JPH08327710A - 電池判別装置 - Google Patents
電池判別装置Info
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- JPH08327710A JPH08327710A JP7158308A JP15830895A JPH08327710A JP H08327710 A JPH08327710 A JP H08327710A JP 7158308 A JP7158308 A JP 7158308A JP 15830895 A JP15830895 A JP 15830895A JP H08327710 A JPH08327710 A JP H08327710A
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- load voltage
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 電子機器に装着された電池の種類を自動判別
できると共に、電池の残容量を正確に認識できる電池判
別装置を提供する。 【構成】 電池の負荷電圧Vdが電源電圧検知部によっ
て測定され、最初に所定時点tsにおける電位データV
dsが入力されS403、次に所定時点teにおける電
位データVdeが入力されS407、これらの電位デー
タVds,Vdeに基づいて、所定時点ts〜te間に
おける電位の変化率Kが算出されるS410。次に、記
憶部に予め記憶された各種電池の放電特性データに基づ
いて、所定時点ts〜teに相当する時間内における各
電池の電位の電位Vdsからの変化率KMが求められ、
変化率Kと変化率KMとが比較されS411〜S41
4、変化率Kと一致する変化率を有する電池の種類が判
別されるS415〜S418。
できると共に、電池の残容量を正確に認識できる電池判
別装置を提供する。 【構成】 電池の負荷電圧Vdが電源電圧検知部によっ
て測定され、最初に所定時点tsにおける電位データV
dsが入力されS403、次に所定時点teにおける電
位データVdeが入力されS407、これらの電位デー
タVds,Vdeに基づいて、所定時点ts〜te間に
おける電位の変化率Kが算出されるS410。次に、記
憶部に予め記憶された各種電池の放電特性データに基づ
いて、所定時点ts〜teに相当する時間内における各
電池の電位の電位Vdsからの変化率KMが求められ、
変化率Kと変化率KMとが比較されS411〜S41
4、変化率Kと一致する変化率を有する電池の種類が判
別されるS415〜S418。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汎用電池を電力源と
し、複数種の電池を装着可能なカメラ、双眼鏡、携帯電
話、または携帯ファクシミリ等の電子機器に備えられる
電池判別装置に関する。
し、複数種の電池を装着可能なカメラ、双眼鏡、携帯電
話、または携帯ファクシミリ等の電子機器に備えられる
電池判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、電池の容量が向上すると共に、一
次電池であるアルカリ電池、マンガン電池、リチウム電
池、あるいは、二次電池であるニカド電池、ニッケル水
素電池等のように、同一標準形状で異なる種類の電池が
多数供給されており、これに伴い汎用電池の駆動により
動作するカメラ、双眼鏡、ファクシミリ、または電話等
の小型携帯電子機器には、同一の電池装着部に複数種類
の電池を装着できるようになってきている。
次電池であるアルカリ電池、マンガン電池、リチウム電
池、あるいは、二次電池であるニカド電池、ニッケル水
素電池等のように、同一標準形状で異なる種類の電池が
多数供給されており、これに伴い汎用電池の駆動により
動作するカメラ、双眼鏡、ファクシミリ、または電話等
の小型携帯電子機器には、同一の電池装着部に複数種類
の電池を装着できるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子機器は、装着された電池の種類を自動判別する
手段を備えていなかったため、機器をより適正に制御す
るためには、機器の使用者が電池交換の度毎に電池の種
類を機器に入力する必要があり、入力操作が煩わしいと
いう問題があった。
来の電子機器は、装着された電池の種類を自動判別する
手段を備えていなかったため、機器をより適正に制御す
るためには、機器の使用者が電池交換の度毎に電池の種
類を機器に入力する必要があり、入力操作が煩わしいと
いう問題があった。
【0004】また、使用者が電池の種類の入力を忘れた
場合や入力操作を誤った場合には、機器の側では電池残
容量の正確な把握ができず、適切な残容量低下警告を行
うことが困難であるという問題もあった。
場合や入力操作を誤った場合には、機器の側では電池残
容量の正確な把握ができず、適切な残容量低下警告を行
うことが困難であるという問題もあった。
【0005】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、電子機器に装着
された電池の種類を周囲の温度に影響を受けないで容易
に自動判別できると共に、電池の残容量低下の事実及び
残容量を正確に認識できる電池判別装置を提供すること
にある。
めになされたものであり、その目的は、電子機器に装着
された電池の種類を周囲の温度に影響を受けないで容易
に自動判別できると共に、電池の残容量低下の事実及び
残容量を正確に認識できる電池判別装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の電池判別装置は、電池の負荷電圧
を検出する負荷電圧検出手段と、該検出された負荷電圧
に基づいて所定時間内における前記負荷電圧の変化率を
算出する変化率算出手段と、前記検出された負荷電圧お
よび前記算出された変化率に基づいて前記電池の種類を
判別する電池判別手段とを備えたことを特徴とする。
に本発明の請求項1の電池判別装置は、電池の負荷電圧
を検出する負荷電圧検出手段と、該検出された負荷電圧
に基づいて所定時間内における前記負荷電圧の変化率を
算出する変化率算出手段と、前記検出された負荷電圧お
よび前記算出された変化率に基づいて前記電池の種類を
判別する電池判別手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】同じ目的を達成するために本発明の請求項
2の電池判別装置は、前記電池の周囲の温度を検出する
温度検出手段を備え、前記変化率算出手段は前記検出さ
れた温度に応じて前記算出された変化率を補正すること
を特徴とする。
2の電池判別装置は、前記電池の周囲の温度を検出する
温度検出手段を備え、前記変化率算出手段は前記検出さ
れた温度に応じて前記算出された変化率を補正すること
を特徴とする。
【0008】同じ目的を達成するために本発明の請求項
3の電池判別装置は、所定の閾値を前記判別された電池
の種類に応じて設定する閾値設定手段と、前記検出され
た負荷電圧が前記設定された閾値以下である場合は所定
の警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とする。
3の電池判別装置は、所定の閾値を前記判別された電池
の種類に応じて設定する閾値設定手段と、前記検出され
た負荷電圧が前記設定された閾値以下である場合は所定
の警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】同じ目的を達成するために本発明の請求項
4の電池判別装置は、前記判別された電池の種類および
前記検出された負荷電圧に基づいて前記電池の残容量を
算出する算出手段と、該算出された残容量を表示する残
容量表示手段とを備えたことを特徴とする。
4の電池判別装置は、前記判別された電池の種類および
前記検出された負荷電圧に基づいて前記電池の残容量を
算出する算出手段と、該算出された残容量を表示する残
容量表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に係る電池判別装置によれ
ば、電池の負荷電圧が検出され、所定時間内における電
池の負荷電圧の変化率が算出され、前記検出された負荷
電圧および前記算出された変化率に基づいて前記電池の
種類が判別される。
ば、電池の負荷電圧が検出され、所定時間内における電
池の負荷電圧の変化率が算出され、前記検出された負荷
電圧および前記算出された変化率に基づいて前記電池の
種類が判別される。
【0011】本発明の請求項2に係る電池判別装置によ
れば、前記検出された負荷電圧および検出された電池周
囲の温度に応じて補正された変化率に基づいて前記電池
の種類が判別される。
れば、前記検出された負荷電圧および検出された電池周
囲の温度に応じて補正された変化率に基づいて前記電池
の種類が判別される。
【0012】本発明の請求項3に係る電池判別装置によ
れば、電池の種類に応じて所定の閾値が設定され、検出
された負荷電圧が前記設定された閾値以下である場合は
所定の警告が行われる。
れば、電池の種類に応じて所定の閾値が設定され、検出
された負荷電圧が前記設定された閾値以下である場合は
所定の警告が行われる。
【0013】本発明の請求項4に係る電池判別装置によ
れば、前記判別された電池の種類および前記検出された
負荷電圧に基づいて前記電池の残容量が算出され、該残
容量が表示される。
れば、前記判別された電池の種類および前記検出された
負荷電圧に基づいて前記電池の残容量が算出され、該残
容量が表示される。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を実施例に則して説明する。
【0015】(第1実施例)まず、本発明の第1実施例
を図1〜図4を用いて説明する。
を図1〜図4を用いて説明する。
【0016】図1は、本実施例に係る電池判別装置の構
成を示す図である。本電池判別装置は、電池10、電源
電圧検知部11、マイクロコンピュータ15、スイッチ
16、安定化電源17等から構成される。電池10は本
電池判別装置を備えた電子機器の電源となり、その種類
は例えばアルカリ電池、マンガン電池、リチウム電池等
の一次電池、及びニカド電池、ニッケル水素電池等の二
次電池の内、いずれか1つとする。しかし、本電池判別
装置には、電池形状が同一であれば、上記いずれの電池
をも装着することができる。電源電圧検知部11は、例
えば電池電圧を測定する時にオンし、測定しない時にオ
フするスイッチ11aと、ノイズ変動する電池電圧信号
を平滑化するフィルタ11bと、フィルタ11bを通過
後の電位データをデジタルデータに変換するA/D変換
器11cとを備える。マイクロコンピュータ15は、該
マイクロコンピュータ15に接続された電源電圧検知部
11によって得られる電池の負荷電圧値(電位データ)
を記憶するための第2記憶部12と、種々の電池の放電
軌跡(後述)を予め記憶する第1記憶部13と、電位デ
ータを比較する比較判定部14とを備える。第2記憶部
12はEEPROM(電気的消去が可能なプログラマブ
ルメモリ)やRAM等のメモリで構成され、第1記憶部
13はROM等で構成され、比較判定部14はCPU等
の演算素子で構成される。電池10に接続されるスイッ
チ16は、オンされることにより電子機器の電源を立ち
上げる。安定化電源17は昇圧型DC/DCコンバータ
等であり、スイッチ16及びマイクロコンピュータ15
に接続され、電池10の電圧を安定化させ、機器の制御
素子やマイクロコンピュータ15に電力を供給する。負
荷電流18は、電池10のほとんどの電力を消費する機
器が作動したときの負荷電流である。
成を示す図である。本電池判別装置は、電池10、電源
電圧検知部11、マイクロコンピュータ15、スイッチ
16、安定化電源17等から構成される。電池10は本
電池判別装置を備えた電子機器の電源となり、その種類
は例えばアルカリ電池、マンガン電池、リチウム電池等
の一次電池、及びニカド電池、ニッケル水素電池等の二
次電池の内、いずれか1つとする。しかし、本電池判別
装置には、電池形状が同一であれば、上記いずれの電池
をも装着することができる。電源電圧検知部11は、例
えば電池電圧を測定する時にオンし、測定しない時にオ
フするスイッチ11aと、ノイズ変動する電池電圧信号
を平滑化するフィルタ11bと、フィルタ11bを通過
後の電位データをデジタルデータに変換するA/D変換
器11cとを備える。マイクロコンピュータ15は、該
マイクロコンピュータ15に接続された電源電圧検知部
11によって得られる電池の負荷電圧値(電位データ)
を記憶するための第2記憶部12と、種々の電池の放電
軌跡(後述)を予め記憶する第1記憶部13と、電位デ
ータを比較する比較判定部14とを備える。第2記憶部
12はEEPROM(電気的消去が可能なプログラマブ
ルメモリ)やRAM等のメモリで構成され、第1記憶部
13はROM等で構成され、比較判定部14はCPU等
の演算素子で構成される。電池10に接続されるスイッ
チ16は、オンされることにより電子機器の電源を立ち
上げる。安定化電源17は昇圧型DC/DCコンバータ
等であり、スイッチ16及びマイクロコンピュータ15
に接続され、電池10の電圧を安定化させ、機器の制御
素子やマイクロコンピュータ15に電力を供給する。負
荷電流18は、電池10のほとんどの電力を消費する機
器が作動したときの負荷電流である。
【0017】機器のスイッチ16がオンされると、電池
10の電力が安定化電源17に伝わり、マイクロコンピ
ュータ15を含む機器の回路に必要な電圧が供給され
る。このように、回路電圧が立ち上がると、機器が作動
を開始し負荷電流18が消費されると共に、マイクロコ
ンピュータ15がスイッチ11aをオンして、電源電圧
検知手段11が作動を開始する。スイッチ11aがオン
されると、負荷電流18や、昇圧型DC/DCコンバー
タ等のノイズによって変動する電池10からの電圧信号
は、フィルタ11bを通過すると平滑化され、その後A
/D変換器11cを介してデジタルデータに変換され
る。この変換された電池電圧データはマイクロコンピュ
ータ15に入力され、第2記憶部12に測定電位データ
として記憶される。そして比較判定部14が、第1記憶
部13に予め記憶された種々の電池の放電特性データと
第2記憶部12に記憶された電池10の電位データとに
基づいて、電池10の種類を判別する。
10の電力が安定化電源17に伝わり、マイクロコンピ
ュータ15を含む機器の回路に必要な電圧が供給され
る。このように、回路電圧が立ち上がると、機器が作動
を開始し負荷電流18が消費されると共に、マイクロコ
ンピュータ15がスイッチ11aをオンして、電源電圧
検知手段11が作動を開始する。スイッチ11aがオン
されると、負荷電流18や、昇圧型DC/DCコンバー
タ等のノイズによって変動する電池10からの電圧信号
は、フィルタ11bを通過すると平滑化され、その後A
/D変換器11cを介してデジタルデータに変換され
る。この変換された電池電圧データはマイクロコンピュ
ータ15に入力され、第2記憶部12に測定電位データ
として記憶される。そして比較判定部14が、第1記憶
部13に予め記憶された種々の電池の放電特性データと
第2記憶部12に記憶された電池10の電位データとに
基づいて、電池10の種類を判別する。
【0018】次に、電池判別手法について説明する。
【0019】図2は、第1記憶部13に記憶された、種
々の電池の放電特性データを示す図である。本図は横軸
に使用開始からの経過時間(t)、縦軸に電池電位
(v)を執り、図に示す曲線中、上から順に、リチウム
電池、アルカリ電池、ニカド電池、マンガン電池の放電
(電位降下)の軌跡を示す。また、図中、所定時点ts
Mにおける各電池の電位をVdsMと呼び、所定時点t
eMにおける各電池の電位をVdeMと呼ぶ。所定時点
tsから所定時点teまでの時間TMにおける各電池の
電位の変化率KMは、電池の種類によって異なり、特に
時間TM内のリチウム電池、アルカリ電池、ニカド電池
及びマンガン電池の電位の変化率を、夫々Kr,Ka,
Kn及びKmと呼ぶ。
々の電池の放電特性データを示す図である。本図は横軸
に使用開始からの経過時間(t)、縦軸に電池電位
(v)を執り、図に示す曲線中、上から順に、リチウム
電池、アルカリ電池、ニカド電池、マンガン電池の放電
(電位降下)の軌跡を示す。また、図中、所定時点ts
Mにおける各電池の電位をVdsMと呼び、所定時点t
eMにおける各電池の電位をVdeMと呼ぶ。所定時点
tsから所定時点teまでの時間TMにおける各電池の
電位の変化率KMは、電池の種類によって異なり、特に
時間TM内のリチウム電池、アルカリ電池、ニカド電池
及びマンガン電池の電位の変化率を、夫々Kr,Ka,
Kn及びKmと呼ぶ。
【0020】本図によれば、例えば所定時点tsMにお
ける電位(VdsM)と所定時点tsM,teMの間の
電位の変化率KMとから、電池の種類を一義的に特定す
ることができる。
ける電位(VdsM)と所定時点tsM,teMの間の
電位の変化率KMとから、電池の種類を一義的に特定す
ることができる。
【0021】なお、図2の代わりに、図3に示すような
各電位データと電位の変化率との簡略的なマトリックス
データのマップを作成し、第1記憶部13に記憶してお
いてもよい。図3中、縦軸は電位データ(v)を、横軸
は電位の変化率KMを示し、aはアルカリ電池、rはリ
チウム電池、nはニカド電池、mはマンガン電池を表
す。図3によれば、電位データ及び、その電位データを
執る時点から所定時間内における電位の変化率がわかれ
ば、電池の種類がほぼ特定される。
各電位データと電位の変化率との簡略的なマトリックス
データのマップを作成し、第1記憶部13に記憶してお
いてもよい。図3中、縦軸は電位データ(v)を、横軸
は電位の変化率KMを示し、aはアルカリ電池、rはリ
チウム電池、nはニカド電池、mはマンガン電池を表
す。図3によれば、電位データ及び、その電位データを
執る時点から所定時間内における電位の変化率がわかれ
ば、電池の種類がほぼ特定される。
【0022】なお、変化率Kは、電池の放電軌跡が直線
的に変化する領域においては、その直線の傾きとして捉
えることもできる。
的に変化する領域においては、その直線の傾きとして捉
えることもできる。
【0023】第2記憶部12には、電源電圧検知部11
により得られた電池10の電位データが記憶される。こ
こで電位の測定は電池判別が行われるまでに最低限2回
行われ、最初の測定電位データVdsが第2記憶部12
に記憶された後、2度目の測定電位データVdeも第2
記憶部12に記憶される。そしてマイクロコンピュータ
15が、電位データVds,Vdeより、最初の測定時
点tsから2度目の測定時点teまでの所定時間Tにお
ける、電位の変化率Kを次式(1)により算出する。
により得られた電池10の電位データが記憶される。こ
こで電位の測定は電池判別が行われるまでに最低限2回
行われ、最初の測定電位データVdsが第2記憶部12
に記憶された後、2度目の測定電位データVdeも第2
記憶部12に記憶される。そしてマイクロコンピュータ
15が、電位データVds,Vdeより、最初の測定時
点tsから2度目の測定時点teまでの所定時間Tにお
ける、電位の変化率Kを次式(1)により算出する。
【0024】 K=(Vds−Vde)/(ts−te) …(1) さらにマイクロコンピュータ15は、第1記憶部13の
各電池の放電特性データを参照し、各電池の電位が電位
データVdsと略同一の値を執る時点tsMを各電池の
放電軌跡中で求め、その時点tsMから所定時間Tが経
過する間の各電池の電位の変化率を算出して、各電池の
変化率KM(例えばKr,Ka,Kn,Km)とする。
変化率KMの算出も前記式(1)に基づいて行う。そし
て比較判定部14が変化率Kと変化率KMとを比較判断
し、変化率Kと等しい変化率に係る電池(例えばK=K
rならばリチウム電池)の種類を、電池10の種類であ
ると判別する。比較判定が不能な場合には、電位のサン
プリング測定が繰り返され、2度目の電位測定の場合と
同様に、第2記憶部12にその電位データVdeが更新
して記憶され、電池10の測定電位の軌跡データが第1
記憶部13の軌跡データと一致すると、すなわち、変化
率Kと変化率KMとが一致すると、電池10の種類が判
別される。
各電池の放電特性データを参照し、各電池の電位が電位
データVdsと略同一の値を執る時点tsMを各電池の
放電軌跡中で求め、その時点tsMから所定時間Tが経
過する間の各電池の電位の変化率を算出して、各電池の
変化率KM(例えばKr,Ka,Kn,Km)とする。
変化率KMの算出も前記式(1)に基づいて行う。そし
て比較判定部14が変化率Kと変化率KMとを比較判断
し、変化率Kと等しい変化率に係る電池(例えばK=K
rならばリチウム電池)の種類を、電池10の種類であ
ると判別する。比較判定が不能な場合には、電位のサン
プリング測定が繰り返され、2度目の電位測定の場合と
同様に、第2記憶部12にその電位データVdeが更新
して記憶され、電池10の測定電位の軌跡データが第1
記憶部13の軌跡データと一致すると、すなわち、変化
率Kと変化率KMとが一致すると、電池10の種類が判
別される。
【0025】次に、マイクロコンピュータ15による電
位データの処理及び、比較判定部14による電池判別処
理について説明する。
位データの処理及び、比較判定部14による電池判別処
理について説明する。
【0026】図4は、電池判別処理のフローチャートで
ある。
ある。
【0027】スイッチ16をオンすると(ステップS4
01)、マイクロコンピュータ15が作動を開始すると
共に、スイッチ11aをオンして、電源電圧検知部11
が電池10の電位の測定を開始する。次に電位データV
dを入力し(ステップS402)、最初の時点tsにお
ける電位データVdsをその時の測定値Vd(ts)と
し、第2記憶部12に格納して(ステップS403)、
電位データVdsが所定電位Vref1以上であるか否
かを判別する(ステップS404)。その判別の結果、
電位データVdsが所定電位Vref1未満である場合
には、電池10の容量が不足し、電位の測定が不能であ
ると判断してステップS402に戻り、新しい電池に交
換されるまで電位データの取り込みを繰り返す。一方、
電位データVdsが所定電位Vref1以上である場合
には、所定時間Tのタイマ処理を経て(ステップS40
5)、所定時間T経過後の所定時点tsにおいて2度目
の電位データVdの入力を行う(ステップS406)。
次に、2度目の入力に係る電位データVdeを所定時点
teにおける電位データVd(te)とし、第2記憶部
13に格納して(ステップS407)、電位データVd
sが電位データVde以上であるか否かを判別する(ス
テップS408)。その判別の結果、電位データVds
が電位データVde未満である場合には、誤測定データ
であると判断して電位データVds,Vdeを共に0に
セットし(ステップS409)、ステップS402に戻
り、電源電圧検知部11による電位測定及びマイクロコ
ンピュータ15による電位データVdの入力をやり直
す。一方、電位データVdsが電位データVde以上で
ある場合には、前記式(1)により所定時点ts、te
間の電位の変化率Kを算出する(ステップS410)。
ステップS411〜ステップS414では、第1記憶部
13の各種電池の放電特性から求まる各電池の変化率、
例えばKa,Km,KrまたはKnの中で、変化率Kと
一致するものが存在するか否かを、比較判定部14が判
別する。これらの判別の結果、変化率Kと一致するもの
が存在しない場合にはステップS411〜ステップS4
14の答が全て否定(NO)となり、電池10の種類は
特定されず、ステップS402に戻る。
01)、マイクロコンピュータ15が作動を開始すると
共に、スイッチ11aをオンして、電源電圧検知部11
が電池10の電位の測定を開始する。次に電位データV
dを入力し(ステップS402)、最初の時点tsにお
ける電位データVdsをその時の測定値Vd(ts)と
し、第2記憶部12に格納して(ステップS403)、
電位データVdsが所定電位Vref1以上であるか否
かを判別する(ステップS404)。その判別の結果、
電位データVdsが所定電位Vref1未満である場合
には、電池10の容量が不足し、電位の測定が不能であ
ると判断してステップS402に戻り、新しい電池に交
換されるまで電位データの取り込みを繰り返す。一方、
電位データVdsが所定電位Vref1以上である場合
には、所定時間Tのタイマ処理を経て(ステップS40
5)、所定時間T経過後の所定時点tsにおいて2度目
の電位データVdの入力を行う(ステップS406)。
次に、2度目の入力に係る電位データVdeを所定時点
teにおける電位データVd(te)とし、第2記憶部
13に格納して(ステップS407)、電位データVd
sが電位データVde以上であるか否かを判別する(ス
テップS408)。その判別の結果、電位データVds
が電位データVde未満である場合には、誤測定データ
であると判断して電位データVds,Vdeを共に0に
セットし(ステップS409)、ステップS402に戻
り、電源電圧検知部11による電位測定及びマイクロコ
ンピュータ15による電位データVdの入力をやり直
す。一方、電位データVdsが電位データVde以上で
ある場合には、前記式(1)により所定時点ts、te
間の電位の変化率Kを算出する(ステップS410)。
ステップS411〜ステップS414では、第1記憶部
13の各種電池の放電特性から求まる各電池の変化率、
例えばKa,Km,KrまたはKnの中で、変化率Kと
一致するものが存在するか否かを、比較判定部14が判
別する。これらの判別の結果、変化率Kと一致するもの
が存在しない場合にはステップS411〜ステップS4
14の答が全て否定(NO)となり、電池10の種類は
特定されず、ステップS402に戻る。
【0028】一方、変化率Kと一致する変化率が存在す
る場合には、その一致した変化率に係る電池の種類が、
電池10の種類に該当するものであると判別する。具体
的には、変化率Kが変化率Kaと一致する場合にはアル
カリ電池Daであると(ステップS415)、変化率K
mと一致する場合にはマンガン電池Dmであると(ステ
ップS416)、変化率Krと一致する場合にはリチウ
ム電池Drであると(ステップS417)、変化率Kn
と一致する場合にはニカド電池Dnであると判別して
(ステップS418)、本処理を終了する。
る場合には、その一致した変化率に係る電池の種類が、
電池10の種類に該当するものであると判別する。具体
的には、変化率Kが変化率Kaと一致する場合にはアル
カリ電池Daであると(ステップS415)、変化率K
mと一致する場合にはマンガン電池Dmであると(ステ
ップS416)、変化率Krと一致する場合にはリチウ
ム電池Drであると(ステップS417)、変化率Kn
と一致する場合にはニカド電池Dnであると判別して
(ステップS418)、本処理を終了する。
【0029】本処理によれば、電子機器に装着された電
池の種類を自動的に容易に判別でき、操作者が電池の種
類を入力する手間を省略できるとともに、機器の適正な
制御を確保することができる。
池の種類を自動的に容易に判別でき、操作者が電池の種
類を入力する手間を省略できるとともに、機器の適正な
制御を確保することができる。
【0030】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を、図5、6及び7を用いて説明する。
を、図5、6及び7を用いて説明する。
【0031】本実施例では、電池10の周囲温度に応じ
て変化率Kを補正する点が第1実施例と異なる。
て変化率Kを補正する点が第1実施例と異なる。
【0032】図5は、本実施例に係る電池判別装置の構
成を示す図である。本装置は第1実施例に係る電池判別
装置と基本的構成が同じであるので、図1と同一要素に
は同一符号を付してその説明を省略する。図5中、温度
検出部21を設けた点のみが図1と異なる。温度検出部
21は、図6にその一例を示すように、サーミスタ4
1、オペアンプ42及びA/D変換器43等から構成さ
れた回路から成り、マイクロコンピュータ15に接続さ
れる。電池10の周囲の温度に応じて変化するサーミス
タ41の出力は、オペアンプ42を介し、A/D変換器
43によりデジタルデータに変換されてマイクロコンピ
ュータ15に送られ、送られたデジタルデータは温度デ
ータVoeとして第2記憶部12に記憶される。
成を示す図である。本装置は第1実施例に係る電池判別
装置と基本的構成が同じであるので、図1と同一要素に
は同一符号を付してその説明を省略する。図5中、温度
検出部21を設けた点のみが図1と異なる。温度検出部
21は、図6にその一例を示すように、サーミスタ4
1、オペアンプ42及びA/D変換器43等から構成さ
れた回路から成り、マイクロコンピュータ15に接続さ
れる。電池10の周囲の温度に応じて変化するサーミス
タ41の出力は、オペアンプ42を介し、A/D変換器
43によりデジタルデータに変換されてマイクロコンピ
ュータ15に送られ、送られたデジタルデータは温度デ
ータVoeとして第2記憶部12に記憶される。
【0033】第1記憶部13には、第1実施例と同様
に、図2の各電池の放電特性データまたは図3のマトリ
ックスデータのマップが記憶されている。
に、図2の各電池の放電特性データまたは図3のマトリ
ックスデータのマップが記憶されている。
【0034】図7は、本実施例に係る電池判別処理のフ
ローチャートである。本処理中、第1実施例と同様の処
理についてはその説明を省略する。
ローチャートである。本処理中、第1実施例と同様の処
理についてはその説明を省略する。
【0035】まず、ステップS701〜S707では、
図4のステップS201〜S207と同様の処理を行
う。ステップS708では、温度検出部21より検出さ
れた電池10の周囲の温度データがマイクロコンピュー
タ15に入力され、温度データVoeとして第2記憶部
12に記憶される(ステップS709)。ステップS7
10、ステップS711及びステップS712では、図
4のステップS208、S209及びS210と同様の
処理を行う。次にステップS713では、マイクロコン
ピュータ15が、ステップS712で算出された変化率
Kを補正する。具体的には、横軸に温度データVoe
を、縦軸に補正係数αを執ったデータテーブル(図示せ
ず)を、予め第1記憶部13に記憶させておき、温度デ
ータVoeに対応して該テーブルから求まる補正係数α
を、変化率Kに乗算して、その値を新たな変化率Kとす
る。この新たな変化率Kに基づいて、ステップS714
〜S721で、図4のステップS211〜S218と同
様の処理を行い、比較判定部14が電池10の種類を判
別する。
図4のステップS201〜S207と同様の処理を行
う。ステップS708では、温度検出部21より検出さ
れた電池10の周囲の温度データがマイクロコンピュー
タ15に入力され、温度データVoeとして第2記憶部
12に記憶される(ステップS709)。ステップS7
10、ステップS711及びステップS712では、図
4のステップS208、S209及びS210と同様の
処理を行う。次にステップS713では、マイクロコン
ピュータ15が、ステップS712で算出された変化率
Kを補正する。具体的には、横軸に温度データVoe
を、縦軸に補正係数αを執ったデータテーブル(図示せ
ず)を、予め第1記憶部13に記憶させておき、温度デ
ータVoeに対応して該テーブルから求まる補正係数α
を、変化率Kに乗算して、その値を新たな変化率Kとす
る。この新たな変化率Kに基づいて、ステップS714
〜S721で、図4のステップS211〜S218と同
様の処理を行い、比較判定部14が電池10の種類を判
別する。
【0036】図7の処理により、周囲温度に大きく依存
する電池寿命の変化に対応して適正に変化率Kが補正さ
れ、その変化率Kに基づいて電池判別が行われるので、
周囲の温度に影響を受けないより正確な電池判別が可能
となる。
する電池寿命の変化に対応して適正に変化率Kが補正さ
れ、その変化率Kに基づいて電池判別が行われるので、
周囲の温度に影響を受けないより正確な電池判別が可能
となる。
【0037】なお、電池周囲の温度検出は、サーミスタ
以外の他の手段によるものであってもよい。
以外の他の手段によるものであってもよい。
【0038】(第3実施例)次に本発明の第3実施例
を、図8、9及び10を用いて説明する。本実施例では
判別された電池10の種類に応じて電池残容量の低下警
告を行う。
を、図8、9及び10を用いて説明する。本実施例では
判別された電池10の種類に応じて電池残容量の低下警
告を行う。
【0039】図8は、本実施例に係る電池判別装置の構
成を示す図である。本装置では閾値設定部31及び警告
表示部32を設けた点が、第2実施例の電池判別装置と
異なる。従って図8中、図5と同一要素には同一符号を
付してその説明を省略する。
成を示す図である。本装置では閾値設定部31及び警告
表示部32を設けた点が、第2実施例の電池判別装置と
異なる。従って図8中、図5と同一要素には同一符号を
付してその説明を省略する。
【0040】図中、閾値設定部31はマイクロコンピュ
ータ15の中で構成され、比較判別部14の判別結果に
係る情報を受け取り、判別された電池の種類に応じて、
警告表示部32の動作のオン/オフや動作レベルを設定
するための閾値Vshを設定する。マイクロコンピュー
タ15は電池10の電位データVdと閾値Vshとの大
小比較判断を行い、その判断の結果を電池残容量情報と
して、マイクロコンピュータ15に接続された警告表示
部32に送り、警告表示部32はその情報に基づいて発
光ダイオード(LED)等(図示せず)により所定の表
示を行う。
ータ15の中で構成され、比較判別部14の判別結果に
係る情報を受け取り、判別された電池の種類に応じて、
警告表示部32の動作のオン/オフや動作レベルを設定
するための閾値Vshを設定する。マイクロコンピュー
タ15は電池10の電位データVdと閾値Vshとの大
小比較判断を行い、その判断の結果を電池残容量情報と
して、マイクロコンピュータ15に接続された警告表示
部32に送り、警告表示部32はその情報に基づいて発
光ダイオード(LED)等(図示せず)により所定の表
示を行う。
【0041】図10は閾値設定部31で設定される閾値
Vshを説明するための図である。図中、各電池の放電
軌跡を示す曲線は、図2の曲線と同一である。各電池の
閾値Vshは、各電池の寿命の目安として設定され、例
えばマンガン電池では経過時間tmの時点の電位Vm
が、ニカド電池では経過時間tnの時点の電位Vnが、
アルカリ電池では経過時間taの時点での電位Vaが、
閾値Vshとされ、リチウム電池は寿命が非常に長いた
め、本図中には経過時間が表示されていないが、閾値V
shはVrである。また、電池が未だ判別されていない
場合には、標準値Vref2が閾値Vshとされる。
Vshを説明するための図である。図中、各電池の放電
軌跡を示す曲線は、図2の曲線と同一である。各電池の
閾値Vshは、各電池の寿命の目安として設定され、例
えばマンガン電池では経過時間tmの時点の電位Vm
が、ニカド電池では経過時間tnの時点の電位Vnが、
アルカリ電池では経過時間taの時点での電位Vaが、
閾値Vshとされ、リチウム電池は寿命が非常に長いた
め、本図中には経過時間が表示されていないが、閾値V
shはVrである。また、電池が未だ判別されていない
場合には、標準値Vref2が閾値Vshとされる。
【0042】次に、本実施例に係る、電池種類に応じた
電池残容量低下警告について説明する。
電池残容量低下警告について説明する。
【0043】図9は電池残容量低下警告処理のフローチ
ャートである。
ャートである。
【0044】まず、スイッチ16をオンすると(ステッ
プS901)、マイクロコンピュータ15が作動を開始
すると共に、スイッチ11aをオンして、電源電圧検知
部11が電池10の電位の測定を開始する。次にマイク
ロコンピュータ15は、測定された電位データVdを入
力し(ステップS902)、比較判定部14により電池
判別を行う(ステップS903)。このステップS90
3の電池判別処理は、第1または第2実施例に係る電池
判別処理と同様の処理とするのが好ましいが、他の手法
が存在すれば、その手法による処理であってもよい。
プS901)、マイクロコンピュータ15が作動を開始
すると共に、スイッチ11aをオンして、電源電圧検知
部11が電池10の電位の測定を開始する。次にマイク
ロコンピュータ15は、測定された電位データVdを入
力し(ステップS902)、比較判定部14により電池
判別を行う(ステップS903)。このステップS90
3の電池判別処理は、第1または第2実施例に係る電池
判別処理と同様の処理とするのが好ましいが、他の手法
が存在すれば、その手法による処理であってもよい。
【0045】次に、ステップS904〜S907では、
ステップS903で判別された電池10の種類が、予め
残量低下警告の対象として定めた電池の種類のいずれか
に該当するか否かをマイクロコンピュータ15が判別
し、その判別結果に応じて、閾値設定部31は、判別さ
れた電池10の種類が、アルカリ電池Daである場合に
は閾値VshをVaとし(ステップS908)、マンガ
ン電池Dmである場合には閾値VshをVmとし(ステ
ップS909)、リチウム電池Drである場合には閾値
VshをVrとし(ステップS910)、ニカド電池D
nである場合には閾値VshをVnとする(ステップS
911)。一方、ステップS903でこれらの種類のい
ずれでもないと判別された場合には、ステップS904
〜S907の答が全て否定(NO)となり、閾値Vsh
を標準値Vref2とする(ステップS912)。ステ
ップS908〜S912で閾値Vshが設定された後
は、電位データVdが閾値Vsh以上であるか否かをマ
イクロコンピュータ15が判別し(ステップS91
3)、電位データVdが閾値Vsh以上である場合に
は、電池容量が十分に残存していることを表示すべく、
マイクロコンピュータ15が警告表示部32の発光ダイ
オードを点灯させ(ステップS914)、一方電位デー
タVdが閾値Vshより小さい場合には、電池容量が十
分に残存していないことを表示すべく、発光ダイオード
を点滅させる(ステップS915)。そして発光ダイオ
ードの点灯または点滅をステップS916の処理により
所定時間継続した後、本処理を終了する。
ステップS903で判別された電池10の種類が、予め
残量低下警告の対象として定めた電池の種類のいずれか
に該当するか否かをマイクロコンピュータ15が判別
し、その判別結果に応じて、閾値設定部31は、判別さ
れた電池10の種類が、アルカリ電池Daである場合に
は閾値VshをVaとし(ステップS908)、マンガ
ン電池Dmである場合には閾値VshをVmとし(ステ
ップS909)、リチウム電池Drである場合には閾値
VshをVrとし(ステップS910)、ニカド電池D
nである場合には閾値VshをVnとする(ステップS
911)。一方、ステップS903でこれらの種類のい
ずれでもないと判別された場合には、ステップS904
〜S907の答が全て否定(NO)となり、閾値Vsh
を標準値Vref2とする(ステップS912)。ステ
ップS908〜S912で閾値Vshが設定された後
は、電位データVdが閾値Vsh以上であるか否かをマ
イクロコンピュータ15が判別し(ステップS91
3)、電位データVdが閾値Vsh以上である場合に
は、電池容量が十分に残存していることを表示すべく、
マイクロコンピュータ15が警告表示部32の発光ダイ
オードを点灯させ(ステップS914)、一方電位デー
タVdが閾値Vshより小さい場合には、電池容量が十
分に残存していないことを表示すべく、発光ダイオード
を点滅させる(ステップS915)。そして発光ダイオ
ードの点灯または点滅をステップS916の処理により
所定時間継続した後、本処理を終了する。
【0046】図9の処理により、電池の種類に応じて、
電池残容量の低下を正確に把握できる。
電池残容量の低下を正確に把握できる。
【0047】なお、本実施例において、図9のステップ
S902で入力した電位データVdを、閾値Vshとの
比較判断に用いるようにしたが、これに代えて、第1ま
たは第2実施例の電池判別処理中に入力される、電池1
0の電位データVdsまたはVdeのいずれかを用いる
ようにしてもよい。
S902で入力した電位データVdを、閾値Vshとの
比較判断に用いるようにしたが、これに代えて、第1ま
たは第2実施例の電池判別処理中に入力される、電池1
0の電位データVdsまたはVdeのいずれかを用いる
ようにしてもよい。
【0048】また、本実施例では、電池残容量低下警告
を発光ダイオードによる表示警告としたが、これに限る
ものでなく、音声等、他の手段による警告であってもよ
い。
を発光ダイオードによる表示警告としたが、これに限る
ものでなく、音声等、他の手段による警告であってもよ
い。
【0049】また、電位データVdおよび判別された電
池10の種類に応じて、電池10の残容量をマイクロコ
ンピュータ15で算出し、この残容量を警告表示部32
に常に、または必要に応じて表示するようにしてもよ
い。
池10の種類に応じて、電池10の残容量をマイクロコ
ンピュータ15で算出し、この残容量を警告表示部32
に常に、または必要に応じて表示するようにしてもよ
い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る電池判別装置によれば、電池の負荷電圧を検出する
負荷電圧検出手段と、該検出された負荷電圧に基づいて
所定時間内における前記負荷電圧の変化率を算出する変
化率算出手段と、前記検出された負荷電圧および前記算
出された変化率に基づいて前記電池の種類を判別する電
池判別手段とを備えたので、汎用電池を電力源とする電
子機器に装着された電池の種類を容易に自動判別するこ
とができる。
係る電池判別装置によれば、電池の負荷電圧を検出する
負荷電圧検出手段と、該検出された負荷電圧に基づいて
所定時間内における前記負荷電圧の変化率を算出する変
化率算出手段と、前記検出された負荷電圧および前記算
出された変化率に基づいて前記電池の種類を判別する電
池判別手段とを備えたので、汎用電池を電力源とする電
子機器に装着された電池の種類を容易に自動判別するこ
とができる。
【0051】また、本発明の請求項2に係る電池判別装
置によれば、前記電池の周囲の温度を検出する温度検出
手段を備え、前記変化率算出手段は前記検出された温度
に応じて前記算出された変化率を補正するので、電池周
囲の温度に影響を受けない正確な電池種類判別が可能と
なる。
置によれば、前記電池の周囲の温度を検出する温度検出
手段を備え、前記変化率算出手段は前記検出された温度
に応じて前記算出された変化率を補正するので、電池周
囲の温度に影響を受けない正確な電池種類判別が可能と
なる。
【0052】さらに、本発明の請求項3に係る電池判別
装置によれば、所定の閾値を前記判別された電池の種類
に応じて設定する閾値設定手段と、前記検出された負荷
電圧が前記設定された閾値以下である場合は所定の警告
を行う警告手段とを備えたので、電池の残容量低下の事
実を電池の種類に応じて正確に認識することができる。
装置によれば、所定の閾値を前記判別された電池の種類
に応じて設定する閾値設定手段と、前記検出された負荷
電圧が前記設定された閾値以下である場合は所定の警告
を行う警告手段とを備えたので、電池の残容量低下の事
実を電池の種類に応じて正確に認識することができる。
【0053】また、本発明の請求項4に係る電池判別装
置によれば、前記判別された電池の種類および前記検出
された負荷電圧に基づいて前記電池の残容量を算出する
算出手段と、該算出された残容量を表示する残容量表示
手段とを備えたので、電池の残容量を電池の種類に応じ
て正確に把握することができる。
置によれば、前記判別された電池の種類および前記検出
された負荷電圧に基づいて前記電池の残容量を算出する
算出手段と、該算出された残容量を表示する残容量表示
手段とを備えたので、電池の残容量を電池の種類に応じ
て正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電池判別装置の構成図である。
【図2】第1、第2実施例に係る各種電池の放電特性を
示す図である。
示す図である。
【図3】第1、第2実施例に各種電池の電位変化率KM
と電位とのマトリックスデータを示すマップである。
と電位とのマトリックスデータを示すマップである。
【図4】第1実施例に係る電池判別処理のフローチャー
トである。
トである。
【図5】第2実施例に係る電池判別装置の構成図であ
る。
る。
【図6】第2実施例に係る温度検出部21の回路を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】第2実施例に係る電池判別処理のフローチャー
トである。
トである。
【図8】第3実施例に係る電池判別装置の構成図であ
る。
る。
【図9】第3実施例に係る電池残容量低下警告処理のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図10】第3実施例に係る閾値Vsh設定を説明する
ための図である。
ための図である。
10 電池 11 電源電圧検知部 12 第2記憶部 13 第1記憶部 14 比較判定部 15 マイクロコンピュータ 31 閾値設定部 32 警告表示部
Claims (4)
- 【請求項1】 電池の負荷電圧を検出する負荷電圧検出
手段と、該検出された負荷電圧に基づいて所定時間内に
おける前記負荷電圧の変化率を算出する変化率算出手段
と、前記検出された負荷電圧および前記算出された変化
率に基づいて前記電池の種類を判別する電池判別手段と
を備えたことを特徴とする電池判別装置。 - 【請求項2】 前記電池の周囲の温度を検出する温度検
出手段を備え、前記変化率算出手段は前記検出された温
度に応じて前記算出された変化率を補正することを特徴
とする請求項1記載の電池判別装置。 - 【請求項3】 所定の閾値を前記判別された電池の種類
に応じて設定する閾値設定手段と、前記検出された負荷
電圧が前記設定された閾値以下である場合は所定の警告
を行う警告手段とを備えたことを特徴とする請求項1ま
たは2記載の電池判別装置。 - 【請求項4】 前記判別された電池の種類および前記検
出された負荷電圧に基づいて前記電池の残容量を算出す
る算出手段と、該算出された残容量を表示する残容量表
示手段とを備えたことを特徴とする請求項1から3のい
ずれか1項に記載の電池判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7158308A JPH08327710A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 電池判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7158308A JPH08327710A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 電池判別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08327710A true JPH08327710A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15668797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7158308A Pending JPH08327710A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 電池判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08327710A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100474266B1 (ko) * | 1997-12-16 | 2005-05-17 | 엘지전자 주식회사 | 전지의잔량검출방법 |
JP2007003374A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Pentax Corp | バッテリチェック装置 |
KR20150060267A (ko) * | 2013-11-26 | 2015-06-03 | 엘지이노텍 주식회사 | 배터리 관리 장치 및 방법 |
KR101878553B1 (ko) * | 2016-07-01 | 2018-07-13 | 엘지전자 주식회사 | 전자 기기의 입력 전원 관리 방법 및 장치 |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP7158308A patent/JPH08327710A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100474266B1 (ko) * | 1997-12-16 | 2005-05-17 | 엘지전자 주식회사 | 전지의잔량검출방법 |
JP2007003374A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Pentax Corp | バッテリチェック装置 |
KR20150060267A (ko) * | 2013-11-26 | 2015-06-03 | 엘지이노텍 주식회사 | 배터리 관리 장치 및 방법 |
KR101878553B1 (ko) * | 2016-07-01 | 2018-07-13 | 엘지전자 주식회사 | 전자 기기의 입력 전원 관리 방법 및 장치 |
US10466759B2 (en) | 2016-07-01 | 2019-11-05 | Lg Electronics Inc. | Method and apparatus for managing power supply of electronic device |
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