JPH08327888A - オートフォーカスカメラ - Google Patents

オートフォーカスカメラ

Info

Publication number
JPH08327888A
JPH08327888A JP13684495A JP13684495A JPH08327888A JP H08327888 A JPH08327888 A JP H08327888A JP 13684495 A JP13684495 A JP 13684495A JP 13684495 A JP13684495 A JP 13684495A JP H08327888 A JPH08327888 A JP H08327888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
control
distance measuring
distance measurement
control means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13684495A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Nakajima
英和 中島
Hiroyuki Okada
浩幸 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP13684495A priority Critical patent/JPH08327888A/ja
Publication of JPH08327888A publication Critical patent/JPH08327888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露出するまでに、測距できなかったときには
測距を繰り返すようにしたオートフォーカスカメラを提
供する。 【構成】 被写体距離を測定する測距手段14と、測距
監視手段と、レンズ駆動手段18と、露出手段13と、
撮影準備指示手段S1と、撮影開始指示手段S2と、通常
時制御手段および再測距時制御手段を含む制御手段11
とを備える。通常時制御手段は、撮影準備指示手段S1
からの指示により実行する測距制御と、レンズ駆動制御
と、撮影開始指示手段S2からの指示により実行する露
出制御とを行なう。再測距時制御手段は、通常時制御手
段による測距制御時に測距手段14が測距不能であるこ
とを測距監視手段が検出したときに、通常時制御手段の
動作を禁止するとともに、測距手段14を少なくとも1
回動作させた後にレンズ駆動制御と露出制御とを行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートフォーカスカメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラのオートフォーカスの方式は、大
別すると、カメラ側からの発光によって測距するアクテ
ィブ方式と、カメラ側からは発光しないパッシブ方式と
がある。一般に、アクティブ方式では透明ガラス越しの
撮影時等にはピントが合わないことがあるが、パッシブ
方式ではそのようなことがないので優れている。しか
し、パッシブ方式でも、被写体が低輝度の場合や、被写
体自体が平坦で単調なローコントラストの場合等には、
測距不能となることがある。
【0003】このようなときには、従来のパッシブ方式
のオートフォーカスカメラは、あらかじめ決められた所
定撮影距離にレンズを駆動して露出することによって
(たとえば、実公昭60−37443号公報)、あるい
は、過去の測距値から推測した距離にレンズを駆動して
露出することによって(たとえば、特開平4−2703
28号公報)、ある程度の合焦確率を得るようにしてい
た。あるいは、測距不能時にはレリーズをロックして、
レンズ駆動しないようにしたカメラもある。
【0004】しかし、測距不能時に、測距できないもの
とあきらめてしまうのではなく、可能な限り測距を試
み、測距を行なって撮影距離を設定することが好まし
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、露出するまでに、測距できな
かったときには測距を繰り返すようにしたオートフォー
カスカメラを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明によれば、以下の構
成のオートフォーカスカメラが提供される。
【0007】すなわち、このオートフォーカスカメラ
は、被写体距離を測定してその測距結果を出力する測距
手段と、この測距手段が測距できたか否かを検出してそ
の検出結果を出力する測距監視手段と、レンズを駆動す
るレンズ駆動手段と、露出動作を行なう露出手段と、撮
影準備を指示する撮影準備指示手段と、撮影開始を指示
する撮影開始指示手段と、カメラの動作を制御する制御
手段とを基本的に備える。上記制御手段は、上記撮影準
備指示手段からの指示により上記撮影開始指示手段から
の指示があるまでに上記測距手段を1回動作させる測距
制御と、上記撮影開始指示手段からの指示により上記露
出手段を動作させる露出制御と、上記測距制御後上記露
出制御前に上記測距手段からの測距結果または上記測距
監視手段からの上記検出結果により上記レンズ駆動手段
を動作させるレンズ駆動制御とを行なう通常時制御手段
を含む。そして、上記制御手段は、上記通常時制御手段
による上記レンズ駆動制御と上記露出制御とを禁止して
上記通常時制御手段の代わりにカメラの動作を制御する
再測距時制御手段を含む。上記制御手段は、上記通常時
制御手段による上記測距制御時に上記測距手段が測距で
きなかったことを上記測距監視手段が検出したときに、
上記再測距時制御手段を動作させる。上記再測距時制御
手段は、上記測距手段を再び動作させる再測距制御を少
なくとも1回行なった後に上記レンズ駆動制御と上記露
出制御とを行なう。
【0008】上記構成において、撮影開始指示手段から
の指示があると、制御手段の通常時制御手段によって測
距制御が実行される。すなわち、測距制御によって、測
距手段が動作して1回目の測距を行ない、測距結果を出
力するともに、測距手段が測距できたか否かを測距監視
手段が監視してその検出結果を出力する。制御手段は、
測距監視手段からの検出結果によって、通常時制御手段
の動作を継続するか、再測距時制御手段を動作させる。
【0009】1回目の測距で測距できたことを測距監視
手段が検出したときには、制御手段は、通常時制御手段
の動作を継続する。すなわち、通常時制御手段は、測距
手段からの測距結果および測距監視手段からの検出結果
に基づいてレンズ駆動手段を動作させるレンズ駆動制御
を行ない、次に、撮影開始指示手段からの指示があった
ときに露出手段を動作させる露出制御を行なう。上記レ
ンズ駆動制御は、測距手段が測距できたことを測距監視
手段からの検出結果が示しているときには、測距手段か
らの測距結果に対応する位置にレンズを駆動してピント
調整するようにする。レンズ駆動制御は、レリーズタイ
ムラグを少なくするには、撮影開始指示手段からの指示
がある前に実行するのが好ましいが、撮影開始手段から
の指示があった後にレンズ駆動制御を行ない、次に露出
制御を行なうようにしてもよい。
【0010】一方、1回目の測距で測距できなかったこ
とを測距監視手段が検出したときには、制御手段は、再
測距時制御手段を動作させる。すなわち、再測距時制御
手段は、通常時制御手段のレンズ駆動制御と露出制御と
を禁止して、通常時制御手段の代わりに制御を行なう。
再測距時制御手段は、測距手段を再度動作させる再測距
制御を少なくとも1回行なう。すなわち、2回目の測距
だけを行なっても、さらに測距を繰り返してもよい。そ
して、通常時制御手段と同様に、再測距制御時の測距手
段からの測距結果または測距監視手段からの検出結果に
基づいてレンズ駆動手段を動作させるレンズ駆動制御を
行ない、次に、撮影開始指示手段からの指示があったと
きに露出手段を動作させる露出制御を行なう。
【0011】上記レンズ駆動制御は、再測距時において
測距手段が測距できたことを測距監視手段からの検出結
果が示しているときには、測距手段からの測距結果に対
応する位置にレンズを駆動してピント調整するようにす
る。一方、再測距時において測距手段が測距できなかっ
たことを測距監視手段からの検出結果が示しているとき
には、所定の方法で所定の被写体距離に対応する位置に
レンズを駆動してピント調整するようにする。たとえ
ば、このような再測距不能時には、所定の固定距離に対
応してレンズを駆動してもよく、あるいは、それ以前の
測距可能時の被写体距離に対応してレンズを駆動しても
よい。
【0012】したがって、上記構成のオートフォーカス
カメラは、露出するまでに、測距できなかったときには
測距を繰り返すことができる。
【0013】上記構成において、測距を繰り返すと、露
出までの時間が長くなり、レリーズタイムラグを生じて
シャッタチャンスを逃す原因となる。
【0014】そのため、好ましくは、上記制御手段は、
セルフタイマ撮影モード時においてのみ、上記通常時制
御手段による上記測距制御時に上記測距手段が測距でき
なかったことを上記測距監視手段が検出したときに、上
記再測距時制御手段を動作させる。
【0015】上記構成においては、セルフタイマ撮影時
のみ、再測距制御が行なわれ、通常の撮影モード時に
は、1回だけ測距が行なわれる。したがって、通常撮影
時には、測距が繰り返されないので、露出までの時間が
短くてすむ。
【0016】上記構成において、同じ条件で測距を繰り
返しても、被写体の状態に変化がなければ、測距できる
可能性は向上しない。
【0017】そのため、好ましくは、補助光を発光する
補助光手段をさらに備える。上記再測距時制御手段は、
上記補助光手段を動作させて1回目の上記再測距制御を
行なう。
【0018】上記構成において、1回目の測距は、補助
光手段を動作させない補助光なし状態で行なわれる。そ
して、1回目の測距で測距できなかったときには、制御
手段は再測距時制御手段を動作させ、再測距時制御手段
は2回目の測距、すなわち1回目の再測距を行なわせ
る。このとき、再測距時制御手段は補助光手段を動作さ
せるので、2回目の測距は、1回目の測距時とは異なる
状態、すなわち補助光あり状態で行なわれる。したがっ
て、2回めの測距で測距できる可能性が向上する。
【0019】好ましくは、上記再測距時制御手段は、通
常撮影モード時において、上記1回目の上記再測距制御
時に上記測距手段が測距できなかったことを上記測距監
視手段が検出した後に上記撮影開始指示手段からの指示
があったときに、上記補助光手段を動作させずに2回目
の上記再測距制御を行なう。
【0020】上記構成において、測距不能が続けば、撮
影開始指示手段からの指示後に2回目の再測光を行なう
が、このときには補助光を発光しない。そのため、撮影
開始指示手段からの指示があった後の測距やり直しを撮
影者に気付かれないようにすることができる。また、3
回以上の再測距は行なわないので、再測距を早く終了し
て露出を開始することができる。
【0021】好ましくは、上記再測距時制御手段は、セ
ルフタイマ撮影モード時において、上記再測距制御を所
定回数繰り返し、この再測距制御繰り返しにおいて上記
測距手段が測距できたときの上記測距結果のうち最新の
上記測距結果を記憶し、この記憶された上記測距結果に
基づいて上記レンズ駆動制御を行なう。
【0022】上記構成において、セルフタイマ撮影モー
ド時に再測距制御を行なうときには、再測距を繰り返
す。通常、タイマ時間は再測距時間にくらべて十分に長
いので、何回か測距を繰り返すことが可能である。そし
て、最新の測距結果が記憶され、それに基づいてレンズ
駆動制御が行なわれる。したがって、タイマ時間中に被
写体が移動しても、合焦する確率が向上する。
【0023】好ましくは、上記再測距時制御手段は、セ
ルフタイマ撮影モードにおける上記再測距制御時にタイ
マ時間経過の表示を兼ねて上記補助光手段を動作させ
る。
【0024】上記構成において、補助光手段が動作して
補助光が発光しても、タイマ時間の経過表示として見え
る。したがって、常に補助光を発光して再測距すること
が可能である。
【0025】好ましくは、上記測距手段は、受光量に応
じて電荷を蓄積する受光素子と、蓄積された電荷量を読
み出す読み出し手段とを備える。上記制御手段は、上記
受光素子が上記電荷を蓄積する蓄積時間を変更すること
ができる。
【0026】上記構成において、受光素子は、受光した
被写体からの反射光を積分する。この積分を行なう蓄積
時間は、制御手段によって変更される。蓄積時間が長い
と、受光素子は暗い被写体像でも検出できる。したがっ
て、測距可能範囲が広がり、測距可能性が向上する。一
方、蓄積時間が短いと、早く測距を終了する。したがっ
て、より早く露出を開始することが可能となる。
【0027】好ましくは、上記再測距時制御手段は、セ
ルフタイマ撮影モード時において、上記測距手段の上記
受光素子の上記蓄積時間を通常撮影モード時より長くす
る。
【0028】上記構成において、露光まで時間のあるセ
ルフタイマ撮影モード時には、蓄積時間を長くして測距
可能範囲を広げて、測距可能性を向上することができ
る。一方、通常撮影モード時には蓄積時間を短くして早
く測距を終了し、より早く露出を開始することができ
る。
【0029】好ましくは、上記再測距時制御手段は、通
常撮影モード時において、上記撮影開始指示手段からの
指示後の上記測距手段の上記受光素子の上記蓄積時間
を、上記撮影開始指示手段からの指示前より短くする。
【0030】上記構成において、撮影開始指示手段から
の指示後は蓄積時間を短くして早く測距を終了し、より
早く露出を開始することができる。
【0031】
【実施例】以下に、図1〜4に示した本発明の一実施例
に係るオートフォーカスカメラについて詳細に説明す
る。
【0032】図1本発明の一実施例に係るカメラの構成
図である。図2は、このカメラの制御回路とその周辺装
置のブロック図である。図3および4は、このカメラの
動作のフローチャート図である。
【0033】まず、本実施例によるオートフォーカスカ
メラの構成について説明する。
【0034】すなわち、図1の構成図に示すように、カ
メラ本体1は、外光式のパッシブ型三角測距式のオート
フォーカス光学系2と、このオートフォーカス光学系2
により被写体像を検出するCCDイメージセンサ3と、
このCCDイメージセンサ3で検出された被写体像に基
づいて被写体までの距離を演算するマイクロプロセッサ
等により構成される測距演算装置4と、演算された被写
体までの距離に応じて撮像レンズ5を合焦位置に駆動す
るレンズ駆動装置6等を備える。なお、図1には図示し
ていないが、カメラ本体1は、シャッタレリーズ機構、
フラッシュ装置、露出制御部、フィルム給送機構等も備
える。
【0035】上記オートフォーカス光学系2は、被写体
光を集光する一対の対物レンズ2aと、集光した被写体
光の光束を反射する一対のミラー2b,2cとからなる。
オートフォーカス光学系2は、上記CCDイメージサン
サ3の受光部に被写体像を結像する。上記CCDイメー
ジセンサ3は、その受光部に隣接して測光回路8が配置
され、CCDイメージセンサ3に入射された光を積分す
る。積分値が所定値になるか又は所定の時間でイメージ
センサの電荷蓄積を終了する。つまり、電荷の蓄積時間
は、入射光すなわち被写体像が明るい時は短く、暗い時
は長くなる。被写体像が暗いときにこの蓄積時間が長く
なってレリーズタイムラグが長くなり過ぎないように、
蓄積時間は通常最長0.5secまでに制限している。
【0036】上記構成のカメラにおいて、オートフォー
カス光学系2により集光された光束は、イメージセンサ
3上に2つの被写体像として結像され、この被写体像の
間隔から測距演算装置4は公知の技術により被写体まで
の距離すなわち被写体距離を演算する。この演算により
求まった被写体距離に応じて、レンズ駆動装置6は撮影
レンズ5を合焦位置に駆動する。撮影レンズ5を合焦位
置に駆動することにより、撮影レンズ5を通過した被写
体は、フィルム7上にピントが合った状態で結像される
ことになる。
【0037】次に、図2のカメラの制御回路とその周辺
装置のブロック図を参照して、このカメラの構成につい
て、さらに説明する。
【0038】すなわち、カメラ全体を制御するための制
御手段である制御回路11は、マイクロプロセッサ等に
より構成され、上記測距演算装置4の機能をも含んでい
る。この制御回路11には、補助光手段である補助光装
置12と、露出手段である露出制御部13と、測距手段
である測距部(AF)14と、測光部(AE)15と、フ
ィルム給送機構(16)と、レンズ駆動手段であるフォー
カシング駆動部18とが接続されている。補助光装置1
2は、低輝度またはローコントラスト時に、LEDを発
光して被写体にコントラストを与えるための公知の装置
である。露出制御部13は、フィルムへの露出を行な
う。測距部(AF)14は、被写体距離を測定するもの
で、上記したオートフォーカス光学系2と受光素子であ
るCCDイメージセンサ3と測距演算装置4とを含む。
測光部(AE)15は、被写体輝度を測定するものであ
る。フィルム給送機構16は、カメラに装填されたフィ
ルムの巻き上げ、巻き戻しを行なうものである。フォー
カシング駆動部18は、撮影レンズ5を駆動してピント
合わせを行なうもので、上記レンズ駆動装置6を含む。
【0039】また、制御回路11には、各種スイッチS
M,S1,S2,SSELFも接続されており、そのスイッチ状態
信号の入力に応じて、所定のカメラ動作を実行させる。
メインスイッチSMは、これがオンの時に制御回路11
がカメラ動作を実行させるようにするものである。撮影
準備指示手段である測距スイッチS1は、カメラに測距
を行なわせるためのスイッチである。撮影開始指示手段
であるレリーズスイッチS2は、レリーズを開始させる
スイッチである。セルフタイマ撮影モードスイッチS
SELFは、セルフタイマ撮影モードに設定するためのスイ
ッチである。セルフタイマ撮影時には、セルフタイマ撮
影モードスイッチSSELFをオンした状態で、測距スイッ
チS1、レリーズスイッチS2をオンすることにより撮影
が開始される。不図示のレリーズボタンを半押し状態の
とき測距スイッチS1はオンとなり、さらに深くレリー
ズボタンを押すとレリーズスイッチS2がオンとなる。
また、変形例として、測距スイッチS1およびレリーズ
スイッチS2は、セルフタイマ撮影モードスイッチS
SELFのオンによってオンとなるように構成してもよい。
【0040】上記のように構成されたカメラは、以下の
ように動作する。
【0041】まず大略の動作を説明すると、メインスイ
ッチSMがオンとなった後に測距スイッチS1がオンとな
ると、測光部(AE)15が被写体輝度を計測し、測距部
(AF)14が測距を行ない、その測距結果によりフォー
カシング駆動部18が動作してレンズ5を駆動し、ピン
トを合せる。次にレリーズスイッチS2がオンとなる
と、露出制御部13がフィルム7に露出を与え、フォー
カシング駆動部18がレンズ5をリセット位置に戻し、
フィルム給送機構16がフィルムを1コマ分巻き上げ
る。
【0042】さらに詳しく説明すると、測距部(AF)1
4が測距した結果、測距可能であれば測距は1回しか行
なわないが、もし、この1回目の測距時に測距不能であ
ったならば、さらに測距を行なう。すなわち、1回目の
測距時に測距不能であれば、補助光装置12が補助光を
発光し、測距部(AF)14は、この補助光を利用して2
回目の測距を行なう。2回目の測距時に測距可能であっ
たならば、その結果に基づきピントを合せる。
【0043】一方、なお測距不能であったならば、レリ
ーズスイッチS2がオンにされた時に、さらに3回目の
測距を行なう。すなわち、露出までの間に測距部(AF)
14は3回目の測距を行なう。
【0044】通常の撮影モード時には、この3回目の測
距によってレリーズタイムラグが異常に長くなることを
防ぐために、CCDイメージセンサ3の最長蓄積時間
は、1回目および2回目の測距における通常の蓄積時間
よりも短くする。あるいは、レリーズスイッチS2がオ
ンにされると直ぐに露出するようにし、3回目の測距は
行なわないことによって、シャッタチャンスを逃さない
ようにする。
【0045】また、この3回目の測距は撮影者に気付か
れない方がよいと考えらえるので、補助光を照射せずに
測距を行なう。すなわち、レリーズスイッチS2オン時
に補助光を発光することにすれば、たとえ測距不能であ
ることを表示し警告したとしても、レリーズスイッチS
2をオンできたならば撮影者は測距できたものと考える
ので、測距できたはずなのに補助光が発光するのはカメ
ラの故障ではないかと、撮影者が疑問を持つおそれがあ
るからである。
【0046】一方、露光までに十分に時間のあるセルフ
タイマ撮影モード時には、3回目の測距のみならずさら
に測距を繰り返し、最後に得られた測距可能時の測距値
に基づいてレンズ位置を設定する。これによって、タイ
マ時間中に被写体距離が変動しても追従することがで
き、合焦確率が向上する。
【0047】また、セルフタイマ撮影モード時には、露
出までに十分時間があるので、3回目以降の測距では、
CCDイメージセンサ3の最長蓄積時間を通常よりも長
く設定し、低輝度被写体にも対応できるようにして、合
焦確率を向上する。
【0048】また、上記のように、通常の撮影モード時
には3回目の測距時に補助光は照射しない方が好ましい
が、セルフタイマ撮影モード時おいては、補助光をセル
フタイマのディレー表示と兼用すれば、3回目以降の測
距時に補助光を照射して測距することも可能である。
【0049】上記動作について、図3および4に示した
フローチャート図を参照しながら、さらに説明する。
【0050】すなわち、ステップ#1において、制御回
路11は測光部(AE)15を動作させて、被写体輝度の
測定を行なう。そして、ステップ#2において、測距部
(AF)14を動作させて、1回目の測距を行なう。この
とき、補助光装置12を動作させない補助光なし状態で
あり、測距部(AF)14のCCDイメージセンサ3の最
長蓄積時間は0.5秒である。そして、ステップ#3に
おいて、測距部(AF)14が被写体距離を測距できたか
否かの判別を行なう。測距できたときには、ステップ#
6において、測距できたことを不図示の緑LEDで表示
する。
【0051】一方、測距できなかったときには、ステッ
プ#4において、補助光装置12を動作させて被写体に
補助光を照射し、測距部(AF)14に2回目の測距を行
なわせる。このとき、CCDイメージセンサ3の最長蓄
積時間は0.5秒のままである。そして、ステップ#5
において、測距できたか否かの判別を行なう。測距でき
たときには、ステップ#6において、測距できたことを
不図示の緑LEDで表示する。測距できなかったときに
は、ステップ#7において、測距ができなかったこと
を、不図示の赤LEDで表示する。
【0052】そして、ステップ#8において、測距スイ
ッチS1のオン/オフを判別する。測距スイッチS1
オフであれば、動作を終了する。一方、測距スイッチS
1がオンのままであれば、ステップ#9において、レリ
ーズスイッチS2のオン/オフを判別する。そして、ス
テップ#10において、セルフタイマ撮影モードか否か
の判別を行なう。
【0053】セルフタイマ撮影モードであるときには、
ステップ#11において、ステップ#2またはステップ
#4で測距ができたか否かの判別を行なう。いずれのス
テップにおいても測距できなかったときには、ステップ
#12において、2秒タイマをスタートし、ステップ#
14において、3回目の測距を行なう。このとき、補助
光装置12を動作させない補助光なし状態であり、CC
Dイメージセンサ3の最長蓄積時間は通常の2倍の1秒
である。そして、ステップ#15において、測距ができ
たか否かを判別する。そして、測距できたときのみ、ス
テップ#16において、この測距値を記憶する。このと
き、すでに測距値が記憶されている場合には、最新の測
距値に更新する。そして、ステップ#13において2秒
経過するのを待つ。そして、ステップ#17において、
ステップ#17の実行が5回目か否かを判別し、5回に
達するまで、この一連のステップ#12〜ステップ#1
7を繰り返す。つまり、約10秒のセルフタイマ時間が
経過したか否かの判断を行なう。セルフタイマ時間が経
過したときには、後述のステップ#22を実行する。
【0054】一方、ステップ#11において1回目また
は2回目の測距ができたと判断されたときには、ステッ
プ#18において10秒のセルフタイマをスタートす
る。そして、ステップ#19において10秒経過するの
を待ち、10秒経過すれば、後述のステップ#22を実
行する。
【0055】上記ステップ#10においてセルフタイマ
撮影モードでないと判断したときには、ステップ#20
において、ステップ#2またはステップ#4のいずれか
で測距ができたか否かの判別を行なう。いずれのステッ
プにおいても測距できなかったときのみ、ステップ#2
1において、3回目の測距を行なう。このとき、補助光
装置12を動作させない補助光なし状態であり、CCD
イメージセンサ3の最長蓄積時間はそれまでの0.5秒
より短い0.3秒である。
【0056】そして、ステップ#22において、ステッ
プ#2、4、14、21のいずれかで測距ができたか否
かの判別を行なう。いずれのステップでも測距できなか
ったときのみ、ステップ#23において、距離データを
3メートルとする。なお、測距できたときは、その測距
値を距離データとしておく。そして、ステップ#24に
おいて、フォーカシング駆動部18を動作させ、距離デ
ータに対応する位置にレンズ5を駆動して、フォーカシ
ングを行なう。そして、ステップ#25において、露出
制御部13を動作させて露出を行なう。そして、ステッ
プ#26において、フォーカシング駆動部18を動作さ
せて、レンズをリセット位置に戻す。そして、ステップ
#27において、フィルム給送機構16を動作させてフ
ィルム7の巻き上げを行なう。
【0057】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0058】たとえば、上記実施例において、測距値が
得られた時点でステップ#14における測距の繰り返し
を中止するようにしてもよい。この場合には、たとえ
ば、ステップ#15の判別を、ステップ#14より前に
実行するようにする。すなわち、ステップ#14の実行
位置を、ステップ#15の判別結果NO側の分岐中に変
更する。また、レリーズタイムラグを小さくするため
に、ステップ#20およびステップ#21を実行しない
ことにして、セルフタイマ撮影モード時のみ3回目以降
の測距を繰り返すようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るカメラの構成図であ
る。
【図2】 図1のカメラの制御回路とその周辺装置のブ
ロック図である。
【図3】 図1のカメラの動作のフローチャート図であ
る。
【図4】 図3の続きのフローチャート図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 オートフォーカス光学系 2a 対物レンズ 2b,2c ミラー 3 CCDイメージセンサ(受光素子) 4 測距演算装置 5 撮影レンズ 6 レンズ駆動装置 7 フィルム 8 測光回路(読み出し手段) 11 制御回路(制御手段、通常時制御手段、再測距時
制御手段) 12 補助光装置(補助光手段) 13 露出制御部(露出手段) 14 測距部(AF)(測距手段) 15 測光部(AE) 16 フィルム給送機構 18 フォーカシング駆動部(レンズ駆動手段) SM メインスイッチ S1 測距スイッチ(撮影準備指示手段) S2 レリーズスイッチ(撮影開始指示手段) SSELF セルフタイマ撮影モードスイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体距離を測定してその測距結果を出
    力する測距手段(14)と、該測距手段(14)が測距でき
    たか否かを検出してその検出結果を出力する測距監視手
    段(11)と、レンズ(5)を駆動するレンズ駆動手段(1
    8)と、露出動作を行なう露出手段(13)と、撮影準備
    を指示する撮影準備指示手段(S1)と、撮影開始を指示
    する撮影開始指示手段(S2)と、カメラの動作を制御す
    る制御手段(11)とを備え、該制御手段(11)は、上記
    撮影準備指示手段(S1)からの指示により上記撮影開始
    指示手段(S2)からの指示があるまでに上記測距手段(1
    4)を1回動作させる測距制御と、上記撮影開始指示手
    段(S2)からの指示により上記露出手段(13)を動作さ
    せる露出制御と、上記測距制御後上記露出制御前に上記
    測距手段(14)からの測距結果または上記測距監視手段
    (11)からの上記検出結果により上記レンズ駆動手段
    (18)を動作させるレンズ駆動制御とを行なう通常時制
    御手段(11)を含む、オートフォーカスカメラにおい
    て、 上記制御手段(11)は、上記通常時制御手段(11)によ
    る上記レンズ駆動制御と上記露出制御とを禁止して上記
    通常時制御手段(11)の代わりにカメラの動作を制御す
    る再測距時制御手段(11)を含み、 上記制御手段(11)は、上記通常時制御手段(11)によ
    る上記測距制御時に上記測距手段(14)が測距できなか
    ったことを上記測距監視手段(11)が検出したときに、
    上記再測距時制御手段(11)を動作させ、 上記再測距時制御手段(11)は、上記測距手段(14)を
    再び動作させる再測距制御を少なくとも1回行なった後
    に上記レンズ駆動制御と上記露出制御とを行なうことを
    特徴とするオートフォーカスカメラ。
  2. 【請求項2】 上記制御手段(11)は、セルフタイマ撮
    影モード時においてのみ、上記通常時制御手段(11)に
    よる上記測距制御時に上記測距手段(14)が測距できな
    かったことを上記測距監視手段(11)が検出したとき
    に、上記再測距時制御手段(11)を動作させることを特
    徴とする請求項1記載のオートフォーカスカメラ。
  3. 【請求項3】 補助光を発光する補助光手段(12)をさ
    らに備え、 上記再測距時制御手段(11)は、上記補助光手段(12)
    を動作させて1回目の上記再測距制御を行なうことを特
    徴とする請求項1記載のオートフォーカスカメラ。
  4. 【請求項4】 上記再測距時制御手段(11)は、通常撮
    影モード時において、上記1回目の上記再測距制御時に
    上記測距手段(14)が測距できなかったことを上記測距
    監視手段(11)が検出した後に上記撮影開始指示手段
    (S2)からの指示があったときに、上記補助光手段(1
    2)を動作させずに2回目の上記再測距制御を行なうこ
    とを特徴とする請求項3記載のオートフォーカスカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 上記再測距時制御手段(11)は、セルフ
    タイマ撮影モード時において、上記再測距制御を所定回
    数繰り返し、該再測距制御繰り返しにおいて上記測距手
    段(14)が測距できたときの上記測距結果のうち最新の
    上記測距結果を記憶し、該記憶された上記測距結果に基
    づいて上記レンズ駆動制御を行なうことを特徴とする請
    求項3又は4記載のオートフォーカスカメラ。
  6. 【請求項6】 上記再測距時制御手段(11)は、セルフ
    タイマ撮影モードにおける上記再測距制御時にタイマ時
    間経過の表示を兼ねて上記補助光手段を動作させること
    を特徴とする請求項5記載のオートフォーカスカメラ。
  7. 【請求項7】 上記測距手段(14)は、受光量に応じて
    電荷を蓄積する受光素子(3)と、蓄積された電荷量を読
    み出す読み出し手段(8)とを備え、上記制御手段(11)
    は、上記受光素子(3)が上記電荷を蓄積する蓄積時間を
    変更することができることを特徴とする請求項1〜6記
    載のオートフォーカスカメラ。
  8. 【請求項8】 上記再測距時制御手段(11)は、セルフ
    タイマ撮影モード時において、上記測距手段(14)の上
    記受光素子(3)の上記蓄積時間を通常撮影モード時より
    長くすることを特徴とする請求項7記載のオートフォー
    カスカメラ。
  9. 【請求項9】 上記再測距制御手段(11)は、通常撮影
    モード時において、上記撮影開始指示手段(S2)からの
    指示後の上記測距手段(14)の上記受光素子(3)の上記
    蓄積時間を、上記撮影開始指示手段(S2)からの指示前
    より短くすることを特徴とする請求項7記載のオートフ
    ォーカスカメラ。
JP13684495A 1995-06-02 1995-06-02 オートフォーカスカメラ Pending JPH08327888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13684495A JPH08327888A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 オートフォーカスカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13684495A JPH08327888A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 オートフォーカスカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08327888A true JPH08327888A (ja) 1996-12-13

Family

ID=15184831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13684495A Pending JPH08327888A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 オートフォーカスカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08327888A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8823867B2 (en) 2011-07-14 2014-09-02 Olympus Imaging Corp. Camera with focus detection unit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8823867B2 (en) 2011-07-14 2014-09-02 Olympus Imaging Corp. Camera with focus detection unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2759836B2 (ja) カメラのセルフ撮影方法
JP2006084556A (ja) 焦点検出装置
US6714734B2 (en) Camera
US6377753B1 (en) Multiple-point automatic focusing camera
JP3139067B2 (ja) オートフォーカスカメラ
JP3762573B2 (ja) 自動焦点調節装置
JPH08327888A (ja) オートフォーカスカメラ
JP4380300B2 (ja) カメラシステムおよび閃光装置
JPH0651188A (ja) 自動焦点カメラおよび撮影方法
JP3117399B2 (ja) 電動ズームカメラ
JP2683132B2 (ja) カメラのセルフ撮影方法及び装置
JP4635427B2 (ja) マスタ閃光装置
JPH0659314A (ja) カメラおよび撮影方法
US6327435B1 (en) Focus adjusting apparatus
JP3907308B2 (ja) カメラ
JP2615224B2 (ja) カメラのセルフ撮影方法及び装置
JP4083351B2 (ja) 自動焦点検出装置
JP3704256B2 (ja) 多点自動焦点検出装置
JP2695502B2 (ja) カメラのセルフ撮影方法
JP3007656B2 (ja) 自動焦点撮影装置
JP4021067B2 (ja) カメラの制御装置
JPH06222259A (ja) 自動焦点カメラ
JP4328491B2 (ja) 光学装置及びカメラ
JP2004070099A (ja) 焦点検出装置及びカメラ
JPH1195093A (ja) カメラの焦点検出装置