JPH08328546A - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents
電子楽器の鍵盤装置Info
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- JPH08328546A JPH08328546A JP7156949A JP15694995A JPH08328546A JP H08328546 A JPH08328546 A JP H08328546A JP 7156949 A JP7156949 A JP 7156949A JP 15694995 A JP15694995 A JP 15694995A JP H08328546 A JPH08328546 A JP H08328546A
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Abstract
機構の構成が簡単で、その組立、調整及び保守点検が容
易で、しかもグランドピアノに近似した鍵タッチ感触が
得られる電子楽器の鍵盤装置を提供する。 【構成】 第1フレーム2に対して移動自在に設けられ
た鍵8、(9)の押離鍵動作に連動して主として回動動
作が行われる質量体アッセンブリ19を、少なくとも質
量体本体20とウィペン機能部材21とを集成させて構
成した。
Description
器に具備される鍵盤装置に関する。
えば特開平2−91692号公報にも開示されているよ
うに、鍵の押下にてジャック(切換手段)を介し、該ジ
ャックとレペティションレバーとハンマーとを含むアク
ション機構の各部品が連動して、最終的にハンマーが弦
を叩くことにより音が発生する装置である。
第1の電子楽器の鍵盤装置と記述する)として、例えば
米国特許第5243125号公報に開示されているもの
がある。これは、ジャックが鍵の側壁の下方へ開放した
凹部に回動自在に取り付けられ、ジャックとハンマーの
両方に付勢力を付与するためのバネが両者に取り付けら
れた構成である。
下、第2の電子楽器の鍵盤装置と記述する)として、実
公昭63−33239号公報に開示されているものがあ
る。これは、ハンマーの上限位置を規制するストッパー
は、鍵の押鍵終了時にハンマーが当接するフレーム側に
設けたフェルトにより構成されている。
た従来のグランドピアノの鍵盤装置は、鍵の動きをハン
マーに伝えるためのアクション機構の構成が非常に複雑
であるのみならず、該アクション機構が鍵の上部に設け
られている。そのため鍵盤装置全体が上下に厚くなり、
演奏時の圧迫感があり、その組み立て作業も困難である
という問題点があった。
は、上記構成のため、特にバネ取り付け作業が困難であ
り、これにより装置全体を組み立てる作業が煩雑且つ困
難であるという問題点があった。特に、前記バネは、最
終行程(バネ以外を取り付け後)においてフレームを上
下反転して装着する以外に、装着方法を考えるのが困難
である。また、鍵のフレームへの取り付けも困難を極め
る。即ち、ジャックを鍵の凹部に装着しつつ、ジャック
を手で持ちながら鍵に装着しなければならず、この時ジ
ャックの押圧部が邪魔になり、ハンマーをフレームに取
り付け難くしているのみならず、鍵とジャックのフレー
ムへの取り付け後、該フレームを反転してハンマーをフ
レームに取り付け、その後バネを装着する。88鍵ある
鍵盤装置の全部品を装着するまでに大きなフレームの反
転作業が伴い、フレームを反転する時に鍵表面に傷が付
く恐れもある。
盤装置には、レットオフ機能(鍵連動により、押鍵した
力で駆動したハンマーが弦に当接した後、そのリバウン
ドで戻る余地を与えるためのもので、鍵により連動され
たハンマーの連動部分を解放する機能であって、主にジ
ャックがこ機能を遂行する。)、バックチェック機能
(レットオフされたハンマーをホールドする機能であっ
て、鍵に設けられている。)及びレペティション機能
(離鍵時のバックチェック解放後にハンマーを押鍵可能
状態に戻す機能であって、レペティションレバーで行わ
れる。)の全てが備わったウィペンアッセンブリを有し
ているから問題ないが、上述した第1の電子楽器の鍵盤
装置には、バックチェック機能のみを有しており、簡単
な構成で組立、調整及び保守点検が容易で、しかもグラ
ンドピアノの鍵盤装置のようなリアルなレットオフ感の
得られるレットオフ機能を有する電子楽器の鍵盤装置
は、今だに存在しない。
か、この発明に密接に係わってくるので詳述する。レッ
トオフ感には静的レットオフ感と動的レットオフ感とが
あり、これをグランドピアノの例で説明する。
ない程度に極めてゆっくり押鍵した時、如実に指に受け
る反力のことであって、上位概念的には鍵とハンマー間
で発生する摩擦力が押鍵途中で増大し、その後、鍵とハ
ンマーとの連動部分を解放する時の摩擦減少による脱進
感のことである。より詳しくは、押鍵初期においてレペ
ティションレバーによってハンマーローラを押すことで
ハンマージャックを持ち上げ、押鍵ストローク後半でレ
ペティションレバーからジャックにその機能を受け渡
す。この時、ハンマーローラとジャックの間に摩擦力の
増減(増してから減る)が生じる。この摩擦力の増減が
ジャック及び鍵を介して指に伝わる。この反力としての
レットオフ感を静的レットオフ感(脱進感)と呼んでい
る。
も音が出る程度以上に押鍵した時、如実に指に受ける反
力のことであって、上位概念的には押鍵終了直前で鍵と
ハンマーの連動が解消される。この押鍵途中の連動解消
時のハンマーによる慣性モーメントの減少による指に受
ける反力減少の押鍵感のことである。より詳しくは、押
鍵初期から押鍵力は、鍵及びジャックを介してハンマー
に伝わり、ハンマーが動き出す。押鍵ストローク後半で
レギュレーティングボタンによりジャックがハンマーロ
ーラを介してハンマーから逃げると、ジャックを含む鍵
とハンマーとの連動が断ち切られるので、ハンマーの慣
性モーメント分の反力が減少する。この反力の減少感が
ジャック及び鍵を介して指に伝わる。このような感触を
動的レットオフ感と呼んでいる。
置には、より詳しくはグランドピアノの鍵盤装置が有す
る上述したリアルな動的レットオフ感が得られない。な
ぜなら、押鍵ストローク途中でジャックがハンマーを解
放しはするが、その解放の仕方がテンションをかけてか
ら行うことをしていないので、ハンマーによる慣性モー
メントの減少は存在するものの、レットオフ感が弱いも
のとなっている。グランドピアノの場合は、メゾピアノ
等、通常押鍵時にあってもハンマーローラとジャックと
の摩擦力変化と、ハンマーによる慣性モーメントの減少
とが複雑に絡み合ってレットオフ感が発生する直前にお
いて反力が直前以前より増すという現象が表われ、その
後のレットオフ感との反力のギャップがクリアに表われ
る。
レットオフ感触はない。
及び第1の電子楽器の鍵盤装置のいずれも、バックチェ
ック機能部材を鍵に設けているため、構成が複雑で、組
立、調整及び保守点検が困難である。
は、レペティション機能部材をアクション部(ウィペ
ン、ジャック、ハンマー、バックチェック、レペティシ
ョンからなる)に設けているため、構成が複雑で、組
立、調整及び保守点検が困難である。
は、レペティション機能が備わっていない。従って、再
発音する場合、鍵をほぼ完全復帰する必要があることか
ら再発音タイミングが遅くならざるを得ず、速い連打が
できない。また、離鍵時のハンマーが戻る時の戻り感触
が重く感じられる等の問題点がある。
は、当然ではあるが、ハンマーで弦を打ち、ハンマーリ
バウンドを止め、再打可能状態に戻るための前述した様
々な機能を有するために、アクション機構の構成が複雑
になっている。
を互いに異ならせ、弱打時の脱進感をソフトに、よりリ
アルに且つ設計自由度を持たせて行うようにした電子楽
器の鍵盤装置は、従来存在しない。例えば、上述した第
1の電子楽器の鍵盤装置について述べると、鍵の押鍵途
中でジャックの押圧部がジャック接触部から滑り落ちる
時に鍵を押している指に脱進感を感じるが、強打時及び
弱打時の全てにおいて似たような脱進感であり、グラン
ドピアノの鍵盤装置と同様の脱進感は望めない。即ち、
ハンマーを所定重量に設定するが、弱打時に適当な重さ
(反力のこと)であっても、強打時に重く(慣性質量の
こと)なり過ぎたりする。ハンマーへはバネ力が下向き
に作用するので、脱進時にバネ+ハンマーの重量を鍵の
バックチェック部で受けるので、その反力が指に強力に
伝わる。この感触をほどほどにするため、バネ力及びハ
ンマーの重量を小さくすると、レペティション機能がも
ともとないところにもってきて、さらに再発音しにくく
なる。そして押鍵初期時の質量感(弾きごたえ感)も得
られなくなる。このように強打時及び弱打時の脱進感及
びタッチ感触をバランス良く設定することが困難になっ
ている。
より大きく拡大されるので、ハンマーが持つエネルギー
(運動量;mv)は大きくなり、それを止めるストッパ
ーには大きなクッション材を使用して、Ft=mvにお
けるtを大きくする必要がある。尚、Fはハンマーに加
わる力である。上述した第2の電子楽器の鍵盤装置にお
いてもストッパーフェルトは、離鍵時のハンマーフェル
トに比べて厚く設定されているのは、上記の理由によ
る。
通に鍵の並び方向に設けられ、鍵ストッパーも同様に設
けられる。新品の時は問題ないが、弾き込むと、特にハ
ンマーフェルトが縮んだ状態で塑性変形を起こし、ハン
マーの押鍵終了位置と鍵の押鍵終了位置とが互いにずれ
てきて、ずれた鍵のハンマーが押鍵時に”ぶるぶる”と
振動を発生させる。この振動は、不快であるばかりか、
演奏にも支障を来す。なぜならば、弾き込まれてフェル
トが変形した押鍵頻度の高い鍵の押鍵終了位置と押鍵頻
度の低い鍵の押鍵終了位置とでは、位置が微妙に異なる
ので、グリッサンド演奏等の際に指が鍵に引っ掛かって
しまう恐れがある。
つ鍵盤装置全体が鍵の長手方向にコンパクトになるよう
にしたものは、従来存在しない。従来は上述した第2の
電子楽器の鍵盤装置のようにストッパーとしてフェルト
が使われていたため、上述したように押鍵頻度の高い鍵
の押鍵終了位置と押鍵頻度の低い鍵の押鍵終了位置とで
は、経年変化により位置が微妙にずれてきて、グリッサ
ンド演奏等の際に指が鍵に引っ掛かってしまう恐れがあ
る。そこで、ハンマー先端部に外向きに片持ち構造の弾
性片を設けることで経年変化によらない良好ストップ感
触鍵盤も考えられるが、このようにすると鍵盤装置全体
が鍵の長手方向に長くなってしまい、コンパクト化を図
ることが困難である。
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の
目的とするところは、アクション機構の構成が簡単で、
その組立、調整及び保守点検が容易で、しかもグランド
ピアノに近似した鍵タッチ感触が得られる電子楽器の鍵
盤装置を提供しようとするものである。
目的に加え、レットオフ感が得られるようにすることで
ある。
目的に加え、バックチェック機構を組み込み易くしたこ
とである。
目的に加え、レペティション機能を付与し、その機能部
材を組み込み易くしたことである。
目的に加え、強打時のショックアブソーバ機能を有する
電子楽器の鍵盤装置を提供しようとするものである。
機構の構成が簡単で、その組立、調整及び保守点検が容
易で、しかもグランドピアノのようなレットオフ感が得
られ、特にグランドピアノのようなリアルな動的レット
オフ感が得られる電子楽器の鍵盤装置を提供しようとす
るものである。
目的に加え、レットオフ感を得る直前に押鍵時の反力を
高めるようにし、その直後のレットオフ感をよりクリア
にしようとするものである。
目的に加え、レットオフ感をクリアにする手段を質量体
の押鍵終了時ストッパ用弾性体としても用いることによ
り、部品点数の減少を図るようにしたことである。
しくは第6の目的に加え、支持部材側ストッパーが1箇
所で済むようにした電子楽器の鍵盤装置を提供しようと
するものである。
の目的に加え、押鍵終了時の質量体ストップ時の衝撃を
緩和するようにしたものである。
押鍵時に”ぶるぶる”と振動を発生することがなく、演
奏性が向上すると共に、ハンマーのストップ時の衝撃を
緩和し得る電子楽器の鍵盤装置を提供しようとするもの
である。
が押鍵時に”ぶるぶる”と振動を発生することがなく、
演奏性が向上すると共に、ハンマーのストップ時の衝撃
を緩和し得、しかも鍵長手方向のコンパクト化を図った
電子楽器の鍵盤装置を提供しようとするものである。
るために本発明の請求項1の電子楽器の鍵盤装置は、支
持部材に対して移動自在に設けられた鍵と、該鍵の押下
操作に連動して主として回動動作が行われる質量体アッ
センブリ(19)とからなり、該質量体アッセンブリ
は、少なくとも質量体本体(20)とウィペン機能部材
(21)とを集成させてなることを特徴とするものであ
る。
発明の請求項2の電子楽器の鍵盤装置は、前記請求項1
の電子楽器の鍵盤装置において、前記ウィペン機能部材
(21)は、ウィペン本体(25)と該ウィペン本体に
回動自在に保持されたレットオフ機能部材(26)とか
らなるアッセンブル体(質量体アッセンブリ19)であ
り、該レットオフ機能部材(26)は、前記鍵の押鍵途
中で前記質量体本体を解放可能に保持していることを特
徴とするものである。
発明の請求項3の電子楽器の鍵盤装置は、前記請求項1
の電子楽器の鍵盤装置において、前記質量体アッセンブ
リ(19)にバックチェック機構(BC1,BC2)を
設けたことを特徴とするものである。
発明の請求項4の電子楽器の鍵盤装置は、前記請求項1
の電子楽器の鍵盤装置において、前記質量体アッセンブ
リ(19)にレペティション機能部材を設けたことを特
徴とするものである。
発明の請求項5の電子楽器の鍵盤装置は、前記請求項2
の電子楽器の鍵盤装置において、前記鍵の非押鍵時に前
記質量体本体(20)と前記レットオフ機能部材(2
6)とが互いに嵌合し且つ前記鍵の押鍵途中でその嵌合
が離脱する嵌合部(47)を、前記質量体本体(20)
と前記レットオフ機能部材(26)との間に設け、前記
嵌合部に遊び用空隙部を備えたことを特徴とするもので
ある。
発明の請求項6の電子楽器の鍵盤装置は、支持部材
(2)に対して移動自在に設けられた鍵と、該鍵の押離
鍵操作に連動して主として回動動作が行われるアーム部
材(21)と、該アーム部材(21)に回動自在に保持
され且つ前記鍵の押鍵初期は前記アーム部材(21)と
固定関係を保ち前記鍵の押鍵ストローク後半において前
記アーム部材(21)から解放されて独立して回動し得
る質量体(20)と、前記鍵の押鍵初期は前記アーム部
材(21)に前記質量体(20)を保持し且つ前記押鍵
ストローク後半においては前記アーム部材(21)から
前記質量体(20)を解放して自由運動し得るように切
り換える切換手段(26)とを設けたことを特徴とする
ものである。
めに本発明の請求項7の電子楽器の鍵盤装置は、支持部
材と、演奏操作により駆動され該支持部材に対し揺動自
在に支持された鍵と、該鍵の押離鍵操作に連動して該支
持部材に対し移動動作が行われるアーム部材と、該アー
ム部材に回動自在に保持された質量体と、前記鍵の押鍵
初期は前記アーム部材に前記質量体を保持し且つ押鍵ス
トローク後半においては前記アーム部材から前記質量体
を解放して該質量体が自由運動し得るよう切り換える切
換手段とを設け、前記鍵の少なくとも演奏操作部は前記
支持部材の上方に、前記アーム部材と前記質量体と前記
切換手段は前記支持部材の下方に設けたことを特徴とす
るものである。
明の請求項8の電子楽器の鍵盤装置は、支持部材と、演
奏操作により駆動され該支持部材に対し揺動自在に支持
された鍵と、該鍵の押離鍵操作に連動して該支持部材に
対し移動動作が行われるアーム部材と、該アーム部材に
回動自在に保持された質量体と、前記鍵の押鍵初期は前
記アーム部材に前記質量体を保持し且つ押鍵ストローク
後半においては前記アーム部材から前記質量体を解放し
て該質量体が自由運動し得るよう切り換える切換手段と
を設け、該切換手段は前記アーム部材もしくは前記質量
体の少なくともいずれか一方に移動自在に設けられ、前
記アーム部材と前記質量体とが固定関係から自由関係に
切り換わる直前の一時点で前記アーム部材と前記質量体
との摩擦力を増大させる摩擦力増大手段を備えたとを特
徴とするものである。
明の請求項9の電子楽器の鍵盤装置は、前記摩擦力増大
手段は、前記質量体の自由端側もしくは支持部材の押鍵
終了用質量体ストッパ部位に設けられ、押鍵動作終了近
傍において、弾性変形する弾性体にて構成されているこ
とを特徴とするものである。
めに本発明の請求項10の電子楽器の鍵盤装置は、前記
請求項6の電子楽器の鍵盤装置において、前記切換手段
は、前記アーム部材と前記質量体とを互いに連動させる
ため互いに接近する方向に付勢する付勢力を付与せしめ
る付勢手段を有していることを特徴とするものである。
発明の請求項11の電子楽器の鍵盤装置は、前記請求項
1、6、7、または8の電子楽器の鍵盤装置において、
押鍵終了近傍で前記質量体もしくは質量体本体とウイペ
ン機能部材もしくはアーム部材の上限位置を規制するス
トッパーを兼用して前記支持部材に一体に設けたことを
特徴とするものである。
本発明の請求項12の電子楽器の鍵盤装置は、前記請求
項6の電子楽器の鍵盤装置において、前記質量体は、そ
の自由端側先端部に支持部を有する弾性体を備え、該弾
性体が前記鍵の押鍵終了近傍で前記支持部材もしくは該
支持部材と固定関係にある部材に当接することにより、
前記鍵の押鍵時における前記質量体の当接停止時の衝撃
を緩和するようにしたことを特徴とするものである。
ために本発明の請求項13の電子楽器の鍵盤装置は、前
記請求項6の電子楽器の鍵盤装置において、前記質量体
は、その自由端側先端部に支持部を有する片持ち構造の
弾性体を備え、該弾性体が前記鍵の押鍵終了近傍で前記
支持部材もしくは該支持部材と固定関係にある部材に当
接することにより、前記鍵の押鍵時における前記質量体
の当接停止時の衝撃を緩和するようにしたことを特徴と
するものである。
本発明の請求項14の電子楽器の鍵盤装置は、支持部材
に対して移動自在に設けられた鍵と、該鍵の押下操作に
連動して主として回動動作が行われる質量体とを有する
電子楽器の鍵盤装置において、前記質量体は、その自由
端側先端部に支持部を有する片持ち構造の弾性体を備
え、該弾性体が前記鍵の押鍵終了近傍で前記支持部材も
しくは該支持部材と固定関係にある部材に当接すること
により、前記鍵の押鍵時における前記質量体の当接停止
時の衝撃を緩和するようにしたことを特徴とするもので
ある。
本発明の請求項15の電子楽器の鍵盤装置は、前記請求
項14の電子楽器の鍵盤装置において、前記弾性体は、
前記質量体の重心方向に延出させて設けたことを特徴と
するものである。
ペン機能部材等のアクション部材が鍵に連動する質量集
中部分に効率よく集成されている。これにより、アクシ
ョン部材が組み込み易く、アクション機構の構成が簡単
で、その組立、調整及び保守点検が容易で、しかもグラ
ンドピアノに近似した鍵タッチ感触が得られる。
求項1記載による作用に加えて、前記質量体本体が、前
記レットオフ機能部材によってウイペン本体から鍵の押
鍵途中で解放される。これにより、グランドピアノに近
似したレットオフ感が得られる。
求項1記載による作用に加えて、バックチェック機能が
付与される。例えば、押鍵終了近傍時に図12(b)の
壁面BC1が壁面BC2に当接することによりバックチ
ェック作用がなされる。この動作は質量体アッセンブリ
内で完結されるようにしているため、保守点検が鍵盤装
置から離れてできる。また、バックチェック機構が鍵盤
装置に組み込み易い。
求項1記載による作用に加えて、レペティション機能が
付与される。例えば離鍵初期時に図12(b)の嵌合突
部47bが凹部47aに収まる際、非押鍵状態で当接面
Sf1とSf2とに空隙S1を設けることにより、収ま
りやすいようにしている。即ち、弾性体41の解放にと
もないアーム部材25と質量体20とが接近すると同時
に当接面Sf1にSf2が接近する。この時、空隙S1
の存在にて離鍵動作の早い段階で上記嵌合がリメイクさ
れる。これにより、速い連打を可能にしている。しかも
アーム部材25に設けた切欠部48、ジャック26に設
けた嵌合突部47b、アーム部材25に設けた嵌合凹部
47a、空隙S1からなるレペティション機構が鍵及び
/または支持部材に対し、独立して質量体アッセンブル
内に設けられる。
求項2記載による作用に加えて、離鍵時のハンマーの戻
りがスムーズになると共に、強打時のショックアブソー
バの作用をする。
鍵の押鍵初期はアーム部材に質量体が保持され且つ押鍵
ストローク後半において動いている前記アーム部材から
前記質量体を解放して前記質量体が自由運動し得るよう
させる切換手段により切り換えるようにした。これによ
り、アクション機構の構成が簡単で、その組立、調整及
び保守点検が容易で、しかもグランドピアノのようなレ
ットオフ感が得られる。特にグランドピアノのようなリ
アルな動的レットオフ感が得られる。特に請求項7の方
が請求項6に比べて組立、調整、保守点検がさらに容易
となっている。
6記載による作用に加えて、前記切換手段は、アーム部
材と質量体とが押鍵ストローク後半において、固定関係
から自由関係に切り換わる直前で、前記アーム部材と前
記質量体との摩擦力を増大させるようにしている。これ
により、レットオフ感(脱進感)をよりクリアにしてい
る。この作用に起因する構成として図12(b)のθを
形成する構成と、弾性体41のテンション増大機構との
両方の構成を含んでいる。
6記載による作用に加えて、押鍵動作終了近傍におい
て、弾性体41bが質量体用上限ストッパに当接するこ
とにより質量体20の上動にブレーキをかける。一方、
アーム部材21は上動を維持するので、質量体20とア
ーム部材21とは開離しようとする力が働く。ところが
先端部26eが上記ストッパに当接するまでは前記両者
は切換手段26によって結合を維持させられているの
で、消滅した空隙S1の両当接面Sf1、Sf2に生じ
る押圧力(摩擦力)が増大する。その後、切換手段26
の回動により質量体の慣性モーメントが減少するので鍵
を押す指の反力が減少し、レットオフ感を生じさせる。
このレットオフ感をよりクリアにするため、弾性体を備
える。この弾性体は、押鍵時、特に強押鍵になればなる
程、押鍵終了時の質量体失速作用に寄与している。即
ち、この弾性体41は、質量体失速用緩衝部材兼レット
オフ感増大用部材として作用している。
請求項6記載による作用に加えて、前記切換手段にアー
ム部材と質量体とを互いに連動させるため互いに接近す
る方向に付勢する付勢力を付与せしめる付勢手段を設け
ることで、アーム部材と質量体との連動及び/または切
り離しをスムーズにしている。
請求項6、7、または8記載による作用に加えて、アー
ム部材用ストッパとしての後壁(ストッパ体)26dと
質量体用ストッパとしての弾性体41とを押鍵終了近傍
時にストップさせる部材を固定側(支持部材)に備えて
いる。上記両ストッパをスペース的に接近配置させるよ
うにして、支持部材側質量体アッセンブリ用の複数のス
トッパーを一体的に集中配置させた。これによって、鍵
盤装置がコンパクトになると共に、本来の押鍵終了時に
おける質量体の緩衝作用も発生させる。
請求項6記載による作用に加えて、質量体の自由端側先
端部に支持部を有する弾性体が備えられ、該弾性体が鍵
の押鍵終了近傍で支持部材もしくは該支持部材と固定関
係にある部材に当接することにより、前記鍵の押鍵時に
おける前記質量体の当接停止時の衝撃が緩和される。
請求項6記載による作用に加えて、質量体の自由端側先
端部に支持部を有する片持ち構造の弾性体が備えられ、
該弾性体が鍵の押鍵終了近傍で支持部材もしくは該支持
部材と固定関係にある部材に当接することにより、前記
鍵の押鍵時における前記質量体の当接停止時の衝撃が緩
和される。
体の自由端側先端部に支持部を有する片持ち構造の弾性
体が備えられ、該弾性体が鍵の押鍵終了近傍で支持部材
もしくは該支持部材と固定関係にある部材に当接するこ
とにより、前記鍵の押鍵時における前記質量体の当接停
止時の衝撃が緩和される。これにより、質量体(ハンマ
ー)が押鍵時に”ぶるぶる”と振動を発生することがな
く、演奏性が向上すると共に、ハンマーストップ時の衝
撃を緩和し得る。また、この弾性体はレットオフ感を増
大させることにも寄与していることは前述のとおりであ
る。
請求項14記載による作用に加えて、弾性体が質量体の
重心方向に延出して設けられている。これにより、質量
体(ハンマー)が押鍵時に”ぶるぶる”と振動を発生す
ることがなく、演奏性が向上すると共に、ハンマースト
ップ時の衝撃を緩和し得、しかも鍵の長手方向にコンパ
クト化し得る。
する。図1は、本発明の一実施例に係る電子楽器の鍵盤
装置の要部構成を示す平面図、図2は、同縦断面図であ
る。図3〜図7は鍵支点またはその近傍を図示したもの
で、図3は図1のA−A断面図を、図4は図1のB矢視
図を、図5は図1のC−C断面図を、図6は図1のD−
D断面図を、図7は図2及び図12のE−E断面図を表
わしている。図中、1は基盤(一般に底板もしくは棚板
とも言う)で、その上には、鉄板等からなる第1フレー
ム(第1支持部材)2と、同じく鉄板等からなる第2フ
レーム(第2支持部材)3が設けられている。第1フレ
ーム2は、上面壁2aの前,後部に垂直下方に向けて
前,後面壁2b,2cを連設すると共に、前面壁2bの
下端部に水平前方に向けて前下面壁2dを連設し且つ後
面壁2cの下端部に水平後方に向けて後下面壁2eを連
設してなる。また、第2フレーム3は、上面壁3aの
前,後部に垂直下方に向けて前,後面壁3b,3cを連
設すると共に、前面壁3bの下端部に水平後方に向けて
前下面壁3dを連設し且つ後面壁3cの下端部に水平後
方に向けて後下面壁3eを連設してなる。そして、第1
フレーム2は、その後下面壁2eが基盤1の上面後部に
ビス4により固定され且つその前下面壁2dが第2フレ
ーム3の上面壁3aの前部にビス5により固定されてい
る。また、第2フレーム3は、その前下面壁3dが基盤
1の上面前部にビス6により固定され且つその後下面壁
3eが基盤1の上面略中間部にビス7により固定されて
いる。
9が移動自在(回動自在)に設けられている。尚、図2
においては、黒鍵9及び該黒鍵9に関係する部位につい
ては、図示していないが、黒鍵9については符号(9)
を、該黒鍵9に関係する部位については符号(9d)、
(9e)を付してある。
られた凹状支点部8a、(9a)(図5〜図7参照)が
第1フレーム(鍵支持部材)2の上面壁2aの後部に突
設された鍵支点用支柱(凸状支点部)10にそれぞれ上
下方向に回動自在に支持されている。凹状支点部8a、
(9a)の左右側面相互間が所定方向(基端方向)に向
かうに従い漸次狭くなる如く傾斜している。凹状支点部
8a、(9a)の一側面には、略半円弧状にへこんだ接
触面8b、(9b)が設けられている。また、凹状支点
部8a、(9a)の他側面には、フラットな接触面8
c、(9c)が設けられている。
の立上り部10eとし、その他を合成樹脂とするもの
で、その基端部10aが図3に示すように第1フレーム
2に形成された合成樹脂回り込み孔11にアウトサート
成形され嵌合固定されると共に、それに続く支柱10が
連続してアウトサート成形される。図3〜図7に示すよ
うに、鍵支点用支柱10の一側面の上下方向略中間部に
は、側面視において略半球面状に突出する接触面10b
が設けられている。また、鍵支点用支柱10の他側面に
は、その上下方向全体に亘って平面視において略半円弧
状に突出する接触面10cが設けられている。そして、
凹状支点部8a、(9a)の一側面の接触面8b、(9
b)が鍵支点用支柱10の一側面の接触面10bに点接
触に近い状態で接触している。また、凹状支点部8a、
(9a)の他側面の接触面8c、(9c)が鍵支点用支
柱10の他側面の接触面10c上下方向に沿う1本の接
触線を有する線接触状態で接触している。
2の上面壁2aに突設された白鍵用ガイド片12に、黒
鍵9の自由端部は、第1フレーム2の上面壁2aに突設
された黒鍵用ガイド片13にそれぞれ摺動自在に係合さ
れている。
り、その凹状支点部8a、(9a)が第1フレーム2の
鍵支点用支柱10に鍵自由端方向に押し付けられてい
る。この押し付けバネ14は、板バネよりなり、その一
端部14aが鍵8、(9)のバネ掛け部8d、(9d)
に、他端部14bが鍵支点用支柱10のバネ掛け部10
dにそれぞれ掛け止めされ、鍵8、(9)への復帰力は
ゼロか、わずかにマイナスになるように設定されてい
る。
せず、あくまでフレーム側鍵側同志の支点間圧接バネと
して作用している。鍵復帰力は後述の質量体20を含む
質量体アッセンブリ19の自重によっている。この作用
の範囲内でバネ14は鍵自重を相殺する程度に圧接と共
に上向き(プラス)に作用させてもよい。この場合でも
バネ14は、それのみでは鍵を復帰させ得ない。
b)、8c、(9c)と10b、(10c)との接触及
びバネ14の支点部同志の圧接により鍵ガイドがない状
態では鍵自由端から支点部を見て回転方向(ローリング
方向)のみ禁止した上下左右方向揺動可能状態となる。
この状態で鍵回動時に鍵自由端の左右方向移動を鍵ガイ
ド片12、(13)にて禁止する構成をとっている。従
って、鍵並び方向の鍵ガイド片位置もしくは支点位置が
製造上わずかにずれてもよく、また、鍵ガイド片12、
(13)の鍵への両サイド接触面(特に上下方向)を実
質的に点接触状態まで小さくすることができ、それでも
回動動作が円滑に行われるようになっている。
には、スイッチ用基板15が装着されている。このスイ
ッチ用基板15は、第1フレーム2の上面壁2aに設け
られた合成樹脂製の基板保持用アウトサート(スペー
サ)16a,16bにビス17により固定されている。
スイッチ用基板15には、図示しない複数個のスイッチ
が設けられ、これらのスイッチに対応して、鍵8、
(9)の下面には、スイッチ押圧片8e、(9e)が突
設されている。そして、鍵8、(9)を押下して図1に
おいて反時計回り方向に回動することにより、スイッチ
押圧片8e、(9e)が第1フレーム2の上面壁2aに
設けられたスイッチ駆動用透孔18を通って対応するス
イッチを押圧することにより、押鍵速度に応じて変化す
る楽音が発生するようになっている。
に対応して質量体アッセンブリ19が設けられている。
この質量体アッセンブリ19は、鍵8、(9)の押下動
作に連動して主として回動動作が行われるものである。
質量体アッセンブリ19は、質量体本体(質量体)20
とウィペン機能部材21とを集成させてなる。
bとする所定長さの鉄製金属杆22と、該金属杆22の
長さ方向略中間部より基端側(図1において左端側)全
体を被覆するように一体化された合成樹脂製のアウトサ
ート部23とからなる。また、ウィペン機能部材21
は、レットオフ機能とバックチェック機能とレペティシ
ョン機能の全てを行うものである。この機能部材21
は、ウィペン本体(アーム部材)25と、このウィペン
本体25に回動自在に保持されたレットオフ機能部材
(切換手段)26とからなるアッセンブル体である。ウ
ィペン本体25は、所定長さを有するフレーム構造とさ
れた合成樹脂製アームからなる。レットオフ機能部材2
6は、ピアノではジャックと呼ばれているものと等価の
部材であって、側面視略3角形状の合成樹脂製板からな
る両側壁26a,26bと、これら両側壁26a,26
bの前後部を一体に連結した前後壁26c,26dとか
らなる。この側壁26b及び後壁26dは、図2におい
ては側壁26aを切り欠いて示されている。レットオフ
機能部材26は、その両側壁26a,26b相互間にウ
ィペン本体25の先端25a側を挿通させた状態で、該
ウィペン本体25に取付軸27を介して回動自在に取り
付けられている。また、質量体本体20は、そのアウト
サート部23の基端部がウィペン本体25の略中間部に
取付軸28を介して回動自在に取り付けられている。
ェック機構は、図2においてレットオフ機能部材26の
前側壁26cの左壁面BC1と、切欠部48の左壁面B
C2とにより構成されている。そして、押鍵終了時に左
壁面BC1と左壁面BC2とが圧接するようになってい
る。
常に拡張しようとする圧縮板バネからなる付勢手段29
を有し、これによって鍵8、(9)の押鍵初期時にウィ
ペン本体25と質量体本体20とを常に接近状態となる
ように付勢している。この付勢手段29は、平面視形状
がコ字状をなす一対の金属製バネ29a、29bの一端
部(左側)を互いに一体に連結してなる二又構造とされ
ている。そして、金属製バネ29a、29bの一端部が
質量体本体20のアウトサート部23の基端部に設けら
れたバネ掛け部30に、一方の金属製バネ29aの他端
部がレットオフ機能部材26の一側壁26aに設けられ
たバネ掛け部31aに、他方の金属製バネ29bの他端
部がレットオフ機能部材26の他側壁26bに設けられ
たバネ掛け部31bにそれぞれ掛け止めされている。一
方の金属製バネ29aの他端部は、他方の金属製バネ2
9bの他端部より取付軸27を介して下側に位置してい
る。
本体(アーム部材)25と質量体本体20とが互いに連
動し得るようにウィペン本体25に対して図2において
各々反時計回り方向に回動付勢されている。即ち、付勢
手段29によりレットオフ機能部材26の回動支点であ
る取付軸27に付与される力のモーメントが、正及び負
の両モーメントで付与されるようになっており、しかも
付勢手段29がレットオフ機能部材26に与える力のモ
ーメントの加算値になるように付勢させてある。即ち、
加算の結果、各バネ29a、29bの付勢力が強くても
全体として反時計回りの弱い付勢力を与える。この付勢
手段29は、レットオフ機能部材26を所定位置(図2
の状態)に付勢すると共に、質量体本体20も所定位置
(図2の状態)に付勢している。
嵌合凹部32が形成され、該嵌合凹部32には、鍵8、
(9)の前端側下面に下方に向けて一体に突設された質
量体アッセンブリ駆動片33の下端部に形成された円弧
状の嵌合突部34が回動自在に嵌合されている。ウィペ
ン本体25に一端部35aが一体に連設された弾性体で
ある合成樹脂製バネ35の自由端部35bが質量体アッ
センブリ駆動片33の下端部に形成された円弧状のバネ
掛け部36に掛け止めされている。
バネ掛け部38に掛け止めされた平面視形状がコ字状の
金属製バネ37の基端集合部37bが、合成樹脂製バネ
35の自由端部35bに設けられたバネ掛け部39に掛
け止めされている。これら合成樹脂製バネ35及び金属
製バネ37の付勢力によりウィペン本体25の嵌合凹部
32と質量体アッセンブリ駆動片33の嵌合突部34と
の嵌合状態が脱落することなく保持されるようになって
いる。また、金属製バネ37の他端部37bを合成樹脂
製バネ35の自由端部35bに掛け止めした状態で、合
成樹脂製バネ35の自由端部35bを質量体アッセンブ
リ駆動片33のバネ掛け部36に掛け止めし、この状態
で合成樹脂製バネ35と金属製バネ37とをそのバネ力
に抗して撓ませながら、質量体アッセンブリ駆動片33
の嵌合突部34をウィペン本体25の嵌合凹部32に嵌
合することにより、質量体アッセンブリ駆動片33の下
端部にウィペン本体25をワンタッチ操作で容易に取り
付けることができるものとしている。
0の自由端側(図2において右端側)は、第1フレーム
2の後面壁2cに穿設されたスリット40内を移動自在
に挿通されて該第1フレーム2の外方に延出されてい
る。質量体本体20の自由端側先端部には、片持ち構造
の弾性体41が設けられている。この弾性体41は、ア
ウトサートの合成樹脂製支持部41aの一端部に斜め上
方に向けて棒状の弾性片41bを一体形成してなる。そ
して、支持部41aが質量体本体20の金属杆22の先
端部に固定され、弾性片41bの自由端側はスリット4
0内を移動自在に挿通されて質量体本体20の略回転中
心(取付軸28)方向に延出されている。
レーム2の上面壁2aに設けられた質量体アッセンブリ
駆動用透孔42に移動自在に挿通されている。ウィペン
本体25の基端部と取付軸28との間に位置してウィペ
ン本体25の下面には、支点部43が一体的に突設され
ている。この支点部43が第2フレーム3の上面壁3a
の上面に固定された支持台44の上面に回動自在且つ移
動自在に載設支持されている。
計回り方向に回動することにより、質量体アッセンブリ
駆動片33によりウィペン本体25が支点部43を中心
に図2において反時計回り方向に回動されると共に、支
点部43はわずかながら図2において右方にすべり移動
する。
に質量体本体20の金属杆22の下面が基盤1の上面に
固定されたフェルト等の緩衝部材45の上面に、ウィペ
ン本体25の先端部25aの下面が質量体本体20の金
属杆22の上面にそれぞれ当接している。ウィペン本体
25の先端部下面にはフェルト等の緩衝部材46が固定
されている。
との間には、嵌合部47が設けられている。この嵌合部
47は、質量体本体20のアウトサート部23の長手方
向略中間部に設けられた上部及び両側部(紙面表裏方
向)が解放する切欠部48の内部一側面に形成された側
面略コ字状の切り欠きにより構成された嵌合凹部47a
と、レットオフ機能部材26の前側壁26cにより構成
された嵌合突部47bとからなる。鍵8、(9)の非押
鍵時に図2に示すように凹部47aと突部47bとが、
それらの上下部間に所定寸法の遊び用空隙部S1、S2
を存して互いに嵌合し、該嵌合により、ウィペン本体2
5と質量体本体20とが連動するようになっている。上
部の遊び用空隙部S1は、例えば0.3mm〜1.0m
mであり、これを設けたことにより、鍵の離鍵時におけ
るレットオフ機能部材26の突部47bと質量体本体2
0の凹部47aとの嵌合がスムーズに行われ、いわゆる
レペティション機能がスムーズに行われる。また、下部
の遊び用空隙部S2が必要な理由は次のとおりである。
離鍵時において、ウィペン機能部材21と質量体本体2
0との接近当接時、即ち加速度が弱い状態で質量体アッ
センブリ19が移動(反時計回転)する場合には、バネ
29によってウィペン機能部材21と質量体本体20と
が接近当接するようにさせられている。従って、離鍵途
中で上記接近が起こり、緩衝部材46が金属杆22の上
面に当接する。この時、緩衝部材46の収縮を吸収する
ための遊びが必要であり、この遊びをS2として図示の
ように設けている。
において、弾性片41bの先端部41cが緩衝部材49
に当接し、該弾性片41bがその弾性力に抗して撓むこ
とにより、質量体本体20の当接停止時の衝撃を緩和し
得るように作用すると共に、前述の請求項9の作用記載
(段落番号0055に記載)に記載したとおりレットオ
フ感をよりクリアにするためにも作用している。その
後、さらに該レットオフ機能部材26が付勢手段29の
付勢力に抗して図2において時計回り方向に回動するこ
とにより、凹部47aと突部47bとの嵌合が離脱し、
これにより、レットオフ機能部材26は、質量体本体2
0を単独で自由に回動(運動)し得るように解放するよ
うになっている。また、鍵8、(9)の押鍵終了時に、
弾性片41bの先端部41cが緩衝部材49に当接する
ことにより、質量体本体20の上限位置が規制されるよ
うになっており、従って、緩衝部材49は、質量体本体
20の上限位置を規制するストッパーを兼ねている。
には、当接片50が一体に突設されている。この当接片
50は通常演奏時には、基端部23aに当接することは
ないが、鍵をきわめて強く押圧(例えば何かの物体落下
による押鍵)した場合、バックチェックが外れそうにな
るのを阻止するストッパある。
杆22の上面に設けられたフェルト等からなる緩衝部材
で、該質量体本体20が上限位置に位置した時、弾性片
41bの先端側下面が緩衝部材51に当接するようにな
っている。また、図2中、52は鍵盤楽器本体カバーで
ある。
楽器の鍵盤装置の動作を、図8乃至図16を用いて説明
する。尚、白鍵8と黒鍵9との押鍵操作による各部の動
作は互いに略同一である。
の鍵盤装置の動作説明図、図13〜図15は、同鍵盤装
置の動作を説明するための図、図16は同鍵盤装置にお
ける押鍵荷重(反力)と押鍵ストロークとの関係を示す
グラフである。
考慮して表わすと、次のようになる。即ち、図13に示
すように、支持部Aにストロークxの範囲で上下動自在
に支持され且つバネ定数Ksを有するバネBで上方に付
勢された質量mの物体Cを力Fで下方(矢印方向)に押
した場合、下記(1)式の右項のような反力を発生す
る。
の質量と考えてよい。 x;移動距離、即ち鍵ストローク Ks;バネ定数 μ;摩擦係数 N;抗力 d2x/dt2;加速度 上記(1)式は、F=mαとしても広く知られている
が、絡み構造があると(1)式のようになる。
の重さが上記(1)式の[1]項に対応し、電子鍵盤楽
器でも同様である。
ョンレバーとハンマー(ローラースキン)とのこすれ構
造(その他こすれる箇所は多数ある)が、上記(1)式
の[2]項である「μN」に対応し、従来の電子鍵盤楽
器では上記(1)式の[2]項に対応するものはあまり
見当たらない。
バネが、電子鍵盤楽器では押し付けバネが上記(1)式
の[3]項である「Ks・x」に対応する。
そのものを用い、電子音源回路を搭載すれば、最高の電
子鍵盤楽器が得られるが、それはコスト的にナンセンス
であり、弦を張らないまでもハンマーを動かして、それ
を止める技術及び当接音の消音という余計な事まで行わ
なければならないので、コストが大幅にアップし、製品
として実現しない。
動をやめる物体について、物体が外界に対して与える力
[上記(1)式の右辺]と、物体に作用する力F[上記
(1)式の左辺]との間には、上記(1)式の関係が成
り立つことを述べた。
おいて得られるタッチ感触は、主に、上記(1)式の
[1]項と[2]項とが巧みに絡み合って静的レットオ
フ感と動的レットオフ感とが良好に付与される。
た場合)』グランドピアノでは、音が出ない程度の弱い
タッチで鍵を押鍵した場合、押鍵初期には大きな摩擦力
は発生せず、押鍵ストローク前半(ジャックがジャック
当接部に当たるまで)は、略重力加速度を維持しながら
上記(1)式の[1]項=mα(αはほぼ重力加速
度)、μ,Nが共に略”0”(若干はある)につき上記
(1)式の[2]項=0、上記(1)式の[3]項=
0、故に、F=mαに左右された式を満足しながら動
く。即ち、Fという反力を指に受けながら鍵が押鍵され
る。押鍵ストローク後半においてダンパーの重量が加算
(上記(1)式の[1]項の数値が増す)されながらジ
ャックの上にハンマーが乗ったところ(ジャックとハン
マーローラーとの当接)から摩擦力が増大し、上記
[1]項に制限されつつF=μN+Ks・xに左右され
て動く。前記摩擦がオフになる時に静的レットオフ感が
発生する。レペティションバネによる上記(1)式の
[3]項も押鍵ストローク後半で僅かに付加される。
は、図8の非押鍵状態から鍵8、(9)を音が出ない程
の弱いタッチで押鍵すると、上遊び用空隙部S1を保ち
ながら鍵8、(9)が更に押鍵すると図10(但し、図
10は、強いタッチの場合のため、上遊び用空隙部S1
は閉じている)に示すように弾性片41bの先端部41
cが緩衝部材49に当接する。
号SSとDSとを設ける。SSは静的タッチ(微弱タッ
チ)時の先端部26eの位置、DSは動的タッチ(発音
可能以上のタッチ)時の先端部26eの位置である。
1bの先端部41cが緩衝部材49に当接するまでの押
鍵ストローク前半は、ほとんどF=mα(上記(1)式
の[1]項)に左右されて動く。ここで、αはほぼ重力
加速度を維持するものであり、mは、鍵8、(9)とア
クション全部(質量体アッセンブリ19)のうち、各回
動部材は支点部で支えられているので、その分を差し引
いて考える。
16の最下グラフSPで示すようにポイントP0から反
力を増していく。ここで図16は、この発明の鍵盤装置
の演奏操作部に押圧センサを取り付け、押鍵ストローク
(横軸)に対応した荷重(縦軸:電圧の形で出力)を実
際に測定し、自動プロッタにてグラフ化したものであ
る。但し、最下グラフSP測定せず、Pから想像して作
成した。SPは音が出ない程の弱タッチで鍵を押鍵した
場合である。この発明ではグラフ形状が特に意味をもつ
もので、具体的数値はあまり重要ではなく、正確には割
り出さなかったが、目安としては横軸の最大(荷重が急
増している点)がストロークの最大ということからし
て、ここが約10mmである。縦軸は、グランドピアノ
の静荷重が50〜60gであることからして、1目盛約
50gと読んでよい。説明を続けると、P0からわずか
な押鍵ストロークにおいて、弾性片41bが曲がり出
し、この変形による弾性が付勢手段29による反時計回
りの回転モーメントに打ち勝つと空隙部S1が消滅する
ように質量体20の上移動が制限され、図10におい
て、ごくわずかに弾性片41が緩衝部材49に押されて
撓んでいる状態となる。
は、レットオフ機能部材26の後面壁26dの先端部2
6eと共に緩衝部材49によって押される。これによ
り、突部47bの上面と凹部47aの上面との間に圧接
力(摩擦力)が発生する(上記(1)式の[2]項が関
与する)。そのターニングポイントが図16のP01で
ある。このP01は、摩擦力がかかり出すポイントであ
る。この力は、弾性体41が図11のように曲がるまで
増加していく(図16参照)。この状態のとき、弾性体
41は変形が更に増すと同時にレットオフ機能部材26
がウィペン本体25に対し時計回り方向に回動してい
く。
図12(b)は、嵌合部47及びバックチェック機構を
詳細に表わした部分図であって、嵌合部47にどのよう
な力が作用するかを図解するための図である。この図は
非押鍵状態(図2)もしくは音が出ない程度に押鍵した
場合に弾性体41が緩衝部材49に当接するまでの状態
を表わす。この図において円弧Cは取付軸27を中心に
面始点Pbを通る円を描いた円の一部である。この円弧
Cからわかるように凹部47aの突部47bに対する当
接面Sf1は、押鍵回動時に突部47bの当接面Sf2
に当接する位置において当接面SF2と平行になるよう
設定されており、取付軸27と面始点Pbとの距離が、
取付軸27と面終点Ptとの距離より短く設定されてい
る。従って、面終点Ptを通る接線l1に対し当接面S
f1もしくはSf2に平行な線分l2が所定角θをもっ
て交わる。これにより当接面Sf1、Sf2に互いに圧
接する力が加わりながら時計回り方向にレットオフ機能
部材26が回転しようとする時、θ=0とした場合より
大きな摩擦力が発生する。この摩擦力は、突部47bの
上面と凹部47aの上面との接合面がその面積を縮めな
がら増加し、その面積が0になったところ(図16のS
pの山の頂点)で、この嵌合が外れるので、荷重(指に
受ける反力)が下がる。どこまで下がるかと言うと、付
勢手段29がアウトサート部23のバネ掛け部30を押
すことにより金属杆22を常に僅かに押し上げており、
このバネ圧による押し上げ力とバランスするところ(図
16のB0)まで下がる。この状態を表現すると図11
または図12において、嵌合部47bが嵌合部47の中
間部にあって、金属杆22がぶらぶらの状態にある。つ
まり、レットオフ機能部材26の後面壁26dの先端部
26eで緩衝部材49から所定の力を受けながら金属杆
22は、先端部41cから弾性体41を介して緩衝部材
49から弱い下向きの力を受けるが、この弱い力と、付
勢手段29が金属杆22を押し上げるバネ力とがバラン
スした状態になる。
と、上記弱い力とバネ力とが互いに力を強めながら、し
かもバランスをとりながら質量体アッセンブリ19が反
時計回り方向に回動し、突部47bの左壁面BC1が嵌
合部47の左壁面BC2に当接することにより、金属杆
22はバックチェックする。この状態を示したのが図1
2である。これを過ぎると図16で示すように、壁に物
が当たって更に押しているのと同じになり、加重がかな
り大きく跳ね上がる。
弱いタッチで押鍵した場合、質量体アッセンブリ19、
特に質量体本体20の移動する加速度の変化は略ゼロで
あるので、結果としてFは変わらず、加速度αはほぼ重
力加速度を維持し、押鍵されたとしても上下の遊び用空
隙部S1、S2は図8の非押鍵状態のままである。即
ち、非押鍵状態で付勢手段29により質量体本体20と
ウィペン本体25とが自由端においてくっつけられるよ
うに作用しているので、付勢手段29による作用力は、
非押鍵/押鍵状態のいずれの場合でも不変である。加速
度αが略不変のまま質量体本体20が移動しても質量体
本体20とウィペン本体25との関係は不変である。即
ち、上下の遊び用空隙部S1、S2は開いたままであ
る。よりもっと分かりやすく言うならば、エレベータの
中で人が乗った体重計の針を見つめていると、エレベー
タが急に動いた場合の動き初めと動き終わり(停止する
直前)とにおいて体重計の針が振れ、その中間では振れ
ない。この中間の状態を初めから終りまで維持する押鍵
動作が図16のSPとして表わされ、この動作を比喩す
ればエレベータがゆっくり動いた場合は、動き初めと動
き終わりで体重計の針はほとんど振れないという等速度
運動にあてはまる。
9に当接する押鍵ストローク後半から、弾性片41bの
バネ定数による上記(1)式の[3]項の力も更に加わ
り、反力が増大する。該反力が増大したところで、レッ
トオフ機能部材(ジャック)26の先端部26eが緩衝
部材49に当接し、その後レットオフ機能部材26が図
2の時計回り方向に回動する。すると、突部47bの上
部と凹部47aの上部との当接面は、平行から非平行に
なり、スライドする。この時摩擦力(上記(1)式の
[2]項の力)が発生し、、更に、嵌合部47bと47
aとの嵌合がはずれると、上記(1)式の[2]項が
略”0”(支点部43には僅かに存在する)になるの
で、脱進感が得られる。これを静的レットオフ感とい
う。
さで押鍵した場合)』グランドピアノでは、鍵を強打し
た場合、そのハンマーが鍵の押鍵動作に連動する。一般
に、物体が動く時と、止まる時に慣性力が強く働くこと
が知られている。この慣性力を慣性モーメントIで表わ
すと、I=mr2(但し、rは例えば、回動支点と物体
の重心位置との距離)となる。慣性モーメントというか
らには、回転するものを前提として系ができている。そ
して、外力のモーメントをN、角速度をωとすると、下
記(2)式で表わせる。
じ概念でとらえることができる。慣性モーメントIを質
量mに、角速度dω/dtを加速度αに、外力のモーメ
ントNを力Fに置き換えると、上記(1)式の[1]項
と同じように扱える(物理概論上巻、小出昭一郎、兵藤
申一、阿部龍蔵共著、裳華房、ページ80)。
初期には上記(1)式の全項が働くが、特に目立つの
は、上記(1)式の[1]項である。即ち、ハンマーが
動き出すのに必要な力を得るため上記(1)式の[1]
項により大きな反力を指に受ける。ハンマーが初速度を
得ると鍵、ジャック、ハンマーが連動しジャックがレギ
ュレーティングボタンにより外れると上記連動が切れハ
ンマーは、それ自体の慣性力で回転し、打弦を行う。前
記連動関係が断ち切られた時、ハンマーの慣性モーメン
ト(慣性質量)が減少し、動的脱進感(動的レットオフ
感)が得られる。
盤装置では、例えばp(ピアノ)の強さで鍵8、(9)
を押鍵した場合、グランドピアノと略同様のことが言え
る。即ち、押鍵初期には慣性質量により上記(1)式の
[1]項の働きによるところが大きく、強打すればする
ほど、アクション機構を含む鍵(総合物体M)の加速度
(重力加速度mαは、どんなに速く/ゆっくり、いかよ
うな方向に動かしたとしても、地面方向に常に働いてい
るので、これらの加算値)が大となり、その反力が大き
くなる。この場合、嵌合部47における空隙S1が消滅
してから、質量体本体20が動き出すので、特に強いタ
ッチ時の緩衝にもなる。上記空隙S1の主目的は前述の
とおりレペティション作用を円滑にすることである。
をpの強さで押鍵した場合、F=mα(上記式(1)の
[1]項)が変化し、あたかもエレベータの中の物体が
受ける反力に等しくFが増加する。これにより上の遊び
用空隙部S1がなくなり、図9の状態になる。また、レ
ットオフ機能部材26の後面壁26dの先端部26e
は、図9のDSの位置にくる。図16のpに見るように
加速度αが重力加速度より大となる。Fが一定近くにな
ったところで、P1に達する。このP1は、上記式
(1)の[2]項、[3]項がきき始めるポイントであ
って、図10に示すように緩衝部材49に弾性体本体4
1bの先端部41cが当接したポイントである。
後、弾性片41bの先端部41cが緩衝部材45に当接
するまでは、重力加速度α×総合物体Mの反力と、嵌合
凹部32、支点部43(特に支点部43)による僅かな
上記(1)式の[2]項の摩擦力(押鍵力に対して無視
できる程度)とを受けながら移動する。
び鍵8と質量体20との連動を解除する。その状態図は
図10〜図12の通りである。動的タッチ感触を論ずる
場合、静的なものと若干異なる。即ち、上記連動が解除
される時、嵌合部47において、ジャック26により質
量体20の反時計回りの動きをさらに加速させる。この
現象を図12(b)により説明する。質量体20がほと
んど速度をもたない場合の力の作用は当接面Sf1とS
f2との摩擦力(上記式(1)の[2]項による)のみ
で説明がついたが、質量体20が音が出る程度以上の速
度を有している場合は、上記式(1)の[1]項にも影
響を与え、上記連動解除時に質量体20の速度変化(加
速度が加わる)を伴う。つまり、l1とl2とにθ有し
ているので、突部47bが凹部47aから離脱する時、
突部47bの当接面Sf2が当接面Sf1を押し上げる
かっこうとなり、質量体20が反時計回り方向に回転し
ている押鍵状態中に同回転方向にさらに加速するように
作用する。その動きが図16のP1以降の荷重の増加現
象となって現れている。その後、質量体20の連動が解
除されると質量体20の慣性モーメントが減少し、動的
レットオフ感が得られるものである。その後、上述した
静的タッチ感触の場合と同様にバックチェック機構が働
き、その後、荷重は急激に増加する。
(ピアノ)を例にとって説明したが、mp,mf,fの
場合についても図16で示されるように程度の差こそあ
れ、ほぼ同様である。即ち、慣性モーメントによる力の
増減(荷重)を主に質量と加速度とで論じると、弱いタ
ッチ程押鍵ストローク前半は加速度の増加が少ないので
反力(荷重)のカーブの右上がり傾斜はゆるやかであ
る。SPではα≒重力加速度一定により傾斜ほぼゼロ。
押鍵ストローク後半において、凹部47a、突部47b
の嵌合離脱時、質量体アッセンブリ19が持つ大きな質
量Maから質量体本体20の質量Mmを解き放つに等し
く作用するから、その質量はMa−Mmとなる。F=m
αの式において加速度αが大きい程Fは大となるから、
加速度αが大きい強いタッチ(pよりはmp、mpより
はmf、…と言うように)程、失うFも大きくなるとい
う理由により、脱進感(レットオフ感)が大になってい
る。
ことは、質量体本体20の図2における反時計回り方向
の慣性モーメントと、弾性体41による質量体本体20
を図2における時計回り方向に回転させようとする回転
モーメントとをベクトル加算した値が図11の状態にな
った瞬間において反時計回り方向にプラスであるか否か
である。弱いタッチの押鍵により、上記ベクトル加算し
た値がマイナスになれば、上述した静的タッチ感触で述
べたのと同様の脱進感が得られ、また、上記ベクトル加
算した値がプラスになれば凹部47aと突部47bとの
嵌合を解き放っても、ウィペン本体25と質量体本体2
0とは共に反時計回り方向に回転するので、前記脱進感
は得られない。即ち、普通の押鍵状態では、タッチの強
弱にかかわらず、先端部26eが緩衝部材49に当接す
る時点で質量体20の加速度は一定もしくはゼロである
場合が多い。この状態で凹部47aを突部47bとが嵌
合離脱すると質量体20が加速されるように作用するの
で、上記値がマイナスのケースに当る。ところが特殊な
奏法、例えば指を鍵に当てつつ、そのまま、わりと強く
押鍵するような押し弾き奏法(ピアノ演奏でしばしば使
用される)をした場合、先端部26eが緩衝部材49に
当接する時点でも、なお且つ質量体20の速度が増加し
ている場合がある。このようなケースでは上記値がプラ
スになる。このようにかなり細かい部分においてもグラ
ンドピアノの感触を出すことができる。
極大値からどれだけディップするかのレベル(落ち込み
量)Dは、SP,P,mp,mfで例示するように鍵を
強く押鍵するほど大きくなる(D1<D2<D3)もの
であり、その理由を以下に説明する。
mαで表わせる。但し、図8の状態から図11の状態ま
で質量体本体20が加速し続けている奏法を前提として
主に理論を展開する。
モ)〜f(フォルテ)まで押鍵し比べても、壁にぶつか
って、更にその物体を押しているのと同じ、即ち、図1
4に示すようにバックチェック後、レットオフ機能部材
26の先端部26eが弾性片41の先端部41cと共に
緩衝部材49を押し、レットオフ機能部材26の凹部4
7aの左壁面BC1が切欠部48の左壁面BC2を押し
ているときの荷重のa1〜a3の重なりは同じになる。
また、図15に示すように質量m[g]の物体Dを速度
0からS「mm」まで加速しながら水平前方(矢印方
向)に動かして壁(ストッパー)Eに衝突させたとする
と、その加速度αの大小により、荷重は図14に示すよ
うにb1〜b3となる。そこで、質量mがあるところで
図14のSoでm→0とした質量mを押すことを考えた
とする。すると、その荷重はいずれも「0」に落ちるは
ずである。即ち、加速度αが大きい(bn>bn−1)
ほど、落ち込み量が大きい。
実施例であって、押鍵ストローク後半で質量体20をア
ーム部材25から切換手段にて解放して質量体20分の
慣性モーメントを減少させるようにする他の実施例であ
る。該切換手段はアーム部材25に回動自在に設けられ
ったジャック26からなる部分であり、これについては
前述した実施例と同様であるが、質量体20の慣性モー
メント減少直前にアーム部材25と質量体20との摩擦
力を増大させる摩擦力増大手段が支持部材2の押鍵終了
用質量体ストッパ部位に設けた弾性体491にて構成し
た点が異なっている。さらに、この実施例では弾性力が
作用範囲を増大するため質量体20の自由端側にも補助
的に弾性体41Vを設けている。
由端先端に設けているので、鍵盤奥行を短くできる。も
しくは同一奥行なら質量体(アッセンブリ)全体を軽く
することができる。その他の構成は前述した実施例と同
じであるので、同一番号を付してそれ以上の説明を省略
する。
で押鍵し、ストローク後半において弾性体41Vが弾性
体491に今まさに当接したところを一部断面図で示し
た側面図である。この状態からさらに押鍵が進むと、両
弾性体491、41Vが縮んで当接面Sf1、Sf2の
押圧力(摩擦力)が増す。先端部26eが弾性体491
に当接後ジャック26が時計回り方向に回転しながら且
つ両弾性体491及び41Vが縮みながら嵌合部47の
凹部47aと突部47bとが離脱する作用は前述した実
施例と同様であり、その効果も同様である。
性体41の弾性機能を弾性体491に持たせるようにし
たので、構成が簡単になり、さらに質量体20の重心を
前述した実施例より自由端先端に設定できることから、
同一重さなら鍵盤装置の奥行を短くでき、また奥行同一
とするなら全体を(特に質量体を)軽く構成できるとい
う効果がある。
実施例と同様にフェルト、軟質樹脂等もしくはそれらの
積層組み合せで形成される他、軟質樹脂と片持ち弾性片
41bのようなもの、あるいは圧縮コイルばねとの組み
合せで形成してもよい。圧縮コイルバネ使用の一例とし
て、弾性体41Vを外し、そこに質量集中体22mを掘
り込み形成した孔にバネを嵌入し、底部を固定してもよ
いし、弾性体41Vはそのままでうすく形成し、当接位
置に弾性体41Vの上から掘り込み形成した孔にバネを
同様に配設してもよいし、弾性体は前述の実施例程度の
厚さにし、そこに掘り込み形成した孔にコイルバネを配
設してもよい。バネの頭はいずれの場合も突出させる。
このようにすると、補助弾性体41Vは不要にすること
もできる。
ック)もしくはレットオフ機能部材26は質量体に回動
自在に配設するようにしてもよい。
ので、次のような効果を奏する。
複雑なウィペン機能部材等のアクション部材が鍵に連動
する質量集中部分に効率よく集成されているので、アク
ション部材が組み込み易く、アクション機構の構成が簡
単で、その組立、調整及び保守点検が容易で、しかもグ
ランドピアノに極めて近似した鍵タッチ感触が得られ
る。
れば、前述の効果に加え、さらにグランドピアノに近似
した鍵タッチ感触及びレットオフ感が得られる。
れば、請求項1記載による効果に加え、バックチェック
機能が付与されると共に、その機構を前記質量体アッセ
ンブリに、容易に組み込むことができる。しかも、この
バックチェック動作が、鍵に対し直接触れることなく該
アッセンブリ内でのみ処理されるので、鍵との調整が不
要であることから高機能付与にもかかわらず、鍵盤装置
への取り付け、保守が極めて簡単になっている。特に、
保守について、経年変化でバックチェック効果が弱くな
ったものに対して該アッセンブルのみを新品と交換する
だけでよく、鍵との調整が全く不要である効果は大き
い。
れば、請求項1記載による効果に加え、レペティション
機能が付与されると共に、その機構を前記質量体アッセ
ンブリに容易に組み込むことができる。しかも、このレ
ペティション機構が鍵及び/または支持部材(フレー
ム)に対して独立して該アッセンブリ内に設けられてい
るので、該アッセンブリ内で単独で組み付け及び調整が
できる。
で、グランドピアノと同様に再発音タイミングを早くす
ることができ、速い連打が可能となり、加えて離鍵時の
ハンマーが戻る時の戻り感触が軽くなる効果を奏する。
れば、請求項2記載による効果に加え、離鍵時の質量体
の戻りがスムーズになり、レペティション効果も発生
し、なお且つ強押鍵時のショックアブソーバ機能を有す
る(空隙S1による効果)。なお、空隙S2による効果
として離鍵時の質量体の戻り感触がソフトタッチになる
という効果を発生する。
れば、押鍵ストローク後半において、質量体20の慣性
モーメントの減少を図るべく切換手段を設けたので、ア
クション機構の構成が簡単で、その組立、調整及び保守
点検が容易で、しかもグランドピアノのようなレットオ
フ感が得られ、特に、グランドピアノのようにリアルな
動的レットオフ感が得られる。
下方にアーム部材と質量体と切換手段とをまとめて配設
したので、装置組立がよりやりやすい効果がある。
ば、請求項6記載による効果に加え、前記切換手段の切
換タイミング時に摩擦力を増大させているので、その直
後に発生するレットオフ感をより増大させ、クリアなレ
ットオフ感を得ることができる。
れば、請求項8記載による効果に加え、さらにクリアな
レットオフ感を発生させる効果を有すると共に、該弾性
体によって質量体もしくは鍵を含む質量体連動部材(鍵
アクション部材全体)を失速させる失速用緩衝部材とし
て機能する効果も備えている。
よれば、請求項6、7、または8記載による効果に加
え、アーム部材と質量体との連動及び/または切り離し
をやりやすくさせる効果を有する。
よれば、請求項1、6、7または8記載による効果に加
え、アクション部材(質量体、アーム部材等)の上限位
置を規制するストッパーが支持部材に一体的に設けるこ
とができる。
よれば、請求項6、7または8記載による効果に加え、
前記鍵の押鍵時における前記質量体の当接停止時の衝撃
が緩和され、極めて強い打鍵を繰り返したとしても指が
痛くならない。なぜなら、弾性体の効果に加え、切換手
段でアーム部材が質量体を押鍵途中で切り離す作用にも
起因している。
は、請求項12記載による効果に加え、前記鍵の押鍵時
における前記質量体の当接停止時の衝撃緩和がソフトに
行なわれ、フェルト等に比べて塑性変形しにくい効果が
ある。
よれば、質量体を有する鍵盤装置において、前記鍵の押
鍵時における前記質量体の当接停止時の衝撃がよりソフ
トに緩和されるので、質量体(ハンマー)が押鍵時に”
ぶるぶる”と振動を発生することがなく、演奏性が向上
すると共に、ハンマーのストップ時の衝撃を緩和し得
る。また、片持ち弾性体なので塑性変形しにくい。
よれば、請求項14記載による効果に加え、弾性体が質
量体の重心方向に延出して設けられているので、鍵長手
方向にコンパクト化し得る。
非押鍵状態の一部を断面した平面図である。
の図である。
の図である。
の図である。
鍵ストロークとの関係を示すグラフである。
る。
Claims (15)
- 【請求項1】 支持部材に対して移動自在に設けられた
鍵と、該鍵の押離鍵操作に連動して主として回動動作が
行われる質量体アッセンブリとからなり、該質量体アッ
センブリは、少なくとも質量体本体とウィペン機能部材
とを集成させてなることを特徴とする電子楽器の鍵盤装
置。 - 【請求項2】 前記ウィペン機能部材は、ウィペン本体
と該ウィペン本体に回動自在に保持されたレットオフ機
能部材とからなるアッセンブル体であり、該レットオフ
機能部材は、前記鍵の押鍵途中で前記質量体本体を解放
可能に保持していることを特徴とする請求項1記載の電
子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項3】 前記質量体アッセンブリにバックチェッ
ク機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子楽
器の鍵盤装置。 - 【請求項4】 前記質量体アッセンブリにレペティショ
ン機能部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の電
子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項5】 前記鍵の非押鍵時に前記質量体本体と前
記レットオフ機能部材とが互いに嵌合し且つ前記鍵の押
鍵途中でその嵌合が離脱する嵌合部を、前記質量体本体
と前記レットオフ機能部材との間に設け、前記嵌合部に
遊び用空隙部を備えたことを特徴とする請求項2記載の
電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項6】 支持部材に対して移動自在に設けられた
鍵と、該鍵の押離鍵操作に連動して主として回動動作が
行われるアーム部材と、該アーム部材に回動自在に保持
され且つ前記鍵の押鍵初期は前記アーム部材と固定関係
を保ち前記鍵の押鍵ストローク後半において前記アーム
部材から解放されて独立して回動し得る質量体と、前記
鍵の押鍵初期は前記アーム部材に前記質量体を保持し且
つ前記押鍵ストローク後半において前記アーム部材から
前記質量体を解放して自由運動し得るように切り換える
切換手段とを設けたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装
置。 - 【請求項7】 支持部材と、演奏操作により駆動され該
支持部材に対し揺動自在に支持された鍵と、該鍵の押離
鍵操作に連動して該支持部材に対し移動動作が行われる
アーム部材と、該アーム部材に回動自在に保持された質
量体と、前記鍵の押鍵初期は前記アーム部材に前記質量
体を保持し且つ押鍵ストローク後半においては前記アー
ム部材から前記質量体を解放して該質量体が自由運動し
得るよう切り換える切換手段とを設け、前記鍵の少なく
とも演奏操作部は前記支持部材の上方に、前記アーム部
材と前記質量体と前記切換手段は前記支持部材の下方に
設けたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項8】 支持部材と、演奏操作により駆動され該
支持部材に対し揺動自在に支持された鍵と、該鍵の押離
鍵操作に連動して該支持部材に対し移動動作が行われる
アーム部材と、該アーム部材に回動自在に保持された質
量体と、前記鍵の押鍵初期は前記アーム部材に前記質量
体を保持し且つ押鍵ストローク後半においては前記アー
ム部材から前記質量体を解放して該質量体が自由運動し
得るよう切り換える切換手段とを設け、該切換手段は前
記アーム部材もしくは前記質量体の少なくともいずれか
一方に移動自在に設けられ、前記アーム部材と前記質量
体とが固定関係から自由関係に切り換わる直前の一時点
で前記アーム部材と前記質量体との摩擦力を増大させる
摩擦力増大手段を備えたとを特徴とする電子楽器の鍵盤
装置。 - 【請求項9】 前記摩擦力増大手段は、前記質量体の自
由端側もしくは支持部材の押鍵終了用質量体ストッパ部
位に設けられ、押鍵動作終了近傍において、弾性変形す
る弾性体にて構成されていることを特徴とする請求項8
記載の電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項10】 前記切換手段は、前記アーム部材と
前記質量体とを互いに連動させるため互いに接近する方
向に付勢する付勢力を付与せしめる付勢手段を有してい
ることを特徴とする請求項6、7または8記載の電子楽
器の鍵盤装置。 - 【請求項11】 押鍵終了近傍で前記質量体もしくは質
量体本体とウイペン機能部材もしくはアーム部材の上限
位置を規制するストッパーを兼用して前記支持部材に一
体に設けたことを特徴とする請求項1、6、7または8
記載の電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項12】 前記質量体は、その自由端側先端部に
支持部を有する弾性体を備え、該弾性体が前記鍵の押鍵
終了近傍で前記支持部材もしくは該支持部材と固定関係
にある部材に当接することにより、前記鍵の押鍵時にお
ける前記質量体の当接停止時の衝撃を緩和するようにし
たことを特徴とする請求項6、7または8記載の電子楽
器の鍵盤装置。 - 【請求項13】 前記質量体は、その自由端側先端部に
支持部を有する片持ち構造の弾性体を備え、該弾性体が
前記鍵の押鍵終了近傍で前記支持部材もしくは該支持部
材と固定関係にある部材に当接することにより、前記鍵
の押鍵時における前記質量体の当接停止時の衝撃を緩和
するようにしたことを特徴とする請求項6、7または8
記載の電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項14】 支持部材に対して移動自在に設けられ
た鍵と、該鍵の押離鍵操作に連動して主として回動動作
が行われる質量体とを有する電子楽器の鍵盤装置におい
て、前記質量体は、その自由端側先端部に支持部を有す
る片持ち構造の弾性体を備え、該弾性体が前記鍵の押鍵
終了近傍で前記支持部材もしくは該支持部材と固定関係
にある部材に当接することにより、前記鍵の押鍵時にお
ける前記質量体の当接停止時の衝撃を緩和するようにし
たことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項15】 前記弾性体は、前記質量体の重心方向
に延出させて設けたことを特徴とする請求項14記載の
電子楽器の鍵盤装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15694995A JP3458537B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 電子楽器の鍵盤装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15694995A JP3458537B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 電子楽器の鍵盤装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08328546A true JPH08328546A (ja) | 1996-12-13 |
JP3458537B2 JP3458537B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=15638864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15694995A Expired - Fee Related JP3458537B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 電子楽器の鍵盤装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3458537B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008262073A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Yamaha Corp | 鍵盤構造 |
JP2008281801A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Yamaha Corp | ストッパ部材および鍵盤構造 |
JP2009015120A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Yamaha Corp | 電子楽器の鍵盤装置 |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP15694995A patent/JP3458537B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008262073A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Yamaha Corp | 鍵盤構造 |
JP2008281801A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Yamaha Corp | ストッパ部材および鍵盤構造 |
JP2009015120A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Yamaha Corp | 電子楽器の鍵盤装置 |
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JP3458537B2 (ja) | 2003-10-20 |
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