JPH08329526A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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Publication number
JPH08329526A
JPH08329526A JP7162995A JP16299595A JPH08329526A JP H08329526 A JPH08329526 A JP H08329526A JP 7162995 A JP7162995 A JP 7162995A JP 16299595 A JP16299595 A JP 16299595A JP H08329526 A JPH08329526 A JP H08329526A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
reflective film
disk
protective resin
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP7162995A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Inoue
大輔 井上
Shuichi Nogawa
修一 野川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射膜の透過光に基づく再生時のS/Nの劣
化等を防止して反射膜の膜厚を30nm以下にした光ディ
スクを提供する。 【構成】 基板1の記録ピット2が形成された面に設け
られた反射膜3を厚さ30nm以下の薄膜に形成し、黒色
等の光吸収色の色素5の保護樹脂膜4への混入又は反射
膜3の膜面への塗布により、反射膜3を透過した光の吸
収体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスク,
レーザディスク等の再生専用の光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種再生専用の光ディスクに
は、コンパクトディスク(CD)等の単板構造の片面再
生タイプのディスクの他、レーザディスク(LD)等の
張合せ構造の両面再生タイプのディスク,ハードケース
にディスク体を収容して形成されたいわゆるミニディス
ク(MD)等のケース内装タイプのディスクがある。
【0003】そして、片面再生タイプの光ディスクは、
基板にプラスチック材を用いた場合、つぎのようにして
形成される。
【0004】まず、ポリカーボネート(PC),アクリ
ル樹脂(PMMA)等の透明プラスチック基板のレーザ
光照射面と反対側の面に、あらかじめスタンパ等で記録
ピットが形成されて情報が書込まれる。
【0005】さらに、透明プラスチック基板の記録ピッ
トが形成された面上に、アルミニウム(Al),金(A
u)等の高反射率の物質が反射膜として成膜される。
【0006】そして、この成膜後に反射膜の膜面に紫外
線硬化樹脂からなる保護樹脂が塗布され、この樹脂が紫
外線で硬化されて保護樹脂膜が形成され、ディスクが完
成する。
【0007】この片面再生タイプの光ディスクの1例で
あるコンパクトディスクは、オーディオ記録媒体として
用いられる他、CD−ROM,ビデオCD(VCD)等
に用いられる。
【0008】また、プラスチック基板の代わりにガラス
基板を用いた場合は、いわゆる2P法により、ガラス板
のレーザ光照射面と反対側の面に、スタンパ等で記録ピ
ットを形成したプラスチックの記録層を張付けてガラス
基板が形成され、記録層上に前記の反射膜,保護樹脂膜
を積層して光ディスクが形成される。
【0009】つぎに、張合せ構造の両面再生タイプの光
ディスクは、前記片面再生タイプの光ディスクと同じ構
成の2枚のディスク単板を、それらの保護樹脂膜を接着
層により背中合せに接着し、張合わせて形成される。
【0010】さらに、ケース内装タイプの光ディスク
は、片面再生タイプの光ディスクと同じ単板構造のディ
スク体をプラスチックのハードケースに収容して形成さ
れ、再生時、ハードケースの一面の検出窓が開き、この
窓を通ったレーザ光がディスク体のレーザ光照射面に照
射される。
【0011】そして、いずれのタイプの光ディスクにお
いても、反射膜で反射したレーザ光をレーザ光照射面側
のピックアップ(検出器)により検出して記録ピットの
情報が再生されるため、反射膜の反射率を高くする程、
検出光量が増大して再生に有利である。
【0012】ところで、反射膜等での入射光量,反射
率,透過率は、膜自身の光の吸収を考慮した場合、それ
ぞれつぎの数1の各式のように数式化して表わされる。
【数1】入射光量=反射光量+吸収光量+透過光量 反射率=反射光量/入射光量 透過率=透過光量/入射光量
【0013】また、反射膜の膜厚と反射率とは、例えば
アクリル樹脂の基板にアルミニウムを成膜して反射膜を
形成した場合、ほぼ図4の実線に示す関係があり、他の
金属膜の場合もその膜厚に対して反射率は同様の特性を
示す。なお、図4は波長780nmのレーザ光を使用した
場合の特性である。
【0014】そして、従来は反射光量を多くするため、
反射膜が高反射率のアルミニウム,金等により形成さ
れ、しかも、コンパクトディスクの規格等に基づき、そ
の反射率が65%以上になるように膜厚が定められ、一
般的なコンパクトディスクにおいては、反射率をほぼ8
0%の最大にするため、そのアルミニウムの膜厚が50
nm(500Å)〜60nm(600Å)もの肉厚になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のこの種再生
専用の光ディスクの場合、再生時の反射光量を多くする
ため、反射膜の材料が反射率の高いアルミニウム,金等
に限られ、材料選択の自由度が小さくなっている。
【0016】しかも、65%以上の反射率を確保するた
め、反射膜は、例えば膜厚50nm〜60nmのアルミニウ
ム膜で形成され、一般的には30nmより大きな膜厚に形
成される。
【0017】そして、膜厚が大きくなる程、その成膜に
時間を要するとともに、アルミニウム等の材料の使用量
が多くなる。したがって、生産性の向上及びコストダウ
ンを図ることが極めて困難である。
【0018】ところで、近年の再生制御系の向上等に基
づき、実際には、反射膜が反射率15%以上の膜であれ
ば、光ディスクからの情報の再生(読取り)が支障なく
行えるため、この種光ディスクを、その反射膜を反射率
60%以下にして形成することが考えられる。
【0019】この場合、反射率の小さな材料も使用でき
るため、材料選択の自由度が大きくなり、しかも、反射
膜が薄くなるため、その成膜時間が短くなるとともに材
料使用量も減少する。
【0020】なお、再生専用の光ディスクにあっては、
記録可能な書換えタイプの光ディスクのように一定値以
上の膜厚を確保する必要がなく、反射膜の膜厚を極力薄
くしても何ら不都合は生じない。
【0021】しかし、例えばアルミニウム等の反射膜の
場合、反射率を60%以下にするため、その膜厚を30
nm(300Å)以下に薄くすると、反射率65%以上の
膜厚のときに5%程度であった反射膜の透過率が10%
以上に増大する。
【0022】このとき、反射膜を透過して再生装置の内
面又はケース内面で反射し、光ディスクのレーザ光照射
面側に戻る光が多くなり、この光が受光器により検出さ
れて再生された情報にノイズとして混入するため、再生
された情報のS/Nの劣化等を招く。
【0023】したがって、反射膜の反射率が60%以下
でよく、その膜厚を30nm以下に薄くすることができる
場合であっても、反射膜の透過光に基づくノイズの増大
を防止するため、実際には反射膜の膜厚を30nm以下に
薄くすることができず、生産性の向上及びコストダウン
を図れない問題点がある。
【0024】本発明は、反射膜の透過光に基づく再生時
のS/Nの劣化等を防止して反射膜を膜厚30nm以下に
薄くした再生専用の新規な光ディスクを提供することを
目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の光ディスクにおいては、コンパクトディ
スク等の単板構造の場合、反射膜を厚さ30nm以下の薄
膜に形成し、黒色等の光吸収色の色素の保護樹脂膜への
混入又は反射膜の膜面への塗布により、反射膜を透過し
た光の吸収体を形成する。
【0026】また、レーザディスク等の張合わせ構造の
場合、張合わされた2枚のディスク単板の反射膜をそれ
ぞれ厚さ30nm以下の肉薄に形成し、黒色等の光吸収色
の色素の両ディスク単板の保護樹脂膜への混入又は接着
層への混入により、両ディスク単板の反射膜を透過した
光の吸収体を形成する。
【0027】さらに、ケース内装タイプの場合は、ケー
スに収容されたディスク体の記録ピットよりケースの他
面側に位置する反射膜を厚さ30nm以下の薄膜に形成
し、ケースの少なくとも検出窓に重合する位置の他面内
壁を、反射膜を透過した光が乱反射するように凹凸をつ
けて形成する。
【0028】
【作用】前記のように構成された本発明の光ディスクに
おいては、単板構造及び張合せ構造の場合、反射膜が膜
厚30nm以下に形成されるため、その成膜が従来より少
量の材料で短時間に行える。
【0029】また、反射膜を透過した光が吸収体に吸収
されるため、反射膜を薄くしても再生装置の内面等で反
射して基板のレーザ光照射面に戻る光が少なく、再生さ
れた情報のS/Nの劣化等が防止される。そのため、反
射膜の透過光に基づく再生側のS/Nの劣化等を防止し
て反射膜を30nm以下の膜厚に薄くできる。
【0030】また、ケース内装タイプの場合は、ディス
ク体の反射膜が膜厚30nm以下に形成される。そして、
反射膜を透過した光はケース体の少なくとも検出窓に重
合する位置の他面内装の凹凸により乱反射され、ディス
ク体のレーザ光照射面に光がほとんど戻らなくなる。
【0031】そのため、このディスク内装タイプの場合
も、反射膜を透過した光に基づく再生側のS/Nの劣化
等を防止して反射膜を30nm以下の膜厚に薄くできる。
【0032】
【実施例】実施例について、図1ないし図3を参照して
説明する。 (第1の実施例)まず、請求項1に対応する第1の実施
例について、図1を参照して説明する。同図はプラスチ
ック基板を使用したコンパクトディスク等の単板構造の
光ディスクの一部の拡大切断面を示し、1は透明プラス
チック基板、1’は基板1のレーザ光照射面、2は基板
1のレーザ照射面1’と反対側にスタンパ等で形成され
た記録ピットである。
【0033】3は基板1の記録ピット2が形成された面
に成膜された反射膜であり、例えばアルミニウムの膜厚
30nm以下(反射率60%以下,透過率10%以上)の
薄膜からなる。4は反射膜3の膜面を覆う保護樹脂膜で
あり、紫外線硬化樹脂からなる。
【0034】5は保護樹脂膜4に混入された黒色等の光
吸収色の色素であり、色素5を混入した保護樹脂膜4に
より反射膜3を透過した光の吸収体が形成されている。
そして、反射膜3が30nm以下の極めて薄い薄膜に形成
されるため、その成膜が従来より少量の厚材料で短時間
に行える。
【0035】しかも、反射率が60%以下であるため、
従来のような反射率の高いアルミニウム,金等以外の種
々の金属材料等を反射膜の材料に用いることができ、材
料選択の自由度が高くなる。
【0036】なお、反射率を65%以下にするときは、
反射膜3を、殆んどの金属材料,例えば、銅(Cu),
金(Au)、コバルト(Co),鉄(Fe),ニッケル
(Ni),シリコン(Si),チタン(Ti),クロム
(Cr),スカンジウム(Sc),鉛(Pd)等は勿
論、それらの酸化膜,室化膜及びSUS等の合金等によ
り形成することができ、反射率を60%以下にするとき
は、さらに広範囲の材料から選択して反射膜3を形成す
るとこができる。
【0037】また、前記吸収体は保護樹脂膜4の樹脂液
に色素5を混入して反射膜3の膜面に塗布して形成さ
れ、この場合、吸収体を形成する特別な工程等は不要で
あり、吸収体の形成による生産性の低下,コストアップ
はほとんど生じない。
【0038】そして、再生時、レーザ光照射面1’に照
射されて反射膜3を通過したレーザ光は、保護樹脂膜4
が形成する吸収体に吸収される。
【0039】そのため、反射膜3を透過した光が再生装
置の内面等で反射されて基板1のレーザ光照射面1’側
に戻ることがほとんどなく、受光器の混入ノイズが少な
く、反射膜3を膜厚30nm以下にしてもS/Nの劣化等
なく再生が行える。
【0040】したがって、反射膜3の透過光に基づく再
生時のS/Nの劣化を防止して反射膜3の膜厚を30nm
以下に薄くすることができ、生産性の向上及びコストダ
ウンを図って単板構造の再生専用の新規な光ディスクを
提供することができる。
【0041】そして、前記吸収体の効果を測定するた
め、反射膜のアルミニウム膜厚を制御して透過率5%,
10%,20%,30%それぞれの吸収体を設けたコン
パクトディスク(実施例ディスク)及び吸収体を設けな
いコンパクトディスク(比較ディスク)を形成し、反射
率15%〜90%の反射膜のディスクの信号が読取れる
特殊な再生装置により、各透過率の実施例ディスク,比
較ディスクを再生したところ、つぎの結果が得られた。
【0042】すなわち、吸収体のない比較ディスクでは
透過率10%以上になると、反射膜を通過した光の戻り
が増加し、再生したオーディオ情報のリードソロモン符
号訂正のC1エラーが増加するとともにC2エラーも発
生し始めたが、実施例ディスクでは透過率10%以上の
ときにもC1エラーは透過率5%のときと同程度しか発
生せず、C2エラーは全く発生しなかった。
【0043】(第2の実施例)つぎに、請求項2に対応
する第2の実施例について、図2を参照して説明する。
同図において、6,7は2枚のディスク単板であり、そ
れぞれ図1の基板1,反射膜3,保護樹脂膜4と同様の
透明プラスチック基板8,反射膜9,保護樹脂膜10か
らなり、反射膜9は図1の反射膜3と同様、アルミニウ
ムの膜厚30nm以下の薄膜に形成されている。なお、1
1は基板8のレーザ光照射面8’の反射側に形成されて
記録ピットである。
【0044】そして、両ディスク単板6,7の保護樹脂
膜10が接着層12を介して背中合せに接着され、張合
せ構造の光ディスクが形成されている。
【0045】また、両ディスク単板6,7の保護樹脂膜
10に図1の色素5と同様の光吸収色の色素13が混入
され、保護樹脂膜10により図1の保護樹脂膜4と同様
の吸収体が形成されている。
【0046】そして、ディスク単板6,7それぞれの基
板8のレーザ光照射面8’に照射されて反射膜9を透過
したレザー光は、それぞれの保護樹脂膜10が形成する
吸収体により吸収される。
【0047】そのため、この実施例の場合も反射膜9を
透過した光に基づく再生側のS/Nの劣化等を防止して
反射膜9を30nm以下に薄くすることができ、生産性の
向上及びコストダウンを図ることができる。
【0048】そして、前記吸収体の効果を測定するた
め、基板8にアクリル樹脂を使用し、反射膜9をそのア
ルミニウム膜厚の制御により透過率5%,10%,20
%,30%それぞれにしてレーザディスクを形成し、第
1の実施例の再生装置と同様の特殊な再生装置で再生し
たところ、保護樹脂膜10に色素13を混入せず、吸収
体を設けなければ、透過率10%以上のときに画像エラ
ーが多発したが、保護樹脂膜10に色素13を混入して
吸収体を設ければ、透過率10%以上でも画像エラーが
発生しなくなった。
【0049】ところで、前記両実施例の色素5,13は
少なくとも照射されるレーザ光の波長の光を吸収するも
のであればよく、また、前記吸収体は色素5,13を反
射膜3,9の膜面に塗布して形成してもよい。
【0050】(第3の実施例)つぎに、請求項3に対応
する第3の実施例について、図3を参照して説明する。
同図において、14はプラスチック樹脂のハードケー
ス、15はケース14に収容されたディスク体、16は
ケース14の一面に形成された検出窓、17はケース1
4の検出窓16に重合する他面内壁であり、凹凸をつけ
て形成されている。
【0051】そして、ディスク体15は図1の光ディス
クと同様の単板構造に形成され、その記録ピットよりケ
ース14の他面側に位置する反射膜は30nm以下の薄膜
に形成されている。なお、図1の光ディスクと異なり、
ディスク体15は保護樹脂膜に光吸収用の色素が混入さ
れておらず、第1の実施例の吸収体は設けられていな
い。
【0052】そして、再生時、情報読取用のレーザ光が
検出窓16を通ってディスク体15のレーザ照射面1
5’に照射され、ディスク体15の反射膜を透過した光
はケース13の他面内壁17に達する。
【0053】このとき、他面内壁17が鏡面状態でな
く、凹凸をつけて形成されているため、他面内壁17に
到達した光が乱反射し、照射面15’に戻る光が減少す
る。
【0054】そのため、この実施例の場合は、第1,第
2の実施例の吸収体を設ける代わりに、ケース14の他
面内壁17を加工して第1,第2の実施例と同様の効果
が得られる。
【0055】そして、この光ディスクをいわゆるミニデ
ィスクとして使用したところ、ディスク体15の反射膜
の透過率が10%以上であってもC1エラーは透過率5
%のときと同程度と少なく、C2エラーは発生しなかっ
た。なお、この実施例ではケース14の他面内壁17の
みを凹凸を付けて形成したが、ケース14の内壁面全体
を凹凸を付けて形成してもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。まず、請求
項1,請求項2の単板構造,張合せ構造の光ディスクの
場合、反射膜3,9が膜厚30nm以下に形成され、その
成膜を従来より少量の材料で短時間に行うことができ
る。
【0057】さらに、反射膜3,9を透過した光が吸収
体に吸収されるため、反射膜3,9を薄くしても再生装
置の内面等で反射して基板1,8のレーザ光照射面
1’,8’に戻る光が少なく、再生情報のS/Nの劣化
等を防止することができる。
【0058】したがって、反射膜3,9の透過光に基づ
く再生時のS/Nの劣化等を防止して反射膜3,9を3
0nm以下に薄くすることができ、生産性の向上及びコス
トダウンを図って再生専用の新規な光ディスクを提供す
ることができる。また、請求項3のケース内装タイプの
光ディスクの場合は、ディスク体15の反射膜を膜厚3
0nm以下に形成することができる。そして、反射膜を透
過した光がケース14の少なくとも検出窓16に重合す
る位置の他面内壁17の凹凸により乱反射され、ディス
ク体15の照射面15’への光の戻りが防止される。
【0059】したがって、このディスク内装タイプの光
ディスクの場合も、反射膜を透過した光に基づく再生時
のS/Nの劣化等を防止して反射膜の膜厚を30nm以下
に薄くすることができ、生産性の向上及びコストダウン
を図って再生専用の新規な光ディスクを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の一部の拡大断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例の一部の拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例の一部切欠図である。
【図4】アルミニウムの反射膜の膜厚と反射率との関係
図である。
【符号の説明】
1,8 透明プラスチック基板 1’,8’,15’ レーザ光照射面 2,11 記録ピット 3,9 反射膜 4,10 保護樹脂膜 5,13 色素 6,7 ディスク単板 12 接着層 14 ハードケース 15 ディスク体 16 検出窓 17 他面内壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光照射面と反対側に記録ピットが
    形成された基板と、 前記基板の前記記録ピットが形成された面に設けられた
    反射膜と、 前記反射膜を覆う保護樹脂膜とにより形成された単板構
    造の再生専用の光ディスクにおいて、 前記反射膜が厚さ30nm以下の薄膜に形成され、 黒色等の光吸収色の色素の前記保護樹脂膜への混入又は
    前記反射膜の膜面への塗布により、前記反射膜を透過し
    た光の吸収体が形成されたことを特徴とする光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 2枚のディスク単板それぞれが、 レーザ光照射面と反対側の面に記録ピットが形成された
    基板と、 前記基板の前記記録ピットが形成された面に設けられた
    反射膜と、 前記反射膜を覆う保護樹脂膜とにより形成され、 前記両ディスク単板の前記保護樹脂膜が接着層を介して
    背中合せに接着された張合せの構造の両面再生タイプの
    再生専用の光ディスクにおいて、 前記両ディスク単板の前記反射膜がそれぞれ厚さ30nm
    以下の薄膜に形成され、 黒色等の光吸収色の色素の前記両ディスク単板の前記保
    護樹脂膜への混入又は前記接着層への混入により、前記
    両ディスク単板の前記反射膜を透過した光の吸収体が形
    成されたことを特徴とする光ディスク。
  3. 【請求項3】 記録ピットが形成された単板構造のディ
    スク体をケースに収容して形成され、 再生時、前記ケースの一面の検出窓を通して前記ディス
    ク体のレーザ光照射面にレーザ光が照射される再生専用
    の光ディスクにおいて、 前記ディスク体の前記記録ピットより前記ケースの他面
    側に位置する反射膜が厚さ30nm以下の薄膜に形成さ
    れ、 前記ケースの少なくとも前記検出窓に重合する位置の他
    面内壁が、前記反射膜を透過した光が乱反射するように
    凹凸をつけて形成されたことを特徴とする光ディスク。
JP7162995A 1995-06-05 1995-06-05 光ディスク Pending JPH08329526A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7701838B2 (en) 1999-07-02 2010-04-20 Tdk Corporation Optical information medium including an information bearing surface and a functional layer, and reading method

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US7701838B2 (en) 1999-07-02 2010-04-20 Tdk Corporation Optical information medium including an information bearing surface and a functional layer, and reading method

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A02 Decision of refusal

Effective date: 20040114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02