JPH08327654A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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Publication number
JPH08327654A
JPH08327654A JP15544195A JP15544195A JPH08327654A JP H08327654 A JPH08327654 A JP H08327654A JP 15544195 A JP15544195 A JP 15544195A JP 15544195 A JP15544195 A JP 15544195A JP H08327654 A JPH08327654 A JP H08327654A
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JP
Japan
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acceleration
axis
weight
piezoelectric element
piezoelectric elements
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Application number
JP15544195A
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English (en)
Inventor
Tasuku Masuo
尾 翼 増
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2軸を中心として回転する2方向の加速度を
検出することができ、加速度を検出する感度がよい、加
速度センサを提供する。 【構成】 加速度センサ10は正方形板状の重り12を
含む。重り12の4つの角部には、L字形の4つの結合
部14a〜14dを介して、4つの振動子16a〜16
dの短冊状の振動板18a〜18dの一端がそれぞれ結
合される。振動板18a〜18dの他端側の支持部20
a〜20dおよび22a〜22dは、基板24に挿通さ
れ、基板24の主面の電極にはんだ付けされる。振動板
18a〜18dには、8個の圧電素子26a1,26a
2,26b1,26b2,26c1,26c2,26d
1,26d2が接着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は加速度センサに関し、
特にたとえば、外的振動によって生じる加速度を検出
し、適切な制振を行うビデオカメラの手ぶれ防止装置な
どの除振システムに応用できる加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】加速度センサは種々の方式のものが実用
化されているが、その中でも金属からなる振動板にセラ
ミックからなる圧電素子が接着された振動子を有する振
動型の加速度センサは、高感度で0Hzに近い低周波か
ら加速度の測定が可能であるとともに構造が簡単である
などの特徴を有しているため、広く使われている。
【0003】従来の振動型の加速度センサには、振動子
が片持ち梁構造で振動子の先端に重りが付けられたもの
や振動子の両端が固定され振動子の中央に重りが付けら
れたものがある。これらの加速度センサでは、それに加
速度が加わると、圧電素子を含む振動子が湾曲し、その
加速度に対応した信号が振動子の圧電素子から得られ
る。そのため、圧電素子から得られた信号を測定するこ
とによって、加速度が検出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の振動
型の加速度センサでは、構造上、振動子が振動板の主面
に直交する方向にしか湾曲しないので、1方向の加速度
しか検出することができない。
【0005】一方、たとえばビデオカメラの手ぶれ防止
装置などにおいては、水平軸を中心として回転する加速
度とそれに直交する垂直軸を中心として回転する加速度
との2軸を中心として回転する2方向の加速度を検出す
る必要がある。
【0006】そのため、従来技術では、ビデオカメラの
手ぶれ防止装置などにおいて、2個の加速度センサを2
方向に配置して使用する必要があり、配置空間の増大や
部品点数の増大などの問題がある。
【0007】そこで、本願発明者は、2軸を中心として
回転する2方向の加速度を検出することができる、加速
度センサを考え出した。この加速度センサは、4隅が支
持された4角形状の枠体の内側に重りが配置され、枠体
を構成する4つの振動板に4つの圧電素子がそれぞれ接
着されたものである。この加速度センサでは、対向する
2つの振動板に接着された2つの圧電素子から得られる
信号によって、1軸を中心として回転する加速度が検出
され、対向する他の2つの振動板に接着された2つの圧
電素子から得られる信号によって、他の1軸を中心とし
て回転する加速度が検出される。ところが、この加速度
センサでは、振動板の両端が支持されているので、振動
板および圧電素子が変形しにくく、圧電素子から得られ
る信号の電圧が小さく、加速度を検出する感度があまり
よくない。
【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、2
軸を中心として回転する2方向の加速度を検出すること
ができ、加速度を検出する感度がよい、加速度センサを
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、重りと、第
の1軸上に設けられる第1の結合部と、第1の軸に直交
する第2の軸上に設けられる第2の結合部と、その一端
が第2の結合部を介して重りに結合され、その他端が支
持される第1の振動板と、その他端が第1の結合部を介
して重りに結合され、その他端が支持される第2の振動
板と、第1の振動板に形成される第1の圧電素子と、第
2の振動板に形成される第2の圧電素子とを含む、加速
度センサである。
【0010】なお、この発明にかかる加速度センサおい
て、第1の軸を中心として回転する加速度に対応した信
号を検出するための第1の検出手段が第1の圧電素子に
接続され、第2の軸を中心として回転する加速度に対応
した信号を検出するための第2の検出手段が第2の圧電
素子に接続されてもよい。
【0011】
【作用】この発明にかかる加速度センサに第1の軸を中
心として回転する加速度が加わった場合、重りが第1の
結合部を中心軸として回転する。そのため、第1の振動
板が、第1の圧電素子とともに変形する。この場合、第
1の振動板の他端のみが支持されているので、第1の振
動板および第1の圧電素子は変形しやすい。したがっ
て、第1の圧電素子には、第1の軸を中心として回転す
る加速度に対応した電圧の大きい信号が発生する。な
お、第1の軸を中心として回転する加速度に対応した信
号は、たとえば上述の第1の検出手段によって検出され
る。
【0012】また、この発明にかかる加速度センサに第
2の軸を中心として回転する加速度が加わった場合、重
りが第2の結合部を中心軸として回転する。そのため、
第2の振動板が、第2の圧電素子とともに変形する。こ
の場合、第2の振動板の他端のみが支持されているの
で、第2の振動板および第2の圧電素子は変形しやす
い。したがって、第2の圧電素子には、第2の軸を中心
として回転する加速度に対応した電圧の大きい信号が発
生する。なお、第2の軸を中心として回転する加速度に
対応した信号は、たとえば上述の第2の検出手段によっ
て検出される。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、第1の軸および第2
の軸を中心として回転する2方向の加速度を検出するこ
とができる、加速度センサが得られる。そのため、この
発明にかかる加速度センサでは、2個の加速度センサを
使用することなく、たとえばビデオカメラの手ぶれ防止
装置などを構成することができる。
【0014】さらに、この発明によれば、第1の圧電素
子および第2の圧電素子から得られる信号の電圧が大き
いので、加速度を検出する感度がよい。
【0015】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す正面図であ
り、図2は図1に示す実施例の要部を示す図解図であ
り、図3は図1に示す実施例に用いられる発振回路、第
1の検出回路および第2の検出回路を示すブロック図で
ある。加速度センサ10は重り12を含む。重り12
は、たとえば対角線が5mm、厚さが0.2mmの正方
形板状に形成される。
【0017】重り12の4つの角部には、たとえばL字
形の4つの結合部14a〜14dを介して、4つの振動
子16a〜16dの短冊状の振動板18a〜18dの一
端がそれぞれ結合される。この場合、第1の結合部とし
て2つの結合部14bおよび14dは、重り12に結合
される一端側部分が、重り12の中心を通る第1の軸
(水平軸X)上に配置される。また、第2の結合部とし
て2つの結合部14aおよび14cは、重り12に結合
される一端側部分が、重り12の中心を通り第1の軸
(水平軸)に直交する第2の軸(垂直軸Y)上に配置さ
れる。さらに、第1の振動板としての振動板18aおよ
び18cは、第2の軸(垂直軸)に直交するようにかつ
互いに逆向きに配置され、第2の振動板としての振動板
18bおよび18dは、第1の軸(水平軸)に直交する
ようにかつ互いに逆向きに配置される。すなわち、重り
12、結合部14a〜14dおよび振動板18a〜18
dは、卍形に形成される。なお、結合部14a〜14d
は、それぞれ、たとえば長さ1mm、幅0.2mm、厚
さ0.2mmに細長く形成される。また、振動板18a
〜18dは、それぞれ、たとえば、長さ10mm、幅2
mm、厚さ0.2mmに形成される。
【0018】振動板18aの他端には、特に図2に示す
ように、支持部20aが振動板18aの主面に直交する
方向に延びるように形成される。さらに、振動板18a
の他端側の両側部には、2つの支持部22a,22aが
振動板18aの主面に直交する方向に延びるように形成
される。同様に、振動板18b〜18dの他端および他
端側の両側部には、3つの支持部20b〜20dおよび
6つ支持部22b,22b,22c,22c,22d,
22dが、振動板18b〜18dの主面に直交する方向
に延びるように形成される。なお、これらの支持部20
a〜20dおよび22a〜22dは、それぞれ、たとえ
ば長さ4mm、幅0.5mm、厚さ0.2mmに形成さ
れる。これらの支持部20a〜20dおよび22a〜2
2dは、たとえばガラス−エポキシ系のプリント基板な
どの基板24に挿通され、基板24の主面の電極にはん
だ付けされる。それによって、振動板18a〜18dの
他端側部分が基板24に取り付けられる。
【0019】なお、重り12、結合部14a〜14d、
振動板18a〜18d、支持部20a〜20dおよび2
2a〜22dは、たとえば、Fe−Ni合金(42N
i)からなる厚さ0.2mmの板材をホトリソグラフィ
によるエッチングおよび曲げ加工によって一体的に形成
される。このエッチングには、たとえば、ポリビニルア
ルコール系のレジストや塩化第2鉄からなるエッチング
液が用いられる。
【0020】振動板18aの一方主面および他方主面に
は、特に図2に示すように、2つの圧電素子26a1お
よび26a2が、たとえばエポキシ樹脂などの接着剤で
それぞれ接着される。同様に、振動板18bの一方主面
および他方主面には2つの圧電素子26b1,26b2
が接着され、振動板18cの一方主面および他方主面に
は2つの圧電素子26c1,26c2が接着され、振動
板18dの一方主面および他方主面には2つの圧電素子
26d1,26d2が接着される。なお、各圧電素子
は、たとえば、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とするセ
ラミックからなる圧電体層を含み、圧電体層の両面にた
とえばAgを焼結して電極がそれぞれ形成され、長さ1
0mm、幅2mm、厚さ0.2mmに形成される。ま
た、振動板18a〜18dの一方主面に接着される圧電
素子26a1,26b1,26c1,26d1の圧電体
層は、外側から内側(振動板側)に向かって分極され
る。さらに、振動板18a〜18dの他方主面に接着さ
れる圧電素子26a2,26b2,26c2,26d2
の圧電体層は、外側(基板側)から内側(振動板側)に
向かって分極される。
【0021】8個の圧電素子26a1,26a2,26
b1,26b2,26c1,26c2,26d1,26
d2の外側の電極には、8個の抵抗28a1,28a
2,28b1,28b2,28c1,28c2,28d
1,28d2の一端がそれぞれ接続される。8個の抵抗
の他端と振動板18a〜18d(8個の圧電素子の内側
の電極)との間には、駆動手段としての発振回路30が
接続される。発振回路30は、振動子16a〜16dを
振動するための駆動信号を発生するためのものであっ
て、たとえば直列接続される増幅回路32と位相補正回
路34とで構成される。増幅回路32は、8個の圧電素
子の内側の電極から得られる信号を増幅するためのもの
である。また、位相補正回路34は、増幅回路32から
得られる駆動信号の位相を補正し、その位相を補正した
駆動信号を8個の圧電素子の外側の電極に与えるための
ものである。
【0022】また、第1の圧電素子として用いられる圧
電素子26a1および26c1の外側の電極には、第1
の検出手段としての第1の検出回路40が接続される。
第1の検出回路40は、第1の圧電素子から第1の軸
(水平軸X)を中心として回転する加速度に対応した信
号を検出するためのものであって、たとえば第1の差動
回路42および第1の同期検波回路44で構成される。
第1の差動回路42の2つの入力端には、圧電素子26
a1および26c1の外側の電極がそれぞれ接続され
る。第1の差動回路42の出力端は、第1の同期検波回
路44の入力端に接続される。第1の同期検波回路44
の別の入力端には、増幅回路32の出力端が接続され
る。第1の同期検波回路44は、第1の差動回路42か
ら得られる信号を、発振回路30の増幅回路32から出
力される駆動信号に同期して検波するためのものであ
る。
【0023】さらに、第2の圧電素子として用いられる
圧電素子26b1および26d1の外側の電極には、第
2の検出手段としての第2の検出回路50が接続され
る。第2の検出回路50は、第2の圧電素子から第2の
軸(垂直軸Y)を中心として回転する加速度に対応した
信号を検出するためのものであって、たとえば第2の差
動回路52および第2の同期検波回路54で構成され
る。第2の差動回路52の2つの入力端には、圧電素子
26b1および26d1の外側の電極がそれぞれ接続さ
れる。第2の差動回路52の出力端は、第2の同期検波
回路54の入力端に接続される。第2の同期検波回路5
4の別の入力端には、増幅回路32の出力端が接続され
る。第2の同期検波回路54は、第2の差動回路52か
ら得られる信号を、発振回路30の増幅回路32から出
力される駆動信号に同期して検波するためのものであ
る。
【0024】この実施例では、発振回路30の出力信号
が、8個の抵抗28a1,28a2,28b1,28b
2,28c1,28c2,28d1,28d2を介し
て、8個の圧電素子26a1,26a2,26b1,2
6b2,26c1,26c2,26d1,26d2の外
側の電極に与えられる。そして、8個の圧電素子の内側
の電極から得られる信号が、振動板18a〜18dを介
して発振回路30にフィードバックされる。それによっ
て、振動子12は自励振駆動により振動する。この場
合、8個の圧電素子26a1,26a2,26b1,2
6b2,26c1,26c2,26d1,26d2が伸
びている場合には、振動板18a〜18dが伸び、重り
12が右回りに少し回転する。逆に、8個の圧電素子2
6a1,26a2,26b1,26b2,26c1,2
6c2,26d1,26d2が縮んでいる場合には、振
動板18a〜18dが縮み、重り12が左回りに少し回
転する。このような振動によって、振動板18a〜18
dに慣性が与えられる。
【0025】また、この実施例では、第1の軸(水平軸
X)を中心として回転する加速度が加わった場合、重り
12が2つの結合部14bおよび14dを中心軸として
回転し、たとえば図4に示すように、振動板18aの一
端側部分および振動板18cの一端側部分が外側および
内側に互いに逆に変形する。そのため、圧電素子26a
1および26c1が互いに逆に変形し、圧電素子26a
1および26c1には、加速度の大きさに応じた互いに
逆相の信号が発生する。
【0026】そして、この実施例では、第1の差動回路
40によって圧電素子26a1および26c1に発生す
る信号の差が検出される。また、第1の差動回路40の
出力信号は、第1の同期検波回路42によって、駆動信
号に同期して検波される。そのため、第1の同期検波回
路42からは、第1の軸(水平軸X)を中心として回転
する加速度に対応した信号が得られる。
【0027】なお、圧電素子26a1および26c1に
与えられる駆動信号は同じであるため、駆動信号成分は
第1の差動回路40で相殺される。したがって、駆動信
号成分は、第1の差動回路40および第1の同期検波回
路42から出力されない。
【0028】また、この実施例では、第2の軸(垂直軸
Y)を中心として回転する加速度が加わった場合、重り
12が2つの結合部14aおよび14cを中心軸として
回転し、たとえば図5に示すように、振動板18bの一
端側部分および振動板18dの一端側部分が外側および
内側に互いに逆に変形する。そのため、圧電素子26b
1および26d1が互いに逆に変形し、圧電素子26b
1および26d1には、加速度の大きさに応じた互いに
逆相の信号が発生する。
【0029】そして、この実施例では、第2の差動回路
50によって圧電素子26b1および26d1に発生す
る信号の差が検出される。また、第2の差動回路50の
出力信号は、第2の同期検波回路52によって、駆動信
号に同期して検波される。そのため、第2の同期検波回
路52からは、第2の軸(垂直軸Y)を中心として回転
する加速度に対応した信号が得られる。
【0030】なお、圧電素子26b1および26d1に
与えられる駆動信号は同じであるため、駆動信号成分は
第2の差動回路50で相殺される。したがって、駆動信
号成分は、第2の差動回路50および第2の同期検波回
路52から出力されない。
【0031】また、この実施例では、厚み方向(軸Zの
方向)に加速度が加わった場合、たとえば図6に示すよ
うに、重り12が外側に突き出し、振動板18a〜18
dの各一端側部分が外側に同相に変形する。そのため、
圧電素子26a1,26b1,26c1,26d1が同
相に変形し、圧電素子26a1,26b1,26c1,
26d1には、同相の信号が発生する。したがって、圧
電素子26a1,26b1,26c1,26d1に発生
した信号は、第1の差動回路40および第2の差動回路
50で相殺され、第1の差動回路40および第2の差動
回路50から出力されない。
【0032】したがって、この実施例では、第1の軸
(水平軸X)を中心として回転する加速度と第2の軸
(垂直軸Y)を中心として回転する加速度との2軸を中
心として回転する2方向の加速度を検出することができ
る。
【0033】また、この実施例では、振動子16a〜1
6dの振動板18a〜18dの他端のみが支持されてい
るので、振動板の両端が支持されている加速度センサに
比べて、振動板および圧電素子が変形しやすく、圧電素
子から得られる信号の電圧が大きく、加速度を検出する
感度がよい。
【0034】さらに、この実施例では、重り12、結合
部14a〜14dおよび振動板18a〜18dが平板か
ら形成されるため、全体の厚みが薄い。
【0035】また、この実施例では、重り12、結合部
14a〜14dおよび振動板18a〜18dをエッチン
グによって高精度に形成できるため、量産性がよい。
【0036】図7は図1に示す実施例の変形例を示す正
面図である。図7に示す実施例は、図1に示す実施例と
比べて、特に、結合部14a〜14dがそれぞれV字形
に形成されるとともに、振動子16a〜16dが重り1
2の4辺に沿ってそれぞれ支持される。
【0037】図7に示す実施例では、図1に示す実施例
と同様に、第1の軸(水平軸X)を中心として回転する
加速度と第2の軸(垂直軸Y)を中心として回転する加
速度との2軸を中心として回転する2方向の加速度を検
出することができる。
【0038】また、図7に示す実施例でも、図1に示す
実施例と同様に、加速度を検出する感度がよく、全体の
厚みが薄く、量産性がよい。
【0039】さらに、図7に示す実施例では、図1に示
す実施例と比べて、振動子16a〜16dが重り12の
4辺に沿って支持されるので小型になる。
【0040】なお、上述の各実施例では、重り12およ
び振動板18a〜18dなどの材料としてFe−Ni合
金が用いられているが、恒弾性鋼やインバーなどの他の
材料が用いられてもよい。
【0041】重り12は、その役割からたとえば振動板
18a〜18dなどの他の部材より厚く形成されてもよ
い。また、重り12は、正方形板状に限らず、菱形板
状、長方形板状、円板状、ブロック状、球状などの他の
形状に形成されてもよい。
【0042】結合部14a〜14dは、それぞれ、L字
形やV字形に限らず、I字形などの他の形状に形成され
てもよい。
【0043】振動板18a〜18dは、感度を考慮すれ
ば薄く形成されるほうがよく、強度を考慮すれば厚く形
成されるほうがよく、感度および強度の両者を考慮すれ
ばたとえば0.1mm〜1mmの厚さに形成されるのが
望ましい。また、振動板18a〜18dは、縮退の影響
を避けるなどの事情から、すべてが同じ長さに形成され
ることに限らず、たとえば2つの振動板18aおよび1
8cが他の2つの振動板18bおよび18dより長く形
成されてもよい。さらに、振動板18a〜18dは、第
1の軸(水平軸X)の方向の加速度や第2の軸(垂直軸
Y)の方向の加速度による影響を避けるために、その幅
をその厚さより十分に広くすることが望ましい。
【0044】重り12、結合部14a〜14dおよび振
動板18a〜18dは、卍形などに限らず、十字形など
の他の形状に形成されてもよい。なお、重り12、結合
部14a〜14dおよび振動板18a〜18dが十字形
に形成される場合に比べて、図1に示す実施例では、そ
れらが卍形に形成されるので、全体が小型になり、図7
に示す実施例では、振動板18a〜18dが重り12の
4辺に沿って支持されるので、さらに小型になる。
【0045】振動板18a〜18dを基板24に取り付
けるためには、支持部20a〜20dおよび22a〜2
2dを用いる代わりに、たとえば合成樹脂やゴムなどの
緩衝材が振動板18a〜18dと基板24との間に介在
され、振動板18a〜18dと緩衝材と基板24とがた
とえばねじ止め、はんだ接合、銀ろう付け、接着剤、両
面接着性テープなどで接続されてもよい。
【0046】基板24としては、ガラス−エポキシ系の
プリント基板以外に、アルミナなどからなるセラミック
基板やガラス基板なども使用できる。
【0047】なお、基板24を他の部材に接合するため
には、たとえば合成樹脂やゴムなどの緩衝材が基板24
と他の部材との間に介在され、基板24と緩衝材と他の
部材とがたとえばねじ止め、はんだ接合、銀ろう付け、
接着剤、両面接着性テープなどで接合されてもよい。
【0048】また、上述の各実施例では振動板18a〜
18dが長さ振動するが、この発明では、振動板18a
〜18dを他のモードで振動させてもよく、あるいは、
発振回路およびそれに関連する抵抗や圧電素子を除去す
ることによって振動板18a〜18dを振動させなくて
もよい。
【0049】さらに、圧電素子の圧電体層の分極方向
は、駆動手段、第1の検出手段および第2の検出手段の
位相に対応して変更されてもよい。たとえば、すべての
圧電素子の圧電板層の分極方向が、上述の各実施例の逆
にされてもよい。
【0050】また、第1の軸(水平軸X)を中心として
回転する加速度に対応した信号を得るためには、上述の
各実施例では2つの圧電素子26a1および26c1に
発生する信号の差が検出されているが、たとえば2つの
圧電素子26a1および26c2に発生する信号の和が
検出されてもよい。同様に、第2の軸(垂直軸Y)を中
心として回転する加速度に対応した信号を得るために
は、上述の各実施例では2つの圧電素子26b1および
26d1に発生する信号の差が検出されているが、たと
えば2つの圧電素子26b1および26d2に発生する
信号の和が検出されてもよい。
【0051】さらに、上述の各実施例では各振動板18
a〜18dに2つずつの圧電素子が形成されているが、
各振動板18a〜18dに1つずつの圧電素子が形成さ
れてもよい。このように、振動板18a〜18dに形成
される圧電素子の数は、任意に変更されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示す実施例の要部を示す図解図である。
【図3】図1に示す実施例に用いられる発振回路、第1
の検出回路および第2の検出回路を示すブロック図であ
る。
【図4】図1に示す実施例において、第1の軸(水平軸
X)を中心として回転する加速度が加わったときの振動
子の変形状態を示す図解図である。
【図5】図1に示す実施例において、第2の軸(垂直軸
Y)を中心として回転する加速度が加わったときの振動
子の変形状態を示す図解図である。
【図6】図1に示す実施例において、厚み方向(軸Zの
方向)に加速度が加わったときの変形状態を示す図解図
である。
【図7】図1に示す実施例の変形例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10 加速度センサ 12 重り 14a〜14d 結合部 16a〜16d 振動子 18a〜18d 振動板 20a〜20d 支持部 22a〜22d 支持部 24 基板 26a1,26a2 圧電素子 26b1,26b2 圧電素子 26c1,26c2 圧電素子 26d1,26d2 圧電素子 28a1,28a2 抵抗 28b1,28b2 抵抗 28c1,28c2 抵抗 28d1,28d2 抵抗 30 発振回路 32 増幅回路 34 位相補正回路 40 第1の検出回路 42 第1の差動回路 44 第1の同期検波回路 50 第2の検出回路 52 第2の差動回路 54 第2の同期検波回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重りと、 第の1軸上に設けられる第1の結合部と、 前記第1の軸に直交する第2の軸上に設けられる第2の
    結合部と、 その一端が前記第2の結合部を介して前記重りに結合さ
    れ、その他端が支持される第1の振動板と、 その他端が前記第1の結合部を介して前記重りに結合さ
    れ、その他端が支持される第2の振動板と、 前記第1の振動板に形成される第1の圧電素子と、 前記第2の振動板に形成される第2の圧電素子とを含
    む、加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記第1の圧電素子に接続され、前記第
    1の軸を中心として回転する加速度に対応した信号を検
    出するための第1の検出手段と、 前記第2の圧電素子に接続され、前記第2の軸を中心と
    して回転する加速度に対応した信号を検出するための第
    2の検出手段とを含む、請求項1に記載の加速度セン
    サ。
JP15544195A 1995-05-29 1995-05-29 加速度センサ Pending JPH08327654A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6895819B1 (en) 1998-09-18 2005-05-24 Fujitsu Limited Acceleration sensor

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