JPH08326B2 - チヤツク用回転流体圧シリンダのピストンロツド作動検知機構 - Google Patents

チヤツク用回転流体圧シリンダのピストンロツド作動検知機構

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JPH08326B2
JPH08326B2 JP61115430A JP11543086A JPH08326B2 JP H08326 B2 JPH08326 B2 JP H08326B2 JP 61115430 A JP61115430 A JP 61115430A JP 11543086 A JP11543086 A JP 11543086A JP H08326 B2 JPH08326 B2 JP H08326B2
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JP
Japan
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piston rod
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pressure cylinder
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康二郎 太田
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Kitagawa Iron Works Co Ltd
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Kitagawa Iron Works Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、チャック用回転流体圧シリンダのピストン
ロッド作動検知、更に詳しくは、ピストンロッドの回転
方向位置及びストローク方向位置を検出する機構に関す
る。
(従来技術及びその問題点) 従来のこの種検知機構としては、実開昭57−108846号
開示のものがある。即ち、ピストンロッドの後端側に環
状リブから成る被検体を取付け、ハウジングに固定した
近接スイッチにより環状リブの近接を検知することによ
りピストンロッドのストローク方向移動を検知しようと
するものである。
しかし乍ら、このように構成する検知機構では、被検
体の近接をON・OFF検知するのみであるから、昨今の無
人化対応チャックシステムに採用する場合には、加工物
把握確認・チャック爪交換位置確認等夫々の位置確認に
必要な数だけ近接スイッチを設置する必要がある上に、
加工物変更等による確認位置変更の都度近接スイッチの
設置位置を変更することが必要となる等の欠点を有して
いる。
この欠点を補うものとしては、特開昭57−156108号開
示のものがある。即ち、ピストンロッドの後端に取付け
た検出棒の移動を直線ポテンショメータによる電圧変化
でアナログ検出し、この検出値に基づいてピストンロッ
ドのストローク方向移動をアナログ制御しようとするも
のである。
しかし乍ら、この構成のものでは、成程前記構成の有
する欠点は解消し得るものの、ピストンロッドの回転運
動要素を排除して直線運動要素のみを検出棒に伝達する
為の特別の機構をピストンロッドと検出棒間に介在させ
ることが必要となり、構造的に複雑になると共に既存の
チャックにそのまま採用し難い欠点が生じてくる。
更に、上記従来技術はいずれもピストンロッドのスト
ローク方向移動を検知するのみであるから、その回転方
向位置検出の為には別個独立の検知機構を取付けなけれ
ばならないものである。
(発明の目的) 本発明は、上記の如き事情に鑑み、簡単な構造で且つ
現在稼動中のチャックにそのまま採用し得ると共に、ピ
ストンロッドのストローク方向移動をアナログ的に検知
出来るチャック用回転流体圧シリンダのピストンロッド
作動検知機構を提供すること、をその目的とする。
(発明の構成) 上記目的達成の為、本発明に係る検知機構は、ピスト
ンロッドと同心配置され、且つピストンロッドとピスト
ンストローク方向に同期移動すると共に一体に回転する
環状の被検体であって、ピストンストローク方向に一定
の比率で外周半径が増大又は減少する被検体と、該被検
体の軸心に対して直交する位置に対向配置され且つ該被
検体外周面までの距離に応じた電気的出力変化を生じる
固定無接点アナログセンサとから構成されている。この
ように構成することにより、ピストンロッドのストロー
ク方向移動位置を環状の被検体の外周面傾斜により生ず
るセンサの電気的出力変化で検知するものである。
さらに、上記の被検体の外周面に、一定深さでピスト
ンストローク方向に延びる一以上の溝を形成すると共
に、該溝の最大外径が被検体の溝以外の部分の最小外径
よりも小さくなるよう構成することも可能である。ま
た、上記の被検体がその周方向にも一定の比率で外周半
径が増大又は減少するよう構成しても良い。このように
構成することにより、ピストンロッドの回転方向の移動
位置を検出することがさらに可能となるものである。
(発明の実施例) 第1及2図示検知機構は、ピストンロッド1の後端側
に取付けられた金属製円錐台状被検体2と、これに対向
設置された無接点アナログセンサ3とから構成されてい
る。
ピストンロッド1は、スリーブ4aを後側に形成した回
転シリンダ4内に位置するピストン6を有しており、回
転シリンダ4の回転に伴って同期回転すると共に、流路
4b,4cを介して回転シリンダ4内に流入される加圧流体
により、ガイドロッド5に沿ってストローク方向に相対
往復動するようになっている。
被検体2は、ピストンロッド1に同心状に固定される
と共に、その外周面に所定間隔で4つの溝部2a…が形成
されている。この溝部2a…は、図示しないチャック本体
に支承されるチャック爪の数及び設置間隔に一致するよ
う形成されるものであり、又、いずれも、ピストンロッ
ド1の軸方向に一定深さで形成されると共に、その最大
内径xが最大外径yよりも小さい径となっている。又、
被検体2のストローク方向長さzは、ピストン6の回転
シリンダ4内最大往復動範囲、即ちピストンロッド1の
最大ストローク長さと同じ又はそれより若干長いものと
なっている。
無接点アナログセンサ3は、その先端と金属製被検体
2外周面の距離に応じた電力を図示しない制御装置に連
続的に出力するものであり、外周に刻設した螺子状部3a
により、ドレン溜め9とハウジング10間に設置された検
知機構部保護カバー7に貫通螺合されると共に、ナット
8で位置決め固定されている。
上記実施例構成のものでは、ピストンロッド1が回転
乃至ストローク移動を行うと、センサ3の電力が第3図
示の如く変化する。即ち、第1及2図示の如く、センサ
3直下に溝部2aが位置する状態でピストンロッド1が第
1図左方向に移動すると、溝部2aの内径減少(センサ3
との距離拡大)に対応してセンサ3の出力は第3図の
如くC→Dに一定の傾斜率で増大する。従って、電力変
化値からピストンロッド1のストローク方向位置変化量
をアナログ検出可能である。又、ピストンロッド1が所
定量回転し、溝部2aがセンサ3直下位置から外れた状態
で同様に第1図左方向に移動すると、被検体2の外径減
少に対応してセンサ3の出力は第3図の如くA→Bに
一定の傾斜率で増大する。従って、上記と同様に電力
変化値からピストンロッド1のストローク方向位置変化
量をアナログ検出可能である。而して、溝部2aの最大内
径xが最小外径yよりも小さいことから、上記の最大
値Bは上記の最小値CよりΔe分小さくなっている。
従って、検出電力の絶対値からセンサ3の直下に溝部2a
が位置しているか否かをデジタル検知可能である。
尚、上記に於けるCD間の電位差及び傾斜率と上記
に於けるAB間の電位差及び傾斜率は共に同一であり、例
えば検出電力値がEの場合、ピストンロッド1は、セン
サ3直下に溝部2aが位置しない回転方向位置で且つスト
ローク方向位置がxの状態にあることを検知しており、
一方、検出電力値がE+(e+Δe)の場合、ピストン
ロッド1は、センサ3直下に溝部2aが位置する回転方向
位置で且つストローク方向位置がxの状態にあることを
検知しているものである。又、(e+Δe)はピストン
ロッド1の最大ストローク長さと溝部2aの深さによって
定まる一定値である。
第4及5図示検知機構は、金属製被検体の他の実施例
を示すものである。
本実施例に示す被検体102は、周方向及び軸方向に夫
々一定の比率で半径が増大又は減少する渦巻状柱体から
構成されており、渦巻基点121が図示しないチャック本
体の回転基点に対応するようになっている。又、被検体
102のストローク方向長さzは、ピストン6の回転シリ
ンダ4内最大往復動範囲、即ちピストンロッド1の最大
ストローク長さと同じ又はそれより若干長いものとなっ
ている。
上記実施例構成のものでは、ピストンロッド1が回転
乃至ストローク移動を行うと、センサ3の電力が第6乃
至7図示の如く変化する。即ち、第4及び5図示の如
く、センサ3直下に渦巻基点121が位置する状態でピス
トンロッド1が第4図左方向に移動すると、被検体102
の外径減少(センサ3との距離拡大)に対応してセンサ
3の出力は第6図の如く一定の傾斜率で増大する。従っ
て、センサ3の電力変化量からピストンロッド1のスト
ローク方向移動量をアナログ検出可能である。又、ピス
トンロッド1が回転移動する場合も、同様に被検体102
の外径減少に対応してセンサ3の出力が第7図の如く一
定の傾斜率で増大する。従って、電力変化量からピスト
ンロッド1の回転量をアナログ検出可能である。
尚、ピストンロッド1の1回転毎に電力が渦巻基点の
電力Eに急減するので、この変化をパルス信号に変換す
ることで回転数の検出も可能である。
第8図は、本発明に係る検知機構の別の実施例を示す
ものである。
本実施例に示す被検体202は、ハウジング10の外周に
相対摺回動可能に配置され、周方向に所定間隔で設置さ
れた複数の連結棒203…を介してピストン6に支承連結
され、一方、無接点アナログセンサ3は、ハウジング10
に取付けられた支持アーム31に固定支持されており、ピ
ストン6の回転及びストローク移動に伴って摺回動する
被検体202の外周迄の距離変化をセンサ3でアナログ検
知することにより、ピストンロッド1のストローク移動
量を検出するものである。
而して、本実施例に於ける被検体202は、ピストンス
トローク方向に一定の比率で側縁部202aの外周半径が減
少するフランジ状部材で構成されているが、第1及び2
図示実施例と同様、側縁部202aに一以上の溝を形成する
ことにより、ピストンロッド1の回転位置検知が可能と
なる。又、第4及び5図示実施例の如く、側縁部202aの
周方向にも一定の比率で外周半径を減少させる構成とす
ることにより、ピストンロッド1の回転量をアナログ検
知することも可能である。
(発明の効果) 上記の如き本発明に係る検知機構を用いてチャックの
作動制御を行う場合、ストローク方向移動量のアナログ
検出値に基づいて、加工物把握確認・チャック爪交換の
径方向位置確認等必要な位置へのストローク移動制御、
又加工物変更等による確認位置変更を自在に行うことが
出来ると共に、チャック爪交換の為の回転移動制御も同
時に可能となる。従って、無人化対応チャックシステム
の要請に応え得る機構となると共に、ピストンロッドに
取付ける被検体を取替え、一方、センサをリミットスイ
ッチ乃至近接センサ等から無接点アナログセンサに取替
える丈で済む為、現在稼動中の工作機にそのまま採用出
来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る検知機構の実施例を示す断面構成
図、第2図は第1図のII−II線矢視断面図、第3図はセ
ンサの電力変化図、第4図は金属製被検体の他の実施例
を示す断面構成図、第5図は第4図のV−V線矢視断面
図、第6及び7図はセンサの電力変化図、第8図は本発
明に係る検知機構の別の実施例を示す断面構成図であ
る。 1……ピストンロッド 2・102・202……金属製被検体 2a……溝部 3……無接点アナログセンサ x……最大内径、y……最小外径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンロッドと同心配置され、且つピス
    トンロッドとピストンストローク方向に同期移動すると
    共に一体に回転する環状の被検体であって、ピストンス
    トローク方向に一定の比率で外周半径が増大又は減少す
    る被検体と、該被検体の軸心に対して直交する位置に対
    向配置され且つ該被検体外周面迄の距離に応じた電気的
    出力変化を生じる固定無接点アナログセンサとから構成
    される、チャック用回転流体圧シリンダのピストンロッ
    ド作動検知機構。
  2. 【請求項2】上記被検体の外周面に、一定深さでピスト
    ンストローク方向に延びる一以上の溝を形成すると共
    に、前記溝の最大外径が前記被検体の溝以外の部分の最
    小外径よりも小さくなるよう構成した、特許請求の範囲
    1)項に記載のチャック用回転流体圧シリンダのピスト
    ンロッド作動検知機構。
  3. 【請求項3】上記被検体が、その周方向にも一定の比率
    で外周半径が増大又は減少する特許請求の範囲1)項に
    記載のチャック用回転流体圧シリンダのピストンロッド
    作動検知機構。
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