符号化ブロツ
ク位相を合わせると共に、符号化ブロツクの境界位置で
インサート記録を開始又は終了するようにしたことによ
り、全ての符号化データを再生できるようになるのであ
る。
【0057】かくして、編集点の前後において符号化ブ
ロツクが不連続になることを回避できる。また同じ符号
化ブロツク内でジエネレーシヨンの異なる符号化データ
が混在することを回避できる。従つて符号化ブロツクに
同期しない編集をした場合でも、全ての符号化データを
復号できるようになる。
【0058】以上の構成によれば、フレームの境界位置
でインサートデータ(符号化編集データD23)の記録
を開始又は終了させるのではなく、インサート指令信号
S10により指定された位置又はその前後位置のうち、
符号化ブロツクの境界位置になつたとき、始めてインサ
ート記録を開始及び終了するようにしたことにより、符
号化ブロツクに同期しないインサート指令信号S10に
基づいて編集を行つた場合でも、符号化ブロツクの不連
続を回避できる。
【0059】また予めフレーム番号を付加した符号化デ
ータを記録し、インサート記録時、再生した符号化デー
タから抽出したフレーム番号に基づいてインサートデー
タの符号化ブロツク位相を決定するようにしたことによ
り、記録されているデータの符号化ブロツク位相とイン
サートデータの符号化ブロツク位相を合わせることがで
きる。この結果符号化ブロツク境界でのインサート動作
を簡単化できる。
【0060】なお上述の実施例においては、第1の符号
化オーデイオデータを磁気テープ25に記録された再生
符号化データD26とし、第2の符号化オーデイオデー
タを符号化回路31により符号化された編集符号化デー
タD23として、符号化ブロツクの境界位置が一致した
ときに、第1の符号化オーデイオデータD26に第2の
符号化オーデイオデータD23を挿入する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、要はフレーム又はフ
イールドに同期しないブロツク単位で符号化された第1
の符号化オーデイオデータに、フレーム又はフイールド
に同期しないブロツク単位で符号化された第2の符号化
オーデイオデータを、フレーム又はフイールドに同期し
た指令信号に基づいて挿入することにより符号化編集デ
ータを形成するようなオーデイオデータ処理装置に広く
適用し得る。
【0061】すなわち上述の実施例においては、本発明
を、編集可能なデイジタルVTRに用いられるオーデイ
オデータ記録再生装置30に適用した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、例えばハードデイスク記
録再生装置、磁気デイスク記録再生装置や光磁気記録再
生装置等のオーデイオデータ記録再生部、さらにはオー
デイオデータ伝送装置に適用した場合でも上述の場合と
同様の効果を得ることができる。
【0062】また上述の実施例においては、フレーム境
界から各符号化ブロツクまでのオフセツト量を表わす情
報としてフレーム番号を付加すると共に、当該フレーム
番号からオフセツト量を検出するためにオフセツト変換
テーブルを設けた場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、符号化データに直接オフセツト量を付加して
記録するようにしても良い。
【0063】また上述の実施例においては、各符号化ブ
ロツクに、フレーム境界から各符号化ブロツクまでのオ
フセツト量を表わす情報を付加する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば各符号化ブロツクに
設けられたヘツダを検出することにより各符号化ブロツ
クの境界位置を検出するようにしても良い。
【0064】また上述の実施例においては、予め第1の
符号化オーデイオデータ(再生符号化データD26)と
第2の符号化オーデイオデータ(符号化編集データD2
3)の符号化ブロツク位相を合わせることにより一段と
符号化ブロツク境界でのインサートを容易にした場合に
ついて述べたが、第1の符号化オーデイオデータと第2
の符号化オーデイオデータのブロツクの位相を一致させ
るのを省略し、単に符号化ブロツクの境界が合つた時点
で第1の符号化オーデイオデータに第2の符号化オーデ
イオデータを挿入するようにしても良い。
【0065】さらに上述の実施例においては、オーデイ
オデータをサブバンド符号化する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、フレーム又はフイールドに
同期しないブロツク単位で符号化処理を行う場合に広く
適用し得る。
【0066】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、編集の最
小単位であるフレーム又はフイールドに同期しない符号
化ブロツクを有する第1及び第2の符号化オーデイオデ
ータを用いて編集を行う場合に、第1及び第2の符号化
オーデイオデータの符号化ブロツク境界位置が一致した
とき、第1の符号化オーデイオデータへの第2の符号化
オーデイオデータの挿入を開始又は終了させるようにし
たことにより、編集による符号化ブロツクの不連続点の
発生を回避して、全ての符号化データを復号し得る編集
符号化オーデイオデータを形成できる。
【0067】また本発明によれば、第1及び第2の符号
化オーデイオデータに、フレーム又はフイールドの境界
に対する各符号化ブロツクのオフセツト量を付加し、こ
のオフセツト量に基づいて第1及び第2の符号化オーデ
イオデータの符号化ブロツク境界が一致する位置を検出
したことより、容易に符号化ブロツク境界位置を検出で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したオーデイオデータ記録再生装
置の構成を示すブロツク図である。
【図2】オフセツト変換テーブルの内容を表わす図表で
ある。
【図3】インサート記録時のスイツチングポイントの説
明に供する略線図である。
【図4】インサート記録時のスイツチングポイントの説
明に供する略線図である。
【図5】サブバンド符号化及び復号化を実現する回路構
成を示すブロツク図である。
【図6】サブバンド符号化処理の説明に供する略線図で
ある。
【図7】サブバンド符号化データのビツトストリームの
説明に供する略線図である。
【図8】従来の編集可能なオーデイオデータ記録再生装
置の構成を示すブロツク図である。
【図9】フレームに同期しないブロツクでの符号化を行
つた場合の符号化ブロツクとフレームパルスとの関係を
示す略線図である。
【図10】フレームに同期しない符号化ブロツクを用い
てフレーム単位の編集を行つたとき、編集後のデータが
復号できなくなる場合の説明に供する略線図である。
【図11】フレームに同期しない符号化ブロツクを用い
てフレーム単位の編集を行つたとき、編集後のデータが
復号できなくなる場合の説明に供するタイミングチヤー
トである。
【符号の説明】
21……クロスフエード処理回路、30……オーデイオ
データ記録再生装置、31……符号化回路、32……タ
イミングジエネレータ、33……フレームカウンタ、3
4……オフセツト変換テーブル、35……ブロツクパル
ス発生回路、36……スイツチヤ、37……スイツチン
グジエネレータ、40……復号化回路、D20……入力
オーデイオデータ、D22……編集データ、D23……
符号化編集データ、D24……記録データ、D25……
再生データ、D26……再生符号化データ、D27……
復号データ、S1……フレームパルス信号、S2、S7
……フレーム番号信号、S3、S8……オフセツト信
号、S4、S9……ブロツクパルス信号、S6……切換
制御信号、S10……インサート指令信号。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム又はフイールドに同期しないブロ
    ツク単位で符号化された第1の符号化オーデイオデータ
    に、フレーム又はフイールドに同期しないブロツク単位
    で符号化された第2の符号化オーデイオデータを、上記
    フレーム又はフイールドに同期した指令信号に基づいて
    挿入することにより符号化編集データを形成するデイジ
    タルオーデイオ信号処理方法において、 第1の入力オーデイオ信号に基づいて第1の符号化オー
    デイオデータを形成する第1の符号化ステツプと、 第2の入力オーデイオ信号に基づいて第2の符号化オー
    デイオデータを形成する第2の符号化ステツプと、 上記指令信号により指定された位置又はその前後位置の
    うち、上記第1及び第2の符号化オーデイオデータの符
    号化ブロツク境界位置が一致したとき、上記第1の符号
    化オーデイオデータへの上記第2の符号化オーデイオデ
    ータの挿入を開始又は終了させて上記符号化編集データ
    を形成する編集データ形成ステツプとを具えることを特
    徴とするデイジタルオーデイオ信号処理方法。
  2. 【請求項2】上記第1及び第2の符号化ステツプでは、 上記第1及び第2の符号化オーデイオデータを形成する
    と共に、上記フレーム又はフイールドの境界に対する上
    記第1及び第2の符号化オーデイオデータの各符号化ブ
    ロツクのオフセツト量を付加し、 上記編集データ形成ステツプでは、 上記オフセツト量に基づいて上記第1及び第2の符号化
    オーデイオデータの符号化ブロツク境界位置が一致する
    位置を検出し、当該検出位置で上記第1の符号化オーデ
    イオデータへの上記第2の符号化オーデイオデータの挿
    入を開始又は終了させることを特徴とする請求項1に記
    載のデイジタルオーデイオ信号処理方法。
  3. 【請求項3】上記第1及び第2の符号化ステツプでは、 上記第1及び第2の符号化オーデイオデータを形成する
    と共に、上記第1及び第2の符号化オーデイオデータの
    各符号化ブロツクが何番目のフレーム又はフイールド内
    の符号化ブロツクかを表わすフレーム又はフイールド番
    号を付加し、 上記編集データ形成ステツプでは、 上記フレーム又はフイールド番号に基づいて、フレーム
    又はフイールド境界に対する上記第1及び第2の符号化
    オーデイオデータの符号化ブロツクのオフセツト量を検
    出し、当該オフセツト量に基づいて上記第1及び第2の
    符号化オーデイオデータの符号化ブロツク境界位置が一
    致する位置を検出し、当該検出位置で上記第1の符号化
    オーデイオデータへの上記第2の符号化オーデイオデー
    タの挿入を開始又は終了させることを特徴とする請求項
    1に記載のデイジタルオーデイオ信号処理方法。
  4. 【請求項4】フレーム又はフイールドに同期しないブロ
    ツク単位で符号化された第1の符号化オーデイオデータ
    に、フレーム又はフイールドに同期しないブロツク単位
    で符号化された第2の符号化オーデイオデータを、上記
    フレーム又はフイールドに同期した指令信号に基づいて
    挿入することにより符号化編集データを形成するデイジ
    タルオーデイオ信号処理装置において、 上記第1及び第2の符号化オーデイオデータを形成する
    符号化手段と、 上記第1及び第2の符号化オーデイオデータをそれぞれ
    入力し、上記指令信号により指定された位置又はその前
    後位置のうち、上記第1及び第2の符号化オーデイオデ
    ータの符号化ブロツク境界位置が一致したとき、選択的
    に出力する上記第1又は第2の符号化オーデイオデータ
    の出力対象を切り換えることにより上記符号化編集デー
    タを形成する切換手段とを具えることを特徴とするデイ
    ジタルオーデイオ信号処理装置。
  5. 【請求項5】上記符号化手段は、上記第1及び第2の符
    号化オーデイオデータを形成すると共に、上記フレーム
    又はフイールドの境界に対する上記第1及び第2の符号
    化オーデイオデータの各符号化ブロツクのオフセツト量
    を付加し、 上記切換手段は、上記オフセツト量に基づいて上記第1
    及び第2の符号化オーデイオデータの符号化ブロツク境
    界位置が一致する位置を検出し、当該検出位置で上記第
    1又は第2の符号化オーデイオデータの出力対象を切り
    換えることにより上記符号化編集データを形成すること
    を特徴とする請求項4に記載のデイジタルオーデイオ信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】上記符号化手段は、上記第1及び第2の符
    号化オーデイオデータを形成すると共に、当該第1及び
    第2の符号化オーデイオデータの各符号化ブロツクが何
    番目のフレーム又はフイールド内の符号化ブロツクかを
    表わすフレーム又はフイールド番号を付加し、 上記切換手段は、上記フレーム又はフイールド番号に基
    づいて、フレーム又はフイールド境界に対する上記第1
    及び第2の符号化オーデイオデータの符号化ブロツクの
    オフセツト量を検出し、当該オフセツト量に基づいて上
    記第1及び第2の符号化オーデイオデータの符号化ブロ
    ツク境界位置が一致する位置を検出し、当該検出位置で
    上記第1又は第2の符号化オーデイオデータの出力対象
    を切り換えることにより上記符号化編集データを形成す
    ることを特徴とする請求項4に記載のデイジタルオーデ
    イオ信号処理装置。
  7. 【請求項7】上記デイジタルオーデイオ信号処理装置
    は、上記第1の符号化オーデイオデータを所定時間遅延
    させて、上記第1の符号化オーデイオデータの符号化ブ
    ロツク位相を上記第2の符号化オーデイオデータの符号
    化ブロツク位相と合致させる遅延手段を具えることを特
    徴とする請求項4に記載のデイジタルオーデイオ信号処
    理装置。
  8. 【請求項8】入力オーデイオデータを1フレーム又は1
    フイールドに同期しないブロツク単位で符号化する符号
    化手段と、符号化データを所定の記録媒体に記録する記
    録手段と、記録された符号化データを再生する再生手段
    と、再生された符号化データを復号する復号手段とを有
    し、予め記録した第1の符号化オーデイオデータに、第
    2の符号化オーデイオデータを、1フレーム又は1フイ
    ールドに同期した指令信号に基づいてインサート記録す
    るようになされた記録再生装置において、 上記第1の符号化オーデイオデータの記録媒体への記録
    時に、上記第1の符号化オーデイオデータに、上記フレ
    ーム又はフイールドの境界に対する各符号化ブロツクの
    オフセツト量を付加するオフセツト量付加手段と、 上記再生手段により再生された上記第1の符号化オーデ
    イオデータから上記オフセツト量を抽出するオフセツト
    量抽出手段とを具え、 抽出した上記オフセツト量を上記符号化手段に与え、上
    記符号化手段によつて上記第2の符号化オーデイオデー
    タを形成する際、上記オフセツト量に基づいて第2の符
    号化オーデイオデータの符号化ブロツク位相を上記第1
    の符号化オーデイオデータの符号化ブロツク位相に合わ
    せた後、第2の符号化オーデイオデータをインサート記
    録するようにしたことを特徴とする記録再生装置。
  9. 【請求項9】上記記録再生装置は、 上記再生手段により再生された第1の符号化オーデイオ
    データ及び上記符号化手段により形成された上記第2の
    符号化オーデイオデータをそれぞれ入力し、上記指令信
    号が与えられてから、上記再生された第1の符号化オー
    デイオデータのブロツク境界と上記符号化された第2の
    符号化オーデイオデータのブロツク境界が一致するまで
    の期間上記第1の符号化オーデイオデータを上記再生手
    段に与えることにより再記録し、上記再生された第1の
    符号化オーデイオデータのブロツク境界と上記符号化さ
    れた第2の符号化オーデイオデータのブロツク境界が一
    致した時点から上記第2の符号化オーデイオデータを上
    記再生手段に与えることにより上記第2の符号化オーデ
    イオデータをインサート記録させる切換手段を具えるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の記録再生装置。
  10. 【請求項10】上記記録再生装置は、 上記再生手段により再生された第1の符号化オーデイオ
    データ及び上記符号化手段により形成された上記第2の
    符号化オーデイオデータをそれぞれ入力し、上記指令信
    号が与えられてから、上記再生された第1の符号化オー
    デイオデータのブロツク境界と上記符号化された第2の
    符号化オーデイオデータのブロツク境界が一致するまで
    の期間上記第1の符号化オーデイオデータを上記再生手
    段に与えることにより再記録し、上記再生された第1の
    符号化オーデイオデータのブロツク境界と上記符号化さ
    れた第2の符号化オーデイオデータのブロツク境界が一
    致した時点から上記第2の符号化オーデイオデータを上
    記再生手段に与えることにより上記第2の符号化オーデ
    イオデータをインサート記録させる切換手段と、上記第
    1の符号化オーデイオデータが再記録される際、記録ヘ
    ツドよりも先行する再生ヘツドにより再生された上記第
    1の符号化オーデイオデータが記録ヘツドによつて元の
    記録位置に記録されるのに相当する時間分だけ上記第1
    の符号化オーデイオデータを遅延させる遅延手段とを具
    えることを特徴とする請求項8に記載の記録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001142498A (ja) * 1999-09-01 2001-05-25 Sony Corp ディジタル信号処理装置および処理方法、ディジタル信号記録装置および記録方法、並びに記録媒体
US6480828B1 (en) * 1999-02-17 2002-11-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Information recording medium, apparatus and method for performing after-recording on the recording medium

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